06/01/27 17:25:00 8GajF/8t0
(クラウドのこと、言えないか…)
残りの片付け物を終えると、着替えとタオルを持ってシャワールームに入る。
そうすると、ますます「今からします」感がこみ上げて来て、
冷静でいられない自分がいた。
漸く髪を乾かし終えた所で、秘蔵のコロンを足下に
シュッと一吹きだけスプレーする。
さっぱりした柑橘系の匂いがかすかに立ちこめる。
普段は口紅一本つけないのだが、
買い物に行った時にマリンが執拗にすすめてくれた物だ。
「クラウドもこんなさっぱりした香りなら好きだと思うな。」
の、一言にさんざん悩んだ挙げ句、
一番小さなアトマイザー入りの物を買ってしまったのだ。
(これ、使ってるの、クラウドと二人きりの時なんだけど、
彼は気が付いているのかしら?)
暫くコロンのアトマイザーを眺めていたティファだが、
我ながら不毛な問いかけだと気付き、それを戸棚にしまう。
明かりを消す前にもう一度鏡に映る自分をチェックしてから
彼の待つ部屋へと上って行った。