07/01/23 00:12:18 1/jo8F9T
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ル「シャロンいるー?入るよー(ガチャッ)」
シ「あらルキアさ…なな何よそれ!どういうこと!?」
ル「何よって、見れば分かるじゃん。アタシの新しいペット見せに来たんだよ」
シ「ペットですって!?そういう冗談は嫌いですわ。
ちょっと、マラリヤさんも黙ってないで何かお言いなさいよ!」
マ「……」
四つん這いで俯いたまま、何も答えない。
ル「マラりんってばさー、すました顔して、ホントはこういうの大好きなんだって!
超ビックリ! ねっマラりん♪」
マ「……」
無言のまま頷く。真っ赤な顔で。
シ「そんな…そんなことって…」
決して仲の良い間柄ではなかったが、どんな時でも周りに流されないマラリヤの
クールな物腰は、密かにシャロンの憧れであり目標であった。
そのマラリヤが、ルキアの足元で鎖につながれている。犬のように。
これを見過ごすのは、自分のプライドをも傷つけることだ。
シャロンは反射的に飛び出し、マラリヤの首輪を外そうとした。
パシッ!
マラリヤの手がシャロンを跳ねのける。
マ「触らないで…私は自分の意志でこうしてるの。この首輪を外せるのは御主人様だけ」
ル「そういうことー。だからさ、シャロンもなっちゃいなよ、マラりんの御主人様に!」
シ「(ドキン)な、何言ってるの!?今日の二人変ですわ!(?…何かしら、今の動悸)
とにかくルキアさん、今すぐマラリヤさんを解放なさい!
そしたら、今のは見なかった事にして差し上げますわ!」
ル「まーたまたー。そんな勿体無い事言っちゃっていいのー?
マラりんを下僕にするチャンスなんだよ。こんなの滅多にないって!」
シ「げ…下僕…だなんて(ドキン)」
不意にシャロンとマラリヤの目が合う。
恥じらいこそあれ、迷いのない眼光を秘めた紫の瞳は、それが決して
酔狂や茶番ではない、本気の服従の意思である事を伝えていた。
いつの間にかシャロンの傍らに寄り添ったルキアが、そっと耳打ちをする。
ル「キレイな目でしょ…色だけじゃなくて、不思議な光と闇を持ってる」
シ「…(ドキンドキン)」
ル「じっと見てると、吸い込まれそうでドキドキするの。シャロンもそうでしょ?」
シ「えっ…私は、そんな…(ドキンドキンドキン)」
ル「マラりんが、あの目で私だけを見つめてくるの!御主人様ぁって」
シ「(ドキンドキンドキン)(な、何で私までドキドキしてるの!おかしいですわ絶対)」
ル「マラりんはね…アブノーマルなプレイほど燃えるの」
シ「そんなの…私、分かりませんわ」
ル「きっかけは何でもいいのよ。トリガーさえ入っちゃえば、
マラりんから勝手に求めてくるわ」
シ「(ドキンドキンドキンドキン)(いけない、ルキアのペースに飲まれちゃ!)
…い い か げ ん に な さ い !!」
ル「きゃっ!?」
耳元で大声を出されてひっくり返るルキア。
シ「マラリヤさんも!いつまではしたない格好してるの!?立ちなさい!!」
怒りの余りマラリヤを踏みつけるように蹴飛ばす。
マ「あぁん…!」
妙に甘ったるい声を上げてマラリヤが上向きに転がり…
次の瞬間シャロンの足を両手でしっかりと掴む。
シ「え!?ちょ、ちょっ!」
ル「トリガー…入っちゃったみたいね…」