06/11/28 04:01:12 /c6mrXcR0
屋根裏散歩士さんにお願い
通し番号つけて欲しい
終わりなのか中断なのか判断に困るのでレスつけづらい
47:アグスレ職人名鑑
06/11/28 10:02:17 r8j3rTry0
異端者(Part1~)
この板のFFT系スレすべての中興の祖。このスレへの作品投稿はないが、最萌え
トーナメントの際硬派なアグSSを一本書いた。「高嶺の花なアグ」が好きで、
甘々主流の流れの中に隙を見つけてはハードな萌えをねじ込んでくる古強者。
従者(Part1~)
絵師にしてSS職人。スレ最初のSSはこの人による。絵柄に癖があるが、
りぼんアグ・こげアグなどリクを受けた名作も多い。「千古の都」の続きはまだか。
ふたば絵師でもある。代表作「flower of mine」「こげアグ」他
顔無し黒魔道師(Part2~3、5)
初代神。独特の世界観を持つ連作をものし、現在まで続く良SSスレの基調を作った。
ラファが明るくけなげなのが特徴。Part5で再登場したが今一つ不評で、以後書き込みが
無かったがPart20で久々に姿を見せた。代表作「ティンカー・リップ」「夜光虫の夢(仮)」他
hc(変チュ)(Part2~)
主にネタ師。甘々な小ネタを数多く発表。可愛い系アグたん最右翼の一人。
代表作「ちょっとありえたかもしれない話(仮)」他
れっどふぉーど(Part2~)
主にネタ師。クセのない親しみやすい甘々短編や掛け合いを多く書いた。Part4
スレを最後に姿を消していたが、Part20あたりで復活してわりに硬派なSSを
多数手がけた。代表作「悪夢」「変異」「戯曲「黒」」他
白魔導師(Part2)
Part2スレにてその後のラムザ達を描いた一連のSSを投稿。
チャペルナイト(Part2)
Part2スレに初々しいラムアグ短編を投稿して好評を博した。当時高校生だった
らしい。
48:アグスレ職人名鑑
06/11/28 10:02:48 r8j3rTry0
ダークラムザ(Part4)
Part4スレにてライオネル城脱出行のSSを書きかけたが、未完。
昼寝士(Part4~)
二代目神。行く人氏が現れるまではスレ最多作職人だった。初めてエロに手を
染めた職人でもある。スレがラムアグ一辺倒なのを気にしているらしい。代表作
「小姓ほど素敵な商売はない」「ザーギドスの長い夜」「ラムや」他
おーらん?(Part4)
Part4スレにてラムアグ短編を一本書いたが、以後現れず。
とびねずみ(Part5~)
独特のまったりした雰囲気のSSを得意とする。サイト持ちでDQ系スレでも活動中。
オンリーイベント「FFT+A」ではこのスレの主力職人を集めて本を作った。代表作
「あなたの鼓動に」「ペールブルーの空に」「トーナメントの行方」他
ギュスタヴ(Part5)
Part5のSS閑期にリクを受けて執筆。期待の新人と呼ばれたが、一本書いた
ところで新作執筆中の告知をしたまま姿を消してしまった。代表作「ありがとうと
言いたかった(仮)」
甘々士(Part6~)
絵師。名の通り甘々ラムアグを好み、画力は神クラスだが現在は引退中。
商業漫画家でもあり、「FFT+A」ではラムアグ本を刊行。代表作「ときめき
アグリアス」他
カエル(Part6)
Part6スレに現れ、スレの半分近くにまたがるラムアグ大長編を著し、「オヴェリアの
アグいじり」という萌えジャンルを定着させた。それ以降姿が見えない。
49:アグスレ職人名鑑
06/11/28 10:03:27 r8j3rTry0
もみもみ士(Part6~)
三代目神。ラムアグ、オヴェアグ、単体アグ、ギャグ小ネタから本格長編まで
守備範囲が広く、独特の「お姉さんアグ」にはファンも多い。なおハンドルは
「おっぱいもみもみ士」の意。代表作「秘密の夜」「世界を滅ぼす者」他
はちまるいち(Part6~)
ラムアグかつラムメリ。三角関係のSSを多く書くが、ラムアグよりもアグメリの
掛け合いの方が楽しかったりする。最近はSS投下もなく、サイトは開店休業中。
代表作「誰と名コンビ!?」他
ばるばろ(Part7)
Part7スレに突如現れ、ラムアグ恋愛長編を投稿して去った。軍事板住人らしいが、
今も見ているのだろうか。代表作「恋の囁き」
通行人R(Part8)
コメディ・シリアス双方の良SSを一本ずつ投下。「初恋の人と再会するアグ」という
微妙なネタを扱って叩かれもしなかったのは筆力か。代表作「アグリアスに首ったけ」
「メモリー」
199(Part11)
ラムザのことを何とも思っていないアグと、一方的に妄想する空回りラムザという
斬新な配置で半ネタ・半SSのような文章を多数投稿。
◆awRuXUefoY(Part12)
Part12スレにて悲恋SS「ルカヴィの贈り物」を投下するが、未完。
ふみんしょ(Part12~)
四代目神。もみもみ士以降久々に登場した長文・多作系パワー職人。甘々
ラムアグの旗手。萌えキャラ・エレーヌを創造した。不眠症は結局治ったの
だろうか。代表作「アグリアスさんのデート指導」「海水浴」他
50:アグスレ職人名鑑
06/11/28 10:04:00 r8j3rTry0
ギルロゼ珍道中(Part12~)
ふみんしょ氏と双璧をなす甘々ラムアグ職人。代表作「あなたがいれば」「ルザリア
道中膝栗毛」「孤剣の死」他
チョコボヘッド(Part13)
ムスタディオ視点でのラムアグのその後、ラッド視点のキャンプ話など、一歩引いた
視点でのラムアグ話を多く作る。代表作「ある女性ホーリーナイトと剣聖」「異端者の
恋の始まり」他
ヨネヤ(Part13)
絵師。シャープな今風の線でアグを描く。ラムアグというよりラムザ萌え?
629(Part13)
考察ネタの他、ヘヴィな戦場系アグSSを一本投下。凛々しいアグ好きでハードな
考察が得意だが、書き込みは以後ない。
行く人(Part13~)
五代目神。丸一スレ以上にわたる妄想系暴走系ストロングアグ長編「アグリアスが
行く!」でデビュー。ナンセンスからシリアスまで書き分ける懐の広さと圧倒的な
執筆速度を持つ、超多作かつ息の長い職人。代表作「アグリアスが行く!」他
145(Part14)
甘々な流れの中でハードでシビアなアグ像を描いた「人殺しの夢」を投下し、
高い評価を受けた。
&(Part14)
獅子戦争後のラムアグの再会を書いた長編「桜花の約束」を投下するも未完。
続きが待たれる。ギルロゼ珍道中氏も一度このハンドルを使ったことがあったが
のちに別人と確認。
51:アグスレ職人名鑑
06/11/28 10:04:41 r8j3rTry0
愚物(Part14)
おじいちゃんシドが大変なことになるSS「老人の嘆息」を投下。
見習い審問官(Part15)
日記仕立ての短編「アグリアスの観察日記」を投下。
744(Part15)
オーボンヌへ派遣されるまでのアグリアスを独自の解釈と考察で描いた
「オークス家の令嬢」を投下したが、未完。
モトベ(Part16~)
戦闘描写を得意とする職人。蘊蓄は異様に豊富だが実践はさっぱりな侍モトベが
持ちキャラ。代表作「黒い聖騎士」「カティロア記」「奪う女」他
牛鬼(Part16)
Part16スレにて季節ネタSS「クリスマス戦線」を投下。
橋乃根本(Part16~)
Part16スレにて短編「悩み、想う(仮題)」を投下。Part28スレにて
エロパロスレ経由で復活したが、未だアグスレへのSS投下はない。
コウモリ(Part17)
Part17スレにて珍しいクラアグSS「特効薬」を投下。
さきまし(Part18~)
Fateネタでデビューし月厨扱いされたものの、以後良質のSSを投下して認められる。
看病編の続きはまだか。代表作「アグリアスさんのケーキ事情」「看病黙示録」他
◆xZ3z4MfPQE(Part19~)
ザルアグ長編を書くも、ラムアグ急進派の叩きに遭って擱筆してしまった。続きが
待たれる。代表作「恋の始まり」「戸惑い」
52:アグスレ職人名鑑
06/11/28 10:11:33 r8j3rTry0
超絶勇者ゴラグロス(Part19~)
絵師。スレンダーでむっちりで目つきの厳しいアグを描く。スレにはPart19が初投下
だが、画像あぷろだの方では昔からいた。
◆Elk5NtY7Pw(Part19)
Part19スレにて夜営SS「夜風」を投下。
寒椿(Part20)
汎用忍者ソウテツの視点からラムアグを描いた長編「風、薫る」を投下。内容は
評価されるが、携帯からの打ち込みなので間遠な連続投稿になったことが
顰蹙を買った。
& ◆C2xaDmwbR(Part21)
Part21スレにて野営SS「見張りの夜に」を投下。
まとめの人(Part22~)
停滞中の千一夜に代わりアグスレSSまとめサイトを作ってくれた人。千一夜更新
再開に伴い活動を停止したが、肝心の千一夜がまた止まってしまった。
ふぅ(Part22、23)
Part22スレにてオリキャラ・シャレーヌが活躍するSS「或る女戦士」を投下。代表作
「或る女戦士」「Feeling Hearts」「東方文化~天国と地獄」
是路零士(ゼロレイジ)(Part23)
アグリアスに告って玉砕する汎用を通してラムアグを描いた中編「決戦前日」
を投下。キツめの感想をもらうのが好きらしい。サイト持ち。
カテナツィオ(Part24~)
夫婦ラムアグによる後日談連作のほか、評伝風アグ、ショタラムザなど正統派
ガチ萌えSSを多数書く。代表作「丘の上の風」「異国傑物伝」「女騎士と幼子」他
53:アグスレ職人名鑑
06/11/28 10:12:18 r8j3rTry0
太便士(Part25~)
久々の多作職人。絵師でもあり、自作の挿絵つきSSは評価が高い。元は「多弁」
というハンドルだったがネタで改名した。排泄好き。代表作「私立イヴァリース学園」
積木屋(Part25)
Part25スレにてラムザの家族に目通りするアグを描いた短編を投下。半年
ROMっていたらしい。
rightbrain(Part26)
ゲームブック仕立ての短編を核にした連作長編を投下。SS自体の評価は低く
なかったが、叩かれるのに慣れていなかったようでずいぶん後まで粘着していた。
代表作「Love is」
妄想(Part27)
Part27スレにてアグが性に目覚めるSSを書いたが、18禁相当ということで途中から
エロパロ板に移動した。代表作「雨の降る夜に」
ぬこ(Part27)
Part27スレにてChapter1と2の間の荒んだラムザのSSを書いたが、アグスレに
書く話ではないということで恋する小説スレに移動した。
67(Part28)
Part28スレにて、ED後捕縛された異端者ラムザが枢機卿の暗殺者として働く
暗く切ないSSを投下。
339(Part28)
Part28スレにて忠臣蔵をパロった長編台本風SS「仮名手本十二宮戦士」を投下。
54:抜けてたら教えて
06/11/28 10:13:44 r8j3rTry0
387(Part28)
Part28スレにて夜営中のアグを描いた短編を投下。Part28スレはSSタイトルもトリップも
ないまったくの名無し職人が多く、何人かは同一人物かもしれない。
823(Part29)
Part29スレにてシドが活躍するラムアグSS「愛とはかくも素晴らしきかな」を投下。
屋根裏散歩士(Part29)
久々の「士」がつくコテハン。ラムザも誰もみんなアグたんに首ったけ、という
アグ萌えの本道を行くコンセプトでSSを書く。代表作「聖女」「リィヌ・ホランドゥの
瞳」他
902(Part29)
Part29スレにて小柄好きのラムザに独占欲を燃やすアグのSS「ここでキスしろ」を投下。
ラトーム(番外)
更新が止まりっぱなしの千一夜管理人。かつてこのスレの職人だったらしいが、
誰なのか不明である。
55:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/28 11:34:12 M+zR/zhV0
>>47-54
おおお! GJ!!!
こうして見ると職人さんはこんなにたくさんいたんだな・・・。
ほんとにこのスレは恵まれてると思うよ。
行く人さん新作SS&屋根裏さんSS完結(?)も乙です。
行く人さんと屋根裏さんのラムザのアグたんへのプロポーズ(告白)の温度差がありすぎるw
56:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/28 11:48:29 Yni2MYoX0
アグ姐はほんと愛されてるねぇ
57:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/28 12:14:14 7D6CDoMq0
職人の多さに改めて驚愕。
FFDQ板では文句なしにトップだろうな。
58:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/28 13:35:23 FxUEx3YR0
職人さんたち乙です。
もう三十にもなるのか・・
59:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/28 17:11:39 pvFL8Tg0O
屋根裏散歩士さんのSSを早くちゃんとパソコンで見たいぜ
だから今日は寄り道しないで真っ直ぐ帰宅するんだぜ
60:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/28 18:08:22 VMG6zBBM0
>>59
そういうことを話し出すのは、死亡フラグだ
61:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/28 19:34:52 jCrZTFyq0
おい、>>59……目を開けろよ、なあ……
寄り道しないでまっすぐ帰るんだろ? 屋根裏散歩士さんのSSを
パソコンで見たいって、そう言ってたじゃないか……
返事をしてくれよ、>>59ーーーっ!!
つまりこういうことか
62:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/28 20:20:14 EppdsT320
それは、どっちかというと蛇足
63:修道院での一幕 1/7 ◆WVAHnGXcls
06/11/28 22:39:13 BTOPSf0V0
秋から冬へと変わる季節、ただでさえ風邪を引きやすい時期。
王女オヴェリアの窓の鍵がふとしたきっかけで壊れ、誰もそれに気づかず、
夜になってオヴェリアが寝静まってから夜風が強まり、
窓がキィと音を立てて開き寒風を室内に呼び込んでしまった。
結果、王女オヴェリアは風邪を引いた。
女中達が看病する中、寝室の戸がノックされ、開いた。
「お邪魔いたします。オヴェリア様、お加減は如何でしょうか?」
入ってきたのは王家直属の近衛騎士アグリアス・オークスだった。
オヴェリアは半身を起こし、手を払って女中を下がらせる。
「ええ、大丈夫よ。少し二人きりにしてもらえないかしら」
女中達が部屋から出るのを待ってから、
アグリアスはオヴェリアのベッドの隣に椅子を運んで座った。
「お見舞いに来てくれたの? コホッ、コホッ」
「その通りでございます。少々失礼をば……」
アグリアスは手のひらをオヴェリアの額にあてがい、
その熱が先日より下がっている事に安堵の笑みを浮かべた。
「順調に回復しておられるようでなによりです」
「コホッ。ええ、昨日よりはだいぶ楽になったわ」
「しかし、治りかけというのも危ういものゆえ、もうしばしご辛抱のほどを」
「大丈夫よ、こっそり部屋を抜け出す元気だって無いんだから」
「抜け出す気はお有りなのですね」
言われて、オヴェリアはクスクスと肯定するように笑った。
いつもなら苦言のひとつも出ようものだが、アグリアスも今日この時は微笑む。
64:修道院での一幕 2/7 ◆WVAHnGXcls
06/11/28 22:39:45 BTOPSf0V0
「海がよく見える岬の近くにね、冬にしか咲かない白い花があるの」
「花、でございますか」
「ええ。もうそろそろつぼみがついているでしょうから、見に行きたかったのだけど……」
「その際は我々にお声をおかけ願います。お一人で行かれては……」
「あら、一人じゃないわ。二人よ」
「アルマ様……ですか」
「ええ。……アグリアス、そこの紅茶を淹れてくれないかしら?」
「はっ」
命に従いアグリアスは近くの机にあったティーカップに紅茶を注ぎ、オヴェリアに手渡した。
丁度飲み頃に冷めていた紅茶を、オヴェリアの可憐な唇が飲む。
「ああ、おいしい……」
「…………何か茶菓子を用意させましょう」
「いいわ。コホッ、コホン。……アグリアス、ここにいて」
「はっ」
しばし沈黙が場を支配する中、時折オヴェリアの咳が響いた。
「……オヴェリア様。布団の中に入られてもらえませんか」
「ずっと横になっていると、何だか色々考えてしまって……」
「そうですか」
「ねえ、アグリアスは不満に思った事はない?」
「何に対しての不満でしょうか」
オヴェリアは視線を修理された窓に向けた。その先には風でざわめく森があった。
その森を抜けてしばらくすると岬があり、海が見える。
たまにアルマに誘われて、警備の目を盗んで抜け出しているオヴェリアだったが、
ラヴィアン、アリシアはともかく、アグリアスは見逃してやっていた。
最近、その事に気づきつつあったから、オヴェリアは訊ねてみたのだ。
65:修道院での一幕 3/7 ◆WVAHnGXcls
06/11/28 22:40:22 BTOPSf0V0
「こんな辺境の地で……私一人のために質素で退屈な日々を送る事になって……」
「王家からの勅命、私はこの任に誇りを持っております」
「そう……」
「それに」
「それに?」
布団の上にあるオヴェリアの手を取り、アグリアスは微笑んだ。
「オヴェリア様の御心を少しでもお慰めできる事を……嬉しく思っております」
「……ありがとう、アグリアス。コホッ、コホン」
オヴェリアが咳き込むのを見て、アグリアスは紅茶のカップを取り上げた。
「どうか横になって下さい、今無理をなされては風邪がこじれてしまいます」
「そうね、少し休むわ……コホン、コホン」
コン、コン。
咳に合わせるように、戸がノックされた。女中だろうか?
しかしノックの癖からオヴェリアは相手を察し微笑んで応えた。
「どうぞ」
「失礼します」
入ってきたのはベオルブ家令嬢アルマだった。頭を下げ一礼し、ベッドに寄ってくる。
アグリアスは「どうぞ」と自分の席を上げた。
「ありがとう、アグリアスさん」
「いえ」
「アルマ、今日もお見舞いに来てくれたのね。……何を持ってるの?」
言われて、アルマはニコリと笑って応える。
「さあ、何だと思う?」
もったいぶった仕草をしながら、手のひらにおさまる何かをいじるアルマ。
66:修道院での一幕 4/7 ◆WVAHnGXcls
06/11/28 22:40:59 BTOPSf0V0
「……オヴェリア様、横になっていただくお約束です。
アルマ様もオヴェリア様にご無理をさせないようお願いいたします」
アグリアスに睨まれ、オヴェリアはおとなしく布団に潜った。
一方アルマは唇を尖らせて小声で何事かを呟く。多分悪意の無い嫌味だろう。
「―それで、アルマ様。何をお持ちになられたのですか?」
「花でも摘んできてくれたのかしら。でも、あの花はまだつぼみよね……」
二人の疑問を聞き、アルマの表情が一点、パッと輝く。
「えへへ~。オヴェリア様の退屈をまぎらわすためにお持ちいたしまするは何と……」
手のひらを開く。
王女への見舞いの正体、それは。
「葉っぱ」
だった。
「…………」
「…………」
沈黙するオヴェリアとアルマ。
よく見てみる。うん、草だ。
その辺に生えている雑草だ。
多分教会の庭に落ちている。
森に行けば全力全開で生い茂っている。
そんなどこにでもある葉っぱだった。
「……アルマ様。それが病床のオヴェリア様への貢ぎ物とは、少々ご冗談がすぎるのでは」
「あら、冗談じゃないわよ。失礼ねぇ」
クスクスと悪戯っぽく笑うアルマ。どうやらこの草には何か秘密がありそうだ。
「……ただの木の葉と見せかけて、正体は何ですか? 薬草の類か、ハーブの類か」
「ただの葉っぱよ。名前も知らないし木から一枚拝借してきたの」
「…………」
67:修道院での一幕 5/7 ◆WVAHnGXcls
06/11/28 22:41:37 BTOPSf0V0
言い切られて唖然とするアグリアスを見ると、アルマはいっそう嬉しそうに笑うのだった。
「それで、アルマ。その葉っぱを私に見せてどうするのかしら?」
アグリアスと違い、まだ期待の色を瞳に浮かばせているオヴェリアが訊いた。
「いえいえ、これはオヴェリア様にお見せするためにお持ちしたのではありません。
お聴かせするために拝借して参りました」
「聴かせる? コホンッ。……葉を、ですか?」
「どうかご拝聴を」
言って、アルマは葉っぱを唇に挟んだ。スッと息を吸い、吐く、いや、吹く。
「ヴィィィィィィ」
「わあっ、音が鳴ったわ」
「草笛……ですか」
「その通り。昔、お父様に教わったの。久し振りだけど、うまく吹けてよかったわ」
カラカラと笑うアルマ。同様に、見舞いの品の正体を知って笑顔を浮かべるオヴェリアとアグリアス。
「ただ音が鳴るだけじゃありませんよ。ちょっと加減をすれば、こんな風に……。
ヴーヴィーヴィー♪ ヴィーヴーヴーヴヴィー♪」
「まあ、音楽に」
「いかがでしたでしょう、オヴェリア様」
「ええ、とっても……コホン、コホッ、コホンッ」
「ああっ、あまりおはしゃぎにならないでください。お身体に障りますよ」
咳き込むオヴェリアを見てアルマは布団の中に手を入れ、オヴェリアの手を探し出して握った。
「ごめんな、コホンッ、なさい。あまりに楽しかったから……」
「オヴェリア様……」
「ねえアルマ、私にも草笛の吹き方を教えてくれないかしら?」
「お望みとあらば、完璧にマスターさせて差し上げます」
「ではさっそく……」
「なりません」
ぴしゃりとアグリアスが言い切って、二人の視線を一点に受けた。
68:修道院での一幕 6/7 ◆WVAHnGXcls
06/11/28 22:42:10 BTOPSf0V0
「オヴェリア様は未だ病床の身、草笛を学ぶのでしたら風邪が治ってからにしてもらいます」
「ぶー、少しくらいいいじゃない。アグリアスさんったら堅物なんだから」
「アルマ様、貴女様は少々おてんばすぎます。
こうして修道院で暮らしているのですから、もう少し慎ましさというものを学んで下さい」
「はーいはいはい。アグリアスさんの小言は聞き飽きました。
それと、私から見ればアグリアスさんはもう少し肩の力を抜いた方がいいと思いますよ」
「そうは参りません、オヴェリア様をお守りするのが我が務めゆえ」
「恋のひとつでもして、乙女心を呼び覚ませばだいぶ可愛くなると思うんだけどなー」
「残念ながら恋をしようにも、この教会にいる殿方はシモン様くらいですから」
「いつか、チョコボに乗った王子様が迎えに来るかもしれませんよ」
「それはまた夢のあるお話で。しかしご存知ですか?
人の夢と書いて儚いと読むのですよ。
そんな夢物語に花を咲かせるより、アルマ様はベオルブ家ご息女として現実を学ぶべきかと―」
「アグリアスさんとおつき合いできる殿方は、さぞ心の広い方でありましょうねぇ」
アルマが言って返すと、オヴェリアがプッと吹き出した。
「そうね、アグリアスには心が広く優しいお方がお似合いだわ」
「お、オヴェリア様まで……。私は剣と王家にこの身を捧げておりますゆえ……」
「それでも、もし殿方を好くような事があれば、アグリアスにはその方と結ばれて欲しいわ。
私はきっと……そういう風に誰かと結ばれるとは思えませんから」
少し斜になって語るオヴェリアを見て、アルマとアグリアスは口をつぐんだ。
王女である以上、相手は相応の身分が求められる。
そしてそれ以上にいずこかの派閥が政治的に有利になるよう婚姻を運ぶだろう。
恋を知らず、愛を知らず、それでも否応なしに誰かのために誰かと結ばれる。
そんなオヴェリアの境遇を二人は不憫に思わずにはいられなかった。
「……大丈夫ですよ、オヴェリア様にもきっといつか素敵な殿方が現れます。
全力で貴女を愛し、慈しんでくれるような人が、きっと」
「……ありがとう、アルマ」
69:修道院での一幕 7/7 ◆WVAHnGXcls
06/11/28 22:42:53 BTOPSf0V0
友情を深める二人を見、アグリアスは己の胸があたたかくなるのを感じた。
王女オヴェリア・アトカーシャ。
ベオルブ家末娘アルマ・ベオルブ。
二人の未来に幸多き事を祈り、アグリアスは一礼した。
「それでは、そろそろ私はおいとまさせていただきます。
アルマ様はどうかごゆるりと……くれぐれもご無理をさせぬようお願い申し上げます」
「解ってるわよ。大丈夫、草笛を聴かせて差し上げるだけだから」
微笑みながら葉っぱを咥えるアルマを見て、アグリアスは小さく笑った。
「それでは」
アグリアスが退室した直後、ドア越しにアルマの草笛の音色が聴こえ出す。
アグリアスはしばしドアに背を預け、アルマの奏でる曲に耳を傾けていた。
「ふっ。恋……か。恋をし、その相手と結ばれる……。
そんな当たり前の事が、オヴェリア様の身には何と儚い願いだろうか……」
腰から下げた剣を握る。そして思う。
守ろう。騎士である自分にできる事はそれだけだ。
国王オムドリアⅢ世と王妃ルーヴェリアの間に生まれた子が二人、すでに病死している。
偶然とは思えないきな臭さ。オヴェリアに王位を委ねようとする意思が働いているのだろうか?
数年以内に王位継承者をめぐるトラブルが発生するだろうとアグリアスは予測した。
自分に恋は無用。必要なのは守るための力。
そう思い、アグリアスは廊下を歩き出した。
それから数年―アルマが修道院を去って、さみしさも癒える頃―王女オヴェリア誘拐事件が発生する。
そして彼女の物語が、一人の青年の物語と合流し動き出す。
THE END
そしてChapter2『利用する者される者』へ―。
70:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/28 23:47:53 7/o9RxPX0
乙です。
うん、こういうのいいね。
アグたんとオヴェリア様とアルマがなんだか姉妹みたいでいいな。
71:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/28 23:51:30 9AhL68rIO
オヴェリアの結末がわかってるから、せつない
72:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/29 00:06:45 ta7ZZbjSO
なんかディリータ殴りたくなってきた
73:屋根裏散歩士 ◆0MKMjdfW.M
06/11/29 00:16:13 M9lwcggp0
>>46
ご指摘ありがとうございます。
このお話はこれでおしまいです。
ほかに読みやすさで気をつけたほうがいい点があったらまたお願いします。
>>59
この続きでエロパロスレ行ってエロやろうかと思ったらムリでしたよ。
という残念イベントが発生したので死亡フラグは相殺されました。
ラムザ一行は稼いだお金を武器防具、回復アイテム程度しか使ってないのは、
やっぱりアグリアスさんに食材買いに行かせて「おまけ」と称して
在庫一切合財もらってこれるからじゃなかろうか・・・?
74:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/29 02:21:32 9rgkESuZO
遅ればせながら全ての職人さん&新スレ立て乙です。アグ姐もとうとう30…30…さんじゅ…うわやめろなにする(ry
75:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/29 02:37:28 BsxtXfB5O
嗚呼、儚きトンベリ王女…
76:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/29 10:02:20 6wzCwwWE0
そんなオヴェ様もゼイレキレではピョンコピョンコ滝登りするほどに逞しくなられて…
オヴェ「ザンギュラのスーパーウリアッ上ッ!!」
77:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/29 10:20:24 46FUxp440
騎士の渾身のヘッドブレイクをガードするぐらいだからなぁw
実は脱ぐとマッty…う嘘ですごめんなさいアグリアスさんお願い斬らないで><
78:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/29 14:02:21 V6v/xlPI0
アルマ 「えー、マバリア使えないのー?」
オヴェ 「マバリア使用できないのが許されるのは士官学校までだよねー」
汎用シロマ 「何という暴言
一言聞いただけでショックを受けてしまった
この修道女達は間違いなく魔女」
79:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/29 15:12:25 B2WhsCNt0
そういや29チャンネル12月いっぱいで終わっちゃうらしいな
80:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/29 19:39:38 6wzCwwWE0
2006年も終わりになろうかというときに、戌年年賀アグを発見・転載。
URLリンク(kasamatusan.sakura.ne.jp)
アグ「どうせ、私は王家のイヌだ…」
ラム(みかん、何個乗っけられるかな…?)
てな感じか。
81:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/29 21:16:16 C+VsgwT40
やはりアグたんはエロいな。
82:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/29 22:07:11 HDhGST5Z0
わんこアグを飼い慣らしたい
83:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/29 23:55:12 zSwldlSu0
新世紀アグンゲリオン
ポコ「クェェ」
アグたん「食べちゃ駄目だ、食べちゃ駄目だ」
新世紀アグンゲリオン 完
84:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 01:26:29 kI1suP3F0
時代が>>83に追いつくにはあと8年を要するな
85:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 03:06:43 kI9UC0nW0
スレリンク(news4vip板:111-113番)
111 名前:VIP村人a[] 投稿日:2006/11/30(木) 02:48:01.37 ID:HlZ3vG740
アグ「今さら疑うものか! 私はサンタを信じる!!」
112 名前:VIP将軍[] 投稿日:2006/11/30(木) 02:51:23.22 ID:m8LhwGn30
>>111
いや、そこは疑っとけよwww
113 名前:VIP足軽flash[] 投稿日:2006/11/30(木) 02:55:58.39 ID:CJY5aVUq0
>>111
後の「人の夢と書いて儚い」である
86:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 03:22:45 LM7Gmov50
磨羯の月29日の夜、隊長たるラムザは士気向上の為に仲間達にこっそりプレゼントを配ることにしていた。
赤ずきんを被り、人知れず(ほんとは皆知ってる)仲間達の部屋に忍び込んではプレゼントを置いていくラムザ。
あらかた配り終わり、ようやく最後に残るはアグリアスの個部屋である。
ちょっとドキドキ。
だがラムザは知らなかった。
アグリアスの部屋に設置されている特大の靴下の中に熊取りの罠が仕掛けられていることを。
87:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 06:32:37 j79GT6PUO
サンタ捕獲すればプレゼントひとりじめじゃね? ってタイプなのか
サンタさんに会ってお礼を言うためなら罠だってしかけるわ! ってタイプなのか
88:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 06:55:13 FIHJpKCQ0
わかってないな。
アグたんはトナカイのソリに乗りたいんだよ。
89:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 07:51:33 MK4nkcL7O
まだ11月なのにお前らときたら
90:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 09:41:50 feYt0vPW0
アグリアス・・・のちの生粋のショタである
91:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 16:03:52 CMfGzJ/f0
>>85
何か閃いた(・∀・)
初投稿どころか初SSだけど書いたですよ。
92:91 1/3
06/11/30 16:05:27 CMfGzJ/f0
「今さら疑うものか! 私はサンタを信じる!!」
アグリアス様がそんなことを言い出したのは、聖アジョラの聖誕祭の日のことだった。
私は今でもその時のアグリアス様の、めったに無いほど上気した顔を覚えている。
そのころの私たちは異端者の一味として追われる立場ではあったし、決して軽々しく騒げる立場では無かったのだが、
その日が近づくにつれて街角に溢れていく喧騒や、道行く人のどこか幸せそうな顔、木枯らしに舞う木の葉でさえも慎ましげに聖誕祭を祝っているようで、
前日から町から少し離れた場所にキャンプを張り、最低限の警備は維持しながらも、ささやかながらその日を祝うことにしたのだった。
かくしてささやかながらも楽しいパーティは始まった。
そう余裕があるわけでもないので、食事の内容も普段と特に変わらないし、煌びやかな装飾も、素敵なプレゼントもなかったけれど、
夕食のあとに焚き火を囲んで、町で買ってきた少しだけ特別なワインと、甘い干しフルーツ、それだけでとても幸せな気持ちになれたのだ。
まぁ、そんなロマンティックな雰囲気も長持ちはしなくて、今日はもう見張りの無いムスタディオあたりがエールに酔っ払って、
調子はずれの歌を数人で歌い始めてからは、いつもは厳しいお顔のオルランドゥ伯まで巻き込む大合唱が起こったり、
マラークが蛙を使ったかくし芸を披露したら、ラッドが対抗して傭兵隊仕込みの一発芸を始めたりと、まぁ、これはこれで楽しいのだけれど。
93:91 2/3
06/11/30 16:06:39 CMfGzJ/f0
そして私、アリシアはといえば、ラヴィアンや数人の仲間、歌い疲れたムスタディオたちと、「サンタクロースの存在」について激論していた。
勿論皆、本気で信じているわけでは無いのだけど、なかなかの白熱した議論になり、熱血漢のガストンに至っては
「何も解っちゃいないんだ!サンタが居ないなんていうやつには『俺がサンタだ!』だって言ってやるンだよッ!」とばかりに吼えるほどだった。
そして議論の盛り上がりも最高潮になったときのこと
「―サンタクロースは確かに居るさ。少なくとも私はそう信じているよ。」
とアグリアス様が静かに呟いた。
「意外だなぁ、姐さんって結構ロマンティストなんスねぇ。」
と、ムスタディオが本気で感心した様に言う。
94:91 3/3
06/11/30 16:08:16 CMfGzJ/f0
何気に失礼な発言にも思えるのだけど、アグリアス様は気にした様子もなく、それどころかだんだんと顔を火照らせながら
「そうかもしれん。だがなムスタディオ、我々は今までルガウィなどという伝説の怪物さえもこの目で見、戦いすらした。
御伽噺の怪物が居て、同じ御伽噺のサンタクロースが居ないなどということはあるまい?
それに、だ。考えても見ろ。ルガウィは悪しき心に聖石が反応して生まれるが、また聖石は、清き願いに呼応して奇跡も起こす。
つまりだ、強い願いや意思というものには不思議な力があるのかもしれんぞ?
それならば、少なくとも今日のこの日、国中の子供が実在を強く願い、また、信じているサンタクロースが存在しないなどと何故言える?
―それにな、ここだけの話だが、私だってもう二十年もサンタクロースを信じているし、願ってもいる。私のような人間も一人や二人じゃあないだろう。
ならばもう疑う余地は無いさ、そう『今さら疑うものか! 私はサンタを信じる!!』」
アグリアス様はそう言って笑っていた。
アグリアス様の部下としてチームを組んでから長いけれど、そんな風に笑うアグリアス様の顔は同性の私から見てもとても綺麗だったし、
そんなアグリアス様の横顔に見とれているラムザ隊長が微笑ましくもあって。
こんなに幸せな気分になれたのはのはきっと。
サンタクロースがくれた贈り物なのかもしれない。と思ったのだ。
95:91
06/11/30 16:11:59 CMfGzJ/f0
区切り方が何か変になった気がする…。
というか二回の書き込みで大丈夫だった気もします。
お目汚し失礼しました。
96:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 16:39:16 ISxtf8AF0
GJ!
色々と理屈をつけつつ純粋にサンタを信じてるアグリアス萌え。
ラッドの傭兵隊仕込みの一発芸とか見てみたいw
97:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 18:14:42 CSGJgqZCO
ガフガリオンから暗黒剣は継承できなかったけど、一発芸は継承していたわけで
多分きっと絶対ケツで割り箸破壊とかだろうなぁ
98:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 18:42:06 jMgWD6s30
>>93
俺がサンタだ!
URLリンク(www.geocities.jp)
99:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 19:24:13 m7QDjc4r0
>>91さん
初めてにしては中々よ(はぁと
100:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 19:45:07 CMfGzJ/f0
>>98
Exactly(そのとおりでございます)
101:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 19:56:16 LM7Gmov50
やっぱ、いぢり絵師さんとこのこれだな。
URLリンク(edelweiss-box.hp.infoseek.co.jp)
102:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 23:14:22 Oiw0iKuu0
太陽戦隊サンアグたん
アグパンサー「カレー大好き!」
太陽戦隊サンアグたん 完
103:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 23:23:24 XOUVJiUB0
きょうも嫌なことがあったのでアグリアスさんにいいこいいこされたい。
104:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 23:37:21 BYXcKhlN0
もしもラムザとアグが学生だったら。
ラムザ「アグリアスさんはなんでフィールド競技にしか出ないんですか?」
アグ「しくしくしくしく」
105:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/30 23:43:30 LM7Gmov50
>>104
MOVE3&おっぱいバインバインだから
106:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/01 00:34:46 34VlLwUM0
おっぱいバインバインなアグリアス先輩の所属する部活はやっぱ剣道部なんだろうか
107:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/01 01:01:07 5FOBVX7S0
新体操部は異端ですか。
108:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/01 07:21:02 j0Hp5dKIO
生徒会副会長(オヴェリア)補佐&フェンシング部部長なアグたん
毎朝ラムザを起こす役をアルマと争う
109:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/01 11:18:39 Cf30RmPPO
映画研究部でひとつ
110:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/01 14:19:38 CnZCwHtl0
光画部しかないだろう
111:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/01 17:47:58 7wu3phnS0
FF12アルティマニア・オメガのカバーイラストが素敵すぎる
あの絵柄で吉田にアグたんを描いてほしい
112:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/01 18:08:39 8m+g9PeD0
>>111
なにそれ?
113:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/01 18:23:34 SFJlXC3z0
>>112
ほい。
URLリンク(www.amazon.co.jp)
>>111
いいね、情報㌧クス
114:vsホーリーナイト 1/11 ◆WVAHnGXcls
06/12/01 18:31:22 0UU+7Tsp0
嬉しかった。
王家直属のルザリア聖近衛騎士団に入隊できた事が。
嬉しかった。
名誉ある王女オヴェリア護衛の任務を受けた事が。
嬉しかった。
憧れのホーリーナイト、アグリアス・オークスの部下になれた事が。
嬉しかった。
ラムザ・ベオルブと共に歴史の裏で繰り広げられていた魔性の戦いに勝利した事が。
嬉しかった。
巨悪を倒し憧れの先輩から戦友となったアグリアスと一緒に元の世界に帰れた事が。
嬉しかった。
自分が強くなった事が、身も心も強くなった事が、あの人に少しでも近づけた事が。
嬉しかった。
本当に嬉しかった。
だから、言います。
「アグリアス様。私と一対一の決闘をしてくださいませんか」
あなたにどれだけ追いつけたのか、確かめたいから。
自分の実力を知りたいから。
だから、戦います。
「いいだろう。何を思ってそう言い出したのかは知らぬが、全力でかかってくるがいい。
アリシア」
【vsホーリーナイト】
―貴女の背中を追いかけて―
115:vsホーリーナイト 2/11 ◆WVAHnGXcls
06/12/01 18:31:54 0UU+7Tsp0
「ちょっとちょっとちょっと。アリシア、本気なのー?」
「本気も本気の大本気。一世一代の大勝負よ」
決闘前にお互い装備の手入れをしていると、ラヴィアンが話しかけてきた。
どうしてこんな事を言い出したのか、アグリアス様と違って聞きたいらしい。
「あのさー。私達、ラムザさんと一緒に旅してずいぶん強くなったけど……アグリアス様は別格よ?
最後の最後までエースとして活躍してさ」
「解ってるわ。かの雷神シドをはじめ、
あのメリアドールさんやベイオウーフさんと肩を並べて戦ってらした方ですもの。
NO.1がオルランドゥ様なら、NO.2は誰かしらね……」
「そのNO.2最有力候補がアグリアス様でしょうが~っ!
はっきり言って、あんた勝ち目無いわよー?
戦争も表と裏の両方が終わって大団円って時に、何で仲間に決闘なんて申し込むかな」
「あははっ、何でだろ。大団円で嬉しかったからつい、かなぁ……。うん、そうね、きっと」
「つい……って、何よその理由」
「自分でもどうかしてると思うよ」
決闘前だというのに笑みがこぼれる。本当にラヴィアンといると退屈しない。
気さくで愉快でいつもコンビを組まされている大親友。
心配をかけてしまい申し訳ないとも思うけど、今回ばかりは引く訳にはいかない。
「アリシア、こちらの準備は整ったぞ」
アグリアス様の言葉に振り向き、目ざとく装備を確認する。
ディフェンダー。装備武器ガードのアビリティで物理攻撃を防ぐ。
イージスの盾。魔法防御はこちらで補う。
リボン。ステータス異常を防ぐ。
クリスタルメイル。騎士として身を守る最上級の鎧。
ゲルミナスブーツ。機動力を確保するための装備。
なるほど、小細工抜きできましたか。
116:vsホーリーナイト 3/11 ◆WVAHnGXcls
06/12/01 18:32:27 0UU+7Tsp0
こちらももちろん小細工を弄するつもりはありません。
アイスブランド二刀流。近接戦闘での威力は絶大。
バレッタ。一部ステータス異常を防ぐ。聖剣技の追加効果対策として有効だ。
黒のローブ。身を軽くすると同時に氷属性強化でアイスブランドの威力を向上。
フェザーマント。物理・魔法を防ぐ重要な装備。盾無し鎧無しをフォローする必需品。
私もアグリアス様も、いかなる状況にも対応できるよう旅の中で選んだ装備。
手入れはもちろん行き届いている。何より扱い慣れている。
今日の体調は良好。青空の下、精神が冴え渡っている。
うん、ベストコンディション。
「私も準備できました。いつも通りの装備で挑ませていただきます」
アイスブランドを両手にひとつずつ握りしめて私は立ち上がった。
「ふっ、それはお互い様という訳だな。ラヴィアン、合図を頼めるか」
「はいはい。それじゃ、お互い配置について。あー、もう、何で決闘なんかするかなー?」
「知るか、アリシアに聞け」
「大団円が嬉しくてつい、だそうですよ?」
「……何だそれは。今さら冗談だとかは無しだぞ」
私の動機を聞いてアグリアス様は眉をしかめた。
あははっ、まあ、それはそうですよね。そんな理由じゃ。
満面の笑みを浮かべながらアグリアス様の数メートル前に立った。
アイスブランドを構えた瞬間、鋭利な刃物のように私の表情は凍りついていく。
アグリアス様の顔からも笑みが消えた。しかし、表情には余裕がある。
この辺が実力の差だと実感、アグリアス様がディフェンダーを構えた瞬間から威圧感を感じる。
そうこなくっちゃ。私の緊張が最大限にまで張り詰めた。
これから私のすべてをアグリアス様にぶつけるんだ。よおし、やってやる。
「ラヴィアン、合図よろしくね」
「はい、はい、っと」
117:vsホーリーナイト 4/11 ◆WVAHnGXcls
06/12/01 18:33:00 0UU+7Tsp0
私はアグリアス様の眼を真っ直ぐに見た。私と違ってリラックスしている、自然体だ。
鼓動が高鳴る。一秒一秒がやけに長く感じる。
風が、頬を撫でた。
「それじゃ……いち、にの、さんで……始め」
ラヴィアンが叫ぶと同時にバックステップ
アグリアス様は聖剣技で中距離戦がこなせる、一方私はアイスブランドによる近接戦闘が得意だ。
しかしあえて私は距離を取り、聖剣技の効果範囲から逃れた。聖剣技、封じさせてもらいます。
「大地を肉体とする堅牢なる生命よ、我らを守らん! ゴーレム!」
召喚魔法により呼び出された岩の巨人が雄叫びを上げ、その姿を隠した。
これでアグリアス様の攻撃はゴーレムの巨大な腕が防いでくれる。
さあ、聖剣技を撃って来てください。私は構わず突っ込みますよ。
そう思って突進しようとすると、アグリアス様もまたこちらに向かって疾走していた。
接近戦を挑むつもり!? アイスブランド二刀流のこの私に! 聖剣技を用いず!?
虚を突かれアグリアス様の一刀が振り下ろされる、と、地面から巨大な岩の手が這い出て攻撃を弾いた。
だが岩は一撃で半壊し、アグリアス様の一撃の重さを思い知らされる。
もう一発ゴーレムで防げれば上等。
ならばその一発を放たれる前にこちらからたたみかける!
右手のアイスブランドを真上から一直線に振り下ろす、当然の如くディフェンダーで軽々弾かれ、
その場に踏ん張りながら腰を捻って左手のアイスブランドを斜め下から斬り上げる。
アグリアス様はそれを紙一重でかわした。鼻先数センチの距離を測って。すごい。
驚嘆する私に向かって再びディフェンダーが一閃、ゴーレムの腕が地面から飛び出し、粉々に粉砕。
そのままアグリアス様は私に体当たりを仕掛けてきた。
その動きを見切り、私は即座にサイドステップで回避。
横に回り込んで、アイスブランド二本をバツの字を書くように振り下ろす。
ガキンと甲高い音がしてディフェンダーがそれを防いだ。鍔競り合いが起こる。
「なるほど。強くなったな、アリシア」
118:vsホーリーナイト 5/11 ◆WVAHnGXcls
06/12/01 18:33:42 0UU+7Tsp0
私はこんなに一生懸命なのに、貴女は微笑みを崩さない。
私の成長を見て喜んでくれている。それだけの余裕がある。
でもそれだけじゃ駄目なんです。貴女にどれだけ追いつけたのか確かめたいから。
全力を引き出してもらいます、アグリアス様。
私は軽く腰を引くと同時に、アグリアス様の腹部を蹴り飛ばす。ラッド仕込みの喧嘩殺法だ。
バランスを崩したアグリアス様だけれど、ディフェンダーを握る手はしっかりとしている。
左手にはイージスの盾。確率は五分五分。
でも少しでも動きを封じられればと思い、"確認"の意味を込めながら後退しつつ詠唱。
「風、光の波動の静寂に消える時、我が力とならん」
アグリアス様がイージスの盾を構えるのが見えた、構わず放つ。
「シヴァ!」
召喚された氷の精霊シヴァが氷河の結晶をその場に巻き起こす。
身体を切り裂く吹雪がアグリアス様のイージスの盾により弾き飛ばされ、
氷の残滓が周囲に舞いキラキラと光る。
あっ、綺麗。
光の飛沫の中、盾を下ろし悠然と立つアグリアス様のお姿。
幻想的なその光景は、どんな画家でも表現しきれない美しいもので―。
それを、これから焼き払います。二度防げますか? アグリアス様。
「創世の火を胸に抱く灼熱の王、灰塵に化せ!」
「大地に眠る古の光、眠れるその力を地上にもたらせ!」
あ、駄目だ。向こうの方が詠唱が早い。
「ウォール!」
「イフリート!」
119:vsホーリーナイト 6/11 ◆WVAHnGXcls
06/12/01 18:34:16 0UU+7Tsp0
氷の連撃から意表を突く灼熱地獄。それがアグリアス様の周囲に現れた光の壁に阻まれる。
プロテスとシェルを同時にかける、すなわち魔法戦でも物理戦でも私は不利に陥ったという事。
特にアイスブランド使いの私には痛い。
物理攻撃だけじゃなく、追加発動のブリザラの威力も殺される。いい手です。
けれど、けれどどうしてそこで防御に回るんですかアグリアス様。
間違った手ではない。でも、最善の手でもない。
この距離なら届きますよね、沈黙効果のある無双稲妻突き。
私の装備はバレッタだから、アグリアス様の聖剣技の異常効果は大半を防げる。
不動無明剣のストップ、北斗骨砕打のデス、聖光爆裂破の混乱。
でも、乱命割殺打の死の宣告と、無双稲妻突きの沈黙を防げるのはカチューシャです。
私にダメージを与えると同時に沈黙効果により召喚魔法を妨害できる無双稲妻突き。
イフリートのダメージを軽減するより私に確実に大ダメージを与えつつ、
詠唱を妨害できる可能性のある聖剣技を使わないだなんて……貴女は全力を出していない。
この距離なら無双稲妻突きを放った後にウォールをかける余裕だってありますよね。
私が格下だから、私が弱いから、軽くあしらえるって訳ですか。
その余裕、崩させてもらいます。
裂ぱくの気合と共に私はアグリアス様に肉薄した。
「でやああああああっ!!」
駆け込む勢いを乗せた重い二連撃。
右手で真っ直ぐ氷刃を右脇腹目がけて突き出し、
左手で左斜め下から繰り上げるようにもう一方を突き出す。
右の一手でアグリアス様は左に避け、左の一撃がアグリアス様をとらえるが、
外側からディフェンダーで打ち据えられ軌道をさらに右へとそらされる。
と同時にアグリアス様は私の左手に回った。
120:vsホーリーナイト 7/11 ◆WVAHnGXcls
06/12/01 18:34:57 0UU+7Tsp0
ディフェンダーの軌道が円を描き私目がけて振り下ろされる。
バサッ、私はマントをひるがえさせて姿を隠し視界ギリギリに映るディフェンダーの軌道を見切る。
ディフェンダーがマントの表面を撫でた。一瞬先まで自分の背中があった場所を。
私は振り向き様に左、右、わずかな高低差をつけて氷剣を薙ぐ。
が、最初の一撃はプロテスの膜に威力を殺され、勢いが鈍ったために服をかすめるに終わる。
二刃目はすでに距離を取られ空を切ってしまった。
「くっ……」
「肩に力が入りすぎだ」
アグリアス様は聖剣技があるから強いんじゃない、純粋な剣術だって半端じゃない。
繰り出されるディフェンダーの刃。大丈夫、見切ってかわせる。
一閃。かわした―はずだ! 黒のローブが裂ける。
攻撃力UPによる強烈な一撃は風すらも切り裂き、私に手傷を?
刹那の逡巡、再びディフェンダーが振り下ろされる。
フェザーマントで刃を包んで威力を殺しバックステップ。
ああ、駄目だ。アグリアス様が全力なら聖剣技の餌食。
後退はわずか一歩で踏み留め、アイスブランドで反撃。攻撃。猛撃。
「はああああああっ!!」
次々と放たれる氷刃、次々と弾かれる氷刃、次々と避けられる氷刃。
そして攻撃の合間に余裕を持ってディフェンダーが私を襲う。
避ける、見切って、避ける、避けてるのに!
「ハッ……ハッ……クゥッ……!」
私の一撃が宙を切るのなら、アグリアス様の一撃は風を切っている。
一撃の重みが違う。紙一重の刃が私を威圧する。
避けるしかない。刃で受けては威力に重心を崩されて致命的な隙を作ってしまう。
酷使するフェザーマントが次第に切り刻まれていき、私の呼吸が荒くなる。
「ゼハァッ、ハッ……」
落ち着け、私。手数だけなら二刀流の私が有利。スピードも大差無い。
でも、剣術のレベルが違う。
追いついたと思ったのに、追い放されている? そんなの、イヤッ!
121:vsホーリーナイト 8/11 ◆WVAHnGXcls
06/12/01 18:35:29 0UU+7Tsp0
鋭利に研ぎ澄まされる精神。
氷のように冷たく、クールに、見極めろ、アグリアス様の動きを。
繰り出される剣撃。
見切る。
避ける。
紙一重、前髪が切れる。
左一閃、渾身の一撃に殺意は込められず、しかしアグリアス様の首を狙う。当たれば死ぬ。
―大丈夫。アグリアス様なら、これくらい。
ディフェンダーに切り上げられ、刀身を揺さぶられ、左手からアイスブランドを手放してしまう。
「くっ……アアアアアアッ!!」
次、右!
アグリアス様は悠然と腰を落とし、右のアイスブランドを紙一重で避けようとし、
炸裂する私の右膝。アグリアス様は頬を強打され頭が跳ね上がる。
そこに迫る右手のアイスブランド、それをイージスの盾が弾いた。
構わず左拳でアグリアス様の左手を掴み捻り上げた後、
手を滑らせて拳を作りつつイージスの盾を内側から殴り飛ばす。
アグリアス様の手からイージスの盾が離れた。そのまま左肩でアグリアス様に体当たり。
「あぐっ……!」
肉弾攻撃により後退するアグリアス様。今だ、右手のアイスブランドを両手で握りしめる。
「タアアアッ!!」
真っ直ぐに―刃をアグリアス様目がけて突き出して―。
122:vsホーリーナイト 9/11 ◆WVAHnGXcls
06/12/01 18:36:17 0UU+7Tsp0
金の髪を揺らしながらアグリアス様が体勢を立て直し、刃を振り上げる。
「天の」
見切る。振り下ろされるだろう一撃は紙一重の距離で身体を引いてかわしす。
「願いを」
振り下ろした後の隙を突いて攻撃すれば―。
「胸に」
振り下ろされないディフェンダー。タイミングが……ずれる。
「刻んで」
目算していた距離で私は立ち止まり、来ない一撃を回避してしまった。
「心頭滅却!」
間に合え。腰を捻り体重を乗せた一突きをアグリアス様に―。
「聖光爆裂破!」
閃光。視界が白濁し全身が焼ける痛みに震える。
「―ッ!!」
悲鳴すら出ない。
頭上から足元まで突き抜けた衝撃が頭を揺さぶり、意識を混濁させる。
それでも私は―全力で両手を伸ばした。かすかな手応え。
刹那、首筋に当てられるヒヤリとした鋭利な感触。
「そこまで!」
ラヴィアンの声が響き、私は動く事をやめた。
視力と感覚が戻り、のどにディフェンダーの刃があてがわれている事に気づく。
ほんの少し引くだけで、私は大量の出血をし、死ぬ。
ああ、負けちゃったんだ、私。
123:vsホーリーナイト 10/11 ◆WVAHnGXcls
06/12/01 18:36:51 0UU+7Tsp0
悔しげに見上げたその先―アグリアス様の頬―紅い線が一本。
「……あ?」
アイスブランドが、アグリアス様の頬をかすめていた?
「見事だ、アリシア。よく精進したな」
アグリアス様の笑みから余裕が消えていた。
アグリアス様は最後の最後、全力を出した。
一瞬全力を出されるだけで負けてしまう私。
でも、そこには確かな手応えがあって―。
「やっぱり、アグリアス様にはかないませんでしたか。残念です」
嘘、ちっとも残念じゃなかった。
私はニッコリと笑い、剣を引く。アグリアス様も私の首からディフェンダーを離す。
と、私は急速に襲い来る疲労に思わず尻餅をついてしまう。
「あ、アリシア~、大丈夫!?」
観戦していたラヴィアンが駆け寄ってきた。
戦ってる間、ラヴィアンの存在は完全に意識の外にあった。
「うー……全身が焼けるように痛い……」
「すまんな、手加減する余裕が無かった」
アグリアス様は苦笑しつつ、空になった左手を私に向け、目を閉じる。
「空の下なる我が手に、祝福の風の恵みあらん」
手のひらが、ポウッと光って。
「ケアルガ」
私達を包む。
ああ―あたたかいな。
全身の痛みが引いて行き、アグリアス様の頬の出血も止まり、傷跡すら消えていく。
124:vsホーリーナイト 11/11 ◆WVAHnGXcls
06/12/01 19:00:57 0UU+7Tsp0
「さあ、アリシア」
アグリアス様が左手を差し出す。
「はいっ」
私も左手を差し出す。
手を握り合って、私は引っ張り起こしてもらった。
それからお互い、微笑んで。
「強くなったな」
「はいっ! おかげさまで」
嬉しかった。
貴女と遭えた事が。
嬉しかった。
貴女と闘えた事が。
嬉しかった。
貴女が全力を出してくれた事が。
嬉しかった。
貴女の背中に少しでも追いつけた事が。
嬉しかった。
本当に嬉しかった。
だから、言います。
「アグリアス様。貴女と共に闘えた事、貴女自身と闘えた事を、私は誇りに思います」
「私もだ。アリシアのような騎士が私の仲間である事を心から誇りに思う」
貴女の背中を追いかけて―結局追いつけなかったけれど、少しだけ近づけて―。
これからも貴女の背中を追い続けていいですか? アグリアス様。
FIN
125:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/01 19:05:05 ThrAnusT0
GJ&乙
すごい面白かった
126:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/01 19:06:26 SFJlXC3z0
9レスめにゾクゾクした。
127:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/01 20:05:47 F8oUk0AE0
アグリと言えば浅野内匠頭長矩の正室
128:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/01 20:54:52 Bbi1PQuYO
爽快感溢れる素敵SSでした
乙です!
129:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/01 23:00:31 WZ9R0Lta0
次はラヴィアンあたりが、ラン○ルローズinイヴァリースでアグリアスさんに決闘を。
130:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/01 23:28:05 08YDgCdo0
ラヴィアンは、新ジョブ「女子プロレスラー」を手に入れた!
131:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/02 00:02:58 MfAyKl+I0
>>124
GJ。ゲーム的な部分もくどくなく巧い事文章に落とせてる感じ。
突っ込みを入れるとしたら、召喚魔法は魔法回避無視じゃよー。
132:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/02 01:04:33 85DZBL0t0
>>124
乙です
まあ実際には、バリアスの谷で再会した時点ではラヴィアリの方が
強いなんて事もよくあるわけですが
133:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/02 01:15:08 u+yrHYMN0
>バリアスの谷で再会した時点では
>ラヴィアリの方が強い
R&A「たいちょー! 大丈夫っすかぁ!!」
アグ「な、なんかお前達、やたら強くなってないか?」
ラヴ「まぁオーボンヌから汎用やってますからぁ~」
アリ「敵は逃げ出しましたね」
ラヴ「で、どうします? ラムザさん~? 隊長仲間にしますかぁ?」
アグ「おいおいおい、つれないな、お前ら!」
134:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/02 02:54:42 NKU3EIz80
ラヴィ「アグリアス様ーッ!私とアリシアとのコンビと、貴女とラムザ隊長とのコンビ、どちらが最強のR&Aコンビに相応しいか勝負ですッ!!」
アグ「ラ、ラヴィアン…」
ラヴィ「いやー、我々の友情パワーとそちらの愛情パワーのどちらに軍配が上がるか楽しみですねえ!イヤこれは余計なお世話でしたかアハ♪」
アリ「あ、あのねラヴィアン、やっぱり止めましょうよ…」
ラヴィ「なーに、ビビッてんのよう。別にアンタみたいにガチンコバトルやろうってんじゃないんだから。
ルザリアふれんどパークみたいな感じで楽しく勝負してさ、ついでにあのニブトンカチの二人の仲も押してやろうっていう寸法よ」
アグ「実に言いにくい事なんだがラヴィアン、お前の英字綴りは『Lavian』!我らとR&A対決は出来んのだッ!!」
ラヴィ「な、なん(ry
結局、R&A対決はラファたんとアリシアとのコンビが出場することになりました。
ラヴィ「ぐすん…」
135:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/02 03:15:10 ZFBBB7B3O
ラヴィアリとラムアグのR&A対決とはうまいこと言うなぁ
一瞬でもそう思った自分が憎いッ!
136:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/02 07:39:53 Hhnj4yyk0
ちょ、ラヴィアンw
今の今まで自分の名前の綴りを間違えて覚えてたのかw
学校などで名前を記入する機会があったろうに、誰も今まで指摘しなかったのか?
137:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/02 08:19:00 ZFBBB7B3O
竹田と武田の違いみたいなもンじゃないか?
138:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/02 09:21:45 yL+c8A780
兵卒あがりだったりしたら読み書きできないってのもあり得るだろうけど
王女付きの騎士だしなぁ
139:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/02 10:04:51 y4L3iMV8O
アリシアとラヴィアンが学生時代からのコンビで
試験前に必死にアリシアを頼る一夜漬けなラヴィアンだったなら納得かもしれない
いやさすがに名前のスペルは間違えないか……?
140:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/02 10:52:15 VS+FpJNs0
ラムザの名前を勘違いしてたってことにすれば?
L&A対決を申し込むも、ラムザがRで参戦不可能
代わりのLは…ラッドか!?
141:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/02 20:35:49 nMM+VTVp0
もう12月だというのにクリマスSSのアイディアが浮かばない。
142:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/02 20:41:41 NKU3EIz80
エロい奴だな。
構想が練れたら責任持ってエロパロ板に投下しろよ。
143:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/02 23:24:45 85DZBL0t0
クリスマスSSももう結構あるからねえ
144:屋根裏散歩士 ◆0MKMjdfW.M
06/12/03 00:26:52 X+39gq8w0
毎年クリスマスっつーと交通事故で死亡フラグが立ちやすいので、
(近所のイルミネーションを見学しに来た人の車にはねられかけた)
季節感ゼロSS投下します。
べイオウーフとアグリアスだけど寝取られものではなし。
タイトルは「騎士は金髪がお好き」
145:1/8 ◆0MKMjdfW.M
06/12/03 00:27:28 X+39gq8w0
視線を感じる。それも非常に熱いものを。
悪意や下心は感じないのでほうっておいたが、
やはりどうにも気になって仕様がない。
憧れの目線は知っている。同性、異性をとわずアグリアスに憧れる者は多い。
値踏みする目にさらされた経験もある。
小娘のくせに一丁前にホーリーナイトを名乗って、とひがみ半分の人間が大半ながら、
挑発するまなざしで彼女の騎士としての実力や行き方を問うてきた
ガフガリオンという男もいた。
そしておそらくは、女性としての自分にむけられた、
愛情をこめたまなざしを受け取っているらしいことも気付いている。
ラムザ。
誰よりも先陣を切って駆けてゆくその背中を守ることこそが
今の自分が彼の想いに対して応える最良の方法だと、
いまだ自分の気持ちに整理がつかないアグリアスはそう決めている。
ラムザの笑顔をふと思い出し口元がわずかに緩む。
嬉しい、と感じる自分を否定できない。
146:2/8 ◆0MKMjdfW.M
06/12/03 00:28:03 X+39gq8w0
ラムザはいい。異性に対してまっすぐに好意を伝える態度だ。
だからこそこの男からの不可解な視線が気になる。
ベイオウーフ・カドモスはそもそも、
竜に変じた恋人のレーゼを求めて仲間に加わった。
れっきとした恋人がいてその上何年もの別離のあと再会したはず。
このごろこの男、レーゼに向けるものとはまた違う、
かつ熱烈な好意をこめた視線でアグリアスを見据えることが多いのだ。
同じ武人として技量を認め合うような表情をすることもある。
オルランドゥ伯やラムザに向けるそれと同じもので、それは別にかまわない。
それがどうしたことか、ときには剣を振るっている姿の彼女を目にしても、
目尻を思いっきり下げてニコニコと見つめていることまである。
一時期はメリアドールのことも熱心に目で追っていたが、
こちらに対してはなぜか飽きたらしくもうやめている。
147:3/8 ◆0MKMjdfW.M
06/12/03 00:28:55 X+39gq8w0
アグリアスは目立つ。それも、美貌で。
何度仲間たちに指摘されてもぴんとこないのだけれど、
酒場で居合わせた男どもから下卑たちょっかいを出されたことは数多い。
言うまでもなく丁重に夢の世界へ旅立っていただいたが。
男のほうがつい彼女に目を奪われて痴話喧嘩に発展する男女もいた。
だからこの熱視線のせいでレーゼとの間にひと悶着あるのではないかと、
いかにもありそうな展開を予想してうんざりしたものだった。
それが、予想は見事なくらいあっさり裏切られた。
少なくとも自分の恋人が他の異性にいい顔をしていて面白く感じる人間はいない。
恋愛にはうとい彼女でさえなんとなく察しがつくはず、なのだが。
喧嘩とまではいかなくても、レーゼにとってこの状況は愉快とはいえない。
不可解なこの気分を払おうと剣を振り出すとまただ。
おまけに今日はレーゼまでくっついている。
あの熱烈な視線、そしてひそひそ楽しそうに交わされる会話。
「ふふ、ベイオウーフ・・・」
レーゼもベイオウーフも楽しそうに微笑みながらどこかに去って行く。
148:4/8 ◆0MKMjdfW.M
06/12/03 00:29:40 X+39gq8w0
「腑に落ちない」
「ベイオウーフね」
つい半月ほど前までアグリアス同様に熱のこもった目で見つめられていた、
剛剣の使い手メリアドールが同調する。
「なんだか彼、私じゃイメージが違うだのなんだのつぶやいていたけど何のことやら」
「レーゼの態度も何か不自然というかなんといったらいいか」
「普通恋人がよその女に目を向けてニッコリってことはさすがにねぇ・・・」
「それどころか聞いて聞いて、ベイオウーフさんったら昨日はさらに、
あのニコニコ顔がいきなり崩れたかと思ったらボロボロオンオン男泣きしだしたんですよ!」
漆黒の目をくりくり輝かせたラファはおかしくてたまらないという顔をしている。
「一体何なの・・・?アグリアス、あなた何か変わったことでもした?」
「いつも通りに剣の稽古をしていたつもりだけど・・・」
「んっふっふ、甘い甘い!そこに誰か他の人が来てましたよねっ」
「ラムザが」
「そう!ラムザさんですよ!」
どうやらラファは真相を知っているらしいが、教えてくれる気はないらしい。
「それじゃ、がんばって謎をといてくださいね~」
たまには娯楽も必要だろうが、自分が娯楽のタネにされるのは、
女同士のおしゃべりでつきものの恋愛の話題だけでもう手一杯なのがアグリアスだ。
149:5/8 ◆0MKMjdfW.M
06/12/03 00:31:46 X+39gq8w0
「だから!はっきりさせていただきたいのです!
一体どうしてベイオウーフ殿が私を見つめなくてはならないのですか!」
みんなで和やかに食卓を囲んだときでもついつい硬い言葉遣いが出てしまうが、
焦ったり緊張したりするとすぐこうなるのもアグリアスだ。
「あはは・・・」
「そうかあそうなのかあ」
「なるほど一応納得できるわね・・・」
「気が早いって・・・何年先のことだよ・・・」
とっくに事情を知っているらしいラムザやメリアドール、
それにムスタディオたちが脇でニヤニヤしている。
こういうときにまとめ役となれるのはオルランドゥ伯くらいしかいないのに、
こちらもまた、あのベイオウーフが見せたような目尻の下がったニコニコ顔。
「ベイオウーフ殿!」
困惑してますます頭から湯気が出るアグリアスを見かねたレーゼが、
恋人の腕にそっと手をそえた。
「ねえもういいんじゃないのかしら?
アグリアスも子供好きだから怒らないと思うわ」
ね、と上目遣いで覗きこまれるベイオウーフはまたもやあの不可解な笑顔でこちらを見つめる。
150:6/8 ◆0MKMjdfW.M
06/12/03 00:32:33 X+39gq8w0
「は?娘?」
「そう、ベイオウーフったらね、私たちが女の子を授かったとしたら、
大きくなったらアグリアスみたいになるんじゃないかって」
レーゼがアグリアスに近寄り、その透き通る金の髪に触れる。
「私たちの髪って、色が似ていると思わない?」
「ええ、まあ」
透き通った金髪の色味自体は確かに似ている。
「それでね、私に似た女の子がいいって彼は言うんだけれど、
私だって彼に似た子が欲しいと思うわけ」
「それで、目元はもうちょっとキリっとさせて、
女の子でも男の子でも騎士としての剣術や教養は身につけさせるつもりよ。
ドラグナーの能力は分からないけれど、
少なくとも魔法剣の素養はある子になるんじゃないかしら」
メリアドールが得意とする剛剣技は、
剣に祈りをこめるのと同時に全身のバネや足の踏み込みを駆使する。
女性騎士として恵まれた長身を存分に生かしたパワフルな技だ。
「ほら、私の剛剣技だと明らかに剣のスタイルが違いすぎるでしょ」
アグリアスの聖剣技は剣に使い手の祈りを載せる技で、
基本の剣術を身に着けるのとはまた違う次元のものといってもよい。
同じく神に仕える騎士の技であっても、
ベイオウーフの魔法剣のほうが性質としては確かに似ている。
151:7/8 ◆0MKMjdfW.M
06/12/03 00:33:52 X+39gq8w0
「それではいきなり泣き出したあれは・・・」
「うふふ、もう、ベイオったら気が早いんだから」
「レーゼに似た美人ならあっという間だろう?」
こちらお二人、またしても自分たちだけの世界に入ってしまったところを
ニヤニヤ笑いのムスタディオがベイオウーフの声色を大げさに真似する。
『君みたいな美人の娘が生まれたら絶対に男どもも放っておかないし心配だ・・・』
調子に乗ったラッドも参加する。
『ああッ!剣に生きる真っ直ぐで真面目な女性に育てたつもりなのに
やはりいずれはどこかの男に持っていかれてしまうのかッ!』
「生まれもしてない娘に親バカもいいとこだよな!」
「なあ、ラムザ!」
アグリアスの席からはラムザの表情は見えにくくて何もわからない。
「だってアグリアスがあんまりにも『理想の私たちの娘』なんですもの!」
いつの間にかレーゼがアグリアスの背後にいる。きゅっと彼女を抱きしめる。
「可愛いアグリアス、かあさまあなたがお嫁に行っちゃったら寂しくなるわ~」
「なッ!」
「お義父上!お義母上!アグリアス嬢と結婚させてください!」
「ラムザまで!」
「アグリアスさん!僕は真剣です!!!」
152:8/8 ◆0MKMjdfW.M
06/12/03 00:36:01 X+39gq8w0
異端者の烙印を押された一行にとっては避けて通れない、
他人の命を奪う戦い。
根っからのお人よしであるラムザ・ベオルブは、
無駄な血を流すことを好まないまま他人の血で手を染めてきた。
それがこのごろめっきり、後味の悪い人殺しの機会が減っている。
「アグリアスさん!愛しています!!!」
思いのたけを絶叫することで己の潜在能力を極限まで高める方法を知ったラムザは、
毎度のごとくこの手合いの内容ばかりを天下に公表し続けている。
「アグリアスさん!すべての戦いが終わったら僕の妻になってください!!!」
ほかの事にかえたらどうにも身が入らないのだといって聞かない。
仲間たちも大笑いして活気付く上、
敵陣からは早々に戦意喪失者、逃亡者を大量に輩出した。
そしてさらにごく最近はラムザのほかにこの男も絶叫に参加するようになった。
「ならん!アグリアスとの結婚はこのオレが赦さん!!」
「義兄上!僕のどこがご不満なのですか!?」
「うふふ~、可愛いアグリアスはまだまだ私たちのもの♪」
アグリアスと背中あわせで戦っている女性もニッコリと笑いながら、
アグリアスの頬をぷにゃっとつつく合間に敵兵を殴り倒す。
「あんなのが異端者なのかぁ・・・。ハァ、実家、帰るかな・・・」
そしてまた今日も今日とて信仰厚く結束硬いはずの神殿騎士団の平団員たちが、
アホらしさのあまり聖ミュロンド寺院からのそのそと立ち去っていく。
153:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/03 01:33:49 PNzQbBQZ0
>>152
乙です。
ほのぼのSSかと思いきや、終盤はアホ話ですなw
アグたんが誰かの母親的な立場もいいけど、娘または妹的な立場もこれまたいいもんだな。
154:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/03 14:22:44 ELflDNcTO
ベイオかわいいよベイオ
155:辺緒瑠部家らむ平
06/12/03 22:51:47 31i/7hjl0
)∧..∧
. (´・ω・`) <アグリアスさん!僕は真剣です!!!
cく_>ycく__)
(___,,_,,___,,_) ∬
彡※※※※ミ 旦
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
さすが異端者! お尻に敷かれぬように…
\ / \ ∞ /
l|||||||||||||| ∩,,∩ ∩,,∩ ∩,,∩ ミ∩ハ∩彡
(, )(,, ) ,,)( )( )
ラヴィ アリ
156:「アグ単」購入一号
06/12/03 23:12:00 kW/NUNEZ0
おお!今気がついた!
ちゃんとアホ毛がついてる!
157:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/03 23:28:09 dMmCQkzc0
アグたんの体臭をスーハー・・・
158:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/04 01:13:09 Tdbn0hi10
fate,ジャンヌとやってきたがやっぱアグたんが一番だった
159:1/3 ◆5ulQYykmOo
06/12/04 17:04:10 ys+ZOdww0
こんにちは、初投下です。
学生なら誰でも一度はやる命乞い(w のお話を。
一週間後、試験がある。
いや、試験ならば昔から幾度となくあった。
学生は合格に向かって勉強し、そして己の無力を思い知る。
裏技を使うという愚さえ犯した学生たち。
発覚を恐れた学生たちは、その無残な光景を見て正攻法でいこうと心に決めた。
合格に最も遠い態度で合格を目指す彼女ら―
160:2/3 ◆5ulQYykmOo
06/12/04 17:05:24 ys+ZOdww0
そのとき私は、教官の部屋にいた。
貞操の危機を告げるいやらしい顔が、私に近づいている。
なんでこんなことになったのか―
初めから思い出してみよう…。
―王都ルザリア士官アカデミー。
規模としては、畏国全土に優秀な兵士を送り出したガリランドのそれには及ばないが、王家直属の騎士を養成するという栄誉と、設立以来長い歴史を持つという点では畏国最高の教育機関である。
だが、長い歴史は腐敗をもたらし、昔よりも楽に入学できるようになってからというものの、生徒の質の低下が問題となっていた。
…らしいわ。
私もそこの生徒の一人。
立派な騎士になって王家に仕えるために入学させられた。
でも、私にはちょっと荷が重いみたい。
流石に王家直属なだけあって、校則と試験の厳しさは生半可なものじゃない。
これなら、そのガルバナだかガリランドだかなんか目じゃないわ。
今日だって一週間後の試験のために勉強してるの。
でもね、どうもうまくいきそうにない。このままじゃ落第しそう…。
私は、成績のためなら何でもやる決意よ。
私の担当の教官は50過ぎで昔ながらの堅物。生半可な頼み方じゃとても動いてくれそうにない。でもその反面むっつりな所があるらしくて、ついこの間も同じクラスのラヴィアンが噂してたのを覚えてる。
普通のやり方でダメなら思い切って、ちょっと強引な手を使うつもり。
161:3/3 ◆5ulQYykmOo
06/12/04 17:07:40 ys+ZOdww0
トントン。
教官の部屋のドアを叩く音
「先生…今、よろしいでしょうか…?」
「かまわんよ。何の用かな?」
「ありがとうございます。」言いながらクルリと向きを変え、ドアの鍵をかける。そして教官に向き直り、目を見て話す。
「実は、試験のことでご相談がありまして…」
「…君も相談か。」しばし間を置いて呟く。
「まったく、最近の学生はたるんどるな。王家直属ということがどういうことかわかっていないと見える!」許しがたいと言うような表情を見せる教官。
でもここで引き下がるわけにはいかないの。諦めれば両親から厳しく折檻されちゃう。
「それでも近衛騎士シャルアールの子かッ!」…てね。
あーヤダヤダ、なんとかして成功させないと…。
「先生…どうかお願いします。私、何でもしますから。」
「何でも…?」
「はい、何でも…します。」
そう言って私は、色っぽい顔を教官に向けて、襟の隙間から胸がよく見えるように身をかがめる。それを横目でチラチラ見ながら、「何でも…と言ってもねぇ…」と、教師として認められないというように考え込む。
「何でもしますから…」
色っぽいしぐさとうっすら涙を浮かべた目でアピール。
さっさとOKしろ、このエロオヤジ。
162:4/3 ◆5ulQYykmOo
06/12/04 17:10:15 ys+ZOdww0
「ふむ…」
「では…仕方ない。可愛い生徒の頼みだからな。」
「本当ですか!ありがとうございます、先生!」嬉しさを表現するために、精一杯の笑顔を教官に見せる。
「君は何でもやると言ったね。」教官の顔が下品ににやける。
「はい…」きもっ!その脂ぎった顔!
下品なオヤジに嫌悪を感じながら、相手をじっと見つめて答える。
「それじゃあやってもらおうか。」
「…はい」
「勉強を」
糸冬
163:159 ◆5ulQYykmOo
06/12/04 17:15:53 ys+ZOdww0
アグリアス様に萌えるスレなので、なんとかスレ違いにならないように、ラヴィアンの友達という設定にしてみました。
それでも何かズレてるような気もしますが…w
164:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/04 20:57:25 5xOC/FDi0
アグリアスが登場していない以上、スレ違いだろうと思うぞ。
だ が オ チ で 笑 っ た www
165:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/04 22:06:53 E/q2eh840
ほかにSS投下できるスレは色々あるよ。
FFの恋する小説スレ(非エロ)あたりがいいかも。
スレリンク(ff板:101-200番)
166:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/04 22:21:01 NhyFJjdh0
>なんとかスレ違いにならないように、ラヴィアンの友達という設定にしてみました。
日本語でおk
167:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/04 22:41:01 iy+u2Vr00
申し訳程度に「同じクラスのラヴィアンが~」とあるだけだしな。
ただ事前に「~なのはアリですか?」と顔色伺い無しで投下する姿勢は、俺はむしろ高評価。
まずはやってみる。リスク&リターン上等。2chではこれ大事。
他スレだと>>165のとこは俺はお奨めできない(テンプレと住人の空気を見れば分かる)
ならFFTの総合キャラ萌えスレを盛り上げてみるのも一つの手だと思う。
168:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 00:28:24 NysPXDTE0
>>162はコピペの改変やがな
しかもアグどころかFFTである必要も無いな
169:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 09:43:33 6eIdmxDmO
エース厨くんなっつったろ氏ねよ
170:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 09:47:21 6eIdmxDmO
ここはお前が来ていところじゃないんだよ消えろエース厨氏ね二度と来るなwwww
171:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 10:00:23 rjDFu/PD0
ちょwwwあんまりいぢめるなよwww
荒らしにでもなられたら困るだろうが!
172:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 10:16:53 6eIdmxDmO
氏ねばいいんだよVIPのスレに奴らのスレに突撃するように頼んで来た
173:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 11:22:23 iZgPn8ui0
''';;';';;'';;;,., ザッザッザ・・・
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッザッザ・・・
;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy、
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、 VIPからきますた
Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^Λ_ヘ
VIPからきますた ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
__,.ヘ /ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ VIPからきますた
/\___/ヽ /\___ /\___/ヽ _/ヽ /\___/ヽ
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/`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐- /`ー‐--‐‐―´\-‐‐ /`ー‐--‐‐―´\
174:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 12:05:36 YA3SZWtA0
打打打打っ打 打っ打っ打打!
ダイダイダイダイ ダイアグたん 燃えろ 燃え上がれ!
今更疑うな 信じる宣言 ダイアグたん
熱い心を込めて 今日も願いを刻む
聖光爆裂破 炸裂さ
戦うべきライバルは
(シドの強さに)くじけそうなこの自分
昨日よりもJp稼いで 強くなれ! ダイアグたん!
ダイダイダイダイ ダイアグたん 燃えろ 燃え上がれ!
北斗骨砕で 打打打打打打っ打!
ダイダイダイダイ ダイアグたん 倒せ 打ち倒せ!
輝け聖騎士の 信じる宣言 ダイアグたん
175:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 21:55:26 UwvVvQiQ0
アグリアスの胸の大きさはCカップくらいが丁度いいと思う。BでもDでもなくCで。
176:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 22:42:09 ZUPpACUk0
とりあえずウチのアグリアスさんは、
ラムザにありとあらゆる「はげます」されたおかげで、B(バスト)97になりました。
177:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 22:47:47 Pg27Ebck0
>>176
もう一回「はげます」されると100になるわけだ。一時的に。
コトが終わって興奮が冷めると97に戻ると。
178:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 22:52:43 OIYNYqQm0
B97?ああ、筋肉の分上げz
(始末されました… 全部聞くためには3AT以内にレイズしてください)
179:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 23:07:22 UwvVvQiQ0
B97の練乳プレイ……いい。すごくいい。
アグリアスさんを家畜のように扱い乳搾りするラムザ君……。
180:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 23:16:13 vtDEocw0O
>>172
他力本願乙
下げることすら知らん奴が吠えるな
181:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 23:23:28 DFFu/X2b0
>>179
この身、貴公に預けると言ったはず。
本当にそれが貴公の望みなのか…?
あん…らめぇぇぇ
182:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/05 23:26:18 wQzXRtDu0
>>179
おいおいw
Cカップくらいがいいんじゃないのか?
かういう俺もアグはスレンダーだと思ってたが、今やこのスレに洗脳されてしまったがなw
183:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 00:35:01 3qBwFkMXO
たとえチンコがついててもアグリアスなら許せるよな
184:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 00:43:17 cenVnQR10
>>183
URABATAの管理人乙
185:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 00:56:20 f9ODBsVy0
俺をアグリアス:巨乳の道に刷り込んだねりわさび氏は結局ふたなりアグたんは描かなかった。
同系統キャラとも言えるクリルラさんのカットはFF11同人に度々描いてたが、彼女にもチ○ンポは生やさなかった。
俺はホッとしているのか、残念がっているのか。
それは今でも分からない…
186:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 01:20:14 gbb/IBHW0
アグに続いてメリ&ラファもキタ━━(゚∀゚)━━!!
187:密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw
06/12/06 01:38:38 eCsjVRqQ0
疲れきった体でドグーラ峠をようよう越えた矢先にキングベヒーモスに出くわしたのは
災難だったが、オルランドゥ伯のおかげで何とか撃退できた。
「ザーギドスでの楽しみができたぜ。いやいや、角はもっと根元から切るんだ。
太さで値段が決まるんだから」
小山のようなキングベヒーモスの背中から、ラッドが手慣れた調子で指示を出しながら
鉈をふるっている。その傍らで、諸肌をぬいで汗をぬぐっているオルランドゥに、
アグリアスはあらためて頭を下げた。
「感服しました。ほとんどお一人で、これを仕留められるとは」
「なんの、なんの」たくましい肩を上下させつつも、老剣豪は上機嫌である。「それより、
ランドリア山でベヒーモスとは運がよかったな。今晩が楽しみだ」
「今晩?」
アグリアスがきょとんとしていると、オルランドゥは意外そうに眉を上げた。
「ランドリアのベヒーモスといえば、めったには喰えぬ珍味ではないか。嫌いかね?」
「珍味って……食べるのですか? ベヒーモスを」
「知らぬのか!?」
オルランドゥは大声を上げたが、驚いたのはアグリアスの方だった。この巨獣を
食べるだって? 隣で解体作業を監督していたラムザも、目を丸くしている。
そのラムザをオルランドゥは見やって、
「まさか、ラムザ。君もベヒーモスを食べたことがないのか」
「いや……あまり、こういうものを食べようと思ったことは……」
「では、あれは何をしているのだね」と、傍らの解体作業を手で示す。
「毛皮骨肉店に売る部位を採ってるんですが……」
「何ということだ」
オルランドゥは心底意外そうな声を上げて立ち上がった。「ランドリアのキング
ベヒーモスを仕留めたのに、角とたてがみを売り払って終わりだと? 君たちは
食の楽しみを知らないと見えるな」
188:密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw
06/12/06 01:39:29 eCsjVRqQ0
ラッド達も解体の手を止めてこちらを見ている。オルランドゥはそちらをじろりと
睨んでから、ようよう傾きかかっている太陽に目をすがめ、「確か、旅程にはいくらか
余裕があったはずだな」
「はあ、今日はこんなこともあったので、適当なところで野営を張ろうと思っていましたが」
「なら、丁度いい」オルランドゥはベヒーモスの方に向き直り、「おおいラッド君、
すまんが角採りは中断してくれ。本体の解体が先だ」
「本体?」小山のようなベヒーモスの体を解体してどうしようというのか、ラッドも
怪訝な顔をしている。オルランドゥは気にした様子もなく、
「今日の炊事当番はアグリアスだったな。濡れてもいい服に着替えてきたまえ。
ラムザ、君もだ」
「あの、僕は明日の打合せとかこの後も色々」
「バルバネスの息子がベヒーモスの食べ方も知らぬとあっては、冥土で奴に
顔向けができん。いい機会だ、きっちり仕込んでくれる」
有無を言わせぬ気配である。アグリアスはラムザと顔を見合わせ、いそいで
着替えを取りに駆け出した。
「いいかね、まずは血抜きだ。これは仕留めてから早ければ早いほどいい。これほど
大きいと普通はやぐらを組んで吊すのだが、幸いあつらえ向きの手伝いがいる。
労働八号!」
「カシコマリマシタ」
オルランドゥの声に応えて労働八号がのっそりと歩み出し、キングベヒーモスの
後脚を両手でもって高く差し上げる。巨体ゆえ完全に吊すことはできないが、
それでも切り落とされた首からどぶ、どぶと樽の底を抜いたように赤黒い血が
流れ出てくる。労働八号の足下はあっという間に血生臭いぬかるみになってしまった。
「知っての通りベヒーモスは雑食だが、このランドリア山には大型動物が少なく、
いっぽう飛竜草やロランベリーなど香りのよい草木が豊富だ。したがってランドリアの
ベヒーモスは草食で、肉に臭みがない最高級の珍味とされておる」
講義をしながらオルランドゥはよく研いだアイスブランドでベヒーモスの尾と四肢の
先をすぱすぱ切り落とす。「血を抜く間に皮を剥ぐ。ラヴィアン君、オリハルコンを
持っていたな。貸してくれたまえ」
189:密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw
06/12/06 01:40:17 eCsjVRqQ0
講義を受けているのはラムザ、アグリアス、それにアグリアスが巻き添えにと
引っ張ってきたラヴィアン、ラッドの四人である。アリシアには逃げられた。オルランドゥは
見事なナイフさばきで皮下脂肪に刃を入れ、すいすいと皮を剥ぎ取っていく。
「次に内臓だが、まず肛門周囲にナイフを入れ直腸を分離してから、腹を開いて
残りを取り出す。食道から胃袋、大腸までを俗に白物、他を赤物などと言うな。
キング種だけに発達した第三肺は一名キングベヒーモス袋と言って……」
(なあラムザ)
(何ですか)
(伯ってこんな人だったのだな)
(僕もこんな活き活きした伯を見るのは初めてです。そういえば、父と二人で狩りに
行くとすごい量の塩漬け肉とかがおみやげだったなあ)
湯気を立てている臓物を筵の上に引きずり出し、赤物、白物と分けて並べてから、
オルランドゥはおもむろにアイスブランドを構え直す。気合一閃、見上げるような巨体が
背骨からずぱりと真っ二つになった。続いて剣を右手に持ち替え、左手にオリハルコンを
取り出して、おもむろに刃を打ち合わせ、
「ここが前すね、筋が多く硬いので挽肉にすることが多い。続いて肩、ここは煮込みか
塩漬けにする。ここが首肉、その下の肩から背中にかけての部分が肩ロース。
総じてベヒーモスは首と背中の筋肉がよく発達しており、シチューなどにすると
味が濃くて実にうまい。次に背中部分はロインと呼ぶが……」
大小二本の剣を器用に使って、解説しながら手際よく肉を切り分けていく。どさ、
どさと地面に切り落とされる巨大な肉塊を、アグリアス達は大急ぎで拾っては水洗いして
並べる役割である。これほどの巨獣になると、死んでずいぶん経っても体の芯は
まだ温かい。湯気がもうもうと上がり、むせ返る血の臭いの中で汗だくになっている
うちに、ベヒーモスの右半身はきれいに解体されて、綺麗な深紅色をした肉の山と
化していく。いつの間にか、日はだいぶ傾いている。
「……最後に後ろ脚は外もも、内もも、しんたま、ともすねの四部位に分かれる。
外ももは塩漬け肉にするのが定番だな。さて、実習だ。もう半身はアグリアス、
やってみたまえ」
「えええ!?」
190:密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw
06/12/06 01:41:09 eCsjVRqQ0
無造作に血まみれの剣とナイフを渡された。野戦歴の長いアグリアスだが、料理は
あまり得意でない。できないことはないが、隊内ではまずもって下から数えた方が早い
程度の腕前である。もちろん、こんな巨大な獣を捌いたことなどない。自信なげに
立ちつくしているのを後目に、
「それと、備蓄品リストを見せてくれ。ふむ、塩と乾物は充分にあるな。だが根菜が
足りん。幸い、この山にはロマンダボウフウがよく生える。ラッド君、ちょっと行って
掘ってきなさい」
「え?…あ、はい」
一瞬面倒くさそうな顔を見せたものの、それがこの血みどろの解体現場から
逃れられるということだと理解したラッドは飛ぶように走っていく。ラヴィアンもすかさず
後に続き、アグリアスの視線が恨めしげにその背中を追った。
「あの、伯、どうせ全部解体したって食べきれっこないですし、半身で充分」
「何を言っておる。塩漬けにしてよし、干し肉にしてよし、余った分は麓の村にでも
持っていけば高値で売れる。ベヒーモスに捨て所なしというのだ」
ラムザが助け船を出そうとしたが、一言のもとに切って捨てられる。
「じゃ、じゃあ僕も手伝って」
「ラムザには別の仕事がある。今剥いだ皮をそこの川へ持っていって、脂肪や血管を
綺麗に洗い落としてきなさい」
「皮!?」
「これほど見事なベヒーモスの皮を捨てる手はない。洗ったら石灰を溶かした水に
漬けておくんだ。りっぱな革鎧が一領できるぞ」
「あの、今更レザーアーマーなんか作っても」
「駆け足!」
「はいっ!!」
毛布より大きいキングベヒーモスの皮をかついでラムザが飛び出していき、アグリアスは
もう逃げ道がないことを悟った。
191:密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw
06/12/06 01:43:06 eCsjVRqQ0
日が落ちる頃、ようやくベヒーモスの皮の下ごしらえを終えたラムザが戻ってきてみると、
頭から爪先まで血脂と肉片にまみれて半泣きになったアグリアスが、ベヒーモスの
背骨をノコギリで曳き切っているところだった。
「……ラムザぁ~」
情けない声を上げるアグリアスに駆け寄ろうとして、あまりの血臭に二の足を踏む。
傍らにはアグリアスが解体したらしい半身の肉が積み上げられているが、オルランドゥの
作った山よりひとまわり小さい。だいぶ無駄が出たようだ。そのオルランドゥはというと、
少し離れたところに石竃をしつらえ、ラムザが生まれる前の流行歌を鼻歌で歌いながら
大鍋をかき回している。
「本当は骨も色々役に立つのだがな、まあ旅の空ではそこまですることもないだろう。
スープのために骨髄を取るだけでいい」
アグリアスの切った背骨の中から巨大な髄を取り出し、大鍋に放り込む。鍋の中には
すでに何種類かの香草とロマンダボウフウらしき具が、ぐらぐらと煮えかえっていた。
オルランドゥはしばし満足げにそれを眺めてから、
「覚えておきなさい、香りのものと火の通りにくい具は先に入れるのだ。さてラムザ、
荷馬車へ行ってここに書いたものを用意してきてくれんか。アグリアス、かまどをもう一つ
作るから手伝ってくれ」
「あの、その前にできれば体を洗って、着替えてきたいのですが」
「後にしなさい。これから内臓を扱うぞ」
ますます泣きそうな顔になったアグリアスを見やり、申し訳なさそうに頭を下げて、
ラムザは渡されたメモを夕闇にすかしながらまた駆け出していった。
「どうして自分がこんな目に、と思っているな?」
再びぽつねんとラムザを見送るアグリアスに、オルランドゥが声をかけた。一抱えも
ある大きな肝臓を、ナイフでぶつりぶつりと切っている。アグリアスも慌ててナイフを
とって手伝った。
「いえ、そのような」
「ははは、いいさ。ところでアグリアス、君はパンを焼いたことがあるかな?」
「はっ?……」
192:密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw
06/12/06 01:45:52 eCsjVRqQ0
それはいくらなんでも、馬鹿にしすぎというものではないのか。アグリアスとて、月に
何度かは炊事当番を務めているのだ。堅パンを火にあぶってトーストを作るくらいの
ことは普通にやっている。憤慨の気持ちが顔に出たのだろう、オルランドゥは苦笑いをして、
「そうではない。小麦粉を練って、パンだねを加えて、窯に入れて、パンを作ったことが
あるかな、というのだ」
「……それは、ありません」
「そうだろうな。だが、いずれやらねばならんかもしれんよ」
細切れにした肝臓に塩、胡椒、ごまの粉をふり、火酒にひたして臭み抜きをする。
その間に香草をきざみ、干し茸の水戻しをし、かまどの石を組み、合間合間に
鍋の様子をみる。炊事当番というのはただでも忙しいものだが、今日はオルランドゥの
特別料理のおかげで目の回るような有様だ。
「私はな、この戦いが終わった後のことを考えている。ルカヴィどもを退治して、我々の
役目が終わった後、ラムザは言うまでもないが、君もオークス家に戻れるとは限るまい。
そうなれば、生涯を流浪するか、さもなくば平民となって暮らしを立てるより他にない。
ラヴィアンやアリシアとて、いつまでも付き従ってくれるわけではなかろう。そうなった時、
自分でつくる飯がまずいというのは、侘しいものだよ」
ブロンズシールドの裏打ちを剥いで作った簡易フライパンに脂肪のかたまりを置いて、
かまどに載せる。銅の表面に熱がまわり、脂が溶けてじりじり音を立てるのを、オルランドゥは
じっと聴いている。その横顔が一瞬燃え上がった炎に照らされ、濃いオレンジ色に
ひらめいて見えた。
この人はもう二度と、南天騎士団の頭領シドルファス・オルランドゥとして生きることは
できないのだ。当たり前の事実が、ふいに胸へ迫ってきた。
黙り込んだアグリアスを見て、オルランドゥはにやりと笑う。ぐらぐら煮えている鍋の
側へ歩み寄ると、やおらナイフでかまどの土をほじくり返しはじめた。盛大に燃えている
薪の、そのすぐ下の熱い地面を掘って、大事そうに何かを取り出したのを見れば、
握り拳ほどの小さな紙包みだ。炎の熱を受けて、すっかり茶色に変色している。
けげんな顔で見守るアグリアスの鼻の先で、オルランドゥがその包みを開くと、
ほわん、と香ばしい匂いが鼻をついた。
193:密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw
06/12/06 01:47:34 eCsjVRqQ0
包みの中にあったのは、ひとかたまりの肉と、いくらかの香草。土の中に埋められて
ほどよく蒸し焼きになり、たまらない匂いを立ち上らせている。半分に切って、フォークに
刺してくれたのを口に入れて、
「おぅ……!」
思わず、アグリアスは声を漏らした。
信じられないくらいに柔らかい。噛み切るのに歯がいらず、舌だけでちぎれてしまう
ほどだ。濃厚な肉の旨味と脂の甘みが口の中いっぱいに溶け出して、香草のかおりと
共に喉をみたしていく。オークス家の一番りっぱな晩餐だって、こんな美味しい肉を
食べたことはなかった。絶句したまま夢中で口を動かしているアグリアスを、オルランドゥは
満足げに眺め、自分も一切れほおばってもぐもぐやりながら、
「キングベヒーモスには、ハリケーンを撃つための第三肺がある。この肺のために、
喉の奥にほんのわずか、ほとんど使われることのない筋肉ができるのだ。美食家には
喉ヒレなどと呼ばれて、獣肉の極上中の極上とされておるが、何しろ一頭から
これっぽっちしか採れん」
白いのどがこくりと動き、口の中の至福を呑みくだしたアグリアスはようやく我に返る。
口元から一筋よだれが垂れているのに気付き、あわてて拭いた。オルランドゥは
くすくす笑っている。
「これも美食の修行だ。……皆には内緒にしておけよ」
いたずらっぽく言うので、アグリアスもつい噴き出してしまった。二人でひとしきり
笑ってから、
「でも、そんなに貴重な肉なら、私よりラムザに教えてあげた方がよかったのでは
ありませんか」
「なに、君が覚えれば、少なくともラムザの子には伝わる」
はて、どういう意味だろう。アグリアスはしばし考えて、
「……伯ッ!!」
真っ赤になって怒ったところで、図ったように堅パンと野菜をかかえたラムザが戻ってきた。
194:密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw
06/12/06 01:49:12 eCsjVRqQ0
オルランドゥが腕によりをかけた「キングベヒーモスの山の幸シチュー」ならびに
「レバーと香草のソテー・風水士風」は、
「……美味ぇえええ!!」
「おいしーい!」
「おかわりーー!!」
一同に大絶賛をもって歓迎された。
ここ数日というもの強行軍続きで、歩きながら干し肉をかじって済ませるような食事が
多かっただけに、うまさもひとしおである。大鍋一杯のシチューと、ブロンズシールド
三枚に山盛りのレバーはあっという間になくなり、まだたっぷり残っている肉を使って
引きつづき焼肉パーティが始まってしまった。
「あまり食べ過ぎると、明日に障るぞ」
アグリアスが形ばかり注意しても、聞くものではない。一抱えもある肉の塊を金串に刺して
火にあぶり、焼けた表面からナイフで削いでほおばる。ジュウジュウと音を立ててしたたる
黄金色の脂を堅パンに受けて食べるのもいる。皆ここを先途とばかり食べまくり、舌つづみを
打っては酒を飲み、中には踊り出す奴まで出てくる。
「ずいぶん食べ歩きもしましたが、これほどうまいソテーはめったに食えない。ソースの
味はどうやって出すんです」
「うん、隠し味に干しアンズを入れるのがコツでな」
若い連中にまじって、オルランドゥも上機嫌で盃を傾けている。そんな彼らに一歩離れて、
アグリアスはのんびりと岩に腰をかけ、宴を眺めていた。
何しろ皆が大喜びでかぶりついているその肉に、頭からまみれてさっきまで解体作業を
していたのである。鼻の奥にまだ血脂の臭いがこびりついており、とても肉を食べる気に
なれない。シチューを少しとパンをかじって、いつもより軽い夕食ですませた。腹八分目だが、
満足げに腹をさする。さっき食べた至福の味を、満腹感で台無しにしたくないという
名残惜しさもあった。
かまどを囲む輪の中に、ラムザの姿もある。シチューの残りに堅パンをひたして、大事そうに
食べている。子供のように嬉しげな横顔を、アグリアスはじっと見つめて、
(……料理の練習を、しよう)
勃然と、そんな気持ちがわき上がってくるのを覚え、知らずスプーンを握りしめていた。
195:密猟グルメ ◆BIdtzyaiEw
06/12/06 01:50:07 eCsjVRqQ0
ベヒーモス成獣の体重はおおよそ5トン。骨や内臓を除き、約2トンあまりの肉が採れる。
塩漬け肉を樽いっぱいにこさえ、馬車の入口には干し肉にする分をぶら下げて、
それでも残った肉は地面に埋めた。昨日よりだいぶ目方のふえた荷物と人間共を
牽くボコも重そうである。
「いやあ、やっぱりうまいもの食った次の日は気合が違うな」
「おお、今なら神殿騎士団だろうとルカヴィだろうと屁でもないぜ」
この夜以来、美味しい食事は士気の向上におおいに役立つと学んだ一同はこぞって
料理の腕を磨き始め、ラムザ一行の食事情は大幅に改善することとなる。もちろん
アグリアスの料理も見違えるほどの上達を見せ、この点ラムザはおおいに伯に
感謝したのだが、
「ハイドラの舌ってのは珍味らしいな。向かって右の頭のやつが特にうまいとか」
「ダークベヒーモスの×××を白ワインに漬けると極上の強壮剤になると聞いたぜ」
「おいラムザ! イグーロスへは北回りで行こうぜ、今頃ラーナー海峡にはクラーケンが
出るそうだ」
ただ一部の者が、美食が高じて珍味マニアになってしまい、ラムザの頭をしばし
悩ませることになったのだった。
End
196:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 02:06:00 TGTJTit4O
(・∀・)イイ!乙!
197:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 02:12:00 f9ODBsVy0
待ってました、アニキ。超乙っす。
池○グルメならぬ雷神グルメというとこですか。
198:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 02:50:34 dnMr0Nlr0
昼寝士さんキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!
199:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 03:30:52 IaJjELvE0
乙
やっぱすげーわ、超面白ぇ
200:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 03:34:36 IIktyh9v0
200ならアグたんのふくよかなおっぽいに顔うずめる
201:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 03:39:00 NpMGTZlUO
さすが昼寝士様だな糞エース厨なんかとは比べものにならないこういう人こそアグリアス様に萌えるにふさわしい人だ
エース厨今見てたら許さない社会のゴミは早く氏ね昼寝士様のを読むなんておこがましいから
202:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 04:03:13 cenVnQR10
>ダークベヒーモスの×××を白ワインに漬けると極上の強壮剤になると聞いたぜ
ひ、ひょっとして北の将軍様が食ってるオットセイの×××がヒントですか!?
などと下世話な突っ込みいれてみる
203:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 04:33:22 3qBwFkMXO
今日の昼食は良いモノ食べようと思う
204:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 06:34:30 Jl196GayO
>>201
下げろ、阿呆
あと日本語でおk
205:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 07:34:34 rK8tbquIO
朝から焼肉したくなってきた
206:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 08:30:10 f9ODBsVy0
ジプシーキングスのヴォラーレ(麒麟淡麗)をBGMに読み返してみたら、なかなかいい感じで合ってて笑った。
もちろん「聖騎士商売」はインスピレイション(鬼平ED)で。
207:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 10:08:23 YJxFgPor0
>>202
生き物の珍宝が強壮剤になると云われるのは古今東西そう珍しいことじゃない
有名どころだと例えば虎のは昔物凄い高値がついていたらしいが
208:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 19:26:10 1ytMQkOX0
珍宝でなくても白子とか生殖関係の器官は強壮剤と言われるな
209:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 19:26:42 1ytMQkOX0
珍宝でなくても白子とか生殖関係の器官は強壮剤と言われるな
210:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 19:33:47 Adhnnfh90
文章が濃密ですごい。料理する過程が見事に描写されてて感服いたしました。
211:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 22:55:30 MLtPUxvH0
なぜだろう・・・。
アグたんには母親よりも父親(的キャラ)の方が似合うと思うのは。
212:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 22:56:53 1pfIuvmz0
>>「……ラムザぁ~」
に、萌え悶えた
213:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 23:17:43 dnMr0Nlr0
( ´w`)<聖光爆裂破を成功させる・・・・ナンチテ
214:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 23:48:04 V5gGhy160
>>201
お前がエース厨嫌いなのはわかったから、続きはブログでも作ってそこでやれ。
これ以上個人的な粘着エース厨叩きにアグスレを、そして職人さんとその作品を利用するな。
ああ、他のスレにも行くなよ。もう1度言うが、続きは自分のブログ作ってそこでやれ。
それなら多分誰も文句言わんから、そこで好きなだけエース厨叩きしとけ。
215:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 23:56:21 BF9LzyUo0
その言葉を最後に>>213はアグスレ住人全員の放った聖光爆裂破で天に帰って逝くのだった…
216:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/06 23:56:40 FdLw3Ja30
すっげ…細かいディティールが半端じゃない。
これだけの裏打ちがあるから読みごたえのある骨太な文章になるんだなぁ…
5や11のネタもちりばめてあるし、「ふくろ」はもはや怪獣的お約束という奴ですな。
ただただ感服するばかりです。GJ。
217:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/07 00:05:03 wz9eW56L0
>>213
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. / / ∧__∧ サ、ギャグガスベッタカラッテ
[ ー。ー]∧∧オチコンデナイデ //
/ /⌒ ,つ⌒ヽ ) カエリマスヨー
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218:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/07 00:06:06 SVDh9IEf0
今後の対モンスター戦は、後で食べることを念頭に置いた上での
メンバー構成やアビリティになるんだろうなぁw
219:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/07 00:13:24 VSq3z9rz0
ついにアグスレまで出張ってきたか、井端に川相!
220:昼寝士 ◆BIdtzyaiEw
06/12/07 00:15:54 2lTUUEQz0
感想どもです。三十路ともクリスマスとも無関係なSSでしたが。
FFTのベヒーモスってイラストだと偶蹄目っぽい足にも見えるんで、
きっと肉もうまいんじゃないかと。
221:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/07 05:11:35 PhkQoaIX0
あぁん、昼寝士さんひさしぶりー。相変わらずGJのハリケーンです。
シドはバランスブレイカーだの年寄りの冷や水だの一人軍隊だの言われるけど、
実際はこんな人なんだろうなぁ。親父みたいだったり、ちょっと謎の嗜好を持っていて、
それに関しては譲らない頑固者だったり。
222:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/07 06:40:10 4cmH67XO0
剣士ガフガリオン
「おいおい、よしてくれよ。オレはアンタの忠実なる僕だぜ。
「かの聖騎士殿のように頭が固いわけでもない。それを忘れないでくれよ。
これってアグたんのことでつか?
223:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/07 07:31:40 rZhUdyzw0
その聖騎士は多分ザル兄貴のことだと思われる
224:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/07 07:56:37 3+Z+YRGZ0
アグリアスは「ホーリーナイトではあっても、聖騎士ではない」上に、
ダイ閣下に、修道院押し込めっぱなし王女の護衛隊長を例え話に持ち出しても「あん?」で終わっちゃうからな。
ぶっちゃけアグたんは政治的、大局的にはそんぐらい小さい存在。
でもいいんだよ、俺らプレイヤーとラムザにとって大きい存在であれば。
225:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/07 16:16:31 O/b7l0680
アグ「あたたたたたたたっ!!!北斗骨砕打!!」
マラーク「キサマの剣など蚊ほども効かんわ!!・・・アベシッ!!」
226:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/07 16:22:58 Bddp4qiO0
>>223
笊兄じゃなくてバルバネスじゃね?
それを伏線で毒殺しちゃったみたいな
227:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/07 17:14:43 RUuihHJj0
>>226
バルバネスは天騎士。
ザルは聖騎士。
228:機工都市ゴーグは今日も晴れ 1/5
06/12/07 18:53:41 HKS9zn230
いきなりだがまず状況説明をすませとこうか。
ラムザとアルマはボコを連れて鴎国に渡った。たまに手紙を出してくる。
メリアドールは神殿騎士団の内部改革をしている。たまに手紙を出してくる。
ベイオウーフはレーゼを連れてハンター稼業に戻った。たまに手紙を出してくる。
ラファとマラークは故郷に戻って村の復興をしているらしい。たまに手紙を出してくる。
オルランドゥは旧知の友を頼りに畏国のどこかでご隠居やってる。たまに手紙を出してくる。
クラウドは知らねぇ。飛空艇の墓場で離れ離れになった切りだ。
アリシアの奴は「きっと元の世界に還ったのよ」とか言ってる。ぶっちゃけどうでもいい。
さて残りの連中。
全員でムスタディオの家に転がり込んで適当にやってる。たまに手紙をもらう。
俺達の生活は平和を通り越して退屈なもんだ。だがそう感じてるのは俺だけらしい。
ムスタディオの奴は労働八号を連れて発掘したり遺物を解析したりだ。
アグリアスは家事をこなしながら剣の稽古を意味無く続けてる。
世間では当初ムスタディオの嫁と勘違いされた時期もあったが、
アグリアスが全力で否定して回ったおかげで誤解は解けている。
アリシアとラヴィアンは酒場で儲け話を探して色々やってる。
俺か? 俺も酒場の儲け話につき合ってる。
思えばラムザと旅をしていた頃も儲け話に乗るのは俺達三人だったと思う。
単純に戦力の問題だ。俺達みたいに突出した能力の無い奴は戦線から離れても問題無し。
後々マラークとか仲間になったが、その時俺達三人はすでに『儲け話係』に任命されていた。
229:機工都市ゴーグは今日も晴れ 2/5
06/12/07 18:54:13 HKS9zn230
だが世間知らずの騎士さん達も世渡りの方法ってもんを学んだおかげで、
最近俺は儲け話をサボりがちだ。
そんでムスタディオの家の屋根に寝転がってタバコふかしてる。
その件にアリシア達は特に文句は言ってこない。
奴等にとっちゃ、俺は儲け話のやり方をレクチャーしてくれた教師みたいなもんだ。
むしろ俺抜きで仕事を成功させる喜びに目覚めつつある。都合のいい話だ。
という訳で俺は日がな一日のんびりと腐ってる。
「またこんな所でタバコを吸っているのか」
「なあアグリアスよ、何で空は青いんだろうなぁ……」
「話をはぐらかすな」
素振りを始める時間らしく、ディフェンダーを握ったアグリアスが屋根に登ってきた。
俺は咥えていたタバコを指でつまみ、アグリアスに向ける。
「お前も吸うか?」
ヒュン。
ディフェンダーがタバコの先端を切り落とす。
「…………」
構わず俺は途中から切れたタバコを口に戻し、咥えた。
「貴様、また仕事をあの二人に押しつけてサボりおって」
「違ぇって。俺無しでも仕事をできるってところを見せたがってるんだよ、あいつ等」
「そうだろうが……この家で働いていないのは貴様一人だぞ」
「さいですか」
構わず俺は空を見続けた。
ここは退屈すぎる。
アリシア達の知らない酒場に行って、もっときな臭い儲け話でもやるかな。
そう思って夜中に家を抜け出して、酒場に行って、旧友に出会い、仕事に誘われる。
230:機工都市ゴーグは今日も晴れ 3/5
06/12/07 18:54:48 HKS9zn230
「死んだはずのオークス家ご令嬢が生きているらしい。
事の真偽を確かめ、生きていたら殺せ……か」
実に俺向きの仕事だ。この界隈でこの仕事を一番うまくやれるのは間違いなく俺だろう。
普通に家に帰ってアグリアスの飯に毒でも入れればそれで終わり。
古い知り合いが、俺とアグリアスの関係を知らずに問う様は滑稽だった。
「どうだ、お前も一口乗らねぇか? 女一人殺すだけでたんまりだ」
「……悪くねぇ」
そう、悪くない。結構は明後日の深夜、潜伏先の家に忍び込み住人ごと皆殺し。
ガフガリオンがいたら絶対馬鹿にされるような短絡的な作戦。俺はそれに乗った。
そして明後日、俺はオークス家ご令嬢暗殺チームと一緒にムスタディオの家に向かう。
あそこは退屈すぎる。
ムスタディオ家をこれから囲もうって時になって、俺は忍者刀を抜いた。
「何のつもりだラッド」
「退屈なんでね。久し振りに血生臭い事をしたくなったんだよ」
この話に乗った奴は六人。そいつ等全員の相手をする。
ふいうちで一人、続いて二人、のどを裂く。残りの四人が襲いかかってくる。上等。
だがあの退屈な生活でどうも身体が鈍っちまったらしい。
ちょっとしたミスで腕を斬られ、追い詰められる。ああ、くだらねぇ最期だ。
そんな時、稲妻が降り注ぐ。
「腕が鈍ったのではないか、ラッド」
「そりゃもう、退屈だったもんでね」
暗闇の中、一瞬の閃光。その時に見えたのは黄金色の長髪。
勝負は呆気なくついた。