07/01/02 13:07:53 RZ/U4wyk
『前原圭一』の人生観は少年時代から『単純に生きる』というものであった。
眠る事を楽しみ、朝日の中の木の枝や雲の動くようすを見る事を楽しむ。
塾の問題を楽しみ、他人を見下す事を楽しむ。
これまでの人生・・・圭一はとてもハッピーにすごして来た。
単純さは『愚直』と受けとられる事もあるのだが、
あれこれ複雑に考える事は『恐怖』を心の中にまねく事なので良くないと圭一は考えていた。
だがある時『人間にはそれぞれ定まった運命があるものだ』という事を彼は学ぶ。
人は若いころ足ぶみをしたり遠まわりをするのだが、
結局は自分の『向かうべき道を歩んでいくものだ』という事を・・・
前原圭一が12歳になった時だった。
ひとり夜道を歩いていると少女が道を歩いているのに出くわした。
それも中学生といった生やさしいものではなく少女は小学生。
一瞬かかわり合いになるのはどうかと思ったが・・・
シンプルな性格、体が自動的に動いていた!
ド バ ドン! ド バ ッ ド バ ッ
少女の顔面に向かって正確に4回、引き金を引いた!
少女「ひいいいい」
前原圭一が逮捕され、禁固15年から30年の判決が宣告された時、耳を疑ったのは圭一ひとりだけだった。
自分は未成年なのだ『少年法』ってやつで無罪ではないのか?
常に楽観的な人生を送ってきた圭一だったがこの時ばかりは頭をかかえた。自分の青春が30年も・・・
この『すぐに誰もが忘れるであろう事件』に・・・・・・注目した少女がひとりだけいた。
彼女は雛見沢でこの手の事件に常に目を光らせていたのだ。
梨花「この少年Aは圭一だ・・・まちがいない。そして・・・・・・・・・・
ということはとんでもない『口先の魔術師』と『KOOLさ』の持ち主という事でもある・・・・・・
だが・・・この圭一の事を部長の『魅音』に報告するべきだろうか?
いや・・・報告しなければ彼のような男は刑務所の中で2年と命はもたないだろう。
たとえそうでなくてもこの圭一の方が刑務所の中でゴロツキやホモの誰かを殺す事はほぼまちがいない。
彼の『判決』をくつがえせるのは『園崎家』の力だけだ・・・
この圭一、『入部』の試験を受ける事になるだろうが・・・これは彼の『歩むべき道』なのだ・・・・・・」
こうして前原圭一は無罪判決の取引をし・・・・・・入部試験に合格したのだった。