06/01/09 11:45:43 sf3ruuzD
敢えて、「何」を探る作品だと申し上げなかった点が
『ひぐらしのなく頃に』の最大の意地悪と言えるかもしれません。
暇潰し編で示されますが
「古手梨花が昭和58年6月を抜けきりハッピーエンドを迎えるにはどうするか」
が、実は『ひぐらしのなく頃に』で推理すべき最大の箇所です。
どうしてどのシナリオでも梨花はハッピーエンドを迎えられないのか。
そこに至った時、ルールXYZという「犯人」を推理する段階に至ります。
また、個別のシナリオについては
綿流し編のどこを間違えなければ事件は起こらなかったのか、のように「隠れた選択肢」もまた探るべき箇所です。
鬼隠し編では、友人たちに無意味な疑心暗鬼を抱かないこと。
綿流し編では、魅音に人形を渡して傷つけないこと。等です。
ちなみに、祟殺し編では、どうすれば「平和的手段で沙都子を救出できるか」でした。
この箇所についての「解」は、今回の皆殺し編で示されたと思います。
犯人が「人」でなく「環境」であるという点で、『ひぐらし』は確かに邪道かもしれません。
納得できない方も少なからずいらっしゃるかと思うと胸が痛みます…。
ただ、推理されて来た方が全て徒労だったとは思いません。
大小様々な謎の正解者が大勢いらっしゃったことだけ、お伝えさせてください。