06/12/23 17:46:10 BesPLfD1
竜騎士はそこそこに優秀な人です。
彼は同人でそこそこに通用する作品を作り出す力を備えていました。
画力も知名度も貧弱であったことを考慮すれば大したものと言えます。
……で。ここまで書いてきて何ですが、自分があれこれ聞いた話では(ゆえにあくまでも話半分です)
ひぐらしはとっくに飽きられています。この作品に未来はないでしょう。
問題はそこで混乱が生じるか否か。枯れる花のように行くか、
根こそぎ引き抜かれてマンドラゴラの悲鳴が周囲に影響を及ぼすか、といった違いでしかありません。
そういう意味ではひぐらしの立場は月姫と同等であると言えるでしょう。
これに対して因果堂はどうでしょう。ムラはあるけれど、
それでも他のサークルに比べれば遙かに高次元の技術を備えた絵師と音師、
比喩表現の最高峰との評価も高いシナリオ。某一発屋ひぐらしサークルでは対抗不可能です。
今年の冬コミでは壁サークル、いよいよ大手の仲間入りです。
・『夢剣-Complete-』 \1,000←あのシリーズの決定版が廉価で登場!
・『ざまんこ!-Vol.1-』 \500←イベント限定販売のレア物
・『THE MAN CALLED CRIMSON』短編小説 \100←短いマンコ、チンポも?
どれか一つお買い上げの方に
『チンポ要塞シューティング&ウインターソング』無償配布
(12/31、冬コミ3日目、あ-67a 因果堂Type-I.G.)
公式サイト
URLリンク(www.inga-do.com)
公式スレ【NEET】因果堂TYPE-IG【part3】
スレリンク(gameama板)l50
531:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
06/12/24 05:37:51 /R83YH+X
ガンガレ作者
応援してるぞ!
532:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
06/12/24 06:16:27 ZXiqdGHm
>>531
ありがとな、遅くてすまねぇが続きは必ず書くから待っててくれ。
533:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
06/12/24 17:39:07 lreFVVxI
, -―‐-、_ スネークゥ , -―‐-、
,/ `ヽ、 . , -----、 スネークゥ. /` , `ヽ、
__/V / , iヽ/i , 、ヽ | …… | / ./ ,/ ヽ, 、 、ヽ
/ .iミl .l ,ハl::::::::l/l/i l .| ヽ--v--' | イ ハ/ヽ/Vヽ、l | |
| !ミ| レ ○:::::::○.l .ハ/ _______. i/i l ○:::::::○ .l ノノ |
| トi、{" トェェェイ }/ / ./ /| .v{ トェェェイ ,}ルノ
| | ヘ|ゝ、`ニニ´イレ . |  ̄ ̄ ̄ ̄.| | 〉`二´,イ
| | ././⌒ヽ'`ヽ/⌒ヽ _|. みかん | |___ /⌒ヽ'ヘ__,/⌒ヽ-、
| | 〈ヘ人ノし', 人ノし' ./ |_____.|/ / ゝl_j_ノ Yゝl_j_ノヘl
| | ゝ_ノ. _ 〈|_ノ . ̄ ̄..:::: |し | :.. ̄ ̄ ゝ__〉 | ゝ_, イ'
人リ / 二/ /ニヽ ..::.:::::::::: し⌒ J ::::::.... | . | |
|∀゚) 続きwktk
534:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
06/12/26 00:07:49 /c2PGyMT
アルェー?
535:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
06/12/27 03:29:47 37D1dZFb
僕達は岡村くんと別れてスネークとの勝負に戻ることにした。
時間はもうあまり残ってないはず、前原さんにはどうにかして延長戦に持ち込む秘策があるらしいけど……。
「さて、入り口の方から探せば俺達にも捕まえられるチャンスがあるな、行ってみるか。」
「あ、待ってください。あのトイレの扉……不自然にちょっとだけ開いてないですか?」
「お、でも女子トイレだろここ……こんな所に隠れたってのかよ……。」
「どうするんですか? ま、まさか……前原さんも女子トイレに……入るんですか……。」
「当然だ、この程度の障害で、この前原圭一は止められないぜ!」
「だだだダメですよ前原さん! 女子の誰かに見られたらどうするんですか!」
「大丈夫だってば、俺と富田くんしか居ないから問題無いぜ、スネークも中に居るだろうからな。」
「やっぱりダメですよ圭一、梨花ちゃんに見られたらきっと大問題なのです。」
「そりゃあ梨花ちゃんが居たら流石に俺でも躊躇するだろうけどここには……ここには……」
「みぃ?」
「梨花、ちゃん?…………ちちち違うんだ梨花ちゃんこれは俺が変態趣味に目覚めたとかそういうのじゃなくてスネークが」
「分かってますですよ、圭一はそんな事しないはずなのです。それよりも校長を押さえる様にって魅音からの伝言なのです。」
「もう時間か、でもスネークはこの中に居るはずだぜ? スネークさえ捕まえちまえばもう終わりだろ。」
「圭一……入っちゃうのですか? 女子トイレに?」
「う……ぐ……なら、梨花ちゃんが勝つ前に終わらせてやるまでだ!!」
そういうと前原さんは勢い良く走りだした、職員室には知恵先生しか居ないって聞いてるから応接室に飛び込んでいった。
梨花ちゃんは悠々とトイレに入り、コンコンと個室の戸をノックしてわずかに開いていた戸を開けた。
「有無を言わさず入るのですよ~……ダンボール?」
「梨花ちゃんどうしたの?スネーク先生居た?」
「便座の上にダンボールが乗ってるのですよ、富田。今から開けますですよ、んしょっと。」
梨花ちゃんが開けた戸の向こうでダンボールを開けようとしているのを他所に勢い良く扉が開く音がした!
思わずそちらの方を見るとそこには大きめの「愛媛みかん」の箱が倉庫から! じゃあトイレのダンボールは囮?!
勢い良く飛び出したそれは外に、つまり僕の居る方に向かって猛スピードで走り出す!
その時応接室から前原さんが叫びながら出てきた!
「校長が居ねぇぞ!って何だありゃあ!?」
「多分スネーク先生です前原さん! 挟み撃ちに!」
「わ、わかった! 逃がすなよ富田くん!!」
「は、はい、ってうわっ! 無理ですよこんなの!」
迫り来るダンボールの勢いを受け止める事も適わずあっさりと道を明け渡してしまった!
ダンボールは壁を擦りながら僕に当たるか当たらないかの所を走り抜けて行く!!
「くそっ! レナ!! 魅音!! 沙都子!! そっちにダンボール被ったスネークが行ったぞ!!!」
前原さんが追従しながら外に向かって叫ぶ!すぐに校舎の外で待ち構えていた委員長達が押し寄せてきた!
「後は任せて圭ちゃん!! これで決着着けるよっ!!」
「これで勝利はダンボールと一緒におっ持ち帰りぃいい!!」
委員長とレナさんの二人掛かりでダンボールが押さえつけられる!
あれだけの勢いがあったダンボールは、元々生徒を跳ね飛ばすつもりなんてなかったかの様にあっさりと止まってしまった。
「……違いますわ。足音がスネークさんのものではありませんわ。」
536:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
06/12/27 03:51:50 Iwgv4hF7
キタ―――(☆∀☆)―――!!
537:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/02 16:07:02 KXf5NsXy
ほす
538:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/02 23:23:35 rjon1PVn
、、、、
ミ・д・ミ<ほっしゅ
""""
539:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/03 03:46:53 5Ggi3j/O
ほ
540:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/05 00:33:13 L66a6quw
後ろでそれを見ていた沙都子ちゃんがそう言ったのがわずかに聞こえた。
「え? 沙都子、どういう事?」
「良くぞ見抜いた、北条君!!」
「こ、校長先生かな、かな?」
「いかにも!! 偶には勝負事に混じるのも悪くは無いな!! がっはっはっは!!!」
とダンボール箱の上蓋がボスン、と音を立てて開き、中から校長先生がビックリ箱よろしく飛び出してきた!
「こ、校長! 授業の合図の鈴は!?」
校長がダンボールから出てきて思わず立ち止まっていた前原さんが校長先生に詰め寄った!
「あれならスネーク君に貸したぞ、今回だけといわれての。」
校長先生まで巻き込まれているなんて考えてなかった、予想外の出来事にその場に居た校長を除く全員が真っ青になっていた。
「そうだ梨花ちゃん! トイレのダンボールは!?」
「……カラッポなのです。」
「な、なら教室!!」
「居ませんでしたわよ。ダンボールすら置いてませんわ!」
「保健室は岡村くんが居るし職員室は知恵先生、トイレは無人で応接室は俺だろ……二階も時間を割いて探しきったはずだ……。」
「圭一さん! 倉庫は探しましたの!?」
「え? あ!? そこはまだ調べてない!!」
「レナ! 時間はあと、どのくらい残ってる!?」
「えっと……あと一分だよ! 行こう、魅ぃちゃん!!」
「場所さえ分かれば15秒で十分だぜ!!!」
校長を残して皆が走り出す!!僕も少し遅れてそれに続いて走った!!
「ふむ……スネーク君にも手を貸した事であるから廊下を走った事には目を瞑ろうではないか。」
背中の方で取り残された校長のそんな呟きが聞こえた。やっぱり何でもない時に走っていたらそのまま怒られてたのかな……。
「スネーク覚悟!!! ってまたダンボールかよ!!」
そこには開けて下さいと言わんばかりに大きさの異なる二つのダンボールが並べてある。
大きい方のダンボールは底の蓋が開いていて、さっきの校長みたいにそのまま走り出せそうな置きかたで
あたりを見回しても他に隠れる場所なんかない! 絶対にどちらかのダンボールに隠れているだろう。
「はぅ……大きいダンボールと普通のダンボール……どっちも開けちゃえ!」
「しかし普通の方はやたらとガムテープでグルグル巻きにしてありますわねぇ。
……重さも大人一人分なら入ってそうな感じですわね。でもこれ持ち上げても底が抜けそうにないですわよ?」
「時間が無いのです、無理矢理引き剥がした方が早いのですよ。」
「大きいダンボールは地面に一枚ずつ張ってあるだけだからすぐ剥がせるけど……って中身もダンボールじゃないこれ!」
「しかもご丁寧にガムテープまでガチガチに張ってある上にハズレって書いてあるぜ! くそっ!! じゃあそっちか?!」
その時だった、ガチガチに固めてあるはずのハズレダンボールの底が開いて前原さん達を振り払って逃げだした!
接着してあったのは上だけだったのか!
「今度こそ逃がすかよッ!! っとうおっ?!」
前原さんが逃すまいとガッチリとダンボール箱を抱えたが、ダンボールが跳ね上がり、前原さんを残して中身が逃げ出す!!
スネーク先生がダンボールを脱ぎ捨てて逃げながら、校長先生のベルを手に持ち鳴らそうとしていた。
「うわあぁ!!!」
が、前が見えていなかったのか、それとも勢いが強すぎたのか入り口でずっとみていた僕とぶつかってしまった!
その時スネーク先生の鳴らしたいつもより乱暴なベルの音で、勝負は幕を降ろした。
541:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/05 00:48:51 KuNhcT+/
キタ!
二重ダンボール吹いたwww
罰ゲームwktk
542:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/05 13:29:17 LI6O8wbQ
キタ━(゚∀゚)━!!
543:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/08 01:37:34 JM+bFmZa
wktk
544:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/08 17:53:09 atxug0ZS
ガンガレ
545:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/08 19:07:22 JM+bFmZa
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)< まだー?
\_/⊂ ⊂_)_ \_______
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| .|/
546:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/09 01:49:03 fQLPlyhX
稀に見る良スレ
547:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/09 17:18:20 oQeaRA9Y
この話……サイッコーだ!
548:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/09 20:25:54 iNVWUMmX
age
549:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/10 17:00:42 oSovUHQC
age
550:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/10 22:22:13 gkuWXW6e
age
551:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/10 23:46:31 vmLEvRs6
は
552:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/10 23:51:46 VWcapuyc
毎日見てる、毎度遅くてすまねぇっす。資料集めでもう少しかかります。
553:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/11 00:05:22 XRN9/Z2Q
あげ
554:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/11 00:12:25 HM+bl9nM
>>552
wktkして待ってるよ。
焦らずマターリ書いてくれ
555:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/11 10:42:28 DAqYzgsM
がんがれ
556:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/11 16:15:41 uWkc1Twx
あげ
557:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/11 20:00:56 sP/el31j
かなりの良スレ
558:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/13 23:53:12 gq4ZZUzG
すげえ熱い展開!!
スネーク、応答しろ!!
559:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/14 15:02:49 cv/aTwLy
今更だが雛見沢ではスネークにイロコイ・プリスキン名乗らせても良かったかも
しかし、凄いなゲームにできそうだw
560:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/14 16:58:06 xyDKB8kE
素晴らしい話だ
色々と難関はあるだろうがオリスクでやったら面白い作品になりそうだw
561:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/14 17:26:28 Kyqc0yRl
このスネークはソリッド?それともネイキッド?
562:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/14 18:01:12 bnKuIvFh
>>561
ソリッドじゃないかな、アラスカ暮らしとか言ってるし。
3のネタもたまにあるけどどっちかというとソリッド寄りみたい
563:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/14 19:41:01 Kyqc0yRl
勝手にプロローグとか書いていい?
564:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/14 19:59:04 bnKuIvFh
>>563
作者複数いるらしいからいいんじゃないのかな
個人的に期待しちゃうぞ。
565:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/14 20:36:45 Kyqc0yRl
プロローグ
フィランソロピー本部
オタコン「スネーク。新しいメタルギアの情報が手に入ったよ、場所は日本。」
スネーク「日本!?核保有国でない日本がなぜメタルギアを?」
オタコン「どうやら日本政府の一部では核にかわる抑止力となりうる兵器の研究、開発が行われているみたいなんだ。
そこで注目されたのが日本のとある寒村独特の風土病なんだよ。」
スネーク「細菌兵器という訳か。・・・まさかそれをメタルギアに!?」
オタコン「その通り。風土病の研究と並行して、その病原体を弾頭に搭載したミサイルとメタルギアの開発が進められているんだ。
君にはそのメタルギアと細菌兵器の研究施設を破壊して欲しい。」
スネーク「ちょうどいい、日本ヘは一度行ってみたかったことだ。日本のどこへ行けばいいんだ?」
オタコン「とりあえずその風土病の研究施設があるXX県鹿骨市雛見沢村ヘ行って欲しい。
すまないけどもっと具体的な場所の特定には時間が掛かりそうなんだ。
その代わりに情報収集にはもってこいの身分を用意したんだ。まずはその村唯一の学校に向かって欲しい。」
スネーク「学校?オタコン、何を考えているんだ?」
オタコン「着いてからのお楽しみ。いい息抜きにもなると思うよ。
何か分かったら連絡するからね。幸運を祈る。」
スネーク「?。・・・了解した。これより日本ヘ向かう!」
携帯厨でごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
566:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/14 23:01:55 cv/aTwLy
GJ!!
キートン先生やらスプリガンとか出てきそうなノリだw
567:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/14 23:28:53 bnKuIvFh
誤る必要なんて全然無いぞ、ぐっじょぶ!
568:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/15 18:32:03 edAKRTRH
>>565
やばい、自分の妄想とまんまかぶってるw
569:565
07/01/15 21:59:11 IPdkD8tD
そんなに誉められるとまた書きたくなっちゃったじゃないですかwwww
570:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/15 22:25:01 KTm81/cV
しかし昭和だよなひぐらしって
571:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/15 22:33:42 IPdkD8tD
そこは目を瞑って欲しい。昭和58年じゃまだアウターヘブンすらできてないと思う
572:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/16 00:24:17 HSLsuJlN
おやしろ様の力です
573:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/16 16:44:33 k8Nwx+oz
>>569
さぁ投下するんだ、それが君の役割だ!
574:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/16 21:59:10 cHqzMLaT
TIPS:らりるれろ
とあるホテルの一室で電話が鳴り響く。
プルルルル プルルルル カチャ
女が電話にでる。
???「はい私です。・・・えぇ、今の所すべて滞りなく進んでおります。
緊急マニュアル34号が発動されれば小泉派は間違いなく失脚するでしょう。
・・・おっしゃる通りです。あなた方と対立することなど百害あって一利なしだと老人達は分かってません。
・・・はい。万が一のときには鷹野三佐が・・・・・・。
どちらに転ぼうと例の病原体のサンプルと研究データはお渡しできます。
・・・えぇ、それでは『らりるれろ』によろしくお伝えください・・・。」
カチャ ツー ツー ツー
駄文失礼しました
575:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/17 01:10:33 /PFursUS
ふと思った、叔父さんが帰ってきたら面白そうじゃね?
こう、鉄平の背後に近寄って首をコキャッとですね
576:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/17 15:00:42 h2aaRwwe
とりあえず書いてみたらどうだい?
スクリプトにさせるにしても、スネークの立ち絵が欲しいね
577:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/18 01:19:34 DIJn/svi
URLリンク(new1314.freespace.jp)
こうか? いやもちろん冗談画像なんだが。
578:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/18 11:55:47 mS999W9i
スネークだけ妙にリアルだなw
579:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/18 20:57:59 pkCwb/EK
>>579
わらタww
580:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/19 00:53:46 Ds6SvlAE
保守
581:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/19 19:52:05 YlB7jBWN
徹甲弾vsスネークage
582:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/19 21:30:31 9qa/Ip5t
メタルギアあるところにこの男もあり!
ジョニー佐々木・山狗部隊にて参戦決定!!
「はうぅ……トイレは…トイレはどこだっ!!」
583:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/19 21:43:02 YlB7jBWN
これあれだな、ノベルパートと潜入ACTパートに分けられたADVゲーム作ってくれないかな。
問題は、スネークとまともな戦闘出来るほど山狗の戦闘力が高くないとこだけど('A`)
584:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/19 22:13:51 8n6mGhvy
山狗VS山猫部隊
585:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/20 10:02:38 OptsQY54
>>583
フワラズの勾玉を使ってレナを鷹野側に引き込めばいい
赤坂以上の戦闘力を持ち、数時間漫画を読んだだけで
麻雀の腕前が赤坂を驚愕させるレベルになるかあいいモードのレナなら
一日で射撃の腕前も戦略、戦術レベルも小此木が足元にも及ばないレベルになるだろう
586:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/21 01:56:53 BdQ5qkUF
URLリンク(www.nicovideo.jp)
サトコ救出スネークブラザーズ
587:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/21 03:16:18 bUgWz5j8
梨花たまの脇から手を差し込んで平坦な胸をさすりつつ手のひらで桜色のポッチの感触を縦横無尽に味わい隊発足
588:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/21 08:08:57 585FZne/
>>587
それが羽入だったら入隊します(`・ω・´)〉
589:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/22 14:16:01 rF0QSq51
保守
590:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/23 08:50:18 vDImpK7g
、、、、
ミ・д・ミ<ほっしゅ
""""
591:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/23 23:39:06 0WUFI7Wf
メサルギア保守
592:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/25 07:38:43 Rzw64lq9
再生1万回達成に協力してください!
みなさん!
URLリンク(www.nicovideo.jp)
593:ローカルルール変更議論中@詳細はLR議論スレにて
07/01/25 08:08:13 UqJ454DM
>>592は私利私欲の為にこのスレを利用してないかな…かな。
保守。
594:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/25 22:50:17 59XQKpKu
雛見沢の時代ってメタルギア(ソリッドじゃないやつ)1と2の間辺りなんだな
普通にスネークいたんだ
595:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/25 23:16:30 zMbSe8MT
ヤシロギア
596:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/26 12:47:02 uKnxIN/B
>>594
あれ?メタルギア1の時代設定は1995年じゃなかったか?
597:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/26 12:52:27 JqhqRwCh
設定じゃ80年台後半だから昭和55年から平成の間だろ
598:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/26 14:57:47 uKnxIN/B
そうか。俺の勘違いだったようだな
599:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/26 17:39:39 aw1zAh9u
もうビッグボスは引退してた頃だろうか?
600:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/27 18:52:17 tMWwF6VD
多分生きてたはず
601:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/28 02:13:51 jrt3zNBr
「おじさん、正直言ってスネーク先生を甘く見てたよ…」
昼休み。お弁当タイムになって、いつものように机をくっつけて部活メンバー
で弁当のつつきあいを始めた時、魅音がしみじみつぶやいた。
「ありゃ大した勝負士だね。駆け引きの呼吸ってものをよーく分かってる。
我が部活メンバーが総がかりでことごとく後手に回るなんてさ。
いやー、まいったまいった!」
「わたくしもいい勉強をさせていただきましたわ。あのダンボール箱を使った陽動の
手腕もお見事でしたけど、何よりもゲーム終了のタイミングを左右する校長先生の
ベルを押さえるなんて、わたくしたちからは出ない発想でしてよ」
「みー、勝利の女神さまは戦いの流れを作る者に微笑むのです。にぱー」
「はぅ~、でも、とっても面白かったよお! ね、圭一くん!」
「ああ、それは認めるぜ! いつかの水鉄砲勝負と同じくらい血が熱くなったもんな!」
「みー、でも蛇さんも勝ったわけではないのですよ」
「優勝は岡村くん、だもんなあ… ありゃ誰も想像してなかった結末だ」
「ま、こーゆーどんでん返しがあるからゲームってのは面白いんだけどね…」
全員の首が回って、視線が岡村くんの席の方に向けられる。
602:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/28 02:16:10 jrt3zNBr
岡村くんの机の上にはお弁当の他に、小さな金属製のカゴが置かれていて、周りの
子供たちが興味深げにその中にいる生き物を覗き込んでいた。
「まあ岡村くんじゃ、俺たちの部活レベルの罰ゲームをスネークに要求できるような
度胸はさすがにないよなあ…」
「ふっふっふ、でもさ圭ちゃん… これで我が部活メンバーには課題が出来たわけだ!
スネーク先生を何としても攻略して、ものすごく恥ずかしい罰ゲームを食らってもらう!
こりゃ歯応えがある課題だ! おじさん燃えてきたよ! まずは罰ゲーム用の衣装、
Lサイズを用意しなきゃねえ! ブルマにセーラーにメイド服! おっと、エンゼルモート
の衣装にLサイズがあるのか、詩音に聞いておかなきゃ!」
「はぅ~! スネーク先生のメイド姿って… かわいいのかな? かな?」
「うーん、俺はあんまり見たくない気もするが… って、おい、どうした沙都子…?
さっきからあっちばかり見て…」
「確か、岡村くんは、先生のお弁当を下さいって言ったはずですわよね? あれは
どう見ても何か生き物の入ったカゴに見えましてよ? しかも中にいるのは…」
「ヘ、ヘビだよね、魅ぃちゃん? それもちょっと形が普通じゃないかな? かな?」
「うん、おじさんもさっきからずーっと気になってたんだけど、あれってどう見ても、
ほら、ツチノコっているじゃない? あれにしか見えないんだよ… いやまさかね…」
「なんでツチノコがスネーク先生の鞄の中でお弁当になってんだよ?」
「みー、もしかすると本当にお弁当だったのかも知れませんです」
その時、教室のドアが開いて、知恵先生が顔を出した。いつものように彼女の愛してやまぬ
カレー弁当を食べていたのだろう。その手にはスプーンがまだ握られていた。
「北条さん… いま学校に電話があったんですけど、ちょっと気になる内容で…」
「なんでございますの? 知恵先生…」
「北条さんの叔父さんと名乗る方が、沙都子はなんで家にいないんだ? 学校には来ている
のか? 今日迎えにいくから待っていろって…」
急に静まり返った教室に、沙都子が取り落とした箸が床に転がる乾いた音が響いた…
603:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/28 03:06:39 vdKFv/Uo
おお、話が展開している!
頑張れ!!
604:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/28 03:08:59 tSu2dGeJ
キタ―(゚∀゚)―!!
頑張れ
605:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/28 08:29:14 CpWpbzPh
職人様GJです!!
俺も雷電で何か書こうかと思案しておりましたが、途中でスレ違いということに気づいて挫折しました・・・orz
これからの展開がすごく気になります!無理せずに頑張ってください。
606:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/28 12:41:56 kF/EV9Tn
職人さんGJ!
できれば降臨したときや、まとめ読みしやすいように
トリつけてもらえるとありがたいです。
607:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/28 13:58:56 1xFG+yWc
(・3・)
608:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/28 18:21:03 08CHx3rc
>>597
恐るべき子供達計画が1972年開始なんで、1983年ならスネークは10歳か11歳か?
それなら、部活メンバーに混じるのに何の不都合も無いな。
609:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/30 17:59:55 A7drTj7v
年代うんぬんはあれだ…オヤシロ様の力で…
それはそうと職人様GJであります。
610:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/30 19:06:21 KPE29roD
世界観が本当に合うよな
611:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/30 20:38:11 ZYs6JC0C
>>605
雷電は忍者で参戦じゃないのか?
612:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/31 06:15:56 B9xEHiDf
昼休みから既に4時間が経過。
古手神社の階段の下に数台の自転車が集結した。
「おい! どうだった、レナ? 沙都子はいたか? 村中駆けずり回ったんだが
全然見つからねえ!」
「こっちも駄目だったよ、圭一くん! ダム工事現場にも谷河内の方にも、
沙都子ちゃんは行ってない! 魅ぃちゃんはどう?」
「興宮に出た形跡はなかった! ばっちゃのところに出入りしてて顔なじみの
土建屋さんが街への道をずっと工事してたんだけど、全然見てないって…
梨花ちゃまの方は?」
「みー、神社にもぼくたちのお家にも沙都子はまだ戻ってないのです…」
汗みずくのくたくたになって石段やら路傍のみかん箱に座り込む三人を、
梨花ちゃんが「ご苦労さまなのです」となでなでしながら、冷えた麦茶の
紙コップを配って労をねぎらう。
「はぅ… 喉からからだからおいしー… あれ、梨花ちゃん…
そこの石段に置いてあるキムチの瓶はなにかな? かな?」
「みー、ぼけっとしてて沙都子を見失った間抜けへの罰なのです…」
そこに息せき切ってまた一台のママチャリが飛び込んできた。
ママチャリから飛び下りるなり駆け寄ってきた詩音は…
パチン!
音を立てて魅音の頬を打った。
613:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/31 06:16:29 B9xEHiDf
「どういう事です、お姉! 私は雛見沢に普段いないから、こういう時は
お姉が沙都子の面倒を見てくれるはずじゃないですか!」
「ごめん、詩音… とにかく何も言わずにいきなり教室から飛び出してったんだ…
私が声をかけるヒマなんかなかった…」
「お姉! そもそも沙都子も悟史くんも… こんな事になった責任の大部分は、
私たち園崎の人間にあるんですよ?」
「やめろよ、詩音… 魅音はちゃんと分かってる」
「圭ちゃん…?」
「聞いたよ、魅音から全部… 魅音はその事をずいぶん前から気にしてたんだ…
だから、この事で魅音と詩音がケンカする理由なんかないんだ…」
「そうだよ、詩ぃちゃん! 魅ぃちゃんはね、さっき圭一くんと一緒に、
ご本家のおばあさまに直談判したんだよ? すごい剣幕で!」
「鬼婆に? 本当ですか、お姉!」
「うん… まあね… 怒鳴ってくれたのはほとんど圭ちゃんだったんだけどね。
でもおかげで、園崎家の連絡網で青年団を動かす事が出来たよ。
はは、後でケジメ、1・2枚やんなきゃなんないかもね…」
「お姉…」
「なに?」
「ごめん… それに… ありがとう… 圭ちゃんも…」
「いいって…」
614:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/31 06:18:26 B9xEHiDf
「あ、でも詩ぃちゃん… レナはケジメってどんなのかよく知らないけど、
それがおばあさまからの罰なら… きっとないんじゃないかなって思うの」
「え?」
「後ろで見てて思ったの。おばあさま、魅ぃちゃんと圭ちゃんに強引に押し切られて、
なんだかホッとしてるみたいだなって… でもその話は後にしよ?
今は沙都子ちゃんが何処に行ったのか、見つけ出すのが先決だよ?」
「ああ、そうだ。沙都子が行きそうなところで、まだ探してないところはないか?」
「みぃ… 一カ所あるのです… でもそこは…」
「ちょ、ちょっと梨花ちゃま? まさかそこって…? あ・そ・こ!?
無理! 絶っっっ対にあそこはおじさんたちじゃ無理!(;・3・)ノシ」
「そんな事言ってる場合ですか! 私がそこに乗り込んで沙都子を見つけて来ます!」
「詩ぃも魅ぃもあそこではくるくるのばたんきゅーしてしまうのです…」
「だったらその役目は俺に任せてもらおうか!」
「はぅ~っ!!!!!」
レナは腰掛けていたものから飛び上がり、手足をばたばたさせ、圭一にすがりついて
ようやく転倒を免れた。
振り返った一同は俺の姿を目にして、驚愕の声を上げた。
「「「スネーク先生!?」」」
「俺を案内してもらおうか? その「裏山」というところにな!
どうした? なぜみんな俺を変なものを見る目で見るんだ?」
「はぅ、レナがずっと座ってたダンボール箱…
先生が入ってたのはどうしてかな…? かな…?」
615:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/31 06:31:03 B9xEHiDf
楽園で神様が蛇をなじって言いました。
「毒牙を持つお前は泥の中を這って生きるだろう」
楽園の出口で神様が蛇を更になじりました。
「毒牙を持つお前は人に踏まれて死ぬだろう」
楽園を出たところで蛇が振り返って言いました。
「でもあなたは私の毒牙を抜こうとはしないのですね?」
Frederica Bernkastel
616:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/31 06:42:22 B9xEHiDf
誤解させてたらゴメン。
601から長文書いてるけど、警ドロ編の長文さんじゃないです。
前はもっと短いのをコマゴマ書いてた人間です。
長いのが増えてきたんで嬉々として長いので参加してます。
617:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/31 07:04:51 4Z9cL1Tx
>>616
GJJJJJJ!!!!
長文の人じゃなかったんすね、ビックリしました、でも面白かったです!
618:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/31 07:59:36 O63WqK/Z
いいよいいよ、ぜひもっと書いてくれ
619:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/31 10:05:34 X5HXy4L6
TIPS 知恵先生のお昼ご飯
昼休みの始まりを告げる鐘が鳴り、生徒達は昼食を取ろうと机をあわせあう。
「さて、私もお昼に… あら、スネーク先生は?」
職員室を見回すが、スネークの姿は見当たらない。
「お弁当、用意してなかったのでしょうか… お弁当、少しなら分けてあげられたのですけど…」
目の前には大量のカレー弁当セット。
常人なら到底一人で食べられる量では無いのだが…
「折角、カレーの良さをアピール出来る機会でしたのに… まぁ、スネーク先生は何か手立てがあるのでしょうね。」
少しばかり残念そうな表情だが、すぐに元に戻り弁当を見つめる。
「それじゃあ、頂きますか♪」
数刻の後、知恵先生が弁当を七割ほど食べ終えた頃、電話が忙しく鳴り始めた…
620:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/31 10:22:09 X5HXy4L6
TIPS スネーク先生のお昼ご飯
戦いが終わり、空腹を感じたスネークは昼食の用意をする。
「朝捕獲した蛇以外には食料を用意してなかったな。 罰ゲームは予想外とは言え、不覚だ…」
しかし、辺りは山。
食べる物など探せば幾らでも手に入るだろう。
「武器、食料は現地調達。 戦場の基本だな…」
早速近場の山に潜入するスネーク。
朝見つけた奇特な形をした蛇は見つからなかったが、自生している果物を発見した。
「ふむ、これだけあれば十分だな。 よし、帰るか」
果物を入手し、学校へと急ぐスネーク。
もうすぐ職員室と言う所で、誰かが何かを話している事に気付く。
「電話、か…?」
壁に耳を当て、会話を伺う。
「…はい、沙都子さんは学校に居ますが。 ………。 はい、わかりました。 本人に伝えておきます。」
知恵先生が電話をしていたのだが、雰囲気が怪しい。
「これは、何かあるな…」
長年の感がそう告げたのか、その場を離れるスネーク。
沙都子が教室を飛び出したのは、そのすぐ後だった…
621:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/31 10:29:02 X5HXy4L6
本編書く程想像力は無いので、TIPSで初参戦させて頂いた。
一応話をつなげているつもりだが、少々矛盾点も見つけてしまった。
知恵先生はスネークの罰ゲームを知らないって脳内補完してくれ…
最後に、携帯厨でごめんなさいぃぃぃぃ………
622:名無しさん@お腹いっぱい。
07/01/31 12:25:48 WBmRX7bh
おおっ! 久しぶりにスレを覗いてみたら神展開が…。
職人様方GJ!
623:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/01 04:32:43 17TGTDP9
日没までまだ二時間近くあるはずだが、「裏山」を覆う林の中は既に薄暗い。
昼間うるさく鳴いていたセミの声はとうにやんで、俺には聞き慣れない虫の声が
林の中に満ちていた。
レナが拾った棒っきれで、一見何も無さげに見える笹藪の陰を探る。
一瞬で太い竹がしなって跳ね上がり、そばのニレの木の幹をムチのように打った。
竹のあちこちに先を尖らせた小枝が紐できっちり結わえてある。そこらの防刃
ベストならたやすく貫通するだろう。明確な殺意をこめたトラップだ。
「はぅ! 圭一くん! 間違いないよ。沙都子ちゃんこの山にいるよ!」
「ああ! そこって先月、俺が踏んづけて宙吊りにされたワイヤートラップの場所だ。
それが別のトラップに仕掛け直されてる! それも、もっとえげつないトラップにな」
「ひええ、参った… レナがそのトラップの場所を覚えてなかったら、おじさん、絶対に
かかってたよ…」
「はぅ… でもね、魅ぃちゃん… レナが覚えてるのはここだけなんだよ?
沙都子ちゃんがこの山にどれだけトラップを仕掛けたかなんて分からないよ…」
「お姉、これじゃ、青年団をうかつに呼ぶわけにも行きませんよ?」
俺の首筋の毛が逆立つ。北条沙都子のトラップ技術は間違いなくフォックス・ハウンドの
訓練教官に匹敵するレベルにあるのは明らかだった…
624:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/01 04:38:05 17TGTDP9
「スネーク… 話があるのです…」
古手梨花がそっと俺の袖を引いた。
「沙都子はここ何日か、診療所に行くのをさぼったのです…
いつものお注射をしてないのです…」
「あの薬か… 雛見沢症候群の発症を抑えるという…
つまり、沙都子は精神的に追い詰められた状態にあるという事だな?
誰も信じる事が出来ず、周りの全てが敵に見える状態…
だから親友の君のところにも戻らなかった」
「みぃ…」
梨花は他の連中に見えないように、注射器の納まった革ケースを俺に手渡した。
「分かった。預かろう。最優先で沙都子にこれを打つ」
「ありがとうなのです… でも… やっぱりスネークは行ってはいけないのです…」
「そうはいうがな、梨花ちゃん。沙都子は親友だろう?」
「前の世界… 前の前の世界… 何度も繰り返された悲劇の世界…
スネークは本当に覚えてないのですか?」
「どういう事だ?」
「スネークとぼくたちは何度か敵同士として出会ってるのですよ?
不幸にも何かのボタンのかけちがいが起こっていたのです…
そしてスネークはこの山で… 何度も死んでいるのです…」
俺が… この山で死んだ…?
625:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/01 04:39:52 17TGTDP9
「じゃあこれは、最強部隊“ブカツ”の“ザ・トラップ”VSソリッド・スネーク。
幾度目かのリターンマッチというわけか… 面白いな」
俺が歯を剥いて笑うのを見て、古手梨花は露骨に不安を顔に浮かべた。
「よりによってこの時期に沙都子の叔父が帰ってくるなんて…
サイコロが最悪の1の目を出したのです… ぼくはもう…」
「梨花… 前の世界がどうだったかなんて俺は知らん。俺はカチコチの軍人だ。
その手の話は俺にはよく分からんし、分かろうとも思わん…
だが一つだけはっきりしてるのは、俺は今、お前たちの“先生”だ。
そんな世界、過去にあったか?」
古手梨花はふるふると首を横に振った。
俺はレナや圭一が踏み出せずにいる獣道の前に出て行った。
「だったら信じてみるんだな。意志の力でサイコロの目は変えられるって事を!」
俺は教え子たちの視線を背中に受けながら、北条沙都子のトラップ結界と
化した「裏山」に力強く第一歩を踏み出し…
「はぅ… 先生、そこ落とし穴あったんだね… ロープいるかな? かな?」
626:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/01 11:26:43 AVvpVsY2
スネェェエエエエエエエエエエエエエエエエク!!!
627:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/01 12:22:32 2/KEJGqi
>>625
ちょwww かっこよくキメておいてそりゃないだろスネークwww
628:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/01 12:47:32 KttgLprn
スネークはクレイモアくらっても死なないから大丈夫
629:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/01 16:45:23 dCBbHH/w
何というお約束をかましてくれるんだろう、スネーク先生
630:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/01 21:09:21 dluOMLld
スネーク先生、からけ読みすぎだぜ…
竹槍が底に差してある落とし穴で、
ルパンばりにふんばるスネーク先生を想像しちまった
631:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/03 09:52:57 7aIhtFHb
( ´ω`)保守しておこうかな? かな?
632:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/03 16:41:27 gmiD4md5
ほす
633:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/03 17:27:13 EDketfi1
スネーク、これを使うんだ
つ『田代カメラ』
634:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/03 21:45:32 RTQkh7c/
MGシリーズに、ダメージ伴う落とし穴ってあったっけ?
いまいち記憶に無い。
だからこそ耐性が無かったのかも。
635:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/03 21:54:01 Cu0qqkBh
基本落ちたら即死じゃね
636:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/03 22:07:43 990sZUQz
MGS3のソクロヴィエロの森だっけ?ジ・エンドまでの通り道であったよね。草で覆われているやつ。
落ちるとゲームオーバー
MGS1の倉庫のあたりでも確か落とし穴あったな。落ちたらゲームオーバー
637:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/03 22:44:17 RTQkh7c/
>>635-636
サンクス。ってことは・・・
「梨花ちゃん、私が昔何度もこの山で死んだと言ってたね」
「みぃ?」
「もしかして、この落とし穴で死んだというケースも?」
「みー・・・・・・にぱー☆」
638:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/04 00:44:59 +duJvHw1
土の上に這いつくばった俺の目の前にあるのは極細の釣り糸だ。
歩いてここを通過する者が、足首をもろに引っかける事になる。
釣り糸の先にあるのは…
俺は光を反射しないよう艶消し黒に仕上げたナイフでそっと脇の低木の枝を持ちあげて
裏側を覗いた。釣り糸は細い樹の幹の根元で、たわめられた竹を押さえていた。糸が切れ
るや、竹がムチのように間抜けを打つというわけだ。
こんな仕掛けは解除しておくに限る。俺はナイフで釣り糸を切ろうと考えたが、ある不吉な
考えが不意に浮かんで手を止めた。念の為に釣り糸を張ってある反対側もチェックする。
背筋が寒くなった。釣り糸のもう一方は木の幹に結わえてあるように見せかけてあり、
実際には裏側を通って木の上に伸びていた。木の上には先を斜めに切った短い竹を何本も
荒縄でウニのように固めたものが仕掛けてあった。
解除しようと釣り糸を切断した瞬間、それが落下してくる事になる。
俺は解除をあきらめ、迂回しようとしたが、念の為に迂回ルートの地面にナイフを突き刺して
丹念にチェックした。思った通り落とし穴が見つかった。
深さは俺が最初にかかったものほどではなかったが、内部に細く割った竹が無数に植えら
れていた。その先端に破傷風を誘う獣の糞を塗っておく知恵までは発揮されていない事に、
俺は胸を撫で下ろした。
639:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/04 00:47:53 +duJvHw1
急斜面をなだれ落ちる丸太ん棒。獲物を宙に吊り上げるワイヤー。獲物を崖に叩き落とす
ハンマー。枯れ井戸を使った落とし穴。エトセトラ… エトセトラ…
この一時間で俺が遭遇したトラップはどれも巧妙極まりないものばかりだった。
圭一やレナたちに、絶対に追ってくるなと言い含めたのは正しい判断だった。
今では俺がこの山で何度も死んだという話に説得力すら感じている。
まったく、なんて技量だ…!
沙都子のトラップの腕前はFOXHOUNDの訓練教官並みと評したのは訂正する。
明らかにそれ以上だ。
若い訓練生を手ひどいワナにかけ、評価表にマイナス点をつける事を至上の喜びとし、
全ての訓練生の呪詛対象となっていたサディストの教官の腕をあの小さな少女は凌駕している。
俺は若い頃に訓練所で痛めつけられた訓練教官の酷薄な金壺眼を思い浮かべ、始めて彼
に感謝した。
ありがとうよ、あんたにしごかれたおかげで、俺はいまだにこうして生きているってわけだ…
不意に鈴を転がすような含み笑いが聞こえた。
顔を上げると、そこは開けた草原で、そのちょうど真ん中あたりの大きな切り株の上に
少女が足を組んで腰掛けているのが見えた。
俺のいる位置からは、少女は傾いた太陽を背負った逆光で、顔ははっきり見えなかったが、
何者かは明らかだ。沙都子だ。
笑い声の響きから、彼女がどんな気分で俺を見ているのかが容易に想像がついた。
巣にかかった獲物を見つめる毒蜘蛛のそれだ。
なるほど、これが雛見沢症候群の発症者か…
俺は背筋に冷たいもの感じながらその場に立ち上がり、沙都子に向き直り、声をかけた。
「待たせたな!!」
640:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/04 01:26:19 m9jMvQTy
キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!!
641:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/04 02:41:16 RrBt9gVW
頑張れ超頑張れ
642:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/04 07:50:30 0d1Kq30Q
職人様GJ!!
これからがショータイムだ!
643:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/04 15:03:55 jNxknS63
サイコーっす!!
644:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/05 04:03:56 IZ+AuexA
「をほほほ。まさか先生がこんなところまで辿り着くなんて思いもしませんでしたわ?」
「俺もさ。初めての家庭訪問がこんな場所になるなんて予想もしなかった」
俺が沙都子に向かって足を踏み出そうとしたその時…
「ここは私のトラップフィールドでしてよ。私の最高傑作が設置されてますの」
俺の足が止まる。
「どうなさいましたの? 私を捕まえたければ、あともう10歩くらいは歩く必要がございますわよ?」
俺は唇を噛んで、俺の目の前に広がるさして広くもない草原を眺め回した。
あの草むらはいかにも何か潜んでいそうだ…
あの剥き出しの土も怪しい… なら切り株の上に逃れるか…? いや待て…
全身からじわじわと嫌な汗が滴る。
たった10歩…? なんて長い10歩だ。
夕日を背負った影の中で、白い八重歯がちらりと見えた。
沙都子が笑ったのだ。
「5歩ですわ。何事もなく5歩を無事に歩けたら、先生の勝利ということでいいですわよ」
そうか… そういう事か…
俺は歯を剥いて笑みを浮かべた。さぞかし沙都子には不敵な笑みに見えた事だろう。
「大したものだな、沙都子。恐れ入った。大抵の奴はパニクって思考を絡めとられる。
お前に向かって5歩進まなければならないとな…」
「それはどういう意味でございますの?」
「こういう事さ!」
ザッ 俺の足が動きだした。
真後ろに向かって…
645:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/05 04:40:44 IZ+AuexA
1歩。
2歩。
3歩。
4歩。
そこで俺の足は止まった。
「これで5歩だぞ? この勝負、俺の勝ちというわけだ。さあ、降参しろ!」
「まだ4歩しか歩いていませんでしてよ?」
「何を言ってるんだ? 5歩だ」
「いいえ! 4歩でございますわよ!」
「確かに5歩歩いた! 往生際が悪いぞ、沙都子!」
「往生際が悪いのはどっちですの?! あと1歩、お歩きなさいませ!」
夕日を背負った黒い影は切り株の上に立ち上がり、不意に押し黙った。
俺の浮かべる笑みに嘲弄の色を見たのだろう。
俺は足元から拳大の石を拾い上げ、ひょいと後に放った。
5歩目に踏むはずだったトラップが作動する凄まじい音が聞こえた。
「…………ずるいですわよ…?」
「お褒めに預かって光栄だな」
「どうやら先生も相当なトラップ脳をお持ちのようですわね。
手加減不要と分かって、これほど嬉しい事はございませんわ」
「沙都子… さっきから鳴いてるこの虫の名前、日本では何て言うんだ?」
「ひぐらしでございますわ」
「ひぐらし… なるほど、日暮れの虫か。このゲームの観客にはもってこいだと思わないか?」
「同感ですわ… さあ、行きますでございますわよ!」
「ショータイムだ!」
ひぐらしの鳴き渡る落日(デイブレイク)の中、俺と沙都子は同時に走り出した。
646:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/05 05:22:07 IZ+AuexA
あぅあぅあぅ… 困った事になったのです!
ボクはてっきりスネークが沙都子を説得するか、無理矢理押さえ込んでお注射を
するんだろうと思っていたのです!
それがどうしてこうなったんだか、二人して林と広場の中を追いかけっこのトラップ
合戦をおっぱじめやがったのです! あぅあぅあぅ!
あう~っ! 危ないのです! そこは沙都子自慢の三連コンボが…!
「私のトラップ、お楽しみあそばせ~ですわ!!」
「ふん! やるなッ!」
あうあうっ! またそこにもトラップがああ~!
「これはいかがでございまして!」
「ふーっ! 間一髪だ!」
間一髪なんかじゃないのです! なんかお尻に刺さってるのです!
あうあうあうっ! やったです! スネークが沙都子を捕まえたです!
「捕まえたぞっ! 悪い子は尻を叩いておしおきだっ!」
「うわああ~~~~ん! 聞いてませんわよ~~~!」
あう~っ! どうしてどうして沙都子をお尻ぺんぺんだけで解放するのですか~?
「それ! 次はどう来る!?」
「もう勘弁なりませんわ! 調子に乗り過ぎでございましてよ~っ!!」
「ぬぅおおお~っ!!! 」
「お~っほっほ! 愉快痛快奇々怪々でございますことよ~~!」
あうあうあう! スネークがまたやられたのです!
言わんこっちゃないのです! ここは沙都子のトラップフィールドなのですよ!
あぅ~っ! これじゃ梨花のところに報告にゆく事も出来ないのです!
しかし…
ふと、我はこの光景に既視感を覚えた。
いつか何処かでこれに似た光景を我は目にした事がある。
あれは、いつ…?
そうだ、あの時だ…
レナが発症し、雛見沢分校にガソリンを撒いて籠城した時…
分校の屋根の上で、圭一とレナが繰り広げた大立ち回り…
このスネークという男、もしかして…?
647:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/05 07:36:41 IZ+AuexA
勘違いだよ、俺。
デイブレイクは「夜明け」だよ、俺。
ちゃんと推敲しろよ、俺。
>ひぐらしの鳴き渡る落日(デイブレイク)の中、俺と沙都子は同時に走り出した。
↓
俺と沙都子は同時に走り出した。
ともすれば黄昏(トワイライト)とも払暁(デイブレイク)ともつかぬ赤く眩い
光に照らされる、ひぐらしの声の響き渡る山の中を…
648:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/05 10:21:20 /GQG5M43
>>647
アルェー?
乙
649:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/05 11:36:37 7Zt/2siu
>>647
激しくGJ!!! 脳内で普通に再生できるぜ!!
650:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/05 15:37:10 89YDRSZD
GJ!!!
651:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/05 15:42:43 O5IOFc7v
落とし穴は初代からあるぞ
突然出てくるの
652:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/05 17:45:13 iBgbF1XH
確かにあったな
PCの時代からある
653:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/07 08:06:01 tWrsmJNx
俺の保守はレボリューションだ!!
654:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/08 23:31:01 FWQe6NpU
ほっしゅ、ほっしゅ
655:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/10 04:35:52 MLpNWb1u
俺たちはわずかに開けたこの広場の真ん中に戻ってきていた。
「やりますでございますわね… 私のトラップをこれだけかいくぐって、
笑って立っていた方は初めてでございますことよ…」
肩で息をしながら沙都子が俺を見つめて不敵に笑う。
「でも、もうおしまいでございますわよ、スネーク先生! あなたは今まさに
私の最高傑作のど真ん中に立っておりますのよ、おほほほほ!」
「そうか… ここから一歩でも動いたら… どか~んか? ばき~んか?」
「ぼす~ん! あるいは… ずばばば~ん! …かも知れませんことよ。
それでもよろしければ… さあ、かかって来なさいませ!」
「やめた」
「へ?」
俺はやれやれと腰を折って、その場にぺたんと座り込んだ。
胸ポケットからタバコを一本取り出して火を点け、胸郭の奥深くまで紫煙を
吸い込んで吐き出す。とは言っても安タバコだ。
「な…! なんでやめるでございますの!? まだ決着はついておりませんわよ!」
「そうは言うがな、沙都子。俺はもう歳だ。お前みたいに底無しのスタミナがあるわけじゃない」
「タ…タバコなんて吸ってるから息切れするんでございますわよ!」
「そうかな? 子供には分からんだろうが、運動の後のタバコは体にいいんだぜ?」
「嘘をおつきあそばせ! 体力ゲージがじりじり短くなってるのがはっきり見えましてよ!
すぐにおやめなさいませ!」
「沙都子… どうして俺を気遣う? 俺を殺そうとしていたんじゃないのか?」
沙都子がハッと息を呑むのがありありと分かった。
656:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/10 05:13:45 MLpNWb1u
「さっきのお前の目にはありありと殺意がみなぎっていた。
俺はさっきのお前と同じ目をした子供を知っている… たくさん知っている…
大人を、世界を、誰も彼もを信じられなくなった子供の目だ… 世界を失った子供たちの目だ」
ザンジバーランド… 戦争に魂を奪われた者たちの永遠の楽園…!
俺の上官にして遺伝子の父。ビッグ・ボスと呼ばれた男が、世界中の紛争地からそこに
集めた、親を失った子供たちの目を俺は思い出していた。
ビッグ・ボスはザンジバーランドを拠点に、戦争を誘発させ、犠牲となった子供たちを回収し、
救護、訓練して、新たな戦場にフィードバックさせる狂気じみたシステムを構築しようとしていた。
ビッグ・ボス… 俺は今になって時々考えるんだ。
あんたは本当は子供たちに、何かしてやりたかったんじゃないのか?
世界を失った子供たちに世界を与えてやりたかったんじゃないのか?
だがあんたが与えられる世界は「戦場」しかなかった。
だが俺はちがう…! 親父! 俺はあんたとはちがうんだ…!
「沙都子、お前はまだ世界を失ったわけじゃない…
知っているか? 梨花ちゃん、圭一、レナ、魅音、詩音… みんなお前を探したんだ。
お前のために村中を走り回ったんだ… 何の見返りも求めずにだ…
お前の兄さんの悟史… 彼もかつてお前のためにそうしたんだろう?」
「私はにーにーのために… 強くならなきゃいけませんの!
一人で戦わなきゃいけませんの… もう甘えて泣く子供のままじゃいけませんの…!」
「それでこの「裏山」に一人でこもったか… 一人で戦うための戦場として…
だから俺を見た時、あれだけ敵意のこもった目で睨んだんだ。
お前をここから引きずり出しに来た敵として…」
沙都子は答えない。
「どうする? その辺のトラップを起動させて俺を殺すか? お前にはまだ俺が敵に見えるか?
やりたければやるがいい… 俺はそれを逃げずに受けてやる」
657:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/10 12:20:31 r7Zccty5
乙
そしてGJ
658:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/10 12:56:21 JBvMLSSg
GJ!
659:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/10 13:12:04 LeQuOCZA
職人様GJ!
スネークがかっこよすぎます!
660:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/10 23:33:05 kCMsF9fb
涙がでてきたよ。GJ。
661:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/11 00:09:09 6wzholFX
乙です。
部活メンバーが自由の息子達に成らないことを祈るばかりだw
662:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/11 01:35:15 Rl5X+FS8
やべ、泣いた
663:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/11 06:53:21 gbtjE6IE
出会い頭の沙都子の目に宿っていた狂気じみた殺意はほとんど消えていた。
「こんなに楽しいのは… 久しぶりでしたわ…」
「ほう、どれくらい久しぶりだ?」
「考えてみれば今日の4時間目の体育ぶりですわね…」
「なんだ、せいぜい半日ぶりって事じゃないか」
「でもその半日の間に… 私は何百年も一人きりだったような気がしましてよ…」
「俺も楽しかった… お前は尊敬出来る敵だ。どっちが勝つにしてもすぐに終わらせるのはもったいないぜ」
その時…
「沙都子ォォーーッ!」
出し抜け上がった叫びに、俺は驚いて振り返った。
俺が昇ってきた山道から、這うようにして圭一が姿を現した。
その後に魅音とレナ、詩音と梨花が続く。みんな泥だらけの傷だらけだ。
俺の通った後からとはいえ、あのトラップゾーンをここまで這い上がって来たというのか?
「沙都子ぉ~ へっへっへ、残念だったね~ おじさんたちを山から締め出すにゃ、
ちょいとばかりトラップにひねりがなさすぎだよ… 痛つつ…」
「はぅ… 魅ぃちゃん、強がっても、そんなによろよろしてたら説得力ないよぉ?」
「みぃ~☆ 魅ぃと圭一がトラップ引き受け係になってくれたので、ぼくたちは大丈夫だったのですよ」
「沙都子! もう良いのです! 圭ちゃんとお姉が全部終わらせてくれたんです!
もう雛見沢も園崎家も沙都子を敵にはしないんです。沙都子に冷たくする人はもういないんですよ」
詩音の言葉に沙都子が怒鳴り返す。
「そんなのって、信じられませんですわ!」
梨花がまっすぐ進み出てきて言った。
「鉄平が現れたという知らせが入って、あなたが教室を飛び出した時、
ボクは世界がまたどんどん悪い運命に呑み込まれるんだって思ったのです。
でも、そうはならなかった… 圭一と魅音がみんなを引っ張ってその運命を引っ繰り返してくれたのです。
お魎に直談判して、沙都子を救うために村会の連絡網を使わせたのですよ。
そしてスネークが、この山にこもった沙都子までの道を切り開いてくれたのです」
「梨花…」
664:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/11 06:55:31 gbtjE6IE
「もし鉄平が沙都子をどうにかしようとしても、ボクたちは…
いいえ、雛見沢の全員が! 総力を上げて沙都子を守るのです!
私たちはもうあなたの鼻先にまで救いの手を伸ばしているの。
あなたがうなずくだけでも手が届くのです」
沙都子はわななきながら後退ろうとする。
「私は…! 私は一人で…! にーにーと…!」
「なあ、沙都子…」
俺は靴底にタバコの火を押しつけて消しながら言った。
「心強い仲間を手に入れるというのは、強さじゃないのか?」
ひぐらしの声の響き渡る中、沙都子は言葉を失い立ち尽くし、友人たちを見つめ続けた。
やがて、目の前に進み出た梨花の首を抱いてぼろぼろと涙をこぼすその目には、
もう狂気のひとかけらすら残っていなかった…
俺は梨花の足元に注射ケースを放って、「君が打ってやるんだ」とだけ言った。
魅音が俺の前に進み出てきて言った。
「スネーク先生… えーっと、おじさん、なんて言っていいか分からない…
へへ、言葉が見つからないんだよね… とにかくありがとう…
あんたは私の大事な仲間を助けてくれたんだ…」
「約束したからな。俺が教師であるかぎり守って見せるって。さて、もう日暮れだ。
早く山を降りるとしようじゃないか?」
俺は立ち上がって彼らに向かって歩みだした。
沙都子が振り返って「先生、そこ踏んじゃ駄目ですの!」と叫びを…
「はぅ~、先生… 何処まで飛んで行ったのかな? かな?」
665:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/11 09:40:15 TFRXfSHh
GJ!! 神展開!! 感動した!!
…で、最後はお約束かwww
666:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/11 16:16:25 6wzholFX
スネーク、GJだ。
後はオタコンが案内してくれる。帰還しろ。
・・・どうしたスネーク。スネェェェェエエク!
667:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/11 16:35:56 mCqZzEQZ
こちらスネーク、現在診療所上空を滑空中だ
668:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/11 20:02:19 yahf32OM
偉大なるスネーク先生に敬礼!!
669:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/11 21:16:52 yj/cPme7
スネーク!!状況を知らせろ!!!
スネーク!!スネーーーーーク!!!!!!
670:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/12 23:52:17 AesxNs5R
TIPS テントにて
ピピピ…!無線が音をたてる。
『スネーク、手酷くやられたようだな?』
テントの前に座り込み俺は傷の手当てをしている。
『ああ…。大佐、彼女のトラップワークはグリンベレーの教官以上だぞ?』
焚き火がパチンと音をたてる。
『そうだろう、そうだろう。ところでスネーク。今回のミッションは僅かだが、異国の地にスニーキングする君の為にビールを用意した。心尽くしだ。』
『ビ、なんだって?』
『ビールだスネーク。では、幸運を。』
『!』
荷物を紐解くと段ボールに紛れて、中国の古典だろうか?
麒麟の絵が書いてあるビール瓶が数本。
焚き火であぶられて芳ばしい匂いを放つ豚肉、冷えた麦酒。
スニーキングミッションにしては上等過ぎる食卓だ。
そのとき、
『みー』
『一人で飲むにはもったいない良い夜なのです☆』
『ザ・メディウムか。』
671:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/13 00:13:40 bMYj3nZ9
意外な来訪者。
気配すら感じさせずにあらわれた、少女。
『驚いて、いるのですね?』
確かに、俺は気配すら感じなかった。包帯を巻きながら無愛想に返す。
『まぁな。』
『みー♪僕も麦泡茶いただきなのです☆』
見た目は十歳程度の少女だが、実際は百を越えているらしい、彼女。
手元のビールの蓋を開けて差し出してやる。
『みー♪良く冷えていて美味しいのです☆』
実に旨そうに紙コップを開ける。
傷の手当もそこそこに、俺は一番気になっていたことを切り出した。
『あいつはどうなった?』
『お注射も効いて今は寝ていますのです。グーグーなのですよ☆』
『そいつは良かった。』
安堵の溜め息をはきだし、頃合いになった肉の串に手をかける。
少女の雰囲気が変わった。
『スネーク。これから貴方に訪れるのは更なる困難。悲劇か、喜劇か。それを決めるのは貴方と、生徒たち。』
『大丈夫だ。俺が教師である限り、圭一達に悲劇は起きない!』
俺が守る。守ってみせる。
『頼みますよ。』
少女の、梨花の声が響いたかと思うと姿は消えていた。
『やれやれ。』
俺は煙草に火をつけた。
夜は更けていく。
672:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/13 08:19:53 dOStqJyn
>>671
GJ!! キ〇ンビールw
673:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/13 10:22:02 bMYj3nZ9
酔った勢いで携帯から書いてみました。
全然校正してないから、脈絡が無い!
スレ汚し申し訳ありませんでした。
674:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/14 21:15:05 2oyC0FRx
GJ
675:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/15 03:05:39 Od3sSJK1
TIPS:酔い醒まし編
目の前に圭一が立っていた。涙を溜めた目で俺をじっと見つめている。
「…圭一…? どうしたんだ…?」
「俺は…、俺は…、何て事をしてしまったんだよ… 何て事を…うぁあぁあぁぁぁ…」
圭一は俺にすがりついて声を上げて泣きだした。
「ど、どうしたんだ、圭一…? おい、いったい…?」
脇から梨花が進み出てきて圭一に話し掛けた。
「…圭一は、…覚えているのですか? スネークを殺した事を…」
なにッ?
「そうだ!! 俺が…殺したんだ!! この手で… 悟史のバットで力一杯…
血がいっぱい出て… そして… そして…」
なんの話だ、これは? おい…?
圭一の背後から、同じように目に涙を溜めた魅音とレナが現れた。
「思いだしたよ、おじさんも… ああ… どうして、どうして今まで忘れてたんだろう…?」
「レナも思い出したんだよ…! スネーク先生はね、レナに何度も何度もナタで打たれて、
腕が折れて額も割れているのに… 両手を突き出して、こう言ったんだよ…
『俺を、信じろ…』って… なのに、なのにレナは…!」
おい…! この俺がそう簡単に誰かに殺されるなんて…
気がつくと詩音と沙都子まで俺の手にしがみついて泣いていた。
「お姉、私も思いだしました… 私、なんてことを…!
私は… スネークさんを地下室でひどい拷問にかけて…
生爪を剥いで、五寸釘を打ち込んで… それに井戸の底に力一杯…!」
「わたくしは先生を、裏山のトラップゾーンに追い込んで… そして瀕死の重症を負った先生を…
吊り橋に追い込んで、そこから突き落としましたの…」
ちょっと待て! 俺はいくつの世界で誰に何回、誰に殺されたというんだ?
676:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/15 03:07:43 Od3sSJK1
「気付いた。こんなにも今頃になって、俺は気付いたよ。思い出したんだ!!」
「そうだよ! ここじゃない別のよく似た世界で! おじさんはなぜかスネーク先生に疑心暗鬼を持って…
殺してしまったんだよ…!!」
「スネーク先生はわたくしたちに救いの言葉をかけていたはずでしてよ!
なのに、どうしてわたくしはそれに耳を傾けられませんでしたの? うわあああああ~~ん!!」
彼らの目からこぼれるのは、取り返しのつかない悲しい事をした悔悟の涙だ。
「すまなかった、本当にすまなかった… わかんなくてもいい… わかんなくてもいいから…
聞いてくれ… カロリーメイト… うまかったぜ… 本当にうまかった…」
「レナはね… 先生のこと、二度と疑わない…!! 二度とだよ! 絶対にだよ!!
だからスネーク先生、あの日のレナを許してほしいかな? かな?」
「先生が命を賭けてくれた事を私は知ってる… だから、いつか先生に何かの不幸が訪れたら、
おじさんが絶対に命を賭けて助けるよ! 絶対! 約束するよ!」 (;3;)ノシ
落ち着いているのは梨花だけだった。
だが彼女の唇から出る言葉は誰のものよりも俺の理解を越えていた。
「…圭一を、許しましょう。レナを。魅音を。詩音を。沙都子を許しましょう。
みんなは、自分で自分の罪に気付きましたのです。
それはとても偉くて、普通ではあり得ないことなのです」
梨花! 何を言ってるんだ? 俺はちっとも分からないっ!!
677:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/15 03:08:14 Od3sSJK1
「スネークはみんなの偉さが分からなくて、それを許してあげることはできませんのです。
でも、ボクにはそれを許す事ができます。ボクには、みんなのすごさがわかるのです。
私はこれが奇跡であることがわかる。だってこれはありえない事なのだもの。
きっとこの地上に具現するどんな奇跡すらもかすむほどのもので、信じられないくらいに尊いもの。
私はもう一度あなたたちと共に戦おう。何度でも戦おう。
奇跡が起こせる事を信じて… この先の未来に至れるまで、何度でも…」
いったい何が起きているんだ!!!
向こうから警視庁公安部の赤坂と興宮署の大石が、知恵先生とカメラマンの富竹を伴って
こっちに走ってくるのが見えた…
知恵先生を除けば面識がなく、名前も顔も知らない奴ばかりだが、俺はなぜか彼らが何者なのか分かった。
全員、目に悔悟の涙を溜めて、俺にすがりついて許しを請うつもりなのが瞬時に分かって、
俺は慌ててその場から逃げ出した。
力一杯悲鳴を上げながら…
「うわああああああ~~~~ッ!!!」
誰か… 真相を教えてくれ…
それだけが… 俺の望みだ…
目を覚ました俺は全身びっしょり汗まみれだった。
どんな夢を見たのか、どうしても思い出せない。とにかくひどい悪夢だった…
テントの隅に転がる、麒麟の描かれた数本のビール瓶に気がつく。
テントの外に出て、タバコに火を付け、紫煙を深々と吸い込みながら、
馴れないものは呑むもんじゃないな、としみじみ考えた。
間もなく夜明けだ… 今日も教師の激務が始まる。
678:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/15 03:10:05 kOCij16g
>>675-677
やったなスネーク
679:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/15 07:12:36 4M6WT8+O
これはいいTIPS!
GJでした!
680:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/15 12:56:39 IdTpAEK5
GJ
681:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/15 17:46:45 tfVCPcnZ
GJ過ぎるな
682:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/15 22:25:31 qqCJIEEx
レナが「気づかない」で殴り殺しちゃったカケラがある、ってのは
ちょっと引っかかるけど・・・
あと、言いたか無いけど罪滅しからパクりすぎじゃないか?
まぁGJ
683:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/15 23:19:33 UVR3EdPh
いや、カケラがどうとかって言うかネタだろ?
684:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/17 14:41:58 17DfNYlR
スネークの狼狽ぶりにワロタW
685:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/17 18:26:17 /hxcgG26
明日、みんなでリアル雛見沢行こうぜ!!!!!!
686:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/17 20:05:22 jt0vBfI3
>>685
何処にあるんだ?
687:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/17 20:50:35 +hJQevV9
モデルとしては岐阜県白川郷。
ちなみに岐阜には白川村と白川町があるけど合掌造りがあるのは白川村な
688:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/17 23:50:32 jt0vBfI3
>>687
ありがと
行ってみたいが遠い遠すぎる
689:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/18 10:19:15 RPZ/Cz0e
雷電「スネーク!!騙したなぁ!誰もいないじゃないかっ!」
雷電の叫びは中東の砂漠に消えた。
雷電「スネ―――ク」
690:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/18 13:24:15 H9wkIqoI
ちょwwwwwww雷電どこいってんだwwwwwwwwww
雷電カワイソス・・・
691:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/18 14:17:14 RPZ/Cz0e
「こちらスネーク、大佐、雷電が次の舞台はどこだとうるさかったから
中東て言ったんだが・・・何かまずい事になったか?」
「いや、別にどうでもいいだろう。任務を続けてくれ」
「了解」
雷電「スネ―・・・ク」
692:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/18 14:47:22 8oydCi4A
>>685
俺は会社の社員旅行で行った
693:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/18 16:47:37 qKAzs0lV
二年前の雛見沢村……俺達は新型バイブが極秘裏に開発されているという情報をつかんだ
今思えば掘られるべきだった……
694:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/18 19:25:44 RPZ/Cz0e
「こちら雷電だ雛見沢村に潜入した。って…誰も居ないじゃないかぁ!」
雷電は廃墟と化した村を歩いてると1枚の紙切れが目に入った。
それには『雷電。お前がメインキャラクターになるには100早い!
出直して来い!』
と、書いてあった。そしてその瞬間C4のスイッチが入り村は消滅した。
「スネ―――――――ク・・・」
雷電の叫びは消滅した村に消えた。
695:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/18 21:53:38 OOmF1rn9
好みかもわからんが雷電はでないほうが雰囲気的にいいかもね
696:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/18 21:54:42 RPZ/Cz0e
すまない
697:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/18 22:02:01 ZRvvSU9v
>>696
でも雷電のやつは笑いを誘われた
698:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/19 02:47:41 0E8pgrgy
長文は激しくGJだわ!出来れば沙都子編だけでなく他のバージョンのも見てみたい
699:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/19 02:49:10 0E8pgrgy
そしてアニメ化してほすぃ
700:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/19 03:45:22 LwS3HEBQ
>>699
激しく同意
701:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/19 18:26:24 4svjkoYv
同意×1000000000000000000000000000000
702:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/19 18:37:51 wYBj8dVM
スネークが萌え絵になったりするのか!?Σ( ゚Д゚ )
703:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/19 19:07:41 4svjkoYv
いや…それはその……
704:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/19 19:44:36 LwS3HEBQ
>>703
面白ければおk
705:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/20 08:38:28 LeS8vcuE
こちらスネーク・・・かな?・・・かな?
706:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/20 22:29:25 oQxfXOzq
もうGJ作品は誰か書いてくれないのか?
GJ作キボンヌ(′・ω・`)
707:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/20 23:04:50 qMY/QnfG
むしゃくしゃしてやった。今は反省している。
URLリンク(www6.axfc.net)
今までのをアバウトに纏めたオリスクです。祭囃子編がないとプレイできません。
パスはsunehina
708:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/21 01:00:27 pPBjBnQ1
>>707
GJ!
…なんだけど、スネークが雛見沢に降り立ったときのwaveが再生されないよ
709:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/21 01:05:54 TXDKaqcP
皆殺し編までしか持ってない俺はどうすればいいですか
710:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/21 04:23:10 PEajuL59
>>707
文章書いてる一人です。
むちゃくちゃ感動! 導入部の演出もいかにもMGS風でかっこいい!
ありがとうありがとう!
こうやってゲーム画面上で自分の書いたところを読んでみると、前の人の
伏線を継いだつもりが矛盾してるわ、日本語としておかしくなってるわ…
反省する事しきりです。
711:708
07/02/21 05:30:08 pPBjBnQ1
URLリンク(kasamatusan.sakura.ne.jp)
なんかこんなことになるんだが俺だけ?
祭囃子編ってつまりhigurasi8のarkだよな
712:708
07/02/21 05:38:42 pPBjBnQ1
すまん、事故解決した
アホだな俺は…('A`)
713:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/21 08:17:07 3g6M4m7S
GJ
Readみー☆だ大佐 ←のファイル名見て思い切り吹いたwwww
714:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/21 08:23:47 xGP4UjY4
>>707
神編集ktkr!すげえ面白かった!マジでお疲れ様です
715:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/21 10:33:17 D7wwW0vI
反響もらえてうれしいですw
普通のゲームとは立ち上げ方がちょっと違うので、その辺はREADMEを読んでください。
>>710
いつもこのスレの職人さんたちには楽しませてもらってます。
多少前後とかみ合わないところは、梨花ちゃんが「ここは矛盾したものを見る世界」といっているので大丈夫なのですよ。
あまり厳密にしすぎても後の人が書きにくくなるので、ネタスレらしく思うままに書いてどんどん投下してくれるとうれしいですw
>>709
べっ別にあんたのために用意したんじゃないからね!!
でも祭囃子編のネタバレがあるから気をつけてよねっ!!
URLリンク(www.rupan.net)
パス:higurashi
716:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/21 10:56:14 D7wwW0vI
あ、>>715のは皆殺し編用です。
READMEの文章の「祭囃子編」となっているところは「皆殺し編」と脳内保管してください。カキカエルノワスレテタorz
717:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/21 10:58:38 MlIkJSmX
すまん。まず最初のところで音楽が読み込めなくてとまってしまうんだがどうすればいい?
718:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/21 11:05:34 xGP4UjY4
>>717
りーどみーに書いてあるとおりにtuikawavフォルダをwavフォルダに入れるんだ。wavは隠しフォルダだから気をつけるんだぜ。
以下続編投下、6/16(木)デザートフェスタに繋げる予定だぜ。
朝、職員室にはもう知恵先生と海江田校長が来ていた。
「おはようスネーク君、昨日はお手柄だったそうであるな。」
「おはようございます、スネーク先生。昨日は大変でしたね。」
「おはよう、校長、知恵先生。あの後の話し合いはどうなった?」
裏山から沙都子を連れ戻した後、北条家の今後の処遇についての会合が開かれた。
その時、俺は沙都子との勝負で傷だらけだったので、事情を説明した後に治療に使う小物を貰って帰ってしまった。
「ああ、村の総意で北条君はそのまま古手君と同居、北条兄妹の親権を北条君の叔父から買い取る事になった。」
「そこまで話が進んだのか?」
「前原君達の名演説がありましてね、沙都子さんがあんなになったのに一緒に住まわせる気かーって。
前原君、青年会に働きかけるようにお魎さんにも掛け合ったそうですね。」
「うむ、前原君の働きがあってこそであったな。親権は形式上園崎君の母上が引き継ぐ事になっておって、早速今日から北条の叔父と話し合うそうだ。」
「えらい大事になったな。……沙都子にも母親が出来るって事になるのか。」
「ええ、園崎家のお魎おばあさんが前原君に首根っこを掴まれて柱に頭を叩き付けられながらケジメをつけろって脅されて、しぶしぶ従ったそうですよ。」
「圭一がそんな事までやったのか。流石と言うかなんというか……。」
「圭一君に問い詰めたらそんな事はしていないって言うんですけどね。」
知恵先生が笑いながら会合の様子を話す。教師として、教え子の取った行動がとても誇らしいといった感じだった。
そして、校長がそろそろ頃合か、といった具合に話を締める
「さて、そろそろ生徒達が来る時間ですぞ。何時もどおりに頑張ろうではないか。」
「スネーク先生も行きましょうか。」
「ああ。……ところで知恵先生、今日の放課後は開いてるか?例の件で話がをしたい。」
「昨日は忙しくてお話出来ませんでしたからね。でも今日はダメです、前原君たちが先生に恩返しをしたいそうですよ。」
「そうか……でも、いいのか?」
「ええ、生徒の申し出は断れませんからね。昼休みにでもその話が出るんじゃないですか?」
「なら、また後だな。悪いが放課後は前原君達の世話になってくる。」
「ええ、それじゃあ授業に行きましょうか。」
719:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/21 11:21:58 pPBjBnQ1
>>718
首根っこ押さえつけられた頭ガンガンされて従った…と話がなっちゃ、
鬼婆の体面を守る方便にならないんじゃないか?
ここは原作どおり、チャンバラで決着つかずもその度胸に感服…
みたいなブックでいいと思う
横からスマソ
720:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/21 12:14:27 xGP4UjY4
>>719
うわ、確かにチャンバラの話入れるの忘れてた
すみませんが脳内補完よろしくっすorz
721:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/21 22:56:02 yc05H9pz
いいセンス
このスレだけでも結構な分量になるんだな
722:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/22 07:15:58 C0eE3tll
>>718
乙ー。
デザフェを持ってくるとはやるな。
723:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/22 18:21:17 s91EHATP
先生としての生活初日からハードな内容だったが今日の時間割には体育は入っていない様だ。
だからずっと座学が続いていた。
「スネーク、ここはどうやって解くんですか?」
「ああ、これはだな……」
知恵先生が年長組に方程式の解き方を教えている合間に知恵先生の手の回らない子達の勉強を見ていた。
俺自身銃器の扱いやサバイバルの知識はあっても年長組に教えられる程の勉強はしていないから仕方の無い事ではある。
知恵先生はいつもこんな授業をしていたのだろうか。知恵先生は基礎だけをきっちり教えて応用は自分で解かせているようだ。
学年も学力もバラバラだから一人に使える時間が限られる。だから仕方の無い教え方なのかもしれない。
校長は授業には出ないものの校舎の運営などをしているらしい。授業が始まる前に、鞄に大量の書類を詰めていた。
「先生、ちょっといいですか?」
「富田君か、どうした?」
「いえ、ここではちょっと……」
「ふむ……。知恵先生、富田君を保健室に連れて行くが構わんか。」
「どうかしましたか?」
「気分が悪いそうだ、とりあえずベッドに寝かせて一時間様子見だ。」
「なら仕方ないですね。富田君、安静にしててくださいよ?」
「すみません、先生。」
「で、話ってのは何だ?」
「話すかどうか迷ったんですけど……岡村君の事です。」
「授業を抜け出してでも話しておきたい事か。わかった、誰にも話さん。」
「はい、特に知恵先生には。実は……昨日の体育の時間に岡村君が青い顔をして震えているのを見つけたんです。」
「昨日の体育?俺が倉庫に隠れていた時か。確かに圭一が叫んでいたりで少し騒がしかったが……。」
「はい、なんでも知恵先生に酷く怒られたとか……でも、それにしては様子があまりにもおかしかったと思います。」
「腰が抜けて怖がるほど怒られた、って事か……いや、例の悪口でも言わないとそこまで怒らないだろうな。」
初対面の時の知恵先生の豹変ぶりを考えれば腰が抜けるほど怒られる事もあるかもしれない。
だが、体育の時間に何の脈絡も無く、知恵先生の目の前でカレーの悪口など言うものだろうか……。
いや、知恵先生には「教会の人間」というまだ見ぬ未知の顔を持っている、もしかしたらという事もある。
それに、雛見沢症候群……沙都子の例もある、用心に越した事は無いだろう。
「スネーク先生なら知恵先生と一緒に居る時間が長いだろうから、一応原因がわかるかもしれないと思って、それで……。」
「わかった、それとなく探りを入れてみる、後で岡村君にも話を聞いてみるさ。」
「わざわざすみません。僕、岡村君が心配で……。」
「ああ、わかった。俺は授業に戻るが、次の授業が始まるまでは大人しくしててくれ。仮病とはいえすぐに戻るのも何だろうからな。」
「はい、よろしくお願いします、スネーク先生。」
「そう呼ばれるのも悪くは無いがな、スネークでいい。後は任せて貰おう。」
724:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/22 19:51:59 0mup6k+Y
にーにーの日に投下とは……………いいセンスだ
725:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/22 21:01:50 8pcSJpCE
wktk
726:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/22 21:04:48 +17UCZ6z
GJ!!!!!!
727:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/22 21:56:01 Wu9kxG0b
ちょっと待て、スネークは6ヶ国語に精通している上IQ180の天才脳だぞ
いくらなんでも年長組の勉強を見れないってことはあるまい
728:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/23 00:06:40 Se6H8Ck5
>>727
脳内補完するんだ!
729:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/23 02:25:28 S6nUjq3g
スネーク「大佐、勉強を教えてくれ!」
730:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/23 04:57:21 41Ou4a2o
正規の教員ではないから、年長者に相応の教科を教えるのは下手という事にしてはどうか
731:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/23 09:19:27 /RZXNms4
知恵先生が年長組に方程式の解き方を教えている合間に知恵先生の手の回らない子達の勉強を見ていた。
俺自身銃器の扱いやサバイバルの知識はあっても年長組に教えられる程の勉強はしていないから仕方の無い事ではある。
知恵先生はいつもこんな授業をしていたのだろうか。知恵先生は基礎だけをきっちり教えて応用は自分で解かせているようだ。
学年も学力もバラバラだから一人に使える時間が限られる。だから仕方の無い教え方なのかもしれない。
↓
知恵先生が年長組に方程式の解き方を教えている合間に手の回らない年少組の子達の勉強を見ていた。
多分、俺でも年長組レベルの授業は出来るだろうとは思うが。いつもは小さい子にかまけて年長組までは手が回らなかったから
スネーク先生が居てくれればその分、年長組にも授業が出来る。今まで教えられなかった分は私が教えたい。
そ彼女が授業の合間に言っていた。それに知恵先生は本職、教え子とずっと向き合ってきたというプライドもある、当然の反応だろう。
今までも知恵先生はこんな授業をしていたのだろうか。知恵先生は基礎だけをきっちり教えて応用は自分で解かせていたらしい。
生徒に教科書の問題を出すだけで、各々が自力で解き始める、どこかで躓いた子が出れば俺より先に周りの子が率先して教え出す。
学年も学力もバラバラだから一人に使える時間が限られる。そんな環境ならではの教え方なのかもしれない。
俺は本当に様子を見ているだけで、することが何もない。
に差し替えして脳内補完頼む。インフルエンザ発症中に推敲もなしに投下するもんじゃないな。
732:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/23 09:50:28 n2Kfbl3l
>>720
そこはもうね、村中にいろんなバリエーションの噂が流れてる、でいいんじゃない?
じゃあおいらが補完編TIPSを投下。
TIPS:そして伝説へ…
「おはよう、圭一くん! 学校いこ! はぅ~! 今日もいい天気だよ~!」
いつも通りにレナと合流して通学路を歩きだした圭一は、たちどころに異変に気付いた。
どうもおかしい…
毎朝通るこの道ですれ違ったり顔を合わせたりする村の人たちが圭一に向ける目つきや
表情が不思議な変化を起こしていた。
誰も彼もが、感心したような、恐れるような、そんな目つきで圭一をしげしげと見つめるのだ。
「おはようさん! 前原屋敷の坊主!」
「あ、おはようございます…」
「やるもんだなあ…! もう村中の噂になってるぞ! いやあ、本当にやるもんだ!
あの園崎天皇、お魎さん相手になあ…!」
「いや… その、俺は別に大したことは…」
「はぅ~ 圭一くん、照れてるよ~ かぁいい~」
「すごいチャンバラだったそうだなあ! お魎さんのナギナタ相手に、
床の間のポン刀引っ掴んで切り結んだんだってなあ!」
「ええっ!?」
圭一は目を剥いて絶句し、慌てて反論した。
「じょ、冗談じゃないですよ! 俺、そんな事してませんよ!」
「いやいや、照れるな、坊主! 大したもんだよ! そのうちゆっくり武勇伝聞かせてくれよな!
じゃあな!」
「こ、こりゃ、いったいどうなってんだ?」
「すごいすごい! 圭一くん! あの魅ぃちゃんのおばあさまとチャンバラで勝負したんだぁ!
レナも見たかったなぁ! はぅ~!」
「レナ! お前、すぐ後ろにいたじゃねーか! そんな事、俺はしてねえッ!」
「はぅ… そういえばそうだったね… じゃあ、これって…」
気がついたら魅音と合流する地点に来ていた。
「おはようさん、圭ちゃんにレナ! まあ、そういうわけなんだよ!」
733:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/23 09:52:11 n2Kfbl3l
「あのなー、魅音! これっていったいどういう事だよ!」
「なにね、園崎家にもそれなりの体面ってものがあってね… そんな簡単にこれまでの方針を
変えたなんて世間に思われたくないって事なんだよね」
「つまり… 今回の沙都子に関する園崎家の手打ちには、それなりのカバーストーリーが必要
だって事か…」
「まあ、そういうわけなんだよね。悪いけど、ちょっとばかり噂話に付き合ってやってよ、圭ちゃん!」
「さては魅音…! 噂の出所はお前だな~!」
「さてさて~、何の事でございますやら、おじさん、わかんないね~」
「よう、前原くん! すごいじゃないか! お魎さんが集めた園崎組の猛者百人相手に、
ドス一本で立ち向かったんだってな!」
「聞いたぞ、前原くん。園崎家に機関銃抱えて突っ込んだんだって?
例のショットガンの辰を蜂の巣にしたとあっちゃあ、お魎さんだって、なあ…」
「あら、おはよう、前原さんちの… おばさん聞いたわよ? すごいわねえ!
お魎さんとバズーカの撃ち合いしたんですってねえ…!」
「ひ、ひぃ~~っ!!」
圭一を見るなり、何も言わずに悲鳴を上げて走り去って行く人までいた。
「おい、魅音… どういう事だよ…?」
「いやー、ははは… こりゃあおじさんも参った… まあよくある話だよ…
流した話にいろいろ尾ひれがついてってのはさー」
「尾ひれどころの話じゃないだろ!? 角が生えてウロコが生えて巨大化したあげく
火まで吐いてるじゃねえか!」
「ま、まあ… だ、大丈夫だよ… ほら、人の噂も七十五日っていうじゃない?」
「はぅ~、七十五日まであと七十四日だよ! がんばろうね、圭一くん!」
734:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/23 10:17:08 /RZXNms4
>>732
GJ!確かに本編でも噂に尾ひれが付いたんだよな。
ナイスフォローだぜ!
735:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/23 12:08:12 UFupisoU
GJ
736:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 15:42:00 N/ukujTM
ナイス
737:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 15:42:57 QUbe6jOd
よい
738:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 17:41:09 nXNSZFGz
伏線を張ってみるテスト。
TIPS デートのお誘い
「……それでは、今日はこの辺で。」
所長の言葉で、会議室に集められた職員たちがぱらぱらと席を立つ。
その顔はどれも陰りを見せている。……無理もない。
東京の人事交代に伴い、小泉派は新理事会から追い落とされてしまった。このプロジェクトも、小泉
のおじいちゃんがバックアップしていたという理由であと2年の内に終えなければならない。
今や本庁からの定期監査は、できるだけ研究費を削減させないためのものでしかなくなっている。職
員たちのモチベーションが上がらないのも当然だ。
だが、私は違っていた。
「鷹野さん。……はい。」
やがて、職員が全員部屋から退出したとき、力強い腕が突然目の前に差し出された。
「お疲れさま。……ミルクはなしでよかったかい?」
そう言って、ジロウさんは紅茶のカップを机に置いた。
「ありがとう。……これは経費でいいのかしら?」
「あ、あはは……もうその話はやめてよ。これは僕のおごり。」
軽く意地悪を言って、琥珀色の液体に口をつける。……暖かい。
「でも、今はコーヒーが良かったかしら。紅茶も悪くないんだけれどね。」
「それのことなんだけど……最近根を詰めすぎてやしないか心配でね。たまにはちゃんと寝ないと駄
目だよ。」
「あら、体の心配をしてくれてるの。ありがとう、くすくす。」
「真面目に言ってるんだけどなあ……」
紅茶にはコーヒーとは違って鎮静作用がある。……ジロウさんは大概朴念仁の部類だけど、たまにこ
んなふうに細やかな気配りを見せることがある。……研究の中止が決まってからは特にそうだ。彼は
彼なりに気を遣っているのが分かって、でもバレバレなのが可笑しくて……少し心が痛む。
なぜなら、私が今しているのは悪魔の研究。人が手を触れてはいけない領域。
……先日、あの野村という女性が持ちかけてきたものだ。期日中に成果を出すことができれば、見返
りに大幅な予算がもらえる。おじいちゃんの研究が続けられるのだ。
あの日、奴らがおじいちゃんの論文を踏みにじった日から決心した。絶対におじいちゃんの業績を世
間に知らしめてやる。これはそのために必要なステップだ。誰にも邪魔はさせない。もし邪魔をする
者が現れれば……
739:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 17:42:25 nXNSZFGz
「……鷹野さん、鷹野さん?」
はっとする。……いつの間にか自分の世界に没入していたらしい。
「ああ、ごめんなさい、ジロウさん。何の話だったかしら?」
心配げに覗き込む顔。何か言いたそうに口を開いたが、言葉を続けることはしなかった。変わりに、
こんなことを言い出した。
「……鷹野さん、甘いものって好きだったかい?」
「え?」
一瞬無心に帰って聞き返す。そりゃ嫌いじゃないけれど、特別好きというわけでもない。
「実は、その……こんなものがあってね。」
そう言ってジロウさんがおずおずと差し出したのは、ええと、『エンジェルモート恒例デザートフェ
スタのご招待券』……? 意外だ、ジロウさんこんなものが好きだったのかしら。
「いや、その、たまには息抜きにデートでもどうかなあと思って……あはは……。もちろん気が乗ら
ないならいいけど。」
そこは多少強引にでも押すところでしょう。いつまでたってもこの人はデートのお誘いには慣れない
らしい。
私はちょっとだけそんな彼が可笑しくて、笑みをこぼす。
「ええ、甘いものは大好きよ。誘ってくれてうれしいわ。」
「ほ、本当かい!? いやあ、恥を忍んで頼んだ甲斐があったよ……!」
私はそこでデザートバイキングに縮こまりながら応募するジロウさんの姿を思い浮かべて、とうとう
笑いを抑えることができなくなってしまった。
「くすくすくす……! 私のためにわざわざ用意してくれたの? ありがとう。」
「いや、あ、あはははは……。」
夜も更けた広い会議室の中、二人して笑い合う。再び口をつけた紅茶は冷めてしまっていたけど、ど
うでも良くなっていた。
やがて笑いも収まった後、診療所に鍵をかけてジロウさんとともに外に出る。
……本当は残ってあの研究を続けたいところなんだけど、ジロウさんは許してくれそうになかったの
で。明日は朝一で来ないとね。……時間は少しでも惜しい。
「ねえ、ジロウさん」
「ん?」
6月の夜気は大分生ぬるくて、……私はふと尋ねてみたくなった。
「ジロウさんは、何があっても、私の味方でいてくれる……?」
「え……?」
彼は突然何を言い出すのかと目を白黒させて、……安心させるように声をいっそう和らげる。
「もちろんだよ。たとえ周りの人や本庁がみんな敵に回っても、……僕は君の味方だ。」
「……ありがとう、ジロウさん。」
740:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 18:34:03 aqGRTr7o
おお、これは…トミーvsスネークフラグか?
まあいいや、GJ!
741:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 19:13:19 gKS9TPro
メタルギアは出てくるのかな?出てくるのならそろそろ匂わせて欲しい・・・
742:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 19:26:15 aqGRTr7o
さしずめヤシロギアか
743:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 19:38:36 Ev5OaAhH
>>742
だがあえてそれではない方が面白そうだ
744:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 19:48:54 VGEeneEY
メタルギアHA-ν
745:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 22:07:44 7bWolJE0
今誰か続き書いてる人いる?
wktkしすぎてはちきれそうなんだぜ
746:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 23:12:34 gKS9TPro
>>745
何なら一から話を書いてもいいんだぜ?
747:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 23:44:57 LiO6cRBR
みみみみと富竹、スネーク初顔合わせでwktkが止まらないんだぜ!
今日中に導入部分だけでも書き終わっときたい
748:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 00:05:39 8LgHuRJz
沙都子編、実は終わってないんで、続き書いてます。
>>664と>>670の間に入るお話。
>>718さんの流れをみると、北条鉄平との決着は前日で済ませておいたほうが
すっきりいきそうだと思ったんで。
749:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 00:06:36 7bWolJE0
楽しみにしてるんだぜ!
書いてる人たちは本当に乙なんだぜ
750:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 01:14:53 Jm+uKnjp
wktkなんだぜ
751:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 18:37:05 YH92EncP
このスレ見て久々にMGS起動したぜ
752:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 00:43:10 VufqcDJZ
PS2版をやりながらwktkなんだぜ
753:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 10:49:29 3aUJV+do
ついさっき起きたんだがスネークがレナの隠れ家で体育座りして敵兵をやりすごしてる夢を見た
754:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 12:59:02 WFIAxzgz
>>753
つ体操服
755:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 17:53:06 lJMRj+LO
ブルマ姿が浮かんだ
756:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 20:04:39 paa7L0tk
それ、症候群とは別の病気だよな
757:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 20:09:31 EF2s3Rvz
「性癖をもてあます」
758:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 20:46:40 trjPLeEy
俺の性癖は百八式まであるぞ
759:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/27 15:11:11 9neqLLBJ
なんか、葛西さんがスネークと並んでて、
いつもの黒服に箱型マガジンのトミーガンじゃなくて、
迷彩服でベルト給弾のM60ぶっ放してる夢見た…。
760:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/27 15:16:16 gQ8lmCBI
>>759
スネーク「やるな、あんた」
葛西さん「そっちこそ」
761:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/27 16:45:21 kpgxl7UU
葛西はそんなフランクには言わないような気がするぞ。
いいとこ「伊達に修羅場くぐっていませんから」だろうな
762:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/27 17:50:33 IRMpBce+
んなことどうでもいいよ
763:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/27 20:32:34 gQ8lmCBI
スネーク「いいセンスだ」
葛西さん「そちらこそ」
764:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/28 07:54:40 NO12aE7C
どうでもいいって言われると、創作意欲を無くすな…
765:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/28 12:22:35 Zu8yJMhO
葛西さんだけは何故かさん付けするんだよな
766:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/28 17:52:56 DcmP57tF
葛西さん「さんをつけろよカツラ野郎!!」
767:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/28 17:53:48 pW5tzlW8
渋いからな
768:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/01 12:53:58 Bc2XH87B
カツラ野郎って雷電かwww
769:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/01 21:16:05 HwRbOUL9
糞スレかと思ったら良スレだなw
770:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/02 16:48:19 khGYaweb
wktk
771:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/02 20:49:03 rBmSsDO/
>>766
それなんてAKIRA
772:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/03 00:43:32 uzsr7jMi
ところで最初の「俺の友人はどこだ?」ていったい誰が言ったんだ?
もし雷電だったら雷電の方も書けそうな気がするんだが。
773:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/03 03:01:46 Ke/mC3pi
強化骨格とかいってるし、サイボーグ忍者ってやつじゃないかな?
俺MGS3しかやってないんでよくわからないが。
774:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/03 07:08:53 DFEufYe+
グレイフォックス
775:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/03 07:36:29 SrOSuRKZ
叔父に虐待された身体を強化骨格で補い、大人以上の作業を出来るようになったサイボーグメイド
これなら自分より大きい男を橋のワイヤー越えて突き落とすことも可能
776:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/03 09:23:07 tm/FveYx
いろんな人が書いてるから話しがちぐはぐなんだよ。序盤は特に
777:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/03 11:14:48 Ke/mC3pi
むしろカオスを楽しめ
778:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/03 11:55:05 nYtpfRU6
ちぐはぐなのはそれぞれのカケラとして見ればおk
779:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/03 12:13:42 037ZOD/h
>>776
だが、そこがいい
780:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/03 15:29:42 1UPLvZ7R
ていうか最初のほうが面白い
781:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/04 14:20:24 0Ic34f/l
サンクス(^_^)v
782:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/04 17:47:05 Dcq2vUSt
スネーク...
783:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/04 19:57:00 fBQeZGVu
くけけけけけけ
784:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/04 23:39:40 W8zGjYI1
こちらスネークわらった、感動した。
785:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/04 23:49:03 W8zGjYI1
せっかくだからオタコンVS東京の情報合戦もやってほしいな
786:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/05 19:24:31 gOqNpKVq
オリスクの出来メチャクチャいい(原作再現率も)けどこれはどうやって作ったんだ?
まねしてNスクリプターやったけどそこまで原作再現できないんだが
787:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/05 23:36:20 UhJuD6n4
>>786
ひぐらし本編のnscript.datを専用のツールを使ってtxtに変換し、それを元に本文の差し替え&細部の変更をしてます。
ようするに八咫桜さんのスクリプトのほぼパクリ(ゲフンゲフン)
788:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/06 12:07:04 NqjiVfHV
こちらスネーク
おじさんの空気の読めなさに感動した
789:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/06 13:02:48 5SoAZDYr
永久就職wwwwwwwwwwwwww
790:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/06 22:41:51 hcNKR+ml
>>787
どうも。
791:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/09 08:18:17 C5mDB4Ho
『スネーク、気をつけろ!! そのおはぎには裁縫針がセットされている。金属探知機を使え!』
792:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/09 22:46:40 224aXdpy
なんでも実況Vでメタルギアの実況みてると嘘だ!って書き込みそうになる
793:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/09 23:42:38 ZJnwuOCp
メタルギアは友達がやってるのを見たりwikiで情報集めたりしかしてないが、ここ見てるとゲームやりたくなってくる。
つってもあの手のゲームは大の苦手だからクリアできんだろうけどな。
バイオとかも謎解きが面倒くさいわ残弾気にしてろくに発砲できんわでダメダメだった。
メタルギアソリッドは友達のデータ借りて無限バンダナとステルス迷彩装備したけどなwww
794:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/10 07:14:54 rUb6FxC4
>>793
メタルギアは敵から弾奪えるし、そんなに残弾気にする必要ないと思う
無線しまくれば、攻略方法もだいたい分かるし
まぁ低難易度での話だけど・・・
高難易度は知らない
795:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/10 10:50:33 fJSo4hnG
低難度と高難度では敵の視界に差がありすぎ
796:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/10 12:36:03 DRoJlPGA
メタルギアはリアルながらもゲーム性を重視してるから気楽に楽しめ
今祭やってるがスネーク出ないよこれ?
797:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/10 12:44:26 R8T7WsZi
つ 隠しコマンド
L5ボタンを押しながらスタートだ
798:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/10 15:19:39 +Ht/f++U
スネークが出てくるのは、箱被り編じゃなかったかな
799:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/10 15:28:54 oQsFDAfq
レナがダンボール箱をお持ち帰りするルートに入らないとフラグ立たないんじゃなかったっけ?
800:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/10 17:11:13 1MNgWVXJ
GJ作キボンヌ
801:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/11 02:02:12 zFx+Kh2Q
>>798
箱被り編wwwwwwwwwwwwww
802:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/11 10:25:08 QXbOhbsR
綿流しで賞品が入ってたダンボールを一等の賞品にしてしまうスネーク
803:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/11 18:27:30 GVNpqL2s
URLリンク(kanon02.kir.jp)
メタルギアよりのデザインですまない。
えぬすくの人とか有効活用してくださいましー。
804:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/11 21:36:06 denO//Eq
>>803
すげえ・・・! マジかっこええ・・・!
乙です、ありがたく使わせていただきます!
やべぇ、オラわくわくしてきたぞ
805:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/12 12:20:46 ReeUZJtf
昼休みの鐘が鳴る。
知恵先生が授業の終わりを告げ、教室は昼食を準備する音や生徒たちのお喋りでにわかに活気づき始めた。
「スネーク先生、どこ行くのかな?」
廊下に出ようとする俺をレナが呼び止めた。
「ちょっと野暮用だが……俺に何か?」
見れば、レナの肩越しに教室の一角に机を寄せて陣取ったブカツメンバーたちが俺に手招きをしているのがわかる。
「スネークー! 飯食おうぜー!」
「今日は奮発してお重なんです。先生はたくさん食べそうだと思って、大目に作ってきちゃいましたよー。」
「詩音さん、なんだかそのお弁当嫌な予感がするのですけど……」
「みー☆ いっぱい食べてすくすくなのです☆」
「ななな、なんで頭を撫でるんでございますのー!?」
顔を真っ赤にして叫ぶ沙都子の姿は、もう何も問題ないように見える。雛見沢症候群のこともあるしまだ楽観はできないが……いや、と俺は口元を緩める。
沙都子にはこの仲間たちがいるのだ。きっと大丈夫だろう。
「それより沙都子、私のことはねーねーと呼んでくださいって言った筈ですよー。今や沙都子は名実ともに私の妹なんですからね!」
「実の妹にまでなった覚えはございませんわー! かってに改ざんなさらないでくださいませ!」
「あっはっは! じゃあ私も新しい妹分に何かしてあげなきゃいけないかねえ!」
「……みー、魅ぃが悪巧みの目をしてるのです。」
「だから撫でるのをおやめなさいませー! 髪の毛がなくなってしまいますわよー!」
「スネーク、ここに座れよ! 俺たち、昨日の礼にいいもの用意してるんだ!」
圭一が満面の笑みとともに、一つの空いた席を指す。……俺も一緒に食べよう、ということだろう。
有難いが、今は少し用がある。
「……有難う。でもちょっと悪いが先に食べててくれ。」
「はぅ、それでいいのかな、かな?」
「ああ。5分くらいで戻ってくる。」
そう言って俺は教室を後にした。
806:名無しさん@お腹いっぱい。
07/03/12 12:24:14 ReeUZJtf
そのまま少し古くなった木の廊下を進み、突き当たりのドアをノックする。
営林署の事務所を利用しているというその部屋には、「保健室」とかかれたプレートが掲げられている。
俺は返事を聞くとドアを引いて中に入った。
「調子はどうだ、岡村君」
「今はなんともないですけど……どうしたんですか? 呼び出すなんて。」
富田君の話を聞かされた後、俺はまず本人に話を聞いてみようと思い、授業中にこっそりメモを渡しておいた。
無闇に騒がれたらどうしようかとは思ったが、岡村君はきちんと意図を理解して昼休みになると同時に回りに怪しまれないようここにきてくれたようだ。
「ああ。……富田君が心配していたぞ、昨日から調子が悪そうだってな。」
「あー、大樹はそういうの気にしそうっすね。でもほんとなんでもないんですよ。」
「そうかな? 俺にはまだ顔色が悪く見えるが。……悩み事か何かあるんじゃないか?」
岡村君は一瞬固まって、曖昧に言葉を濁した。俺はそれが肯定のサインであることを見逃さない。
「それは、……昨日の体育の時間に起こったことじゃないか? もしかして、知恵先生がらみとか」
「あ、……あはは、ちょっとへましちゃって……。うっかりカレーの悪口を……」
「なあ岡村君、本当のことを教えてほしいんだ。知恵先生の前でカレーの悪口を言うことが以下に恐ろしいことか、君なら知っているはずだ。
あれは恐ろしい。正直死ぬかと思った。あれをまた喰らうくらいなら丸腰で兵士の群れに飛び込んだほうがまだましだ。」
「先生……ぶっちゃけ同感です……」
保健室の真ん中で頭を抱える男と少年。何故か深いところで通じ合ってしまった……。
やがて、岡村君がゴクリと唾を飲み込み、……ためらいがちに打ち明けはじめる。
「先生。これ、言っちゃっていいのかどうかわかんないですけど……スネーク先生だから、言います。」
彼がぽつりぽつりと語ったのは、昨日の体育の時間に隠れている俺を探しに、職員室に行ったこと。中に入ろうとして、何か神妙そうな一人の人間の声が聞こえたこと。
俺がいるのかと思いこっそりと覗いたところ、……知恵先生が、今まで見たことも無いような真剣な表情と口調で電話をしていたのを見たこと……。
『……はい。今のところは問題ないと。ええ。しばらくは泳がせておいたほうがいいでしょう。蛇は監視下に。その時がくれば、囲いに追って殺します』
え……?
「こ……ろ……?」
ころすって、漫画の悪役がよく言うような、あの、殺す?
でも、知恵先生が電話してて、それを相手に言って……いやいや、ころすなんて直接相手に言ったりはしない。
そりゃ脅しで言ったりはするかもしれないけど、あの知恵先生がそんなことするわけがないから、つまりころすのは相手じゃなくて他の誰かということで、………………あれ?
『五年目の祟りは、必ず―』
目が、合った。
それは、教室で朝の会を始めるときの優しい目でも、悪戯をした北条を叱るときの怒った目でもなくて、……感情のひとかけらもない、無色の―。
「それから、授業中に職員室に入ったことをちょっと怒られて、それからもういいから行きなさいって言われて…………怖くて何も聞けませんでした。口止めはされませんでしたけど、きっと言わないほうがいいって感じました。」