06/03/15 20:17:28 iR7jQRrV
>>397
必死で声を押し殺しながら、男の背中越しに周りを見回した。
隊員は引っ込んだようだ。
胸元をまさぐる手に体が震えた、だが彼女はその男の隙を見逃さなかった
覆いかぶさられた途端、男の腰に手を廻し・・・遠くへ放り投げた。
そして
相手は屈強な大男だが、一番の急所を軍靴で蹴り飛ばされてはたまらない。
がむしゃらに殴りかかろうとするのをするりと避け、同じ所へとどめのハイキックをかました。
銃と衣類をつかんで彼女は走り出した。
叫び声にすぐ兵士が集まってくるからだ。
まだ空にはあの轟音が響いている。
袖を通しながらナガセは茂みに姿を消した。