FFの恋する小説スレPart7at FF
FFの恋する小説スレPart7 - 暇つぶし2ch146:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 02:49:52 T2UItcPa0
>>145
そういえばバレットとシドは話し方そっくりだったな。
シドの一人称が「オレ様」ってこと位しか無印での違いが思い出せない。乙です。
てかリーブ人形またキター!襲って来なくてよかった……
今後の展開はげしくwktk まったり期待してます。

147:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/16 23:21:56 3jwK/fRJ0
GJ!

148:ラストダンジョン (28)   ◆Lv.1/MrrYw
06/12/17 02:12:40 iR+wcq8d0
前話:>>141-145
----------

 ―誰にも、理解してもらえるとは思っていません。



 暗闇に包まれたW.R.O本部施設の一角。彼は一人ここに留まり、全てを見つめていた。



 まずはW.R.O<世界再生機構>のネットワークアクセスコードに、神羅カンパニー都市開発部門勤続時代の
社員コードを利用したのは、最初にこの事に気付いてくれる人物をこちらで特定したかったからです。確証
こそありませんが、W.R.Oへの資金提供者の正体もある程度予測できていますからね、私の推測が正しければ、
彼らがW.R.O本部のネットワークにアクセスし情報を覗き見る事は雑作もないはずです。そこで“使途不明金”
の存在を知れば、彼らは必ず動いてくれるでしょう。もっとも、本当に隠しておきたい情報ならば安易に侵入
されるようなパスワードを設定しようなんて考えません。
 問題は彼―W.R.Oへの“姿無き出資者”―が、この事態をどう捉えるかでした。どちらかというとそれは
賭でしたが、恐らくこういったゲーム性のある事に興味を示すと私は踏みました。根拠はおよそ6年前に見て
います。当時、セフィロスの暴走に端を発した社長交代の混乱があったとはいえ、父親の跡を継いだ彼が
示した神羅カンパニーの経営路線は、先代のものとはまったく別の方法でしたからね。情報操作と民意統制を
軸とした先代の方針は、言わば堅実路線でした。若さ故のお考えかも知れませんが、私にはどうも彼の打ち
出した経営方針が「ゲーム」のように見えたのです。恐怖での支配などあり得ない―しかし、それが今回の
行動を後押しする材料になりました。

149:ラストダンジョン (29)   ◆Lv.1/MrrYw
06/12/17 02:15:11 iR+wcq8d0
 次に、この事態を受けて実際に行動に移してくれる人物の存在です。“姿無き出資者”となった彼は、文字
通り人前に姿を見せるとは思えません。4年前のいたずらの清算もまだ済んでいませんからね。しかしネット
ワークへの侵入を実際に行った彼ら―代理人、と呼ぶことにしていますが―ならば、外部との連絡を
取ることは可能だと考えました。仮に、かつて神羅に属していたヴィンセントが最初に報せを受けたとしても、
自ら行動を起こすとは考えづらかったのですが、その面はユフィの行動力がうまくカバーしてくれるでしょう。
彼女に情報が渡れば、あとは黙っていても飛空艇師団へ事が知れるのは時間の問題です。
 そうなれば当然、シドが黙ってはいないはずです。彼に伝わることによって情報だけではなく人が動く事に
なります。これで、かつての仲間達が揃う準備は整いました。あとはこちらに向かってもらうだけです。

 ここまでは全て予定通りです。
 後は、……最後の詰めです。
 私の望みを叶えてもらうためにはどうしても、皆さんの力が必要なのです。

 ―誰にも、理解してもらえるとは思っていません。ですが、私はその結末を望みました。
    ですからどうか皆さん、ここまで無事にたどり着いて下さい。

 ここが、我々にとってのラストダンジョンとなるならば。
 ここで皆さんを迎えることが、私の望む結末だからです。





----------
・短いですが保守がてら。いろいろ勝手解釈がありますが…すすすすみません。
・説明一辺倒になりましたが、とりあえずここまでの経緯まとめな感じになれば良いなと。
(これを投下したらもう後には引けない、と自分にプレッシャーをかけつつ、今後しばらく歳末マターリ進行で…)
・妙なお話ですが、お付き合い頂きありがとうございます。

150:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/17 09:22:56 Pd2v0ei20
>>149
リーブの語りで今後の謎解きまでの展開がもっと楽しみになりました
続きが読みたくて仕方ない
マターリ期待してます

151:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/18 20:06:47 oyasCV6H0
出資者キタ!

152:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 09:08:44 o9g1liCGO
ユウナとリュックは双頭バイブを秘所につっこまれてたいる。
俺はユウナの尻穴をじっくりと観察した。
ユウナ「くっ…」
ユウナは秘所より恥ずかしい箇所をみられ赤面する。。
俺はユウナの尻穴にちんぽを近付ける。
ユウナ「そこは違う!ぎゃー!」

153:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/19 23:46:41 5/mF3hP+0
ワッフルワッフル

154:ラストダンジョン (30)   ◆Lv.1/MrrYw
06/12/20 01:41:03 Jh7WnXQX0
前話:>>148-149(場面は>>54-57)
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                    ***

「……おかしいですね」
 ここまでの作業は拍子抜けするほど順調だった。後から冷静になって考えてみれば、順調すぎるという
事態にこそ疑いを持つべきだったのだ。ここへ来てその可能性に思い至ったシェルクが、ディスプレイの
前で僅かに表情を変える。
「どうしました?」
 その変化を見逃さず、男は尋ねる。問いかけに応じて画面から顔を上げるとシェルクはこう答えた。
「あなたは以前、このネットワークに数回侵入した事がある……そう話しましたね?」
「ええ。……まさか、こちらの侵入が発覚していたと?」
「……いえ、そうではありません」
 今回、これまで彼が侵入に利用したバックドアから同じようにシェルクは侵入した。それは意識の低い
管理者の招いた致命的欠陥だと考えていた。しかし、どうしても引っかかる。
「どうも不可解です、まるで……」
「まるで?」
 男の声に先を促され、口に出した言葉が最も現実的である事にシェルクは気付く。

「あらかじめ、ここへ侵入されることを見越して作られている……そんな気がします」

 もっと正確に言うならば、私達が今まで裏口だと思っていた場所が、実は正面玄関だった。状況から考え
ると、その方が適切なのかも知れない。シェルクは静かに、だがどこか他人事のように語った。
「……あなたの言っていることが仮に事実だとするならば、W.R.Oが我々の侵入を許す事に一体何のメリットが?」
「それは分かりません……。……?」
 そう呟いたシェルクの指が止まる。そして、元々血色の良くない顔から一瞬にして血の気が引いていった。
「どうしました?」
 男の問いを受けてもしばらくは返答できずにいた。それから突然、シェルクは我に返ったように顔を上げた。
瞬時に両手がキーボードの上を走り出すと、たちまち画面上には様々なデータが呼び出され、画面内では
数種類のプログラムが走り出した。男は固唾をのんでその光景を見守っていた。

155:ラストダンジョン (31)   ◆Lv.1/MrrYw
06/12/20 01:46:31 Jh7WnXQX0
 やがて耳障りな甲高い警告音が鳴り響くのとほぼ同時に、シェルクが振り返ってこう告げた。

「どうやら、本当に“侵入”されているのはこちらのようです」

 思っていた以上に厄介な相手だと唇を噛む一方で、シェルクは考えた。
 自分がここへ呼び出された本当の理由と、ここへ来た目的について。足下に置いた荷物をちらりと見た後、
こう切り出した。
「こちらの目的であるデータそのものはほぼコピーが完了できそうです。解析と並行して侵入者特定のために
ここへ潜ります……よろしいですか?」
 シェルクの言う“潜る”の持つ意味を理解したうえで男は頷いた。それを確認するとシェルクは席を立つ。
「では席を外していただけますか。人前で肌を晒して喜ぶ趣味は持ち合わせていませんので」
 シェルクが念のためにと持参してきた荷を解かなければならない時が、どうやら訪れてしまったようである。
男はその言葉の意味を察して扉の方を向くと、見計らったようなタイミングでドアが開く。姿を現したのは、
男と同じような黒いスーツに身を包んだ凛々しい女性だった。状況を補足するように男は背を向けたまま
告げた。
「念のため、監視は付けさせてもらう」
「構いません」
 それから男と入れ違いにして女性が部屋に入った。肩まで届かない長さの、やや色の薄い金色の美しい
髪を持った女性だが、表情は凛として隙がないのは先ほどの男と似ている。彼女の背でドアが閉まるのを
確認してから、女性は言った。
「安心して、この部屋のモニタは切ってあるわ」
 ただ先ほどの男と違うのは、彼女には冷たさを感じないという点かも知れない。それは同性という意味での
ものなのか、彼女の持つ個性がそうさせるのかは分からなかったが、とにかくシェルクは足下にあった荷物を
解き始めた。

156:ラストダンジョン (32)   ◆Lv.1/MrrYw
06/12/20 01:52:41 Jh7WnXQX0
 ここまで着てきた服を脱ぎ、念のためにと用意した荷をほどくと、中に納められていたソルジャースーツを
取り出す。それはディープグラウンドで暮らしていた10年間、ずっと身につけていた物だ。
 オメガ戦役以降、シェルクは開放されてから体質改善におよそ1年もの時間を費やした。かつてクラウドが
陥ったような魔晄への急性的中毒症状ではなく、彼女の場合は慢性的な魔晄依存症と言って良い。ディープ
グラウンドでは能力の酷使と相まって、1日1回の魔晄照射を受けなければ身体機能を保持できないほど
重度の依存症だった。あれから能力を使う事それ自体は無くなったが、体質が元に戻るまでには時間が
かかった。決して楽ではないリハビリを支援してくれたのは、W.R.Oをはじめとした“理屈抜きのお人好し”な
人々だった。彼女の場合、身体機能の回復はもとより、心の安定を取り戻すためにも時間が必要だった。
 こうして魔晄照射をまったく受けなくなってから2年が経過し、魔晄に頼らなくても日常生活を送る分には
支障ないまで回復していた。
(まさか……今さらになってこれを着る事になるなんて)
 そう考えると思わず苦笑が漏れた。
 前腕部分をすっぽりと覆うグローブに手を通すと、少し違和感があるように感じた。これを着るのもおよそ
3年ぶりだ。機能を回復したとはいえ、止まっていた成長が再開したわけではない。彼女の成長はディープ
グラウンドで繰り返し施された実験の後遺症で、今も止まったままである。残念ながら彼女の感じた違和感は、
成長による体格の変化から起きるものではない。
 シェルクが自ら望んで捨てたはずの能力を、今になって頼ろうとしている矛盾に対する感情が、違和感として
表れたと言える。しかし、そんなことを気にしている場合ではなかった。
(環境も設備も満足に整っていないこの状況で、本格的なSNDを行うことはないと思いますが……)
 本音を言えば不安だった。

157:ラストダンジョン (33)   ◆Lv.1/MrrYw
06/12/20 02:00:47 Jh7WnXQX0
 これまでの2年間、シェルクは魔晄照射に頼らず身体機能を維持できていたのは“能力”を使わなかった
為である。能力を使う事は彼女自身の体力と精神力―ひいては生命エネルギーそのもの―を著しく
消耗する。それを補うための魔晄照射だった。
 今回、万が一にでもSNDを強行すれば回復する手段はない。
 潜行するにしても時間は限られている。短時間でケリを付けて戻らなければならない。自信が無いわけ
ではないが、保証はない。
(…………)
 脱いだ服をしまい、かわりに携帯電話を手に取った。地上に戻ってからというもの、不安になるといつも
それを見つめていた。
 3年前の再会の折、気がつけばいつの間にか登録されていたアドレスがあった。教えてと頼んでもいない
のにと言ったが、けっきょく削除することができずにいたアドレス。
 返信は来ないと分かっていながらも彼女は3年間、そのアドレスにメッセージを送り続けている。
 事実、返信は未だに一度もない。

 それでもシェルクにとって唯一、姉に思いを届ける事ができるのはこの携帯電話だった。

「……どうしたの?」
 手にした携帯電話をじっと見つめて佇んでいるシェルクに、訝しげに声をかけたのはあの女性だった。
 呼ばれて顔を上げると、シェルクは小さく微笑んでこう申し出た。
「メールぐらいは平気ですか?」
「悪いけど……宛先にもよるわ。誰に?」
 問われて、少し気まずそうにシェルクは視線を外す。それから俯いてこう言った。
「私の……姉です」
 その言葉に女性は一瞬、表情を変える。シェルクは顔を上げ再び向き直ると、平静を取り戻して
こう続けた。
「でも安心してください、こちらが一方的に送るだけのものですから。これは……私の気休めに過ぎません」
「なぜ?」
 わざわざ届かないと分かっていてメールを出すなんて。と、口に出さずとも女性の顔に書いてある。きっと
素直な人なんだろうとシェルクはぼんやりと考えていた。

158:ラストダンジョン (34)   ◆Lv.1/MrrYw
06/12/20 02:09:51 Jh7WnXQX0
 それから問われている事に答えるべく、それを表現するのにもっとも相応しい言葉を探し、笑顔を作った。

「姉は3年前、私を庇って死んでいるからです」

 女性は驚いた表情のまましばらくシェルクを見つめていたが、やがて目を閉じてすまなそうに告げた。
「嫌なことを聞いたわね、ごめんなさい」
「事実ですから、なにもあなたが気にする必要はありません。それに3年前、私が姉を拒んだことを今に
なって悔やんでも、どうにもなりません。でも……」
「その気持ち、分からなくもないわ」
 彼女は柔らかく微笑んで、まるで何かを懐かしんでいるように呟いた。
 ああ、とシェルクは思う。きっと彼女も、自分と同じなのだろうと。
「……良いわ、メールを送信し終わるまで待ってるから」
 そう言って彼女はシェルクに背を向けた。そんな彼女に「ありがとう」と呟いて、シェルクは携帯を手に
操作を始めた。慣れた手つきで文字を入力し、送信ボタンを押す。一度も返信のない宛先に向けて
メッセージが発信されたのを確認した後、彼女はスーツのポケットから細いコードを取り出すと、充電用の
端子にそれを繋げた。
 傍目から見れば充電中の携帯電話と区別はつかないが、シェルクの端末にはある特殊な処理が施されて
いた。携帯電話にさされたコードを辿ると、ソルジャースーツに繋がっている。
(……準備は整いました)
 もういちど携帯端末の文字入力を実行する。

 ―#VIN

 幸いにも、その行動が示す意味を知っている者はここには誰もいない。
 シェルクは端末の前に再び腰を下ろすと、コピーしたデータの解析を始めるべく、プログラムを起動させた。



----------
・DCFF7第7章を見ると本当は逆(端末はヴィンセント)ですが、まあ双方とも細工を施したって事でひとつ。
・…監視役さんについては書き手の趣味です本当ごめんなさいすいません。

159:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 12:14:20 r1H0ghMUO
>>152
おしりの穴に挿入されるのは痛いんだよ。出し入れされたあと、すーすーして変な感じがする。
ローションとコンドームはわすれずにね

160:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 13:14:32 mRiPN16J0
ここは18禁鯖ではないし、妄想スレでもありません
エロ・下品は18歳以上になってから、しかるべき板でどうぞ

161:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 18:05:33 VMy0PYdJ0
>>158
時間軸はW.R.O.と同じ?
DCは未プレイだからシェルクの能力はSNDくらいしかわからないけど、楽しめた。
#VINとは?また謎が増えたなぁ。
それから、
>わざわざ届かないと分かっていてメールを出すなんて。と、口に出さずとも女性の顔に書いてある。きっと
>素直な人なんだろう
ここの描写が好きだと思った。>>158の描く彼女のキャラクターはイイ

162:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 18:11:22 VMy0PYdJ0
>>161
>時間軸はW.R.O.と同じ? ×
時間軸はW.R.O.サイドと同じ? ○
続きwktkです

163:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 19:30:26 NR0GYTFF0
#VIN?
URLリンク(www.youtube.com)
でもどこで使ったんだこれw

続き楽しみにしてます。

164:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/20 20:10:46 EUFZuP6U0
>ラストダンジョン

  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~  GJ!!!!!!!!!!!!!!


>#VIN
DCでのアレですよね。ヴィンの携帯端末を少しいじって、
シェルク『“#VIN”と押せば、私の携帯と直通通信が可能です』(うろ覚え)
っていう。要するに「あなたの携帯に私の番号入れといたからね」的なヤツ(笑)
ワクテカしつつマターリと続きをお待ちしてます。

165:162
06/12/21 00:06:28 3qSRlLfi0
>>163-164
<#VIN>参考にさせてもらいました。㌧クス。
シェルクって意外と積極的なんですね。
電話がヴィンセントに繋がるってことは、少し過去もしくはほぼ同時刻の出来事?かな?
うはwww妄想がひろがりんぐwww
続きまったり期待してます。

166:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/12/22 05:54:35 lW4pmjCO0
保守


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