06/04/22 15:35:00 iCTtZy6p0
シェルクはティファの瞳を見つめ返す。
「それはね、私が看護のプロだからよ。」
確かに、シェルクの容態を見ての対応や家族への指示の出し方、
挙げ句の果てには点滴までやってのけたのだ。
「そぉー言えばそうだっけ。」
横でユフィが素っ頓狂な声を上げる。
「クラウドなんてさ、ティファが居なけりゃ未だに廃人だもんなぁ。
シェルク、安心してティファに任せなよ。」
「ユフィ。クラウドが未だに廃人だったら、この星はとっくになくなってたわよ。」
ティファは手を止めず、シェルクの髪を撫で続けてやる。
「クラウドもね…重度の魔晄中毒だったの。他にも色んな…本当に色んな事が重なって…
歩けないし、意識もハッキリしなくって、ひどい状態だったわ。私も、もうダメって何度も
諦めかけたけど、今では元気に子ども達のパパ代わりで、配達屋さんよ。」
ティファの最後の言葉が、シェルクは笑ってしまう。
ぶっきらぼうなあんた呼ばわりのクラウドが、子ども達のパパ代わり…
そして、ティファの言葉通りなら、ひょっとしたら自分も
再び起き上げれる時が来るかもしれないと思える。
「ティファ…」
「なぁに?」
「どうして…みんな私に親切にしてくれるんですか…?私…敵だったのに…
ヴィンセントやWROを手伝ったのも…成り行きで…」