ドラクエ3 ~そしてツンデレへ~ Level8at FFドラクエ3 ~そしてツンデレへ~ Level8 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト561:CC 26(2)-23/26 ◆GxR634B49A 07/07/10 07:37:20 WaoWxA5E0 自分の部屋に戻った俺は、夜中になっても、なかなか寝付けなかった。 やたらと固い石造りのベッドに横になって、あれこれと考えるでもなく思考を弄んでいると、ギィと蝶番の軋る音が耳に届く。 俺は、ビクリと身を起こした。 背後から差し込む通路の薄明かりが、無言の人影を影絵のように切り取っている。 つか、ノックするか、せめて声くらいかけろよ。ビビるっての。 「あ、閉めるのちょっと待ってくれ」 人影が扉を閉じる前に、慌てて室内のランプに火を灯す。照明無しじゃ、顔も分かんねぇくらい真っ暗になっちまうからな。 ゆらめくランプの灯りが、沈んだマグナの顔を照らし出した。 後ろ手に扉を閉じたマグナは、旅装のまま着替えていなかった。 黙したまま、扉の側を離れようとしない。 凝っとその場に立ち尽くす。 「え~……っと、どうだ?少しは落ち着いたか?」 マグナは、何も答えなかった。 こいつの顔を見りゃ、気持ちの整理がついてない事くらいは丸分かりだ。我ながら、間抜けな質問をしちまったもんだ。 俯き加減のマグナに向かって、再び声をかける。 「そんなトコ立ってないで、こっち来て座れよ」 だが、やはりマグナは動かなかった。 後から思えば、マグナは迷っていたんだろう。この先、実際に口にされた言葉を、言うべきか言わざるべきか。 そこまで分かってなかったが、ともあれ俺はベッドから下りてマグナに近寄った。 「マグ――」 正面に歩み寄った俺が、何かをするよりも先に、マグナは体をあずけてきた。 俺の胸に額を当てて、脇の辺りの服を掴む。 「ねぇ……ヴァイス……」 「ん?」 また、しばらく間があった。 「どうした?」 水を向けても、マグナはまだ迷っていた。 喋り易いように何か言ってやるべきだと思ったが、かける言葉を見出せずにいる間に、やがてマグナが口を開いた。 「……一緒に――逃げよう?」 か細く震える声。 俺は、咄嗟に返事が出来なかった。 何故なら―― 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch