06/08/28 22:01:42 UlgV9epn
>>895の続き
「おはようございます、クララさん!」
いつも通りの、輝く様な笑顔。
「おはようございます、芽衣子さん。あの、こんな早くにどうしたんですか?」
私が尋ねると、芽衣子さんは小さな紙袋を差し出して、
「ご予約の商品をお届けに来ました!」
と。そういえば今日は私の大好きな小説の最新巻発売日であり、数日前に購買部で予約していたのだった。
「あ、わざわざありがとうございます。
昼休みにでも取りに行こうと思ってたんですが…
購買部にデリバリーサービスなんてありましたっけ?」
「いえ、これは私が勝手にやったことですからー。
実は私もそのシリーズの大ファンでして、
同じ趣味の人が居ると思ったらつい嬉しくなっちゃって…」
と、いつもの営業スマイルとは違う、恥ずかしそうな微笑みを見せてくれた。
まだ続きます