アグリアス様に萌えるスレ Part30at FF
アグリアス様に萌えるスレ Part30 - 暇つぶし2ch361:太便 ◆goLBEqEvcU
06/12/14 15:44:05 o6M6FxYf0
おひさしぶりです。
お目汚しですが。

~祝!FFT、PSPに移植決定!~ ※追加要素にまつわるサロントーク

ムスタディオ「この俺の活躍も美麗グラフィックで再現されるわけだな?」
マラーク  「って、お前は悪漢から逃げ回るだけじゃねーかプッ」
ディリータ 「残念だったな。イラストの大半は俺とラムザのラブラ(ry
ラファ   「とりあえず私の鬱な過去までは再現してほしくないなぁ」
ベイオウーフ「メインストーリーに絡むだけマシだよ、ラファくん」
レーゼ   「そうよ。私たちなんてまず確実に書き下ろしの対象外だわ」
シド    「まぁまぁ、今は素直に喜ぼうではないか。これでまた戦場で剣を振るえる・・・」
アルマ   「それより重要なのはシナリオよ!人間関係に動きがあったら事だわ!」
メリアドール「そうね。差し当たり、好感度っていう隠れパラメータとかの追加はないのかしら?」
クラウド  「・・・そのネタ・・・何か思い出せそうなんだが」
ラヴィアン 「パーティー人数上限、増えるといいなぁ」
ラッド   「密漁目当てに首を切られるのはもうごめんだ・・・!」
アリシア  「あれ?ところで隊長は?」

URLリンク(2nd.geocities.jp)

何はともあれめでたいと思います。

362:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 17:39:32 WbSRuWup0
大便氏お見事です。
私も買いたい、買いたいが……PSPとソフトの両方を買う余裕が無いぃぃぃっorz

363:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 18:02:16 1NFJhmXf0
あれから11年か。
アグたんのデフォ年齢も31歳だったり


うわよせにをすpkwあtrmpふじこpw?1

364:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 18:28:53 X5VFxrJ/0
太便氏GJ!
軍資金に手を出すアグりんに目いっぱい萌えさせていただきました。
隣のラムザもキュートw
自分もPSPとか買う余裕無いですが、評判がいいようなら何とかしてみようかなぁ。

365:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 18:34:46 uQcl3lJh0
>>339-342
ザク吹いたw

366:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 20:19:50 ERsfRsRh0
>>361
自サイトを更新できなくてもスレには絵を投下してくれる太便さんGJ
あとアグたん自重しろ

367:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 00:08:47 6IVogUl60
ムービーでラムザのアホ毛が揺れていたらいいな

アグ様で無くとも掴みたくなりますよ、ええ

368:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 00:36:36 QF/uyCbs0
つーか太便さんてHP持ってんの?

369:れっどふぉーど ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:09:52 6JmjaePx0
-ご注意-

ホラー仕立てのお話です。
読みたくない人は >>379 へ飛びましょう。


370:取捨選択(1/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:10:39 6JmjaePx0
「私はおまえを信じる!」

 …あの言葉は本心だった。
 そう、ほんの少し前まで、私の中に存在した確固たる本心だった。

「どうしたんですか? アグリアスさん?」

 その男の声は、いつものように穏やかで、まるでそこが戦場であることを忘れさせるような、
とても落ち着いた声だった。

「はあ、はあっ…!」

 私は今、その声の主から…逃げている。ただひたすらに逃げている。
 武器はない。あの男が奪ったから。
 防具もない。部隊内の防具を整理すると言われ、丸め込まれて、ほいと置いてきた。
 夜の帳に包まれた砂漠を、間抜けな私はただただ走っていた。

「そんなに慌てて、アグリアスさんらしくないですよ?」

 着の身着のままテントから逃げてきた私の姿は、果たしてあの男に見えているのだろうか。
きっと見えているのだろう。必死に逃げているにも関わらず、あの男の声は同じ声量で聞こえてくる。
 …私は声の主に問うた。

「ラ…ラムザ…貴様、正気か…ッ!」
「はい」

 ぞくりとした。
 抑揚もなく答えたあの男は、紛れもなく正気なのであろう。


371:取捨選択(2/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:11:17 6JmjaePx0
 ラムザは変わってしまった。
 魔法で体の自由を奪い身包みを剥ぎ、逃げ惑う敵兵に容赦なくとどめを刺し―
いつからか、彼は敵を、人を殺めることに躊躇いを感じなくなってしまったようだった。

「その方が効率がいいんです」

 いつぞやに、そう彼は嘯いた。

 ―否。効率などではない。
 明らかに非効率的なやり方だ。まるで自分の力をただ試そうとしているような、そんな戦い方だった。

 私は、いつからか彼に違和感を感じるようになった。
 …それはどのくらい前だっただろうか…。

「アグリアスさん…敵前逃亡なんて、普通だったら許されませんよ?」

 あの男の言葉が、私の心の臓から体温を奪っていくように思えた。考え事は終わりだ。逃げなければ―

「フフ…そんなに怯えて…アグリアスさんらしくないですね」
「…ッ!」

 その言葉に私は臍をかんだ。悔しさのあまり、私は彼を睨みつけようと振り向いた。

「ははっ、怖いなあアグリアスさんは」

 声は、私の耳元から聞こえてきた。いつの間にか接近していた彼の顔が、目と鼻の先にあったのだ。


372:取捨選択(3/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:12:29 6JmjaePx0
「う、わ…ッ!?」

 突然の出現に私は体勢を崩し、砂地の上を無様に転がった。結わえた髪がばらりとほどけ、私の視界を
無数の金色の線が遮った。

「く…っ!」
「怖いですよ、アグリアスさん。そんな目で見ないでください」

 眼前の男がにこにこと微笑みながらゆっくりと歩み寄ってきて―剣で足下を払う。

「ぐあっ!?」
「もうこれで、逃げられませんね」

 薙いだ剣の切っ先に、私の血がべとりと乗る。男は安心したように顔をほころばせ、近寄ってくる。
 …悪夢だ。これは悪い夢だ。夢なら…夢なら早くさめてくれ…。

「ラムザ…おまえは本当にラムザなのか…!?」
「はい。僕の名前はラムザです。紛れもなく、正真正銘の、ね」

 再び私は彼に問うた。現実は何も変わらない。
 私はそれを否定した。首を横に振った。現実を退けたかった。…しかしそれで現実が覆るわけは、ない。

「おとなしくしててくださいね。…死ぬも生きるも剣持つ定め…」

 奴の剣から伸びる闇の蛇が、月明かりを食っている。

「地獄で悟れ…暗の剣」
「うっ…ああ…!」


373:取捨選択(4/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:13:30 6JmjaePx0
 うねる蛇が私を貫いた…。だんだんと気が遠くなっていく。
 痛みはない。ただ、体の中から生気を奪われていく感覚に包まれている。
 まるで、肉体の器から、魂を抜かれているように。

「大丈夫ですか? アグリアスさん」
「………」

 私は答えなかった。男は不服そうに私に顔を近づける。

「アグリアスさん?」

 私は答えなかった。…私は、答えられなかった。私の心の剣が折れた音が、聞こえてしまったから。

「しょうがないですね…これ以上いたぶるのも可哀想だし」

 ずく、と男は私の胸に剣を立てた。

「安心してください。これからは、僕と一緒ですから」

 ずずずず、と男が少しずつ剣に力を込めていく。灼けるような痛みに、私の体がびくびくと痙攣する。

「アリシアも、ラヴィアンも、ラッドも」

 私の体が、剣をすべて飲み込んだ。

「ムスタディオも、ガフガリオンも、そう」

 声が出ない。


374:取捨選択(5/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:14:23 6JmjaePx0
「アグリアスさんの聖剣技も、僕が受け継ぎますから、安心してください」

 ずるるるっ、と、私の体が引っ張られて…血みどろの剣が、一振り、生まれた。

「アグリアスさん」

 私の頬を伝う涙を、男は優しく拭いてくれた。私はほんの少しだけ、微笑んだかもしれない。
 そして、今度は私が、この男に飲み込まれる番。

 そうして、男は私に剣を





「う、うわああああッ!」

 体をびくりと痙攣させて、私は目覚めた。
 どくんどくんと、自分の心臓の音が聞こえる。ふうふうと呼吸もままならない。
 体を起こして額に手をやれば、寝汗で体中びっしょりになっていることに気付かされる。
 見渡してみると、ここは小さな小屋の一室のようだ。夕暮れ時なのか、日はだいぶ傾いている。

 …夢。夢だった。酷い夢だ。なんて酷い夢だ。


375:取捨選択(6/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:15:26 6JmjaePx0
 私は気だるさの残る体をベッドから無理矢理に起こし、鏡の前に立った。
 そこに映ったのは、紛れもなく私の顔、アグリアス・オークスの顔だった。
 疲れているのか、ちょっと面やつれした感じがする。おまけに目の下にはくまが出来ていた。

「我ながら…なんと無様な顔だ」

 自嘲しながら安堵のため息を漏らす。あんな夢を見た後だ、こんな様になるのも無理はあるまい。

「アグリアスさん、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。心配するな」

 ラムザの声がする。いつも通りの声が、私に安心感を与えてくれる。

「アグリアス様、無理は禁物です」
「そうですよ~、あなたに何かあったら私たちも困ります~」

 アリシアとラヴィアンの声だ。

「フフッ、大丈夫だ。何も心配はいらない」

 私は鏡に向かって力なく微笑み………


376:取捨選択(7/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:16:18 6JmjaePx0
 振り返って、周囲に誰もいないことに気がついた。



 ………。



「どうしました?」

 ラムザの声が聞こえる。…いったいどこから?

「アグリアス?」
「どうしたんだアグリアス」
「アグリアス様?」
「おい、どうかしたのか?」

 口々に、皆が私に問いかける。しかし、姿はどこにもない。

「どうしたんですかアグリアスさん」
「…いや、皆どこにいるんだ…?」


377:取捨選択(8/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:17:11 6JmjaePx0
 …私は、問いたくなかった。

「やだなあ、忘れたんですか?」

 …私は、その答えを聞きたくなかった。

「僕はここにいるじゃないですか」

 …私は、心の中で問うてしまった。どこに…? と。

「あなたの中ですよ」

 …問うてもいないのに、答えは返ってきた。

「お忘れですかアグリアス様」
「今更どうしたんだ?」

 私はかぶりを振った。

「大丈夫、私たちがついてますよ」
「心配はいらないんだろ?」

 私は、かぶりを振った。

「今のアグリアスには、俺たちの力が全部ついてる」
「今のアグリアスなら、誰にも負けないだろうな」

 私はラムザの顔を思い出そうとした。…しかし、思い出せない。


378:取捨選択(9/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:17:55 6JmjaePx0
「ほら、剣を忘れてる」
「そうだ。おまえのだろ」

 …血みどろの剣が一振り転がっている。夢の中で見たあの剣が。

「アグリアス?」
「アグリアス」
「アグリアス様?」

 嫌、嘘よ、誰か、助けて、誰か…!

「駄目ですよアグリアスさん、あなたの代わりはいないんですから」

 鏡に映った私は、笑っていた。かつて親しげに話していた、誰かさんの笑顔だった。

「僕たちの分まで、がんばってくださいね、アグリアスさん」

 鏡に映ったラムザの笑顔が、血の海に飲み込まれて見えなくなって…
 私の悲鳴が、誰にも聞こえることなく響いていた…。


END


379:れ ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:18:57 6JmjaePx0
ふと、思ったんです。PSP移植。

ラムザが聖剣技を使えるようになったら? 暗黒剣を使えるようになったら?
やっぱりガフガリオンから継承できたりするのかな? と。
逆に、アグリアスをパワーアップできたりするのかな? と。

かつて継承したクリスタルの人の意識が残ってて、ってのがあったけど、
捉え方によってはこんな話もあり得るかなと。

久々に出てきて怖い想像させてしまってすいません。

380:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 01:29:29 CCLPRfn60
GJ!!
こういう血なまぐさいのも好きな俺がいる。

381:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 02:29:39 7NYYXLPU0
>>379
PSPだと割と簡単にデータいじれるから移植でも
いろいろやり易いさ。
ラムザに聖剣技移植したり
ガフガリオン自体をユニットに加えたり
誰かさんのMOVEを+1したり



382:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 03:21:20 yKxtcOr/O
嫌ぁぁぁ夜中に見るんじゃなかった……でも素敵ホラー乙です

それにしても死んでクリスタルになるって儚いよなぁ
ゲームのシステムといってしまえばそれまでなんだけど、色々と想像してしまうわ

383:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 04:04:27 mLron9zS0
テレポ 失敗
テレポ 失敗
テレポ 失敗
テレポ 失敗

アグ「ダテレポってあるよな」
ラムザ「ガフガリオンのクリスタル並に切ないです、アグリアスさん」

384:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 04:22:45 nZJ7zJpx0
イヴァリースが誰の国なのかを人々に思い出させてやる為
三節棍を持って王都に乗り込むアグたん

385:機工都市ゴーグは今日も晴れ 23/25
06/12/15 19:04:08 FLMh4q6B0
目を覚ますと、真っ暗闇だった。右半身を下にして倒れているらしい。何時間、何日、気絶していた?
身体を動かそうとすると、背中に凄まじい痛みが走る。
どうやら機械人形の爆発にやられたらしい。戦利品を守るため、爆破の瞬間背中を向けたせいだろう。
腕の中には、炎の力を失ったらしい斧と、連射銃が確かにあった。
暗くて手の感覚からしか判別がつかないが、連射銃は多少ひしゃげてしまっているようだ。
まあムスタディオならこれくらい修理できるだろう。
それより炎の斧に身体を焼かれずにすんだ事を幸いとしよう。
刃に熱を宿らせるには何らかの条件が必要と見た。今、赤熱したら、俺の胸元が焼け焦げる。
作動するなよ、と願いながら今度は手足を動かし、空間と床を探し当てたため、
戦利品をいったん地面に置く。それから自分が岩の下敷きになっている事が解った。
左足は膝から先の感覚が無い、岩に潰されてそうとう酷い事になったようだ。
ただでさえ機械人形の下敷きになった時に骨をやられちまってるのに。
右足は感覚こそ確かだが、ピクリとも動かない。足首から膝にかけて土砂に埋まっているようだ。
空気は―どうやら通っているらしい。窒息死の心配は無さそうだ。
俺は胸元周辺にある空間を利用して炎の斧と連射銃を地面に置き、
懐からタバコを取り出して咥える。
それからかとんのたまを爪で引っかいて傷をつけ、その傷の部分にタバコの先端を押さえつける。
ジュッと音を立ててタバコに火が点いた。
小さな火種を灯したかとんのたまは照明道具として空間の端に置く。
崩れた土砂や岩、木材などが見える。生き埋めだと改めて実感。
助けを呼ぶにしても、声が届く範囲に人がいなければ無駄に体力を消耗するだけだ。
俺はのんびりタバコをふかして救助を待った。
時間が流れる。
淡々と流れる。
延々と流れる。
鈍色も流れる。
物音と女の声。

386:機工都市ゴーグは今日も晴れ 24/25
06/12/15 19:04:40 FLMh4q6B0
声が近くに寄ってきて、次第に鮮明に聞こえ出した。
「ほら、何か煙出てません?」
「むっ……地面からなぜ煙が……」
「この匂い……タバコですよ。ラッド!? ねえ、ラッドいるの!?」
この声、アリシアとアグリアスか。
「ここだ! 俺はここにいるぞ!」
叫ぶ。すると、それに応える声。
「ラッド! よかった、無事なの!? 怪我してない!?」
「確かに爆発があったのはこの辺りだった。どうやら間違いないようだな」
「よっしゃ~! みんな、こっちこっち。ラッドはここに埋まってるよ~!」
ラヴィアンも来ているのか。そして、みんなとは?
「ラッド~! 助けに来たぜー!」
「ラッドサンヲ、救助シマス!」
ムスタに労八か。
瓦礫や土砂をどかす物音が頭上でし、しばらく経って光が射し込んでくる。
―ああ、眩しい。
一際大きな岩を労八が引っくり返すと、俺の身体のほとんどが外に出た。
「ラッド!」
アリシアが駆け寄って来たため上半身を起こすと、泣きながら抱きついてきやがった。
あんな扱いをした俺を、こいつはこんなにも案じていたのか。普通、見限るだろ。何で見限らなかった。
それから、アグリアスが安堵の笑みを俺に向けて言う。
「よく無事でいてくれた」
「フンッ……お前等とは潜った修羅場の数が違うんだよ。ほれ、ムスタディオ、戦利品だ」
そう言って、機械人形の持っていた斧と銃をムスタディオに渡してやる。
すると俺の救助を忘れ、斧と銃がどういう構造なのかその場で調べ出しやがった。
俺の右足、まだ埋まってるんだけど。後、左足折れてるから。
労八とラヴィアンが足の方も掘り返してもらってから、俺は労八にかつがれて病院に向かった。
俺を背負う労八に、アグリアスとアリシアが連れ添う。
「病院までそう遠くない、それまでしばし我慢してくれ」
「足が折れたくらい、そう喚くもんでもねぇだろ」
「で、でも! 背中も火傷してるし、骨折はちゃんと治さないと後遺症とか怖いんだよ?」

387:機工都市ゴーグは今日も晴れ 25/25
06/12/15 19:05:20 FLMh4q6B0
アグリアスは毅然とした態度を取っているが、アリシアはまだ俺の身が心配らしい。
「しかし、よく見つけてくれたな……」
「それは、ラッドの匂いがした気がして、追いかけてったら地面から煙が出てて……」
「タバコのおかげで命拾いしたって訳か」
皮肉たっぷりに言ってやると、アグリアスはコホンと咳払いをした。
「ま、まあ今回は役立ったが……無駄金であり消耗品であり有害なタバコなど、私は認めんぞ」
「男の嗜みだ」
「ラムザは嗜んでおらん!」
「酒もタバコも駄目なあいつは大人の男じゃないからいいんだよ。
 まあ、筆下ろしくらいすませば大人として認めてやってもいいけどな。
 アグリアス、あいつの相手してやったらどうだ」
「ななな、何を言うかこの破廉恥男!」
「くっくっくっ……なあアリシア、お前もそう思わねぇか?」
言われて、アグリアスは小さく微笑んだ。
「アグリアス様。好いた殿方に抱かれる喜びは蜂蜜よりも甘く、ワインよりも濃厚ですよ」
「あ、アリシア……」
「私達はもう一人前でやっていけますから、いつラムザ様を追いかけに行ってもいいんですよ」
アグリアスの顔が真っ赤に染まる。くっくっくっ、うぶだねぇ。
「あ……アリシアとラヴィアンはともかく、ラッドがまだまだ危なっかしくて放っておけん!
 私はまだしばらくムスタディオの厄介になるぞ。そしてラッドを 真 人 間 に矯正してやる!」
「ケッ。労八に出番取られてごくつぶしになるのが嫌だからって、俺を理由に居座ろうって魂胆か」
「そのような戯けた真似をこの私がすると思うか!? ええい、天の願いを胸に……」
「怪我人相手に何する気だこの剣女!」
「誰が剣女だ、このごくつぶしが!」
「戦利品をゲットしただろうが! 連射銃と炎の斧!」
そんな言い合いをしながら、時折アリシアが口を挟み、それなりに退屈せず病院へとたどり着いた。
病院に入る前に、俺はふと空を見上げた。
出かける前は鈍色だった空が、俺が埋もれていた間に青一色に変わっている。
今度アリシアに指輪を買ってやろう。なんて思わせるくらい、機工都市ゴーグは今日も晴れだった。

   そしてこれからも晴れは続くだろう、こいつ等がいる限り。―終。

388:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 19:26:30 rSwne9mD0
らっどはあはあ

389:異端者の日誌より抜粋 1
06/12/15 19:28:58 rSwne9mD0
巨蟹の月 23日 天気:晴れ 

今日は聖ミュロンド寺院に踏み込む日。
昨日は、地理的に近いゴーグのベスロディオ邸に泊めさせてもらっていた。

目を覚ますとムスタディオの姿がない。先に起きていたアグリアスさんの話を聞くと、どうやら先日起動した転送装置が夜中に勝手に起動していたらしく、朝早くから調べていたらしい。おかげで出発が少し遅れ、予定より1時間遅く出発した。

陸路は教会関係者の待ち伏せの可能性に加えてガリランドを経由することになるので危険だと判断し、寺院の裏手となる海から舟で上陸することになっていた。
地元の漁師に、口止め料を含めたそれなりの金額を手渡し、何艘かに分乗して時間差をつけて上陸した。上陸地点は崖の近く。波が荒いけど、この程度なら何度か味わったおかげで何ともない。漁師の舟捌きも中々だ。
漁師の話によると、この海の底には、背徳的な行為をして神に封じられた皇帝がいて、その怒りで海が荒れているらしい。
だけど今はそんなことはどうでもいい。アルマは無事だろうか…。

アルマ、ああアルマ、ああアルマ…。


上陸地点から崖を乗り越えて寺院に近づく。幸いまだ誰にも気づかれていないみたいだ。
いや―まさかもう気づかれていて、挟み撃ちにするために寺院に近づくのを待っているのか?
その心配は、ラッドによって杞憂だと知らされた。忍者になり気配を消し、周囲を探ったが誰もいないということだった。さすがラッド。傭兵時代にガフガリオンからたっぷり仕込まれたおかげだな。

後方の憂いを断ち、ゆっくり寺院に近づいてゆく。

390:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 19:29:18 29e31ciBO
アリシアが都合の良い馬鹿女になってるがな(´・ω・`)

391:異端者の日誌より抜粋 2
06/12/15 19:29:30 rSwne9mD0
寺院のすぐそこまで近づくことに成功した僕たちは、様子がおかしいことに気づいた。
門番をつとめる神殿騎士が、全身を派手な鎧で完全武装した男と言い争っている。
両手に、斬るより刺したほうが良さそうな金色の剣を一本ずつ持ち、騎馬に乗って突撃する際に被るような兜―遺跡から発掘された便器のような形をしている―を被っている。
―ラッドによると、男の言い分は「大僧正を出せ」らしい。
大僧正って誰だろう?教会のトップは教皇のはずだ。

疑問に思っている間に、鎧の男は騎士を一人斬り殺した。他の神殿騎士が飛び掛るが、便器兜の男は全身から変な気を発生させた後、一瞬で数人を斬った。
あれは一体…?聖石の力に似ているけど、それなら神殿騎士と戦う理由はないはずだ。

便器は門番を全滅させ、寺院の中に入ってゆく。
僕たちは危険な便器と遭遇しないように脇の扉から侵入する。中は便器が片付けたのか、無惨な死体が転がっている。あまりに凄惨な姿に、ここがどこであるかを忘れてしまいそうだ。
アリシアが目を覆っている。…無理もない。僕たちだってここまでするつもりはなかった。
あの便器は何を考えているんだ?
あの男がアルマを見つけたら…。

背中にブルードラゴンのブレスを吐きかけられたぐらいに背筋が冷たくなり、僕は走り出した。
アルマ!無事でいてくれ…!

次々に扉を開け、一番大きな扉を開けたとき、目の前の広場にヴォルマルフたちがいた。
青いフードの男は手に血のついた剣を持っている。
あの血は誰のだ?便器か?それとも…


ああ、紙切れだ。補充しに行ってこなきゃ。


392:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 19:31:48 rSwne9mD0
なんとなく書いた。続き(アグたん大活躍)はあとでうpする。


393:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 19:36:55 lltTjHZW0
>>390
アグリアスから事情聞かされた時にラッドが自分よりアグリアス逃がそうとした事とか伝わってるだろうから
そのへんでなんか許せちゃったんじゃない?
最後の最後にラッドも改心(?)してるしいいと思う
肝心のアグリアスとの関係もいい感じだし

394:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 20:13:41 29e31ciBO
>>393
んー 子供を失った直後に突き放された女性が「でも好きだからおk」はなあ……
ラッドも世の中を捻くれた目で見ている描写があるのに助けはあっさり求めるし 自分に甘くないか?

395:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 20:24:41 rSwne9mD0
武蔵野線武蔵浦和駅で「ラムザ歯科クリニック」という広告を見つけた

396:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 22:10:12 UaESLJRW0
>>395
うはwヤフーで調べてみたんだがマジであるんだなww
しかもラムザ自治会やらラムザタワーやらあるようだ。
綴りは「LAMZA」みたいだけど、どういう意味があるんだろうな。

397:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 22:25:55 WkNRf7l00
異端者さんとこのHPで、ここ行ったオフレポがあったよ。
LはLOVEだとか。

398:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 22:47:55 K02yKQBW0
>>394
まあ、そのあたりをどう捉えるかは人それぞれでしょ。
なんなら、作品内で語られていないそういう部分を想像してみるのもいいんじゃないかな。

399:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 22:53:04 QF/uyCbs0
半年ぶりくらいに更新してた
千夜一夜

400:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 23:49:48 xVZyV+6y0
>>397
Zが何なのか興味あるな

401:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 23:57:59 MKiamj3b0
>>387
一箇所アグリアスって書いてあるがアリシアだと思われるところがある。

402:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 00:43:07 YFH5RNpN0
>>390
自分はアリシアはラッドの事を理解してるから、アリシアが聡いからこそ、
こういう結末なんだと思ったが。
口でなんと言おうとも、子供が流れちゃったことをラッドはショック受けてたし
(……でわかる)、悲しんでると思うよ。
そして、「安静にしてろ」って言ったのは、ラッドの精一杯の優しさでしょう。
そういう風にしか言えないだけだってこと、アリシアはちゃんとわかってると思う。

403:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 01:43:49 r3QN89s4O
よく流れたらまた作ればいいなんて台詞ショック受けてる女に吐けるよ。
自分のガキ死んだってのに人として最低だと思うよ。クールを通り越してイカレてる。
腹から出る前に死んでるから肉の塊とでも思ってんの?

404:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 01:52:37 pqvy39Yw0
>>403
そんなのは人それぞれでしょ
それで立ち直る人もいればさらに落ち込んだりするひともいるだろうさ

だからそんなに噛み付くな

405:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 03:23:13 Yg2CshboO
アグリアスやラムザ以外のストーリーをメインにしてアグリアス萌えを構築するという判断を褒めたい
方向性としてありだと思うし新しいことに挑戦していくのは応援する
挫けず最後まで書き終えたことも誇るべきだろう

ただそのメインに据えたラッドとアリシアの言動に問題があるのが非常に残念
翻せば気になったのはそれだけだといえる

406:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 05:50:13 jOWa3TKLO
>>403
ラッドの作中の人生の経路考えると別におかしくはないと思う
俺的には酷い事は言ってると思うが、作中の人物としては正しいと思う
時代背景世界背景が違うだけでも倫理感も違うだろうし
お前さんが生命を軽んずるのが嫌いなのは分かったが、あんまりな言い方だと思う

407:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 09:38:51 u2BmFQpM0
ラッドは自分の本音にすら気づけない捻くれ者。
裏の世界にどっぷり浸かってたせいで価値観ズレてて、正しい価値観を前にどう対応していいか分からないんじゃない?

408:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 09:52:49 cDdq3/pA0
URLリンク(www.watch.impress.co.jp)

409:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 10:45:51 natfrSWH0
価値観に正しいも正しくないもないだろうよ

410:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 13:43:24 97+oW6yZO
キャラ萌えスレでここまで論争が行なわれるSSも珍しいな。
そんだけ、人それぞれ感じ方が違ったり、考える余地のあるSSだと言うことなんだろうな。

411:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 14:44:27 u2BmFQpM0
最終話がちょっと描写不足だったからこうなってるのかな。
明らかに短いし一時叩かれたからモチベーション下がっちゃったのかな。

412:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 21:30:25 6y5Y56Zj0
全ては書き手の想像次第だろう。
ムスタディオと気が合うタイプのラッドがいれば、どっぷり傭兵気質のラッドもいるだろう。
今までかなりの職人さんが投下してくれたが、皆同じキャラで書いてることはなかったと思うが。

413:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 21:44:48 u2BmFQpM0
ラッド・ムスタ・マラークで3馬鹿トリオ組んでるものもあるしな。
いつぞやの風呂の話でのセクハラっぷりはこのラッドとはつながらないなw

414:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 22:23:17 3yz66kxM0
職人の数だけラッドがいるからな。

415:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 22:29:13 7XXbKVG90
俺なんか、ラッドは必ずゴルゴラルダでガフに殺されるようにプレイしてるぜw

たとえゲーム上でイベントが発生せずとも、俺脳内イベントで盛り上げられる。
これがFFTのいいところ。

416:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 22:39:49 XtrkePUL0
>ラッド・ムスタ・マラークで3馬鹿トリオ

トリオ・ロス・パンチョス?

417:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 22:48:52 Osfqzwpl0
固有ジョブのマラークよりも汎用ジョブのラッドの方が活躍してる件について

418:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 22:56:55 LMGn2LxW0
原作準拠じゃないのか?
そういえば俺のところのマラーク、いつの間にか赤チョコボになってた

419:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 00:20:59 0Cgu2h2y0
ラッドはな、案外友達思いなんだぞ
少なくとも、友情>>>金だ
何せあの時、ラムザについてきてくれたんだからな


ううん、知らないけどきっとそう

420:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 01:09:05 zdLA1JzaO
ラヴィアンがクリスタルになった時は即リセット
ラッドが宝箱になった時は少し迷ってからリセット

俺の中でのポジションはこんな感じ

421:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 01:10:39 LZU2ZF6n0
URLリンク(moe2.homelinux.net)

422:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 01:14:06 MxV6uZVJO
そろそろあげ

423:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 02:25:47 l1t5mGMY0
>>421
アグリアスさんは当たり前のようにラムザのアホ毛を握り締めまくりのしごきまくりだが、
この後、アホ毛スイッチが入って性格反転した黒ラムザに逆襲されて、あんなことやこんなことをされたりしないか心配です。

424:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 07:01:45 tF6zZEqlO
むしろアホ毛が性感帯

425:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 07:24:22 voebJuzC0
ミニマムで小さくなってアグたんのぱんつの中にダテレポしたい

426:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 09:30:01 MK1jrvvT0
アグたんはノーパンだよ

427:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 12:23:10 Sj5ja+8s0
URLリンク(www.imgup.org)

拾いものなんだがこれについてkwsk

428:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 13:38:48 SGTCIoDY0
>>427
アグスレじゃ結構有名な同人。いくつかシリーズが見られるが全容は知らん。

429:飲め! 酒!! 1/7 ◆WVAHnGXcls
06/12/17 13:45:19 H+pK4dGb0
酒場。酒場である。情報収集や儲け話のために寄る事もあるが、基本的に酒場である。

   飲め! 酒!!

酒場なんだから当然飲むべきである。未成年でないのなら注文すべきである。
それなのにこの青年、とっくに二十歳すぎてるくせに何を言いのたまいますか。
「僕はミルクで」
赤ん坊かお前は。乳飲み子かお前は。ここは酒場だってーの!
という訳でラムザに酌を勧めてみるラヴィアン。
「ささっ、ラムザさんも一杯、一杯でいいからグイっといってみましょうよ」
「ううっ、でもなぁ……」
「飲まず嫌いは駄目ですよ。さあさあ」
それを止めるのはアグリアス。
「まあ待て、あまり無理強いするのもよくないだろう。飲む飲まんは本人の自由だ」
「でもここは酒場ですよー? 隊長だけ飲まないなんて感じ悪ーい。
 ほらぁ、みんな日頃の疲れをお酒で洗い流してるじゃないですか」
ラヴィアンが指差す方向を見て、ラムザの頬が引きつった。
ムスタディオが腹に顔を描いて腹踊りしながら歌っている。
吟遊詩人と踊り子同時マスターですか。効果は周囲のユニットを笑わせるのか。
「ほ~れほれほれ、腹踊りじゃぁ~! ちょっとそこのお姉さん、一目見てご覧あそばせ!
 もうね、こうね、腹踊りで満足できないなら象さんダンスもご披露するよ。
 すごいからもう、俺の象さん。パオーンっていきり立ったらもう銃を通り越して大砲ですよ」
下品―下品であった。
しかし日頃の鬱憤を見事に晴らしている。

430:飲め! 酒!! 2/7 ◆WVAHnGXcls
06/12/17 13:45:50 H+pK4dGb0
そしてラッドは酒を飲んで泣いている。大泣きしてアリシアに絡んでいる。
「俺だってなぁ、俺だってなぁ、ガフガリオンから暗黒剣教わろーと必死にね、
 もう、過酷な特訓やりまくったのよ! なのに何で見習い戦士のままなのオレ?
 これ、悲しくね? 俺も固有ジョブ持ちたい訳よ。こんな俺が活躍できる訳ねーべ?
 よっぽど贔屓されなきゃ俺達みたいな汎用ユニットが活躍する出番ある訳ねぇだろ?
 アリシアなら解るよな。ナイトだもんな。固有ジョブ無いもんな? おろろーん」
「ら、ラッド落ち着いて……とりあえず水でも飲んで、酔いを醒まし……」
「どうせ俺は儲け話要員さぁーあーっはっはっはぁっ! 覚えてるか?
 ゴーグの炭鉱で足の無いスカート姿の機械の化物がいたよなぁ。ありゃ強敵だった。
 なんせ首チョンパしても首だけで空飛んで口から光を出すんだもん。
 あーいうのとやりあえるのに、何でレギュラーになれないん自分等?
 なぜなら固有ジョブが無いからだー! ギブ・ミー・暗黒剣ー!」
「私も聖剣技とか習得したいから気持ちは解るけど、とりあえず落ち着いて」
普段は装備品の整理や軍資金の管理などを上手にやってのけるラッドがあのていたらく。
裏方の仕事しか回されない事がそんなに悲しいのか。
アリシアはとにかくラッドに水を飲ませて酔いを醒まさせようと必死だ。

続いてマラーク。否、カエル。
カエルがなみなみと酒に満たされた大きなグラスの中に浸かっている。
「酒風呂だぁ~! あひゃひゃ、口で味わい肌で味わうこの感触最高じゃぁ~!」
「兄さん! 汚いからそういう事はしないでよ、もう!」
ラファが必死にカエルを説得している。ちなみにラファはオレンジジュースを飲んでいた。
「俺の~裏真言はぁ~超・強力~♪ だけども色々条件がそろってないと~ダメなんだぁ~♪
 そぉんの条件そろえておくんなラムザの旦那♪
 そしたらオイラもレギュラーになって大活躍さぁ~♪」
「音痴なのに歌わないで! お店の人が迷惑がってるじゃない!」
「カエル~は酒風呂に~♪ あーよいよい♪ あっそれそれ♪」

431:飲め! 酒!! 3/7 ◆WVAHnGXcls
06/12/17 13:46:25 H+pK4dGb0
三馬鹿の酒癖の悪さを見てラムザはうつむいた。
「た、隊長としてあんな醜態をさらす訳には……」
「ラムザさんがどんな酔い方するかはまだ解らないじゃないですかぁ~。
 さあさ一献、どうぞどうぞ」
ラヴィアンに勧められ仕方なく一献飲むラムザ。
するとラヴィアンが拍手をした。
「いよっ、見事な飲みっぷり。さあさ続けて参りましょうぞ!」
「い、いや、僕は……」
のどが焼けるような感覚がして、やっぱりお酒は苦手だ。
断ろうとするラムザを無視し、グラスに酒を注ぎつつ、自分も酒をあおるラヴィアン
「まったく……ラヴィアンも相当酔ってるようだな」
「アグリアスさぁん……」
「まあ男子たるもの酒くらいたしなめねば一人前とは言い難い。
 いい機会だ、今日飲めるだけ飲んでみろ。二日酔いも大人になるためのステップだ」
「あ、アグリアスさんまでそう言う……解りました、飲みますよ。
 でも変な酔い方した時は、アグリアスさんが責任取ってくださいよ?」
「解った解った、ちゃんと介抱してやるから飲むがよい」

人は生きていく、幾度も幾度も過ちを繰り返しながら。
あの日、あの時、あの瞬間に戻れたならと、そう何度も夢想して。
もしこの日、この時、責任を取るだなんて言わなかったら……。
けれどこの世界に『もしも』なんて無くて、あるのはたったひとつの現実。

432:飲め! 酒!! 4/7 ◆WVAHnGXcls
06/12/17 13:47:08 H+pK4dGb0

「や、やめてくださいってばぁ……」
「いいじゃないかぁ、ラヴィアンだって独り身はさみしいって言ってただろぉ?」
「キャンッ!? お、お尻を触らないでください」

はい、ラムザ君見事ーに酔っ払いました。
アグリアスがちょっと目を離してムスタディオをしばいてる間に、
ラムザはぐでんぐでんに酔っ払い申しておりました。
そしてセクハラ魔神誕生の瞬間です。

「ららら、ラムザ! 貴公、いったい何をしている!?」
「何って僕はただぁ、ラヴィアンとチュッチュしたいなーって……」
「お尻から手を離してくださいってばぁ~! アグリアス様、助けて~!」
ラヴィアンに全力でセクハラするラムザを、アグリアスは羽交い絞めにした。
「この馬鹿者! 自分が何をしてるか解ってるのか!?」
「むにぃ……アグリアスさんのおっぱい気持ちいいですよぉ~」
背中を全力でアグリアスの胸に預け、肩を動かして器用にアグリアスの胸をもてあそぶラムザ。
アグリアスは真っ赤になってラムザと突き飛ばした。
その先には……カエルの入ったグラス。
「げろぉ~!?」
ラムザに突っ込まれグラスごと宙を舞うグラス。それが逆さまに地面に落下する。
カエル、グラスの中に閉じ込められる。
透明なガラスの向こう、わずかにある空気の場所に頭を出してカエルが悶えていた。
「兄さーん!?」

433:飲め! 酒!! 5/7 ◆WVAHnGXcls
06/12/17 13:47:40 H+pK4dGb0
兄の危機を救おうと立ち上がったラファにラムザが絡む。
「兄さーん! いいっ、いいよラファ。もう一回言って。
 アルマがさらわれてさー、もう、兄さーんって呼んでくれる子、いなくてさみしいんだもん」
「ちょっ、ラムザさん酔っ払ってるんですか?」
「ねえねえ、バリンテン大公に何をされたのかお兄ちゃんにだけこっそり教えてよぉ~。
 こぉんな事をされたのかなぁ? えいっ、撫で撫で」
未発達なラファの胸を服越しに両手で撫で回すラムザ。
そしてそれに抵抗できないようすり込まれているラファは赤面して動けなくなってしまった。
「や、やめてください。そ、そこは弱いんです」
「そこってここかな? ここ? ここがええのか、ええのんか?」
「きゃうぅ……あ、アグリアスさん、助けてぇ……」
再びラムザを羽交い絞めにして動きを封じるアグリアス。
「ええい、いい加減にせんかバカモン!」
「わーい、アグリアスさんの大きなおっぱいだぁ」
「あぐっ……」
また突き飛ばしたい衝動に駆られたが、そうしたら今度は誰に絡むか解らない。
仕方なく胸を押しつける形のままアグリアスはラムザを酒場の隅の席に運んだ。
「ラムザ、今水を持ってきてやるからそれで酔いを醒ませ」
「ヤーですよ。こんないい気分初めてなんですもーん!
 それにぃ、アグリアスさんはぁ、約束してますぅ」
「や、約束?」
「僕が酔っ払ったら責任取るって約束でぇーす! あはははは」
「あぐっ……だからこうして面倒見て……わっ!?」
突如としてラムザがアグリアスの胸に顔をうずめて頬擦りをする。
「ふにふに枕ー」
「ままま、枕違うー!」

434:飲め! 酒!! 6/7 ◆WVAHnGXcls
06/12/17 13:48:12 H+pK4dGb0
そのままラムザに押し倒されるアグリアス。
抵抗しようと思ったが、自分も少々酔いが回っているようで、身体が思うように動かせない。
ラムザはアグリアスの胸に頬擦りを続け、気分は夢心地。
アグリアスはアグリアスで性感帯を刺激され、酔いもあって顔を余計に赤らめてしまう。
「こっ、この……こうなったら、酔い潰す!」
アグリアスは必死にラムザを押しのけ、店で一番強力な酒を注文した。
「さあラムザ! 酔っ払って楽しい気分なのだろう? 飲め!」
「アグリアスさんも一緒じゃなきゃヤだヤだー」
「よ、よかろう。責任を持ってつき合ってやる」
「わぁーい。それじゃカンパーイ! ゴクッゴクッ、ぷはぁーキくぅ」
「んぐっ、んぐっ……ぷはっ。こ、これはさすがにキツイな……」
「さあさアグリアスさん、どうぞご一献」
「あぐっ……そういうラムザも、ほれ、飲め」
こんな調子で一夜が明けて―。

頭を叩く鈍痛でラムザは目を覚ました。
「痛たたた……何だ、いったい……?」
それが頭痛であると気づき、ラムザは部屋を見回した。
アグリアスが、同じベッドで寝息を立てていた。
着衣に乱れ有り。
「え」
顔面蒼白になるラムザ。
ここはアグリアスの部屋かと思い、慌てて部屋を飛び出す。
するとラファに出くわした。

435:飲め! 酒!! 7/7 ◆WVAHnGXcls
06/12/17 13:48:43 H+pK4dGb0
「あ、こ、これは……」
ラファは怯えた様子で後ずさりしつつも、頬を赤らめ熱のこもった視線を向けてきた。
「あ、あの……ラムザさん。私はいつでもOKですから……」
「え、何の話?」
「昨晩はすごかったです。アグリアスさんやラヴィアンさんを、あんな……」
「え、何の話?」
「それに、私にまで……キャッ、恥ずかしい」
「え、何の話?」
「そ、それじゃ私、洗面所に行ってきますから……それじゃ」
「だから、何の話?」
駆け出すラファの背中を見送るラムザ。いったい何事だ今のは。
記憶をたどる。ラヴィアンが酒を勧めてきて……それから……。
「ダメだ、思い出せない。何があったか誰かに聞かないと……」
そうして宿をぶらついていると、マラークに出くわした。
「あ、マラ……」
「このド変態者がぁー!」
いきなり顔面パンチ。え、何で?
ラムザは何が起こったのか理解できぬまま、マラークはその場から立ち去った。
「僕はいったい……酔っ払って……何をしたんだ……」
呆然と突っ立っていると、背後から足音がした。振り返る、アグリアスだ。
「あ、アグリアスさん、あの……」
「ら、ラムザ……私は、その、責任……ちゃんと取るからな」
「え、何の話?」
「ここ、今度は……その……な? 私にも心の準備が……」
「え、何の話?」
「まま、また、一緒に酒を飲もう。今度は二人きりで……ではな」
「あ、アグリアスさん?」
頬を赤らめて立ち去るアグリアス。
取り残されたラムザは独り必死に昨晩の記憶を思い出そうとしていた。

   終わり

436:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 14:30:20 kEP43/6N0
拾い物アグ動画
URLリンク(www.gamevideos.com)

437:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 15:07:20 64rG4eLf0
いやあ
アグが動いてるってだけで
もう飯を五合はいけるね

438:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 15:09:53 0Cgu2h2y0
アグが動いてて五合! ラムザのテーマアレンジで三合! 若本で三合! ラムザのムービーで四合!
合計で十五合はいける!

439:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 15:45:44 CdfI45vi0
>>429-435
乙でしたw
>>足の無いスカート姿の機械の化物
ジオング吹いたw
そしていったい何をしたラムザw

440:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 15:47:13 eTqZF6yv0
ア、アグたんが動いてる!!

441:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 16:03:09 pDHwaXY/0
>>436
初公開トレーラーにご出演とは、破格の待遇だなw

442:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 16:35:19 jHbzw7Z/0
>>436
アグたんキタ━━(゚∀゚)━━!!
アグたんかっこいいよアグたん。
でもこれはオープニングムービーだろうからアグたんも出演してるけど、
アグたんのムービーがこれだけだったらカナシス・・・。

>>429-435
乙です。
三馬鹿にラムザも続き四馬鹿ですなw

443:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 17:04:47 KiO5Ip3s0
PSP買わなきゃ…


444:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 17:07:50 Y9ENo4/U0
>>436
さらわれたオヴェリアを見送って、がっくりと膝をつくアグたんが出てこないのは何故だー

445:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 17:11:31 Sj5ja+8s0
>>428
そうなのか

先日コレ見てアグに萌えてしまったんでなw

446:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 22:45:52 QpGQ6Oxb0
PSP高い……。買いたくても買えない……。
中古で安くなるの待つかなー……。

447:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 23:22:14 zAdhaV0Q0
>>445
他にも召喚士バージョンとかがあるよ。


しかしラムザが酔う話って時々あるけど、何度見ても好き。
そしてアグたんエロい。


448:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 23:37:31 CdfI45vi0
っていうか、ひそかに「責任」をとるのはラムザではなくてアグ。
つまりラムザは婿養子。
・・・アルマに「お兄さんを私にください!」とか言うんだろうか?

449:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 00:28:19 s6V20kT80
そろそろどこぞのサークルだかメーカーだかが「こすぷれ!きょにゅー麻雀」のFF版を作って、
アグたんをアーマーブレイクしまくり出来るようになってもいいだろ!

と、この間恐山のイタコに口寄せしてもらったら、死んだジッサマがそう言っておりました。

450:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 00:48:12 YO+D8ubD0
アグたん動いてる・・・。俺の予想じゃ救出ステージやゴルゴラルダではムービーがあると踏んでるが・・・
つーか、エピソードが挟まってるところはみんなムービーになるのかねぇ。

しかし相変わらずいい曲だ。新エピソード、新キャラ、通信対戦か・・・。
PS2で出してくれませんかね?■エニさんよ。

451:1 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:04:28 lrfge/vJ0
ゴルゴラルダに期待している とびねずみです。
声は無い方がいいけど、あってもいい。動くアグリアスさんが沢山見られるならば!
とか思ってます。

先日の作品を読んでくださった方々、ありがとうございました。
改行は毎度試行錯誤してますが、どうやってみても難しいので、スミマセン。
この作品は>>73の買い物うんぬんの辺りで閃いて書き始めたのに、もう400越えとは。
この間に他の方がupされた作品とかぶってる部分もありますが、お許しください。
たぶん10レスくらいです。

「ラムザ隊公式記録」

某月某日 天気/悪く無い 隊の士気/ゼッコーチョー 俺の調子/まあまあ
 リボンが手に入った。貴重な装備品に、隊の士気も上がっている。
「これで混乱したアグ姐の一撃を喰らわなくて済むのか」
と言ったムスタディオはアリシアに殴られて半泣き顔だし、
「わ、私よりもお前の方が似合いそうだな」
と照れくさそうなアグリアスに言われたラムザは、硬直してるけど。
ま、とりあえず、みんな浮かれてるってとこだな。


452:2 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:05:31 lrfge/vJ0
 特に女性陣は喜んで、お互いの髪型ならどこにつけるのが一番可愛いかと話し合っている。
……メリアドールを除いて。彼女が何故未だにあのフードを脱がないのか、俺にはわからない。
頭部の装備を身につける時に邪魔にはならないんだろうか。
 アリシア曰く「ラムザ隊の七不思議のひとつ」だから、その謎を解く必要はないらしい……が。
他の六つは知らない。知らないってことをこうして記録するのもばからしいが、約束だしな。
 大体ラヴィアンもアリシアもテキトーすぎだ。ラムザ隊の行動録をつけておいてね、あんたの
日記兼ねて構わないから~とか、衣装の管理よろしくねとか。好き放題だ。
 もともとはアグリアスの世話とこういうことを交代でする約束だったはずなのに。
 さすがにアグリアスの面倒はちゃんとみてるけど。あれはどっちかというと、趣味だとしか
思えないんだが。
 旅が長くなるにつれて、特殊技能を持った仲間が増えたし、普通のジョブにしかつけない
俺やラヴィアンたちの戦場での役目が無くなって来て、それでも人間が多ければ事務仕事は
増える一方だから、裏方に回ると決めたはずなのに。なんで、僕がひとりで受け持つことに
なっちゃったんだったか。はじめは回り持ちで役割分担だったはずだよなあ。
 でもあのふたりに頼まれると断れないんだよなあ。俺って女に弱いタイプだったみたいだ。

453:3 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:06:00 lrfge/vJ0
某月某日 天気/虫干し日和 隊の士気/フツー 俺の調子/それなり
 裏方に回ると決めてこの隊に残ってるのは、俺とラヴィアンとアリシアくらいで、
大所帯になって来た隊の雑事ってのは、やってもやってもキリが無かったりする。だから
買い出しなんかは前のように隊の全員で回り持ちなんだけど。アグリアスの当番の時は、
必ずラヴィアンかアリシアが同行している気がする。あいつら、順番決め表に細工でも
してるのかな。別にいいけど。
 そんなわけで、宿の裏で鼻歌まじりに鎧類の虫干しをしていたら、アリシアが来た。
「今日はアグリアス様とクラウドさんと、私の三人で買い出しなのよ。貸して、あれ」
「あれ?」
「リ・ボ・ン」
……こういう時のアリシアが何を考えているのか、聞かなくてもわかるようになってしまった。
「ついでに踊り子の衣装も、じゃないのか?」
「さっすがラッドくん、良くおわかりねー。よろぴく」

454:4 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:06:30 lrfge/vJ0
 よろぴくって、ムスタディオじゃないんだからアリシア……とつぶやきながら、俺は衣装を
確認しに行った。買い出し用の荷物入れと一緒にひとまとめにして渡してやったら、ご機嫌な
笑顔になってたけど。俺は後の事は知らないよ? 関係ないからな?
 やがて、どっかで素振りでもしていたんだろうアグリアスが、アリシアに引きずられるような
状態で戻って来た。部屋に戻って着替えろと言われているらしい。
「何故着替えなくてはならないのだ? 戦場でも無いのに」
「戦場じゃないから、ですよ! どうもあの衣装が苦手で、だから戦場での動きが悪くなる気が
するっておっしゃってたでしょう? 慣れておかなくちゃ命に関わりますよ!」
「しかし、町の中で踊り子の衣装を着るのは恥知らずに見えないか?」
 アグリアスが、相当嫌そうなんですけど。俺が準備したのは、頼まれたからだぞ? 
俺のせいじゃないぞと、心の中で強く念じたが、アグリアスに届くわきゃないんだよな。
「恥ずかしいことなんてありません。幸い、今日一緒なのはクラウドですから。
きっとすぐに忘れてくれます。問題ないです」
「いや、クラウドは別に忘れっぽいわけではないのでは」
「いいからいいから! 一緒に着替えましょう」
……相変わらず強引だなあ。
 アリシアが隊に残っていることを、アグリアスが迷惑だと思っていても俺は不思議には思わないね。

455:5 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:06:47 lrfge/vJ0
某月某日 天気/星月夜 隊の士気/ホドホド 俺の調子/それなり
 野営中、夜の見張りに立った僕のところにお茶を持って来てくれたのはクラウドだった。
普段あまり他の人間と会話しようとしない彼にしては珍しい。
「お、すまね。ありがとさん」
 俺の挨拶に対して返って来たのは、真顔だった。
「質問があるんだが」
「答えられる質問にしといてくれよ?」
 何しろクラウドはイヴァリースの人間じゃないらしいからな。何を聞いて来るかわからん。
「俺は、男だし、お前も男だと思うが、どう思う?」
「はあ? どうって……」
 質問の意図がわからずに聞き返したが、クラウドは黙ってしまった。
 何について聞きたいんだ? クラウドとは一緒に風呂に入ったこともあるし、男だって
ことは良く知ってるが、それを答えればいいのか?
 しばらく混乱したが、シンプルに答えてやることにした。
「お前も俺も男だと思うけど」
「俺もそう思う」
「………で?」

456:6 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:07:11 lrfge/vJ0
「……どう思う?」
 最初に戻っちゃったよ、おい………と思ったところで、突然閃いた。
「もしかして、まさか、スキキライとか、そういう話か?」
頷いたヤツは、やはり真顔のままだ。おいおい。
「別に嫌いじゃねーよ」
おっと、まだ言葉が足りなかったらしい。あの顔は続きが聞きたいんだろう。
「男に対して積極的に好きとかって思うタイプじゃないんで、これ以上何もねーが」
もしかして、俺に惚れてたりするんだろうかとちょっと身構えたが、そうじゃなかった。
「そういうタイプに好かれるタイプだろうか」
また何を言ってるかよくわかんねーな……と思いながら、言いたいらしいことを考えてやる。
 自分が男に好かれるタイプかどうかを聞いているんだと気づくまでに、もらったお茶は
ぬるくなってた。
「俺にはそういう趣味が無いからわかんねえな。役に立たなくてすまん」
「いや、謝ってもらわなくても」
「だけど、なんで急にそんなことを?」


457:7 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:07:31 lrfge/vJ0
クラウドの説明によれば。
 この間の買い出しの時に、アリシアがこんなことを言ったそうだ。
「アグリアスさまと私は女同士の買い物があるから、ちょっとそこの角で立って待ってて。
そうだ、これは貴重だから、預かっててくれる? 髪に結んでみたりしてみれば?」
……アリシアの奴、なんてことしやがる。あいつが知らなかったわけはないんだが。
 リボンをつけた男が街角に所在なげに立っているのを、俺も見た事がある。
それは大抵の場合、男娼だ。流し目をもらった経験があるからわかる。 
 案の定、男が言いよって来たらしい。
 そして、その男を追っ払ってくれる男が来たと思ったら、今度はその男に口説かれた、と。
結局、アグリアスが血相を変えて戻ってくるまでの半時ほど、場所を移動するわけにも行かず、
男たちにどう話せば良いのかわからず、かなり困ったのだそうだ。
「それは、運が悪かったな。街角に立ってる男がリボンを身につけていたら、そういう商売だと
思われるんだ。男たちが来たのは、商売だと思ったからさ。それ以上でも以下でもねえと思う」
「あ……ああ、そうなのか。良かった……んだろうか」
「良かったんじゃねえか……? 男に好かれるかどうかで悩むってことは、
 女の方が好きなんだろうよ」
「そうか?」
「そうだよ」
「そうか」
「そうだよ」
 俺はクラウドが飽きるまで「そうだよ」と言ってやった。

458:8 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:07:53 lrfge/vJ0
某月某日 天気/小雨 隊の士気/ビミョウ? 俺の調子/うんざり気味
 嫌な感じで雨が降ってるもんだから、今日は宿から出ないで、会議日になった。
財政報告とかこれから使うルートの確認とか、ま、そんな感じだ。
 いつも「大して問題はない」ってことで片がつくんだが。
 今日は、ラムザとアリシアに残るように頼んだ。クラウドのアレはやっぱ、可哀相だし、
アリシアの真意を聞き出すにゃ、俺ひとりじゃない方がいいと思ってさ。
 俺がクラウドに聞いた事をラムザに説明している間、アリシアはそっぽ向いて椅子に
座っていた。
 やっぱ、悪い事をしたと思ってるってことか?
「それは、クラウドもびっくりしたと思うよ……。可哀想に」
話を聞き終えてため息をついたラムザは、わざわざアリシアのそばまで行って顔を覗き込んだ。
「どうしてそんなことをしたんです? クラウドがこっちの世界に明るくないことは
ご存知でしょう?」
「……お金のためよ」
「ああ?」
 俺はびっくりした顔のラムザと顔を見合わせた。
「あの町には、変態の雑貨商が居るの」

459:9 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:08:45 lrfge/vJ0
「なんだそりゃ」
「綺麗な男の子が困ってるのを眺めるのが大好きな変態。見てるだけでいいっていうの。
 だから、クラウドが困ってるのを眺めさせてやって、いろいろ安く買ったわけよ。悪い?」
 投げやりな言い方だ。アリシアって……。
「……もしかして、変態なのはその雑貨商だけじゃないんじゃないですか?」
「何のことでしょ?」
「あの日、アグリアスさんも踊り子の格好で出かけていますね? 何の為です?」
「……やだなー、ラムザ隊長って、妙なことに鋭いんだから」
 今度はアリシアがため息をつく番だった。
「アグリアス様が踊り子の格好をしてるときの悩殺度の高さは、皆さん良くご存知でしょ。
 買い物の時の割引率が全然違うのでっす」
「なんだそりゃ! ばれたらどうなるか考えてみたりは」
「ばれっこないです。衣装に気を取られておいでですから。もともとあの美貌ですからー、
 アグリアス様と一緒に買い物に行くと、おまけが多かったんですけどねー。
 踊り子衣装のおかげでさらに安上がりになって、うはうは」

460:10 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:09:04 lrfge/vJ0
「ほほ~~う、そういうわけだったのか」
「え?」
 地獄の底からわき上がって来るような声に振り向けば。
 そこには、アグリアスが立っていた。
「明日からの編成について、ラムザに相談があったことを思い出して来てみれば。
 アリシア、歯を食いしばれ。ラッドとラムザはそこをどいた方が良いと思うぞ」
「あ、いえ、是非とも、宿の外に出て行っていただきたいのですが……」
良く言った、ラムザ。俺はアグリアスの勢いが怖すぎて、ちょっとちびりそうで何も
言えなかったのに。さすが隊長……。
「それもそうだな。来い」
「あーーーいやーー、助けてーーラヴィアアアアアンー あんただって同罪でしょうーー!」
「では後でラヴィアンにもおしおきしてやろう。私は部下に対して平等でありたいからな」
「アグリアスさまーーーどうかーおちついてえええ」
叫びながら暴れ続けるアリシアのことを右腕一本でずるずる引きずって行くアグリアスの姿を、
俺は一生忘れないと思う。
 アグリアスが買い物番の日には、予算として見積もった額よりも安く上げてくるとは思ってた。
偶然かと思ったら、アリシアとラヴィアンの綿密な計算があったんだな。
 やれやれと思いながら見送る俺は、もうひとりここに居たことを忘れていたんだ。
「ラッド。確か今、隊の記録はラッドの担当だったよね?」
「あ? 記録っても、日記みたいなもんだぜ。毎日適当に書いてるから」
「見せてくれるよね」
「そりゃいいけど……、なんだよ急に」
「アリシアさんたちが他にどんなことをやってるのか、知りたい」
「へ?」
……俺は、ラムザの目が怖くて、今までの日記を全て渡した。
 だから、今日の日記は、別の帳面につけてる。
 ラムザが夕食に来なかったのは、たぶん、日記を読み返しているんだろう。
 それにしても、俺、ヤバい事書いてないだろうなあ……?
                                   Fine

461:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 04:24:27 w9M+bPuCO
乙でした、アリシア腹黒いよアリシア

462:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 07:44:48 S3jSfumtO
乙、ただ一人称は統一しような

463:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 13:15:40 oO2Orm1M0
>>451
乙です。
しかし、隊の事を考えるとアリシア達の行動は強ち間違っちゃいないだろうなw

アグ萌えとしてはゴルゴラルダは是非欲しいところだが、どうだろう?
戦闘中のイベントにムービーはテンポが悪くなるし、
この時点ではアグを除名または仲間にしなかったという展開もあるからなぁ。

464:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 16:39:34 s6V20kT80
当然、
「人の夢と書いて儚(はかない)…何か物悲しいわね…」
「この身、貴公に預けると言ったはず。本当にそれが貴公の望みなのか…?」
の二つは専用ムービーありだよな。
なかったら>>464をブッ飛ばすッ!!

465:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 17:10:44 0ErvadCH0
ヘルプメッセージにムービーとか入れられてもw

466:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 17:34:41 lXwJySC80
表情くらいは変えて欲しいな
ちょっと眉をひそめて顔を赤らめて

467:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 17:47:08 s6V20kT80
実際は吉田絵準拠なのでわりとシンプルなイメージなのだが、アニメ調のイメージだとこんな感じになるわけだな。
URLリンク(kasamatusan.sakura.ne.jp)
URLリンク(kasamatusan.sakura.ne.jp)
URLリンク(kasamatusan.sakura.ne.jp)

468:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 18:29:48 KpC2OU+g0
三枚目の母性溢れるアグたんに萌えた
俺も抱きしめられたい

469:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 19:28:32 VhuQQGlB0
クリスマスが迫り、SS投下を狙っている職人さんが…むしろサンタさんがどれくらいいるか今からwktk

470:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 20:07:53 txlfRvYEO
「アグリアスさんを助けるんだ!」のシーンはムービーだと信じてる

471:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 20:28:35 r/GmMUEa0
「ならば、私が護ってみせる!!」も捨てがたいかと

472:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 20:59:25 lXwJySC80
「家畜に神はいない!」は間違いなくムービーだろうな

473:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 22:03:17 xIwjR0ep0
アグたんが初めて踊り子にジョブチェンジする時はムービーを

474:屋根裏散歩士 ◆0MKMjdfW.M
06/12/18 22:13:56 m4xxuRaU0
>>451ワーイ!!!

ムービーを戦闘中にはさむとどうしてもテンポ悪いとか、
アグを戦闘に出してなかったらどうなるっつう要素がありますねぇ・・・。

編成画面→固定キャラの在、不在に沿ったムービー→戦闘シーン(プレイヤーが動かせる)という風なら
色々とはさめそうだけど。


>>473踊り子への着せ替えはみんなの願い。

475:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 23:06:53 oGhrajpo0
プレイアブルのイベントは、多分無理かと。
各ステージ間のやつのみだと思われ。



476:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 23:32:55 GYHJnLIe0
4章はじめに使えない兄妹がムービーで動くのかorz



477:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 23:43:26 s6V20kT80
>>473
一連の流れ

1・ラヴィアリが簡易衝立を立てる。
2・アグたん、鎧外す、ズボン脱ぐ、上着脱ぐ、下着をどうするかで一瞬考える。
3・ラムザが踊り子専用の下着を渡す。
4・アグたん、しょうがなく下着から着替える。
5・装飾品も含め、踊り子服すべて身に着ける。
6・背景に専用エフェクト、専用BGM、専用SE。
7・ちょっと恥ずかしいけどBGMに合わせて軽く踊る、最後に決めポーズ。
8・ラムザ、終始体育座りでチェック。
9・ラムザの隊長OKが出たら、ラヴィアリ衝立を除ける。
10・終了。そして出撃。
11・戦闘終了後の夜は隊長部屋orテントで個別反省会。

478:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 00:29:51 v0oXDL7/0
アグリアスに声がついた場合は誰が合うのかな?
俺の中では渡辺 久美子さんなイメージ


479:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 00:45:06 ckt3kXoIO
若本さんはプロモーション映像のみの出演だったという説もあるから
声はつかないんじゃないだろうか
だがつくとしたら強いていえば榊原良子さんか田中敦子さんでどうか

480:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 00:51:03 b8meLU2+0
ハラワタをぶちまけろの中の人
アルマは看護の達人で

若本さんがなにか担当するんであれば、ベイオウーフあたりをキボンしたいなぁw


481:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 01:52:06 Mv9l/TON0
俺のイメージではアグは千葉紗子さん

482:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 01:54:02 jvKfdBBw0
若本ならヴォルマルフが一番合ってるような
もしくはバルク。やっぱり若本は狂ってないとね

483:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 01:56:03 u3asVtoB0
好きなキャラに好みの声がついたらって想像するのは楽しいけど、
逆にコレ当てられたら俺泣くねってのも浮かんできて悩ましいな。
個人的にだが・・・ラムザに保志とか付いたらどうしよう。

484:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 02:15:49 T5EI8CEe0
俺もアグたんは田中敦子だな。
若本はダイスダーグ。ヒゲ。

485:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 02:15:56 ckt3kXoIO
>>483
まあおれも某機動戦士種の贔屓補正付き主人公の☆はあれだけど
☆自体は良い声優さんだと思うよ
ラムザのイメージにはあわないがw

486:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 02:18:56 b8meLU2+0
>>483
ラムザ=保志は泣ける。夜通し泣ける
さらにデコがデコつながりで石田だったらもっと泣ける

487:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 02:18:57 GvNc5KBm0
ラムザは福山潤がいいな

488:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 02:31:22 u3asVtoB0
>>485
俺も保志自体がそこまで嫌いなわけじゃないんだが、
安易に人気所からつけたらって思った時にふと出てきちゃったんだ。

>>486
それは・・・一緒に泣くか。
無いだろとは言い切れないw

489:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 02:49:36 qyU637Da0
>>479
プロモのみだとしても
あの最初の語りをやっているというのは
もしかして■側としては
アラズラムのイメージボイスは若本、ってことなのかしら

490:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 02:50:09 cM1bQTLXO
>>487
>>480と併せるとあら不思議、ディリータが真殿光昭声の変態にw


ところでラムザの声を妄想する場合、労八イベントに声が入る可能性を考慮した方が良いと思うんだ。

491:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 02:53:57 Gp9WKjzyO
マジ若本ならオルランドゥもイケるかもしれんね

492:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 03:01:25 C1H8rrEq0
ラムザ☆で。

アルテマ「フフフ、オ馬鹿ナオ子様ニハオ難シイオ話ヲシタヨウダナ。ナラバ、イエスカノーカデ答エテモラオウ私ノ生贄ニナレ!!」
ラム「ノゥ!!」
アルテマ「イエスト言エ!!」
ラム「絶対にノゥ!!!おい食い込み、分かってるのか?僕は異端者だぞ?ノーとしか言わない男さ!!」
アルテマ「フ…ナラバオ前の心変ワリヲ誘発シヨウ!」
ザワザワザワザワ
ラム「ムッ!?」
アルテマ「改造アルテマデーモン軍団!!!コノ1000匹ノモンスタータチニオ前ハ勝テルカナ?」
ラム「イ エ ス」
アルテマ「!(ノートシカ言ワナイハズ…!?)」

キュイイイイイイィィィ(ラムザの腕にパワーが収束している音)

ラム「激 動 の ハイ投石 × 1 0 0 0 ! ! !」
ドガォン!!!

アグ「ラムくん…」

493:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 03:22:26 qyU637Da0
>>491
いや、俺としてはベイオウーフでもいいかとおもう
ちょうどまさにロイエンタールのような感じでさあ

シドはやはりもっと年食った感じで麦人か大木民夫あたりが
望ましい

494:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 03:43:33 QTJNVgv30
声は付かない方がいいと思うんだ。
だって声が付いたってアグたんは三章以降は空気となる訳なんだし・・・。
ムービーだってそんなに出してもらえるか分かったもんじゃないぞ。
まあ、実際はありえないと思うが、
アグたんの見せ場がたくさんあったら、□eかなり空気読んでることになるなw

495:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 03:47:06 jIiakBn60
声入ると声優オタとかうるさそうだからいらない。
あれがよかっただの今のは合ってないだの空気悪くすることしか言わないからな。

496:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 07:03:38 hBimwGP50
831 名前: 名前が無い@ただの名無しのようだ 2006/01/29(日) 16:33:31 ID:ol9loUUI0
ダイスダーグ=磯部勉  ザルバック=大塚明夫  ウィーグラフ=池上秀一
ヴォルマフル=銀河万丈 バルク=野沢那智    ローファル=中田譲治
エルムドア=速水奨   ガフガリオン=若本規夫 オルランドゥ=阪脩
アルガス=檜山修之   オーラン=井上和彦   バルバネス=羽佐間道夫

以前のレスを敢えて再掲。割と気に入ってたので
ヴァルマフルは立木文彦でもいいかも。ベイオは小山力也かな
まあここまで書いといてなんだけど、声に金かけてもらうよりは中身を充実させてほしいよね

497:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 07:14:31 C1H8rrEq0
なんか昨夜一晩でゾロゾロ湧いてきたけど、
まさかPSPスレで声ヲタウザがられたところをアグスレに行き場見出した、ってんならカンベンしろやw

そりゃ俺も便乗してレス書いたけど、これは誰かが「うぜえ」とか「止めね?」とか言わねーと止まんねーだろ。
な?>>496ちゃんよw

498:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 07:43:44 C9Xdil4xO
たまたま備蓄品から人形を発見したアグがこっそり人形遊びで声を当ててるのを想像した
それをラムザに見付かり何事もなかったのようにしまうアグ
顔は真っ赤

499:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 08:37:59 1xC0KH7G0
ラムアグ夫婦

500:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 09:33:36 JuSCDu/g0
>>498
ラムザ「何をしてたんですか?」
アグ「備蓄品のチェックをしていただけだが、どうした?」

と、セリフだけ読むと冷静ならなおいいw

501:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 10:20:00 lFURopFN0
>>498
FFTに出て来るものに人形なんてあったっけ?
カルコブリーナとかルゲイエボーグ??
(あれに声をあてるアグって、可愛いっていうより怖いと思うが…)

502:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 10:28:33 fJqjnZFBO
実は今でも幼少の頃より大事にしてるぬいぐるみをどこにでも持ち歩き、
夜には抱いて一緒に眠るアグたん。

503:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 10:44:41 Gp9WKjzyO
>>501
労働八号

504:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 19:49:32 41Xz0rNT0
労八相手にお人形遊びするアグたんの姿は、しっかり労八の映像記録装置に
残っていて、それをあとでアホ毛隊長にチェックされるわけだな

505:ラムザのお人形 1/6 ◆WVAHnGXcls
06/12/19 20:26:57 nBNunmbF0

※これは某ゲームのパロディです。元ネタ知らなくても楽しめるのでご安心を。

とある街とある宿、ラムザの部屋にアグリアスが訪れた。
「ラムザ。部隊の装備品の件で話が……ラムザ?」
机の上で何かを布巾で磨いていたラムザは、アグリアスの呼びかけに気づき振り向いた。
「あ、アグリアスさん。何か御用ですか?」
「ああ。装備品の件なのだが、真言を使えるラファとマラークの武器は後回しにして、
 今は儲け話を円滑に進められるようラッド、アリシア、ラヴィアンの装備を優先―。
 さっきから気になっていたのだが、それは何だ?」
ラムザが手放さず持っている人型のそれをそれを見てアグリアスは言った。
するとラムザは少し照れながらそれにバンザイのポーズを取らせた。
「お人形ですよ。久し振りに手入れしようと思って、綺麗に拭いていたところです」
それは木彫りの人形だったが、人の形を成しているだけでずいぶんとお粗末な出来だった。
胴体に丸い頭が乗っかり、手足は一応の関節をつけてはいるが、どうにも荒削りだ、
これといった装飾も無く、顔もどっちが前でどっちが後ろか解らない有様。
「少年が騎士の人形で遊んでいる姿を見た事はあるが、何だかずいぶん適当な作りだな」
「はは……仕方ありませんよ。士官学校に入る前のディリータが作った物ですから」
「む……あの男がか?」
アグリアスにとってはオヴェリアをさらおうとした印象の悪い男だったが、
ラムザからわずかに漏れ聞いた話で妹を亡くした可哀想な男らしいと知っていた。
そして、ラムザの幼馴染みだという事も。
「誕生日プレゼントを贈るお金が無いからって、一生懸命作ってくれて……。
 兄上や父上からもらった衣装や雅な剣より、この人形の方がずっと嬉しかったです」
「……そうか…………」

506:ラムザのお人形 2/6 ◆WVAHnGXcls
06/12/19 20:27:32 nBNunmbF0
懐かしさに浸るラムザを見て、自分では立ち入れない世界をアグリアスは感じた。
ラムザは人形をそっと机に置いて、アグリアスと向き直った。
「それで、ええと、ラッド達の装備でしたっけ。そうですね、検討してみます。
 でもアグリアスさんに新しい強い剣を用意したいですし、
 それとそろそろエクスポーションとフェニックスの尾の補給も必要ですから」
「そうか……解った。それと私の武器なら、できれば……」
「ラムザ、ラッド、いるか?」
アグリアスの言葉をさえぎって、部屋の戸が開きムスタディオが飛び込んできた。
ラムザは視線をムスタディオへと向けて「何だい?」と微笑む。
「ラムザだけか。悪いんだけど、ちょっと来てくれないか?」
「何かあったのか?」
「ボコの具合が悪いんだ。今、ラヴィアンがなだめてるんだけど……。
 こういうのはラムザの方が知識あるだろ? ちょっと診てやってくれないかな」
「解った、すぐ行くよ。アグリアスさんはここで待ってて、話の続きを聞くから」
「ああ、解った」
うなずくアグリアスを見て、ラムザはムスタディオと一緒に部屋を出て行った。
一人残されたアグリアスは、ふと机の上に置いてある人形に視線を向ける。
「あの男の手作りか……ふむ、どれ」
持ち上げてじっくり観察してみる。士官学校に入る前のプレゼントという事は、
その時の年齢も推察でき、年齢を考えればそれほど悪くない出来に見えてくる。
「ふむ……手足も一応動くのか。首も回るのだな……」
カシャカシャともてあそんでるうちに、何ともいえない感情が込み上げてきた。
アグリアスは人形にお辞儀をさせて声を裏返して言う。
「コンニチハ、僕ラムザクン」
そうやると何とも愛嬌たっぷりに見えてくるから不思議だ。

507:ラムザのお人形 3/6 ◆WVAHnGXcls
06/12/19 20:28:09 nBNunmbF0
そしてふと、思い出す。こないだ鉄巨人労働八号が動き出した姿を。
「どれ……鉄球変形ー! なぁんて……」

ボキン。
コト。
コロコロコロ……。

「…………はぁぁぁっ!? く、首がぁぁぁっ!」
テーブルの上に転がった首を慌てて拾い上げ、アグリアスは元の場所に押し込んだ。
「だ、大丈夫だ。こんな物、こうして押し込めば……!」
コロリ。
「押し込めば……」
コロリンコ。
「…………」

―誕生日プレゼントを贈るお金が無いからって、一生懸命作ってくれて……。
―この人形の方がずっと嬉しかったです。

人形を抱えて青ざめるアグリアス。
「いかん……いかんぞこれは……何とかして元に戻さねば……」
ラムザが戻ってくる前に。と、慌ててアグリアスは部屋を駆け出し、自室に戻った。
「のり、のりはどこだ。確かここに……あった。接着合体ー!」
ガシーン!
「これでよし!」

508:ラムザのお人形 4/6 ◆WVAHnGXcls
06/12/19 20:28:41 nBNunmbF0
「何がよろしいんですか? アグリアス様」
と、部屋に入ってくるアリシア。
「ぬはーっ!? いいい、いや、何でもない」
人形を背中に隠し、アグリアスは冷や汗を思いっきりかいた。
「そうですか? 何だか様子が変ですけど……」
「変じゃないっ」
「何かあったんですか?」
「何もないっ」
「はぁ……」
アグリアスに押し切られ、アリシアは眉根を寄せてしまう。
何とかこの場から脱出せねばならない。アグリアスの脳は現在フル回転だ。
「あ、そうそうアグリアス様。私達の装備の件、どうなりました?
 儲け話部隊とはいえ、やっぱりちゃんとした装備がないとつらいんですよ。
 この前だって刃の通じない巨大な白虎と戦って……。
 ラッドがリヴァイアサンで押し流したら、幸い逃げていってくれましたけど」
「あ、ああ。結局退治できなかったという例の儲け話か。難儀だったな。
 様々な状況に対処できるよう柔軟な装備を整えるよう私からラムザに言っておく」
「さっき言いに行ったんじゃないですか?」
「も、もう一度言いに行くのだ!」
アリシアに背中を隠したまま、アグリアスは部屋から飛び出して行った。
そしてラムザの部屋に戻り、ドアを閉めるのも忘れ机に一直線に向かい、人形をそっと置く。
「よし、完璧だ!」
「何がだよ」
ラッドがベッドに腰かけていた。
「は、はうあー!? ららら、ラッド、いつからそこに!?」
「いつって……ついさっきだよ。ラムザの奴どこ行ったんだ?
 それに今お前が持ってきたのは何だよ。……あん? 人形かそりゃ?」
ベッドから起き上がり、机までやって来たラッドは乱暴な手つきで人形を持ち上げる。

509:ラムザのお人形 5/6 ◆WVAHnGXcls
06/12/19 20:29:13 nBNunmbF0
「はわっ!? らら、ラッド、もう少し丁寧に……」
「騎士様がお人形遊びか? 女の子らしいところもあるもんだな。
 ……ん、こりゃ素人の手作りだな。懐かしい、俺も作った事があるぜ。
 間接のところで苦労したんだよなぁ、例えば首なんか、こう……」
「ただいまー。ボコは足に棘が刺さってただけでし……」

ミシッ。
コト。
コロコロ…………。

開けっ放しにされていたドアから部屋に笑顔で入ってくるラムザ。
それとほぼ同時に首が転げ落ちる人形。
全身を凍りつかせるアグリアス。
転げ落ちた人形の首を見るラッド。
「何だ、取れたぞ……」
「あ、あ、ああ~……」
人形の惨状を見てラムザがうめき声を出し、瞳を潤ませた。
それを見てラッドは人形の持ち主が誰だか気づく。
「これラムザのか? いい歳こいてこんな人形後生大事に持ってんじゃ……」
「疾風! 地烈斬!」
ドンッ、とラッドの足元が弾け飛んだ。
「あわびゅ!?」
ラッドの手から人形がテーブルに落ちる。
ラムザは闘気をみなぎらせながらラッドへと歩み寄った。
「波動撃!」
「ぐぼげ!?」
腹部に強烈な気の一撃を喰らい悶絶するラッド。
「連続拳!」
「ぎゃぶほあっ!?」
顔に、胸に、腹に、手に、足に、ラムザの鉄拳が乱舞する。

510:ラムザのお人形 6/6 ◆WVAHnGXcls
06/12/19 20:29:48 nBNunmbF0
「ららら、ラムザ。そ、それくらいにしてやった方が……」
「裏回し拳!」
今度は遠心力を乗せた一撃をラッドのテンプルに打ち込み、ぶち倒すラムザ。
倒れたラッドに馬乗りになると、胸倉を掴んで引っ張り上げ、顔面にパンチパンチエルボー。
「虚栄の闇を払い、真実なる姿現せ、あるがままに!」
「ら、ラムザー! それはやめ……」
「アルテマ!」
「ぐげあぁっ!!」
悲鳴を上げて破滅の光の中に消えるラッドとラムザ。
距離が近すぎてラムサも巻き添えを受ける大惨事となったのだった。
そして事件のすべてを知るアグリアスは、今さら言うに言い出せずひたすら二人にケアルガを唱えた。

―後日。とある街とある宿、ラッドがアグリアスの部屋を訪れた。
「アグリアス、ちょっと来い」
「……はい」
ラッドの言葉に従順に従うアグリアスを見て、アリシアとラヴィアンは目を丸くした。
そしてアグリアスはラッドに宿の裏口まで連れてこられる。
「さて、俺が何を言いたいか解ってるな?」
「……うむ」
「首の取れ方が不自然だった。何かのりでくっつけてあったような感じでよぉ」
「…………うむ」
「……お前だろ、壊したの」
「……………………そうです」
ガクリとうなだれるアグリアス、降参のサインだ。それを見てラッドはため息をついた。
「俺の装備に呪縛刀二本とシーフの帽子とブレイサーを回せ」
「そ、そんな高価な品は、ちょっと……」
「回せ」
「……はい」
こうして事件はラッドが泥をかぶる形で解決したのだった。

   お し ま い

511:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 22:09:16 AFIYaKkd0
相変わらず仕事の早い行く人氏乙であります。
ラムザ容赦ねぇなww
実は人形壊したのはラッドじゃなくてアグたんだと知ったらどうするんだろうか。

512:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 22:19:19 bt13tNTx0
んで元ネタって何ですか

513:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 22:27:35 6f3JZp8p0
>512
デスクリムゾンていうゲームだよ。

514:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 22:40:02 Gp9WKjzyO
>>511
そりゃお前、キッツイお仕置きが待ってるんだろ
性的な意味で

515:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 23:09:50 BTcCRpjBO
せっかくだから俺はこの堅物のアグリアスを選ぶぜ

516:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 23:15:13 +WN/BZEF0
>この前だって刃の通じない巨大な白虎と戦って……。
>ラッドがリヴァイアサンで押し流したら、幸い逃げていってくれましたけど
どう見てもムティカパですwwwこの後ラムザがオイデゲーをするのかwww

517:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 23:18:23 C1H8rrEq0
俺もよく消防時代は友達のガンプラの股関節をヘシ折っちゃったもんだ。

518:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 01:19:10 o9fKM7kl0
キンキンカンキン!こどものこ~ろの夢~は~色あせない~らくが~k(ry

丁度そのシーンをゲームでやってたとこだからハゲワロス

519:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 14:16:46 JW4zFdPv0
>>515
何を言ってるんだ
アグたんは柔らかくてフワフワなんだぜ?

520:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 15:08:35 dRPt0odg0
アグたんのとろけるおっぱい

521:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 18:32:41 cUQWmL0A0
アグリアスさんのおっぱいに顔をうずめて頬をスリスリするのがアグスレ住人の夢。

522:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 18:50:54 wt1Ss/8u0
>>521
おれは
アグリアスさんのおっぱいに顔をうずめて頬をスリスリしているラムザを見て
汎用女キャラにおっぱいに顔を埋めさせて~と迫って殴られるのが夢です

523:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 19:15:20 nHSbwdHaO
>>521
俺は離れた所から見てるだけでいいや

524:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 19:18:28 dRPt0odg0
アグたんの体臭スーハー・・・

525:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 22:30:39 M1w8otqr0
…加齢臭

526:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 22:32:09 VLxHlYWS0
>>525
メリアドール乙

527:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 22:39:00 wt1Ss/8u0
むしろラファ?

528:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 22:49:06 LpyFWk8YO
ウチのアグさんはシャンタージュの香りが取れなくなっている気がする

529:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 22:54:34 FcmitKCT0
元ネタはうたわれるもののトウカだろ?
コレ
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)

530:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 00:18:38 1uXrbUdV0
じゃ元ネタはデスクリムゾンで

531:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 12:25:48 KF6+jZzH0
なんで声ヲタって、声話になると必ず穴子推奨すんだろ。
元々のキャライメージや、物語の空気ぶち壊して冷めさせるだけじゃん。
いつも出てきて、きめぇよ。

532:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 13:46:51 qpUnnKvM0
いつの話してんだよ。
スレの空気ぶち壊すだけじゃん。
急に出てきて、きめぇよ。

533:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 15:00:14 HFS5P28v0
>>529
今日届いたDVDでそれのアニメ版を見たぜ。
ハクオロの愉快な行動をアグたんに置き換える事で二度楽しめたw

534:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 17:28:51 KGyYwf08O
ハクオロ→ラムザ、トウカ→アグでも一切問題が生じない気がするのが恐ろしい
ムスタ防壁とかな

535:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 17:46:30 bSeEsavkO
カウボーイビバップのヴィシャスとか、マジでカッコイイんだけどなぁ…>若本
日本刀&美形つながりでエルムドア…は流石に狙い過ぎかw

536:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 17:46:44 897USVEo0
>>532
それだけ声オタは罪深いんだよ

537:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 18:38:53 NWutOaBQO
行く人氏乙であります!てっきり慌てたアグが急いで首をくっつけ直すもうっかり背中向きなってて犯行が露見する流れだと思ってたら…ラッド。・゚・(ノД`)・゚・。

538:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 18:53:08 SATmdlHw0
うひょー。
遅レスだが行く人さん、乙!
ラムザの切れっぷりに笑いました。

539:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 21:00:42 kSR8GnT60
実はアグたんが犯人だと分かったらラムザに何をされるか・・・

540:行く人 ◆WVAHnGXcls
06/12/21 21:01:35 RIESAdpb0
>>534
>ムスタ防壁とかな
もー、そういう事を言うー。

541:盗み食いとかしちゃいけません 1/7
06/12/21 21:02:08 RIESAdpb0

※これも某ゲーム、つか『うたわれるもの』のパロです。

とある街とある宿。
アグリアス・オークスは宿にある庭で剣の鍛錬をしていた。
当然消耗する。体力とか消耗する。するとお腹が空く。
「むっ……小腹が空いたな。何か食べる物はないか……」
今日泊まっている宿はまさに『泊まる事』のみに特化した宿であり、
食堂や酒場の類は一切置いていない小さな宿だった。
「誰か、何か持ってないか……」
たかが小腹が空いた程度で隊の保存食に手を出す訳にもいかず、
アグリアスは自室に戻りアリシアとラヴィアンに訊ねてみた。
「お酒ならありますけど、肴はちょっと切らしてますねぇ」
「むう、そうか……アリシアは何か持っていないか?」
「いいえ。でも、ラッドなら色々溜め込んでますから、何かあるはずです。頼んでみては?」
「ラッドか……まあ頼んでみよう」
言われてラッドとムスタディオの泊まる部屋に行ってみるアグリアス。
ノックを一回、直後中からドシャッと大きな音がしたのでアグリアスは部屋に踏み込んだ。
「どうした!?」
「あ、アグリアスか……驚かすなよ」
そこには鞄を引っくり返して中身をぶちまけているムスタディオの姿があった。
「荷物の整理でもしていたのか? ……おい、それはラッドの鞄だろう」
「いや、ちょっと小腹が空いてな……ラッドがいないもんだから、ちょっと無断で拝借しようと」
「まったく、お前という奴は……ラッドはいないのか?」
「俺もさっき部屋に戻ってきたんだけど、そん時にはもうラッドはいなかったぜ。
 ……おっ、食べ物はっけ~ん。ちまきとかいう異国の食べ物だ。いただきまーす」
笹の葉を解きちまきを食べるムスタディオを見てアグリアスは眉を釣り上げた。

542:盗み食いとかしちゃいけません 2/7
06/12/21 21:02:40 RIESAdpb0
「おい、了解もなく勝手に……」
「アグリアスも食うか?」
差し出されて、小腹がクゥと空腹を訴える。
「むっ……見慣れぬ食べ物だな。これは米を使っているのか?」
どんな味がするんだろう。好奇心がふっと湧いて出て、空腹感を後押しする。
「……まあこんな物のひとつやふたつで怒るほど狭量ではあるまい」
そう言ってムスタディオからちまきを受け取り、食するアグリアス。
「どうだ? いけるだろ」
「うむ……これはなかなか。ちょっと酸っぱいのがいいアクセントになって……」
ミシッ、ミシッ、ミシッ。
「ムッ!?」
廊下の足音に気づき、ムスタディオは窓を開けて外側にぶら下がった。
「ムスタディオ?」
「アグリアスも!」
切迫した物言いについ釣られてアグリアスも窓の外側にぶら下がった。
二階の高さだから、注意して飛び降りれば少し足が痛い程度だろう。
ガチャリ、扉が開く音がする。
「ムスタディオ、いねーのか? ……何だ、俺の荷物が……」
アグリアスとムスタディオは指を震わせながら窓に張りつき、ラッドの声に耳を傾ける。
(なあムスタディオ。たかがおやつを食ったくらいで、なぜ隠れねばならんのだ?)
(いや、なんかヤバイと思ってつい……)
(正直に勝手に食った事を謝ればいいだろうに……)
(まあ、そうなんだけど……つい……)
「あれ? ちまきがねーぞ」
ラッドの声にビクンと反応する二人。怒るかな、怒らないかな。ドキドキ。

543:盗み食いとかしちゃいけません 3/7
06/12/21 21:03:12 RIESAdpb0
「ムスタディオの奴がつまみ食いでもしやがったのか?」
(ピンポン大正解。正確にはアグリアスも一緒だけどな)
(お前の甘言が無ければつまみ食いなどと……)
「ったく。あれ腐りかけてたから、俺以外のやわな連中の腹じゃもたねぇぞ……下痢確定だな」
(えっ、何か酸っぱいと思ってたら……)
(うそ、腐りかけ……?)
ショックで窓から手を離してしまう二人。
ヒュー、ドシン。高ハイトから落下した二人は尻餅をついてダメージを受けた。
その衝撃が下腹部を強く揺さぶる。
「あぐぅっ!?」
「こ、この落下の衝撃とは異なる痛みは……」
グキュルキュルキュ~。
二人の腹が悲鳴を上げた。
「い、いかん。トイレ、トイレに行かねば!」
「お、おうっ!」
腹を抱えてひいこら言いながら二人は宿屋の正面入口に回り、
男女兼用の宿屋に唯一無二のトイレの戸に"ほぼ"同時に手をかけた。
脂汗をかきながら睨み合うアグリアスとムスタディオ。
「……悪いなムスタディオ、先に使わせてもらうぞ」
「ちょっと待てアグリアス、俺の方がちょっとだけ早かったぞ」
「そんな事はない、私の方が早かった」
「鈍足のホーリーナイトに俺が遅れを取る訳ねぇだろ」
二人の視線がぶつかり火花を散らす。
「貴様はレディーファーストという言葉を知らんのか」
「男女差別反対! 何て言うかもー男女の立場逆転するくらいの勢いじゃん現代日本!」
「そんな遠い異国の事など知るか! 漢字知ってるからって日本文化に迎合しておらんぞ!」

544:盗み食いとかしちゃいけません 4/7
06/12/21 21:04:16 RIESAdpb0
もう言葉では解決しない。同時にそう悟る二人。
アグリアスは剣を抜いた、ムスタディオは銃の撃鉄を起こした。
殺気、鋭い殺気が互いの身を切り刻む。
眼が獣のように野性味を増し、しかし狩人のような冷徹さをも持った鋭い眼差しになる。
「うおおおおおっ!」
「でやああああっ!」
同時に叫ぶ二人。

グ~キュルキュルキュ~。

「あぐぅぅぅぅっ!」
「はおぉぉぉぉっ!」
同時に叫ぶ二人、二回目。
「い、いかん……今剣を振るったら……」
「今、発砲したらその衝撃で……」
同時に言う二人。
『堕ちる』
ゴクリ。二人はうなずき合った。
「と、とにかく武力的解決は避けよう……」
「同感だ、そ、それでトイレの優先権だが……」
と、そこに。
ゴロゴロゴロゴロゴロ。
「アグリアスさん、ムスタディオ、危な~い!」
ラムザの声と騒音に振り向く二人。
迫る鉄球。
「労働八号に待機を命じたら丸くなっちゃって、この宿傾いてるみたいでー!」
人より大きな労働八号。丸まっても廊下を埋めるだけの横幅あります。逃げ場無し。
今、あんなもんにぶつかったら間違いなく、堕ちる!

545:盗み食いとかしちゃいけません 5/7
06/12/21 21:04:55 RIESAdpb0
最悪の未来を想像し顔面蒼白になる二人。
「くっ……こうなったら! 命脈は無常にして惜しむるべからず……」
「アグリアス! 聖剣技で止めてくれるんだな!?」
アグリアスはムスタディオの両肩を掴み、転がってくる労働八号の方へと突き出した。
「葬る!」
「ちょっ」

「ムスタ防壁!」

ムスタディオの背中を蹴飛ばして労働八号にぶつける。
アグ蹴りによる背中からの衝撃+労八体当たりによる腹筋への衝撃=堕。
労働八号はムスタディオという障害物に衝突し、
宿屋の微妙な傾斜を解決し見事労働八号は止まった、ムスタディオの腹の上で。
「ぐ、ぐえぇぇぇ……」
か細い悲鳴とともにヒクヒクと痙攣するムスタディオと、漂う異臭。
アグリアスはあえて鼻を押さえず、瞳に涙を浮かべた。
「すまぬ、この犠牲無駄には……」
異臭のせいでムスタディオの介抱に戸惑いを見せるラムザを捨て置き、
アグリアスはトイレの戸に手をかけた。
ガチャッ。
「……む?」
ガチャガチャ。
「…………あれ?」
ガッチャガッチャガッチャ。
「………………ええぇ!?」
鍵がかかっている。
「の、ノックしてもしもぉ~し! ど、どなたですか!? トイレにいるのは誰!?
 ででで、できれば早目に出ていただけると助かるんですけど!」

546:盗み食いとかしちゃいけません 6/7 
06/12/21 21:05:27 RIESAdpb0
アグリアス必死の嘆願に、後ろから声。
「あ、すみません。さっきトイレ使った時……」
振り向く。ムスタディオと労働八号を挟んだ向こうでラムザが申し訳なさそうな顔をしていた。
「ドア開けるの面倒くさくてテレポで入って、鍵閉めて、そのままテレポで出ちゃいました」
「……という事は、このトイレは……無人」
顔面蒼白の上、脂汗を滝のように流し出すアグリアス。
「ら、ラムザ! テレポで出入りしていたのなら、お前が中に入って鍵を開けてくれ!」
「あ、はい」
テレポをして姿を消すラムザ。
テレポをしてその場に現れるラムザ。
「……すみません。ちょっとここからトイレまで距離があって難しいみたいで……」
「な、ならばもっとこっちに近寄ってテレポを……」
「でも、何かムスタディオから変な異臭がするし……近寄りたくないです」
「ららら、ラムザぁ。た、頼むから……」
「それよりムスタディオをこのまま放っておく訳にも……。
 ちょっとそっちから労働八号を押してもらえませんか?
 そっちに押すとアグリアスさんまで潰れちゃうし」
「そ、そんな……労働八号を押そうとして踏ん張ったりしたら……。
 ろ、労働八号! 動け、自力で動いてそこからどけ!」
「システムエラー! 再起動ノタメ一時間ホド機能ヲ停止シマス!」
「労働八号ー!?」
動かぬ労働八号を前に、開かぬトイレの戸を後ろに呆然とするアグリアス。

ぐきゅ~きゅるきゅる。

お腹が悲鳴を上げる。アグリアスも悲鳴を上げる。
「あっ、あぐ…………あああぁぁぁぁぁぁっ!!」

547:盗み食いとかしちゃいけません 7/7
06/12/21 21:05:59 RIESAdpb0
その日、蹴破られたトイレのドアの弁償代をラムザは支払う事となった。
そしてアグリアスは……ドアを蹴破った拍子に少し致してしまいまして、
半泣きになりながら洗濯をし、風呂屋へと赴くのだった。

―後日。
「ラッド。うまいケーキが手に入ったのだ、食わんか?」
「おお、たまには気が利くじゃねぇか騎士さんよぉ」
ムスタディオの提案でアグリアスは賞味期限が完全に切れたケーキをラッドに渡した。
そして先日必死に習得したテレポを使い鈍足問題を解決すると同時に、
トイレの中に入り鍵を閉めそのままテレポでトイレから出て、
ムスタディオと一緒にラッドの様子を観察した。
ラッドは宿のロビーで見張りをしながら読書を続けている。
「……一向にトイレに行こうとせんぞ」
「……しかも平然としていやがる。おいアグリアス、本当にあのケーキ賞味期限切れてたのか?」
「もちろんだ。嘘だと思うなら食ってみろ」
「クソッ、作戦練り直しだ。今度は賞味期限なんて生温い事言ってないで下剤入れようぜ下剤。
 ほれ、アグリアスも食え。このケーキは安全だ」
「そのようだな。モグモグ……うむ、うまい」
と、そこに宿の二階から降りてきてラッドに話しかけるラムザ。
「ラッド。処分しようと思ってた期限切れの保存食が無くなってるんだけど、知らない?」
「ああ、俺が処分しといた」
「捨てておいてくれたのかい?」
「いや、もったいないから食った。俺腐ってる物とか平気だし」
「相変わらずだなぁラッドは……」
二人の話を聞き、アグリアスとムスタディオは顔を見合わせ、腹部に手を当てた。

ぐきゅるきゅるきゅ~。

   Fin

548:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 21:57:39 6YV6Iyvf0
GJ!

>鈍足のホーリーナイトに俺が遅れを取る訳ねぇだろ

笑ったwアグリアスのmove3はもはやチャームポイントだなw

549:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 22:40:15 HQGvcMWb0
> =堕。

超端的な表現に吹いたwwwGJw

550:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 23:14:39 WwhbQSgsO
こんなに微笑ましいスカトロ劇を、僕は初めてみたよ

551:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 23:36:50 6jcaoC770
アグリアスって性格キツそーだよね。

552:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/21 23:43:28 V84f9sFY0
俺の中で
うたわれるもの=スカトロ
になった。

553:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/22 00:05:36 LRDAbhDi0
>>551
だが、それがいい

554:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/22 00:39:48 RGDrV6qyO
>>541-548乙&GJ!!!新しい自分に目覚めてしまいそうになった

555:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/22 00:54:46 awLzQiZ20
FFTリメイクのムービー、結構あるらしいな。
アグたんもたくさん出るといいねぇ。
例のオープニングらしきムービーでの登場だけだったら泣くぞ・・・。

556:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/22 00:55:33 pjmNjPfQO
正しくうんこたれるもの

557:屋根裏散歩士 ◆0MKMjdfW.M
06/12/22 01:22:47 DafOyHVO0
>>475
>>555

戦闘中のセリフをまとめて冒頭でムービーにしてくれたらなと妄想しております。
例えばゴルゴラルダだと


編成画面→アグやムス太の在不在で違うムービーのフラグ→

ガフとニセオヴェリアのいるところにラムザたちが駆けつける~
招待をあらわしたガフとラムザのやりとりでラムザの出自がばれる~
「私はお前を信じる!」

というふうに戦闘画面前にムービーにしてもってきてほしいと思っていたのです。
「ならば私が護ってみせる!」も戦闘中だし。



個人的にこのシーンはジークデンと対になっている気がしてならないのです。
ディリータの「アルガスの次は、おまえの番だッ!!」のセリフといい、
ラムザの名乗っている姓がかわることといい。

558:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/22 01:23:48 DKy3r+df0
追加シナリオがきっとあると胸をときめかせているのは俺だけではあるまい

559:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/22 01:31:55 Q6Y8Dyts0
あーあるといいね、アグリアスとかアグリアスとかアグリアスとかED後の話とか
問題は追加シナリオがさらに駄目ぽな出来じゃなきゃいい

560:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/22 01:42:49 2+y0mw3K0
ぶっちゃけアグリアスさんの出番ってそこで終りだからなぁ
物語の根幹にかかわってはいるが、限りなく脇役

ゼイレキレでガフと一緒に王女倒すルートとか追加されてたらどーしようw

561:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/22 05:03:54 0d/9FoDJ0
北天に帰還→のし上がって組織を乗っ取る→南天と教会撃破→畏国王
もちろんアグたんは殺さず妻にしてエンディングで刺されます

562:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/22 09:51:07 ycLBQXe40
>>532
ヲタ同士だけで死ぬまで言ってろってこった。カス


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