06/10/05 14:14:07 T/I6sGfw
魅音「あ、…そうそう、圭ちゃん。」
圭一「なんだー?」
魅音「昨日の綿流しの晩さ。…富竹さんと鷹野さんに会わなかった?」
圭一「……さ、…さぁ…どうかな。…会ったような会わなかったような…。」
魅音「…………そう。じゃあもうひとつ質問ね。同じく昨夜。詩音に会わなかった?」
圭一「…それ、…昨日も聞いたよな?…俺、会ったかどうかわからない、って答えたと思ったぜ…。」
魅音「ん、そうだっけ?…また改めて聞いたら、違う答えが返ってくるかなって思ってさ。」
魅音の眼差しに…いつの間にか得体の知れない、何かが宿っていた。
魅音「……本当に会ってないんだね?」
圭一「ど、どうして会ったかどうかを、そんなに気にするんだよ?」
魅音「大したことじゃないの。圭ちゃんをね、…悪く言ってる人たちがいるの。」
嫌な汗がじっとりと腕を伝い…指先からポタポタと垂れる音がいやにうるさい…。
魅音「私、圭ちゃんが悪いことをするなんて信じてないから。ちょっとだけ聞いてみたかったから聞いてみたの。」
魅音「圭ちゃんは富竹さんとも鷹野さんとも、そして詩音とも一緒じゃなかった。……そうだよね?」
圭一「魅音…2度同じ事を言わせないでくださいよ…
1度でいい事を2度言わなけりゃあいけないってのは…そいつが頭が悪いって事だからです。
会ってないって言ってるんですよ…3度目は言わせないでくださいよ」