06/07/22 12:45:48 +5DoW1Xy
↓セリオス目線で、ドゾ。
「…彼女を送るのは、彼氏の務めだろう?」
「!? …それって…」
「ああ…ユリ…好きだ…君こそ僕の彼女にふさわしい…」
「!!! セリオス…」
「お、おい…」
ユリが僕の胸に飛び込んできた。
デートの帰りに、僕はユリに告白の返事をした。
ユリの告白から数週間、僕はユリのことが好きになっていた。ユリの凄まじいアプローチに根負けした、というより、
普段、男勝りなユリが見せるしおらしさに胸が躍ったから、と言ったほうが、その理由に合う気がする。
ユリは、感激したらしく、僕の胸に額を擦り付けるようにして、寄り添っている。
いつしか、ユリが泣き出したのがわかった。
「ユリ…泣いているのか…?」
「……」(こくん)
「泣くほど嬉しいのか…?」
「……」(こくこくっ)
「そうか…」
僕は、黙って頷くユリの方を軽く押し、僕の手をユリのほおに当てると、
親指で涙をふき取った。
「…そこまで喜んでもらえると、僕も嬉しいよ、ユリ…」
「セリオス…」
僕はユリと見つめ合った。そして…
「……」
「……」(ちゅっ…)
僕はユリとキスを交わした。
「…! んっ…」
僕がユリに侵入すると、ユリは時折声を上げながらも、僕を優しく受け入れてくれた。
逆に、ユリが僕に侵入すると、最初は舌先だけで恐る恐る動いていたが、
僕が抵抗しないとわかると、奥まで入ってきた。
その後のことは、あまりよく覚えていない。ただ、ユリの鼻息が
僕の顔に当たって、心地よかったのは、なんとなく覚えている。
流石に、僕も興奮していたようだ…
…どれくらいの時が経ったのだろう。
ようやく、僕とユリの唇が離れた。一瞬、白く光る筋が見えた。
「…気持ちよかったよ、ユリ…」
「ありがと…ウフフ…セリオス、耳が真っ赤…やっぱり、照れてたんだ…」
「ち、違う!これは…。ユリこそ、ほおが赤いじゃないか…」
「だって…大好きなセリオスとのキスだから…」
「ユリ…」
僕は、その言葉が嬉しくて、ユリをそっと抱きしめた。
寮の門限ギリギリまで、僕はユリと抱き合っていた…
~Fin~