06/08/19 07:12:12 RRQ6/iie
「さすが芽衣子ちゃんの淹れた紅茶よね~」
「ですよねぇ。やっぱり違いますよぉ」
「おいしい!」
「おかわり!」
皆さんが、そういって笑顔でティーカップをおきました。
「あ、あの私が淹れたと言ってももとからポットに入っていたものですし……その……」
「そんなのは別にいいの! 芽衣子さんが淹れてくれたってところがいいんだから。ねぇ?」
そういってルキアさんがアロエちゃん達に尋ねました。
「うん!!」
他の皆さんは、そういって声をそろえて力強く頷きました。
「だから、おかわり!」
ユリさんが我さきにとティーカップを私に差し出しました。
「ハイッ!!」
その返事とともに、部屋の明かりが消えてしまいました。
一体何が起こってしまったのでしょうか……。
暗くて、他の皆さんの顔が見ることが出来なくなってしまいました……。
私は、目を瞑ってじっとお祈りしました。
神様お願いします、暗いのは嫌いなんです、早く灯りをつけてください……。
願いが通じたのかはわかりませんが、瞼越しにうっすらと明るくなった気がしたので目をゆっくりと開きました。
すると、テーブルの上にいくつかの小さな炎が浮かんでいました。
いや、これは……蝋燭でしょうか?
蝋燭の数を数えてみました。1、2、.....13、14、15本。これってもしかして……。
それと同時にシャロンお嬢様の声。
「誕生日おめでとう。芽衣子」
それに他の皆さんの声が続きました。
『おめでと~!!!!』
うぅ……こんなこと聞いてないですよ……。
「あれ、何で泣いちゃったよ?」
とアロエちゃん。