07/02/26 02:08:29 gz88Q9qf
>>295
こんなんだっけか
「傷の具合はどう?へいき?プロデューサーさん」
「ああ……」
「ゆっくり治せばいいよ。もうお仕事もないんだし。……プロデューサーさん……他の子をプロデュースしちゃうの?」
「…………」
「……でも、またすぐ会えるよね?一緒にお仕事しようよ……前みたいにさ!」
「美希……」
「なに?プロデューサーさん」
「実は美希は……本当は……本当はこの世界に存在しないんだ!」
「えっ?」
「崩れた芸能界のバランスを救うため、俺が君の世界から呼び出したんだ」
「プロデューサーさん、な、なに言ってるの?」
「本当なんだ!この世界は美希にとっての現実じゃないんだよ!」
「そんな……ううん!だってちゃんと覚えてる!プロデューサーと出会ったことも!
一緒にレッスンしたりオーディションがんばってテレビに出たりしたことも!」
「それは……それはぼくが創ったいつわりの記憶なんだ……。それを美希は、信じこんでいたんだよ」
「……う……うそなの!うそなのうそなのうそなのーっ!」
「うそじゃない、本当だ……。社長が言ってた異の夢……君の本当の現実こそが、この世界にとって、異なる夢ってことなんだ……」
「……違うの……ミキは違うの……」
「千早の歌が世界を再生させたら、ミキもこの世界にはいられなくなる……」
「やなの!ミキはどこにも行かない!行かないの!」
「美希……俺だって……俺だって!」
「あ、これ……千早の」
「美希……帰るときが来たんだ。君の現実に」
「やなの!やなのやなの!!プロデューサーさん!」
「…………美希!」
「プロデューサーさん!プロデューサーさん!」
「美希っ!美希ーっ!」