06/10/17 23:38:28 cwYIMsGg0
ドラクエのキャラクターのみでバトルロワイアルをしようというリレー企画です。
本家FFDQロワとは違い小規模に進めたいと思います。
クオリティは特に求めません。話に矛盾、間違いがなければOK。短期完結を目指します。
※キャラの予約制あり。
予約をする際は捨てトリで構わないのでトリップを付け、使用するキャラを全て明記して予約してください。
予約期間3日で、予約の書き込みから72時間が経過すると予約解除として扱います。
「予約キャンセル」等、予約に関することは他の書き手さんが検索しやすいように必ず「予約」の文字を入れてください。
もし投下作品に不安があるのなら、総合掲示板の「投下SS一時置き場」でアドバイスを受けてください。
詳しい説明は>>2以降で。
【前スレ】
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv4
スレリンク(ff板)
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv3
スレリンク(ff板)
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル Lv2
スレリンク(ff板)
ドラゴンクエスト・バトルロワイアル
スレリンク(ff板)
【避難所】
DQBR総合掲示板
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
【まとめサイト】
ドラゴンクエスト・バトルロワイアルまとめサイト
URLリンク(dqbr.gooside.com)
【絵師スレ】
DQBRお絵かき掲示板
URLリンク(bbs3.oebit.jp)
2:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/17 23:39:06 cwYIMsGg0
----基本ルール----
全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。
勝者のみ元の世界に帰ることができ、加えて願いを一つ何でも叶えてもらえる。
ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。
----放送について----
スタートは朝の6時から。放送は朝6時と夜18時の1日2回、12時間ごとに行われる。
放送は各エリアに設置された拡声器により島中に伝達される。
放送内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」「過去12時間に死んだキャラ名」
「残りの人数」「主催者の気まぐれなお話」等となっています。
----「首輪」と禁止エリアについて----
ゲーム開始前からプレイヤーは全員、「首輪」を填められている。
首輪が爆発すると、そのプレイヤーは死ぬ。(例外はない)
主催者側はいつでも自由に首輪を爆発させることができる。
この首輪はプレイヤーの生死を常に判断し、開催者側へプレイヤーの生死と現在位置のデータを送っている。
24時間死者が出ない場合は全員の首輪が発動し、全員が死ぬ。
「首輪」を外すことは専門的な知識がないと難しい。
下手に無理やり取り去ろうとすると首輪が自動的に爆発し死ぬことになる。
プレイヤーには説明はされないが、実は盗聴機能があり音声は開催者側に筒抜けである。
開催者側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にいると首輪が自動的に爆発する。
なお、どんな魔法や爆発に巻き込まれようと、誘爆は絶対にしない。
たとえ首輪を外しても会場からは脱出できないし、禁止能力が使えるようにもならない。
開催者側が一定時間毎に指定する禁止エリア内にいると首輪が自動的に爆発する。
禁止エリアは3時間ごとに1エリアづつ増えていく。
3:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/17 23:39:41 cwYIMsGg0
----スタート時の持ち物----
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。
ただし、義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない。
また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される。
ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を配給され、「ザック」にまとめられている。
「地図」「コンパス」「着火器具、携帯ランタン」「筆記用具」「水と食料」「名簿」「時計」「支給品」
「ザック」→他の荷物を運ぶための小さいザック。四次元構造になっており、
参加者以外ならどんな大きさ、量でも入れることができる。
「地図」 → 舞台となるフィールドの地図。禁止エリアは自分で書き込む必要がある。
「コンパス」 → 普通のコンパス。東西南北がわかる。
「着火器具、携帯ランタン」 →灯り。油は切れない。
「筆記用具」 → 普通の鉛筆と紙。
「食料・飲料水」 → 複数個のパン(丸二日分程度)と1リットルのペットボトル×2(真水)
「写真付き名簿」→全ての参加キャラの写真と名前がのっている。
「時計」 → 普通の時計。時刻がわかる。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認する。
「支給品」 → 何かのアイテム※ が1~3つ入っている。内容はランダム。
※「支給品」は作者が「作品中のアイテム」と
「現実の日常品もしくは武器、火器」の中から自由に選んでください。
銃弾や矢玉の残弾は明記するようにしてください。
必ずしもザックに入るサイズである必要はありません。
また、イベントのバランスを著しく崩してしまうようなトンデモアイテムはやめましょう。
ハズレアイテムも多く出しすぎると顰蹙を買います。空気を読んで出しましょう。
4:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/17 23:40:22 cwYIMsGg0
----制限について----
身体能力、攻撃能力については基本的にありません。
治癒魔法については通常の1/10以下の効果になっています。蘇生魔法は発動すらしません。
キャラが再生能力を持っている場合でもその能力は1/10程度に制限されます。
しかしステータス異常回復は普通に行えます。
その他、時空間移動能力なども使用不可となっています。
MPを消費するということは精神的に消耗するということです。
全体魔法の攻撃範囲は、術者の視野内ということでお願いします。
【本文を書く時は】
名前欄:タイトル(?/?)
本文:内容
本文の最後に・・・
【名前 死亡】※死亡したキャラが出た場合のみいれる。
【残り○○人】※死亡したキャラが出た場合のみいれる。
【本文の後に】
【座標/場所/時間】
【キャラクター名】
[状態]:キャラクターの肉体的、精神的状態を記入。
[装備]:キャラクターが装備している武器など、すぐに使える(使っている)ものを記入。
[道具]:キャラクターがザックなどにしまっている武器・アイテムなどを記入。
[思考]:キャラクターの目的と、現在具体的に行っていることを記入。
以下、人数分。
5:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/17 23:41:06 cwYIMsGg0
【作中での時間表記】
深夜:0~2
黎明:2~4
早朝:4~6
朝:6~8
午前:8~10
昼:10~12
真昼:12~14
午後:14~16
夕方:16~18
夜:18~20
夜中:20~22
真夜中:22~24
━━━お願い━━━
※一旦死亡確認表示のなされた死者の復活はどんな形でも認めません。
※新参加キャラクターの追加は一切認めません。
※書き込みされる方はスレ内を検索し話の前後で混乱がないように配慮してください。
※参加者の死亡があればレス末に必ず【○○死亡】【残り○○人】の表示を行ってください。
※又、武器等の所持アイテム、編成変更、現在位置の表示も極力行ってください。
※具体的な時間表記は書く必要はありません。
※人物死亡等の場合アイテムは、基本的にその場に放置となります。
※本スレはレス数500KBを超えると書き込みできなります故。注意してください。
※その他詳細はスレでの判定で決定されていきます。
※放送を行う際はスレで宣言してから行うよう、お願いします。
※最低限のマナーは守るようお願いします。マナーはスレでの内容により決定されていきます。
※主催者側がゲームに直接手を出すような話は極力避けるようにしましょう。
6:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/17 23:42:26 cwYIMsGg0
主催者:大神官ハーゴン
管理役:悪魔神官
【参加/死亡者リスト】
3/5【DQ1】○アレフ/○ローラ姫/○竜王/●死神の騎士/●ドラゴン
1/5【DQ2】●アレン/●ランド/○マリア/●リア/●バーサーカー
2/5【DQ3】○アリス/○サマンサ/●フィオ/●カンダタ/●ヒミコ(オロチ)
2/5【DQ4】●アリーナ/●クリフト/○トルネコ/○ピサロ/●ルーシア
0/5【DQ5】●リュカ/●ビアンカ/●フローラ/●レックス/●ゲマ
0/5【DQ6】●ハッサン/●バーバラ/●ミレーユ/●テリー/●ドランゴ
2/5【DQ7】●アルス/○キーファ/●マリベル/●メルビン/○フォズ
3/5【DQ8】○エイト/●ゼシカ/●ククール/○トロデ/○マルチェロ
1/3【 J .】○アトラス/●バズズ/●ベリアル
計14/43名
7:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/17 23:43:01 cwYIMsGg0
テンプレ終了です。
8:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/17 23:45:10 DMmZlha20
……黙れっ!!い、>>1乙しますよ?
9:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/17 23:45:15 oix9pbxs0
大いなる新スレへの喜び…… 人、それを……『>>1乙』といいます!
10:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/17 23:47:19 svu3gwfk0
「僕はまだ、乙しないわけにはいかない!」
11:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/17 23:48:33 tHuhzBixO
あービビった
>1乙 超乙
12:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/17 23:57:23 S0HDiPym0
―それに貴様も、早く>>1乙と言いたいだろう
13:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/18 00:06:16 +L1ZzKxQ0
>>1、1氏おt……
14:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/18 00:14:00 H9QPGsG3O
「>>1を、>>1を乙してあげて!お願い!!!」
15:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/18 00:21:24 FjM0elZ6O
ん、>>1乙さね
前スレの人生もあれで終わりか
儚いもんさね
16:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/18 00:36:57 Kn7sQr+hO
4スレ目見ようとしたら繋がらなくてビビッた…!
まだ1000まで行くレス数じゃなかったよね…、落ちたの?
>>1乙。
17: ◆jOgmbj5Stk
06/10/18 02:18:57 ABU1peRZ0
後一日待って何もないようでしたら避難所の主催SSは本投下しようと思います。
18:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/18 10:51:19 ZxhVIQxOO
乙
19:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/18 13:17:55 xORcqg/jO
「…そんなことはさせないもうこれ以上スレを落とさせない!」
という事で、念には念を入れて保守!
20:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/18 16:38:16 822DEJgE0
そうしたら、僕はあのスレを今度こそ“>>1乙”と―
21:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/18 22:59:10 +L1ZzKxQ0
>>1め…乙!
22:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 00:47:44 XTgw6lX+0
SS投下前に念のための保守
23: ◆jOgmbj5Stk
06/10/19 00:54:29 F+OQb9LU0
試験投下していたものを投下します。
24:闇の誘い -Inter mission- 1/15
06/10/19 00:55:08 F+OQb9LU0
薄暗い闇の中、重厚な金属音が響き渡る。
豪奢な装飾が施された巨大な鋼鉄の扉が両側に開いていき、一人の神官を招きいれた。
扉の内は燭台に灯された僅かな明かりが、申し訳程度に空間を照らしている。
しかし外よりも微かに明度が上がったに過ぎず、部屋の様子がうっすらと視認できる程度であった。
薄明かりの中、真紅のマントをなびかせて神官はゆっくりと部屋の中央へと歩いていく。
灯火がその空間の主、玉座に着く存在をほんのりと浮かび上がらせた。
ここは謁見の間。この神殿の王というべき大神官との謁見を行う場所である。
玉座にあるは当然、悪霊の神々を司る大神官ハーゴン。
その姿を認め、悪魔神官はビロードの赤い絨毯の中央で傅いた。
「ハーゴン様、悪魔神官ネクロス、参上致しました」
その言葉に微動だにしなかったハーゴンの瞼が持ち上がった。
「来たか」
ハーゴンは身体を起こすと右手をスッと頭上に上げた。
すると周囲の燭台に次々と明かりが灯っていき、室内を橙の光で満たしていく。
「お休みのところ申し訳ありません」
「よい、報告せよ」
「はっ」
ネクロスは深く敬礼をし、報告を始める。
「刻は20時間を経過し、日の出まで4時間程となりました。
脱出を試みる者も未だ存在するようですがそれは叶わず、現在死者は27名を数えております」
「ほう、超えたか」
報告を聞き、ニタリと口を裂く。
「聖杯を管理している悪魔神官はどうした。ここへ呼べ」
「ネメシスです、ハーゴン様」
神官の名を伝えられるが、ハーゴンは面白くなさそうに鼻を鳴らす。
「名などどうでもよい。早々に呼べ」
「……は。差し出がましい真似を致しました」
頭を下げ、ネクロスは思う。
(この方は……変わられた)
かつて共に竜邪神シドーを崇め、世界征服の軍を起こしたときはこうではなかった。
圧倒的な魔力とカリスマを持って12人いた邪神の使徒たる悪魔神官を従え、全世界を相手に一歩も退くことなく戦い抜いた。
そんなネクロスが尊敬してやまなかったハーゴンは今は変わってしまったと強く感じる。
25:闇の誘い -Inter mission- 2/15
06/10/19 00:55:58 F+OQb9LU0
教団の崩壊から一年の後、下界にて隠遁していたネクロスたちの前に現れたのが蘇ったハーゴンだった。
ネクロスはその事実に歓喜し、生き残った他の信徒たちと共に再び変わらぬ忠誠を誓った。
だが……その時から微妙な違和感がついて離れない。以前のハーゴンとは何かが違う。
その正体は判らなかったがネクロスは以前のようにハーゴンを信じることが出来なくなっていた。
「では……」
「いえ、その必要はございません」
ネクロスがネメシスを呼びに行くために立ち上がろうとした時、扉の方向から艶やかな声が聞こえた。
振り向くとそこにはネクロスよりも華奢な体格の仮面の神官が立っている。
ネクロスの真紅のマントとは対照的に深蒼のマントを羽織っていた。
「ふふふ……ハーゴン様、ご機嫌麗しゅうございます。
このネメシス、ハーゴン様に吉報を届けに参りました」
一声で女性と解る透き通った音色とともに、彼女は優雅にネクロスに並び膝を折る。
「ほう、ならば」
「はい。聖杯は満ちまして御座います」
その言葉にハーゴンの顔は歓喜に歪んだ。
「満ちたか!」
「はい、死の際に強い負の想念を生む者が当初の思惑より少なかった為、遅くなりましたが……
贄も30名に迫り、ついに聖杯を闇の力にて満たしました」
聖杯とはいわばハーゴンが邪神復活の為に用意したエネルギータンクである。
命が消える際に生まれる恐怖、憎悪、悔恨、などの負の精神エネルギーを貯蓄する装置。
命とはもちろん生贄の儀式に参加している者たちであり、その断末魔は首輪を通して聖杯に送られるシステムとなっている。
そして貯蓄されたエネルギーは邪神復活の儀式の原動力、そして復活した邪神の活力となるのだ。
ネメシスのもたらした報に喜色満面の笑みを浮かべるハーゴンとは対照的に、
ネクロスは僅かに身を震わせ、俯いたまま地につけた右手をギュッと握り締めた。
まるで、その報告が危急の報であるかのように。
そんなネクロスの様子に気付くこともなく勢いよくハーゴンは立ち上がる。
「ハーゴン様?」
「儀式を開始する。破壊神降臨の為の扉を開くぞ」
ハーゴンはローブを翻し、ネクロスの脇を通り過ぎる。
26:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 00:56:31 1rlHcTsm0
支援
27:闇の誘い -Inter mission- 3/15
06/10/19 00:57:05 F+OQb9LU0
「生贄の儀式はどうしますか?」
「当然続けろ。扉を開く寸前で術式は一旦待機状態にする。
そして破壊神に相応しい依り代を選び出したら、そ奴に破壊神を降臨させるのだ」
ククク、とハーゴンは唇の片側を吊り上げる。
「強さなどは仮初めの基準でしかない。真に必要なのは殺し合いの中、生き延びて磨かれた魂の格。
その為に世界に強い影響力を持った者達を集めたのだからな。
あるレベル以上の格を持った者たちの中から無作為に選出したために、取るに足りない者も
混じってしまったようだが……まぁ今となっては関係ない」
扉を通過するところでハーゴンは足を止め、ネクロスへと振り返った。
「祈祷師どもは祭壇にて待機しているであろうな? 悪魔神官よ」
「ネクロスです、ハーゴン様」
その答えに苛つき、ハーゴンは声を荒げる。
「貴様の名前などはどうでも良い!」
「はい、祈祷師総勢7名。祭壇の間にて儀式の準備を進めましてございます」
端にいたネメシスが恭しく敬礼し報告する。
「ふん、それで良い。では後は任せたぞ、悪魔神官」
そういい残し、ハーゴンは回廊の闇の中へと姿を消した。
謁見の間からハーゴンの姿が消え、ネクロスはゆっくりと立ち上がった。
そこにネメシスが声を掛ける。
「どうしたのです、ネクロス? あなたらしくないではありませんか。
呼び名などに拘るとは……」
「ハーゴン様は……我々を道具としか見ていない。私は役目を果たすだけの悪魔神官であり、
決してネクロスという一個人としては見てもらえない……」
拳を握り、仮面の奥から声を絞り出す。
「それは公私の区別をつけられているのですよ。今は破壊神復活の為の重要な時。
僅かな気の緩みが如何な破綻に繋がるとも限りません。不満には思うかも知れませんが……」
「だが以前はこうではなかった! 我々はハーゴン様を師として仰ぎ、ハーゴン様もまた
我らを邪神の使徒として扱われた! だが今は違う、おかしいとは思わないのかネメシス!?」
腕を振り強弁するが、その様子にネメシスはゆっくりと首を振り肩を竦める。
28:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 00:58:05 1jkWkdqD0
支援します
29:闇の誘い -Inter mission- 4/15
06/10/19 00:58:10 F+OQb9LU0
「それでロトの末裔に敗れたことを教訓となさっているのでしょう。あなたは少し疲れているのです。
少し落ち着いて休息を取るといいでしょう、ハーゴン様に間違いはないのですから」
そしてネメシスは仮面を外す。プラチナブロンドの髪が零れ、腰までハラリと流れ落ちた。
白い肌に透き通った碧眼を持つその美貌はまさに悪魔的な妖艶さを放っていた。
「破壊神の力を持ってすれば世界の征服など児戯に等しいこと。
我々を否定した世界が我々の手によって理想郷に変わる時も遠くはありません。
いいえこの世界だけではない、アレフガルドも、あらゆる異世界も、全てハーゴン様のものとなる!
そうなればハーゴン様は統一された新世界の皇帝。あなたは宰相……いえ大神官でしょうか?」
ゆっくりと歩を進め、ネクロスに近付くとその首に腕を回した。
「そしてその時はネクロス……私はあなたと共に……」
潤んだ瞳でしばし見つめた後、首元にしなだれかかる。
「本当に、そう思うかネメシス……?」
「ネクロス?」
しかしそんな彼女に返ってきたのは冷たい言葉だった。
怪訝な表情でネクロスの顔を覗き込む。
「我らは破壊神の恐ろしさを目の当たりにしたはずだ。ハーゴン神殿を崩壊させたあの恐怖を。
同じ使徒であった仲間たちもシドーの瘴気によって喰われ、取り込まれた」
「それは……あの時はハーゴン様が既にお亡くなりになってしまったから」
「そうか? ハーゴン様なら破壊神を制御できたのか? 本当に?
あれは、あれは我ら如きが手を出してよいものではなかったのではないか?」
「ネクロス……待ちなさいネクロス……ッッ」
次第に語気を増すネクロスに危険なものを感じ始め、彼女から血の気が引く。
「あれほどの恐怖を撒き散らかしたものでさえ、不完全な状態だというのだぞ?
あれはその名の通り破壊の神だ。神に人間の手は届かない……。
我らは、取り返しのつかないことをしようとしているのではないのか!? ネメシス、我らは……」
「クロード!!」
パァンッ!
空を切る音と共にネクロスの仮面が鳴る。
ネメシスの平手の衝撃で留め金がはずれ、悪魔神官を示す仮面の仮面は乾いた音を立てて地に落ちた。
驚いた顔でネメシスを見る。そこには短く刈り込まれた銀髪の実直そうな青年の姿があった。
30:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 00:58:38 5rlkBfYm0
sienn
31:闇の誘い -Inter mission- 5/15
06/10/19 00:59:12 F+OQb9LU0
ネメシスはブルブルと震え、泣きそうな顔で彼を見つめている。
「何を言おうとしたのです? やめなさい、それ以上はハーゴン様に報告せざるを得なくなります」
「……メリッサ」
呆然と、ただ相手の名を呟く。
「本心ではないでしょう?
あなたは不安だったのですよね? 一度ロトの末裔たちに敗れているという事実が
この全て上手くいっている現状に不安をもたらし焦燥を駆り立てたのでしょう?
本心で……本心で言ったわけではありませんね?」
しばらくの沈黙。そして静かにネクロスは口を開いた。
「ああ、そうだな……すまない。確かに以前、我らはアレンたちの急襲に対応できずに敗れた。
12人いた悪魔神官も10人までもが命を落とし、ベリアルら三邪神までもが敗れた。
生き残ったのは我ら2人と40に満たぬ僅かな信徒のみ。私は……そのことで悲観的になりすぎたのかもしれん……」
それを聞いてネメシスはホッと安堵の表情を浮かべる。
「もうわかりました。ネクロス、不安なのは解りますが今はハーゴン様に全てお任せすればいいのです。
焦燥は人を窮地へと追い込みます……休息を取りなさい。人数も減り、盗聴の重要性は減ったでしょうし」
「すまない、ネメシス。そうさせてもらうこととしよう」
地に落ちた仮面を拾うと再び装着し、頷く。
「ええ、何なら次の放送は私が担当いたしましょうか?」
「いや、それはいい。私に与えられた任務だからな……お前も聖杯の制御で手一杯だろう」
「そうでもありませんよ、器が満ちたことで聖杯も安定したようです。
部下の妖術師3名で充分に制御可能です。まぁ不測の事態が起こる可能性がないとは言えませんが」
「ならばそういったことが起きない為に監督するのがお前の役目だ。こちらのことは心配いらない」
そういうネクロスに思わず小さく微笑む。
「ふふ、相変わらずお堅い人……でもそれがあなたらしいところですね。少し落ち着いたようで安心しました。
それでは私は持ち場に戻ります。あなたもゆっくりと休んで鋭気を養ってください。
破壊神の復活の儀式に備えて……ひいては我らが理想郷の実現のためにね」
そういってネメシスは身を翻し、謁見の間を去っていった。
その後姿を見送り、ネクロスはポツリと呟く。
32:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 00:59:53 1rlHcTsm0
しえーん
33:闇の誘い -Inter mission- 6/15
06/10/19 01:00:02 F+OQb9LU0
「我らが理想郷の為に……か。
ネメシス……破壊神を実際に目の当たりにするまではそれも信じられたのだがな……」
そうして彼もその場を後にする。
誰もいなくなるとその空間の灯火はひとりでに消え、謁見の間は再び暗闇で閉ざされた。
神殿の一角にある盗聴管理室。
そこには27名の魔術師が慣れない通信機器を使い、首輪を通して送られてくる参加者の音声情報を分析していた。
既に参加者も残り少なくなり手が空いているものもいるが、
その者たちも室外へ出ることは許されずに時折命じられる雑用などをこなしていた。
そしてその情報を取りまとめる室長を任ぜられたのは悪魔神官よりも一階級下の地獄の使い、オリシス。
信徒の中で最年少ながらも天才的な魔術の才能で地獄の使いとなった彼は、部下たちの信頼も厚かった。
「オリシス様、アリアハンのトルネコとレーベのピサロがインカムで繋がったようです。
これで参加者の全てはアリアハンへと集結することになります」
「そうか、ようやく……ご苦労。分析を続けなさい」
「ハッ」
一人の魔術師の報告に、軽く労をねぎらいオリシスは思案に沈む。
人数は残り十数名となり、その全てが一つの場所に集結を始めた。
それはこの儀式の終わりが近いことを示している。だがその結末は―
「くそっ」
小さく舌を打ち、毒づく。状況が示す儀式の結末は彼の思惑には沿っていなかった。
オリシスは……、いや彼だけでなくこの部屋にいる全ての者はこの儀式の成功を求めていなかった。
彼らもまたネクロスと同じく、破壊神とハーゴンを以前のように信じられずにいたのだ。
だがハーゴンの闇の力に表立って逆らうことは出来ずに今はただ機会を待っている。
そのとき部屋の扉が開いた。入ってきたのは―
「ネクロス様!」
「オリシスか。どうだ、奴らは」
ネクロスの姿を認め、オリシスは敬礼し報告する。
「は、未だ首輪解除までは至らず散発的な戦闘が続いております。
死者も増え、先ほど残存名が14となったところです」
その報を聞いてネクロスは歯噛みする。
34:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 01:00:07 5rlkBfYm0
シエン
35:闇の誘い -Inter mission- 7/15
06/10/19 01:00:56 F+OQb9LU0
「まだか……まだなのか、世界の英傑たちよ……」
「ネクロス様、聖杯は……」
その様子にオリシスは不安そうに尋ねる。
返ってきたのは、重い首肯だった。
「満ちた。もはやシドーの復活まで猶予は幾ばくもない」
「……そうですか……時がないのであればもう、我々が決起するしか……」
意気込んで提案するオリシスにゆっくりと首を振り、ネクロスは諭すようにその肩に手を置いた。
「いや、オリシス……離れの宮にロンダルキアの麓に繋がる旅の扉を用意した。
お前は魔術師たちを率いてそれでここを去れ」
「そんな、ネクロス様!?」
思いもしなかった言葉にオリシスは悲痛な声を上げる。
ネクロスの決意がその言葉からありありと感じ取れたからだ。
その言葉を聞きつけ、他の魔術師たちも盗聴を放ってネクロスの周囲に集まりだす。
彼らを見渡しながらネクロスは朗々と指示を出す。
「ロンダルキアを下りペルポイへと行くがいい。あそこは我ら邪神軍の脅威が消えたことで
地上に新たな街を作り移民している最中だ。人手の必要なその時期、素性さえ知られなければ
魔法使いの一団は好意的に受け入れられるだろう」
肩に置かれた手に自分の手を添え、オリシスは首を振る。
何かを言おうとするが、言葉にならなかった。
「我々はかつて己を認めぬ世界を呪い、邪神の下へ集った。しかしそれは間違いだったのだろう。
世界に見切りをつけるには早すぎた。だからオリシス、お前たち、……もう一度やり直すのだ。
もう一度……みんなと一緒に世界を受け入れられるように努力してみよう」
「ネクロス様や他の信徒はどうするのです?」
声を出せないオリシスの代わりに側にいた魔術師が問う。
「祈祷師や妖術師たちは……残念だがもう説得する間も退避させる間もあるまい。
彼らの担当であるネメシスにその目がない以上、な。ならば私も……責任を取らねばならぬ」
「そんな……一緒に逃げましょうネクロス様! 後は時の英雄たちが何とかします!
その布石だって打っていたじゃないですか……ここでお別れなんで嫌です!」
オリシスは仮面を外し、ネクロスに縋り付く。そこにはまだあどけない幼さを残した少年の顔があった。
長い黒髪を三つ編にして下げている様がより少年を童顔に見せている。。
36:闇の誘い -Inter mission- 8/15
06/10/19 01:01:58 F+OQb9LU0
「オリシス……安心しろ。残ると言っても私は死ぬつもりはない……私はただ死ぬには罪を重ねすぎた。
償う為にも私は必ず生き残る。お前たちの住む世界を滅ぼさせぬ為にも破壊神の復活を食い止める」
「私たちでは、力になれないのですか!?」
必死に食い止めようとする少年にネクロスは仮面の下で哀しそうに微笑む。
未来あるオリシスたちをこれからの惨劇に巻き込むことは絶対にできなかった。
「お前たちの力では最早どうこうできるレベルではない。私とて怪しいものだ。
だが私一人ならどうとでも立ち回れようが、お前たちが居てはそれもままならぬ。聞き分けてくれ」
バッサリと切り捨てられ、オリシスは無念に肩を震わせる。
そして……しばしの沈黙の後、涙で濡れた頬を拭と顔を上げ、精一杯の微笑を浮かべた。
「私、待っています。ペルポイで……ネクロス様がいらっしゃるのをずっと待っていますから!」
「ああ、後で必ず行こう。さあ、行けオリシス……ハーゴン様が祭礼の間に入られた今が好機だ」
「はいっ」
ネクロスはオリシスを、魔術師たちを見渡した。
「我々はやり直せる。もう一度新たな人生を歩もう……日の当たる道を行くのだ!」
歓声が、上がった。
誰も居なくなった盗聴管理室。その椅子に座りながらネクロスはゆっくりとため息を吐いた。
「すまんな、オリシス。この地位につくまでに私は限りなく嘘をついて来た。
そのおかげで……嘘は、上手いのだ」
自分はここで命を落とす。そんなどうしようもない確信がある。
「だが、ただでは死なぬさ」
アリアハンという名の箱庭に自ら身を落とし、勇者たちを手引きする。
おそらく露見するのに時はいらず、すぐさま自分はハーゴンによって殺されるだろう。
だが構わない。刹那でも擬似アリアハンへと入ることが出来ればネクロスに与えられた権限によって
参加者全員の首輪を無効化することができる。そうなれば自分が死すとも希望は残るのだ。
(本当ならば……彼らが自力で脱出するのを待ちたかったが、もうそれだけの時がない)
ネクロスは彼らが自力で脱出できるように、ハーゴンの目を盗んでいくつかのアイテムを支給品に
紛れ込ませていた。ハーゴンが異常な能力を発揮して他の世界から召喚した特別な武器、道具たち。
37:闇の誘い -Inter mission- 9/15
06/10/19 01:02:43 F+OQb9LU0
ネクロスはそれを選別して支給品にする任務を与えられたのだ。
だがさすがにハーゴンの目を何度も謀るのは容易ではなく、ネクロスが紛れ込ませることが出来たのは
ほんの僅かしかなかった。
(最も、殺し合いの最中にそのようなアイテムが支給されたとてハズレと思う者が殆どであろう。
これは私の落ち度だな……)
自嘲して立ち上がる。
おそらく数分でアリアハンへと侵入したことはネメシスに露見するであろう、だが
もしネメシスが自分を庇う為にハーゴンへの報告を躊躇えば、
参加者の首輪解除だけではなく脱出させる猶予も生まれるかもしれない。
(ふん、人の情も計算に組み込む私には地獄こそが相応しい、か)
どこで自分は間違ってしまったのだろう。
かつてムーンブルクの若き神官だったクロード。
だがその才気を古参の神官たちに妬まれ、謂れのない罪を被せられて国を追放された。
彼を陥れた神官たちも、彼を信じなかった国王も、全てが憎かった。
そして紆余曲折を経て邪神教団に入信した彼は天才的な才覚を持って短期間で悪魔神官となり、
ムーンブルク侵攻をハーゴンに進言することになる。
(私には世界を呪うことしか残されていないと思った。くだらぬ世界を滅ぼし新たな理想郷を作る。
そのハーゴン様の思想こそ正しいと思っていた。だが……)
あの全てが絶望色で塗りつぶされた一夜。
ロトの末裔たちがどうやってか幻影を打ち破ってハーゴン神殿を急襲したあの夜。
ハーゴンは三邪神と悪魔神官を足止めに急遽シドー復活の儀式に入った。
そして、ネクロスが見たのは……次々に黒い瘴気に取り込まれて消滅する仲間の悪魔神官と
絶望的なほどの威圧感を持つ一体の化け物だった。
その姿に知性は感じられない。ただ、ただ、圧倒的な破壊の塊。
それを見てネクロスは逃げた。側に居たネメシスの手を掴み、一目散に逃げ出した。
恐怖と混乱の中、ネクロスが理解したのは「あれ」は理想郷を作るための神などではない。
ただ破壊をもたらすだけの化け物だということだった。
ハーゴンへの尊敬が薄れることはなかったが、破壊神への信仰はその時失われた。
生き残ったは悪魔神官はネクロスとネメシスの二人のみ。残った信徒も40名に満たなかった。
神殿は崩れ去り、二人は信徒を率い、下界に降りて隠遁するしかなかった。
38:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 01:03:23 1rlHcTsm0
支援
39:闇の誘い -Inter mission- 10/15
06/10/19 01:03:37 F+OQb9LU0
(ハーゴン様も、我らも、全てが間違っていたのだ)
そして再び同じ間違いを繰り返そうとしている。
(全てを……清算する時がきたということか)
ただ、破壊神の復活を阻止する。その為に……ネクロスが魔方陣を描こうとしたその時。
ゾ ク
彼の全身が氷の縄で締め付けられたような錯覚に落ち入った。
ここから離れた場所で凄まじい規模の魔力が弾けたのを感じ取ったのだ。
元来、人間は魔力を感じる力に乏しい。
訓練によってその力をある程度伸ばすことは出来るが魔族と比べれば小さなものだ。
だが、それにも関わらずネクロスの神経はその魔力が発生した位置も、規模も感じることが出来た。
それほどまでに巨大な悪意。それが発生したと思われる場所は……。
「!?」
ネクロスは駆け出す。
彼が感じ取った場所は、オリシスたちが向かったはずの離宮だった。
(まさか、まさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさか!!?)
回廊を駆け抜け離宮に迫ったその時、彼の目前に現れたのは―
「ハ、ハーゴン様!?」
見慣れたローブを纏う大神官の姿にに思わず、足を止め……見慣れた?
いや、常に白地に黒の縁取りだった筈のローブは真っ赤に染め上げられている。
動揺激しいネクロスを見てハーゴンはニヤリと哂った。
「ククク、どうした悪魔神官? 何をそんなに驚いておる?」
震える体をどうにか意志の力で押さえつけネクロスは何とか問いを口にする。
「な、何故このような所に? 祭礼の間に向かわれた筈では?」
「何、この空間に穴が開いているのを感じたのでな。大事の前の小事だ、塞ぎに来たというわけよ。
まぁお主等に命じても良かったのだが儀式の前に少し運動しておこうと思ってな、ククク」
絶望がネクロスの身体の中を這い回る。
40:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 01:03:56 1jkWkdqD0
sien
41:闇の誘い -Inter mission- 11/15
06/10/19 01:04:40 F+OQb9LU0
嘔吐感を必死に堪えながら、ネクロスは声を絞り出した。
「な、中には……だ、誰も? 私が何人か人をやっていたので、す……が……」
「ああ……先ほどまでは居たな―だが」
ハーゴンは軽く顎を上げた。
唇を歪めて心底愉快そうに、宣告する。
... . .
「もういない」
その時、揺れるローブに隠されて目立たなかったが、ハーゴンの手に何かが握られているのが見えた。
黒い荒縄の先にぶら下っているのは ― 血に塗れたオリシスの生首だった。
「―――ッッ!!」
全てを理解し、ネクロスは声にならない絶叫を上げた。
(オリシス! オリシス! 私の、私のせいか!? 私が……)
「おやおや、どうした悪魔神官? 気分が悪いなら休んだ方がいいぞ……今、私は気分がいいのでな。
そのくらいは大目に見よう。それ、見舞いだ」
無造作に手に持つ荒縄……オリシスの三つ編を手放し、ネクロスの眼前へと生首を転がす。
ネクロスを見るそのオリシスの顔は恐怖の表情が凍てついたように張り付いていた。
「あ、あ……あああ……あああああああああああぁ!!!!」
懐から取り出した魔導師の杖を振るい、生み出された火球がハーゴンに襲い掛かる。
しかしハーゴンはそれを片手で受け止めると簡単に握りつぶしてしまった。
「どういう、ことかな? これは」
「黙れぇ!! 我らは、我らはずっと……ずっとあなたに忠誠を誓い従ってきた!!
それなのに、何故、何故あなたは変わってしまった!? 忠誠の報いがこれかぁ!」
「おかしなことを言う奴だ、私は何も変わってなどおらん。だが、謀反を起こすというなら……」
ハーゴンの魔力が膨れ上がり、暗灰色のオーラとなって燃え上がる。
「死ぬしかないな?」
軽く腕を振ると、パグン、と果実を砕いたような音を立ててオリシスの首が破裂する。
飛散した鮮血がネクロスの仮面に飛び、涙のように零れた。
42:闇の誘い -Inter mission- 12/15
06/10/19 01:06:16 F+OQb9LU0
―咆哮。
己全ての魔力を解放し、全神経をハーゴンへと向けて収束させる。
「私はあなたを二度も死なせたくはなかった。だが、ここに至ってはもはや他に手段なし!
あなたを討って破壊神復活を未然に防がせてもらう!」
ネクロスは高速詠唱に入る。
―天の精霊、歌え断罪の聖歌
―大地の精霊、奏でよ破壊の旋律
―掲げられし王錫の下、王に成り代わり我は命ず
「落ちよ、万物を砕く精霊の槌!! イオナズン!!」
蒼い光がハーゴンを中心に収束し、そして次の瞬間、閃光となって回廊を破壊の力で満たした。
壁が、床が、天井が、砕け散って粉塵を撒き散らす。
爆風が収まった頃、ネクロスの目の前には中途で途切れた回廊とその先の紫や紺や白などがまだらに輝く
異様な空間が広がっていた。少し離れた場所に千切れた回廊と、それに繋がった離宮が浮遊している。
その斑の空間こそ神の目の届かぬ異空間……その異様である。
「ハァ、ハァ、ハァ、」
渾身の魔力を込めた最上級爆烈呪文。悪魔神官であればその威力も伝説級、上位の魔族とも遜色はない。
倒せずともかなりのダメージは与えた筈であった。
追撃の為に必死に呼吸を整えながらネクロスは未だ粉煙収まらぬ回廊の途切れた爆心地を睨む。
濛々と煙る粉塵の中―腕が飛び出してきた。
「!?」
まるで鞭のようにしなりながら伸びた腕は意表を突かれたネクロスの顔面を鷲掴む。
「ぐぉおおお?」
そして瞬時に手繰り寄せられた先は、粉煙のなか無傷で立っているハーゴンの目前だった。
「中々の威力だ……少し惜しいな」
余裕の表情でハーゴンはネクロスを吊り上げる。
顔面を掴む腕を必死に取り外そうとするが、ハーゴンの腕はビクとも動かなかった。
(ば、馬鹿な……いかにハーゴン様であろうと今の攻撃を受けて無事でいられる筈が無い!!)
43:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 01:06:50 1rlHcTsm0
支援
44:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 01:06:54 1jkWkdqD0
菜園
45:闇の誘い -Inter mission- 13/15
06/10/19 01:07:27 F+OQb9LU0
実際、如何な魔王といえどダメージを与える自信はあったのだ。
なのに衣服に汚れの一つもつけることができないとは……。
「ククク……不思議か、自慢の呪文で傷一つつけられないのが? 闇の衣に纏う私に呪文は通じぬ」
「!!」
(や、闇の衣とは……まさか、あの……?)
その時、ハーゴンの握力に耐えかね、鋭い音を立てて仮面に亀裂が入る。
「ぎゃぁあああっ!!」
仮面と共に頭蓋骨を締め付けられ、ネクロスは苦悶の叫びを上げた。
それを愉悦の表情を浮かべながら見据え、ハーゴンは哂う。
「さて、ネクロス……と言ったか?」
「な、何だと……?」
まるで初めてその名を口にしたとでもいうようなハーゴン。
そして……ネクロスは全てを悟った。
「き、キィ……貴様はいったい何者だぁああああああああっ!!?」
絶望の叫び。
彼の信奉していた大神官は変わったのではない。
最初から目の前にそんな者は居なかった。
初めから別人だったのだ。
「『ワシ』は……貴様らが崇める存在よ……」
ネクロスを締め付ける握力が更に強まり、仮面は砕け散る。
皮膚が裂け、頭蓋にヒビが入り、それでもさらに脳髄を押し潰そうと圧力は強くなる。
薄れ行く意識の中、ネクロスは祈った。
神に、ではない。
46:闇の誘い -Inter mission- 14/16
06/10/19 01:08:30 F+OQb9LU0
(おおお、未だ篭に囚われし勇者よ、魔王たちよ! 頼むっ!
仇を取ってくれとは言わぬ! 言えぬ! だが、我が存在の全てを賭けて願う!)
頬骨が砕け、眼球が白濁し、鼓膜が破裂した。
(ただ討ってくれ! 世界が滅びる前にこの、この悪魔をぉおおおおおおおおおおおおおおお)
「さぁ、離宮にいた者たちは取るに足らぬ器だったが……お前ほどの魂の格ならば、
少しは腹の足しとなろう……クク」
― 鍵は ― 揃って ― いる ― は ― ずだ ―
その思考を断末魔にネクロスの頭部はトマトのように握りつぶされた。
ネメシスが離宮へと駆けつけた時、そこには全てを終えたハーゴンが立っているだけだった。
「ハーゴン様! 一体なにごとです?」
「何、復活を間近に向かえて破壊神が寝返りをうったのよ。その程度の魔力の暴走だ」
完全に破壊された回廊を見て、ネメシスは戦慄を覚える。
(未だ復活ならない現状で、ここまでの破壊を引き起こしたというのですか!)
「心配はいらぬ。ネクロスがちゃんと己の仕事を果たしたのでな。こういったことはもう起こるまいよ」
「ネクロスが?」
それを聞いてネメシスは安堵する。
自分の説得が効いたのか、かなり張り切っているようだ。ネクロスに任せておけば心配は無いだろう。
今は少し情緒不安定なようだったが元々実力は飛び抜けているのだから。
そして遅れてハーゴンがネクロスの名を呼んだことに気付いた。
(フフフ……なんだ、結局ネクロスの杞憂でしたね。後でこのことを話して安心させてあげましょう。
ハーゴン様はきちんと我らを見てくれているのだと)
47:闇の誘い -Inter mission- 15/16
06/10/19 01:10:23 F+OQb9LU0
ハーゴンの鮮血に染まったローブについてはネメシスは気にしなかった。
邪教の儀式には血を使ったものも多く、今回のそれも破壊神復活の儀式に際してのことと勝手に解釈したからである。
だからこれから儀式を執り行うハーゴンが血染めのローブを纏っていてもなんら不思議に思わなかった。
「だが、このことでネクロスは放送を任せることができなくなったのでな。次の放送はお前がやれ」
「は、はい!」
ハーゴンの声でネメシスは我に返り、慌てて敬礼をした。
(放送も出来ないほど余裕の無い任務なのね。休む間もなく大丈夫でしょうか?)
だが本当に余裕が無くなるようなら自分を頼ってくるだろう。
(ネクロスが私を頼る……ウフフ)
その場面を想像してネメシスは浮かれた。
そんな楽観的な思考を終えて身を起こすと、ハーゴンは既に回廊の奥へと姿を消すところだった。
今回の魔力の暴走は肝を冷やしたが、終わってみれば何の問題もない。
ネクロスは破壊神の力を危険だと思っていたようだが、見ようによってはこれほど頼もしい力もないだろう。
(全ては上手くいっている。世界は私たちのものに……そして)
輝かしい未来を夢見て、ネメシスは足取りも軽やかに歩き出す。
まるで自らの歩く道に真紅の薔薇が敷き詰められているような錯覚まで覚えた。
真っ赤に彩られた道を自分は歩いている。
そう、真っ赤な、真っ赤な道を……。
ハーゴンは祭礼の間に向かいながら、軽く拳を握り締めてみた。
(ふむ、この身体の中に長く居過ぎたせいか些か馴染みすぎたようだな。
神の魂に影響されて身体が異形へと変質し始めておるわ)
先ほどの戦闘でネクロスを捕らえた伸腕。この身体を使い始めた時はあそこまでの能力は使えなかった。
闇の衣もそうだ。今はまだ数秒間しか維持できないが、今後その時を延ばす自信が実感としてある。
「あるいは……生贄の中から依り代を選ぶよりもこの身体の方が相応しいのかも、知れぬ」
一人ごちて軽く思案に落ちる。が、すぐに切り替えた。
「まぁよいわ。奴らが脱出してしまう事態もなくはない……その時の保険としよう」
(あのネクロスとやらが何やら仕込んでいるようだったからな)
48:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 01:10:43 1rlHcTsm0
支援
49:闇の誘い -Inter mission- 16/16
06/10/19 01:11:27 F+OQb9LU0
自らの思惑とは違うがそういった事態も面白いといえば面白い。
「甦った『ワシ』の身体はさぞ腹を空かせているであろう……」
他の世界を喰らいに行く前に勇者や魔王どもを先に喰らうというの一興だ。
そう考え、ハーゴンは―
―ハーゴンの姿をした者は哂った。
破壊の神シドーはロトの末裔に敗れ元の世界に戻る時に、最期の力を振り絞り
ハーゴンの身体を再生させて、その中に自分の魂の一部を移した。
そうすることで彼の作り上げたこの空間においては万能に近い能力を持つことができるのだ。
そうした全ては自分の肉体を完全に復活させるため。
薄暗い回廊の中、ハーゴンの笑声と共に闇に彩られた邪神の幻影が薄く哂った様な気がした。
※盗聴をする者が居なくなりました。
※放送は次回からネメシスが担当します。
※任意爆破の可能性は消えましたが禁止エリア侵入による爆破は依然ありえます。
50:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 01:12:01 F+OQb9LU0
投下終了です。
支援ありがとうございました。
51:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 01:12:04 5rlkBfYm0
乙!
52:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 01:15:30 1jkWkdqD0
乙
主催サイドの内乱も済んで、黒幕がついに表面化。
物語は佳境って感じですねー、テンション上がってきました。
53:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 01:17:25 1rlHcTsm0
投下乙です。悪魔神官の片割れが女性とは意表をつかれました。
盗聴がなくなったのは参加者側にはいいことなんでしょうが、
肝心の参加者たちには、それを知る術はないんですよね…
54:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 01:22:36 XTgw6lX+0
新作&記念すべき100話目乙です!!
以下、ストーリーと共に移り変わる一読者の感想です。
『勧善著悪なDQで敵サイドに感情移入したくないなぁ…』
↓
『あぁ、だんだんネクロスに燃えて来たよ!部下思いな良い奴だ』
↓
『オリシス!達者で生きるんdあwせdrftgyふじこlp;@:「』
↓
『キ…(-_-)キ(_- )キ!(- )キッ!( )キタ(. ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!( ゚∀゚ )キタ━━!!!
シドー様ご本人キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚ )━( )━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!』
最後の最後でひとかけらの希望を無残にも握りつぶすシドー様に圧巻でした!GJ!
55:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 01:38:00 NdnCAgyFO
2ch始めて早五年…
この言葉を初めて使わせてもらう。
盛 り 上 が っ て ま い り ま し た ! !
56:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 05:06:35 AnJ7p24x0
>ネクロスは彼らが自力で脱出できるように、ハーゴンの目を盗んでいくつかのアイテムを支給品に
>紛れ込ませていた。ハーゴンが異常な能力を発揮して他の世界から召喚した特別な武器、道具たち。
うまいな。ハーゴンが支給品として持たせる物にしてはおかしかった物も、これで辻褄があったんだから。
スゲー。
57:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 05:13:02 AnJ7p24x0
あぁ、それに、これで支給品で脱出するというこれからの話の折り合いもつけられたのか。
これはすごい。
58:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 22:14:43 1jkWkdqD0
保守ついでに唐突に出演作品数ランキング。
過去スレを見ていたら放送以降やられていなかったので、最新(100話)までを反映させてみました。
数え間違いはご容赦下さい。なお声のみの出演なんかも気付いた限り普通に数えてます。
◎放送後出演数ランキング
8話:竜王アレン マリア アリス トルネコ トロデ アトラス
7話:キーファ エイト リア(死) クリフト(死)
6話:アレフ ローラ サマンサ ピサロ フォズ
5話:マルチェロ ククール(死)
4話:ゴン(死) フローラ(死)
3話:ヒミコ(死) レックス(死) ハッサン(死)
2話:バーサーカー(死) カンダタ(死) テリー(死)
1話:ハーゴン+悪魔神官ズ
現在進行形のアリアハン騒乱に絡んでいる人たちが上位を占めています。
特に放送前まで3~4話しか出番のなかったアリスや竜王アレンの活躍は目覚しいですね。
唯一マルチェロのみ、最初からアリアハンに居た関係で出演数が控えめ。
ただレーベ組の出演数が少ないというわけでもなく、ほぼ平等に出番があると言えるでしょう。
59:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 22:15:44 1jkWkdqD0
◎総合出演数ランキング…()内は放送前と放送後の出演数
15話:トロデ(7+8)
14話:マリア(6+8) トルネコ(6+8)
13話:ピサロ(6+7) クリフト(7+6死) アトラス(5+8)
12話:アリス(4+8) キーファ(5+7) フォズ(6+6)
11話:アレフ(5+6) 竜王アレン(3+8) エイト(4+7) マルチェロ(6+5)
リア(4+7死) ハッサン(8+3死)
10話:レックス(7+3死) テリー(8+2死)
9話:ローラ(3+6) サマンサ(3+6) フローラ(4+5死) ククール(4+5死)
7話:ゴン(3+4死) バーサーカー(5+2死) ヒミコ(4+3死)
6話:カンダタ(4+2死)
4話:ハーゴン(3+1 ※46話「それ友」も出演にカウント)
2話:悪魔神官ネクロス(1+1死)
1話:悪魔神官ネメシス 地獄の使いオリシス(死)
放送以前から通称ベッド組に在籍し、放送後もアリアハン騒乱で出演数を伸ばしていたトロデ&マリアがトップ2。
その他DQ4キャラが大健闘してます。考えてみれば放送前に亡くなった2人も大活躍でした。
逆にローラとサマンサは数字だけで見ると出番少なめ。
それでも十分な存在感があるのはキャラ付けのお陰ですね。
ところで出演数タイの人たちの並びに不思議な因果を感じるのは気のせいでしょうか。
おまけ:放送前に亡くなった18名+1の出演数
6話:バズズ ベリアル
5話:ルーシア
4話:アリーナ ビアンカ ゼシカ
3話:ランド ドランゴ
2話:死神の騎士 フィオ ゲマ メルビン アレン(OP含)
1話:ロザリー リュカ ミレーユ バーバラ アルス マリベル
60:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 22:19:09 XTgw6lX+0
ちょwwwwトロデのおっさんが王者に降臨してるのは意外だった!!
乙です!
61:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 22:24:23 1rlHcTsm0
放送前の出番TOPがハッサン&テリーなのも
総合出演数一位がトロデなのも意外杉でした。まとめ乙です
62:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 22:45:59 b9MedeuTO
ネクロスが「勇者・魔王よ~」、って台詞さ、魔王って誰?4やってないんだがピサロがそうなの?
63:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 22:46:35 XTgw6lX+0
ピサロと竜王の事だと思われ
64:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 23:13:32 2N1Z5AsC0
…つまり、トロデは空気ということ?
65:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 23:18:46 XTgw6lX+0
ちょwwwwwオッサンはれっきとした人間でガスよ!!
66:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/19 23:26:52 b9MedeuTO
竜王って魔王だったんだ…このロワでは輝いてるが、イメージとしちゃなんかしょぼかったもんで
67: ◆px7HXGxW.A
06/10/20 00:09:05 2dTgoWaIO
ピサロ、フォズ、サマンサ予約します
68:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/20 00:10:26 T2F0pswH0
予約キタ!!期待してます。
69:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/20 02:00:32 RpmjJwSsO
その三人待ってました!!今からとっても楽しみだー!
70:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/20 03:19:10 424YwwsFO
期待
71:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/20 05:48:23 el7BhvfN0
>>59
ハッサン(8+3死)
8+3・・・ハッ、サン・・・
お も し ろ く な い ! で な お し て ま い れ !
ごめんなさい、もうしません
72:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/20 11:43:36 FhM883jT0
同じ事考えてたヤツがいたww
73:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/20 17:25:22 7ZscGF1L0
「そんな……一緒に逃げましょうネクロス様!ここでお別れなんで嫌です!」
オリシスは仮面を外し、ネクロスに縋り付く。そこにはまだあどけない幼さを残した少年の顔があった。
長い黒髪を三つ編にして下げている様がより少年を童顔に見せている。
・・・
そして……しばしの沈黙の後、涙で濡れた頬を拭と顔を上げ、精一杯の微笑を浮かべた。
「私、待っています。ペルポイで……ネクロス様がいらっしゃるのをずっと待っていますから!」
・・・
・・・・・・・・・
ベ キ ッ
別室からこっそり様子を伺っていたネメシスは弄んでいたちからのたねを握りつぶした。
そしてそのままつかつかと部屋を離れるとハーゴンの居る祭礼の間へと向かう。
「ん?何の用だ悪魔神官その2?」
「ハーゴンさま、少しよろしいでしょうか?」
ネメシスは艷然と笑みを浮かべた。
ネタです。作者様すいません調子こいてました許してくださいおながいします
74:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/20 18:18:58 EzZCq1bk0
その2はひどい。
しかし、女がいながらショタに走る男を見たら、女からしたらそりゃ許せないww
何気にペルポイとか2の世界は単語が出てくるだけでなんか嬉しいw
75:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/20 18:23:20 FAytljUxO
>>73
ハヤシライス吹いたwwwwwwwww
火曜サスペンス【悪魔神官は見た!】
破壊神復活に立ち塞がる禁断の三角関係の罠、道ならぬ愛を歩む二人、想い人に裏切られた女の執念が静かに燃える!
渦巻く邪気、飛び散る血しぶき、突然空いた旅の扉の謎
76:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/20 21:25:17 C19I6XFLO
>>75の突き抜けた妄想力に嫉妬
77: ◆w9.p2zZjpA
06/10/20 21:26:48 vL+vHvRx0
諸君 私はDQBRが好きだ
諸君 私はDQBRが好きだ
諸君 私はDQBRが大好きだ
ただの一匹の竜アレンが好きだ アリスが好きだ エイトが好きだ サマンサが好きだ
アレフが好きだ キーファが好きだ ローラが好きだ ゴンが好きだ 緑の人が好きだ
平原で 街道で 城内で 草原で 地下牢で 砂浜で 森林で 村の中で 橋の上で 洞窟で
このアリアハンで行われる ありとあらゆる殺人行動が大好きだ
風のアミュレットを装備した アトラスのメガトンハンマーが 轟音と共に参加者を 吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられたドランゴの上半身が 痛恨の一撃でばらばらになった時など 心がおどる
マルチェロの操る 84mm無反動砲カール・グスタフ が アリアハンの街を撃破するのが好きだ
軽口を叩いて 落ちてくるガラス片から 飛び出してきた異母弟を 皆殺しの剣でなぎ倒した時など
胸がすくような気持ちだった
鋼鉄の剣を構えた 孤高の魔法使いが 勇者の進路を 蹂躙するのが好きだ
疲労状態の勇者が 既に息絶えたルーシアに 何度も何度も激励している様など 感動すら覚える
78: ◆w9.p2zZjpA
06/10/20 21:33:35 vL+vHvRx0
羊主義の 最強主人公を地下牢に 放置ていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ赤毛魔法使いが レックスの振り下ろした握り拳とともに 呪いの声を上げる皆殺しの剣に
ばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ
哀れなザラキが 雑多なアサシンダガーで 健気にも立ち上がってきたのを ロトの勇者の隼の剣が
左半身ごと木端微塵に粉砕した時など 絶頂すら覚える
風を纏ったに炎の巨人 滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった姫に庇われ 女子供が殴られ殺されていく様は とてもとても悲しいものだ
破壊鉄球に押し潰されて 殲滅されるのが好きだ
バーサーカーに追いまわされ 害虫の様に地べたを這い回るのは 屈辱の極みだ
79: ◆w9.p2zZjpA
06/10/20 21:37:49 vL+vHvRx0
諸君 私はSSを 地獄の様なSSを望んでいる
諸君 DQBRに付き従うDQBRスレ住人諸君 君達は一体 何を望んでいる?
更なるSSを望むか? 情け容赦のない 糞の様なSSを望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様なSSを望むか?
SS!! SS!! SS!!
よろしい ならば応援だ
我々は満身の力をこめて 今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だが この暗い闇の底で 三日間もの間 堪え続けて来た我々に ただのSSではもはや足りない!!
大感動を!! 一心不乱の大感動を!!
80:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/20 21:44:52 vL+vHvRx0
我らはわずかに読み手 千人に満たぬROMに過ぎない
だが諸君は 一騎当千の古強者だと 私は信仰している
ならば我らは諸君と書き手で 総兵力100万と1人の支援者となる
我々をDQの彼方へと追いやり 眠りこけている感情を叩き起こそう
高鳴る胸をつかんで 引きずり下ろし 眼を開けさせ 思い出させよう
連中に新作GJの味を 思い出させてやる
連中に我々の 感激の声を思い出させてやる
天と地とのはざまには 奴らの哲学では思いもよらぬ事がある事を思い出させてやる
一千人の読者の支援で 世界を燃やし尽くしてやる
全読み手、絵師、ネタ師発動開始 旗艦クライマクス・直前・支援始動
離床!! 全読み手 涙腺 解除
「最後の大詰め ロンダルキアより アリアハンへ」
目標 神の目の届かぬ領域 破壊神シドー!!
第二次首輪解除作戦 状況を開始せよ
征くぞ 諸君
81: ◆w9.p2zZjpA
06/10/20 21:53:36 vL+vHvRx0
クライマックス間近のスーパーハイテンション状態で
ヘルシング4巻の演説を読んでいたら突然思い浮かび衝動書きしました。
カンダタの覆面被ってクロスアーーーートと叫びたい気分です。
書き手の皆様がんばれ!超がんばれ!!
82:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/21 12:24:36 WYtjIEHl0
脳汁でまくりですね。
盛り上がってまいりました!
保守
83:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/21 15:09:33 SmAKq7WC0
保守乙。
ほんと4スレ目が落ちたときはたまげたもんな。
84:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/21 15:50:14 Z3OjI+nB0
あの会心の一撃一発で死ぬハーゴンがここまでwwwwwwwwwwww
85:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/21 18:18:35 SmAKq7WC0
ごはーん
86:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/21 18:28:36 YnsAZIy6O
がススム君
87: ◆px7HXGxW.A
06/10/21 18:39:17 nxbOzlueO
今から投下します
88:『道』 1/4 ◆px7HXGxW.A
06/10/21 18:41:22 nxbOzlueO
空はわずかに白み始めたとはいえ、月明りの届かない森の中はまだ闇に包まれている。
フォズ達は、アリアハンを目指してその森の中を進んでいた。
ピサロとサマンサは先程まで筆談を行っていたが、森に入ってからは暗さのために中断している。
彼女達は、会話一つ無い静寂の中歩き続けていた。
ふとフォズはやや暗闇に慣れた目で先を行くサマンサの背中を見た。
傷が痛むのだろうか時々歩く速度が落ちるが、その都度彼女は前方を睨み歩みを速める。
言葉にこそ出さないが、焦っているのが気配で感じられた。
サマンサにとってアリスという人は、余程大切な存在なのであろう。
彼女の目には今、護るべき存在しか映っていないに違いなかった。
だからこそフォズは迷っていた。
ダーマの神官として、いかなる行動をすべきか。
自分の務めは魂の進むべき道を示すこと―それは承知している。
しかし、彼女は既に自ら『道』を選んでいるのである。
大切な存在のために、自らすらも否定する『道』。
彼女自身が導き出した答に自分が口を出す権利などあるのか。
それは、ただの傲慢ではないのだろうか。
フォズは、自分自身答を見つけられずにいた。
フォズはそっと天を仰ぐ。
茂みの間から微かに見える空が美しい。
(私は…どうすれば……)
人を導くはずの自分が自分自身の迷いすら払えない。
そんな自分の腑甲斐無さが悔しくて、フォズは思わず唇を噛んだ。
89:『道』 2/4
06/10/21 18:42:30 nxbOzlueO
ペロリ。
フォズは頬に少しくすぐったさを感じ、ちらりと横を見た。
いつの間にか肩に乗っていた「友達」と目があう。
(…レオンさん、ありがとう)
彼は、可愛らしい動作で上を向く。
まるで照れているかのような仕草にフォズはクスッと笑い、彼と一緒にまた空を見た。
(こんな時こそ、しっかりしなくちゃ駄目ですよね)
正解なんて、どこにも用意されていないから。
何が正しかったかなんて、後にならないとわからないのだから。
だから、迷った時は自分の信じる『道』を進めば良い。
フォズは、いつも自分が迷える人に説いている言葉を思い出し、心を決めた。
「あの、サマンサさん」
と、フォズは声をかける。
サマンサはフォズの方を振り向いた。
「どうしました?」
「ダーマ神殿の大神官として、サマンサさんに聞いて欲しいことがあるんです」
フォズはじっとサマンサの顔を見つめる。
サマンサは、ダーマ神殿という言葉に少し動揺を見せたが特に取乱すこともなく「どうぞ」、とこたえた。
「サマンサさん、あなたは…迷っているのではないですか?」
サマンサからの返事は無い。
少しの間をおき、フォズはまた話しだす。
「失礼だとは思いましたが、実はあなたが気絶している間にあなたの魂に触れさせてもらったんです」
「……魂に?」
「ええ、私にはそういう力がありますから」
90:『道』 3/4
06/10/21 18:43:41 nxbOzlueO
サマンサは驚いた様子でフォズを見つめた。
フォズは続ける。
「あなたの中には、光が見えました。優しくて、暖かい光。
だけどその光は、哀しくて、冷たい闇に覆われていました…」
「…………」
「あなたが、これまでどのような『道』を歩んできたのか、それは知りません。
だけど、おそらくあなたは、光のために自ら影となる『道』を選んだと思うんです」
そこまで言うと、フォズは一度言葉を切った。
サマンサの表情は暗くて良くわからない。
「でもサマンサさん、あなたは心の奥底では、光の道を望んでいるのではないですか?
光と共に歩んでゆける道を……」
「…………」
サマンサからの返答は無かったがフォズは少し微笑み立ち上がった。
「えと、答えたく無いなら答えなくても結構ですし、今すぐ答を出す必要もないと思います。
ごめんなさい、時間をとらしてしまって。ピサロさんも待たせてますし、ちょっと急ぎましょうか」
二人は少し離れたピサロの影に目を向ける。
ピサロはこちらを向いて立ち止まっていたが、フォズの話が終わると「フン」と声をたて歩きだした。
二人もピサロに遅れぬよう進みだす。
しばらくして、フォズは隣を歩く女性に言った。
「『道』を選ぶのに資格なんて無いんです」
フォズはニコリと笑い、サマンサの顔を見つめた。
「自分の事を、信じてあげて下さい。
そうすれば、きっと―」
―きっと、『ひとは、誰かになれる。』
91:『道』 4/4
06/10/21 18:44:49 nxbOzlueO
【C-3/森/黎明】
【ピサロ@DQ4】
[状態]:疲労(少し回復) MP2/3程度
[装備]:鎖鎌 闇の衣 アサシンダガー 炎の盾 無線インカム
[道具]:エルフの飲み薬(満タン) 支給品一式 首輪二個 鋼の斧
[思考]:ロザリーの仇討ち ハーゴンの抹殺 襲撃者には、それなりの対応をする
サマンサに対して警戒する アリアハンへ向かうサマンサへついていく
【シャナク】【アバカム】を利用した首輪解除方法を話し合う
首輪解除の目処は立ったが、状況の度合いによっては参加者を減らし優勝
【フォズ@DQ7】
[状態]:健康
[装備]:天罰の杖
[道具]:アルスのトカゲ(レオン) 支給品一式
[思考]:ゲームには乗らない ピサロを導く
【サマンサ@DQ3女魔法使い】
[状態]:HP2/3 MP4/5 全身に裂傷・火傷 左足に負傷(軽) 左腕骨折(重)
[装備]:奇跡の石 神鳥の杖(煤塗れ)
[道具]:支給品一式 鉄兜 ゴンの支給品一式 ルビスの守り
[思考]:勇者の血を守る アリアハンに行き、とにかくアリスを守る
ピサロの脱出方法を聞き、単独利用できればアリスを逃がす
フォズの言葉に対しては不明
92: ◆px7HXGxW.A
06/10/21 18:46:08 nxbOzlueO
以上です
問題等あればお願いします
93:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/21 21:12:42 QP8ZIe1N0
イイ・・・。
乙!久々にフォズが主役の話を読めて嬉しい。
94:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/21 21:37:55 LzFGtHU70
乙。
―きっと、『ひとは、誰かになれる。』
ここでグッと来た。
95:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/21 21:42:09 j3NY/ZbMO
乙
ここは書き手のレベルが高いな。
スクロワも読んでるけど、ここと比べると見劣りするな
96:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/21 21:51:26 mTClSBc4O
>>95
そういうことを言うのはあまり良くないと思われ
97:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/21 21:57:52 hZ1qnkPK0
投下乙です。
しっとりとした仕上がりでいい感じですね。
そういえばピサロ登場話で彼が脇に徹したのって初めてかも?
その割に、数行だけでもらしさが出てていいですね。
98:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/21 22:10:05 +fmv8NBZ0
投下乙です、そういえばフォズが主軸の話は久しぶりですね
綺麗な話なんですが、サマンサの内面には一切触れられていない辺り、
今後の展開が怖いところです
99:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/21 22:35:48 X43i1jJbO
もしやサマンサが賢者に転職か?!と思ってしまった。
書き手さん乙でした!
100:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/22 00:18:23 5Kskgabx0
ロワも佳境に入り、キャラたちも次々とアリアハンに集結しつつあります。
ここらで、したらばに「今後の展開についての話し合いの為のスレ」を立てたいと思うのですが、
皆様の意見を聞かせて下さい。
大切なことですので、しばらく(少なくとも数日は)時間を置きます。
101: ◆9fw1ZntG8Y
06/10/22 00:24:41 VR5zFiOw0
>>100
100ゲットおめ。
私は無くても平気だが、有った方が便利だとは思う。
102:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/22 01:01:29 1dDCWDIZ0
アルスのトカゲといえばエイトのトーポってどうなってんだろ?
103:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/22 01:10:57 VR5zFiOw0
書かれていない以上、ゲームには居ないことになってるのでは?
きっと今頃、ヤンガスかミーティアあたりに保護されているか、某姿で故郷に帰っているのでは・・・。
104:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/22 01:18:36 NpxmAUUcO
突然姿を消した孫を探して、竜変化して世界を飛び回るおじいちゃん
105:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/22 01:18:58 p8sgNlqk0
支給品にしようかと考えた俺ガイル
ま、トカゲと違って単体攻撃力があるからやめたんだけどね
106:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/22 04:30:11 Y1dFySo5O
>>95スクロワ?
107:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/22 10:05:20 VR5zFiOw0
>>106
別の板に存在している某ロワ。
みたかったらクグれ。
スレ・板違いなんで、これ以上はヤメレ。
108:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/22 13:50:48 NpxmAUUcO
新作乙!
フォズが度々繰り返すDQ7キャッチフレーズ『人は誰かになれる』
これ自体がダーマの象徴なんだろうけど、ロワ内で繰り返されると、
フォズの背負う大神官としての使命と共に、DQ7陣の生き残りとしての誇りビシビシも感じる。
キーファもアルスやマリベルの想いを背負って戦ってはいるけど
『このキーファはDQBRのキーファなんだなぁ』と良い意味で感じる。
今のところキーファの言動や行動は
ランドの遺志>>>ジャンプすれば越えられそうな高さの壁>>>アルス&マリベルの仇
の様な気がするw
109:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/22 14:01:48 GpH2toNH0
ってかハーゴンの着てる闇の衣って・・・・
110:保守代わり
06/10/22 22:42:54 VR5zFiOw0
>>109 闇の衣
ハーゴン?ピサロじゃなくて?
111:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/22 22:49:13 Xf45m3kC0
着るっつーか纏う?
ヒント:DQ3
112:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/22 23:11:08 GpH2toNH0
>>111
やっぱそう思っちゃうよね
113: ◆YO3pXcw7Kc
06/10/23 00:34:59 wS56cUWO0
トロデ、マルチェロ、キーファを予約します。
114:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/23 00:36:45 Vk3NTaBN0
うお!意外な組み合わせktkr!!
115:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/23 02:17:43 nzGCQ+M4O
これは波乱の予感wktk
116:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/23 03:14:10 vILHockC0
予約制度の短所は話の中からまさかこいつがこのタイミングで出るとは!っていう驚きが小さくなることだよな
円滑に進めるためには仕方ないことだとは思うけどさ
117:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/23 10:31:37 +Dqbl2kVO
>>116
wkwkできるので問題ナッシング!
118:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/23 21:17:53 Vk3NTaBN0
予約のキャラの命運が気になって夢まで見る俺ガイルw
119: ◆YO3pXcw7Kc
06/10/24 00:13:59 NS8xi/x+0
投下します。
120:君は星を見たか 1/10
06/10/24 00:15:01 NS8xi/x+0
「静かじゃのう」
閑散とした宿の中、一人小柄な緑色の魔物が身を潜める。
いくつもの出入りを経て、いまや宿に残されたのはこの魔物らしき呪われし国王、トロデ一人。
宿屋本来の姿としては、旅人を次々と送り出すのはごく自然なことではあるのだが、今は状況が違いすぎる。
いってらっしゃいませなどと言うような余裕は当然なく、トロデは不安に駆られていた。
『―りょーかい』
いつものように軽口を叩き―そのまま戻って来なかったククールのように。
出て行った者達は、無事に戻ってこないのではないかと考えてしまっていたからだ。
ザックから水を取り出し、一口を口に含む。
不安でカラカラになった喉が一瞬潤うも、すぐにまたカラカラになる。
これではきりがないとすぐにザックに戻して、ため息。
動けば忘れられるだろうかと、腰を上げる。
そう、自分は完全に一人になったわけではない。まだもう一人―いや、一頭。大事な仲間がいるのだ。
『もし何かあれば、ファルシオンが知らせてくれる筈です。
身の危険を感じたなら、馬に乗るなり咥えられるなりで逃げてください。
―なあに、互いに生きてさえいればいくらでも後に融通は効きますからな』
宿屋を出る前のトルネコから伝えられた言葉。
ファルシオンは明らかに名馬であるし、馬の脚ならば逃げ出す事は簡単だろう。
「……とは、言ってものう」
自分ひとりで逃げるという事は、皆を見捨てるという事になる。
そうまでして未だ生きている可能性のあるエイトを探しに町を出るのか?
―そんな薄情な事、できるものか。
みなの生還を信じて、待つ。
かつて自身と娘の呪いを解く旅を続けていた道中もまた、自分はずっとそうしてきたではないか。
それは、今回とて何ら変わることでもあるまい。
「皆のもの、無事に戻るのじゃぞ……!」
トロデは声を出す。心を落ち着かせるために、そして皆に少しでも元気が届くように。
121:君は星を見たか 2/10
06/10/24 00:16:11 NS8xi/x+0
北西の城の方から瓦礫が崩れるような轟音は、トロデはファルシオンと共に耳にした。
ファルシオンは繋ぎを外してやったことへお礼を言うように、トロデの体をぺろぺろと舐めた。
くすぐったさを感じながら、トロデは轟音の方角を見やる。
いよいよあの赤き巨体とトルネコたちの戦いがはじまったのだろうか。
トロデの小柄な身体ではその全容を伺い知る事は出来ないが、確かに巨大な気配はひしひしと感じていた。
傍らのファルシオンも、ぶるると身を震わせた。
大丈夫じゃ、と彼の身体をさすってやろうと視線を移したところで、気付く。
ファルシオンが身を震わせたのは轟音が原因ではなかったのだと。
「おやおや、誰かと思えばやはりあなたですか」
「おぬしは……」
城門の方角から一歩一歩近づいてきた、その男の名はマルチェロ。
聖堂騎士団長にして、法皇を暗殺し、自ら法皇の地位へと駆け上らんとした野心家。
そして、ククールの異母兄でもある男だ。
片目が潰れてやや顔面が変形してはいたものの、それはトロデがよく知るあの男の顔だった。
「お久しぶりですな……と挨拶している時間も惜しいのでね。
いつあちらの戦いが終わるとも限らない。―申し訳ないが、死んで頂きたい」
突然の宣戦布告と共に構えられたのは、淡く紫色に輝く呪いの剣の刃。
思い出してみれば、テリーが砕いたあの呪われし剣。
柄こそレックスがそのまま握っていたが、刃の方は城内に放置してきたままだった。
マリア王女の警告によって急いで城を離脱してしまったわけだが―思えばその時の男こそ彼だったか―、
以後の呪いの被害者を出さないためにも、あの時刃の方はしっかりと処分しておくべきだったのかもしれない。
「おぬしもこの剣の呪いに染められてしまったというのか」
「……勘違いしないで頂きたい。私はこの呪いを利用しているに過ぎませんよ」
「その姿を見たら、ククールはどう思うじゃろうの」
「ククール、か。―宿屋にあなたがいたからこそ、あんなに必死に私に食らいついたのでしょうな」
何気なく平静に、まるで世間話をするかのように告げられた言葉にトロデは動揺する。
122:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:16:52 aRRFzfXg0
支援
123:君は星を見たか 3/10
06/10/24 00:18:06 NS8xi/x+0
「まさか、おぬしが」
「この目の傷は、ヤツにつけられたものです。なかなか手こずりましたよ。
まったく、もう少しあのじゃじゃ馬の管理をしっかりして欲しかったものですな」
「なん、と……!」
腹違いであれ、兄と尊敬するものに。
憎しみさえ受け入れ、それでも尊敬を忘れなかった、その兄に。
ククールは殺められたというのか。
怒りはなかった。トロデを襲ったのは、全身を殴り付ける様な悲しみ。
確かにかつていがみ合い、自身やエイトらと、ククール本人とも対峙する事もあった。
それでも。
「……ククールは、おぬしを兄と慕っておったのじゃぞ」
「―知った風な口を聞く」
「おぬしから授けられた騎士団長の指輪。あやつは片時もそれをはずしたことは無かった。
その傷とて、おぬしに正気へと戻って欲しかったからゆえじゃろう、違うかの?」
ククールは言っていた、マルチェロにとって親族はもはや俺しかいないのだと。
死んだ両親に向ける事の出来なかった憎しみを、あいつは仕方なく俺に向けているだけなんだと。
トロデは忘れない。
自身にとっても唯一の肉親であるマルチェロを『救う』為に、聖地ゴルドに駆けたククールを。
「……かつてやつがどう考えていようが、もうあの男は死んだ。
死人は何も、語らぬ。
さて、お喋りはここまでです。―そろそろこいつが、血を吸いたいと五月蝿いのでね」
言い終えて、右足の踏み切りからマルチェロが前進した。無論、全身から殺意を滾らせて。
エイトやククールの剣術があれば、切り返す事ができただろう。
ヤンガスのようなパワーがあれば、あるいは弾き返す事もできたかもしれない。
だがトロデの今の小柄な魔物の体からはそのどちらも生み出す事はできない。
小柄なトロデの身体をあの刃が切り裂くには、何秒もかからないだろうと思われた。
124:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:18:16 uNmXqohk0
支援
125:君は星を見たか 4/10
06/10/24 00:19:27 NS8xi/x+0
「ヒヒイィィーン!」
しかし救いの手、ならぬ蹄が傍らから放たれた。
蹄の主―ファルシオンは気合と共に、持ちうる全馬力で踏み込み。そのまま勢いよく突進。
その馬身は一歩でトロデのはるか前を行き、マルチェロに豪快な体当たりを食らわせた。
「ぐっ……!?」
予期せぬ奇襲に吹き飛ばされたマルチェロに見向きもせずファルシオンは反転。
そのままトロデの元へ駆け、そして彼の体を咥えて上手に自らの背に乗せた。
「おぬし、どうして」
一歩間違えればあの呪いの刃を突きたてられていたかもしれないのに。
だがファルシオンは勇気に満ちた瞳で、凛々しく前を見ていた。
その瞳を見て、トロデはなるほどと悟る。
元々ククールが宿を飛び出したのは、ファルシオンが一つ声を上げたからだった。
思えばあの時も、マルチェロの接近を伝えたかったのだろう。
つまり彼はククールが命を散らした事を、自分の責任として感じているのだ。
そしてククールが守ろうとしていたトロデを、代わりに自分が守ろうと考えているのだろう。
「えらいぞっ!ならばファルシオン、このままこの場を離れるのじゃ!」
「ヒヒーン!」
ファルシオンの勇ましい一声が、とても心地よい。
しかしそれと同時、邪悪なもう一つの声も、耳に届いていたことにトロデは気付いた。
「いかんっ!」
「―『メラゾーマ』ッ!!」
「ぬおーーっ!」
業火の火球は咄嗟のファルシオンの踏み切りのおかげで何とか二人に直撃する事はなかった。
しかしそれでもファルシオンは右後ろ脚を少し焼かれ、また背中のトロデが落馬する。
脚を焼かれなおトロデに駆け寄るファルシオンを制し。
126:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:21:05 aRRFzfXg0
支援
127:君は星を見たか 5/10
06/10/24 00:21:16 NS8xi/x+0
「ワシは大丈夫だぞい、ちょいと痛かったがの。……しかし、まずいことになったの」
振り返ってみれば、体当たりなど何事も無かったかのようにマルチェロが迫ってきていた。
もう一度ファルシオンの背に乗る時間はない。
そしてファルシオンも隠してはいるが、この脚ではそう遠くには逃げられないのは明白だった。
「……おぬしは逃げるのじゃ。
トルネコの元でも、マリア王女の元でもよい。知らぬ者に頼るもよい。
とにかく逃げて、この危機を誰かに伝えるのじゃ……よいな?」
このままでは共倒れだと判断したトロデは、素早くそう結論する。
「おぬしが逃げるくらいの時間は、ワシとて稼げるじゃろう……さあ、行くのじゃ」
戸惑いながらも思いを汲み取ったファルシオンはだっと駆け出す。
やや進んだところで一度振り返り、ひと啼き。
トロデにはそれは、"必ず助けを呼んでくるから"と言っているにも見えた。
これでよい、とトロデが振り返れば、マルチェロは眼前に迫っていた。
「おや、自ら唯一の逃げ道を断つとは……死ぬつもりですかな」
「甘いの。ワシはそう簡単にはやられるつもりはないぞい!」
振り下ろされた剣を、トロデはそれを素早く錬金釜で受け止めた。
金属音が響く。
「錬金釜の強度を甘く見るでないぞい!」
「小細工を……!」
相手の剣を、釜で受け止める。
しかしそんな付け焼刃がいつまでも通じる筈もなく。
二度、三度と続いたマルチェロの強力な一撃の衝撃は、そのたびトロデの身体へもダメージを蓄積させる。
やがて限界を迎えた腹部の傷が再び出血を始めた事で、トロデの動きが鈍る。
それに放たれたマルチェロの五度目の一撃が、トロデの錬金釜を勢い良く弾き飛ばした。
最後まで錬金釜に損傷がなかったことが、せめてもの幸運と言うべきだろうか。
ごろごろと転がっていく釜を眺めるトロデは、しかしファルシオンが離れたことを確認し安堵する。
128:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:21:50 UWsHMigGO
支援(^ω^)
129:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:22:03 aRRFzfXg0
支援
130:君は星を見たか 6/10
06/10/24 00:22:58 NS8xi/x+0
「さすが、じゃのう……」
「随分と手こずらせてくれた。だが、これまでのようで」
とどめを刺すべくマルチェロは皆殺しの剣を上段に構える。
「どうやら、そのようじゃの」
ハッサンは死んだ。テリーも死んだ。
ククールは殺された。
マリア王女は、トルネコはここにはいない。
アリスも、アレンと名乗る魔族もいない。
そして先ほど助けてくれたファルシオンは、今しがた自ら逃がした。
救いの手が伸ばされる可能性は、ゼロに等しかった。
それでもトロデの目は、光を灯したままで。
「―じゃがワシは最後まで、希望を捨てんぞい」
その目が気に入らないとばかり、マルチェロはより勢い良く剣を振り下ろす。
瞬間、二度目の救いの手が伸ばされた。
「やめろおおおおおおおおおおおおっ」
駆け寄るそれは、トロデにはまるで流星のように見えた。
131:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:23:06 uNmXqohk0
おっさん!釜なんかより自分の命を大切にして!!支援!!
132:君は星を見たか 7/10
06/10/24 00:24:28 NS8xi/x+0
「ふーっ……何とか、間に合ったみたいだな」
浮遊感と共に、自分が助かったのだとトロデは気付いた。
トロデを救った流星―自身を抱え上げ、そのまま風を切り駆ける金髪の少年―は息を弾ませながら言う。
見てみれば年はエイトと同年代、そして同じく一途でまっすぐな瞳を持っている少年だ。
トロデの視線に気付くと、少年はニカっと白い歯を見せた。
「あんた、トロデさんだろ?トルネコさんから聞いてるよ。
ホントは先に別の用があったんだけど、この裏で白馬がいきなり助けを求めてきてさ。
足元フラついてんのに無理やり俺を連れてこうとするから、こりゃ何かあったと思ってね」
「そうか、トルネコに、ファルシオンがの……」
キーファと名乗ったこの少年は、二つの導きによってトロデを助ける事ができたと言う。
ゼロにも思えた希望は、仲間の手によって探し当てられていたようだ。
「それに、トロデって名前、どうも聞き覚えがあったんだ。
んで、その姿を遠目に見たとき、ピンときた。―エイトが探してる、『大事な人』の名前だって」
「なんとおぬし、エイトを知っておるのか?」
「ああ、エイトにはすげー世話になった。俺のダチの仇を、一緒に討ってくれたんだ。
だから今度は、俺がエイトのために何かしてやる番だって、ね」
ギリギリだったけど、無事でよかったぜとまた白い歯を見せ笑うキーファに、トロデも同じように笑い返した。
導きは二つではなく、三つだった。
そして手に入れた希望、その原点には、大事な大事な『息子』が居たのだ。
(エイトや。やはりおぬしは、最高のワシの息子じゃっ!)
「―なるほど貴様、あの男の差し金か」
冷たい声に気付いて振り返った二人が見たのは、鉄の塊を構えたマルチェロの姿。
そこから放たれた何かは二人に命中することはなかったが、後方に位置した教会へと着弾。
直後にそこから起きた激しい爆発によって、駆けていたキーファは思わず尻餅をつく。
突然、目の前の立派だった教会が半壊したことに、思わずトロデも冷や汗を流した。
133:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:24:38 aRRFzfXg0
支援んんん!シューティングスターktkr!
134:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:25:26 uNmXqohk0
支援!キーファ!あんた輝いてるよ!!
135:君は星を見たか 8/10
06/10/24 00:26:19 NS8xi/x+0
「なんなんだあの男!隻眼のくせに、なんてヤツだっ。
エイトのことも知ってるみたいだし、まさかトロデさんも知り合いなのか?」
「……あやつは、ワシの仲間の異母兄じゃ」
「じゃあ、仲間みたいなもんじゃねぇか!それがどうして、こんなことになってんだよっ」
「ダメなんじゃよ。元の世界でもしばしば対立しておったし、何より……何より。
あの男はもう、この地で自らその弟を―ククールを殺めてしまっておるのじゃ……!」
「なんだって!?」
「元々兄弟仲はよくなかったのもあるがの。ともかくもはや、説得は―」
「ふざ、けんな!」
キーファの突然の大声に、トロデは目を丸くする。
驚かせてゴメンと謝り、キーファは続ける。
「俺がこの世界で最初に出来たダチは……ランドはさ。
自分が死にかけてたって、まず一番に妹のことを心配するようなヤツだったんだ」
ふるふると、彼の腕が震えていた。
失った友を想い、悲しんでいるのかと表情を伺ってみれば、違った。
「俺だって妹が、リーサがこんなもんに参加してたら、心配するに決まってる。探すに決まってる!
―腹違いだろうがなんだろーが、きょーだいってのは、そういうもんじゃねぇのかよッ!
なんで、弟を自分の手で殺して平気でいられるようなヤツがいるんだよ!」
キーファは、怒っていた。
「おぬし」
「トロデさん、悪い。傷も辛いだろうけど、ちょっと待っててくれるか」
「……なんとっ?」
トロデを降ろし、キーファは剣を構える。
察したトロデがいかんと静止するも早く、マルチェロに向けて飛び掛っていた。
136:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:27:11 aRRFzfXg0
支援ッッ
137:君は星を見たか 9/10
06/10/24 00:28:28 NS8xi/x+0
「俺は、こいつを一発ぶっとばさないと気がすまねえッ!」
「奇遇だな。私も貴様をそうしたいと思っていたところだ!」
勢いのままぶつかり合う銀の聖剣と紫の邪剣。
激しい金属音が、大通りから聞こえるもう一つの喧騒をかき消した。
はじまってしまった戦いを止める術は無く、大人しくトロデは教会の瓦礫に隠れた。
先ほどキーファの告げた友の名前―ランドという男の名―には、聞き覚えがあった。
まさしくマリア王女が大切な仲間として挙げていた、アレンともう一人の少年の名前がそれだったはずだ。
妹が居るという話からしても、恐らく間違いはないだろう。
ならばその妹、リアは目と鼻の先にいるのだ。間も無く、会えるはずなのだ。
キーファからランドの話を聞けば、きっと彼女も、そして王女も共に勇気付けられるに違いない。
そのためにも、トロデはもう一度願う。
少年の勝利と、皆の無事を。
ふと見上げた空に星は無く、ただ月だけが妖しく輝いていた。
138:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:28:29 uNmXqohk0
支援
139:君は星を見たか 10/10
06/10/24 00:29:57 NS8xi/x+0
【E-4/アリアハン城下町教会前/黎明】
【トロデ@DQ8】
[状態]:HP2/5 腹部に深い裂傷(再出血中) 服はボロボロ 全身に軽度の切り傷(ほぼ回復)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×2(不明の品が1?)
[思考]:キーファを案じる 仲間たちの無事を祈る 打倒ハーゴン
【キーファ@DQ7】
[状態]:疲労を超えた怒り
[装備]:メタルキングの剣 星降る腕輪
[道具]:ドラゴンの悟り 祈りの指輪
[思考]:マルチェロをぶっとばす トロデを守る ランドの妹(リア)を助け出す 危機を参加者に伝える
【マルチェロ@DQ8】
[状態]:左目欠損(傷は治療) HPほぼ全快 MP1/3
[装備]:折れた皆殺しの剣(呪い克服)
[道具]:84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾 発煙弾×2 照明弾×1)
[思考]:キーファ、トロデを殺す ゲームに乗る(ただし積極的に殺しに行かない)
※錬金釜はアリアハン宿屋周辺に放置されています。
※ファルシオンはアリアハン井戸方面で休息しています。なお、右後ろ脚に軽い火傷を負いました。
※アリアハン城下町教会が半壊しました。
140:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:30:54 uNmXqohk0
燃える新作ktkr!!
やっぱ死者が絡んでくる作品は涙腺にぐっと来ますね。
キーファがんばれよ!キーファ!せめてエイトが来るまでおっさんを守り抜いてくれ!!
141:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:31:34 aRRFzfXg0
キーファかっこいいよキーファ
GJ!!!
142: ◆YO3pXcw7Kc
06/10/24 00:31:41 NS8xi/x+0
投下完了です。
問題点等あれば、指摘よろしくお願いします。
>>100
完結に向けて、書き手同士で今後を練り合わせる時期が近づいていると思います。
すぐに利用されるかはさておき、作っておく事に損はないと自分は思います。
143:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:34:32 uNmXqohk0
>>100の案に大賛成です。
チャットは発言削除とかあってログ残らないけど
専用スレならログも残るし、誰でも気軽にかけますし。
144:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:37:24 KS9LjwRm0
投下乙です。キーファは何気に体力全快してたんですね、
装備面ではキーファに分がありますが、実力差を覆せるかどうか。
物凄い勢いで死亡フラグが蓄積していく気がしますが、生きろよ、キーファ!トロデ王!
しかし、折角時間稼いでもらってるんだ、今のうちに逃げて救援呼びなさいよおっさんw
145:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 00:40:41 pgugFTix0
キーファ…
カッコいいじゃねぇか!!!
乙!
146:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 06:44:07 unZpctcJO
乙です!
>>136-137のキーファ…すげー燃える。
本当はトロデの身を一番に考えなきゃいけない場面だけど、
怒りで我慢できなくなるってのもキーファらしくてイイ。
147:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 08:22:12 N8rcc7uI0
あの足手まといキーファが、こんな活躍の場面を得られるとは……(感涙)
メッチャ燃えたよ、GJ!
ククールも初出はヘタレだったけど、出るごとにカッコ良くなっていったし、
死んだ今でも、おいしく思い出してもらえてるし、キーファも今後に大期待!
でも、リアがもう死んでるんだよなぁ。知ったらヘコむだろうなぁ。
っていうか、彼はそれを知るまで、生きていられるんだろうか、心配だ。
148:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 20:27:05 uNmXqohk0
ここで小ネタを一つ。第101話『道』より
「あの、サマンサさん」
と、フォズは声をかける。
サマンサはフォズの方を振り向いた。
「どうしました?」
「ダーマ神殿の大神官として、サマンサさんに聞いて欲しいことがあるんです」
フォズはじっとサマンサの顔を見つめる。
サマンサは、ダーマ神殿という言葉に少し動揺を見せたが特に取乱すこともなく「どうぞ」、とこたえた。
「…この道を行けばどうなるものか」
サマンサからの返事は無い。
少しの間をおき、フォズはまた話しだす。
「危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし」
「……危ぶむなかれ?」
「踏み出せば…その一足が道となり!その一足が道となる!!
迷わず行けよッ!!行けばわかるさ!!ありがとぉーーーーう!!」
サマンサは驚いた様子でフォズを見つめた。
(フォズさん…見かけによらずプロレス好きなのですね…)
149:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 22:23:33 M4RkGMhY0
こういうネタってたまに来るくらいならいいけど頻繁に来るとウザいよね
150:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 22:41:05 tOTNdQUq0
正直、新作来たのかと一瞬勘違いする。勘違いする自分が悪いんだけどさ。
151:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 23:07:14 KS9LjwRm0
そうか?俺は好きだけどな
ただ保守するよりは小ネタ落としたり、雑談したりする方がスレも賑わうし、
書き手さんたちもやる気出るんじゃないか?
152:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/24 23:28:53 M4RkGMhY0
たまに来るだけなら文句も言わんのだがね
153:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/25 00:39:09 BvszEsId0
>>100で提案された今後の話し合いのスレですが、賛成も多数あり、否定意見も特にないようなので
したらばに立ててきます。
154:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/25 00:42:47 BvszEsId0
【自己責任】DQBR展開会議室【ネタバレ】
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
立ちました。読み手の方は入る際に注意してください。
先を知りたくない方はご自重を。
155:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/26 00:29:32 hN3Z6sLpO
ほしゅ
156:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/26 15:11:53 NLbWwPSi0
さてと、スレ保守を兼ねてネタを投下してみる。
今回の脱出の鍵となる首輪解除方法のピサロルート。
その方法を実行するためには「シャナク」「アバカム」の魔法が使える参加者が必要だった。
そして、その参加者のうち、シャナクが使えるのはレックス・サマンサ、
アバカムにいたってはサマンサしかいない、というある意味残酷な話ではあった。
だが、私たちは見逃していた、彼ら以外にも、「シャナク・アバカム」を使える参加者がいたことを。
その参加者は常に死の淵に立たされながら、数々のマーダーと相対しながら・・・
切り抜け、いまだ生存している!!
続きは明日の保守で(ぇ
157:156
06/10/26 15:25:09 NLbWwPSi0
ああ、失礼。マリアもアバカム使用できたようで・・・orz
とりあえず、彼女たち以外でということで<シャナク・アバカムが使える参加者
158:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/26 16:50:09 PG3G+60NO
な…なんだってー!
どういう事なんだキバヤシ!!
159:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/26 16:58:26 KlRlG27Y0
気になるww
160:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/26 18:22:37 6LspKU320
トルネコかな?
161:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/26 21:04:06 sbYlr8/P0
キーファ??
162:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/26 21:06:09 BDufjoBm0
>>160
mkmn?
163:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/26 21:21:38 eVLzJuYd0
ただの釣りだろ
164:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/26 22:00:22 /ejGP8Co0
数々のマーダーと相対して生き延び・・・誰だ?
フォズか?実はキャラバンハートに出てた際どっかで使用してた、とか?いや知らんが
あるいは1のキャラが似たような術を使用してたかも、という可能性も・・・
もしくは・・・ま、まさか・・・トロデ!?
あの8における膨大なトロデのコメント、そのどっかにシャナクやアバカムを使えるという話があったかもしれん
まあそれはさておき、あのおっさんマルチェロにやられてたけど、
実は木の棒で兵士を軽くいなしたり、実は結構強いっぽいんだよなw
165:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/26 22:26:32 9jbnsIWW0
負傷しながら何度も釜で剣を受け止められるんだから、
それなりにやれるって事じゃない?
俺は一太刀で殺されるかと思ったら粘ってて驚いたくらいだしw
166:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/26 22:29:12 jo3bQPcT0
エイトかとも思ったが
あれは呪いが効かないのであって、呪いを解けるわけじゃなかったなぁ
167:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/26 22:44:19 BDufjoBm0
>>166
エイトってもろはの剣のダメージは受けちゃうんだよなー。
168:保守代わり
06/10/26 23:28:17 IIshSkcP0
>>156
誰だ。一体誰なんだ・・・。
169:156
06/10/27 02:41:24 K3i8701a0
気になる・・・という意見も割と多いので・・こほん
そーれでは、説明いたしましょう。
そう、その参加者とは、参加者中確かな機転と判断力と運を兼ね備え
実はその身に、ピサロと同じ魔界の魔法すら習得する強大な魔力をもち、
武器を扱わせても100体以上のモンスターを一人で倒すだけの力をもち、
またドラクエシリーズでもっとも殺された回数が多い(たぶん)哀れな男
そう・・・・その参加者とは・・・
トルネコ、その人である
170:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/27 02:43:58 X4qRt8nG0
よくわからん
171:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/27 02:54:47 TuSwBsqi0
不思議のダンジョン設定を混ぜるのはちょっと…
172:156
06/10/27 02:55:33 K3i8701a0
さて、何でトルネコなんだよ!! との意見ももっともなので
よくわかる解説!
まず、参加キャラクターはすべて原作で習得できる特技は、特に記述が無い限りは
すべて使用できる、というのを、ちょっと強引だが前提におく
実はシャナクはドラゴンクエスト3・5 アバカムは2・3にしか出ていないように思われるが
もう一つ採用されている作品がある。そう、「トルネコの大冒険2」である。
この作中で、トルネコは魔法使いに転職することでシャナク・アバカムを使用することが出来る。
もちろん、現在参加しているトルネコはただの武器屋で、魔法を使うことは、そのままでは出来ない。
しかし、アリアハンには、まだ転職をつかさどるフォズが生存している。
そして、フォズの転職はレミィ(トルネコ2の転職キャラ)の転職とは異なり
過去に転職した職業に転職しなおした場合、1からやり直しではなく
過去に習得した最上級の状態で転職できるのである。当たり前といえば当たり前だが。
(例、魔法使い★8から別の職業に転職、その後魔法使いに転職した場合、魔法使い★8のまま)
そして今回参加しているトルネコは、飛びつきの杖・引き寄せの杖を既知だったことから、
トルネコ2も過去に経験済みと考えていいだろう。
人は誰かになれる。
つまり、トルネコは実は魔法を使うことが出来るんだよ!!
173:156
06/10/27 02:57:57 K3i8701a0
あ、だからはじめに断っているとおり
「ネタ」だから
あらかじめトルネコ設定は禁止されてるし
こんなの実際にストーリーに組み込めるわけないし。
ただ勢いだけで書いてみたかった、後悔はしていない。
174:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/27 06:10:57 TP70fE0wO
なかなか面白かったよ!
175:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/27 06:36:07 /jYsg21t0
なるほど、フォズとの合わせ技かっ!!そこまで頭回らんかった、納得
176:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/27 07:38:23 ADSphAv50
なぁるほど、いや、確かに筋は通ってるアルよ。
177:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/27 10:08:02 Ue8LGZnHO
こいつは盲点だったぜ…
178:それも名無しだ
06/10/27 19:56:28 jrsXaNg00
だが、転職したからといってすぐに使えるわけではないだろう。
ドラクエ方式だとピサロを倒したりして経験値をためないと。
179:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/27 20:05:38 G93eObRn0
>>178
ヒント:6 7 熟練度
180:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/28 11:14:54 k/L0begF0
転職か、思いつかなんだw
181:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/28 14:23:48 pSE2inkN0
保守
182:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/28 14:48:09 kJ+T4RSf0
>>178
ピサロは何度倒しても経験値くれないぞ(苦笑
183:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/28 16:13:07 6jpa14mMO
○チェロだったら可
184:保守
06/10/28 20:42:17 Vp5HrUlI0
HOSYU~
185:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/29 12:23:19 TNNimI090
保守
186:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/29 15:12:44 76tjtTQXO
過疎ってるから保守兼ねて
ロワ中原作で経験値を持っていた方々
・ゴン
・死神の騎士
・バーサーカー
・ジョーカー3人
・ヒミコ
・ゲマ
・ゼシカ
・マルチエロ
これで全部かな
他に誰かいたっけ?
187:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/29 15:37:29 QmF5u1sH0
カンダタとテリー
188:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/29 20:19:42 Y2AVBwE60
…
その思考を断末魔にネクロスの頭部はトマトのように握りつぶされた。
悪魔神官をやっつけた。
ハーゴンはレベルが上がった!
とか萎えるな
189:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/30 00:49:43 gWqwbtYvO
悪魔神官ごときでレベルアップするハーゴンにワロスwwwww
190:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/30 01:58:49 iUHmE8ik0
その前に魔術師27匹と地獄の使い1匹殺っちゃってるからなぁ
191:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/30 03:42:13 gWqwbtYvO
某板で『ネクロス』で始まる呪いの詞を見つけた。
ネクロス…アレン一行からは逃げ延びるは、前スレ落とすは、
お そ ろ し い ひ と !
192:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/30 18:51:17 vdL1NXW0O
考えてみればマーダーはあと3人だけしかいないのか。
しかもサマンサは怪我とピサロの警戒とアリスのピンチで誰かを殺せる状況じゃないし、
アトラスは相手が勇者+ラスボス+ラッキーマンだからこっちも厳しい。
ここはエロマルチに期待がかかるな。
193:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/30 19:42:48 zkQnU3jG0
上手い具合に誤解を生じさせて、脱出を望む非マーダー同士殺し合うという悲惨な展開にもっていけないだろうか
……今さらかな
194:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/30 20:02:33 gWqwbtYvO
サマンサのハッタリがピー助に通用したら、有り得たかもしれないね。
195:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/30 20:14:30 Rtn4pybZ0
こんな放送は嫌だ
放送の内容がいつの間にかネメシスによるネクロスの惚気話になっている
196:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/30 22:27:26 lxWmCZgK0
14人中3人ならば十分ジャマイカ?
まだ祈祷師’Swithネメシス&シドーも残ってるし
197:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/30 23:36:00 iUHmE8ik0
でも祈祷師は絶対たたかうまでもないと思う。いる場所がなぁ……。
原作でも魔術師の次にザコだし。
198:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/10/31 13:04:53 ecGBUheY0
保守
199:保守
06/11/01 00:45:10 B1uPHv4/0
housyu
200:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/01 10:46:37 oFjTpyfa0
新作期待age
201:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/01 14:33:11 xw+6SWklO
保守
202:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/01 23:38:02 B1uPHv4/0
NENNOTAMEHOSYU
203:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/02 15:56:01 LQb0/ZdI0
今日の保守はいただきっ!
204:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/02 20:47:16 ra2p0BdqO
帆首
205:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/02 23:21:13 0tsrYrz+0
補習
206:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/03 05:07:51 Ehd+i6FE0
過疎ってるので議論を振ってみる。
提案そのいちー
予約期間、今から完結まで限定で7日間くらいに延ばしませんか。
終盤に来て長い話も多くなる昨今、書き上げるのも皆さん一苦労だろうし。
予約前から目途がつくまで書く主義の人はバッティング怖いし。
なんか他人事みたいに書いたけど自分もそうだし。
207:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/03 12:28:49 28kNsWsyO
>>206
賛成。ロワも最後の大詰めだし、それだけに読み手の期待も膨らむし
書き手さんも慎重に話を練る必要があるってもんですね。
過度な期待は書き手のプレッシャーにしかならないとわかっちゃいるけどやめられないW
これからフィナーレまで、じっくりゆっくり頑張ってください!
そして己の納得のいく作品で俺らを是非スリルと感動の渦に巻き込んでください!
208:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/03 14:41:22 TIuuMY8Y0
>>206
どうでしょう。
全体のパート自体が減ってきている今、その数少ない一つを一週間も独占していいものかどうか。
個人的にはまだ今までどおり三日のままでよいと思っています。
短い時間で締め切り迫る!ってのが、最後の煮詰めにあたりモチベーションになってるところも若干ありますし。
むしろ一週間もあったら逆にダレちゃうかも…、これは自分だけか。
209:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/03 16:03:08 rXJxG7720
>>206
3日・SSの目処が大体出来てから、予約しないと切羽詰る。
予約キャラの破棄&行動終了、3日待ち。
期間を過ぎたときの言い訳が楽。
他の書き手が同じキャラで書いていて予約を取られると、没になる可能性が高い。
投下ペースが不定期。
7日・予約をしてからも、余裕を持てる。
万が一期間を過ぎたら・・・どう言い訳しよう。
予約キャラが破棄&行動終了、1週間待ち。
投下の間隔が長め(1週間後)に一定する。
まあ、早く完成したら3日も7日も関係ないが。
210:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/03 16:22:24 qBa9UxH/0
まあ、あくまでも準備期間だし
早くできれば良いに越したことはない
211:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/03 16:26:49 oAwKVSpCO
もうじき完結かぁ…。楽しみな反面、少しさみしいな。
キャラ変えて第二段とかやったりしないかなー、なんて。
212:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/03 17:23:00 o0DoWBehO
2ndなら、したらばに行け!語り合えッ!
213:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/03 18:53:10 rXJxG7720
そうだ!俺達は今、段に向けて熱く燃えている!
214:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/04 00:16:49 3e4bfhEi0
日付が変わったのでほしゅ
215:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/04 15:24:35 6+n/LB2a0
せっかくだから俺もホシュするぜ
216:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/04 23:35:31 vbaC2mEz0
teikinohosy tyattomoiigahosyumoyorosikuonegaisimasu.
217: ◆c67HDjNLxc
06/11/05 01:52:46 Jl/DsWDJ0
保守
218:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/11/05 20:14:25 VWsg66mJO
帆種
219:回避1/3
06/11/06 00:11:50 dZRBTAQX0
崩壊した教会。まだ土煙も収まっていない中、2人の男は対峙した。
「うおぉぉぉぉぉ!」
怒りの炎が鋼王の名を冠した剣に宿る。
「火炎斬り!」
折れた刃では受けとめられないと判断したマルチェロは致命傷を受けないよう、咄嗟に横へ飛ぶ。
剣が腕を掠めた。
服が熱と斬撃によってやぶれ、血が破れた布のまわりに滲む。
体勢を崩したマルチェロが、地面に片手を付き、顔を歪めながらも、キーファを睨みながら口を動かす。
「呪文か?!」
何の呪文だ?
足に火傷をしたフォルシオンがキーファの頭をよぎる。
「メラゾーマ!」
全てを燃やさんとする悪意がキーファに襲いかかる。
「真空切り!」
とっさに迫り来る灼熱の玉に向かって剣を振り、今度はキーファが後へと避ける。
剣に聖なる風が宿り、その衝撃波で焔の方向を僅かばかり逸らす。
通常であれば中心が微かに逸れても、巨大な塊は掠めただけで火傷を負う。
だが、キーファには風の加護が腕に宿っていた。
指先程度の間隔しかない逃げ場を、風の加護と生来の素早さで紙一重で避ける。
一陣の旋風となったキーファが、マルチェロとの距離を詰める。
マルチェロは呪いの刃で突っ込んでくるキーファの剣をはじきつつ、再び距離を取ろうとする。
「させるか!」
風が叫びながら、剣を切りつけてくる。
「ちっ」
折れた刃で辛うじて受けとめる。
220:回避2/3
06/11/06 00:13:23 dZRBTAQX0
面倒な。
接近戦を挑んでくるのは遠距離攻撃が無いのだろう。
距離さえとれれば、隙が多いグランドクロスでの攻撃が無理でも、武器の煙幕でも使って退避する事も叶うといのうのに!
戦っている間にも仲間が来てしまうのではないか?
魔力が無くなってしまっては、太刀打ちできなくなる。
厄介だな。
呪文が焔だけとは限らない。教会を破壊した武器もある。
なにより怪我を負ったトロデさんは逃げきれない。誰か、誰か1人でも来てくれれば。
いや、ここで俺が食い止めなくてどうするんだ!
2人は刃を対峙させたまま動けない。
「おい、貴様」
「なんだ」
「ここで剣を引くなら見逃してやろう。あの化け物をつれて何処かへ行けばいい」
トロデさんの容態を考えるなら、それが一番良いのかもしれない。
だが、どうしてもキーファは目の前の男を許す事ができない。
「言っただろう!
あんたを、どうしても一発ぶっとばさないと気がすまねぇッ!」
力を込めて呪われた刃を弾く。
「愚かな」
「その言葉、そっくりアンタに返すぜ!!」
再び火炎斬りを放つ。
「食らえ!」
マルチェロは避けす、何かをコチラに放った。
「え?うわっ」
目に何か入ったが構わず振りきる。
確かな手応えを感じたが、慌てて目を拭う。
それは土だった。
地面に片手を付いた時に握り込んだのだろう。
221:回避3/3
06/11/06 00:14:53 dZRBTAQX0
遠くへ行く足音が聞こえ、
はっとして目を上げたがマルチェロの姿は視界から消えていた。
「切り札は、、隠して、おくものだ」
去り際、男が呟いたのを確かにキーファは聞いた。
【E-4/アリアハン城下町教会前/黎明】
【トロデ@DQ8】
[状態]:HP1/5 腹部に深い裂傷(再出血中) 服はボロボロ 全身に軽度の切り傷(ほぼ回復)教会の瓦礫に隠れている
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×2(不明の品が1?)
[思考]:キーファを案じる 仲間たちの無事を祈る 打倒ハーゴン
【キーファ@DQ7】
[状態]:疲労を超えた怒り
[装備]:メタルキングの剣 星降る腕輪
[道具]:ドラゴンの悟り 祈りの指輪
[思考]:マルチェロをぶっとばす トロデを守る ランドの妹(リア)を助け出す 危機を参加者に伝える
【マルチェロ@DQ8】
[状態]:左目欠損(傷は治療) HP2/3 MP1/4
[装備]:折れた皆殺しの剣(呪い克服)
[道具]:84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾 発煙弾×2 照明弾×1)
[思考]:この場を避けて体力の回復を図る。ゲームに乗る(ただし積極的に殺しに行かない)
※錬金釜はアリアハン宿屋周辺に放置されています。
※ファルシオンはアリアハン井戸方面で休息しています。なお、右後ろ脚に軽い火傷を負いました。