【妄想】SIREN(サイレン)2の予想スレ【専用】at FAMICOM
【妄想】SIREN(サイレン)2の予想スレ【専用】 - 暇つぶし2ch700:なまえをいれてください
06/10/08 18:17:09 ZpI6LDxY
ズサーc⌒っ゚Д゚)っ 700ゲトー

701:なまえをいれてください
06/10/08 19:36:20 ffsUSRqf
ネーミングが厨房っぽくなってきたな
ここらが限界だろうな

702:なまえをいれてください
06/10/08 20:54:13 DNTMGbgs
…そうか。 ネーミングもそうだが、漢字の選択には相当悩んだんだが

「呪灰」ひとつにしても辿り着くまでに小一時間だぜ。 ストーリーと合わせる作業もあるし

「羽生蛇、夜見、呪灰、並べてみて……… うぅん、いいかな」っておい! アホか俺!

うん、その通り。 正直限界です

703:なまえをいれてください
06/10/09 01:13:12 byYdRdkg
とか言いつつ投下

【 疑 惑 】

消神村のトンネルからは棺が長い列をつくり、粛々と県道333号線を進んでいた

陸辺「なぁ、なんかおかしくないか?」
沢樹「え? 何がですか?」
陸辺「棺桶だよ」
沢樹「はぁ、そうですか」
陸辺「………」

陸辺は次々と搬出されてくる棺にある違和感を覚えていた


704:なまえをいれてください
06/10/09 01:14:13 byYdRdkg
沢樹「そういえばこの村ですよね」
陸辺「………」
沢樹「ほら、去年の落盤事故ですよ。 観光バスの。 ちょっと 陸辺さんの記事じゃないですかぁ」
陸辺「……あぁ」
沢樹「どうしたんですか?」
陸辺「いや……、行こうか」
沢樹「え!でも、まだ何も……、ちょっと陸辺さん!」

陸辺の違和感はある疑惑へと膨れ上がった


705:なまえをいれてください
06/10/09 01:16:31 byYdRdkg
【 神 隠 し 】

「エデン」:㈱超科学研究社出版の季刊誌 昭和51年にミステリー科学雑誌「アトランティス」へ誌名変更

― 火岩トンネルにて落盤事故が発生 観光バスが巻き込まれる―
…1975年7月7日、消神村の火岩トンネル内部にて落盤事故が発生。 地元警察と青年団により土砂の撤去
作業が行われた。
作業も終盤に差し掛かった頃、最深部に1台のバスを発見。 撤去作業は直ちに救出作業へと切り替わった。
車内からは不死交通の運転手(32)が残念ながら遺体として発見された。乗客の物と思われる大量の荷物も
散乱していたが、その持ち主は誰一人として車内にいなかった。 しかし、持ち主の身元は簡単に割れた。
荷物に小学生の名札が付いていたのだ。 持ち主は賽村小学校4年生の児童22名。
警察は不死交通と賽村小学校に連絡をとり事実確認を行ったが、既に不死交通からは警察へと通報があり、
賽村小学校からは捜索願が出されていた為、確認に時間は要さなかった。


706:なまえをいれてください
06/10/09 01:19:43 byYdRdkg
その後、同バスは賽村小学校の児童22名を乗せ、消神湖観光へ向かう途中だった事が判明。
トンネル内はもとより消神村の隅々まで再捜索が行われたが、児童22名の姿を見つけることは出来なかった。
遺体で発見された運転手には目立った外傷はなく、死因も特定できない事から警察は変死として処理。

中略


この事件に残された謎は以下の二つである。
一、男性教諭を含む児童22名の行方
一、運転手は何故火岩トンネルへとバスを進めたのか
この謎が解けない限り事件の解決はない。 今はただただ児童22名が元気な姿で帰る事を祈るのみである。


707:なまえをいれてください
06/10/09 01:20:19 byYdRdkg
【火岩トンネル】:全長約100mの未開通トンネル
元々は戦時中に防空壕として使われていた洞窟
消神村を抜ける鉄道トンネルとして昭和33年に着工
―追記―
度々の落盤事故により昭和50年7月をもって掘削作業は完全に中断された

ここまでの元ネタ
彼岸、富士五湖(西湖)


708:なまえをいれてください
06/10/09 23:44:45 5rBDdial
長文になってしまった。しかも作文調です。 orz

【 消神村 歴史民族資料館 】

「消神湖の伝説」
…村の中心部に満面と水を湛える消神湖。 紅血の湖と呼ばれ、その美しさは不死五紅一と謳われて久しい。
しかし、この湖はもともとは無色透明であり、空の色を写し取り、神の住まう高潔の湖と呼ばれていたのだ。
湖には美しい白蛇が住んでおり、村人はその白蛇を信仰の対象、村の守り神として祀ったそうである。

以下は湖が消神湖と呼ばれるに至るまでの物語である。「消神村伝奇」


709:なまえをいれてください
06/10/09 23:46:01 5rBDdial
ある日のこと、村の男が神の住まう湖へとやってきた。
男は持ってきた供物を湖へと沈め、神の出現を願い祈りはじめた。
「身籠った妻が病にかかっております。 どうか妻と子をお助けください。」

男には妻がおり、その妻は大きなお腹を抱え、高熱にうなされ死の淵を彷徨っていた。
男は妻の回復を願って八方手を尽くした。 にもかかわらず、妻の病は一向に治らなかったのである。
男にはもうなす術がなく、ただひたすら神に祈る事しか残されていなかった。

男が祈り始めてからどれほどの刻が経ったであろうか。 陽は傾きすでに夕刻となっていた。
陽が沈みかけた頃、なんと男の祈りが通じたのか美しい白蛇が目の前に姿を現したではないか。
透けるような白い体が夕陽の光りを浴び、その姿は神々しいまでに輝いていた。 男は息を呑んだ。
神の輝きが眩しいのか、男は黙って俯いている。 次第に男の体は震え始めた。


710:なまえをいれてください
06/10/09 23:48:07 5rBDdial
白蛇は沈黙を続ける男に興味を無くしたのか湖へ帰ろうとした。 男の表情に陰りが見えた…
……と次の瞬間 男はどこから取り出したのか、鋭い刃を手にし、それを白蛇の体へと突き立てたのである。
白蛇は鳴いた。 その声は天まで届くかのように大きく、それはそれは悲しい声であった。
神と呼ばれた白蛇は男の手によってただの肉片と化した。 男の体は鮮血を浴びて真赤に染まっていた。

男は妻の元へと戻り、白蛇の肉片を妻の口へと放り込んだ。
「さぁ、しっかり食べるんだよ。 お前もお腹の子もこれで必ず元気になるから。」
しかしである、白蛇の肉を飲み込んだ妻は突如奇怪な声を上げ、もがき苦しみ始めた。
白目を剥き、床を這いずりまわっている。 男は呆然とその様子を眺めるしかなかった。

男の願いも虚しく、妻と子は息絶えた。 男は大いに泣き、神殺しのその罪の重さに嘆き苦しんだ。
男は何を思ったか妻の遺体を湖へと沈めた。 それは男なりの既に亡き神への償いであったのだろうか。
子は妻の胎から取り出され、湖を見下ろせる不死の山へと埋葬された。(注1)


711:なまえをいれてください
06/10/09 23:50:03 5rBDdial
翌日の事である。 男が湖へと足を運ぶと、なんと妻の亡骸を沈めた湖が深紅に染まっているではないか。
それは神の流した血であろうか。 高潔の湖が紅血の湖へと変わった瞬間である。

「湖」から「神」が「消」えた

男はそれから何度も湖へと足を運び、供物を捧げ、神への贖罪を続けたと言う。

―おわり―

注1:胎児を母親の胎の中にいれたまま埋葬すると、子供が怨霊としてこの世に止まってしまうそうです。
妊婦と胎児の分離埋葬は人形を用いました。 縄文土偶はその為の代替だという考えがあるそうです。
現代では死体損壊罪になりますのでご注意を。


712:なまえをいれてください
06/10/09 23:52:29 5rBDdial
【消神村の神殺し】

「エデン」:㈱超科学研究社出版の季刊誌 秋号

一部抜粋

その後については、男の妻が新たなる湖の主として村人を見守るようになったとか、我が子を捜し求め
湖を彷徨っているなど、色々な話が伝えられている。
今でも湖から女性のすすり泣く声が聞こえたという話を耳にするが真実の程はわからない。

消神村には早くして亡くなった子供を消神湖へ葬送する慣習があったが、この伝説とも深い関わりが
ある事は間違いないであろう。 動機には二つの説がある。 それは「生れ変っても同じ母の元へ還って
くるように」との願いを込めたとする説と「子を沈める事で神の怒りを静める」(ほぼ駄洒落であるが)
という神罰への畏れからだとする説である。 私は前者のように我が子を想う母の愛から生まれたもの
だと信じている。 とにかくも、消神村にとっての消神湖は切っても切り離せない神聖なものである事
は確かなのだ。


713:なまえをいれてください
06/10/09 23:55:44 5rBDdial
一部抜粋

鏡のように世界を映しこむ消神湖は、常世への入り口だとよく言われる。 逆不死を見ている者は次第に
自分のいる世界、自分がどちらの住人なのか解らなくなる時があるそうだ。
もしかしたら我々が立つこの世界は既に常世なのかもしれない。

ここまでの元ネタ
黄泉戸喫・常世・分離埋葬・縄文土偶


714:なまえをいれてください
06/10/10 00:54:49 liIQRVxy
【 呪灰町町役場 文献資料 】「宝永噴火」← 年号なのでそのまま引用
―宝永噴火~赤灰と呪灰町-

…1707年12月16日(宝永4年11月23日)、不死山の南東斜面の宝永火口が開き、プルにー式噴火が発生。
噴煙が空を覆った場所では、昼間にも関わらず夜のように暗かった。
夜に入ると火山灰の色が赤色に変色し、それは まるで血の雪が降っているかのようだと伝えられている。


715:なまえをいれてください
06/10/10 00:55:34 liIQRVxy
現在の呪灰町は、その噴煙の被害を最も強く受けた地域である。 町の文献にも赤灰について書かれた資料が
数多く残っているが、なかでも興味深いのは、赤灰を浴びた者が精神異常を起こしたと記された資料が存在
する事である。 それも一冊どころではない。 呪灰町の呪灰という名は、昔よりこの辺の地域で生活していた
人々が知らず知らずのうちに口にしていた言葉であり、不死山から見下ろすこの地域一帯を指すものである。
地元の人間に馴染み深いことから町の名称として使用するに至ったのだが、もしかすると、呪灰と言う言葉は
赤灰が及ぼした人体への影響を、当時の人々が忌み嫌い名づけたものであるかもしれない。

赤い雪が降る。 想像してみるととても幻想的な光景であるが、一方である種自分の中の狂気が目覚めそうな
気がしないでもない。 当時の人々はどういった面持ちでその光景を眼にしていたのだろうか。 同じ光景を
眺める日が私にも果たして訪れるであろうか。


716:なまえをいれてください
06/10/10 13:14:14 2OIeHrn1
とりあえず、ここまでの
【 妄想バレ 】

常世の存在(白蛇)は出現済みです。 黄泉戸喫も行いました。 男と妻と子は全員生きています。
「消神湖の伝説」には歴とした真実があります。

【妻:伊弉冉尊(イザナミ)】
妻は白蛇の肉を食したため、異形の姿となり黄泉の世界に君臨しています。 黄泉は当然漆黒の世界です。
黄泉への入り口は呪灰町旧消神村の消神湖です。 湖の色が深紅から漆黒へと変わった時がその時です。
光りは届きません。 懐中電灯の光りでは1cm先も照らせません。 妻は追手(ある集団)を定期的に放ちます。
モデルは蛆が湧いた「イザナミ」です。 イメージはものすごく巨大な大蛇で、蛆には顔があります。


717:なまえをいれてください
06/10/10 13:15:32 2OIeHrn1
【男:伊弉諾尊(イザナギ)】
男は肉こそ食していませんが、常世の存在の血を浴びたために不老となりました。 不死ではありません。
肉体が朽ちることで死を迎えます。 しかし肉体が朽ちることがないので実質不死と言えます。
いまだに贖罪を続けています。 供物は「子供」です。 呪灰町で起こる「神隠し事件」は男が関係しています。
昭和19年 学童疎開 男性教諭を含む国民学校初等科三年生33名が消失
昭和50年 観光バスの落盤事故 男性教諭を含む小学四年生22名が消失 などなど。教諭はこの男です。
(ひとりのアトランティス雑誌記者が事件の背後にある闇に気付き、真実を明らかにしようとします。)


718:なまえをいれてください
06/10/10 13:17:26 2OIeHrn1
【子:火之迦具土神(ヒノカグツチ、火の神であり赤灰・呪灰にも関係してきます)】
子は人間であって人間ではありません。 不死山に埋められましたが、ある事がきっかけで、呪灰町の歴史民族
博物館に展示されることとなります。 黄泉の母を殺すための“最終兵器”とでも言えるでしょうか。
小さな胎児の姿です。 竜の落とし子のようであり、見ようによっては勾玉です。 ものすごい光りを放ちます。
神殺しの武器として使用しますが「宇理炎」のように生命力を引き換えとしますので、現段階で使用できるのは
男(父)のみです。 使用すると急速に老化が進みます。 普通の人間が使用すると即死です。
老化という経過が一瞬のうちに起こるため、即死として感じられますが、遺体は白髪のミイラとなります。
浦島太郎が受け取った「玉手箱」のような役割です。


719:なまえをいれてください
06/10/10 13:23:41 2OIeHrn1
自分の愛するものが次々と死んでいく中、ひとり残され孤独の中に生き続けることの悲しみ。 千数百年の間
続けてきた贖罪からの解放、死への憧れを常に抱き、死という幸せをいつも願っていた。 そんな男の願いを
叶える事が出来る唯一の遺産です。 それは妻が夫に残した愛の結晶(子)とも言えます。
父子は不老の存在です。 父子は不死ではありません。(これが言いたかった)

テーマは家族愛です……かなり歪んでいますけどね。
悲しい運命を背負った家族を、千数百年の呪縛から解き放つ事が目的です。
3人が再び巡り逢えたとき、それは3人の死を意味します。 本当の幸せが3人の死をもって訪れるのです。

どうでしょう、何となく想像できますか?


720:なまえをいれてください
06/10/10 21:52:44 FBK43dsd
日本神話を取り入れるなら、ヒノホノニニギやらウガヤフキアエズやらオオヒルメノムチやら
もちろん造化三神であるタカミムスヒ、アメノミナカヌシ、カンムスヒは外せないだろ。

カグツチやらイザナミなんて言ってるとメガテンオタって言われるぞ。

721:なまえをいれてください
06/10/11 00:08:29 9KgGzJNv
( ゚д゚)ポカーン

あんたすげぇな。 一瞬昆虫名が羅列しているのかと思った。オオルリアゲハとか

神話というより、サイレン2のキーワードであった夜見(黄泉)を使用したいと思ったら、
誰でも知っているその2神を出すのが一番理解しやすかったのです。 神話の神さん達を
引用し出したら多すぎてもうきりないし。 俺の頭ではまとめきれません。

俺の妄想の出発元は黄泉なので、造化三神をネタとして使用することは無理。
完全に日本神話を元に始めたら………まぁ、やっぱ無理だわ。
高天原の司令官をサイレンにどう使えばいいのか。 もう出発点からつまづいちゃう。
ちなみにイザナミ・イザナギ・ヒノカグツチは全て後付けです。 あ?イザナミは違うか。

そういえばサイレン2の世界観は宗教色のない神話的世界観だったはずだよなぁ。
そんな印象なかったけど。


722:なまえをいれてください
06/10/11 21:50:43 0Bjlsxlr
造化三神・・・ぐぐったら創造神らしいな・・・。いざなぎいざなみの親かよ!
>>720お前何オタだよw

いざなみが設定としては最適かもな。ひのかぐつちを生むときに死んでしまい、
黄泉の国からいざなぎが連れ戻そうとしたけど、屍人みたいになってて、結局
連れ帰らなかったんだっけ?
というわけで>>721続きをドゾー (´・ω)つ旦~オチャモドゾー

723:なまえをいれてください
06/10/11 22:27:29 by0Emf/Z
ググってすぐ分かる程度の事は頭に叩き込んでおかないと、
ネタとして使う使わんの判断もできんぞ。
何かの話を考えるなら引き出しはたっぷり無いと。
人間、ゼロからの想像力なんてほとんどないんだから。

物知らずの奴が知ってる知識だけしか使わんで作品を作ると
パクりっぽいものにしかならない。

SIREN1のキャラ設定のためにAVを見た(見せられた)佐藤直子氏を見習え。

と、>720でも >721でもない俺が呟いてみる。

724:なまえをいれてください
06/10/12 00:56:57 9Wi0+Rvo
>SIREN1のキャラ設定のためにAVを見た(見せられた)佐藤直子氏を見習え。

kwsk

725:なまえをいれてください
06/10/12 20:09:32 eAHBXcYV
>>723
とても見習えるほどのことだとは思えないが・・・

726:なまえをいれてください
06/10/13 00:41:01 0eaQytsO
恩田理沙の設定を考える際に

田舎から上京

普通の仕事に挫折

AV業界の人にスカウトされ、デビュー

というドキュメンタリーとしてAVを薦められたそうな。
外山ディレクター→佐藤プランナー
※見たかどうかは発言が無かった。「薦められた」までですね。

「ネタ書くためにAV見ろ!」なんてアホな事は言わんが、
「AVでさえホラーゲームのネタになる(する)」くらい貪欲な方が
良い設定厨になれるんじゃないか、と割と本気でそう思ってる。

引き出しを多く持って置いて平面的に組み合わせられる方が、
狭い世界で妄想オナニーするより面白いと思うぞ。

727:なまえをいれてください
06/10/13 02:15:01 RrxoSFcj
>722 旦⊂(Д` )ドモー 

>726 ふ~ん、そうかぁ。勉強足らずっつう事ですな。

とりあえずまたぐだぐだ書いた。つうか眠!

【 悔 恨 】 
1976年8月7日 呪灰町町役場 町長室 応接間

陸辺「もともとは消神村のご出身だそうですね。」
河口「………」
陸辺「消神村の秘儀についてご存じないですか?」
河口「………」
陸辺「つい最近、消神村で行われたと耳にしたのですが。」
河口「…知らんよ」
カタカタカタ…


728:なまえをいれてください
06/10/13 02:16:22 RrxoSFcj
陸辺「ご子息を亡くされたそうですね。」
河口「は?」
陸辺「納骨はどちらに?」
河口「あんたに関係ないだろう!」
カタカタカタカタ…

陸辺「見せていただけませんか?」
河口「な!!」
沢樹「え? ちょ…」
ガタン!!!
河口「ふざけるな! 急に押しかけて来て何かと思えば 無礼にも程があるだろ!」
陸辺「ですが、ある…」
河口「うるさい! お前等の質問に答える必要などない! 下らん雑誌記者が! 出ていけ!!」


729:なまえをいれてください
06/10/13 02:18:03 RrxoSFcj
沢樹「お、お、陸辺さん! 行きましょう。」
陸辺「そうですか…、それではまた、改めてお伺い致します。」
河口「あ? こ、この野郎…」
沢樹「陸辺さんっ!! どうも失礼しましたぁ。」
バタン!!


河口「はぁはぁはぁ……はぁ……ふぅ。」

河口「くそっ、何であんな事に……、あの男だ…、そうだあの男のせいだ…、全てあいつのせいだ!」


河口「………潤(ジュン)」


730:なまえをいれてください
06/10/13 02:21:57 RrxoSFcj
町長室を出た陸辺の手には新聞が握られていた

【 呪灰新聞 】1976年8月2日 朝刊
…8月1日午後、呪灰町の小学4年生男児(10)が賽の河原で遺体となって発見された。
男児は課外授業として河原を清掃中だったが、突如行方がわからなくなったという。
男性教諭が警察に捜索願を依頼、2時間後に清掃場所から2km離れた下流にて男児が
浮いているのを通りがかりの男性 (32)が発見し警察に通報した。
司法解剖の結果、外傷もないことから、死因は水死として断定。 清掃中に過って河に
転落したものと見られる。 警察は引率の男性教諭を業務上過失致傷で書類送検……


【奈堕葬送(ナダソウソウ)】← 反感を買いそうだが、自分的には秀作

消神村秘儀。 消神村に伝わる葬送であり、長い間秘密裡に行われてきた。 現在でも詳細を知る者は
消神村の村民とごく一部の関係者のみである。 村民がこの秘儀について語る事はなく、頑なに口を
閉ざしてきた。なんとこの度、その関係者のひとりに話を聞くことが出来た。以下はその会話の一部
始終である。


731:なまえをいれてください
06/10/13 02:26:13 RrxoSFcj
○○村住職A氏
「奈堕葬送の起源は消神湖の伝説ができた西暦600年代まで遡ると言われております。 葬送される
のは子供のみです。 当時の子供の生存率は極端に低く、この葬送が何度も行われていたそうです。
葬送には早くして亡くなった子供を再び母の元へと還すという意味が込められておりました。(これ
については諸説あり) 子供の存在は村の将来、行く末に関わる一大事ですから、村人の願いは相当
なものだったのでしょうね。
亡くなった子供を船に乗せ消神湖へと流すのですが、不思議な事に湖の中心へと流れ着くと自然と
湖底へ沈んでいくのです。但し、実際には亡くなった子供の遺体を流すという事はなく、人の形を
模った土偶を流します。子供に外傷があれば土偶の同じ箇所にも傷をつけます。そうして、消神湖
の神に子供の早い蘇りを願うのです。」


732:なまえをいれてください
06/10/13 02:28:56 RrxoSFcj
A氏は最後にある重大な事を語った

「この葬送には禁忌があります。 消神湖へは土偶しか流してはいけないのです。 万が一、本当の
子供の遺体を流した場合、それは神への冒涜となり、神より天罰を受けると言います。 果たして
どのような天罰なのかはわかりませんが、大昔にはその禁忌に触れた為に、村人達全員が重い病に
倒れたと言われております。 その後、村人達はこの禁忌を畏れ、絶対に破る事のないように秘儀
を執り行ってきたそうです。 あ、そうそう、何でも消神村の民謡には葬送曲があるそうですよ。」



「奈堕葬送」
流行りの「ふ~るい~、あ~るば~む~」のやつ
七堕葬送:冥府へ繋がる七つの門。 黄泉への葬送に七つの試練、門をくぐるという意味
奈堕葬送:奈落へと堕つる過程。(七蛇など、これ良い当て字が結構あってかなり悩んだ)
最終的に後者にした


733:なまえをいれてください
06/10/13 13:18:28 d90CT8Ju
>>726
それ何て森下くるみ?

734:なまえをいれてください
06/10/13 22:02:45 ouN9A7zc
【 黄 泉 】
1976年 8月3日 0:00 消神村 宮世道安 (クゼミチヤス)宅

ウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥッッッ

消神村に響き渡るサイレンの音 それは奈堕葬送の開始を報せる合図である
「始まったな」
「ええ、潤君も早いこと知矢子さんの元へ還れるといいわね」

ふたりの視線が寝息を立てる我が子へと注がれる
「あぁ…、そうだな」

今この瞬間の小さな幸せを噛み締める
「晴汰(セイタ)……、ありがとう」

そして、ふたりは手を合わせ、今は亡き幼子へ祈りを捧げた―


735:なまえをいれてください
06/10/13 22:04:15 ouN9A7zc
― ドオオオオオォォォォォンンン!!!
「え! なに?」

大きな地鳴りと共に、家族を包んでいた暖かい光が、突如 漆黒の闇に喰われた
「なんだ、停電か?」

― バタン、ドタン、バン! 何やら外が騒がしい

ぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…… 遠くで悲鳴があがる

「なんだってんだ! くそっ、なにも見えん!」 ガン! ガシャン! 「つぅ!」
カチャカチャ、ガラッ! やっとのことで玄関から飛び出した―

「な!!」

宮世の目に飛び込んできたのは山の稜線を深紅に染めた不死の山であった
「噴……火…しているのか…、まさか…」

天からは火山灰が降り注いでいる。 不死の山が流した血であろうか、その灰は真赤に染まっていた
「おい、きよ子! きよ……こ…」


736:なまえをいれてください
06/10/13 22:06:09 ouN9A7zc
宮世が何かに釘付けにされた。 それは列を成しこちらへと向かってくる
黒い装束に身を包み、傘を差し、まるで実体がないかのように視界の中でゆらゆらと揺れていた
「葬列者?」

次の瞬間、葬列者のひとりと眼が合った。 宮世は一瞬にして理解した
「禁忌を犯したのか…」

彼らの眼が深紅に染まっていたのである。 言い伝えに聞いていた、消神湖の蛇神の眼は深紅であると…
「くっ、なん…でぇ……」
― !? 宮世が何かに気付いた
「こ、こど…も?…ぐっ」

心臓を鷲掴みにされたかのように苦しい。 呼吸ができない。
「く、ぐぅ…くっ……はぁ、ぐあぁぁぁ!!!」


737:なまえをいれてください
06/10/13 22:07:28 ouN9A7zc
倒れた宮世の背中に不死の灰が積もる。 深深と降る雪のように…、真赤な灰が村中を覆い尽くしていく

父が起き上がる事は二度となかった…、私の前に姿を現す事は二度と無かった……、人間として…
…でもね、父と母は今でもあの世で とても幸せに暮らしているんだよ。


なんか、最後わけがわからなくなった。 しかし、俺が書く文章は毎回毎回無駄に長ぇこと…


738:なまえをいれてください
06/10/13 22:19:02 ouN9A7zc
とりあえず、確認の意味も込めて

【 妄想バレ 】
サイレンシリーズ定番の「1976年8月1~3日」の事件は、奈堕葬送の禁忌から始まります。
と言うよりむしろ、すべては町長の息子の事故死から始まったといった方かいいでしょうか……事故死?
消神村出身の旧い人間である町長は、旧い儀礼に則り、消神湖の奈堕葬送を一時的に復活させます
本来、土偶で執り行うはずであった奈堕葬送ですが、突然現れたイザナギ(仮名)の甘美な誘惑によって、
遺体そのものを流すことになります。町長は葬儀に立ち会っていません。
8月3日 0:00 サイレンの合図と共に儀式が執り行われますが、禁忌を犯した罪により現世が常世に
取り込まれます。イザナミ(仮名)がいる黄泉への門も開かれます。
黄泉への門となった消神湖から湧いて出てくるのは「闇人」です。イメージはそれこそ2の初期設定の奴
です。当然「屍人」もいますが、彼らは大昔に同じ様に禁忌を犯した当時の村人です。「闇人」に殺された
後に赤灰を被った事で「屍人」となりました。


739:なまえをいれてください
06/10/13 22:20:40 ouN9A7zc
実世界である現世においては、火山ガスによる中毒死として333名が遺体となって発見される事となります。
但し、333名の遺体に子供はひとりもいません。陸辺は運ばれてくる棺にある違和感を覚えました。沢樹と
共に呪灰町で相次ぐ神隠し事件との繋がりを探り始めます。
神隠し事件の黒幕であるイザナギ(仮名)はあらゆる時代において、大勢の幼い子供達をイザナミ(仮名)へと
捧げてきました。しかし、今までに村が呪われるという事は“まず”ありませんでした。それは遺体ではなく、
生きたままの生贄を捧げてきたからです。(不謹慎だなぁと思いつつ書いています)
イザナギ(仮名)が何故1976年に黄泉への門を開放したのかはまだ謎です。
1707年の宝永噴火で赤灰が降ったのは、噴煙により昼夜問わずヤミが訪れた事と、現世の不死の山だけで
なく、常世の不死の山が常に火山灰を降らせている事がある種の同調を呼んだようです。夜から現世に赤灰が
降ったのはそのせいです。


740:なまえをいれてください
06/10/13 22:22:39 ouN9A7zc
200×年の登場人物
1976年 消神村より唯一生還した:宮世晴汰 ― 常世で父母とご対面
旧呪灰町町長:河口宗五郎 ― 常世で息子とご対面
ミステリー科学雑誌「アトランティス」編集長:沢樹春治 ― 常世で○○とご対面

あぁ、俺って名前のセンスないなって感じた。名前は無視して下さい。


741:なまえをいれてください
06/10/13 23:09:49 c8TZsYZZ
>>726
貪欲って…オマージュしかない佐藤氏のシナリオを賞賛出来る
あんたは凄いな。パクリと言われる前にオマージュオマージュだぞ?

742:なまえをいれてください
06/10/14 00:48:03 S80CUPf8
>741
初代ドラクエはパクリの塊だぞ。
見た目を子供向けにすることに心を砕いてはいるが。
でも面白いし優れた作品だ。

シナリオがどこかで見たアイデアの寄せ集めなのはOKだと思う。
悪いのはコピー商品で儲ける奴らだ。

その意味で佐藤氏が「ホラー小説」「ホラー漫画」からもろパクってるのは
良くないと思うけどね。
その点はぜんぜん「視野が広い」とは言えない。

743:なまえをいれてください
06/10/14 14:20:06 gPEFZOlz
いつも流れをぶった切ってすみません

【 死 期 】
1976年8月3日 常世 26:32

ザッザッ…
「なぁ……、知っているか? 子供って…、純真で、無邪気で……、本当にかわいいんだ…」

ザク、ザッザッ…
「先生、先生って…、駆け寄って来て抱きついて来るんだ……、暖かくて…、柔らかくて…」

ザッ、ザァァ…
「お前は……、子供を抱いた事なんて……ないよな……」

ザッザッ、ズン…
「あれから何人の幼い子を…お前に捧げてきたか……、お前は…、わかっているのか?」

ザァァ、ザァァ…
「…999、……いや、1000人だ…、愛おしい子を、騙し、穢し、お前に捧げてきた……」


744:なまえをいれてください
06/10/14 14:21:01 gPEFZOlz
ザザァァ、ザァ
「なぁ……もう、いいだろう…… 神に許しを請おうなんて、決して思わない……」

バンバン、バン…
「ただ…、ただお前にだけは……、許してほしい…、みんなのことを………、そして…」

男の目の前には、墓標の列が延々と広がっていた― 名前もない、ちいさなちいさな墓標の列が…


― わたしのことを


男の腕の中にはかつては“人”であったであろう、愛しい“我が子”が大事に抱かれていた
― これで最後だ…、お前に…、お前の元に還そう


会話を書くと、どうしてもしゃべりすぎるんだよなぁ 内容も何か自分勝手だし
上記は男の背中とズームアウトがあれば、全て沈黙で充分なんだけど…俺の表現力では無理でした


745:なまえをいれてください
06/10/14 21:46:04 jHVe8jrM
【 鬼 畜 】
1976年8月3日 常世 24:37

赤灰が降り積もる消神村にひとりの男が堕り立つ
「早いな、すでに連れて行かれたか……」

村道にはすでに死体となった村人達の赤い塚が幾つもできあがっていた
「黄泉帰りはまだ始まっていないが、そろそろだろう…」

音の無い世界…、降り注ぐ赤灰が、全ての喧騒を攫っていく
「しかし…、こんな世界でも不思議と懐かしく…」

風の無い世界…、舞上がる赤灰が、湖底の泥のようにゆったりと上昇していく
「…不思議と美しい」


746:なまえをいれてください
06/10/14 21:47:01 jHVe8jrM
ガンッ!! 脳が揺れ、視界が真赤に染まり天地が逆転した。 鼻腔から血が滴る。
「ひゃぁぁはははぁ! おほほぁへぇぇえ、ふぃひぅ…」

男が振り向くと、白目を剥き恍惚の表情で男を歓迎する村人の姿があった
「……あぁ、勘造か、相変わらずうるさいな……、しかし酷い姿だ…」

ヒュッ! 勘造と呼ばれた村人の頭が消し飛んだ

とここまで書いて、須田と宮田を足した者になってしまったのでやめました。


747:なまえをいれてください
06/10/14 21:48:29 jHVe8jrM
イザナギ(仮名)はかつて常世に取り込まれた屍人達を殲滅後、亡き子供達の墓標を建てて、黄泉へと
向かいます。
闇人(実際は闇子)によって連れてこられた消神村の子供達をイザナミ(仮名)が摂り込んでいる最中に
我が子(胎児・火照ル)を抱えたイザナギが姿を現します。そこで宮世が助けられることになりますが
イザナギは既に老化が始まっており、結果イザナミ殺しに失敗します。現世には宮世晴汰が唯一の
生還者として帰ってきます。
イザナギは我が子を胸に抱えたままミイラとなり、消神湖の水面に浮かんでいる所を、警察により
発見され、呪灰町の歴史民族博物館に展示される事となります。子(火照ル)を使いこなすには完全
な不老不死でないと無理なようです。イザナミ殺しの失敗は1976年の村人を新たな屍人として
誕生させてしまいました。彼らは200×年まで常世で“幸せに”暮らしています。


748:なまえをいれてください
06/10/14 21:50:13 jHVe8jrM
200×年、再び起こる悪夢は、封鎖された消神村に女性の死体を殺人犯(びびりのふたり)が運んで
来たことに始まります。死体を穴の空いた船へと乗せ、消神湖の中心へと沈めますが、ふたりは車を
飛ばしてその場を離れてしまいます。今回、死体を沈めた事に加え、成人を流した二重の禁忌により
消神村だけでなく、呪灰町全体へと常世の侵食が始まります。呪灰町は観光地です。旅館、温泉街等
もあり、古い町並みから新しい町並みまで一通り揃っています。各人が呪灰町の各所であがきます。
殺人犯ふたりは間違いなく殺した女にストーキングされる事でしょう。

他にも書き足りない妄想が沢山あるのですが、理由あってこの辺で一先ず区切りたいと思います。では


749:なまえをいれてください
06/10/15 00:39:55 YGrhANQq
火照ル・カリフォルニア

750:なまえをいれてください
06/10/15 01:05:34 MvDl1sQr
>749 あぁ、違う違う「ホタル」です。発売前の妄想で一度出しました。

【 言い訳 】

妄想の中で闇人は闇子に変えました。撲殺・銃殺など、子供に対する暴力表現は使えないという事で
完全に光りによる“浄化”での処理と考えました。浄化後は小さな光りの玉(蛍)となり博物館に眠る子
(火照ル)へと集約されていきます。不老不死でない人間が使える為の伏線です。持ち球999発。
千という数字はおわかりでしょうが、イザナミが一日に千人殺しましょうという一説からとりました。
2の闇人は肉体がありましたが、闇子は肉体を持たず、はっきり見える屍霊に近い感じです。
肉体はイザナミの一部となり、怨念(闇子)は消神村・呪灰町全体を縦横無尽に徘徊します。なにしろ
好奇心旺盛な子供ですから。
肉体の一部となった子供達は唱歌しているのが望ましいですね。戦闘時のバックコーラスで使えます。
闇子による人間の殺害方法は以前にシステムで書き連ねました。


751:なまえをいれてください
06/10/15 01:07:01 MvDl1sQr
闇子と屍人(子供と大人)の完全な差別化を図るために、なるべく矛盾の無い様に背景を設定しました。
子供の屍人はひとりもいません。もれなくイザナミに摂り込まれています。頭脳屍人のように大人の
闇人は存在していてもいいですね。誤って消神湖に葬送された大人が何人かいたでしょうから。
黄泉からの追っ手として黄泉醜女と雷神(羅異人等)が丁度よく存在していますので、雷神(異形8体)が
闇子(999人)を引き連れてくるという設定でもいいかもしれません。但し、実際には1000でなく
1500の化物だという事で、この時点で設定ミスが既に発生しています。
(999なのは生還した宮世をカウントしていないからです。)


752:なまえをいれてください
06/10/15 01:14:27 MvDl1sQr
イザナミに摂り込まれた子供の顔を1発につき1つ消せるとしたら……、最後は自分の命を燃やし
尽くすしかないなぁ。でもそうなると漆黒の黄泉にいるイザナミの元へ辿り着けないという矛盾が…
不老不死であれば無制限に使用可能なんだけど…、不老不死ってあまり使いたくない。

あ、でも光を蓄積した火照ルが通常時も光輝いていれば、1発も消費せずに辿り着く事が可能か…
消費する度に光量が落ちていくという設定にすれば矛盾無いのかな?難易度も徐々に上がっていくし。

(「火照ル」使用方法 光魚:誘導型 と 千光:炸裂型 の二つ、など厨坊っぽい事も考えていた。)

ようするに、妄想の中でたくさんの矛盾が発生した為の挫折です。


753:なまえをいれてください
06/10/15 14:00:31 1LsWBpjR
妄想も止めたし、スレを覗く人もほとんどいないからいいだろう。

ぜんぜん関係ないが、今日の深夜「放送禁止5」という番組を見た。
うまく伝えられないが、恐怖の種類がSIREN無印と似ていた。

ホラーを好んで、見たり、読んだり、遊んだりする事はないが、今までに怖いと
思ったのはSIREN無印ぐらいだった。

しかし、この度「放送禁止」が自分の中に新たに追加されました。
何の知識もなくドキュメンタリー番組として見ていたのだが、深夜という事もあり
相当やばかった。ちびるかと思った。こうしたお蔵入りのテープが実際に在るのだと
本気で思った。(まぁ、よくよく考えるとおかしな部分もあるのだけど…)

真実を知ってしまったので、次回からは今回程の恐怖は感じないだろうが、それでも
別のシリーズをぜひ見てみたいと思った。消化しきれない恐怖も未だに後を引いている。

考察スレなんかもあって、そういった部分でもSIRENと酷似していると思う。この考察スレが
またオモシロイ。

見たことのない方、ぜひご覧になってみて下さい。かなりオススメです。

754:なまえをいれてください
06/10/15 14:08:52 1LsWBpjR
そうそう、「しじんの村」を脳内で漢字変換して最初に出てきたのは、当然

「屍人の村」でした。

755:なまえをいれてください
06/10/18 21:12:39 MnWsdak3
あらららららら、誰も来てないのね。

放送禁止5がようつべにあった。改めて見たけど… (((( ;゜Д゜)))

756:なまえをいれてください
06/10/19 20:21:47 XLrrNDLp
放送禁止5消されてる…・゚・(ノД`)・゚・

757:なまえをいれてください
06/10/20 08:41:28 Qv6FMma2
ほんとうだ。検索かけるとSIRENのCMもでるのね。久しぶりに見た…懐かしかった。

758:なまえをいれてください
06/10/21 01:03:39 PpkFvpq3
URLリンク(www.youtube.com)
↑須田恭也ってかっこいいな。ザ・バスターって曲もとてもいい。

759:なまえをいれてください
06/10/21 02:36:35 nHK/pHhI
>>758
ね!あの曲いいよね!あの曲聴くためになんど2のアーカイブ繰り返し聴いたことかw

760:なまえをいれてください
06/10/21 14:28:09 GBc3Dlbv
>>759
キモスギ氏ね

761:なまえをいれてください
06/11/01 17:05:17 QAnw613E
私の記憶の始まりは瓦礫。

762:なまえをいれてください
06/11/06 00:57:56 rIQgMBk3
とにかく早くSIREN3出ないかな

763:なまえをいれてください
06/11/06 16:47:18 WcBt4sSD
2以上に時間を掛けてもいいから、シリーズ史上最高の出来を。

764:なまえをいれてください
06/11/11 01:28:43 qaBhG8F3
色んな意味で寒くなってきたねぇ。こんな時はまったりと妄想に耽るのがよろし。

【 廃 村 】
1976年に起きた火山ガス中毒による消神村の村民333名の事故死以来、同村への立ち入りは禁止されてきた。
人の立ち入りを拒まれた村は既に廃墟と化し、多くの観光客で賑わっていたかつての面影はどこにもない。
不死五紅随一の美しさを誇る消神湖だけが、今も変わらず満々と深紅の水を湛えている。

【 禁 忌 】
2008年、8月2日、23:38 ― 消神村を疾駆する黒い塊がひとつ

ガタガタガタ…
男A「……あのぅ、まだですかねぇ?」
男B「うるせぇなぁ! だからもうすぐだって……」

道に生い茂った草花を踏み潰し、何かに追い立てられるようにどんどんとスピードをあげていく
男A「……あのぅ、まだ…」
男B「お! あれじゃねぇか?」

漆黒を切り裂く車のライトに照らされ、深紅の湖が“3人”の前に姿を現した

つづく

765:なまえをいれてください
06/11/11 01:40:10 qaBhG8F3
要望スレに1秒の差でヤクザ出された…上記ネタバレ orz

つうか、みんな考えてる事は一緒って事だ。一般的な自分に万歳!

766:なまえをいれてください
06/11/11 02:57:45 OI7yxsna
>>765
そのレスのもうちょい前のレスにも概出なわけだが…
おまいは頑張ったよ 誰も責めやしない だって同じサイレンファンだもの!

767:なまえをいれてください
06/11/11 15:59:56 4uiXZ05G
(つД`)

湖畔に蠢く影ふたつ
男B「おい! 早く降りろって!」
男A「は、はい、お、降りますから、イタイタイ…」
運転席のハンドルを握り締めたまま動かない男を、もうひとりの男が無理やり引きずり出す

トランクの荷物を前にして躊躇うふたり
男B「おい、お前がそっち持て」
男A「え! か、勘弁して下さいよぉ…兄貴頼みますって、このとおり…」

両手を合わせ懇願する男
兄貴「は? ば、馬鹿野郎! 足の方が重いから…だから俺がこっち持ってやろうってんじゃねぇか…」
男A「……怖いんでしょ」ボソッ

― パァァン!! 乾いた音が消神湖に響き渡る

768:なまえをいれてください
06/11/11 16:02:23 4uiXZ05G
細く長い肢体も人形のように硬直し、男ふたりの力で運ぶには何の造作もない
男A「あぁぁ兄貴ぃ、こっち、こっち見てますって、ちょ…見てる見てるぅ!」
兄貴「うるせぇよ! 見てるわけねぇだろ、死んでんだぞ!」

大きく見開かれた女の白眼が男の目を捉え、長く艶やかな黒髪が男の手に絡み付く
男A「あぁぁぁぁ兄貴ぃ、だめだぁ、替わってくださいぃぃ!!」
兄貴「ちっ、ほんと面倒臭ぇ奴だなぁ、下向ければ文句ねぇだろ」

― ガサッ! 背後で音がした拍子に男は反射的に手を離した
男A「ひぃぃぃ!」
兄貴「うわっ! ば、馬鹿野郎! 離すんじゃねぇって!」

男A「だって…」
兄貴「あ~あ、仏さんの顔潰れたんじゃねぇの?」

つづく

769:なまえをいれてください
06/11/11 21:26:59 HtWF0DF/
消神湖の桟橋までやって来た“3人”
兄貴「おい、カズ! 見てみろよ、スワンがあるぜ…乗るか?」
和真「……」

死んだ女の冷たい視線が突き刺さる
兄貴「……さ、さぁて、さっさと片付けるか」

桟橋には4艘のボートが繋留されている
― パン! パン!
波紋と共に二発の銃声が消神湖の湖面を駆け抜けた

ボートの底にふたつの穴が開き、すぐに赤い水が浸水を始める
どくどくと絶え間なく、そして勢いよく溢れ出す赤い水― それはまるで人の生き血の様である

…23:51
兄貴「おい、早くしねぇとここで沈んじまうぞ」
ふたりは女を穴の開いたボートに乗せ、消神湖の中心部へ向けて力一杯押し出した

770:なまえをいれてください
06/11/11 21:28:52 HtWF0DF/
和真「さ、さぁ、早いとこ戻りましょうよ」
兄貴「お、おう、そうだな…」
ふたりはボートが沈むのを見届ける事無く、簡単に手を合わせると、そそくさと来た道を引き返した

兄貴「なぁ、むかし俺の爺さんに聞いたんだけど、あの湖に沈んだ死人は……甦るらしいぜ…」
和真「えええぇぇぇぇぇ!!!」

兄貴「あの女……お前を追ってくるかもしれないぞ…」
和真「ちょ、やめてくださいって!」

兄貴が突如後ろを振り返る
兄貴「ほらぁ、きたぁぁぁぁぁ!!!」
和真「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

兄貴をひとり置き去りにし、和真は全速力で駈け戻って行く
兄貴「おい、カズ… 嘘だって… おぉい、和真くぅん…」
― ガサ!
兄貴「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

つづく

771:なまえをいれてください
06/11/13 00:37:04 vhJsdUsZ
せりふばっかで何が何だかわかんねぇぇぇええええええええ!!!!!

772:なまえをいれてください
06/11/14 20:43:03 ZPZOlkc2
>771 あぁ、当然の感想ですね。稚拙なのも勘弁してください。小説ではなく、あくまで妄想なので…
1割書いて9割は人様の想像に委ねています。情景などは描きません。いやいや、描けません。
行間約20行程を読んでください。これは“言い訳”です

― つづき
和真の運転する車は消神村の村道を抜け、県道333号線 ― 比良坂付近を走行中
兄貴「それにしても、あの町長とんだ悪党だぜ。うちの親父の方がよっぽど善人だよなぁ」
和真「ですねぇ」

和真「しかし、いいんですか? あんな罰当たりな事して……兄貴の実家はお寺でしょ?」
兄貴「はぁ? 俺と家は関係ねぇだろ。第一、罰を受けるべきは当然あの女を殺した町長だろうが…」

773:なまえをいれてください
06/11/14 20:46:53 ZPZOlkc2
…23:59:02
罰当たりとう言葉が引っ掛かったのか、兄貴(大悟)の顔が少し曇った
大悟「…というか、むしろ都合がよかったんじゃねぇの? 寺の息子に見送られてさぁ…おれ坊主じゃねぇけど」
和真「成仏出来たって事ですか?」

…23:59:13
大悟「…いや、まぁ…うん…」
和真「女もそうですけど、何よりお腹の子が早く生まれ変わる事を祈りますよ」
大悟「……あぁ、そうだな……」

寺の跡継ぎという役目を捨てヤクザとして生きてはいても、幼少時から寺で培われた良心が時折顔を出す
今でもびっしり頭にこびり付いている… せめて経でも唱えてやるべきだったか…
言いようのない罪悪感に襲われた大悟はすっかり消沈した

774:なまえをいれてください
06/11/14 20:50:28 ZPZOlkc2
県道333号線 ― 比良坂を越え、消神トンネル ― 呪灰町側出口にさしかかる
出口周辺にはふたりが破壊したバリケードの木片が散乱していた

…23:59:57
大悟「…なぁ、カズ……」

…00:00:00
大悟「…戻ろうか…」

―ウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ!!!!!

和真「えぇ? 何ですかぁ? 聞こえませぇん…」

消神トンネルの反対側 ― 消神村側から突如鳴り響いたサイレンの音
そのけたたましい大音響は大悟に芽生えた良心の小さな芽を一瞬でもぎ取った

とりあえず、おわり

775:なまえをいれてください
06/11/14 21:02:12 ZPZOlkc2
またワケがわからないと思いますので、一応書きます

【 補足説明 】
「禁忌」はサイレンシリーズの悪夢再び ― 現世が異界に呑み込まれるきっかけとなる事件です
まず、呪灰町(>>699>>714‐715)の現町長が妊娠した元愛人を殺害する事から事件は始まります
(不祥事による退陣を恐れて) 彼は次に、小中と同級生であり未だに親交の深い地元ヤクザの組長に、
殺害した愛人の遺体処理を依頼します(こんな交友関係を持つ事こそ不祥事ですが、そこはスルーで)
親友の頼みと言う事で組長は快諾。組長は「四峰院大悟」「比野和真(ヒノ カズマ)」のふたりに遺体の
処理を命じます。四峰院大悟の実家は由緒あるお寺です。祖父は不死寺第二十八代住職 四峰院洞寛
洞寛は奈堕葬送(>>730)の詳細を知る人物であり、エデン(>>705)の雑誌取材(>>731‐732)で口を滑ら
せた人物です

776:なまえをいれてください
06/11/14 21:13:37 ZPZOlkc2
2008年8月2日深夜
1976年の事件(>>697-698)以来、消神村(>>699)への入村は禁止され、消神トンネルの出入口は封鎖
されてきました。大悟と和真は人目につかない様にと廃村と化した消神村に侵入し、消神湖(>>699)
に女を沈めようと考えます
車のトランクに遺体を乗せ、県道333号線を走り、消神トンネルのバリケードを破壊
消神湖まで運んだところで穴を開けたボートに遺体を移し、消神湖の中心部へと押し出しました
この行為は消神湖の禁忌(>>732)に触れますので、1976年の禁忌(>>738-739)と同様に現世が異界に
呑み込まれる事となります。ふたりは当然禁忌については何も知りません

777:なまえをいれてください
06/11/14 21:19:55 ZPZOlkc2
ふたりが消神トンネルを抜けた所で女は完全に水没。奈堕葬送を告げるサイレン(>>734)が鳴り響き異界化開始です
しかし、今回の禁忌は成人・死体・しかも妊婦と言う三重の罪に触れますので、異界化は消神村だけでは収まらず
呪灰町全体へと徐々に広がっていきます
ぎりぎりの所で消神村から抜け出た大悟と和真にも、やがて女と闇子(>>750)、1976年の屍人(>>747)、更には赤灰
(>>714-715)の恐怖が次々と襲い掛かります。ちなみにこの時のサイレンはサイレンにあらず、黄泉にいる伊弉冉尊
(>>716)の咆哮です。1976年の禁忌の時も同様です

778:なまえをいれてください
06/11/14 21:26:49 ZPZOlkc2
※ 消神村への侵入は消神トンネルを利用する以外に方法はありません(幽霊スポットのジメジメしたトンネルを
を想像して下さい) 呪灰町全体が異界に呑み込まれた後、消神村への侵入を試みる勇気ある者達がいるとすれば、
彼らはきっと更なる恐怖を目の当たりにする事でしょう。トンネルを抜けた先にはすっかり変わり果てた消神村
― 常世が待っています。赤灰に染まった紅蓮の世界は地獄とも呼べるでしょうか…
そして伊弉冉尊の待つ消神湖(黄泉)へと繋がります
この時点で消神湖の色は深紅(血の色)を通り越し、どす黒い(闇)方がいいですね。ドライアイスのように湖から
黒い怨念が噴出しているのが望ましい

779:なまえをいれてください
06/11/14 21:31:32 ZPZOlkc2
奈堕葬送(禁忌)で葬られた女は妄想の中でかなり手強いです(頭脳屍人のように)
男を見つければ誰彼無しに「ほら、あれがあなたのお父さんよぉぉおああぁ!!!」みたいな…

四峰院大悟は拳銃を手にした“坊主”をプレイヤーとして使いたいという願望と妄想から生まれました
「三十代目は住職」(映画にあった「○代目はクリスチャン」が妄想ネタ)て感じです
元(現在も?)ヤクザが袈裟を身にまとい、左手に数珠、右手に拳銃、その何とも不釣合いな様が面白いかなぁと…
彼の中には様々な葛藤もあるでしょうし、それもまた…
(ただ、よくよく考えればただの牧野・宮田じゃねぇかとも思ったわけですが…)

…以上で自慰終わります

780:なまえをいれてください
06/11/17 19:12:22 /uvEnZ/P
うそです

781:なまえをいれてください
06/11/17 23:00:41 mbAdrhme
本当です

782:なまえをいれてください
06/11/19 00:46:02 +0gR8kvl
何が?

783:なまえをいれてください
06/11/20 03:51:11 DS60kRjL
実はしょこたんのファンだったこと

784:なまえをいれてください
06/11/23 05:28:13 Ul4/YMwT
わざわざオナニーで埋めなくても…と思った俺エドモンド
誰か読んでるのか?

785:なまえをいれてください
06/11/23 18:08:48 sTG1k2eq
当人には悪いが、リライトしたら面白いのかもな…と思いながら流し読みしてるw

786:申そうか?
06/11/26 23:30:29 K/vOGcj0
『前説』

「SIREN」・「SIREN2」の世界観は非常に難しく、理解するには困難を伴います。(私だけ?)
当然それがSIRENシリーズの魅力でもあるわけですけど……。
ちなみに私は理解する事を諦めました。 マニアクスも買いませんし、考察スレも覗きません。
それで構わないと思っている人間です。 たぶん今後もないでしょう……。

「SIREN妄想」は「SIREN」の「虚母ろ主」が基本となります。
これは「虚母ろ主」を引用すれば、理解し難い物語が簡単に作れるだろうとの安易な発想によります。
『どっぺるげんがぁ』は「SIREN妄想」の世界観を書き連ねたものです。
(私自身、この世界観をほとんど理解できていません。 シリーズ同様放棄しましたのであしからず。)
すべての前提となりますので“出来れば”頭に入れてください。

『どっぺるげんがぁ』:そのうち投下

787:申そうか?
06/11/26 23:35:01 K/vOGcj0
『落陽』 -其の壱-
羽葉佳美(ハバヨシミ) 、 不死山麓/高潔ノ湖 、 天智5年/17時18分24秒

霊峰不死の稜線に沈みゆく太陽。 放出される金色(コンジキ)の矢は侵食する闇夜への最期の抗い。
手薬煉(テグスネ)引く闇の使者共を射殺そうと、頭(コウベ)が垂れかかる世界へ容赦なく降り注ぐ。

―漆黒の世界
目覚めを拒むように湖底の深淵に身体をうずめ、佳美は死者の如く眠り続けていた。
既に闇の住人と化した妖(アヤカシ)に狙いを定め天兵達は弓を絞る。
熱を帯びた無数の光矢が佳美を射し貫いた。 身体が波打ち熱い血が全身を駆け巡る。
次第に息苦しさを覚え手足が硬直を始めた。
―うぅぅん……。
1本の矢が瞼を貫通し網膜へと突き刺さった。 佳美はたまらず目を開ける。

「うわっ!」

あまりの眩しさに顔が歪む。 眼前に手を翳し、おもわず顔を背けた。
佳美はせわしく瞬きを繰り返し、何とか外界を覗き見ようと試みる。
胸に襲い掛かる激しい動悸、どうやら呼吸を止めていたようだ。

788:申そうか?
06/11/26 23:45:00 K/vOGcj0
『落陽』 -其の弐-
息を整え、ようやく目が馴染んできたところで、佳美はゆっくりと上体を起こした。
―あぁ……。
感嘆の溜息が漏れる。 目に飛び込んできたのは、この世のものとは思えない美しさに満ちた世界。
湖面は黄金に煌めき、空は極彩色を滲ませた水彩画が見渡すかぎりに広がっていた。
(きれい…)
吹き抜ける風が長い黒髪を撫で、やさしく頬をくすぐる。
夕陽のやわらかい光に包まれ、佳美は至福の時に酔い痴れた。

ひと通り感動を消化すると、感性を押し退け、理性が顔を覗かせる。
強制的に眠りから醒まされた為だろうか、どうやらひと足遅れたようだ。
(ここは……、どこだろう……。)

記憶の糸を手繰りだす―。
(……だめだ、思い出せない。)
湖面に浮かぶ小さな木舟。 その上でいつの間にか眠ってしまったらしい事は確かだ。

―どうして……何で、こんなところに……。
自分の置かれた状況が全く理解できない。
だが、天照の温もりに抱かれているせいか、不思議と不安はなかった。

『常闇』につづく

789:なまえをいれてください
06/11/26 23:50:01 K/vOGcj0
ずばり書き直しです。物書きの苦労を痛感しました。日本語って本当に難しい!


790:なまえをいれてください
06/11/26 23:55:00 K/vOGcj0
おっと忘れてた。それではまた来週。

791:なまえをいれてください
06/11/27 01:05:26 CR715EL4
なだそうそうワロタwww

792:なまえをいれてください
06/11/27 18:47:40 w9Z+/Txu
>786
読んで理解できないならまだしも(対象との相性もあるだろうから)
読まずに理解しないと宣言するのは愚かすぎる。

SIRENを掘り下げるスレかと思っていたが、
「俺がSIRENをちょっとだけやった感想」スレなら掲示板でやるネタでも無い。

勉強してから戻って来い。
読んでも分からないならあきらめろ。
お前の見ているものは少なくとも俺が見ているSIRENではない。
残念だがもうここには来ないよ。

793:なまえをいれてください
06/11/27 22:55:29 eZsevIDx
>792
もっともな意見です。 ただ、「マニアクス」にしても万人の手に渡るものではありません。
当然、ゲームのみの情報で理解できないというのは、私自身の思考力の問題もあるでしょう。

ただ、そういった理解できない、消化しきれない部分が多いからこそ、「SIREN」シリーズは
私の中で「神ゲー」として君臨しているわけです。(逆に消化できてはいけないのですけどね)

純粋にゲームのみを体感した者の知識では、「SIREN」を語るに値しないという事ですね。
それはどうも失礼しました。 でも、妄想はつづけますよ。
(このスレが好きで>4からいますので、どうかご勘弁を)

794:申そうか?
06/11/28 00:55:00 CjwDJ2j9
『常闇』 -其の壱-
羽葉〃美 、 不死山麓/高潔ノ湖 、 天智5年/17時22分35秒

(何で……、何で舟の上にいるんだろう……。)
〃美の思考は相変わらず同じ疑問を処理しようと奮闘している。 記憶の糸はぷっつりと切れていた。
―穏やかな湖面の上、いつまでも舟に揺られているわけにはいかないのだ。
しかし、現状を把握できない〃美の頭では、陸に上がろうなどという簡単な答えすら弾き出せない。

―風が吹き抜ける……、波紋が押し寄せる……。

―あ。
視界の中に人影を捉えた。 湖畔に佇み、こちらの様子を窺っている……おそらく釣り人であろう。
(あの人に聞いてみようか……。)

795:申そうか?
06/11/28 00:57:29 CjwDJ2j9
舟を漕ぐべく櫂を探す―いや、探すまでもなかった。 それは〃美のすぐ傍に転がっていた。
眠りつづける〃美に寄り添うかたちで彼女をずっと見守っていたらしい。
櫂を手に取ると、やさしい木の温もりが掌から伝わってくる。
かなり使い込んだのだろう。 柄は若干黒みを帯び、すべすべとした感触が小気味良い。

(あれ?……1本しかない……。)
いくら探しても2本目が見つからない。 半分に折れた竿が舟底にあるだけだ。

(だめ……、使い方がわからない……。)
〃美は仕方なく、4尺程の櫂を持ち上げた―ずしりとした重みが上半身を震わせる。
両脇をしっかりと締め、たった1本の櫂を離さぬよう、〃美は力いっぱいに舟を漕ぎ出した。

796:申そうか?
06/11/28 01:00:30 CjwDJ2j9
『常闇』 -其の弐-
羽〃カ美 、 不死山麓/高潔ノ湖 、 天智5年/17時29分51秒
天照の攻勢は衰え、天兵達は守勢に転じようとしていた―黄金の世界を夕闇が包み込む。

湖岸までの距離はたいしたものではなかった―が……、
重い櫂が握力を奪い、水の抵抗が腕力を奪う。
カ美の上半身は湖水を掻く度に痙攣を起こした。 全身からは絶え間なく汗が噴き出す。
湿気を帯びた黒髪が首に絡まり、白いワンピースが体を締め付ける。
「はぁ…、はぁ……、もう…すこしぃ……、ふぅ……。」

797:申そうか?
06/11/28 01:02:30 CjwDJ2j9
―櫂が湖底の砂利を掬った。
すべての体力を使い果たした―カ美はうな垂れ、肩を上下に揺らしている。
(どれくらい漕いだだろう……、30分くらいかな……。)
―ほんの数分間の出来事……、全身に蓄積する疲労が時間の感覚をも麻痺させる。

―!!
ふと、自分に注がれる視線を感じ、カ美は顔を上げた。
(あ……、さっきの……。)
視界の先にひとりの男が立っている―湖畔に佇み、こちらの様子を窺っていた―釣り人……。
すっかり忘れていた……。 どうやらここまで駆け寄ってきたようだ。

つづく

798:なまえをいれてください
06/11/28 01:05:30 CjwDJ2j9
なんか…、忘れそうだし…、ついでなので書きました……。 おやすみなさい。

799:申そうか?
06/11/28 21:30:45 YAqmELAN
『常闇』 -其の参-
羽ハカ〃 、 不死山麓/〃潔ノ湖 、 天智5年/17時32分01秒
天照は堕ちた。 天の残兵達に闇の使者共が喰らいつく―常闇迫る黄昏時。

男は一瞬たりとも目を逸らさず、カ〃の様子をじっと窺っている。
カ〃もまた、男の容姿を上下に嘗め回すように観察している。

男は裸足だった。 服装はそれこそ薄い布を体に巻きつけただけ―はたして服なのだろうか……。
その“服”からは長い四肢が覗いている。 手には何も持っていない。
顔を凝視するがはっきりとわからない。 暗さのせいもあるが、何よりも男の顔が“黒い”のだ。
男は頬から顎、口の周囲にたっぷりと髭を蓄えていた。 長い頭髪を後ろに束ねている。

―釣り人じゃない……。

(なに……、この人……。)
男の醸し出す不気味な様相。 カ〃は寒気を覚え身構えた。 手にはじんわりと冷たい汗が滲む。
握っていた櫂に再び力がこもった。

―男と目が合った。―いや、合った気がした……。

―と、突然、男が舟に向かって走り出した。

800:申そうか?
06/11/28 21:32:45 YAqmELAN
「きゃぁあああ―!!」
カ〃は唐突の事態におもわず悲鳴を上げる。
それでも男は怯むことなく水飛沫(シブキ)をあげ、カ〃のもとへと向かってくる。
男の体が腰まで浸かる―が、勢いは止まらない。
両腕を前後に振りながら水を掻き分け突き進んでくる。
「いやぁあああああ!!!」

目と鼻の先―手を伸ばせば届きそうな距離まで男がやってきた。 恐怖が眼前に立っている。
(なに…よ……。)
声にならない。 カ〃は小刻みに震えている。
汗で濡れた黒髪と白いワンピースの冷たさがその震えを助長する。
男は何を思ったか船首をむんずと掴んだ。 細いながらも逞しい茶褐色の腕が船体を捕えて離さない。
「あぁっ!」
小さな舟が左右に大きく揺れる。 カ〃は握り締めていた櫂を離してしまった。

(なになになに……、なにするの……。)
抵抗しようにもカ〃の腕力では結果が見えている。
確実な損傷を与えられたであろう櫂は湖底に沈んでしまった。 恐怖が諦めへと変わろうとしている―
―!?

―男は舟を陸へと曳き上げはじめた。

つづく

801:申そうか?
06/11/30 20:15:15 dfywZtsi
『常闇』 -其の死-
〃ハカミ(〃) 、 不死山麓/紅〃ノ湖 、 天智5年/17時32分58秒

―カミを乗せた舟が陸へと上がる。
船底が砂浜へと深く食い込み、水を失った舟は完全に動きを止めた。

―これで、あの美しき湖へはもう戻れない。
     光に満ちた黄金の世界へは二度と帰れない。
        そう、光の国は滅んだ。 天はすでに落ちたのだ―。

予想だにしなかった行動。 カミは男に犯されるものと覚悟していた……
ひとまず胸を撫で下ろす。 だが決して安心はできない。 警戒も怠ってはならない。
カミは男の一挙手一投足を監視し続けた。

「あ…、ありがとうございました……。」
礼を述べ男の善心を刺激する。 よからぬ犯行を思い描いているのであれば抑制できるかもしれない。

しかし、男に反応はなく、俯き加減でただただ立ち尽くしている。

1/5

802:申そうか?
06/11/30 20:20:01 dfywZtsi
―と、男が地面に両膝をついた。
広げた両手を頭上に掲げ前方へと突き出す。 額が地面につく程の低頭―
なんと、男はカミに向かって拝礼をはじめたではないか。 男はその姿勢のまま動かない。

(……は?)
カミは呆気にとられた。 男が繰り返す奇行に次第に頭が混乱を起こす。
「ちょっと……、どうしたんですか……。」
おもわず舟から身を乗り出す。 反射的に男に駆け寄ろうとし、舷に手を掛けたところで思い留まった。

「あの……、顔を上げて―

     ...にぃ.....げぇ.....ろぉ...

―え!?
唸る様な低い声がカミの言葉を詰まらせた。 その声は耳を介さず直接脳内へと侵入してくる。
(……なに?)
声の主は男ではない。 それはカミ自身の声―第六感? 或いは神の声か……。
声は地鳴りのような振動を伴い意識を揺さぶる。 木霊のような反響音が目を眩ませる。
カミは船端(フナバタ)を両手で掴み、昏倒しかける体を必死に支えた。

2/5

803:申そうか?
06/12/09 00:50:30 eAwTMOF4
(―にげろ)
止まない声に身体が呼応した。 心臓が早鐘を打ち血流が爆発的に上昇する。
一切の感情は遮断され本能のみがカミを支配し、研ぎ澄まされた感覚が男ひとりを捕捉する。

男を刺激しないよう間隔をとりつつ、ゆっくりと地面に足を伸ばす。
瞬きを忘れたカミの眼が……蛇の目が男を捕らえて離さない。
カミは男を中心とする大きな楕円を砂浜に描いていった。
徐々に距離を延ばし背後に回ったところで一気に駆け出す……。

(―!)
カミがある変化に気付いた―拝礼を続ける男の顔が僅かに上がっている。
暗闇に灯るふたつの眼光。 進める歩に追従するように男の頭が少しずつ回転している。
どうやらカミの足を目で追っているようだ。
足元に注がれる男の視線がカミの体を硬直させた。 杭を打たれたが如く足の運びが急停止する。

―しまった!
それは一瞬の好奇心であった。 事実を確かめたい―男の視線の確かな先を……。

804:申そうか?
06/12/09 00:55:01 eAwTMOF4
―男の動きが止まる。
はじめからわかりきったこと―好奇心の欠片が大きな後悔へと膨らんだ。

カミの体は硬直を続けている。 再び歩みを進めることは適いそうもなかった。
眼球に渇きを覚えるが瞼を閉じる事ができない。 状況は瞬く間に一変する。
カミの理解を超える常識外の男の行動―それは経験値として既にカミの身体に刻み込まれている。

―男から眼を離すな!
本能が身体に警告を与える。

   ―張り詰める空気、一時の沈黙―。

―ザザザザザッッッ!!!
突如、男の手足が暴れだした。 両手の五指を砂に突き刺し、両膝で砂を穿りながら体の向きを変える。

―ザザッ!ザザッ!
男はその姿を四足のケモノへと変貌させた。 頭を下げ四つん這いで地を這う―まるでバケモノ……。
せわしく手足をばたつかせ、凄まじい勢いでカミのもとを目指してやってくる。

3/5

805:申そうか?
06/12/11 21:02:30 Zx5/G4k+
「ひぃぁぁぁ――」
想像を超えた恐怖が声帯を握り潰し、喉笛が掠れた吸気音を奏でた。
恐怖は凄まじい力で気管を締め上げ、カミの呼吸を停止させようとする。
(……しい……、くるしい……。)
カミの意識が落ちかける―

―――――ィィィン!
突然、カミの頭蓋に高周波音が響いた。
針が鼓膜を突き破り内耳を掻き回すような、狂乱するほどの激痛に襲われる。
(くぅぁぁぁ……)
針が脳を刺し貫いたところでカミの頭部が痙攣を始めた。
激しく開閉を繰り返す瞼の奥では眼球が白目を剥いている。
―ザァァァ―ザァァァ―
(―!?)
痙攣するカミの眼前にもうひとつの世界が出現した。
眼が現実に見ているのか、脳が虚像を見せているのか―とにかく、いままでの世界とは別の世界。
高周波音―針が脳を刺激するたびに、もうひとつの世界がカミの前に現れる。
どうやら痛みの強弱、つまり周波数の高低で受信される映像と音声が変わるらしい。
―そう、まるでテレビにでもなったかのようだ。
しかし、アンテナが悪いのか鮮明な映像・音声は一向に受信できそうもない。

806:申そうか?
06/12/11 21:05:01 Zx5/G4k+
―ザザッ…ザッ……
―と、画面にひとりの男が映し出された。 スピーカーからは男の声が漏れている。
「―すま…い……どう……ゆるし…くれ―」
顔はぼやけ、声は途切れ、まったくはっきりしない……が、見覚えのある顔に聞き覚えのある声……。
(…だ…れ?)
男は問いに答えない。 その問いを封じ込めるかのように、男の大きな手がカミの細い首へと伸びる。
蛇のように長い指を肉に絡ませ、万力のように硬い力で骨を軋ませる。
(……しい……、くるしい……。)
カミの意識が落ちかける―

(―ひっ!!!!!)

―――――ィィィン……………。

カミの頭蓋から高周波音が消えた……と同時に映像と音声の受信も止まる。 もちろん痛みもない。
カミはふたたびひとつの世界―現実の世界へと戻ってきた……
……いや、ちがう……。
カミは強制的に現実に連れ戻された―テレビのプラグが何者かに引き抜ぬかれたのだ。

807:申そうか?
06/12/11 21:07:30 Zx5/G4k+
犯人はカミの真下にいる。
カミの足下に漂う不快感。 冷気と湿気を帯びた粘着質の触感が足の甲から伝ってくる。
カミは恐る恐る眼下を覗き見た……。

「―ひぃぁぁぁっ!!!」
そこには四つん這いの男が―四足のケモノがカミの進路を塞ぐ形で蹲っていた。
男はカミのもとへといつの間にか辿り着いていたのだ。
男は相変わらず拝礼を続けている―
だが、先程までのものとは明らかに意味合いが異なる……そこには“ある感情”が込められているのだ。

―カミの足の甲にそっと被さる男の手……。
その優しく添えられた掌から滴る汗は、波紋となって全身の表皮を走り、次々と柔肌を粟立たせていく。
波紋はやがて脳天へと達すると、カミの長い黒髪さえも逆立たせた。
拍動、体温、呼吸、それら男の生命活動すべてがカミの身体へと侵蝕してくるようだ。
目が眩み体中の筋肉が弛緩していく―

―ズサッ!
カミはたまらず尻餅をついた。

4/5

808:申そうか?
06/12/17 21:25:00 PLP00+WG
―うっ!
男が足を押さえているために、カミの上半身は勢いよく後方へと崩れ落ちた。
落下の衝撃は尾骨から頭骨へと伝播し、頚椎を折らんばかりに顎が仰け反る。

(―いたっ!)
崩れ落ちる体を支えようと反射的に伸ばした手からは鋭い痛みが伝ってきた。
両の掌にはたくさんの砂利が食い込み、右の手の腹には鋭利な石が描いた紅い線が滲んでいる。

(……なに……、なんなのよ……。)
いいようのない悔しさが込み上げてきた。 悔しさは悲しみとなって頬を濡らす。
零れる涙……それは男に対する怒りでもなければ掌の痛みでもない―
―それは身に降りかかる理不尽な仕打ち……記憶のない自身に対する嘆きであった。

809:申そうか?
06/12/17 21:30:01 PLP00+WG
―失われたカミの記憶。
自分は何者なのか、どうしてここにいるのか、そしてなにをするべきなのか……。
カミは己の過去・現在・未来の姿を消失したことで、自己の存在と価値を見出すことができなかった。
それはつまり、男の行為に対してカミは完全な拒絶ができないことを意味するのだ。
もしかしたら、カミは男に対して償うべき罪があるのかもしれない……。
だとすれば、男の仕打ちは自然なもの……、カミが受容すべき当然なもの……。

カミは傷ついた手で小石を掴むと、男へ向けて力なく投げつけた。
“自問”は飛礫(ツブテ)となって弧を描き、やがて男の背中で音もなく弾かれると、地へと転がり落ちていった。

―どうすればいいの……、わからない……、
わからないよ……、だれかおしえてよ―。

810:申そうか?
06/12/17 21:35:00 PLP00+WG
湖上での目覚めからまもない間に、男を通してカミはあらゆる感情に踊らされた。
脳は混乱し神経は疲弊しきっている。 そんな非常に危うい情緒に不安という要素が新たに加わった。

脳は精神の崩壊を防ごうと悲しみに支配権を与える。
―止め処もなく溢れる涙。
睡眠以外の方法で脳を鎮めるために、他の一切の感情を刺激しないよう外部の情報を涙で遮断したのだ。
「うぅぅ……うっ、うっ……。」
カミは嗚咽を漏らし、やがて恐怖などすっかり忘れたように声をあげて泣き出した。

―湖を見下ろす漆黒の山々、深緑の木々はすでに眠りにつこうとしている。
カミの泣き声は木霊することなく、次々と闇に呑まれていく。
助けなど来ない……その悲しき泣き声は男以外の誰の耳にも届いていないのだから……。

811:申そうか?
06/12/17 23:35:00 PLP00+WG
すると、カミの泣き声を平伏して(ヒレフシテ)聞いていた男が小刻みに震えだした。
止まない泣き声に堪らなくなったのか、カミの足から手を離すと、今度は自分の両耳へとあてがう。
渾身の力で塞いでいるのだろう、上腕はより一層の震えを持ち、その震えは上下の歯をカタカタと鳴らす。

男が手を離した理由などどうでもよかった。
涙で溢れたカミの視界の中では、男は単なる黒い塊にすぎない。
カミは開放された足を急いで抱き寄せると、抱え込んだ膝に顔をうずめる格好で泣き続けた。
不安定な情緒はいまなお悲しみに支配されている。 逃げる気力などとうに消え失せていた。

「ォォォォォ……ォォォァァァ……。」
地鳴りのような響きが周囲を包み込む。

812:申そうか?
06/12/17 23:40:00 PLP00+WG
「…ゥゥ…ゥゥ……カ…カ……。」
それは男の腹の底から響いてくる―苦し悶えるかのような低い呻き声。

「……カカ…さまぁ…………………。」
男が何か言葉を発した。 弱々しく、悲哀に満ちた声―が、すぐにカミの泣き声に掻き消される。

―と、耳を塞ぎ蹲っていた男の顔が徐々に上がりはじめた。
それは果たして男の意思なのだろうか……。
それとも、何者かが髪の毛を鷲掴み、男の意思に反して無理やり引き上げているのだろうか……。
ぶるぶると震えながら小刻みに上下運動を繰り返す―しかしながら、確実に上がっていく男の顔―。

―その顔には男の葛藤が見え隠れした。

813:申そうか?
06/12/17 23:45:01 PLP00+WG
―カミは知らない。
ひとりの“人間”が自分の中の何者かと必死に戦っていることを……。
……そして……
勝者がその者の目に“ある覚悟”を宿したことを……。

男の顔は完全に上がっていた。 大きく開かれた目がカミを冷徹に見下ろしている。

男がカミに対して抱いていたのは崇拝と畏怖の念だった……。
カミが救いの手を差し伸べてくれる、愛するものを助けてくれると信じていた。
―なんたる身勝手な信念……卑しい人間の利己であることか―。
だが、どうだ……カミは願いを聞き入れることなく、湖へ還ろうとした。
それどころか、神経を破壊するような“奇声”をあげつづけ、男を死に追いやろうとしている。

814:申そうか?
06/12/17 23:50:00 PLP00+WG
男の目に映っている者はもはやカミではない。 それは人間の皮を被った異形の者―。
男が見下ろしているのはこの世の “異物”なのだ。

目に宿った覚悟が男を行動へと突き動かす。
覚悟の裏に潜んでいた葛藤の勝者が顔をだした……それは―――

「うわああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

     ――― 殺 意 ―――

―いまふたたび、終焉なき混沌の世が生まれる―

5/5

『黄泉』(終章)につづく

815:申そうか?
06/12/18 00:00:00 iB0c5PXS
切りが無いので一旦強制終了させます。(ぐだぐだでスイマセン)

理解の参考となる妄想・関連する妄想
済 『消神湖伝説』 : 高潔の湖 、 紅血の湖
未 『黄泉』 : ハハカミ 、 不死山麓/紅血ノ湖 、 西暦666年/〃時〃分〃秒
未 『蛇神』 : ハハカミ 、 カカカミ
未 『解説』 : ‐①‐

予定 『櫂と舟』 : 呪灰町歴史民俗資料館 、 展示品(レプリカ)
予定 『タイムマシン』 :「エデン」㈱超科学研究社出版‐季刊誌

本当にだれもこなくなったんだねぇ。 まさに俺のための自慰スレになったわけだ……。

816:なまえをいれてください
06/12/18 10:49:09 sa0swmHZ
きんもー☆

817:申そうか?
06/12/18 21:42:36 6Q6S0btn
Σ(゚Д゚;)
な…何をいまさら……俺は妄想屍人だぞ。きめぇにきまってんだろ!!
きもい奴にきもいって当たり前じゃねぇか。俺にとっちゃ賛辞だぜ。
こんなスレに書き込むあんたもキモイわ!(つД⊂)ウワア―――ン!!

な…何をいまさら……俺は妄想屍人だぞ。きめぇにきまってんだろ!!
きもい奴にきもいって当たり前じゃねぇか。俺にとっちゃ賛辞だぜ。
こんなスレに書き込むあんたもキモイわ!(つД⊂)ウワア―――ン!!


818:申そうか?
06/12/18 21:50:30 6Q6S0btn
アーカイブ No.005/『呪灰町歴史民族資料館 パンフレット』
〒2236-0679 不死郡呪灰町大字三頭字父之塚634
開館時間:午前9時から午後6時(但し、7・8・9月は午後7時まで)
入館料 :大人 \200、小中高生 \100
休館日 :毎週水曜日、祝祭日の翌日、年末年始

【呪灰町歴史民族資料館 1階展示室】
展示品 -漁具- 展示番号03:『櫂と舟』(舟は複製)
不死五紅のひとつである消神湖。その消神湖ではかつてシジミ漁が盛んであり、
他にも様々な漁具が今も数多く残されている。周辺では水滌貝塚が発見された。
消神民話の消神湖伝説(蛇神伝説、白蛇女人)では、此岸と彼岸を往来する
神の乗り物として神聖視され、消神村では葬送の葬具としても使用されていた。
出土した櫂には様々な幾何学模様や、舟や人間などの画が線刻されている。

【研究資料 一部抜粋】
櫂の線刻一部:「舟に乗った人間が櫂を振り上げ、巨大な蛇と対峙している画。」
櫂の解読一部:「陰の櫂を以て夜の海神となれ。陽の開を以て世は灰燼と帰す。」

819:なまえをいれてください
06/12/19 22:05:30 rltOc2Bw
>818
細かいけど訂正
「―陽の開を以て世は灰燼“と”帰す」を「―陽の開を以て世は灰燼“に”帰す」に。

後々、改めて登場した時に詳しく説明しますが、簡単に妄想バレを言ってしまえば、
「常世の得物を持って闇の支配者となれ、現世を切り裂けば光が世界を焼き尽くすだろう。」
みたいな感じです。要するに「櫂」が「宇理炎」の役割というわけです。空間を裂きます。
約4尺の櫂が「ゴォォォ―」と紅い炎を纏って燃えさかり、漆黒の闇を照らします。
一振りすれば周囲の空間が裂けて「ズド―ン!」と光柱が天まで突き抜けます。
(SIRENの世界に似つかわしくなくて、こういうのあまり好きじゃないけど……。)
当然、約120cmもある櫂を振り回せるのは男性でしょう。宮○武○さん……とか?
櫂の線刻一部:「舟に乗った人間が櫂を振り上げ、巨大な蛇と対峙している画。」
これはもうずばりラストです。舟に乗った状態での戦闘を意味します。

これから先、アーカイブも大量に投下しますが、ひとつひとつパズルのように組み合わせて
いって下さい。余計な情報と虫食いばかりですが、暇潰しにはなるかと……。

820:申そうか?
06/12/19 22:15:00 rltOc2Bw
アーカイブ No.081/『季刊‐エデン‐』
株式会社 超科学研究社出版
季刊誌・秋号/昭和50年9月15日発行/定価:800円

【特集:日本各地に残るタイムトラベル物語とタイムマシンの実現性】
日本におけるタイムトラベル物語の歴史は古く、有名なものではお伽草子に登場する
浦島太郎が最たるものであろう。お伽草子は室町時代から江戸初期にかけて作られた
短編物語であるが、原型は平安時代の風土記や日本書紀、万葉集に登場する浦嶋子伝
とされており……          ~中 略~
(以下、祖先は月読尊・相対性理論・タイムパラドックス等々、延々と講釈が続く。)
そしてこの度、ある村を取材した結果から驚愕の事実が浮かび上がってきたのだ―。

【特集一部:「X村」取材記事 一部抜粋】
……行方不明者が相次ぎ、警察や地元消防団の懸命の捜索にも関わらず誰一人として
発見されず現在に至るというのだ。いわゆる「神隠し」事件である。
最近では「X村」へ向かった観光バスがトンネル内で落盤事故に遭い、運転手を除く
乗客全員が荷物を残したまま忽然と姿を消すという事件が起きたばかり……

821:申そうか?
06/12/19 22:42:30 rltOc2Bw
アーカイブ No.082/『季刊‐エデン‐』
【特集一部:「X村」取材記事 一部抜粋 つづき】
                  ‐前‐
……寺院には「X村」で出土した、およそ1300年前のものとされる木舟と櫂が奉納
されているのだが、木舟にはなんと「Y町観光協会」という文字が刻まれているのだ。
寺院の住職に聞くと、「これは誰かの悪戯であり、嘆かわしく非常に残念である。」と
答えるのみで、正直なところさほど興味も無い様子に窺えた。しかし私には、寺院と
「X村」そのものが、何らかの秘密を隠しているように思えて仕方がないのである。
というのも、「Y町観光協会」なる団体は存在しない― いや、“まだ”存在しない
と言うべきだろうか―近々「X村」を含む近隣の村々が合併し新しい町が誕生する
ようなのだが、その町名の候補の1つにどうやら「Y町」があるらしいのだ。
つまり、今現在「Y町観光協会」なる団体は存在しないのだが、将来的に「Y町」に
決定したとすれば組織されるであろう…… いわば可能性の段階、つまり仮構なのだ。

822:申そうか?
06/12/19 22:55:45 rltOc2Bw
アーカイブ No.082/『季刊‐エデン‐』
                  ‐後‐
そこで、刻字の話に戻るのだが、私の見た限りではあの文字は最近刻まれたもの
とは到底思えず、もっと何十年も、何百年も昔に刻まれたようにしか思えなかった。
それは即ち「X村」には未来を予言する者がいたこと、或いは未来から1300年前へ
あの木舟を運んだ者がいたことを意味するとは言えないだろうか。
もしも後者であるとするならば、数年後の未来……「Y町観光協会」と刻まれた木舟
に乗って1300年の時を遡る者が現れるということになる。
頭が混乱するような話であるが、「X村」で起こる数々の不可解な事件を考慮すれば、
悪戯として処理するにはあまりに時期尚早ではないかと思うのだ……
                 ~中 略~
……「X村」では日常的にタイムトラベルが行われており、帰らぬ者たちの隠れ蓑と
なっているのが、「神隠し」事件なのではなかろうか。 そして、「X村」の寺院に奉納
されている木舟こそがタイムマシンなのだと私は考える。  (編集者:陸辺 秀二朗)

823:申そうか?
06/12/21 01:10:01 jcWiwh8w
『黄泉』
ク セ 、 不死山麓/紅血ノ湖 、 西暦666年/ 5時50分19秒

霊峰不死の稜線に沈んだ太陽。 世界に蒼黒の幕が下ろされた。
ひとは誰もが信じて疑わない―幕は上がり、光り輝く舞台が再び現れる―と。
眠りから醒めた時、暗黒が包む世は去り、白光に輝く世が待っている―と。

クセに用意された舞台―それは白光の世界ではなく……また、暗黒の世界でもなかった……。
そこは光と闇とが混然とした世界―

―灰煙の世界であった。

霊峰に祈りを捧げるべく不死の頂を望むが、その雄姿を拝むことは適わない。
クセの身体に降り注ぐのは暖かな日輪の光ではなく、冷たい鈍色の雨だった。
雨は心へと染み入り、頬を伝う涙となって溢れてゆく。

824:申そうか?
06/12/21 01:15:00 jcWiwh8w
―湖畔
カミの鮮血が周囲を真赤に染め、撒き散らす臓物が悪臭を放っていた。
―たしかに、手を掛けたはずだ……。
しかし、降り止まぬ雨がすべてを洗い流したのか、カミの屍骸は跡形もなく消えていた。
―そう、初めから何もなかったかのように……きれいさっぱりと……。

クセは湖畔に佇み、波打つ湖面をただただ眺めていた……
……足下に横たわる、愛する妻の亡骸と共に。

―信じていた。
神ならば愛しい妻を必ず助けてくれる……未だ見ぬ子供を必ず助けてくれる……。
祈りを捧げ、その血肉を頂き、それを食すれば絶対救われる――そう、信じていた。
しかし、そんな願いも空しく、妻のもとに戻った時には妻はすでに息絶えていた。
それでも、無理やり口に放り込み、喉の奥へ押しやった――でも、駄目だった。

1/2

825:申そうか?
06/12/23 12:15:00 ABypExEw
クセの妻は子供を身籠っていた。
ふたりは子供の誕生を待ち侘び、過ぎ行く日々に感謝を捧げ、幸せな暮らしを送ってゆく……はずだった。
―あの日が訪れるまでは……。

突然、妻は動かなくなった。 食事もとれず、排泄もできず、お腹の子供とともに刻々と衰えてゆく……。
白目を剥き、鼻と口からは絶えず粘液が溢れる。
愛する妻を前に何もできない―それどころか、妻の変わり果ててゆく姿に堪らず……
……目を背けた。
クセはあまりにも無力だった。 追い詰められ、我慢ならなくなり、その結果とった行動……それが―

―神卸し(神殺し・黄泉戸喫)―だった。


クセは妻の亡骸を抱き上げると、湖辺に沿ってゆっくりと歩き出した……。

826:申そうか?
06/12/23 12:20:01 ABypExEw
クセが妻の顔を見つめ何かを呟いた。 視線は妻の下腹部へと移っていく。
―クセの顔が歪んだ。
そこにはとても凝視できない、痛々しい傷痕が残っていた。
それはクセ自身がつけた傷……、クセが行った儀式……。
妻の腹を真横に切り裂き、あるものを抜き取る―詰め物を施して、再び傷口を閉じる。
―胎児が母の胎に閉じ込められないように……子供が新たな世界に旅立っていけるように―。
そう願いを込め、永遠の眠りにつく子供を母親の胎から取り出したのだ。

クセは妻の胎を開いて愕然とした。 妻の胎にはふたつの命―双子が宿されていたのだ。
双胎妊娠―それは神の恩恵を賜った子供達である証―にもかかわらず……。
(救えなかった……。)
クセは妻から子供達を取り上げながら己を責め続けた。
(わたしには……神への崇敬が……神への信仰が足りなかった……だから……。)
―だから―!

827:申そうか?
06/12/23 12:40:01 ABypExEw
降り頻る(シキル)雨ははいよいよ勢いを増し、クセの視界をどんどんと狭めてゆく。

―と、クセの前に“あの”舟が姿を現した。
陸に引き上げられ自由を奪われた―カミの舟。
激しい雨に打たれ、帰らぬ主を待ち続けていた舟には、すでにかなりの雨水が溜まっていた。
クセは雨水をそのままに、舟の中に妻を横たえると、頬を撫で腹をさすり、妻に別れを告げた。

……ズズズズッ……。
新たな主を乗せた舟を湖へと押し出し、果ての見えない世界へと解き放つ。
舟の中に満々と湛えた雨水が、やがて妻を湖底へと沈めてゆくだろう―。
神が住まう、この美しき湖―そこは新たな世界へ通ずる母なる途―。
妻の新たな命の誕生を願い、妻の新たな旅の門出を祝い、クセは涙を呑んで彼岸へと送り出す。
―そして、
妻は灰煙の湖へと舟を漕ぎ出し……、クセは深淵の杜へと歩き出す……。

828:申そうか?
06/12/23 12:45:00 ABypExEw
互いに背を向けた、相反するふたつの命―ふたりの距離は天地を分ち、ふたつの運命が世界を別つ。

遠ざかるふたりの間には……
       表も裏もない、小さな1本の櫂が……
    悲しげに転がっていた―――。

     隔たる世界の境界には……
            天も地もない、細い1本の橋が……
         寂しげに架かっていた―――。

ふたりに落つる無情の雨は、終焉なきふたつの宿命に流れる涙……無常の雨であった―。

                      ‐終‐
2/2

『消神湖伝説の真実/落陽・常闇・黄泉』

829:なまえをいれてください
06/12/24 11:10:07 5sXJuMsA
1 官邸からの中継です New! 2006/12/23(土) 23:39:59 ID:rY2po0h20●
【私の主張】救急車の夜中のサイレン音がうるさい

寄稿者:匿名さん(28歳・主婦)
都内に住む28歳の主婦です。夫の転勤で約2年前に三重県から引っ越してきたのですが、
真夜中に、東京の狭い住宅街に響くサイレン音がどうにかならないものかと思っております。

私達が住んでいるのは都内の閑静な住宅街にあるアパートの1階です。隣の家とは壁を
挟んでも1メートルも間が開いておらず、最初はこの狭さに驚きましたが、お友達の家に
遊びに行っても同じような感じで、“こんなものか”とあきらめております。

半年ほど前、大きなサイレン音を聞いて私と夫は同時に目を覚ましました。
夜中の1時頃でした。びっくりした私は窓から外を眺めてみたら、道(といっても4~5mの
細い道です)を挟んで向かいの家の誰かが読んだ救急車から聞こえたものでした。
何分か後に救急車が去って行く時も、眠りを妨げるほど大きなサイレン音を鳴らしていきました。

アメーバニュース
URLリンク(news.ameba.jp)

830:なまえをいれてください
06/12/28 18:53:35 K0h7uz2S
今度は誤爆ですか……勘弁してください。 orz

831:申そうか?
06/12/28 19:20:00 K0h7uz2S
『わたあめ』 -異変①-
楠井かの子(9才・小4) 、 止衰神社(シスイジンジャ) 、 昭和82年/7月31日/17時59分21秒

―止衰の杜に沁み入るヒグラシの声。
一週間の余命を宣告された儚い命。 燃焼する魂の炎が天を橙色に染める。
―止衰神社境内。
堤燈の淡い明かりに照らされ、軒を並べるたくさんの露店はいよいよ活気付いていた。
周囲に立ち込める香ばしい匂い―胃袋を刺激された人々が誘われるがままに列を成す。

楠井かの子は本殿横の長椅子にひとりで腰掛け、地につかない両足を前後にぶらぶらさせていた。
金魚の刺繍を施した新しい浴衣に身を包み、体からは仄かに石鹸の香りを漂わせている。
「わた飴もいいなぁ……。」
露店裏の仕込みの様子を遠目で窺いながら、かの子は色とりどりの売店を楽しそうに物色していた。
母親から貰った僅かなお金を何に使おうか、友達がやって来るまでに決めてしまおうというのだ。

832:申そうか?
06/12/28 19:25:01 K0h7uz2S
―と、ひんやり冷たい“何か”がかの子の首筋をくすぐった。
「ひゃっ!」
思わず頓狂な声をあげ長椅子から飛び降りる。 すぐさま後ろを振り返り、辺りを見回す……
……が、視界には神社に植えられた杉の幹しか入ってこない。

「もしかして……」
かの子はぱっと天を見上げ、呪灰町上空をぐるぐると見渡す。
天空には雲ひとつない晴天がどこまでも広がり、橙色と紺色の階調を見事に作り上げていた。

「な―んだ……よかった……。」
ほっと胸を撫で下ろす。
……待ちに待った年に一度の夏祭り。 それを雨なんかで中止にされてたまるか……。
かの子の顔には勝ち誇ったかのような表情が浮かんでいた。

833:申そうか?
06/12/28 19:30:01 K0h7uz2S
要らぬ杞憂に終わったところで再び長椅子に腰を下ろす―
―ゾクゾク……

「...ぇ!?」
かの子の全身を冷気が包み込んだ。 急速な体温の低下が小麦色の肌を一瞬で粟立たせる。
足下を吹き抜ける冷風―小さな体がぶるぶると震えだし、細い手足はすぐに凍えはじめた。

何が起こっているのか全く理解できず、かの子は露店の方へと視線を移す。
しかし、そこには先程と何ら変わらぬ光景が広がっていた。
裸電球の灯下で交わされる露店主と客との談笑……行き交う人々の喧騒……。
それは、かの子の耳まではっきり聞こえてくる……。

急激な気温変化―それは、かの子の周囲のみで起きていた。

834:申そうか?
06/12/28 19:35:00 K0h7uz2S
かの子は急いでその場から離れようと長椅子から再度飛び降りた―。

……かの……こ……ちゃぁぁぁ……ん……

突然背後から名前を呼ばれ、かの子の体は足を一歩踏み出したところで硬直した。
聞き覚えのある微かな声……懐かしい声……脳裏にひとりの友達の笑顔が浮かんできた―。

―椎乃まひろ(当時8才)
1年前に忽然と姿を消した同級生。 学校からの下校途中、友達と別れた直後に行方不明になった。
父親からは捜索願いが出され、当時は警察に加えて学校も動いたが結局発見できず現在に至る―。

「まひろちゃん!?」
かの子は声の主を探し出そうと、紺碧の杉林に目を凝らした。

835:申そうか?
06/12/28 19:40:00 K0h7uz2S
寒さをこらえながら、暗がりを覗き込む。

「どこ? まひろちゃん……どこにいるの?」
―もう一度……、もう一度だけ名前を呼んで―
しかしその想いはまひろへは届かず、かの子の名前は二度と呼ばれることはなかった……。
自分に注がれる視線…・・・人の気配……かの子の体はそれをひしひしと感じている。
まひろは確かに“そこ”にいるのだ。 しかし、かの子にはその姿を見つけることは適わない。

「かのこちゃ――ん!」
はっきりした声……いつも耳にしている声……待ち焦がれた友達が綿菓子屋の前で手を振っている―。
「あっ! いま行く――!」
かの子は後ろ髪を引かれる思いで友達のもとへと駆け出した。
……まひろちゃん……ごめんね……

836:申そうか?
06/12/29 22:55:30 n/GKrejk
かの子が立ち去った後には、一脚の長椅子だけがぽつんと置き去りにされていた。
祭りの賑わいに追いやられ、堤燈の灯りもない……そこは光の届かない空間―。
ヒグラシの骸(カラ)が地に落ちるたびに、一段と濃い闇が迫り、深閑の夜が訪れる。
大きな空を燃やした小さな命が……炎の最後の耀きが夕陽と共に地平線へと沈んでゆく……。
まるで手牡丹のような儚い命が……魂の最期の煌めきが目映い閃光を放って消えてゆく……。
蒼黒の闇が止衰の杜を呑み込んだ―。 (手牡丹:線香花火)

―止衰神社の一角。
かの子が座っていた長椅子は、深い闇の淵へと沈んでゆき、完全に闇と同化しようとしていた。
闇の濃度が上がるほどに、周囲空間の温度は一層下がってゆく。
澄み渡る寒気……、吹き荒ぶ寒風……それは、もはや夏の気象ではない。 それは……、
……厳寒の冬―。
しんしんと更けゆく夜が死を実感させる世界。

837:申そうか?
06/12/30 00:25:00 B5UjUH8d
―と、蒼黒の寒天からひらひらと白い綿毛が舞い降りてきた。
音もなく長椅子に落ちると、じわじわと溶けては木目に滲みこみ、やがて跡形もなく消えていった……。

……ゆき―

―なんと、止衰の杜の片隅に雪が降っている。
深緑の枝木を縫うように次々と舞い降りる白い綿毛……深々と落ちる白い雪……。
そう、かの子の首筋をくすぐったもの―それは大きな牡丹雪であり―そして、小さく冷たい―

―綿雨だった―。

かの子の首筋に落ちた綿毛は、雨となって心身へと沁みこみ、何の痕跡も残さず消えていった……。
それは、まひろが流した涙のしずく……存在を示すメッセージだったのかもしれない―。

838:申そうか?
06/12/30 21:25:00 ziiQo3pB
―盛夏に突如出現した厳冬の空間。
異常気象、神秘、怪奇……果たしてどんな言葉で片付ければよいのか。

自然界で共存することのない相反するふたつの季節―。
ふたつの世界の境界に立つ者あらば必ず真理を見失うであろう。
どちらが自然の摂理に沿い、どちらが世界の秩序を保つ世界なのか……。
そして、自分はいったいどちらの世界の住人なのか……。

しかし、この怪異に気づいた者、この霊異を目にした者は誰ひとりとしていなかった。
いや、気づけるはずなどない……、目にできるはずなどない……、それは絶対に不可能なこと……。
そう、光に満ちた世界からは、闇に埋れる世界を覗き見ることは出来ないのだ。

彼等は知っていた。 光の陰に闇という世界が存在することを……。
そこにあって、そこにない世界……、目には映らない虚無の空間があることを―。

839:申そうか?
06/12/30 21:30:00 ziiQo3pB
だが、彼等は知らなかった。 闇の世界で何が起こり、何が流転しているのかを……。
闇に埋れる世界からは、光に満ちた世界を残らず見渡せるということを―。

―闇の世界。
そこは漆黒の夜……、厳寒の世……、繰り広げられる死の連鎖。
降り積もる手牡丹の灰燼……、降り落ちる牡丹雪の無常……。
あらゆる命が死に絶え、すべてが地へと堕ちてゆく死の世界―。

かの子は知らない。
自分が座っていた長椅子にいつの間にか誰かが腰掛けていることを……。
地につかない両足をだらりと垂らし、かの子の後ろ姿をじっと見つめる者がいることを……。
そして、青白く小さな手が、かの子の首筋を掴もうと宙を彷徨っていることに―
―かの子は気づいていない―。
                    -終-

840:なまえをいれてください
06/12/30 21:35:00 ziiQo3pB
書けば書くほど支離滅裂になるし、言葉を知らないから時間が掛かって仕様がない。 本当はもっと
長いのですが無理やり圧縮して今回も強制終了させます。年末なのに何でこんなことしてんだろうと
悲しくなったからだぁ!!!

さて、妄想の世界観をまだ書いていませんが、軸のひとつに「アイヌと縄文時代の世界観」があります。
もの凄く掻い摘んで言えば 「世界はこの世とあの世からなり、生死を繰り返すたびにふたつの世界を
行き来する。 営まれる生活はどちらの世界も同じ。 ただし時間、昼夜、季節などすべてがあべこべ。」
というものです。現在でも、死んだ人に死に装束を着装させる時は、生きた人とは逆向きにするという
のが残っていますね。

本スレで「雪を降らせて欲しい」とか「雪降る夕張がいい」とか言う意見が時々出ます。サイレン定番の
8月にそれは無理だという風にも思われますが、引用する世界観によってはそれも可能だということです。
ちなみに『わたあめ』は異界化(この世とあの世の同化)の前兆の妄想話です。

841:なまえをいれてください
07/01/09 18:34:51 +6O40+8b
何かいつまでたっても妄想の軸が定まらないし、矛盾が一向に解決できない。

842:なまえをいれてください
07/01/09 18:40:01 +6O40+8b
『終焉の誕生 -うろぼろす-』
【現世のハハカミ(16) 】
天智5年(西暦666年)の人間。妊娠中に原因不明の病にかかり瀕死の状態へ。
クセ(夫)が持ち帰った蛇神の肉を食したことにより死亡。木舟に乗せられ消神湖へ葬送される。
蛇神は黄泉の者、つまり黄泉戸禊をしたハハカミは消神湖にて新たな蛇神へと変態してゆく。

【黄泉の蛇神(∞)】
または母神。ハハカミ(カカカミ)と読む。
ハハ(カカ)は古語で「蛇」(ヤマカガシのカガ等)。カミのカは「蛇」・ミは「身」の意である。
鏡「カカミ」の語源はカカメ(蛇目)・カカミ(蛇身)とも。蛇=母「かかあ」のカカはその名残。
時間、空間、生死を超越する黄泉の支配者。蛇の容姿をした巨躯の神(化物)。
黄泉に時間の概念はないが、現世においては天智5年から約1300年間を生き抜いている。
昭和82年(西暦2008年)に倒されると、時間と空間を超えて天智5年へと堕ちてゆく。
何故に天智5年なのか…それは世界が元に戻ろうとする力により強制的に引き寄せられた。
或いはクセの神降しの成果、クセが呼び寄せたとも考えられる。

843:なまえをいれてください
07/01/09 18:45:00 +6O40+8b
『超ゆる者 -蛇神降誕-』
その結果、約1300年に渡るウロボロスの輪が完成してしまう。

【時間を越ゆる者】昭和82年から天智5年への時間移動
記憶の一切を失っており、夫であるクセの姿も認識できない。

【空間を超ゆる者】常世(死者の国)の深淵・黄泉から現世(生者の国)への空間移動
力が弱まり体躯こそ人並みになったが、禊を行っていない為に姿形は蛇に近い。
宇宙人(グレイ)のような大きな黒い蛇目等の特徴が残っていた為に、クセの目には人間として
ではなく神(化物)として映ってしまう。誤認された末に殺害され肉塊と化す。

【生死を越ゆる者】死者と生者の融合
「現世のハハカミ」が「黄泉の蛇神」を黄泉戸禊した為に生と死が混ざり合う。

つまりは、ハハカミ=蛇神(母神)が自分自身を食することで繰り返される1300年の呪い。

844:なまえをいれてください
07/01/11 20:20:00 XKVUrnL+
『蛇神の血潮 -屍華繚乱-』
【消神湖】
消神湖と書いて「ショウジコ」と読む。(別名:高潔の湖/紅血の湖・消地湖/底無しの湖)
霊峰不死の北麓に点在する不死五紅(母渡子湖・消神湖・賽湖・火輪口湖・夜眞中湖)のひとつ。
普段は非情に透明度の高い湖であるが、周期的に湖面が真紅に染まる神秘の湖。

【蛇頭ノ華/ミズノハナ】
(正式名「水の華」:植物プランクトンの異常発生により、湖沼の水面が変化する現象を指す。)
湖面が真紅に染まる原因は、一種の植物プランクトンが起こす淡水赤潮だと考えられている。
消神村で「蛇頭ノ華」と呼ばれるプランクトンがそれである。消神湖にのみ生息する未知なる
生物で、はっきりした生態もわかっておらず、異常発生のメカニズムについても解明されては
いない。※有毒プランクトンの可能性がある。
(消神村では既知の事実。毒性に加えて形状が蛇の頭をしている事からその名が付いた。)

845:なまえをいれてください
07/01/11 20:30:01 XKVUrnL+
『極微の使者 -侵蝕する者共-』
【事例と通知】
「蛇頭ノ華の発生時期、消神湖で獲れた貝を食した者が精神異常を起こし病院へと搬送された。」
消神湖の植物プランクトンの中に貝毒プランクトンが存在する模様。同プランクトンを摂取した
貝が毒素を蓄積し毒化したものと思われる。貝毒は神経系の組織を破壊する強力なものである事
から、食用の禁止を検討すると共に地元住民に十分な注意を呼びかけられたし。

【蛇神様の御導き】
因果関係は定かでないが、蛇頭ノ華が湖面に発生する時期とちょうど重なる様に、消神村を含む
近隣村では数々の奇怪な事件(行方不明者・精神異常者の発生等)が起きている。消神村の村民は
そうした怪異を「蛇神様の御導き」と呼んでおり、同村に根付く宗教観に結び付けて神聖視して
いる。 消神村に伝わる秘儀にはこうした怪異及び淡水赤潮を鎮める力があると言われているが
真偽の程は定かでない。

846:なまえをいれてください
07/01/11 22:00:00 XKVUrnL+
『反転する世界 -偽りの水鏡-』
消神湖の湖面に映し出される世界は現世が反転した裏世界―常世として認識されている。

【現世と常世】-消神村の村民に根付く世界観と宗教観-
消神村の世界観では世界はふたつの空間「現世(此の世)・常世(彼の世)」で形成されている。
我々が考える現世=生者の国・常世=死者の国という分類とは異なる。
彼等は「現世=常世」だと考え、ふたつの空間は表裏一体・陰陽だと捉えているのだ。
現世の者も常世の者も各々の世界できちんと“生きている”のだと彼等は主張する。
常世にも時間・昼夜・四季の変化があり、人々はそれらにあわせた生活様式を造り上げている。
つまり、現世と常世はそこに住まう人々の種が違うだけで他は全く同じものだという事である。
ただし、現世と常世の昼夜・四季は逆であり、時間の流れも現世よりも常世の方が速いそうだ。
一方の世界で生命の終焉を迎えると、もう一方の世界で新たな生命として誕生する。
現世と常世のふたつの世界を往き来することで人間は終わりのない転生を繰り返す。
その転生の途が消神湖なのである。

847:なまえをいれてください
07/01/11 22:05:01 XKVUrnL+
『深紅の鏡面 -第三の世界-』
【黄泉】
消神湖で変態したハハカミは現世・常世に加えて黄泉という第三の世界を創りあげてしまう。
そこは時間、空間、生死を超越した混沌の世界。
本来は黄泉と常世は同義であるが、ここでは黄泉と常世は別世界として考える。
確かに黄泉も常世も彼の世に属するが、その彼の世が「常世と黄泉の二重層」で成立している
という意味である。
黄泉は常世の消神湖に存在している。しかしその消神湖は現世と常世を繋ぐ転生の途でもある。
という事は、黄泉は常世の消神湖だけでなく現世の消神湖にも存在するという事になる。
話がややこしくなってしまったが、仮に例えるならば―
「消神湖の湖面に“黄泉という油膜”が張った」という事であろうか(油膜=蛇頭の華)。
要するに、今までは消神湖の湖面を通れば現世から常世へ往けた(逝けた)のであるが、湖面に
油膜が張ってしまった為に、一度その油膜を通らないと常世へ往けなくなった。
つまり「現世→常世」という転生の流れが「現世→黄泉→常世」となったという事である。
(実際にはそんな簡単な話では済まないが……)

848:なまえをいれてください
07/01/11 23:13:45 kqweHHj7
>【黄泉】
ばかだなー。異界では水は黄色じゃなくて赤色なんだぞー。


849:なまえをいれてください
07/01/12 11:43:49 U7oUtvIg
>847
ちょ……待て。あくまで例えですから。
(誤解を招く例えじゃ、例えじゃねぇってか?)

(油膜=蛇頭の華)と軽く妄想バレしているじゃありませんか。
蛇頭ノ華は赤潮ですよ。軽く伏せて植物プランクトンだとか書きましたが、
本当は蛇神の……いや、クセの妻の……もとい、ハハカミの血潮ですから。
蛇頭ノ華の一個一個が生命体であって、そのものずばり“黄泉”なのです。
「SIREN=赤い水」は重々承知です。もう少し先の妄想だったんですが…

でも、まぁいいや。なんかうれしいです。ありがとう。

850:なまえをいれてください
07/01/12 11:46:17 U7oUtvIg
おぉぉぉ……痛すぎる。orz
>848 でした。

851:なまえをいれてください
07/01/12 23:15:00 ufzaHVbn
『消神宗教 -蛇神崇拝-』
【母と父】
日本神話を構築する二元論
イザナミ・国つ神・黄泉・母性・陰・暗・被支配者・縄文文化:ハハカミ
イザナギ・天つ神・高天原・父性・陽・明・支配者・弥生文化:クセ

【母権宗教】
母権宗教は蛇を崇拝の対象としている。縄文時代の土器や土偶に蛇を模った物が多い事や、
遺伝学的に本土の人間よりも縄文人に近いとされるアイヌの人々の民族衣装に蛇の文様が
施されている事がそれを証明している。消神村に根付いているのはその母権宗教である。
消神村においては当然、消神湖に住まう蛇神が崇拝の対象にあたる。消神村には偶像崇拝
もあり、蛇の頭を持つ女像が数多く存在している。(消神村の民も遺伝的に縄文人に近い?)

【蛇頭の女像】
いわゆるメデゥーサである。大地・豊穣の女神。世界宗教が現れ、父権宗教となって後に
化物にされる。ギリシャ神話では三姉妹の怪物の1人。不死でなかった為に斬首された。

852:なまえをいれてください
07/01/12 23:20:01 ufzaHVbn
『消神宗教 -母神崇拝-』
【地母神崇拝】
また、地母神崇拝に於いては海・洞窟を母の子宮、海へと流れ込む川・洞窟への長道を膣と
して考えている。人間が生まれ変わる時―消神村やアイヌの世界観を用いれば、此の世と
彼の世を往き来する時・転生する時―は、この「膣から子宮へ」という出産とは逆の過程
を辿るとされる。つまり地母神崇拝は胎内回帰の思想と言える。

【地を這う神の化身】
そうした地母神崇拝に於ける胎内回帰の思想から派生したのが蛇信仰だとされる。
大地をうねるように流れる川・洞窟の長い道程が「蛇を連想させる」という事であろう。

【極楽浄土】
世界宗教(父権宗教)では極楽浄土(異界・理想郷)は天上界にあるとされ、地底は地獄(黄泉)と
されている。しかしながら世界各地に残る竜宮伝説では逆となる。極楽浄土は海・海底・湖
或いは島・洞窟などに存在する。日本での竜宮伝説は「浦嶋子伝」であるが、竜宮は海底に
存在している。人類が母権宗教から父権宗教へ移行する前の地母神崇拝の名残であろうか。
(身近なところでは、沖縄のニライカナイ・千と千尋の○隠し等)

853:なまえをいれてください
07/01/13 00:45:00 x9AGHDwT
だいぶ余談が過ぎましたが話を妄想に戻すと……
(本当は説明不足で書き足りません。詳しい方からの間違いの指摘は受け付けません。)

『転生の湖 -高潔の羊水-』
【胎内回帰】
消神村の地母神は消神湖に住まう「蛇神・母神/ハハカミ」である。
消神湖は現世と常世の狭間にある「転生の湖」。つまり胎内回帰での「子宮」にあたる。
しかし、消神湖には湖から伸びる川や洞窟といった「膣」となる部分が存在していない。
そこで消神村の民はその膣を「蛇神・母神/ハハカミ」に見出したのである。
つまりこういう事だ―
「此の世で死を迎えた者は転生の湖を越えて彼の世へ渡ってゆく。それには蛇神様という
膣(黄泉)を進まなければならない。そこを通り抜けられた者だけが、彼の世の子宮(消神湖)
へと辿りつき、新しい生命を持って迎えられる。」
すなわち「蛇神・母神/ハハカミ」は「生死の途、精子の道?」とされているのだ。

854:なまえをいれてください
07/01/13 00:52:48 x9AGHDwT
『汚濁の湖 -紅血の羊水-』
【生命帰還】
消神湖は周期的に真紅に染まる。これは蛇頭ノ華が湖面を侵蝕する現象であると述べた。
侵蝕が広がる程に消神村を含む近隣村で奇怪な事件が多発するにも関わらず、消神村の民は
この現象を神聖なものとして崇拝している。それは、その赤い色が母神の流す血潮であると
信じている為である。消神村の民は言う―
「常世から消神湖を通り、今まさに新たな生命が誕生する……」
つまり、湖面が真紅に染まる現象を母親の出産時における出血として捉え、そこに命の耀き
を見ているのだ。

【呪血】
しかしながら消神村の民は知らない。
己が崇拝しているものが邪神であり、眼前に広がる世界が地獄であるということを。
「蛇頭ノ華はハハカミの血潮。蛇頭ノ華は黄泉の世界。」蛇頭ノ華が消神湖の湖面を完全に
侵蝕した時、消神湖から巨躯の蛇が姿を現す。湖面を覆う薄い血膜からハハカミが出現する。
時間・空間・生死を超越した「超ゆる者」は現世と常世を融合させる。決して交わることの
ない、交わってはいけないふたつの世界が完全に同化した時、世界は崩壊し無に帰すのだ。

855:なまえをいれてください
07/01/15 20:26:32 z41JF3gN
【嘘か誠か】
2ちゃんねるが閉鎖されると聞いたのでこれから書きなぐっていきます。
しどろもどろで相当意味のわからない文章になってゆくと思いますがどうかご勘弁。
書けども書けどもうまく伝えられない事がもどかしい。誰にも理解できないであろう事が残念。

とりあえずこのスレを早いとこ終わらせて俺の呪いを解こうと思う。妄想屍人はもう嫌だ。

856:なまえをいれてください
07/01/15 20:32:30 z41JF3gN
『呪われた世界 -闇の牢獄-』
【閉ざされた扉】
常世は現世の対となる世界。人々は現世と同様の暮らしを営み、世界を繁栄させてゆく…
…はずだった。
消神湖の湖面に黄泉という第三の世界が出現し、ハハカミが降誕して以来、常世の世界は
侵蝕され続けてきた。人々は「生死を越ゆる者」に“死のない生”を与えられ、たとえ体
が朽ちようとも、霊魂となって世界を彷徨い続ける運命を授けられている。
消神湖はハハカミの闇で閉ざされ、彼等が現世に転生する途は完全に絶たれていた。

857:なまえをいれてください
07/01/15 20:35:01 z41JF3gN
【失われた途】
転生の途が閉ざされているのは現世に於いても同様である。ハハカミの呪いの有効範囲は、
霊峰不死を中心とした半径数十kmに及ぶ。それは消神村を含む呪灰町全域を軽く呑込む
広さである。ハハカミの降誕から約1300年間に渡り、呪いの範囲内で死を迎えた者達は
現世から常世へと引き込まれ、体が朽ちてゆくのをただひたすらに待ち続けている。
常世に堕ちたら最後、ハハカミがいる限り二度と現世へは戻れない(転生できない)。
(ハハカミは現世の死者を死亡当時の状態で常世へと引き込む。仮に現世に於いて20歳で
死亡したとするならば、常世に於いても20歳の姿で現れる。本来であれば転生した者は
0歳からの出発となるが、現世と常世を結ぶ膣・産道が黄泉のハハカミに支配されている
ためにそうなってしまう。)

858:なまえをいれてください
07/01/15 20:37:30 z41JF3gN
【常世の屍者】
常世の住人は主に以下の二種。
一、常世の人間:屍霊
約1300年経過した現在となっては、肉体を持った者はひとりもいない。
体が朽ちて果てて尚、転生する事が適わずに霊魂として常世を彷徨い続けている。

二、(元)現世の人間:屍人
ハハカミの呪いの及ぶ範囲内で死んだ者。或いは生きた状態のまま常世に引き込まれた者。
体が朽ち果てるのを待つ生きた屍となっている。常世の人間と同様に既に体が朽ち果てて
屍霊となった者もいる。

すなわち常世は、現世に転生できない者、現世からやってきた者、その両者を閉じ込める
牢獄の世界と化してしまったのである。
(あくまでハハカミの呪いの及ぶ範囲に限っての話。地球規模の話じゃありません。)

859:なまえをいれてください
07/01/15 21:00:00 z41JF3gN
『蛇の尾を咬む者 -父神-』
【クセ(19)】
常世はハハカミの侵蝕によって既に崩壊しているにも関わらず、現世が未だにその世界を
保ち得ている理由はただひとつ―クセである。
クセはハハカミ(妻・妊婦)の夫であり、ハハカミ(蛇神・母神)を創りだした張本人である。
天智5年、神降しの際に黄泉から堕ちてきたハハカミの鮮血を浴びて不死の体となった。

【呪われた体】
妻の亡骸を消神湖に沈めて十数年―
クセは新たな妻とひとりの男児を儲けた。しかしその男児は奇形児であり、しかも普通の
人間の何倍もの速さで老化してゆく。それとは逆に老いが止まったかのような自分の肉体。
クセは己の体が呪われた事を知るのだった。

860:なまえをいれてください
07/01/15 21:17:30 z41JF3gN
【異界化】
間もなくしてクセの周囲で奇怪な現象が次々と起こり始める。神隠し、精神異常者(屍人)
の出現、真紅に染まる消神湖、そしてハハカミの降誕。
ハハカミの降誕は現世と常世の融合が既に始まっている事を意味する。
現世と常世のふたつの空間はひとつの異界を生み出し、混沌の世界を創り上げてゆく。
そこは昼と夜、夏と冬、そして「現世の人間」と「常世の屍者」が混在する世界。
いたるところから沸いて出てくる常世の屍霊と屍人が、現世の人間に次々と喰らいつく。
死を許されない 命の朽ちた者共の手が、死を許された 命を輝かす者達の首を締め付ける。
彼等の手から伝ってくるのは―怨み、嫉み、憎しみ……あらゆる負の感情である。

861:なまえをいれてください
07/01/15 21:20:00 z41JF3gN
【地母神に抗う者 -天父神-】
クセはそうした異常な光景を目の当たりにして、それがハハカミによる仕業だと理解する。
さらに、異界と化す世界に於いて未知なる能力(幻視等)を身につけると、ハハカミの心理を
探り取り、その目的を覚る事となる。
ハハカミの目的は現世と常世の融合―世界を“無”に帰す事。
クセはハハカミを退治する為、その呪われた体をもって、ひとりでハハカミに挑んでゆく。

862:なまえをいれてください
07/01/15 21:25:04 z41JF3gN
【櫂と舟】
クセは一本の「櫂」を見つける。それはかつて“黄泉から堕ちてきたハハカミ”が消神湖
に落とした“黄泉の得物”である。神の如き力を持つその「櫂」は人間の生命を糧とした。
空間を切り裂き、現世の人間も常世の屍者も容赦なく消滅させ、光の全く届かない漆黒の
黄泉ですら煌々と照らす事を可能とする。使いこなせるのは不死の体を持つクセ唯ひとり。
クセは異界化が進行する消神湖の畔にて「舟」も見つける。これもまた、黄泉のハハカミ
がかつて現世に堕ちてきた時に乗っていた“黄泉の物”である。妻のハハカミを消神湖に
葬送した時にも使用された。ハハカミが変態している最中に、常世へと堕ちてしまったが、
現世と常世の融合が進み、両者の区別がつかなくなった異界に於いて、再び発見する事に
なる。それは黄泉―紅血の湖(蛇頭ノ華)―を割って進む事ができる唯一の舟である。


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