05/08/08 20:14:34 VoiszvgQ
ポコッ
「ふぇっ…?!」
「ちいっ。どっから来たんだか知らねぇけどよ、俺は餓鬼に用は―」
ドガンッ!
言葉を言い終わる前に。
元親は顔面目前にいつきのハンマーを一発くらい、吹き飛んだ。
「てっ、てっ、てっ…てめぇっ!」
「おらは餓鬼じゃねぇっ!もう一発くらいたくなかったら、ちゃんと勝負するだ!」
「こぉんのぉ…餓鬼だと思って優しくしてやりゃあつけあがりやがって!
あとで泣いて謝ったっておせぇぞっ!」
鼻血が出たまま元親は立ち上がり、いつきと勝負して数分…
―その勝負は敵味方共に見ている戦場の中、すぐに決着が付いた。
「はっは!どうだい、俺の強さはまだまだこんなもんじゃねぇんだぜ」
「ま、まだだっ!…おらは負けるわけにゃあ…」
「その姿で言ったって、しょうがねぇだろうが」
「うぅううう~…」
口を大きく開けて笑う元親の足元には、後ろに手を拘束されたいつき。
勝負で負けたというわりには、掠り傷程度のケガですんでいた。
「…元親様、あんな事言ってるけど根はやさしいんだよな」