06/03/27 00:24:12 swEUUVHi
春が訪れる、この時期になるとあの頃を思い出す。
「失礼します！今日からこちらの購買部で働かせて頂く芽衣子です、宜しくお願いします」
「あら、新しい人ね？私はﾘﾃﾞｨｱ宜しくね、緊張してると思うけど、リラックスしてちょうだいね」
「あっ、ハイ！頑張ります」
購買部の場所を教えてもらい、早速移動する事に、
廊下を歩いていると、「あ゛ーー!!どいてどいてー!!」後ろから凄い勢いの箒にのった青髪の女の子
間一髪で避けたものの、廊下に尻餅をついてしまった。
「いたたたぁ」何が起きたのか解らなかったが取りあえず、起き上がりオシリをﾊﾟﾝﾊﾟﾝと叩いて購買部に向かう事に
購買部では先輩方から簡単な説明を受け、ドキドキしながらレジに立っていると、
初めての生徒さんが来た「すみません、これ下さい」
っとラムネキャンディーを買いに来た女の子、緊張して
「あっはい、ありがとうございます、すみません200円です」
っと訳の分からない言葉を発してしまう、
「うふふっ、新しい方ですね？私はサツキって言います、購買にはよくお世話になってるので、宜しくお願いします。」
っと礼儀正しく挨拶をされ、「あっはい、こちらこそ宜しくお願いします。またお願いします」
サツキはｸｽｯと笑って購買を後にした、その後中々生徒さんが来なくて、
結構暇だなぁっと思っていると、廊下で箒に乗っていた女の子が来た
顔をはっきりみていなかったから、どんな人だろうと思っていたら、
女の子と言うよりも、女性と言った方が似合う大人びた人だった。
「あ～、さっきはごめんねぇ、試験に遅れそうだったんだぁ、怪我なかったぁ？」
「いえ、大丈夫でしたよ、それより何の試験だったんですか？」
生徒さんとの距離を縮めたいと思い勇気を出して聞いてみたら、
「この学校の教員採用試験だったんだぁ、卒業と同時に先生になろうと思ったんだけど、
もう駄目、やっぱり夢みたいな話だったんだよねぇ、次の面接受けたくないよ」
試験の点数が悪かったのだろうか、とても落ち込んでいる彼女に、「何言ってるんですか!まだ面接でカバーでしるかもしれないじゃないですか?
私にはまだ、何も解らないですけど、夢は叶える為にあるんですよ?頑張って下さい!!」
っと、言ってしまい、やってしまったと思ったら、
「…そうよね、ここからが正念場よね、私頑張るわ！ありがとう！」
そう言って彼女は購買を後にした、そう後のｱﾒﾘｱ先生である｡