アグリアス様に萌えるスレ Part30at FF
アグリアス様に萌えるスレ Part30 - 暇つぶし2ch247:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/08 22:09:40 eQnrZa1q0
アグたんそんなに気になるなら追っかけて行けよと思いつつ乙
これはもしかして続き物になるのかな

248:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/08 22:52:05 kiewT4GI0
面白くていいんだが、これは別にアグリアススレでやるネタじゃないような…。

でもGJ!

249:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/08 23:16:13 Eizybo48O
やべえ俺こういうの好きだGJ!

250:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/08 23:37:31 fx97pUMA0
恋愛感情無しのラッドアグ物として認識している
アグたんディフェンダー活用しまくりw

251:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/09 01:38:41 xf+aWRt+0
まとめサイトも千夜一夜も更新しないから分からんが
今アグSSってどのくらいあるんだ??

252:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/09 02:32:42 KMF7B9Nc0
とてもGJです
確かにアグ分が少ないけど、良質なSSなのでおkです
でも…アグスレだからもっとアグが欲しい!……なんて一読者の独り言です

253:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/09 03:08:53 Qy7FamH90
ちょwキャンサーのゴールドアーマー財宝になってるしw
いつかあぐタンに着せてくださいw乙であります。

254:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/09 04:12:39 ER4eEPrh0
今やオールキャラが活躍する機会もあるこのスレ内で、
この程度でアグ成分が少ないとか個人的には気にならないけどなー。
現実逃避気味に家事をこなしたり、室内で北斗骨砕打を使うアグたんとか最高じゃないかw

と言うことでGJです!

255:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/09 21:07:05 8O4Qy0820
水曜の17時半から18時までのアニメにアグリアスさんの幻想が見える
コレは病気ですか、教えてエロい人

256:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/09 22:34:41 7pMSUeiA0
オヴェリアがオルダリーア王家あたりに嫁いだら
こんな感じかなぁと思いながら
「ベルサイユの薔薇」を観る

アニメのアグたんもカッコイイね!

257:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/09 23:19:09 7EDuw1eP0
アグリアスさんは下付きの女。


ってラヴィアンが言ってた。

258:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/09 23:42:16 XG29MqXD0
>>256
瞳がキラキラしたアグラム想像して吹いたw
でもベル薔薇だとアグラムが悲恋(と言うかなんと言うか)になっちゃうのが欠点だな。

259:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/10 00:42:59 WQoICvcQ0
「ベルばら」は原作のほうが燃えるよ。
よくタクティクスのリメイクで希望されている「人対人」の対立がすごい濃厚。
ヒロインもおくてだしなんか脳内アグリアスさんのイメージにぴったりな気がした。

260:機工都市ゴーグは今日も晴れ 9/12
06/12/10 11:45:08 C/E9lSAr0
ムスタディオの馬鹿が珍しく役立つ事をした。
労働八号に炊事洗濯システムとかいうのを搭載したらしい。
おかげでアグリアスの仕事が減った。
おかげでアグリアスが俺に絡んでくる時間が増えた。
「働け」
「たまに酒場で仕事探ししてるだろ」
「この前、ウォージリスのとある邸宅からとある財宝が盗み出され、闇市で競売にかけられたそうだ」
「へえ、どこの誰がそんな事をやらかしたんだか」
「真っ当な仕事をしろと言っているのだ。アリシアとラヴィアンのような」
「ガラじゃねぇなぁ……。つかお前は何してんだよ」
「家事と鍛錬」
「鍛錬は仕事じゃねぇだろ」
「だが必要な事だ」
「さいですか。で、家事も労八に出番取られつつあるよな」
「あぐっ……」
「いずれ労八に仕事全部持ってかれるぞ。そしたらお前も俺と同じごくつぶしになるな」
「あぐぅ……」
「それが嫌なら外で働け」(ばアグリアスの小言から俺が解放されるぜ、いぇーい)
「わ、私は顔が知られているから、儲け話の類は……」
「解決しといた。外行け。つかラムザん所行けば? ようやくアルマと落ち着いたらしいし」
「むう……しかし、せっかくの家族水入らず……邪魔になるのでは……」
「あー……そう」
今日も相変わらず退屈で、タバコの紫煙が空の青に溶ける。
そして夜になって、朝になる。

261:機工都市ゴーグは今日も晴れ 10/12
06/12/10 11:45:40 C/E9lSAr0
目が覚めたのは窓から射し込む朝の光だったのか、
目が覚めたのは外から聞こえる小鳥達のさえずりだったのか、
目が覚めたのは隣から聞こえる安らかな寝息だったのか、どうでもよかった。
俺の部屋なら朝日も夕陽も射し込まず、小鳥のさえずりも聞こえず、
しかしたまに寝息が忍び込んで来る事もあるが、愚鈍で気だるい朝を迎えられたのに。
隣で裸身のまま眠るそいつを置いて、脱ぎ捨ててあった自分の服を着て部屋を出る。
あくびをし、タバコを咥える。ダイニングルームに行くとキッチンから包丁の音。
労八がサラダを切り刻んでいた。アグリアスよりも規則的で、しかし機械的。
「オハヨウゴザイマス! ラッドサン!」
「うぃ~ッス」
サンドイッチのために用意されていた食パンを三枚拝借し、
ジャムもバターもつけず味気ない朝食を軽くすませる。
何気なく庭に行くとアグリアスが朝っぱらから素振りをしていた。飽きないな。
「むっ……ラッドか。珍しく早いな」
「朝日が眩しくてなー……灰になって死にそうだ」
「吸血鬼かお前は。……というか、ラッドの部屋に朝日など入ったか?」
「馬鹿じゃねぇのお前、入る訳ねーじゃん。吸うか?」
タバコを差し出すと、睨まれた。
「私は自ら毒を吸うような愚かな真似はせん」
「あ、そう」
黒魔法ファイアで火を点けて、俺はタバコをふかす。今日も空は晴れていた。暑い、うざい。
「ラッド、その死んだ魚のような眼はどうにかならんのか。ラムザ達と別れてからずっとだぞ」
「正確には戦争が終わってからだ」

262:機工都市ゴーグは今日も晴れ 11/12
06/12/10 11:46:14 C/E9lSAr0
何をするでもなく、ゆるゆると流れていく時間。
ただ日々の糧を稼ぎ、ただ日々の糧を消費し、ただ女を抱き、ただタバコを吸い。
鈍色の日々、鈍色の煙。鈍色にかすむ世界。
その日、酒場で儲け話にありつけなかったアリシア達は、
アグリアスの稽古に無理矢理つき合わされた。
儲け話として魔物退治などもこなす二人の腕は衰えておらず、むしろ柔軟性を増していた。
だがそれでもアグリアスという騎士の強さは半端じゃなく、
聖剣技も使われず軽くあしらうアグリアスは見事だった。
汗をかいて微笑む三人の騎士が眩しかった。
そして今日も今日とて日が暮れる。
自室に戻って呪縛刀とゾーリンシェイプを磨いていると、部屋の戸がノックされた。
二回。三回。一回。ラムザと旅をしていた頃から使っている俺達だけの合図だ。
「ラッド。今日、いいかな?」
「悪い、仕事だ」
「そう……。あまり危ない事しちゃイヤだよ?」
結局俺は裏の世界でしか生きられないんだと思う。
ガフガリオンにつこうがラムザにつこうが裏の世界で生きていく事に変わりは無かった。
そうして俺は今日も今日とてきな臭い仕事に赴く。
と、アグリアスが玄関で待ち構えていた。
「真っ当な仕事をしろと言ったはずだ」
「ガラじゃねぇ……つったろ」
「……今日はどんな仕事だ」
答える必要は無い。だが真っ直ぐなアグリアスの双眸が俺の口を開かせた。理由は自分でも解らない。
「ロマンダから麻薬が大量になだれ込んでいる」
「呂国は畏国を内部崩壊させるつもりか? ただでさえ長き戦争でこの国は疲弊しているというのに」
「生憎俺はラムザと違ってこの国に忠義も愛情も無い。英雄王がどうなろうと知った事か」

263:機工都市ゴーグは今日も晴れ 12/12
06/12/10 11:46:45 C/E9lSAr0
それで、だ。
かいつまんで説明すると、俺達は逆に麻薬を強奪して全部焼き捨てた。
煙を吸って麻薬業者の連中が愉快な事になってたが、風上にいた俺達にはどうでもいい事だった。
そうなった経緯、アグリアスや麻薬業者と色々とあったがよく覚えてねぇ。どうでもいい。
仕事がおじゃんになったもんで収入は無し。むしろ手裏剣とか消費して出費がかさんだ。
赤字だ。俺は悪くない、アグリアスのせいだ。
何もかもがどうでもよくて、俺は今日もムスタディオの家の屋根で寝転がる。
タバコを咥えて火を点ける。紫煙が青い空に溶ける。
結局灰色の日々は変わらない。
黒い方向に行こうとすると、白い奴が俺を灰色のところまで引きずり出しやがる。
いつか俺もあいつ等みたいに白い世界で暮らせるのだろうか。
冗談じゃない。平和を通り越して退屈な日々をただ送るなんて。
しかし、だ。
「ラッド! 今日はアリシア達と一緒に仕事に行ってもらうぞ!」
「今回の儲け話は、ちょっと男手が必要で……いいかな?」
「とゆー訳でラッド! あんたも来なさい!」
「……かったりーなぁ……」
こうして俺はアグリアスに尻を蹴られ、アリシアに手を引かれ、儲け話の仕事に行く。
タバコをふかしていると、アリシアがそれを奪った。いつもは嫌がらないのに何でだ?
抗議の視線を送ってやると、アリシアは恥ずかしげに微笑んだ。
「お互い身体に障るから……ね?」
マジかよ。
どれだけ黒い世界に帰ろうとしても、白い世界に引っ張られる。退屈な白い世界に。
空を見ると雲は青の一割を占める程度で、機工都市ゴーグは今日も晴れだった。

264:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/10 12:24:04 MnecLa9g0
>>263
うおー、イイ! 乙です。
アグたんがラムザのところに行く時には、ラヴィアンだけが付いてくのかなー。


265:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/10 14:06:48 1y4TMN9k0
>>260-263
乙かれー。
ラッドとアリシアのカップリングか。


266:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/10 16:25:26 CZ4ciEQH0
乙です。
ラッドは煙たがってるけど仲間っていいな。

それにしても、労八に出番を取られたとは言え、アグたんは料理が上手になってるんだろうなぁ。
ああ、家事をこなすそんなアグたんに小言を言われたい。

267:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/10 18:10:08 pmYZOMl2O
レーゼ…料理は全般的に得意
メリア…旨いは旨いが質素
アリシア…砂糖の分量が少し多い
ラヴィアン…砂糖とモスフングスを間違えるドジっ娘
アグリアス…野菜なら炒められるぞ、野菜なら・・・・ん、なんだその目は?

268:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/10 18:34:13 uZRGbmsJ0
ミルウーダ…検閲削除

269:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/10 18:58:13 SKHCrvAn0
>野菜なら炒められるぞ、野菜なら

切りもせずに聖光爆裂波で焦がすわけか

270:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/10 21:59:16 QUNJlLwW0
アグ「野菜なんか生でも食える!」ヴォリヴァリ
ラムザ「それ野菜炒めじゃ無いですよ……」

271:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/10 22:21:05 pmYZOMl2O
>>270
強がってそんなこと言ってるアグリアスの背後に、黒コゲの物体Xが隠されていると非常に萌えるよね

272:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/10 23:00:52 ytnJlvChO
ラムザ「それじゃ、一緒に作りましょう」
アグリアス「あ、ああ」
ラムザ「アグリアスさん、包丁の持ち方はこうですよ」
アグリアス「う、うむ。こうだな?」
ラムザ「こうやっていると、夫婦みたいですね。なんて」
アグリアス「ななななにを言うのか!? ラムザ!」
ラムザ「あはは。エプロン姿もいいですね」
アグリアス「くうう……」

273:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/10 23:21:11 MLPNsN5J0
・カボチャの上部に数cmサイズの適当な穴をいくつか開ける。
・そこに無造作にニンジンを丸ごと差し込んでいく。
・ニンジンにオニオンリングをいくつか引っ掛けておいてもいいな。
・キャベツを細いリボン状に切ってニンジンやタマネギに引っ掛ける(クリスマスツリーのモジャモジャの要領だ!)
・好みでドレッシングをかけて召し上がれ!(私の食べようとした部分にマヨネーズをかける奴は許さん)

アグ「これぞオークス流サラダだ。たんと食え」
ラム「どこの夏休みの宿題工作ですか?」

274:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/10 23:40:17 kbM/5aX+0
>>273
ちょw
そのオークス流サラダとやらを想像したら吹いたw すげぇ物体だなww

しかし、アグたんはラムザに料理を教えてもらったらテンパって逆に上達しなさそうだな。

275:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 00:58:22 zOYdkJpi0
料理上手は床上手という格言があるらしい

276:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 01:00:51 5vJ79iDA0
つまり受けという事か

277:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 01:09:29 hLGe5wJe0
>料理上手は床上手
つまりアグリアスさん的には、丸焼きが上手く焼けるようになれば十分なんじゃね?

278:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 01:09:48 HU29afH+0
ぬかみその味が上手いとそこの家のかみさんのあそこの味も上手い

なんて東洋の俗諺なら聞いたことがある

279:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 08:29:17 ccRo0Ls0O
料理下手なのが人気みたいだが、サラッと料理もこなすアグさんもいいじゃない
ポニーに髪縛ってエプロン着けてさ

280:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 09:34:31 xVVmlDyX0
朝食はアグたんが作ったサンドイッチ
昼食はアグたんが作った愛妻弁当
3時のおやつはアグたんが焼いたクッキー
夕食はアグたんが作ったあつあつのシチュー

281:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 09:45:53 AKuJgF3t0
夜食はアグたん

282:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 12:57:31 fVc6ap07O
>>280-281
いいな、それ。

283:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 17:58:05 zOYdkJpi0
>>275
リリーフランキーが言ってたんだけどね

284:機工都市ゴーグは今日は雨 13/16
06/12/11 19:01:30 lWewE7sm0
アグリアスのせいで俺は裏の業界での面子をつぶしてしまった。
おかげで最近、アリシア達と一緒に普通の儲け話に励んでいる。ああ、面倒くさい。
ムスタディオから言わせれば、美女二人と一緒に仕事できるなんて羨ましい限りらしい。
じゃあお前が行け、と言いたい。
もちろんその代わりに俺が発掘作業をしてやる、なんて快い申し出はしない。
ある日、仕事から帰ってきて報酬を家主のベスロディオに渡す。
「お疲れさん」
ムスタディオが祝杯を用意して待っていた。
一人酒の気分だったので酒瓶一本持って屋根で月見酒をしようと思ったが、
アグリアスがアリシアの下腹部に視線をやって気遣う様を見て、気分が変わる。
アリシアは苦笑いを浮かべて何事かを呟き、逃げるようにしてラヴィアンの背中に回った。
一転、アグリアスは俺に突っかかってきた。
「ラッド、少し二人で飲まないか?」
「上がろうぜ」
言って、俺達は屋根に登った。グラスにワインを注ぐ前にタバコを咥える。
「タバコはやめろ、お腹の子に悪い」
「何の話だ?」
「アリシアは隠しているようだが、やけに下腹部を気にかけている。不自然なほどに」
「腹の調子でも悪いんだろ。胃薬ならこないだ万引きしたのを薬棚に入れといたぞ」
「朝、アリシアの部屋から出てくるラッドを見た事がある」
俺は観念したように肩をすくめ、グラスにワインを注いだ。
「まあ、飲もうや」
「フンッ……」

285:機工都市ゴーグは今日は雨 13/16
06/12/11 19:02:05 lWewE7sm0
アグリアスのせいで俺は裏の業界での面子をつぶしてしまった。
おかげで最近、アリシア達と一緒に普通の儲け話に励んでいる。ああ、面倒くさい。
ムスタディオから言わせれば、美女二人と一緒に仕事できるなんて羨ましい限りらしい。
じゃあお前が行け、と言いたい。
もちろんその代わりに俺が発掘作業をしてやる、なんて快い申し出はしない。
ある日、仕事から帰ってきて報酬を家主のベスロディオに渡す。
「お疲れさん」
ムスタディオが祝杯を用意して待っていた。
一人酒の気分だったので酒瓶一本持って屋根で月見酒をしようと思ったが、
アグリアスがアリシアの下腹部に視線をやって気遣う様を見て、気分が変わる。
アリシアは苦笑いを浮かべて何事かを呟き、逃げるようにしてラヴィアンの背中に回った。
一転、アグリアスは俺に突っかかってきた。
「ラッド、少し二人で飲まないか?」
「上がろうぜ」
言って、俺達は屋根に登った。グラスにワインを注ぐ前にタバコを咥える。
「タバコはやめろ、お腹の子に悪い」
「何の話だ?」
「アリシアは隠しているようだが、やけに下腹部を気にかけている。不自然なほどに」
「腹の調子でも悪いんだろ。胃薬ならこないだ万引きしたのを薬棚に入れといたぞ」
「朝、アリシアの部屋から出てくるラッドを見た事がある」
俺は観念したように肩をすくめ、グラスにワインを注いだ。
「まあ、飲もうや」
「フンッ……」

286:機工都市ゴーグは今日は雨 15/16
06/12/11 19:02:38 lWewE7sm0
本格的に降り出す前に俺達が中に退避した途端、ラヴィアンの悲鳴が聞こえた。
「どどど、どーしたのよ、アリシア! 痛いの!? 急病!?」
雨音が次第に強まっていく。アグリアスは大急ぎでアリシアの元へ向かった。
俺か? ……俺、は…………。
…………………………。
………………。

「……あはは、ごめん。流れちゃった」
「そうか」
病院のベッドでアリシアが苦笑を浮かべる。
さっきまでラヴィアンが看病していたが、邪魔だから出て行ってもらった。
「……何だか、期待してたのと違うな。もっと悲しむかと思った」
「人死にには慣れてるからな。こういう死に方を見る機会もあった、その時はお袋も一緒に死んだよ」
「…………そう……」
「産みたかったのか? なら、また作ればいい」
「そういう言い方って、冷たいよ」
アリシアの表情が曇るが、俺は構わずに続ける。
「俺がこういう男だって、ラムザの次にお前が理解してるはずだと思ってたんだがな」
「…………私は、ラムザさん以上に解ってるつもりだったのに……」
「思い違いだ、お前達には見せてないものが多いからな。ラムザだってその一端を見た程度さ。
 ガフガリオンほど腕が立った訳でもない俺は、傭兵稼業ばかりで食って来た訳じゃないんだ」
「…………」
「……しばらく安静にしてるんだな」
これ以上話をしてもろくな事にならないと思い、俺は病室を出た。
待ち構えていたラヴィアンが力いっぱいビンタをしてきて、手首を掴んで止める。
「……こういう時は、黙ってぶたれなさいよ」
「ヤだね」

287:機工都市ゴーグは今日は雨 16/16
06/12/11 19:03:12 lWewE7sm0
ラヴィアンの手首を捻り上げて背中を向けさせ、もう一方の手で背中を強く叩いてやる。
前のめりに倒れそうになるのを二歩、三歩とつまづきかけつつラヴィアンは踏み止まった。
病室の外で待っていたアグリアスは、そんな俺に視線を向けず病室の中に入っていった。
そんなラヴィアンを放って俺はとっとと家に帰る。
雨はまだ降っていた。
帰宅して自分の部屋に行き、タバコで一服。二本目に手を出そうとした時、戸をノックされた。
「入るぞ」
アグリアスだった。ベッド脇に立てかけてある呪縛刀と、
枕の下に隠してあるゾーリンシェイプを取り出すと、俺に向かって放る。
「来い」
誰が行くか、バァカ。そう思った。それでもついて行ったのは、自分が馬鹿だという証拠だろう。
雨が降る中、庭に連れ出される俺。ディフェンダーを抜くアグリアス。
やれやれと肩をすくめ、俺は泥を蹴り上げてアグリアスの視界をさえぎり、
腰を折って低姿勢のまま弧を描きつつ疾駆し呪縛刀を振るう。
「無双稲妻突き!」
いきなりそれか。雷光に撃たれ全身が焼けつき、視界が白濁する。
それでも構わず呪縛刀を振り切る。確かに肉をえぐる感触、これは……左の太ももだな。
視界が回復しないまま、切った場所から相手の全身像を想像し、
ゾーリンシェイプを脇腹目がけて突き出す。が、鋭い衝撃に弾かれた。ディフェンダーか。
「聖光爆裂破!」
今度はそれか。雨と一緒に光が降る。意識が混濁して、それでも俺は刃を振るい―。
「この馬鹿者っ」
それが記憶に残る、最後の言葉。
それともうひとつ、機工都市ゴーグは今日は雨だった。

288:機工都市ゴーグは今日は雨 14/16
06/12/11 19:04:43 lWewE7sm0
二人並んで屋根に座り、ワインを一口ずつ飲む。
「そういえば、アグリアスと二人で飲むのは初めてだな」
「ラッドは誰とでも飲んでるようで、誰とも飲んでいないようでもあった」
「一番うまい酒は初めて人を殺した後、ガフガリオンが上げてくれた祝杯だったな。
 血の匂いがこびりついた酒だったが、何もかも洗い流してくれるような味がした……」
「……アリシアとは……いつからだ」
「ん……二度目のオーボンヌ修道院。あの頃からだ」
「お前とアリシア、どっちから?」
「どちらからともなく、何となくさ。……あんたが気づいたのはいつだ?」
「ここでみんなと合流し、ラムザ達を見送ってから……そうだな、一週間後くらいに、
 アリシアの部屋からお前が出てくるのを見た時だ。気づくのが遅くて悪かったな」
苛立ちをあらわに、アグリアスはワインをあおった。
その仕草が子供っぽくてラッドは軽く笑う。
灰色にかすんでいた世界が、ふっと明るくなった気がした。
「それで……俺にどうしてもらいたいんだ?」
「それは……」
ポツリ。ラッドのグラスに波紋が浮かぶ。
「ん、何だ……? 雨か」

289:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 21:06:39 2HslSUDs0
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────(~~ヽ::::::::::::|/        = 完 =


290:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 21:40:29 WOZ6maxjO
えー、さすがにアグ分が足りない上になんらかの注意書きをして欲しい内容だったんだが。
基本的にSSはパラレル世界とはいえ、なんつーかね……。

291:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 21:46:10 HU29afH+0
つか、連投規制に引っ掛かったか?

292:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 22:02:00 pCvXODKl0
>>291
いや、数日前からこのスタイルだな。
とりあえず区切りのいい完成分のみを投下してる、と予想する

とりあえず感想は一段落ついてからの方がいい気がする

293:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 22:03:13 q4N8WYqD0
正直つまらんしそろそろどうかと思う

294:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 22:12:57 sH0AgBS20
そうか?
私は大人のアグたんって感じがして好きだな。

295:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 22:13:03 lLBW3Skv0
なんというか浅いんだよなぁ

296:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 22:19:37 KxrNBGZl0
さすがにラッド贔屓について行けなくなってきた

297:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 22:30:00 hLGe5wJe0
>>290
文句言いたければ、他のメンツのように堂々と言え。
目欄でこそこそすんな。

298:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 23:34:18 lkArjbVwO
ま、他にラヴィアリラッドの小説書く場所もないしたまにはいいんじゃない
たまにならね

299:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 23:42:35 5vJ79iDA0
イメージ検索でヒットする数がやたら増えたのは仕様ですか?

300:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 23:42:46 6IU1kDmB0
よし!ここらでみんな無双稲妻突きでもしようぜ!
ジャキーン!
マラーク「アッー!

301:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/11 23:48:15 KxrNBGZl0
ジャキーン!
シド「フーン」

302:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 00:15:34 RJ4tiW+Y0
SSとしてはとてもウマいんだけど
さすがにこれはスレ違いと言わざるをえないような…
次はアグ萌えの小説を期待しております

303:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 01:18:15 Ccc9PO5F0
ラッドが段々嫌な奴にみえてきたのが…。

304:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 01:25:12 jM/wsn2g0
とりあえず未完成のまま放置は避けてくれ、SSとして面白いだけにもったいない

305:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 01:25:38 AVmqfvxA0
何か急に出来具合が浅くなったな。残念。

306:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 03:26:15 vIi3t4S4O
アグリアスは泣いた
だって女の子だもん
アグリアスは笑った
だって女の子だもん
アグリアスは怒った
だって女の子だもん
アグリアスは悲しんだ
だってラムザにフラれたんだもん


おわり

307:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 14:13:13 fGlPjCnx0
>>306
そうかそうか。
それなら俺が慰めてあげるよ!

さあ、俺の胸に飛び込んでおいで!

308:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 16:52:22 Nwsp95f+0
そして>>307の胸にメリアから奪ったセイブザクイーンを深々と突き立てるアグたん

309:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 18:15:57 c9h4xCia0
アグそっくりのパラディンがいる世界中の迷宮
買う?


310:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 19:00:56 sAUPnZCZ0
>>309
世界樹じゃなかったっけ?

311:行く人 ◆WVAHnGXcls
06/12/12 19:24:38 AO1p/Zwx0
『機工都市ゴーグは今日も晴れ』がどうも不評なようで、
ある程度は覚悟してましたが、ご期待に沿えずすみません。
一応、ラッド視点からアグリアスを見た場合、ラッド主人公でアグリアスを脇役に置いた場合、
として書いているつもりです。
元々アグリアスは原作で脇役でしたし、今回は脇役として描いてみようと思いまして。

出番が少ないのは承知しています。
不貞腐れラッドが主人公で、一応アグリアスはラムザ一筋ですから、ラッドとアグリアスの接点は少なくなります。
それでも脇役としてのアグリアスをラッド視点から描いてみたいと思った次第です。

ラッド&アリシア贔屓は自分の趣味ですので反論の余地はありません……orz

後二話、最後まであらすじができている状態で、不評ならもう終わらせようと思いましたが、
>>304のような意見もあるので未完成のまま終わらせるのはやめにしたいと思います。
やはりアグリアスの出番は多いとは言えないけれど、完成させたら順次投下します。
気に入らない方はスルーしてください。

最後に。
13を二度投下してしまい、最後に投下し忘れた14を投下したという、
解りづらい形になった事は大変申し訳ありませんでした。

312:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 19:49:31 2VGmbmUw0
>>311
おれは好きだぜ

313:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 19:51:58 c8GVUOa90
俺も俺も
そもそも本家ゲームで脇役やってるキャラに萌えてるんだから
SSで脇役として活躍しても余裕で萌えられるぜ
ぜひ最後まで書いてください

314:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 19:59:24 +oQAwuNH0
>>311
次の日付になってまでネチネチ言ってくる奴に負けてケツまくるほうが、俺は男として笑う。
賞賛も批判もどっちも上等ぐらいの覚悟はあるんだろ。

315:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 20:38:44 gpdK0X+8O
ラッドが捻くれてるというより単なる外道鬼畜になっているシチュ以外の部分は好きだ
嫉妬アグリアスにも家事アグリアスにも萌えたしさ

316:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 22:35:39 BrhCXNIo0
>>315
ハゲドウ。がんがってください。

317:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 22:48:44 /w1z0nXP0
俺はラッド&アリシア贔屓な行く人好きですYO
その人の味とゆうかなんとゆうかわからんがイイ物はイイ!

いまさら疑うものか!私は行く人を信じる!


318:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 23:04:46 whju3KrW0
↑擁護丸出しは応援されてるほうもハズいと思うよ。

俺はいつものライトノベル調のよりずっと興味深く読んでますよ。

319:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/12 23:14:18 /w1z0nXP0
うん。漏れも自分でハズいorz
逝ってくるノシ

320:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 01:04:57 42MODnv/0
・漏れ
・orz
・逝ってくる
・ノシ

ロムってろ

321:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 01:08:05 slOTnr8D0
       _,,-'' ̄ ̄`-.、         /        \
       /        \      ,/           \
      ,/           \    /   ―  ―     ヽ
     /   ―  ―     ヽ   lヽ  - 、 ! , _     |
    lヽ  - 、 ! , _     |   |r―-、_⊥ ,―'-、 |,-,
    |r―-、_⊥ ,―'-、 |,-,  |::::::::::::::::/ |ヽ:::::::::::::::|-|'イ!|
    |::::::::::::::::/ |ヽ:::::::::::::::|-|'イ!|  ト、__,,/:  |: `、__,,/ ,|ソ/
     ト、__,,/:  |: `、__,,/ ,|ソ/  .|    、_ j| _,、     ,|-'
     .|    、_ j| _,、     ,|-'   |   /lll||||||||||l`、   ,|
     |   /lll||||||||||l`、   ,|     `i ,|||' ̄= ̄`|||、 / ト、
     `i ,|||' ̄= ̄`|||、 / ト、   「|ヽ|ll||||||||||||||||| /i |::::\
     「|ヽ|ll||||||||||||||||| /i |::::\ ::::::\`!!||||||||||||!!'   |::::::::\
    /:::::\`!!||||||||||||!!'   |::::::::::::::::::::::`ー-、.._ i     |::::::::::::::\
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                ロムッテロ兄弟
   ハントシー・ロムッテロ       ハンツキー・ロムッテロ
    1952~  アメリカ          1955~ アメリカ

322:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 01:30:08 4tsdbfFp0
いろいろ意見は別れるだろうけど、
書きはじめた以上ぜひとも終わりまで書き結んで頂きたい。

というわけで行く人氏、頑張って下さい。
続き気になります。

323:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 01:30:32 tZ1suDZE0
>>320
俺なんか>>319をメタクソにぶっ叩こうかな~でも面倒くせーから辞めよw、と思ってたぐらいなのに優しい奴だな。

俺は2chそのものを3ヶ月ROMって、アグスレはまる一スレ分ROMってようやく書き込んだもんだった。
昔の自分のレスを見たら、ブン殴りたくなるような馴れ合い調で笑うw

324:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 10:57:40 Fjsbb/Cx0
書いたものを一度も叩かれたことのない職人さんなんて滅多にいないしね。
もみもみ士さんと、ふみんしょさんくらい?

325:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 11:14:51 IXxw+LH20
URLリンク(ff13vids.jugem.jp)
第二弾としてはPSP向けに『FFT 獅子戦争』、第三弾として『FFT A2 封穴のグリモア』が発表され、獅子戦争にはたまねぎ剣士などの新ジョブが追加されるとのこと!

旧作のリメイク?

326:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 11:20:03 z2maJ1kz0
行く人氏のSSは実験的というか挑戦的なSSがたまにあるように見られる。
今回だってアグリアスをヒロインじゃなく脇役に置くって作品に挑戦してるし。

327:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 11:29:40 vyWwHT7SO
つまり
昔の>>323=チャプター1ラムザ
今の>>323=チャプター4ラムザ

328:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 12:17:00 oMN3lnCR0
>>326
行く人氏はシリアスからコメディタッチなど幅広いジャンルで数多くのSSを書かれてるからな。
今回のように変わった視点での書き方ってのもあるんだろうよ。


まあ、世間一般ではアグたんは脇役かもしれんが、俺の中ではヒロインだけどな!

329:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 13:02:04 LtZILaOS0
>>325
とうとうアグたんの復活の時が?
ぜひアグたんにセリフの追加おねがい
ホーリーナイトになる過程の話でもおk

330:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 13:20:55 B+YalH7fO
いやもしリメイクだとしても
追加ジョブ&ダンジョンくらいだろう
まあ悪くなる(仲間にならなくなったり)危険性があるよりは変わらない方がいい

331:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 13:25:53 Fjsbb/Cx0
むしろ変に追加エピソードとか無い方がいい

332:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 14:37:09 NMHgXL9G0
何らかの追加要素があるとして、そこで各キャラちょこっと喋る程度だろうなぁ。
>>331じゃないけど、下手にいじるとおかしくなるからな。
追加ダンジョンがあるんだったらそこでギルガメッシュ登場、源氏シリーズ盗めたりすると、
エルムドアに泣かされた人たちは喜ぶと思うぞ。まさに俺のことだが。

333:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 14:53:48 ut6YF8c40
3章以後にサブイベントを追加して、そこで喋って欲しいかな
アグ様専用の聖剣技習得とか、何かしらの装備をもらうイベントとかは贅沢が過ぎるか

アグ様に関係ないところだと、酒場の依頼を派遣と荷物輸送だけでなく、
実際にメインパーティが戦闘したりするものも追加して欲しい
依頼報告だけで語られるモンスターにキメラとか色々いるし、そういうのも出して

334:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 15:36:46 pstyp8yo0
とりあえず加入メンバーの枠調整してくれ
新規の汎用入れる隙間ねーよ

335:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 15:47:51 B+YalH7fO
FF5&6を見るにイベントやシステム関係はそのままな可能性大
追加されるのはふたつみっつのジョブやごく一部のキャラのアビリティや隠しボス隠しダンジョンくらいで

336:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 18:41:17 dXXs9xgs0
松野は既に退社済みだからな。
シナリオ関係は期待しない方が良さげ。

337:機工都市ゴーグは今日は曇り 17/22
06/12/13 19:22:14 btaUWt9g0
いつも通り屋根の上で鈍色の煙を立てる俺、空も一面鈍色だった。
人の気配を感じて玄関口を見下ろせば、郵便物が届いたらしい。
気紛れで何が届いたのか確認してみる。
差出人の名はルグリア。最近多いな、ラムザからの手紙。
勝手にその場で開ける。どうせ後で全員読むんだ、俺だけ先に読んでも構わないだろう。
内容は陳腐なものだ。チョコボが卵を産んで、温めている。
子供が生まれるのが楽しみなんだそうだ。チョコボ牧場の経営は順調。
特に代わり映えしない、いつも通りの手紙。
読みながら家の中を歩いてると、アグリアスと出くわした。
「ほれ、愛しいラムザからのお手紙だ」
「フンッ……」
引ったくるようにして手紙を受け取るアグリアス。まだ機嫌が悪いようだ。
俺はキッチンに行き、皿洗いをしている労八の横を通ってリンゴをひとつ拝借する。
丸かじりにしながら屋根に登り、タバコとリンゴを交互に咥える。
リンゴが半分ほどになった頃、アグリアスが屋根に登ってきた。
「何か用か」
「手紙を読んだら、また貴様を殴りたくなった」
「生命の誕生、ああ、素晴らしきかな。……くだらねぇな。同じ数だけ死が存在するぜ」
「貴様のような人間が父親になれるとは思えん」
「父親ねぇ、なる気は無いな」
「なぜだ」
「父親ってのは、子供を殴るもんだろう」
「何だその偏見は」
「姉貴は慰み者にされた後、色町に売られたっけな。父親の仕事ってのは腐ってやがる」
「…………貴様に同情などせんぞ」
同情の色を瞳に浮かべて、アグリアスは言った。馬鹿じゃねぇのこいつ。

338:機工都市ゴーグは今日は曇り 18/22
06/12/13 19:22:45 btaUWt9g0
「あー……退屈だな」
「儲け話でも探しに行け」
「一人で行くと、どういう訳か黒い仕事しか見つからなくてな。
 誰かさんのおかげで俺の信用失墜してるし、ガフガリオンの名前も最近じゃ通用しねぇ」
「……ラヴィアンと行けばいいだろう」
「俺と目合わせようとしねぇぞあいつ」
「……では私と行くぞ!」
「……はぁ?」
「私も儲け話とやらを経験してみようと思ってな。
 顔を隠せる装備で、偽名を使えば、さして問題あるまい」
「……勝手にしろ」

その日見つけた儲け話は実に単純明快で、アグリアスにも楽にこなせる仕事だった。
炭鉱から発掘された機械の人形をいじっていたら、それが暴れ出したというもの。
機械人形は炭鉱内に潜伏。近寄る者を見境無く攻撃している。
仕事の内容はそれを退治しろという単純明快なものだ。
俺とアグリアスは、他何名かの雇われ人と一緒に炭鉱に潜り、
チームごとに分かれて炭鉱の中に潜む機械人形を探索する事になった。
当然チームは元々組んでる連中で形成され、俺はアグリアスとペアという事になった。
二人では危険だろうと、三人組のチームが一緒に探索しないかと申し出たが断った。
足手まといを三人もかかえるつもりは無い。
こうして俺とアグリアスの炭鉱探索が始まる。

339:機工都市ゴーグは今日は曇り 19/22
06/12/13 19:23:18 btaUWt9g0
さて一応装備を説明しておこうか。
アグリアスは顔が隠れるよう、リボンではなくクリスタルヘルムを被っている。
武器は当然ディフェンダー。盾はクリスタルの盾だ。
鎧はクリスタルメイル。で、お約束のゲルミナスブーツ。
俺か? 俺はシーフの帽子に力だすき、そして呪縛刀二本とブレイサーだ。
ランプ片手に俺はアグリアスを先導する。
会話は無かった。
耳をひそめ、物音を敏感に察知し、敵を探るため。という事にしとこう。
しばらくして離れた場所から轟音が響いてきた。戦闘が始まったらしい。
俺達が現場、ちょっとした広場に駆けつけると、すでに肉塊となった男が二人倒れていた。
俺達に声をかけた連中だ。
切っておいて正解だった。ほら、最後の一人も機械人形に今、首をはねられた。
「よおアグリアス。機械人形とかいうから、俺ぁてっきり労八みたいなのを想像してたぜ」
「私もだ。まさかああも人間的な姿をしているとはな」
ランプを床に置き、アグリアスはディフェンダーを抜いた。俺も呪縛刀を構える。
一つ目の機械人形がこちらを向いた。
ほぼ人間と同じ体格のそれは全身をグリーンで統一された、坊主頭。
四角い口の両側からパイプが後頭部へと回っている。
そして顔の真ん中には黒くへこんだ横一本のラインがあり、その中に赤く光る一つ目があった。
右肩にはシールド、左肩にはとげつきのアーマーを装備。
そして右手に銃と呼ぶには大きすぎる歪な銃。さらに左手には刃が赤く光る斧。
これが機械人形か。
「労八同様、魔法は効かねぇと思ってよさそうだな」
「ふっ、私の出番という事か」
俺達が戦意を剥き出した直後、炭鉱の別口から別チームが躍り出る。
「俺達の獲物だ! 一気にやるぞ!」
即座に闖入者の戦力を分析。
五人チーム。ナイト、弓使い、陰陽士、黒魔道士、アイテム士。
装備、身のこなしを見て、ああ駄目だなと思う。

340:機工都市ゴーグは今日は曇り 20/22
06/12/13 19:23:50 btaUWt9g0
負けじとアグリアスも飛び出すが、奴等の方が早い。
機械人形も先に五人チームを片づけようと判断し、巨大な銃を向ける。
「避けろ!」
アグリアスが叫ぶのと同時に機械人形の銃が火を吹いた。
先頭に立つナイトの鎧、盾を打ち砕き、その身体に無数の穴を空ける。
まさか、銃弾を連続して撃っているのか!?
それを証明するように銃声は幾重にも重なり、薬莢が次々と排出されている。
薬莢の数を見れば数秒のうちに何発の弾丸が放たれたのか想像は容易で、恐ろしかった。
ナイトという壁をやられながらも、弓使いがボウガンを放つ。
しかし矢は機械人形の装甲に弾かれ地面に落ち、続いて連続発砲可能な銃の餌食となった。
その隙に陰陽士と黒魔道士が魔法を詠唱を終えていた。チームワークはいいらしい。
「不変不動!」
「サンダラ!」
二つの閃光が機械人形を撃つが、機械人形は平然と立ち、敵を見据える。
銃を止めたかと思うと、人間のように走り出し、
とげつきの左肩で陰陽士にショルダータックルを食らわせる。
胸に穴を空けられて陰陽士は死に、アイテム士はミスリル銃で機械人形を撃つ。
甲高い音がして弾が当たったと解るが、機械人形の身体をわずかに震わす程度だった。
機械人形は次のターゲットをアイテム士にし、銃を発砲。
頭部を吹っ飛ばされてアイテム士も死んだ。残った黒魔道士は状況不利と悟り逃げ出した。
その黒魔道士に銃身を向けたところで、アグリアスがようやく機械人形を射程圏内にとらえる。
「聖光爆裂破!」
閃光が洞窟を照らし、機械人形の装甲をわずかに焦がす。
赤い一つ目がアグリアスを向き、赤く光る斧を振り上げながら迫ってきた。
アグリアスは盾でそれを受け止め、驚愕する。
クリスタルの盾が蒸発して崩れ去っていくのだ。
「この斧、強力な炎属性を持っているぞ!」
そう叫んでアグリアスは盾を捨てて距離を取り、無双稲妻突きを放つ。

341:機工都市ゴーグは今日は曇り 21/22
06/12/13 19:24:23 btaUWt9g0
電撃が機械人形の身体を震わせた。
アグリアスが相手をしている間に、俺は機械人形の横に回り銃に向けて手裏剣を投げていた。
あの武器はやっかいだ、何とかして破壊せねば。
しかし銃は相当丈夫らしく、手裏剣は軽く弾かれてしまった。
赤い瞳と銃身がこちらに向く。構わず疾駆、銃声が連続して響いた。
しかし俺は斜めに移動する事で銃撃を回避。機械人形は腕を動かして俺を追尾しつつ銃撃を続けた。
「アグリアス! もっと撃ち込め!」
「くっ……聖光爆裂破!」
光が再び機械人形の表面を焼く。表面、だけを。
機械人形が銃を攻撃してきたアグリアスへと向けた瞬間、俺は一足飛びに機械人形に肉薄。
脆そうな右パイプ部分に呪縛刀を斬りつけると、そこから蒸気が噴出した。
機械人形がわずかに後退し、左肩を俺に向けて突進してくる。
咄嗟にバックステップで回避しつつ、一つ目を狙って手裏剣を投げる。
どうやら目も頑丈らしく、手裏剣は弾かれ、俺は壁に追い詰められた。
「ラッド! 逃げろ!」
「上等、やってやるよ」
久々の命のやり取りに俺の中の何かが火を点けた。
呪縛刀で機械人形を叩きまくる。装甲は丈夫で、切り裂く事はできなかった。
機械人形は平然としながら炎の斧を薙ぎ、それを受けた呪縛刀は真っ二つに折られた。
獲物を一本失った俺は接近戦は不利と判断、しかし後退はしない。
なぜなら遠距離戦はあの連射銃の威力が最大限に発揮されるからだ。
俺は遠距離に逃げるために、呪縛刀で連続銃の銃身を斬りつける。わずかにへこみを作る事に成功。
機械人形は炎の斧を振り回し、俺はそれを紙一重で避け、斧が放つ熱に服が焦げた。
さらに皮膚に走る灼熱。どうやら火傷をしたらしい、紙一重での回避では駄目だ。
「うおおっ!」
聖剣技では埒が明かないと思ったのか、アグリアスはディフェンダーで機械人形の背中を斬る。
すると凄まじい火花が散り、俺の警鐘が最大級に鳴り響いた。
「アグリアス、逃げろ!」

342:機工都市ゴーグは今日は曇り 22/22
06/12/13 19:24:55 btaUWt9g0
故障したらしく、動けなくなった機械人形は斬られた勢いを受けて俺に向かって倒れてくる。
その重量は人間をはるかに凌駕しており、装甲の中身も鉄で作られていると理解させられる。
ゴキン。機械人形の膝にすねを打たれ、機械人形に押し倒される形となり動けなくなった。
「ラッド、大丈夫か!?」
「早く逃げろ、何かがヤバい!」
火花が一際大きく弾け、アグリアスを後退させた。
「こいつはもうくたばった! 俺は何とか抜け出すから、先に行け!」
「そうは、いくか!」
アグリアスは火花を散らす機械人形の下にディフェンダーを刺し込み、
てこの原理を利用して引っくり返そうとした。俺も両手で機械人形を押しのける。
機械人形はゴロリと仰向けになって倒れた。
「さあ、逃げるぞラッド!」
「おうっ! いいか、振り向くなよ。多分こいつは爆発する! 眼をやられるぞ!」
そしてアグリアスは走り出し、俺は、機械人形から連射銃と炎の斧を剥ぎ取っていた。
アグリアスは足音が自分ひとつのものしかないと気づいたのか、坑道の半ばで振り向き、立ち止まる。
「何をしている、ラッド! 早く―」
「押し倒された時、足の骨がイっちまったらしい」
「ラッ―」
俺は戦利品を抱え、風水術『落とし穴』を使い機械人形を落とし―閃光と爆音が響き渡った。
爆風に吹き飛ばされながら、崩れ落ちる岩盤の向こうで叫ぶアグリアスの姿が見えた。
アグリアスの悲痛な表情がやけに鮮明にまぶたに焼きつく。
そして背中を焼かれる痛みの次は壁にぶつかる痛みが襲ってきた。
さらに坑道は崩壊を続け、俺の周囲にも岩が落ち、頭上で火花が散った感覚と同時に視界が暗転。
機工都市ゴーグは今日は曇りだった、それは不吉を表していたのだろうか? ―俺は意識を失った。

343:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 20:13:39 Lg0zbQmf0
>ほぼ人間と同じ体格のそれは全身をグリーンで統一された、坊主頭。
 四角い口の両側からパイプが後頭部へと回っている。
 そして顔の真ん中には黒くへこんだ横一本のラインがあり、その中に赤く光る一つ目があった。
 右肩にはシールド、左肩にはとげつきのアーマーを装備。
 そして右手に銃と呼ぶには大きすぎる歪な銃。さらに左手には刃が赤く光る斧。
ちょwwザクwww

344:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 20:19:48 j5VkEg5d0
>>343
気付かなかったw
ヒートホークだったのか。

345:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 20:47:58 5NRe5dvW0
機械人形=モビルスーツ、いやモビルドールか。

ということは・・・この廃坑はロストマウンテンだったのかw

346:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 22:08:16 4S3F7r8m0
PSP移植か アグイベント追加してください

347:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 22:42:27 w4GiXIYK0
>>346
イベントのときに、絵が変わるらしいぞ
この画像の下のほうに、オヴェリアとディリータのが映ってる
URLリンク(ff13vids.jugem.jp)

348:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 23:17:44 1UkfP5YN0
アグ絡み追加は理想だけど、松野の参加がほぼ絶望的な今、
イメージを壊すような蛇足イベントなら自分はいらない。
仮に、アホ毛とくっつくようなことがあっても、(それは嬉しいけど、まあ有り得ない)
松野が書いたものでないと自分は受け入れられないと思うんだな。 
別物になってしまうとオウガ外伝のような位置づけに・・・

そういえば、喋るのかな? PSPのこと良く知らんけど。



349:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 23:21:18 B+YalH7fO
文(松野氏)がないからせめて絵ってことだろうか
ボイスはどうだろうね
個人的には喋らない方がいいや

350:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/13 23:40:15 YbrcCmWz0
行く人氏乙です。
なんだかんだ言って仲間思いなんだな、ラッド。


たまねぎ剣士・・・
涙を流しながら玉葱を切り刻むアグリアスさんが浮かんだ。

351:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 00:16:13 8qsIgg9CO
非戦闘時の会話シーンだけなら声はいらないかな
戦闘時の会話イベント(ゴルゴダのラムザ対ガフからアグ様の「今更~」みたいなの)にもムービーを挿入するなら、声があった方が良いかも

352:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 00:36:24 qoQitylU0
ファンが多くてそれなにり売れる作品だからほぼベタ移植じゃないかな
バランス調整&ジョブ追加&モンスター追加&アイテム追加&隠しイベント追加
ぐらいで。

ただ最近のスクエニのリメイクは結構こってるから意外とフル3Dでバリバリなリメイクかも

353:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 00:51:35 y0xdH62l0
つーかあれだ、MOD作りたいよMOD。アグMODを。

354:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 01:03:07 MiMXqHQVO
何でPSP………

355:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 01:30:16 1NFJhmXf0
FF3をDSで出し、FFTをPSPとは

ダブスタってことか

356:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 04:21:38 PDLNi56Q0
wiiやPS3で絢爛にされるのも何か違うし
DSの移植度はお世辞にも高いとは言えないから
ベタ移植を望む立場としてPSPで出てくれるのは個人的に嬉しい

357:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 07:35:50 taVle/uKO
嬉しすぎて勃起した

358:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 09:05:01 wzNkMG6F0
PSPを買わねばならんか……

359:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 10:22:05 AMsOIve+0
アグ様を携帯出来る日が来るとは(´・ω・`)

360:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 11:40:44 QzbXcnJYO
でも念のために今年の夏くらいに出たPS版のアルティメットヒッツシリーズも買っとこうと思ふ
あれまだ売ってるよね?

361:太便 ◆goLBEqEvcU
06/12/14 15:44:05 o6M6FxYf0
おひさしぶりです。
お目汚しですが。

~祝!FFT、PSPに移植決定!~ ※追加要素にまつわるサロントーク

ムスタディオ「この俺の活躍も美麗グラフィックで再現されるわけだな?」
マラーク  「って、お前は悪漢から逃げ回るだけじゃねーかプッ」
ディリータ 「残念だったな。イラストの大半は俺とラムザのラブラ(ry
ラファ   「とりあえず私の鬱な過去までは再現してほしくないなぁ」
ベイオウーフ「メインストーリーに絡むだけマシだよ、ラファくん」
レーゼ   「そうよ。私たちなんてまず確実に書き下ろしの対象外だわ」
シド    「まぁまぁ、今は素直に喜ぼうではないか。これでまた戦場で剣を振るえる・・・」
アルマ   「それより重要なのはシナリオよ!人間関係に動きがあったら事だわ!」
メリアドール「そうね。差し当たり、好感度っていう隠れパラメータとかの追加はないのかしら?」
クラウド  「・・・そのネタ・・・何か思い出せそうなんだが」
ラヴィアン 「パーティー人数上限、増えるといいなぁ」
ラッド   「密漁目当てに首を切られるのはもうごめんだ・・・!」
アリシア  「あれ?ところで隊長は?」

URLリンク(2nd.geocities.jp)

何はともあれめでたいと思います。

362:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 17:39:32 WbSRuWup0
大便氏お見事です。
私も買いたい、買いたいが……PSPとソフトの両方を買う余裕が無いぃぃぃっorz

363:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 18:02:16 1NFJhmXf0
あれから11年か。
アグたんのデフォ年齢も31歳だったり


うわよせにをすpkwあtrmpふじこpw?1

364:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 18:28:53 X5VFxrJ/0
太便氏GJ!
軍資金に手を出すアグりんに目いっぱい萌えさせていただきました。
隣のラムザもキュートw
自分もPSPとか買う余裕無いですが、評判がいいようなら何とかしてみようかなぁ。

365:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 18:34:46 uQcl3lJh0
>>339-342
ザク吹いたw

366:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/14 20:19:50 ERsfRsRh0
>>361
自サイトを更新できなくてもスレには絵を投下してくれる太便さんGJ
あとアグたん自重しろ

367:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 00:08:47 6IVogUl60
ムービーでラムザのアホ毛が揺れていたらいいな

アグ様で無くとも掴みたくなりますよ、ええ

368:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 00:36:36 QF/uyCbs0
つーか太便さんてHP持ってんの?

369:れっどふぉーど ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:09:52 6JmjaePx0
-ご注意-

ホラー仕立てのお話です。
読みたくない人は >>379 へ飛びましょう。


370:取捨選択(1/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:10:39 6JmjaePx0
「私はおまえを信じる!」

 …あの言葉は本心だった。
 そう、ほんの少し前まで、私の中に存在した確固たる本心だった。

「どうしたんですか? アグリアスさん?」

 その男の声は、いつものように穏やかで、まるでそこが戦場であることを忘れさせるような、
とても落ち着いた声だった。

「はあ、はあっ…!」

 私は今、その声の主から…逃げている。ただひたすらに逃げている。
 武器はない。あの男が奪ったから。
 防具もない。部隊内の防具を整理すると言われ、丸め込まれて、ほいと置いてきた。
 夜の帳に包まれた砂漠を、間抜けな私はただただ走っていた。

「そんなに慌てて、アグリアスさんらしくないですよ?」

 着の身着のままテントから逃げてきた私の姿は、果たしてあの男に見えているのだろうか。
きっと見えているのだろう。必死に逃げているにも関わらず、あの男の声は同じ声量で聞こえてくる。
 …私は声の主に問うた。

「ラ…ラムザ…貴様、正気か…ッ!」
「はい」

 ぞくりとした。
 抑揚もなく答えたあの男は、紛れもなく正気なのであろう。


371:取捨選択(2/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:11:17 6JmjaePx0
 ラムザは変わってしまった。
 魔法で体の自由を奪い身包みを剥ぎ、逃げ惑う敵兵に容赦なくとどめを刺し―
いつからか、彼は敵を、人を殺めることに躊躇いを感じなくなってしまったようだった。

「その方が効率がいいんです」

 いつぞやに、そう彼は嘯いた。

 ―否。効率などではない。
 明らかに非効率的なやり方だ。まるで自分の力をただ試そうとしているような、そんな戦い方だった。

 私は、いつからか彼に違和感を感じるようになった。
 …それはどのくらい前だっただろうか…。

「アグリアスさん…敵前逃亡なんて、普通だったら許されませんよ?」

 あの男の言葉が、私の心の臓から体温を奪っていくように思えた。考え事は終わりだ。逃げなければ―

「フフ…そんなに怯えて…アグリアスさんらしくないですね」
「…ッ!」

 その言葉に私は臍をかんだ。悔しさのあまり、私は彼を睨みつけようと振り向いた。

「ははっ、怖いなあアグリアスさんは」

 声は、私の耳元から聞こえてきた。いつの間にか接近していた彼の顔が、目と鼻の先にあったのだ。


372:取捨選択(3/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:12:29 6JmjaePx0
「う、わ…ッ!?」

 突然の出現に私は体勢を崩し、砂地の上を無様に転がった。結わえた髪がばらりとほどけ、私の視界を
無数の金色の線が遮った。

「く…っ!」
「怖いですよ、アグリアスさん。そんな目で見ないでください」

 眼前の男がにこにこと微笑みながらゆっくりと歩み寄ってきて―剣で足下を払う。

「ぐあっ!?」
「もうこれで、逃げられませんね」

 薙いだ剣の切っ先に、私の血がべとりと乗る。男は安心したように顔をほころばせ、近寄ってくる。
 …悪夢だ。これは悪い夢だ。夢なら…夢なら早くさめてくれ…。

「ラムザ…おまえは本当にラムザなのか…!?」
「はい。僕の名前はラムザです。紛れもなく、正真正銘の、ね」

 再び私は彼に問うた。現実は何も変わらない。
 私はそれを否定した。首を横に振った。現実を退けたかった。…しかしそれで現実が覆るわけは、ない。

「おとなしくしててくださいね。…死ぬも生きるも剣持つ定め…」

 奴の剣から伸びる闇の蛇が、月明かりを食っている。

「地獄で悟れ…暗の剣」
「うっ…ああ…!」


373:取捨選択(4/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:13:30 6JmjaePx0
 うねる蛇が私を貫いた…。だんだんと気が遠くなっていく。
 痛みはない。ただ、体の中から生気を奪われていく感覚に包まれている。
 まるで、肉体の器から、魂を抜かれているように。

「大丈夫ですか? アグリアスさん」
「………」

 私は答えなかった。男は不服そうに私に顔を近づける。

「アグリアスさん?」

 私は答えなかった。…私は、答えられなかった。私の心の剣が折れた音が、聞こえてしまったから。

「しょうがないですね…これ以上いたぶるのも可哀想だし」

 ずく、と男は私の胸に剣を立てた。

「安心してください。これからは、僕と一緒ですから」

 ずずずず、と男が少しずつ剣に力を込めていく。灼けるような痛みに、私の体がびくびくと痙攣する。

「アリシアも、ラヴィアンも、ラッドも」

 私の体が、剣をすべて飲み込んだ。

「ムスタディオも、ガフガリオンも、そう」

 声が出ない。


374:取捨選択(5/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:14:23 6JmjaePx0
「アグリアスさんの聖剣技も、僕が受け継ぎますから、安心してください」

 ずるるるっ、と、私の体が引っ張られて…血みどろの剣が、一振り、生まれた。

「アグリアスさん」

 私の頬を伝う涙を、男は優しく拭いてくれた。私はほんの少しだけ、微笑んだかもしれない。
 そして、今度は私が、この男に飲み込まれる番。

 そうして、男は私に剣を





「う、うわああああッ!」

 体をびくりと痙攣させて、私は目覚めた。
 どくんどくんと、自分の心臓の音が聞こえる。ふうふうと呼吸もままならない。
 体を起こして額に手をやれば、寝汗で体中びっしょりになっていることに気付かされる。
 見渡してみると、ここは小さな小屋の一室のようだ。夕暮れ時なのか、日はだいぶ傾いている。

 …夢。夢だった。酷い夢だ。なんて酷い夢だ。


375:取捨選択(6/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:15:26 6JmjaePx0
 私は気だるさの残る体をベッドから無理矢理に起こし、鏡の前に立った。
 そこに映ったのは、紛れもなく私の顔、アグリアス・オークスの顔だった。
 疲れているのか、ちょっと面やつれした感じがする。おまけに目の下にはくまが出来ていた。

「我ながら…なんと無様な顔だ」

 自嘲しながら安堵のため息を漏らす。あんな夢を見た後だ、こんな様になるのも無理はあるまい。

「アグリアスさん、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。心配するな」

 ラムザの声がする。いつも通りの声が、私に安心感を与えてくれる。

「アグリアス様、無理は禁物です」
「そうですよ~、あなたに何かあったら私たちも困ります~」

 アリシアとラヴィアンの声だ。

「フフッ、大丈夫だ。何も心配はいらない」

 私は鏡に向かって力なく微笑み………


376:取捨選択(7/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:16:18 6JmjaePx0
 振り返って、周囲に誰もいないことに気がついた。



 ………。



「どうしました?」

 ラムザの声が聞こえる。…いったいどこから?

「アグリアス?」
「どうしたんだアグリアス」
「アグリアス様?」
「おい、どうかしたのか?」

 口々に、皆が私に問いかける。しかし、姿はどこにもない。

「どうしたんですかアグリアスさん」
「…いや、皆どこにいるんだ…?」


377:取捨選択(8/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:17:11 6JmjaePx0
 …私は、問いたくなかった。

「やだなあ、忘れたんですか?」

 …私は、その答えを聞きたくなかった。

「僕はここにいるじゃないですか」

 …私は、心の中で問うてしまった。どこに…? と。

「あなたの中ですよ」

 …問うてもいないのに、答えは返ってきた。

「お忘れですかアグリアス様」
「今更どうしたんだ?」

 私はかぶりを振った。

「大丈夫、私たちがついてますよ」
「心配はいらないんだろ?」

 私は、かぶりを振った。

「今のアグリアスには、俺たちの力が全部ついてる」
「今のアグリアスなら、誰にも負けないだろうな」

 私はラムザの顔を思い出そうとした。…しかし、思い出せない。


378:取捨選択(9/9) ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:17:55 6JmjaePx0
「ほら、剣を忘れてる」
「そうだ。おまえのだろ」

 …血みどろの剣が一振り転がっている。夢の中で見たあの剣が。

「アグリアス?」
「アグリアス」
「アグリアス様?」

 嫌、嘘よ、誰か、助けて、誰か…!

「駄目ですよアグリアスさん、あなたの代わりはいないんですから」

 鏡に映った私は、笑っていた。かつて親しげに話していた、誰かさんの笑顔だった。

「僕たちの分まで、がんばってくださいね、アグリアスさん」

 鏡に映ったラムザの笑顔が、血の海に飲み込まれて見えなくなって…
 私の悲鳴が、誰にも聞こえることなく響いていた…。


END


379:れ ◆EyREdFoqVQ
06/12/15 01:18:57 6JmjaePx0
ふと、思ったんです。PSP移植。

ラムザが聖剣技を使えるようになったら? 暗黒剣を使えるようになったら?
やっぱりガフガリオンから継承できたりするのかな? と。
逆に、アグリアスをパワーアップできたりするのかな? と。

かつて継承したクリスタルの人の意識が残ってて、ってのがあったけど、
捉え方によってはこんな話もあり得るかなと。

久々に出てきて怖い想像させてしまってすいません。

380:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 01:29:29 CCLPRfn60
GJ!!
こういう血なまぐさいのも好きな俺がいる。

381:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 02:29:39 7NYYXLPU0
>>379
PSPだと割と簡単にデータいじれるから移植でも
いろいろやり易いさ。
ラムザに聖剣技移植したり
ガフガリオン自体をユニットに加えたり
誰かさんのMOVEを+1したり



382:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 03:21:20 yKxtcOr/O
嫌ぁぁぁ夜中に見るんじゃなかった……でも素敵ホラー乙です

それにしても死んでクリスタルになるって儚いよなぁ
ゲームのシステムといってしまえばそれまでなんだけど、色々と想像してしまうわ

383:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 04:04:27 mLron9zS0
テレポ 失敗
テレポ 失敗
テレポ 失敗
テレポ 失敗

アグ「ダテレポってあるよな」
ラムザ「ガフガリオンのクリスタル並に切ないです、アグリアスさん」

384:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 04:22:45 nZJ7zJpx0
イヴァリースが誰の国なのかを人々に思い出させてやる為
三節棍を持って王都に乗り込むアグたん

385:機工都市ゴーグは今日も晴れ 23/25
06/12/15 19:04:08 FLMh4q6B0
目を覚ますと、真っ暗闇だった。右半身を下にして倒れているらしい。何時間、何日、気絶していた?
身体を動かそうとすると、背中に凄まじい痛みが走る。
どうやら機械人形の爆発にやられたらしい。戦利品を守るため、爆破の瞬間背中を向けたせいだろう。
腕の中には、炎の力を失ったらしい斧と、連射銃が確かにあった。
暗くて手の感覚からしか判別がつかないが、連射銃は多少ひしゃげてしまっているようだ。
まあムスタディオならこれくらい修理できるだろう。
それより炎の斧に身体を焼かれずにすんだ事を幸いとしよう。
刃に熱を宿らせるには何らかの条件が必要と見た。今、赤熱したら、俺の胸元が焼け焦げる。
作動するなよ、と願いながら今度は手足を動かし、空間と床を探し当てたため、
戦利品をいったん地面に置く。それから自分が岩の下敷きになっている事が解った。
左足は膝から先の感覚が無い、岩に潰されてそうとう酷い事になったようだ。
ただでさえ機械人形の下敷きになった時に骨をやられちまってるのに。
右足は感覚こそ確かだが、ピクリとも動かない。足首から膝にかけて土砂に埋まっているようだ。
空気は―どうやら通っているらしい。窒息死の心配は無さそうだ。
俺は胸元周辺にある空間を利用して炎の斧と連射銃を地面に置き、
懐からタバコを取り出して咥える。
それからかとんのたまを爪で引っかいて傷をつけ、その傷の部分にタバコの先端を押さえつける。
ジュッと音を立ててタバコに火が点いた。
小さな火種を灯したかとんのたまは照明道具として空間の端に置く。
崩れた土砂や岩、木材などが見える。生き埋めだと改めて実感。
助けを呼ぶにしても、声が届く範囲に人がいなければ無駄に体力を消耗するだけだ。
俺はのんびりタバコをふかして救助を待った。
時間が流れる。
淡々と流れる。
延々と流れる。
鈍色も流れる。
物音と女の声。

386:機工都市ゴーグは今日も晴れ 24/25
06/12/15 19:04:40 FLMh4q6B0
声が近くに寄ってきて、次第に鮮明に聞こえ出した。
「ほら、何か煙出てません?」
「むっ……地面からなぜ煙が……」
「この匂い……タバコですよ。ラッド!? ねえ、ラッドいるの!?」
この声、アリシアとアグリアスか。
「ここだ! 俺はここにいるぞ!」
叫ぶ。すると、それに応える声。
「ラッド! よかった、無事なの!? 怪我してない!?」
「確かに爆発があったのはこの辺りだった。どうやら間違いないようだな」
「よっしゃ~! みんな、こっちこっち。ラッドはここに埋まってるよ~!」
ラヴィアンも来ているのか。そして、みんなとは?
「ラッド~! 助けに来たぜー!」
「ラッドサンヲ、救助シマス!」
ムスタに労八か。
瓦礫や土砂をどかす物音が頭上でし、しばらく経って光が射し込んでくる。
―ああ、眩しい。
一際大きな岩を労八が引っくり返すと、俺の身体のほとんどが外に出た。
「ラッド!」
アリシアが駆け寄って来たため上半身を起こすと、泣きながら抱きついてきやがった。
あんな扱いをした俺を、こいつはこんなにも案じていたのか。普通、見限るだろ。何で見限らなかった。
それから、アグリアスが安堵の笑みを俺に向けて言う。
「よく無事でいてくれた」
「フンッ……お前等とは潜った修羅場の数が違うんだよ。ほれ、ムスタディオ、戦利品だ」
そう言って、機械人形の持っていた斧と銃をムスタディオに渡してやる。
すると俺の救助を忘れ、斧と銃がどういう構造なのかその場で調べ出しやがった。
俺の右足、まだ埋まってるんだけど。後、左足折れてるから。
労八とラヴィアンが足の方も掘り返してもらってから、俺は労八にかつがれて病院に向かった。
俺を背負う労八に、アグリアスとアリシアが連れ添う。
「病院までそう遠くない、それまでしばし我慢してくれ」
「足が折れたくらい、そう喚くもんでもねぇだろ」
「で、でも! 背中も火傷してるし、骨折はちゃんと治さないと後遺症とか怖いんだよ?」

387:機工都市ゴーグは今日も晴れ 25/25
06/12/15 19:05:20 FLMh4q6B0
アグリアスは毅然とした態度を取っているが、アリシアはまだ俺の身が心配らしい。
「しかし、よく見つけてくれたな……」
「それは、ラッドの匂いがした気がして、追いかけてったら地面から煙が出てて……」
「タバコのおかげで命拾いしたって訳か」
皮肉たっぷりに言ってやると、アグリアスはコホンと咳払いをした。
「ま、まあ今回は役立ったが……無駄金であり消耗品であり有害なタバコなど、私は認めんぞ」
「男の嗜みだ」
「ラムザは嗜んでおらん!」
「酒もタバコも駄目なあいつは大人の男じゃないからいいんだよ。
 まあ、筆下ろしくらいすませば大人として認めてやってもいいけどな。
 アグリアス、あいつの相手してやったらどうだ」
「ななな、何を言うかこの破廉恥男!」
「くっくっくっ……なあアリシア、お前もそう思わねぇか?」
言われて、アグリアスは小さく微笑んだ。
「アグリアス様。好いた殿方に抱かれる喜びは蜂蜜よりも甘く、ワインよりも濃厚ですよ」
「あ、アリシア……」
「私達はもう一人前でやっていけますから、いつラムザ様を追いかけに行ってもいいんですよ」
アグリアスの顔が真っ赤に染まる。くっくっくっ、うぶだねぇ。
「あ……アリシアとラヴィアンはともかく、ラッドがまだまだ危なっかしくて放っておけん!
 私はまだしばらくムスタディオの厄介になるぞ。そしてラッドを 真 人 間 に矯正してやる!」
「ケッ。労八に出番取られてごくつぶしになるのが嫌だからって、俺を理由に居座ろうって魂胆か」
「そのような戯けた真似をこの私がすると思うか!? ええい、天の願いを胸に……」
「怪我人相手に何する気だこの剣女!」
「誰が剣女だ、このごくつぶしが!」
「戦利品をゲットしただろうが! 連射銃と炎の斧!」
そんな言い合いをしながら、時折アリシアが口を挟み、それなりに退屈せず病院へとたどり着いた。
病院に入る前に、俺はふと空を見上げた。
出かける前は鈍色だった空が、俺が埋もれていた間に青一色に変わっている。
今度アリシアに指輪を買ってやろう。なんて思わせるくらい、機工都市ゴーグは今日も晴れだった。

   そしてこれからも晴れは続くだろう、こいつ等がいる限り。―終。

388:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 19:26:30 rSwne9mD0
らっどはあはあ

389:異端者の日誌より抜粋 1
06/12/15 19:28:58 rSwne9mD0
巨蟹の月 23日 天気:晴れ 

今日は聖ミュロンド寺院に踏み込む日。
昨日は、地理的に近いゴーグのベスロディオ邸に泊めさせてもらっていた。

目を覚ますとムスタディオの姿がない。先に起きていたアグリアスさんの話を聞くと、どうやら先日起動した転送装置が夜中に勝手に起動していたらしく、朝早くから調べていたらしい。おかげで出発が少し遅れ、予定より1時間遅く出発した。

陸路は教会関係者の待ち伏せの可能性に加えてガリランドを経由することになるので危険だと判断し、寺院の裏手となる海から舟で上陸することになっていた。
地元の漁師に、口止め料を含めたそれなりの金額を手渡し、何艘かに分乗して時間差をつけて上陸した。上陸地点は崖の近く。波が荒いけど、この程度なら何度か味わったおかげで何ともない。漁師の舟捌きも中々だ。
漁師の話によると、この海の底には、背徳的な行為をして神に封じられた皇帝がいて、その怒りで海が荒れているらしい。
だけど今はそんなことはどうでもいい。アルマは無事だろうか…。

アルマ、ああアルマ、ああアルマ…。


上陸地点から崖を乗り越えて寺院に近づく。幸いまだ誰にも気づかれていないみたいだ。
いや―まさかもう気づかれていて、挟み撃ちにするために寺院に近づくのを待っているのか?
その心配は、ラッドによって杞憂だと知らされた。忍者になり気配を消し、周囲を探ったが誰もいないということだった。さすがラッド。傭兵時代にガフガリオンからたっぷり仕込まれたおかげだな。

後方の憂いを断ち、ゆっくり寺院に近づいてゆく。

390:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 19:29:18 29e31ciBO
アリシアが都合の良い馬鹿女になってるがな(´・ω・`)

391:異端者の日誌より抜粋 2
06/12/15 19:29:30 rSwne9mD0
寺院のすぐそこまで近づくことに成功した僕たちは、様子がおかしいことに気づいた。
門番をつとめる神殿騎士が、全身を派手な鎧で完全武装した男と言い争っている。
両手に、斬るより刺したほうが良さそうな金色の剣を一本ずつ持ち、騎馬に乗って突撃する際に被るような兜―遺跡から発掘された便器のような形をしている―を被っている。
―ラッドによると、男の言い分は「大僧正を出せ」らしい。
大僧正って誰だろう?教会のトップは教皇のはずだ。

疑問に思っている間に、鎧の男は騎士を一人斬り殺した。他の神殿騎士が飛び掛るが、便器兜の男は全身から変な気を発生させた後、一瞬で数人を斬った。
あれは一体…?聖石の力に似ているけど、それなら神殿騎士と戦う理由はないはずだ。

便器は門番を全滅させ、寺院の中に入ってゆく。
僕たちは危険な便器と遭遇しないように脇の扉から侵入する。中は便器が片付けたのか、無惨な死体が転がっている。あまりに凄惨な姿に、ここがどこであるかを忘れてしまいそうだ。
アリシアが目を覆っている。…無理もない。僕たちだってここまでするつもりはなかった。
あの便器は何を考えているんだ?
あの男がアルマを見つけたら…。

背中にブルードラゴンのブレスを吐きかけられたぐらいに背筋が冷たくなり、僕は走り出した。
アルマ!無事でいてくれ…!

次々に扉を開け、一番大きな扉を開けたとき、目の前の広場にヴォルマルフたちがいた。
青いフードの男は手に血のついた剣を持っている。
あの血は誰のだ?便器か?それとも…


ああ、紙切れだ。補充しに行ってこなきゃ。


392:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 19:31:48 rSwne9mD0
なんとなく書いた。続き(アグたん大活躍)はあとでうpする。


393:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 19:36:55 lltTjHZW0
>>390
アグリアスから事情聞かされた時にラッドが自分よりアグリアス逃がそうとした事とか伝わってるだろうから
そのへんでなんか許せちゃったんじゃない?
最後の最後にラッドも改心(?)してるしいいと思う
肝心のアグリアスとの関係もいい感じだし

394:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 20:13:41 29e31ciBO
>>393
んー 子供を失った直後に突き放された女性が「でも好きだからおk」はなあ……
ラッドも世の中を捻くれた目で見ている描写があるのに助けはあっさり求めるし 自分に甘くないか?

395:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 20:24:41 rSwne9mD0
武蔵野線武蔵浦和駅で「ラムザ歯科クリニック」という広告を見つけた

396:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 22:10:12 UaESLJRW0
>>395
うはwヤフーで調べてみたんだがマジであるんだなww
しかもラムザ自治会やらラムザタワーやらあるようだ。
綴りは「LAMZA」みたいだけど、どういう意味があるんだろうな。

397:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 22:25:55 WkNRf7l00
異端者さんとこのHPで、ここ行ったオフレポがあったよ。
LはLOVEだとか。

398:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 22:47:55 K02yKQBW0
>>394
まあ、そのあたりをどう捉えるかは人それぞれでしょ。
なんなら、作品内で語られていないそういう部分を想像してみるのもいいんじゃないかな。

399:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 22:53:04 QF/uyCbs0
半年ぶりくらいに更新してた
千夜一夜

400:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 23:49:48 xVZyV+6y0
>>397
Zが何なのか興味あるな

401:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/15 23:57:59 MKiamj3b0
>>387
一箇所アグリアスって書いてあるがアリシアだと思われるところがある。

402:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 00:43:07 YFH5RNpN0
>>390
自分はアリシアはラッドの事を理解してるから、アリシアが聡いからこそ、
こういう結末なんだと思ったが。
口でなんと言おうとも、子供が流れちゃったことをラッドはショック受けてたし
(……でわかる)、悲しんでると思うよ。
そして、「安静にしてろ」って言ったのは、ラッドの精一杯の優しさでしょう。
そういう風にしか言えないだけだってこと、アリシアはちゃんとわかってると思う。

403:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 01:43:49 r3QN89s4O
よく流れたらまた作ればいいなんて台詞ショック受けてる女に吐けるよ。
自分のガキ死んだってのに人として最低だと思うよ。クールを通り越してイカレてる。
腹から出る前に死んでるから肉の塊とでも思ってんの?

404:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 01:52:37 pqvy39Yw0
>>403
そんなのは人それぞれでしょ
それで立ち直る人もいればさらに落ち込んだりするひともいるだろうさ

だからそんなに噛み付くな

405:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 03:23:13 Yg2CshboO
アグリアスやラムザ以外のストーリーをメインにしてアグリアス萌えを構築するという判断を褒めたい
方向性としてありだと思うし新しいことに挑戦していくのは応援する
挫けず最後まで書き終えたことも誇るべきだろう

ただそのメインに据えたラッドとアリシアの言動に問題があるのが非常に残念
翻せば気になったのはそれだけだといえる

406:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 05:50:13 jOWa3TKLO
>>403
ラッドの作中の人生の経路考えると別におかしくはないと思う
俺的には酷い事は言ってると思うが、作中の人物としては正しいと思う
時代背景世界背景が違うだけでも倫理感も違うだろうし
お前さんが生命を軽んずるのが嫌いなのは分かったが、あんまりな言い方だと思う

407:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 09:38:51 u2BmFQpM0
ラッドは自分の本音にすら気づけない捻くれ者。
裏の世界にどっぷり浸かってたせいで価値観ズレてて、正しい価値観を前にどう対応していいか分からないんじゃない?

408:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 09:52:49 cDdq3/pA0
URLリンク(www.watch.impress.co.jp)

409:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 10:45:51 natfrSWH0
価値観に正しいも正しくないもないだろうよ

410:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 13:43:24 97+oW6yZO
キャラ萌えスレでここまで論争が行なわれるSSも珍しいな。
そんだけ、人それぞれ感じ方が違ったり、考える余地のあるSSだと言うことなんだろうな。

411:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 14:44:27 u2BmFQpM0
最終話がちょっと描写不足だったからこうなってるのかな。
明らかに短いし一時叩かれたからモチベーション下がっちゃったのかな。

412:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 21:30:25 6y5Y56Zj0
全ては書き手の想像次第だろう。
ムスタディオと気が合うタイプのラッドがいれば、どっぷり傭兵気質のラッドもいるだろう。
今までかなりの職人さんが投下してくれたが、皆同じキャラで書いてることはなかったと思うが。

413:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 21:44:48 u2BmFQpM0
ラッド・ムスタ・マラークで3馬鹿トリオ組んでるものもあるしな。
いつぞやの風呂の話でのセクハラっぷりはこのラッドとはつながらないなw

414:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 22:23:17 3yz66kxM0
職人の数だけラッドがいるからな。

415:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 22:29:13 7XXbKVG90
俺なんか、ラッドは必ずゴルゴラルダでガフに殺されるようにプレイしてるぜw

たとえゲーム上でイベントが発生せずとも、俺脳内イベントで盛り上げられる。
これがFFTのいいところ。

416:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 22:39:49 XtrkePUL0
>ラッド・ムスタ・マラークで3馬鹿トリオ

トリオ・ロス・パンチョス?

417:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 22:48:52 Osfqzwpl0
固有ジョブのマラークよりも汎用ジョブのラッドの方が活躍してる件について

418:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 22:56:55 LMGn2LxW0
原作準拠じゃないのか?
そういえば俺のところのマラーク、いつの間にか赤チョコボになってた

419:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 00:20:59 0Cgu2h2y0
ラッドはな、案外友達思いなんだぞ
少なくとも、友情>>>金だ
何せあの時、ラムザについてきてくれたんだからな


ううん、知らないけどきっとそう

420:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 01:09:05 zdLA1JzaO
ラヴィアンがクリスタルになった時は即リセット
ラッドが宝箱になった時は少し迷ってからリセット

俺の中でのポジションはこんな感じ

421:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 01:10:39 LZU2ZF6n0
URLリンク(moe2.homelinux.net)

422:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 01:14:06 MxV6uZVJO
そろそろあげ

423:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 02:25:47 l1t5mGMY0
>>421
アグリアスさんは当たり前のようにラムザのアホ毛を握り締めまくりのしごきまくりだが、
この後、アホ毛スイッチが入って性格反転した黒ラムザに逆襲されて、あんなことやこんなことをされたりしないか心配です。

424:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 07:01:45 tF6zZEqlO
むしろアホ毛が性感帯

425:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 07:24:22 voebJuzC0
ミニマムで小さくなってアグたんのぱんつの中にダテレポしたい

426:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 09:30:01 MK1jrvvT0
アグたんはノーパンだよ

427:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 12:23:10 Sj5ja+8s0
URLリンク(www.imgup.org)

拾いものなんだがこれについてkwsk

428:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 13:38:48 SGTCIoDY0
>>427
アグスレじゃ結構有名な同人。いくつかシリーズが見られるが全容は知らん。

429:飲め! 酒!! 1/7 ◆WVAHnGXcls
06/12/17 13:45:19 H+pK4dGb0
酒場。酒場である。情報収集や儲け話のために寄る事もあるが、基本的に酒場である。

   飲め! 酒!!

酒場なんだから当然飲むべきである。未成年でないのなら注文すべきである。
それなのにこの青年、とっくに二十歳すぎてるくせに何を言いのたまいますか。
「僕はミルクで」
赤ん坊かお前は。乳飲み子かお前は。ここは酒場だってーの!
という訳でラムザに酌を勧めてみるラヴィアン。
「ささっ、ラムザさんも一杯、一杯でいいからグイっといってみましょうよ」
「ううっ、でもなぁ……」
「飲まず嫌いは駄目ですよ。さあさあ」
それを止めるのはアグリアス。
「まあ待て、あまり無理強いするのもよくないだろう。飲む飲まんは本人の自由だ」
「でもここは酒場ですよー? 隊長だけ飲まないなんて感じ悪ーい。
 ほらぁ、みんな日頃の疲れをお酒で洗い流してるじゃないですか」
ラヴィアンが指差す方向を見て、ラムザの頬が引きつった。
ムスタディオが腹に顔を描いて腹踊りしながら歌っている。
吟遊詩人と踊り子同時マスターですか。効果は周囲のユニットを笑わせるのか。
「ほ~れほれほれ、腹踊りじゃぁ~! ちょっとそこのお姉さん、一目見てご覧あそばせ!
 もうね、こうね、腹踊りで満足できないなら象さんダンスもご披露するよ。
 すごいからもう、俺の象さん。パオーンっていきり立ったらもう銃を通り越して大砲ですよ」
下品―下品であった。
しかし日頃の鬱憤を見事に晴らしている。

430:飲め! 酒!! 2/7 ◆WVAHnGXcls
06/12/17 13:45:50 H+pK4dGb0
そしてラッドは酒を飲んで泣いている。大泣きしてアリシアに絡んでいる。
「俺だってなぁ、俺だってなぁ、ガフガリオンから暗黒剣教わろーと必死にね、
 もう、過酷な特訓やりまくったのよ! なのに何で見習い戦士のままなのオレ?
 これ、悲しくね? 俺も固有ジョブ持ちたい訳よ。こんな俺が活躍できる訳ねーべ?
 よっぽど贔屓されなきゃ俺達みたいな汎用ユニットが活躍する出番ある訳ねぇだろ?
 アリシアなら解るよな。ナイトだもんな。固有ジョブ無いもんな? おろろーん」
「ら、ラッド落ち着いて……とりあえず水でも飲んで、酔いを醒まし……」
「どうせ俺は儲け話要員さぁーあーっはっはっはぁっ! 覚えてるか?
 ゴーグの炭鉱で足の無いスカート姿の機械の化物がいたよなぁ。ありゃ強敵だった。
 なんせ首チョンパしても首だけで空飛んで口から光を出すんだもん。
 あーいうのとやりあえるのに、何でレギュラーになれないん自分等?
 なぜなら固有ジョブが無いからだー! ギブ・ミー・暗黒剣ー!」
「私も聖剣技とか習得したいから気持ちは解るけど、とりあえず落ち着いて」
普段は装備品の整理や軍資金の管理などを上手にやってのけるラッドがあのていたらく。
裏方の仕事しか回されない事がそんなに悲しいのか。
アリシアはとにかくラッドに水を飲ませて酔いを醒まさせようと必死だ。

続いてマラーク。否、カエル。
カエルがなみなみと酒に満たされた大きなグラスの中に浸かっている。
「酒風呂だぁ~! あひゃひゃ、口で味わい肌で味わうこの感触最高じゃぁ~!」
「兄さん! 汚いからそういう事はしないでよ、もう!」
ラファが必死にカエルを説得している。ちなみにラファはオレンジジュースを飲んでいた。
「俺の~裏真言はぁ~超・強力~♪ だけども色々条件がそろってないと~ダメなんだぁ~♪
 そぉんの条件そろえておくんなラムザの旦那♪
 そしたらオイラもレギュラーになって大活躍さぁ~♪」
「音痴なのに歌わないで! お店の人が迷惑がってるじゃない!」
「カエル~は酒風呂に~♪ あーよいよい♪ あっそれそれ♪」

431:飲め! 酒!! 3/7 ◆WVAHnGXcls
06/12/17 13:46:25 H+pK4dGb0
三馬鹿の酒癖の悪さを見てラムザはうつむいた。
「た、隊長としてあんな醜態をさらす訳には……」
「ラムザさんがどんな酔い方するかはまだ解らないじゃないですかぁ~。
 さあさ一献、どうぞどうぞ」
ラヴィアンに勧められ仕方なく一献飲むラムザ。
するとラヴィアンが拍手をした。
「いよっ、見事な飲みっぷり。さあさ続けて参りましょうぞ!」
「い、いや、僕は……」
のどが焼けるような感覚がして、やっぱりお酒は苦手だ。
断ろうとするラムザを無視し、グラスに酒を注ぎつつ、自分も酒をあおるラヴィアン
「まったく……ラヴィアンも相当酔ってるようだな」
「アグリアスさぁん……」
「まあ男子たるもの酒くらいたしなめねば一人前とは言い難い。
 いい機会だ、今日飲めるだけ飲んでみろ。二日酔いも大人になるためのステップだ」
「あ、アグリアスさんまでそう言う……解りました、飲みますよ。
 でも変な酔い方した時は、アグリアスさんが責任取ってくださいよ?」
「解った解った、ちゃんと介抱してやるから飲むがよい」

人は生きていく、幾度も幾度も過ちを繰り返しながら。
あの日、あの時、あの瞬間に戻れたならと、そう何度も夢想して。
もしこの日、この時、責任を取るだなんて言わなかったら……。
けれどこの世界に『もしも』なんて無くて、あるのはたったひとつの現実。

432:飲め! 酒!! 4/7 ◆WVAHnGXcls
06/12/17 13:47:08 H+pK4dGb0

「や、やめてくださいってばぁ……」
「いいじゃないかぁ、ラヴィアンだって独り身はさみしいって言ってただろぉ?」
「キャンッ!? お、お尻を触らないでください」

はい、ラムザ君見事ーに酔っ払いました。
アグリアスがちょっと目を離してムスタディオをしばいてる間に、
ラムザはぐでんぐでんに酔っ払い申しておりました。
そしてセクハラ魔神誕生の瞬間です。

「ららら、ラムザ! 貴公、いったい何をしている!?」
「何って僕はただぁ、ラヴィアンとチュッチュしたいなーって……」
「お尻から手を離してくださいってばぁ~! アグリアス様、助けて~!」
ラヴィアンに全力でセクハラするラムザを、アグリアスは羽交い絞めにした。
「この馬鹿者! 自分が何をしてるか解ってるのか!?」
「むにぃ……アグリアスさんのおっぱい気持ちいいですよぉ~」
背中を全力でアグリアスの胸に預け、肩を動かして器用にアグリアスの胸をもてあそぶラムザ。
アグリアスは真っ赤になってラムザと突き飛ばした。
その先には……カエルの入ったグラス。
「げろぉ~!?」
ラムザに突っ込まれグラスごと宙を舞うグラス。それが逆さまに地面に落下する。
カエル、グラスの中に閉じ込められる。
透明なガラスの向こう、わずかにある空気の場所に頭を出してカエルが悶えていた。
「兄さーん!?」

433:飲め! 酒!! 5/7 ◆WVAHnGXcls
06/12/17 13:47:40 H+pK4dGb0
兄の危機を救おうと立ち上がったラファにラムザが絡む。
「兄さーん! いいっ、いいよラファ。もう一回言って。
 アルマがさらわれてさー、もう、兄さーんって呼んでくれる子、いなくてさみしいんだもん」
「ちょっ、ラムザさん酔っ払ってるんですか?」
「ねえねえ、バリンテン大公に何をされたのかお兄ちゃんにだけこっそり教えてよぉ~。
 こぉんな事をされたのかなぁ? えいっ、撫で撫で」
未発達なラファの胸を服越しに両手で撫で回すラムザ。
そしてそれに抵抗できないようすり込まれているラファは赤面して動けなくなってしまった。
「や、やめてください。そ、そこは弱いんです」
「そこってここかな? ここ? ここがええのか、ええのんか?」
「きゃうぅ……あ、アグリアスさん、助けてぇ……」
再びラムザを羽交い絞めにして動きを封じるアグリアス。
「ええい、いい加減にせんかバカモン!」
「わーい、アグリアスさんの大きなおっぱいだぁ」
「あぐっ……」
また突き飛ばしたい衝動に駆られたが、そうしたら今度は誰に絡むか解らない。
仕方なく胸を押しつける形のままアグリアスはラムザを酒場の隅の席に運んだ。
「ラムザ、今水を持ってきてやるからそれで酔いを醒ませ」
「ヤーですよ。こんないい気分初めてなんですもーん!
 それにぃ、アグリアスさんはぁ、約束してますぅ」
「や、約束?」
「僕が酔っ払ったら責任取るって約束でぇーす! あはははは」
「あぐっ……だからこうして面倒見て……わっ!?」
突如としてラムザがアグリアスの胸に顔をうずめて頬擦りをする。
「ふにふに枕ー」
「ままま、枕違うー!」

434:飲め! 酒!! 6/7 ◆WVAHnGXcls
06/12/17 13:48:12 H+pK4dGb0
そのままラムザに押し倒されるアグリアス。
抵抗しようと思ったが、自分も少々酔いが回っているようで、身体が思うように動かせない。
ラムザはアグリアスの胸に頬擦りを続け、気分は夢心地。
アグリアスはアグリアスで性感帯を刺激され、酔いもあって顔を余計に赤らめてしまう。
「こっ、この……こうなったら、酔い潰す!」
アグリアスは必死にラムザを押しのけ、店で一番強力な酒を注文した。
「さあラムザ! 酔っ払って楽しい気分なのだろう? 飲め!」
「アグリアスさんも一緒じゃなきゃヤだヤだー」
「よ、よかろう。責任を持ってつき合ってやる」
「わぁーい。それじゃカンパーイ! ゴクッゴクッ、ぷはぁーキくぅ」
「んぐっ、んぐっ……ぷはっ。こ、これはさすがにキツイな……」
「さあさアグリアスさん、どうぞご一献」
「あぐっ……そういうラムザも、ほれ、飲め」
こんな調子で一夜が明けて―。

頭を叩く鈍痛でラムザは目を覚ました。
「痛たたた……何だ、いったい……?」
それが頭痛であると気づき、ラムザは部屋を見回した。
アグリアスが、同じベッドで寝息を立てていた。
着衣に乱れ有り。
「え」
顔面蒼白になるラムザ。
ここはアグリアスの部屋かと思い、慌てて部屋を飛び出す。
するとラファに出くわした。

435:飲め! 酒!! 7/7 ◆WVAHnGXcls
06/12/17 13:48:43 H+pK4dGb0
「あ、こ、これは……」
ラファは怯えた様子で後ずさりしつつも、頬を赤らめ熱のこもった視線を向けてきた。
「あ、あの……ラムザさん。私はいつでもOKですから……」
「え、何の話?」
「昨晩はすごかったです。アグリアスさんやラヴィアンさんを、あんな……」
「え、何の話?」
「それに、私にまで……キャッ、恥ずかしい」
「え、何の話?」
「そ、それじゃ私、洗面所に行ってきますから……それじゃ」
「だから、何の話?」
駆け出すラファの背中を見送るラムザ。いったい何事だ今のは。
記憶をたどる。ラヴィアンが酒を勧めてきて……それから……。
「ダメだ、思い出せない。何があったか誰かに聞かないと……」
そうして宿をぶらついていると、マラークに出くわした。
「あ、マラ……」
「このド変態者がぁー!」
いきなり顔面パンチ。え、何で?
ラムザは何が起こったのか理解できぬまま、マラークはその場から立ち去った。
「僕はいったい……酔っ払って……何をしたんだ……」
呆然と突っ立っていると、背後から足音がした。振り返る、アグリアスだ。
「あ、アグリアスさん、あの……」
「ら、ラムザ……私は、その、責任……ちゃんと取るからな」
「え、何の話?」
「ここ、今度は……その……な? 私にも心の準備が……」
「え、何の話?」
「まま、また、一緒に酒を飲もう。今度は二人きりで……ではな」
「あ、アグリアスさん?」
頬を赤らめて立ち去るアグリアス。
取り残されたラムザは独り必死に昨晩の記憶を思い出そうとしていた。

   終わり

436:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 14:30:20 kEP43/6N0
拾い物アグ動画
URLリンク(www.gamevideos.com)

437:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 15:07:20 64rG4eLf0
いやあ
アグが動いてるってだけで
もう飯を五合はいけるね

438:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 15:09:53 0Cgu2h2y0
アグが動いてて五合! ラムザのテーマアレンジで三合! 若本で三合! ラムザのムービーで四合!
合計で十五合はいける!

439:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 15:45:44 CdfI45vi0
>>429-435
乙でしたw
>>足の無いスカート姿の機械の化物
ジオング吹いたw
そしていったい何をしたラムザw

440:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 15:47:13 eTqZF6yv0
ア、アグたんが動いてる!!

441:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 16:03:09 pDHwaXY/0
>>436
初公開トレーラーにご出演とは、破格の待遇だなw

442:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 16:35:19 jHbzw7Z/0
>>436
アグたんキタ━━(゚∀゚)━━!!
アグたんかっこいいよアグたん。
でもこれはオープニングムービーだろうからアグたんも出演してるけど、
アグたんのムービーがこれだけだったらカナシス・・・。

>>429-435
乙です。
三馬鹿にラムザも続き四馬鹿ですなw

443:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 17:04:47 KiO5Ip3s0
PSP買わなきゃ…


444:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 17:07:50 Y9ENo4/U0
>>436
さらわれたオヴェリアを見送って、がっくりと膝をつくアグたんが出てこないのは何故だー

445:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 17:11:31 Sj5ja+8s0
>>428
そうなのか

先日コレ見てアグに萌えてしまったんでなw

446:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 22:45:52 QpGQ6Oxb0
PSP高い……。買いたくても買えない……。
中古で安くなるの待つかなー……。

447:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 23:22:14 zAdhaV0Q0
>>445
他にも召喚士バージョンとかがあるよ。


しかしラムザが酔う話って時々あるけど、何度見ても好き。
そしてアグたんエロい。


448:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 23:37:31 CdfI45vi0
っていうか、ひそかに「責任」をとるのはラムザではなくてアグ。
つまりラムザは婿養子。
・・・アルマに「お兄さんを私にください!」とか言うんだろうか?

449:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 00:28:19 s6V20kT80
そろそろどこぞのサークルだかメーカーだかが「こすぷれ!きょにゅー麻雀」のFF版を作って、
アグたんをアーマーブレイクしまくり出来るようになってもいいだろ!

と、この間恐山のイタコに口寄せしてもらったら、死んだジッサマがそう言っておりました。

450:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 00:48:12 YO+D8ubD0
アグたん動いてる・・・。俺の予想じゃ救出ステージやゴルゴラルダではムービーがあると踏んでるが・・・
つーか、エピソードが挟まってるところはみんなムービーになるのかねぇ。

しかし相変わらずいい曲だ。新エピソード、新キャラ、通信対戦か・・・。
PS2で出してくれませんかね?■エニさんよ。

451:1 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:04:28 lrfge/vJ0
ゴルゴラルダに期待している とびねずみです。
声は無い方がいいけど、あってもいい。動くアグリアスさんが沢山見られるならば!
とか思ってます。

先日の作品を読んでくださった方々、ありがとうございました。
改行は毎度試行錯誤してますが、どうやってみても難しいので、スミマセン。
この作品は>>73の買い物うんぬんの辺りで閃いて書き始めたのに、もう400越えとは。
この間に他の方がupされた作品とかぶってる部分もありますが、お許しください。
たぶん10レスくらいです。

「ラムザ隊公式記録」

某月某日 天気/悪く無い 隊の士気/ゼッコーチョー 俺の調子/まあまあ
 リボンが手に入った。貴重な装備品に、隊の士気も上がっている。
「これで混乱したアグ姐の一撃を喰らわなくて済むのか」
と言ったムスタディオはアリシアに殴られて半泣き顔だし、
「わ、私よりもお前の方が似合いそうだな」
と照れくさそうなアグリアスに言われたラムザは、硬直してるけど。
ま、とりあえず、みんな浮かれてるってとこだな。


452:2 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:05:31 lrfge/vJ0
 特に女性陣は喜んで、お互いの髪型ならどこにつけるのが一番可愛いかと話し合っている。
……メリアドールを除いて。彼女が何故未だにあのフードを脱がないのか、俺にはわからない。
頭部の装備を身につける時に邪魔にはならないんだろうか。
 アリシア曰く「ラムザ隊の七不思議のひとつ」だから、その謎を解く必要はないらしい……が。
他の六つは知らない。知らないってことをこうして記録するのもばからしいが、約束だしな。
 大体ラヴィアンもアリシアもテキトーすぎだ。ラムザ隊の行動録をつけておいてね、あんたの
日記兼ねて構わないから~とか、衣装の管理よろしくねとか。好き放題だ。
 もともとはアグリアスの世話とこういうことを交代でする約束だったはずなのに。
 さすがにアグリアスの面倒はちゃんとみてるけど。あれはどっちかというと、趣味だとしか
思えないんだが。
 旅が長くなるにつれて、特殊技能を持った仲間が増えたし、普通のジョブにしかつけない
俺やラヴィアンたちの戦場での役目が無くなって来て、それでも人間が多ければ事務仕事は
増える一方だから、裏方に回ると決めたはずなのに。なんで、僕がひとりで受け持つことに
なっちゃったんだったか。はじめは回り持ちで役割分担だったはずだよなあ。
 でもあのふたりに頼まれると断れないんだよなあ。俺って女に弱いタイプだったみたいだ。

453:3 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:06:00 lrfge/vJ0
某月某日 天気/虫干し日和 隊の士気/フツー 俺の調子/それなり
 裏方に回ると決めてこの隊に残ってるのは、俺とラヴィアンとアリシアくらいで、
大所帯になって来た隊の雑事ってのは、やってもやってもキリが無かったりする。だから
買い出しなんかは前のように隊の全員で回り持ちなんだけど。アグリアスの当番の時は、
必ずラヴィアンかアリシアが同行している気がする。あいつら、順番決め表に細工でも
してるのかな。別にいいけど。
 そんなわけで、宿の裏で鼻歌まじりに鎧類の虫干しをしていたら、アリシアが来た。
「今日はアグリアス様とクラウドさんと、私の三人で買い出しなのよ。貸して、あれ」
「あれ?」
「リ・ボ・ン」
……こういう時のアリシアが何を考えているのか、聞かなくてもわかるようになってしまった。
「ついでに踊り子の衣装も、じゃないのか?」
「さっすがラッドくん、良くおわかりねー。よろぴく」

454:4 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:06:30 lrfge/vJ0
 よろぴくって、ムスタディオじゃないんだからアリシア……とつぶやきながら、俺は衣装を
確認しに行った。買い出し用の荷物入れと一緒にひとまとめにして渡してやったら、ご機嫌な
笑顔になってたけど。俺は後の事は知らないよ? 関係ないからな?
 やがて、どっかで素振りでもしていたんだろうアグリアスが、アリシアに引きずられるような
状態で戻って来た。部屋に戻って着替えろと言われているらしい。
「何故着替えなくてはならないのだ? 戦場でも無いのに」
「戦場じゃないから、ですよ! どうもあの衣装が苦手で、だから戦場での動きが悪くなる気が
するっておっしゃってたでしょう? 慣れておかなくちゃ命に関わりますよ!」
「しかし、町の中で踊り子の衣装を着るのは恥知らずに見えないか?」
 アグリアスが、相当嫌そうなんですけど。俺が準備したのは、頼まれたからだぞ? 
俺のせいじゃないぞと、心の中で強く念じたが、アグリアスに届くわきゃないんだよな。
「恥ずかしいことなんてありません。幸い、今日一緒なのはクラウドですから。
きっとすぐに忘れてくれます。問題ないです」
「いや、クラウドは別に忘れっぽいわけではないのでは」
「いいからいいから! 一緒に着替えましょう」
……相変わらず強引だなあ。
 アリシアが隊に残っていることを、アグリアスが迷惑だと思っていても俺は不思議には思わないね。

455:5 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:06:47 lrfge/vJ0
某月某日 天気/星月夜 隊の士気/ホドホド 俺の調子/それなり
 野営中、夜の見張りに立った僕のところにお茶を持って来てくれたのはクラウドだった。
普段あまり他の人間と会話しようとしない彼にしては珍しい。
「お、すまね。ありがとさん」
 俺の挨拶に対して返って来たのは、真顔だった。
「質問があるんだが」
「答えられる質問にしといてくれよ?」
 何しろクラウドはイヴァリースの人間じゃないらしいからな。何を聞いて来るかわからん。
「俺は、男だし、お前も男だと思うが、どう思う?」
「はあ? どうって……」
 質問の意図がわからずに聞き返したが、クラウドは黙ってしまった。
 何について聞きたいんだ? クラウドとは一緒に風呂に入ったこともあるし、男だって
ことは良く知ってるが、それを答えればいいのか?
 しばらく混乱したが、シンプルに答えてやることにした。
「お前も俺も男だと思うけど」
「俺もそう思う」
「………で?」

456:6 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:07:11 lrfge/vJ0
「……どう思う?」
 最初に戻っちゃったよ、おい………と思ったところで、突然閃いた。
「もしかして、まさか、スキキライとか、そういう話か?」
頷いたヤツは、やはり真顔のままだ。おいおい。
「別に嫌いじゃねーよ」
おっと、まだ言葉が足りなかったらしい。あの顔は続きが聞きたいんだろう。
「男に対して積極的に好きとかって思うタイプじゃないんで、これ以上何もねーが」
もしかして、俺に惚れてたりするんだろうかとちょっと身構えたが、そうじゃなかった。
「そういうタイプに好かれるタイプだろうか」
また何を言ってるかよくわかんねーな……と思いながら、言いたいらしいことを考えてやる。
 自分が男に好かれるタイプかどうかを聞いているんだと気づくまでに、もらったお茶は
ぬるくなってた。
「俺にはそういう趣味が無いからわかんねえな。役に立たなくてすまん」
「いや、謝ってもらわなくても」
「だけど、なんで急にそんなことを?」


457:7 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:07:31 lrfge/vJ0
クラウドの説明によれば。
 この間の買い出しの時に、アリシアがこんなことを言ったそうだ。
「アグリアスさまと私は女同士の買い物があるから、ちょっとそこの角で立って待ってて。
そうだ、これは貴重だから、預かっててくれる? 髪に結んでみたりしてみれば?」
……アリシアの奴、なんてことしやがる。あいつが知らなかったわけはないんだが。
 リボンをつけた男が街角に所在なげに立っているのを、俺も見た事がある。
それは大抵の場合、男娼だ。流し目をもらった経験があるからわかる。 
 案の定、男が言いよって来たらしい。
 そして、その男を追っ払ってくれる男が来たと思ったら、今度はその男に口説かれた、と。
結局、アグリアスが血相を変えて戻ってくるまでの半時ほど、場所を移動するわけにも行かず、
男たちにどう話せば良いのかわからず、かなり困ったのだそうだ。
「それは、運が悪かったな。街角に立ってる男がリボンを身につけていたら、そういう商売だと
思われるんだ。男たちが来たのは、商売だと思ったからさ。それ以上でも以下でもねえと思う」
「あ……ああ、そうなのか。良かった……んだろうか」
「良かったんじゃねえか……? 男に好かれるかどうかで悩むってことは、
 女の方が好きなんだろうよ」
「そうか?」
「そうだよ」
「そうか」
「そうだよ」
 俺はクラウドが飽きるまで「そうだよ」と言ってやった。

458:8 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:07:53 lrfge/vJ0
某月某日 天気/小雨 隊の士気/ビミョウ? 俺の調子/うんざり気味
 嫌な感じで雨が降ってるもんだから、今日は宿から出ないで、会議日になった。
財政報告とかこれから使うルートの確認とか、ま、そんな感じだ。
 いつも「大して問題はない」ってことで片がつくんだが。
 今日は、ラムザとアリシアに残るように頼んだ。クラウドのアレはやっぱ、可哀相だし、
アリシアの真意を聞き出すにゃ、俺ひとりじゃない方がいいと思ってさ。
 俺がクラウドに聞いた事をラムザに説明している間、アリシアはそっぽ向いて椅子に
座っていた。
 やっぱ、悪い事をしたと思ってるってことか?
「それは、クラウドもびっくりしたと思うよ……。可哀想に」
話を聞き終えてため息をついたラムザは、わざわざアリシアのそばまで行って顔を覗き込んだ。
「どうしてそんなことをしたんです? クラウドがこっちの世界に明るくないことは
ご存知でしょう?」
「……お金のためよ」
「ああ?」
 俺はびっくりした顔のラムザと顔を見合わせた。
「あの町には、変態の雑貨商が居るの」

459:9 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:08:45 lrfge/vJ0
「なんだそりゃ」
「綺麗な男の子が困ってるのを眺めるのが大好きな変態。見てるだけでいいっていうの。
 だから、クラウドが困ってるのを眺めさせてやって、いろいろ安く買ったわけよ。悪い?」
 投げやりな言い方だ。アリシアって……。
「……もしかして、変態なのはその雑貨商だけじゃないんじゃないですか?」
「何のことでしょ?」
「あの日、アグリアスさんも踊り子の格好で出かけていますね? 何の為です?」
「……やだなー、ラムザ隊長って、妙なことに鋭いんだから」
 今度はアリシアがため息をつく番だった。
「アグリアス様が踊り子の格好をしてるときの悩殺度の高さは、皆さん良くご存知でしょ。
 買い物の時の割引率が全然違うのでっす」
「なんだそりゃ! ばれたらどうなるか考えてみたりは」
「ばれっこないです。衣装に気を取られておいでですから。もともとあの美貌ですからー、
 アグリアス様と一緒に買い物に行くと、おまけが多かったんですけどねー。
 踊り子衣装のおかげでさらに安上がりになって、うはうは」

460:10 ◆Y2NezmymcE
06/12/18 01:09:04 lrfge/vJ0
「ほほ~~う、そういうわけだったのか」
「え?」
 地獄の底からわき上がって来るような声に振り向けば。
 そこには、アグリアスが立っていた。
「明日からの編成について、ラムザに相談があったことを思い出して来てみれば。
 アリシア、歯を食いしばれ。ラッドとラムザはそこをどいた方が良いと思うぞ」
「あ、いえ、是非とも、宿の外に出て行っていただきたいのですが……」
良く言った、ラムザ。俺はアグリアスの勢いが怖すぎて、ちょっとちびりそうで何も
言えなかったのに。さすが隊長……。
「それもそうだな。来い」
「あーーーいやーー、助けてーーラヴィアアアアアンー あんただって同罪でしょうーー!」
「では後でラヴィアンにもおしおきしてやろう。私は部下に対して平等でありたいからな」
「アグリアスさまーーーどうかーおちついてえええ」
叫びながら暴れ続けるアリシアのことを右腕一本でずるずる引きずって行くアグリアスの姿を、
俺は一生忘れないと思う。
 アグリアスが買い物番の日には、予算として見積もった額よりも安く上げてくるとは思ってた。
偶然かと思ったら、アリシアとラヴィアンの綿密な計算があったんだな。
 やれやれと思いながら見送る俺は、もうひとりここに居たことを忘れていたんだ。
「ラッド。確か今、隊の記録はラッドの担当だったよね?」
「あ? 記録っても、日記みたいなもんだぜ。毎日適当に書いてるから」
「見せてくれるよね」
「そりゃいいけど……、なんだよ急に」
「アリシアさんたちが他にどんなことをやってるのか、知りたい」
「へ?」
……俺は、ラムザの目が怖くて、今までの日記を全て渡した。
 だから、今日の日記は、別の帳面につけてる。
 ラムザが夕食に来なかったのは、たぶん、日記を読み返しているんだろう。
 それにしても、俺、ヤバい事書いてないだろうなあ……?
                                   Fine


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