07/03/12 13:52:03 IjIIKtLX
『何を根拠にさつきが自殺するんだべ!!メイが池で死んだじゃと!?ワハハハハ。遺体があがっとらんのに何故死んだ!?』
カンタは狂ったように小石のネクタイを掴み怒鳴った。
『落ち着いてください、カンタさん!!わかってます、わかってますとも。メイさんは行方不明とみなし今も捜索中です。さつきさんも、自殺としてもまだ謎が残るんです。』
小石は乱れたネクタイを整えるとカンタの肩をポンポンと叩いた。
『私はですね・・《トトロ祟り》など信じておりません。誰かの犯行だと思ってるんですよ。』
小石は胸のポケットから煙草を出し口にくわえながら言った。
『・・何を言うだ!!』
『カンタさん。貴方の祖母は野菜畑で謎の死をとげましたね?あれは偶然だと思います?周りに散らばったドングリ。さつきさんやメイさんと同じです。』
カンタは壁に飾ってある祖母の遺影を見た。
『婆ちゃんはさつきとメイの良き理解者だべ。二人がトトロと交流を持ってた事を知ってて親しくしてたんだ。だから、祟りにあって当然な結果だと思う。』
『なら貴方はどうなんですか?さつきさんと同級生。尚且つその老婆の孫。次に狙われるのは貴方じゃないんですか?』
『俺は知らなかった。さつきとメイが、まさかトトロと接点があったなんて。
・・フフ。まぁ、どっちにしろ俺は殺される事なんてありませんよ。』
カンタは棚に飾ってある紙飛行機を掴むとブーンと言いながら無邪気に遊びだした。
『その根拠は?』
小石は煙草を吸うのをやめ口から離した。