07/09/10 23:23:22 eWY9WRDz0
ゾーマは引き合いに出しても、そこまで参考になるわけじゃないよ。
あれは「前作までの舞台を支配している」という一発ネタの要素もかなり大きいからさ。
さすがにこれを真似るわけにはいかんだろ?
んでミルドラースの影が薄くて、ゲマの存在が大きい理由の一つは
5という作品が身内の話で終始してるからだろう。
幼年期:パパスに連れられて旅する。そのパパスがゲマに殺されて終了。
青年前期:パパスの遺志を継いで勇者探し、母親探しになる…
が、そんなの関係なく結婚。さらに出産となるが妻誘拐→奪取しにいって石化して終了。
青年後期:息子が勇者だったので後は妻を取り返す事が最優先。
天空城復活とかあるけど関係ネェー。ゲマ撃破、お父さん、仇は取りました。
妻を取り返した後はやっとこさ母親が絡んでくるが、ここまで一回も見てないし大した情は湧いてない。
しかも「行くな」と言われた魔界にとりあえず行ってみると、出てきていきなり死ぬ。
犯人はミルドラースらしいが正直、もう大方の動機は片付いたのでどうでもいい。
仲間が全部身内である事も含めて、5はどこまでいっても身内の話なんだが
マーサはその「身内」に満足に入りきれてるとは言えない。
もちろんパパスの遺言やエルヘブンなど、情報は置かれているが情が湧くようなものではない。
なんたって本人の姿を見てもいないんだから。
従って、その母親を殺した「だけ」のミルドラースも十分に内容に入り込む事はできなくなる。
ゲマはその点、パパスを殺す前までの感情移入も殺し方も殺した後の引きも
しっかり「身内」に食い込んでくるから強い。
幼年期の身内は人数も少ないし、自分の立ち位置が不安定なのも大きい。
終盤は妻に息子娘に召使いがいて、さらに自分は王様で兵士や国民までいて
放っておいても万全だから、母親ももうオプション的存在になってしまっている。
まあ、ぐだぐだ書いたけど一言でまとめれば
「ミルドラースは倒しにいかなくても欠損感がない」という事に尽きるんだけどね。
主人公はもう、倒す前から幸せになってて大した動機が無い。
天空城やマスドラは復活してるし、光の教団も潰したし、魔界も人間の町まであるし、世界やばいって感じも少ない。