06/04/29 19:23:00 pv4meMmS
「他人見下す若者たち」~自分以外はバカの時代~
速水敏彦著 講談社現代新書
読了は出来なかったが、面白いなあと読んだのは最近の若者は「仮想的有能感」という「自分は他人に比べてエライ、有能だ」という習慣的な感覚を持っているという分析。
以下少し引用すると
現代人は自分の体面を保つために、周囲の見知らぬ他者の能力や実力を、いとも簡単に否定する。世間の連中はつまらない奴らだ、とるに足らない奴らだという感覚をいつの間にか自分の身に染み込ませているように思われる。
そのような他者軽視をすることで、彼らは自分への肯定感を獲得することが可能になる。一時的にせよ、自分に対する誇りを味わうことが出来る。
この仮想的有能感は、特に負け組になりそうな人々が生き抜くためには必須の所持品ではあるが、他者軽視をすることで、社会に様々な弊害を生じさせることが懸念される。