06/11/03 15:28:53 FWiyaqtd
「あの会議っていつもオレらの知らないところで進んでるよな」
アクセルが言う。
「え?そーかぁ?別になんも感じないけどなぁ」
少しとぼけるような口調でデミックスが応える。
3人は無機質の城の中を歩いていた。アクセル、デミックス、ロクサス。
年齢が近いせいか3人はよく一緒に行動していた。
「考えてみろ。オレたちへの指示は変わらないのにわざわざ集合してる。記憶したか?」
「それはその方が統率が取れてる感じがするじゃんか」
「…はぁ」
今まで会話に加わっていなかったロクサスがため息をつく。
「ええ?ロクサスぅ、オレなんか変なコト言った?ため息なんてやめろよぉ」
「アクセル、別にいいだろ。現段階でのオレ達の仕事はあれだけなんだろ」
ロクサスはデミックスを無視していった。
「まぁ…そりゃそうだけどよ」
少し不満気味にアクセルは口を尖らせる。
そうだよそうだよとデミックスはロクサスに同意した。
「俺はもう行く」
ロクサスは手を何も無い空間にかざすと、闇の回廊が口を開く。
「ああ、じゃあな」
そういってロクサスとアクセルはこぶしをコツンと合わせた。
「ロクサスぅ、俺には?」
その言葉を聴き終わらないうちにロクサスは闇の中へと消えていった。