07/02/13 23:22:02 YwmHCcnj
(……らしくないわね)
自室のベッドに寝そべる、ナガセのその手にはリボンが巻かれた箱が握られている。久しぶりに街に出た時に、何かの気まぐれで買って来たものだ。
それを眺めながら、自らを呪うように呟く。
「こんなもの欺瞞よ。こんなイベントで浮かれるなんて……」
だが、私は一体誰に渡すためにこんな物を買ったのだ?
一番機の、彼。私はその二番機として、彼の飛ぶ姿を見ているだけでよかったはずだ……
(それ以上の関係を望んでいる?)
馬鹿馬鹿しい。たかがチョコレート一つで、なぜそのような事に考えが向いてしまうのか。