05/08/27 21:52:33 e20JZEy3
「本当だが、お前さんには早ぇ。大人のTasteだ」
「馬鹿にすんな!おら子供じゃ無ぇぞ!?」
逆鱗に触れたか。
シラフと言い張る酔っ払いと同レベルの反応に、政宗は肩をすくめた。
お守りも良い所である。
「おら、熊だって1人で叩きのめせるだ!」
「大人が皆熊をHuntできる訳じゃ無ぇぜ」
「分かったべ!お前”よとぎ”を1人占めするつもりだな!?」
「1人占めだぁ?そいつはCrazyだ、人聞きが悪いね」
「そうはさせねぇ!」
政宗は目を細め、笑う。
勢いを止めないいつきは、くるくる走り回る小動物のようである。
「そんなに気になるか?」
「んだ」
「覚悟は良いか?」
「な、な何のだ」
何を思い付いたのか、守勢に徹していた政宗が手のひらを返す。
威圧感に、いつきが身じろいだ。
「上等だ。教えてやろうじゃ無ぇか」
政宗は辺りにちらりと目をやり、西方の空を仰ぐ。
「ここじゃ場所が悪ぃ。日もまだ沈んじゃいねぇ」
「何言ってるだ?ちゃんと聞こえね」
いつきは頭一つ半ほど違う高さに呼びかける。
「上向いてねで、……ひゃ、」
突然視界が暗くなる。
からかうような調子の声だけが、いつきの耳に入った。
「日が暮れたら、だ。All right?」
身を屈めた政宗の顔が、目の前に有った。
「俺の寝所まで来てみな」