07/08/13 17:01:34 EkAYIm5/0
後漢末の中原といえば、身の丈八尺の豪傑達が、野心を抱いてぶつかり合う、
勇壮な時代として、今の時代に知られている。
戦のあと、敗将達は幕舎前に集められ、縄をうたれ、尋問される。
敗将は、激しい戦でドロドロボロボロになるから、使い捨てで、敗者として処刑される。
俺はいつもそれが狙いだ。捕らえられている敵将の、できるだけ優秀な奴を10数人ほど、
こっそり許して幕舎に連れ帰る。そして、深夜、俺一人の戦が始まる。
俺はもう一度汚れた戦袍のみ身に付け、幕舎内にかっさらってきた敗将を招き、
ウォーッと叫びながら、敗将の杯の中に酒を注いで回る。
敗れた敵将は、無念の想いがムンムン強烈で、俺の人材収集欲を刺激する。
目の前の敗将は、もうすでに猛々しいほど奮起している。
敗将の能力に目を通す。凄ぇ。
張遼、徐晃や、張合β・高覧・ホウ徳らを、軍一杯に召し抱える。溜まんねえ。
凄ぇぜ、ワッショイ! 漢野郎ワッショイ!と叫びながら、鞘ごと倚天の剣を扱く。
見比べ、一番忠義に厚いやつを主将に選ぶ。
その敗将には、胸下までの髭までくっきりとあり、轟々と猛って猛って堪らない。
その敗将を従えてた奴は、中原で一番徳が高かった、中山靖王の末裔で雌雄一対の剣所持の、40代の、
大耳野郎だろうと、勝手に想像して、杯と杯に一番高い酒を注いで、
思いきり飲みながら、大髭野郎凄ぇぜ!俺の配下にしてやるぜ!と絶叫し、
倚天の剣をいっそう激しく扱く。
他の敗将は、客人のように床几や円卓に着かせ、
大髭野郎の青龍偃月刀を褒め称えながら、ウオッ!ウオッ!と唸りながら倚天の剣を扱きまくる。
そろそろ限界だ。
俺は厩から赤兎馬を引き出し、大髭野郎の目の前で、思いっきり見せつける。
どうだ!この馬が欲しいか!俺もお前が欲しいぜ!と叫びながら見せびらかし続ける。
本当に大髭野郎を配下にしてる気分で、ムチャクチャ気持ち良い。
大髭野郎の忠誠心は、俺の赤兎馬でフラフラに揺れている。 ※これは曹操の勝手な思い込み
大髭野郎、貴様はもう俺のもんだぜ!
俺の戦が済んだあと、他の敗将とまとめて、軍に編成して許都に送り込む。
また来年、戦で敗将を手に入れるまで、主力に使う。
許都にはそんな人材が何人も揃っているんだぜ。