05/07/24 14:55:55 Dau7ScDI
[ミネルバ様ルート]
私はミネルバ様に相談しようと思い、修道院を訪れた。姉さんは多忙だったし、最近落ち込んで
いるようだったから。
静かな生活を望むミネルバ様のためにも普段はあまり訪れないようにしているのだが・・・
幸い、私を見てミネルバ様は久々の再会に喜んでくれた。ミネルバ様は戦陣の中に会った時
と比べ、淑やかな風情で、王族ならではの気品と優雅さを漂わせていた。
言葉づかいも以前よりも優しくなった。それも当然だろう。もともとはマケドニアの姫として優雅に、
女らしく育てられていたのだろうから・・・
そして、私が相談するとこう答えてくださった。
「フフッ、私にはよくわからないけれど・・思いを伝えられずに一生悩むよりは、
思い切って思いを伝えて見なさい。そうすれば、たとえどんな結果になっても
後悔だけはしなくて済むと思う」
「でも・・・マルス様やまわりの方々に迷惑がかかってしまうのでは・・・」
「大丈夫!私達が知っているマルス王子なら、少々の無礼ぐらい大目にみてくれるわ。
後はあなたのやり方しだいね。あなたならきっと大丈夫。かって白騎士団の精鋭
だったあなたなら!苦しかった訓練・・・死を覚悟したあの作戦・・・・それに比べたら
たいしたことじゃないわ」
「そうですね・・・マルス様なら・・・わかりました。私勇気が出てきました。
思い切って思いを伝えてみようと思います!」
「健闘を祈る!!」
私は、ミネルバ様にすっかり勇気付けられ、思い切ってマルス様のもとに向かうこととした。
ミネルバ様が最後にかっての軍人時代の名残を見せてくれた事がなんとなく嬉しかった・・・
そういえばいつもミネルバ様は、私を勇気付けてくれたっけな―ミネルバ様と一緒なら、
たとえどんな苦しい戦況でも負ける気がしなかった。まさしくあの方は勝利の女神だったのだろう・・・
そして、天馬騎士団団長たる姉の了承をなんとかとりつけ、私はパレスへと天馬を飛ばした。
そして、天候が良かったこともあり、式がはじまる前に到着する事が出来た。パレスはまだ戦争の
傷跡を生々しく残していたが、一方で復興への熱気が充満していた。
そういえば、この都に来るのは常に侵略者としてだった。1度目はミネルバ様と共にドルーアの
同盟軍として。2度目はマルス様達アリティア軍と共に。そして、今回も、ある意味侵略者として
私はやってきた・・・何を侵略するかって?
そ れ は マ ル ス 様 の 心 を