06/06/08 04:14:38 r+nC9mta
「……って、素通りしないで下さいアルマナ姫」
その影の正体はアルマナであった。アルマナは小さく舌打ちすると、
次の瞬間には愛想笑いを浮かべ何事も無かったかのように振る舞った。
「あら。お二人とも楽しいお喋りはもう宜しいんですか?」
「宜しいもなにも、楽しくお喋りなんかしてません!」
「それ以前に、何でこの艦にいるんですか!?」
先程までとは違い、息の合った質問責めでアルマナに詰め寄る二人。
「何故って、妻が夫の所に来る事に何か問題でも?」
「妻とか寝ぼけた事言ってないで、さっさと次のバルマーを探しにいって下さい!」
「そうです! クォヴレーの妻は、あ、アタシなんですから!」
「どさくさに紛れて妄想をまき散らすな負け犬が!」
「なにさっ! 年増のブラコンのくせにっ!
ついでだから、ヴィレッタさんもそこの失恋女と一緒に宇宙に出てって下さい」
「まぁ! わたくしがいつ失恋したと言うのです!」
「いつもなにも、本編でも余所でも毎回フラグ折られてるじゃないですか!
そこへいくと、アタシは毎日クォヴレーとラブラブなんです。しつこい女は嫌われますよ」
「……い、言ってくれますね。でも、貴女のその『無能』な貧乳で
クォヴレーを満足させられるのかしら? どうかしら?」
アルマナは自らの胸を押し出すように突き出すと、アイビスを鼻で笑った。
「ひ、人が気にしている事を~」
「そうね。アイビスの胸では私のクォヴレーに失礼だ」
ヴィレッタもアルマナに便乗し、一緒にアイビスを笑う。
「でも……アルマナ様の胸もいつかは垂れ下がりますよね。汗疹も酷そうですし」
「なっ!!」
痛い所を突かれたのか、アルマナは思わず絶句してしまう。
「その点、私の胸ならなんの問題もなくクォヴレーを満足させられます。ではお先に」
「あ、ちょ、待ちなさい」
「そうよ! クォヴレーの部屋にはアタシが呼ばれたの!」 こうして約30分の間、クォヴレーの部屋の前で三人は火花を散らし牽制しあっていた!
一方、部屋の中では……
「遅いな。アイビスが遅刻とは珍しいな」
「トロンベ」
「出来立てを食べて貰いたかったが……」
外の様子には全く気が付いていなかった。
まだまだ続かせて下さい