06/08/31 00:55:24 CD918hLJ
たまたまはしゃいで飲み過ぎた総帥美鶴を送るSP明彦。
夜風で酔いを醒ますからここでいい、と車を止めさせて二人で歩く線路脇。
「まさかまたウチに泊まるつもりじゃないだろうな。」
「何か問題でもあるのか?」
「大アリだ。婚約を控えた人間のやる事じゃないだろ。」
「どうせまた流れるさ。」
「いい加減に身を固めたらどうなんだ?」
「……」
「良さそうな男じゃないか。誠実そうで。」
「…私の事より自分の心配をしたらどうなんだ?」
「お前が行ってから考えるさ。」
「ならもう暫くはお互い独り身だな。」
「…ハァ。相変わらずか。」
「…お前がもし…父様に言われた言葉を気にしてくれているのなら。」
「ん?」
「"私を護れ"と言われたのを引いているなら…気にしなくてもいいんだぞ。」
「意味が分からん…」
「お前は充分過ぎる程やってくれた。後は自分の好きな道を歩けばいい。」
「途中で投げ出すのは性に合わん。最後まで見届けるさ。」
「……」
「お前を安心して任せられる奴に会うまでは面倒見てやる。」