07/09/05 16:36:24 h0WS7hz/0
「アグリアスさ~~ん、遅刻しちゃいますよ~!」
「わわ、ラムザ~!頼むから急かすな!!くそ・・・髪がうまくまとまらん!!」
「あー、もう仕方ないですね・・・櫛貸して下さい。ちゃちゃっと簡単に梳いてまとめちゃうのであとで自分でやってくださいね!」
「す、すまん・・・・。」
言動とは裏腹に鏡に映ったラムザはなぜか微笑みながらアグリアスの髪を手際よく梳いてまとめています
そんなラムザに心の中で感謝しつつ明日こそ早起きしようと心に誓うアグリアス=オークス17歳の春でした。
「さ、できました。急ぎましょう、遅刻はいけませんからね~。」
「そうだな・・・ってしまった!自転車を昨日学校においてきてしまった!」
「ああ、そういえば・・・・まぁ、仕方ないですね・・・今日だけは僕の自転車の荷台に乗ってください。」
「しかし、そんなことをさせてはラムザの体力を無駄に使ってしまうではないか。」
「じゃあ、遅刻しても良いんですか?」
「うっ・・・」
「それにアグリアスさん、歩くのがただでさえゆっくりなんですから今からだと1時限目にも間に合いませんよ?」
「ううっ・・・わ、わかった・・・では、よろしく頼む・・・。」
「はい、任せてください!っと、これお弁当です。昨日の残りと適当に作ったありあわせなので御口に合うかわかりませんが・・・」
「ありがとう。そしてすまんな、本当なら今日は私の当番なのだが・・・」
「仕方ないですよ、昨日ちょっとお互い・・・その・・・頑張りすぎちゃいましたから・・・。」
「う、うむ・・・」
「つ、次からはもうちょっと優しくするよう心掛けます」
「わ、私も善処する・・・・っと急がなくては!!」
「そ、そうだった!!兄さん、アルマ、いってきま~~~っす!!」