06/08/14 18:34:13 Vl2KAPeE
後日
今日も暑いのです……。
たしか、待ち合わせの場所はここでしたね。
「あれ、芽衣子ちゃん、今日もその服なんだ~」
不意に後から元気な声が聞こえてきました。私はびっくりして飛び上がりそうになってしまいました。
「あ、ルキアさん。こんにちは。え、ええ……なんかこの服じゃないと落ち着かなくて」
購買部で働き出してからずっとこの服だったせいでしょうか…?
「たまには他の服も着たらいいと思うよ~多分似合うと思うし」
「う~ん……考えて見ますね。そんなことより、意外ですルキアさんがいらっしゃるなんて」
確か、ルキアさんは、シャロンお嬢様のことをあまりよく思っていないと思ったのですが。
「まぁ、シャロンのことはあんまり好きじゃないんだけど、いい奴だとは思うしさ」
噂をすればってことでしょうか、話しているうちにシャロンお嬢様の声が聞こえました。
「全員そろいましたわね?」
「そろってるよー!」
そういって、元気に返事をしたのは、青く長いポニーテールが印象的なユリさん。
周りを見渡すと、他の皆さん達の顔がずらりと並んでいます。
……でも、二人人足りません。
「あれ、マラリヤさんとヤンヤンさんは?」
「マラリヤさんは誘ってみたんだけど~」
あたりにアロエちゃんの声が響きました。
「『ああそう……行かないわ。だって……めんどくさいもの。楽しんでらっしゃい』だって~」
ハハハ……マラリヤさんらしいです。
「ヤンヤンは、『バイトで忙しいアル勝手にするヨロシ』だって」
そんなやり取りがありつつも、無事にシャロンお嬢様の別荘までたどり着きました。
「さぁ、どうぞお入りになって」
そういって別荘というにはあまりにも豪華な建物の扉をシャロンお嬢様が開きました。
「うわぁ……」
大きな扉が開かれると同時に、たくさんのため息が聞こえてきました。
私たちの視界に入ったのは大理石の廊下でした。
「どうしたの? 早くお入りになって?」
「し、失礼します……」
思わず声が震えてしまいました……。
「こっちですわ」
お嬢様に先導されて私たちは大理石の廊下を進んでいきます。
廊下のところどころには、とても高そうな絵画が何枚も何枚も飾られていました。
「では、皆さんは少しここでお待ちになって」
そういって、これまた高そうな大きなソファのある部屋に私たちを誘って。
でも、シャロンお嬢様は、どこか別の部屋に行ってしまって。
「そ、それにしても、すごい別荘ですよねぇ……いいんでしょうか、私なんかが」
「ですよねぇ……そ、そんなこと言わないでくださいよ関係ないですよ」
クララさんが、淹れようとしてた紅茶を零しながらも。
「あ、あの、私が淹れましょうか」
「あ、大丈夫ですぅ……ごめんなさい」
「い、いえ私のほうこそごめんなさい」
「こちらこそごめんなさい」
私が口を開こうとしたその瞬間にルキアさんが。
「もういい加減にしたら?」
「そ、それもそうですよね」
クララさんがクスリと笑って、私もそれにつられて笑ってしまいました。
「そうですね。でも、私がお淹れしますね」
「ありがとうございますぅ」
「あ、クララずる~い、芽衣子ちゃん、私のも淹れて!」
「あ、ついでに私のも淹れて~」
「は、はい! じゃあちょっと待っててくださいね一遍には淹れられませんから」
「は~い!」
なんか芽衣子より他のキャラが目立ってる感が……orz
次で終わる予定だけど需要は?