FFの恋する小説スレPart5at FF
FFの恋する小説スレPart5 - 暇つぶし2ch400:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/03/31 21:22:27 eM72GfiOO
ほー

401:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/03/32 08:56:00 sbb+ll7b0
hosyu

402:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/03/32 20:19:00 Cy65iTQu0
保守

403:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/03/32 22:20:33 VRh9RmmG0
ほしゅ

404:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/03/32 22:52:55 V3vZKUu9O
あげ

405:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/02 09:08:25 kDvs3jUqO
保守

406:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/02 19:51:50 lv8mnb3T0
保全

407:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/02 20:59:31 0NeN/jN4O
ヴィンユフィを書こうと思うんですが、何かリクエストとかありますかね?

408:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/02 23:34:17 s3+2CQsY0
ユフィがヴィンを振り回すのが好きなんだけど、定番過ぎ?

409:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/03 12:10:45 gUEjTXjPO
個人的にはDC内でもオープニングとか5、6章とかいいなと思う。
保守

410:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/03 19:00:51 Rntb+Xh+0
>>407
wktkして待ってる。

411:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/03 20:54:42 ldfguP2MO
>>408-410
本編・AC・DCでいつの話が良いですかね?

412:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/03 22:22:54 +dP3SPiD0
>>411
本当に降臨してくれるならACかDC時間軸キボンヌ
でも自分が一番書きやすいのでいいよー
お待ちしておりますwktk

413:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/03 23:58:52 ldfguP2MO
>>412
ありがとうございました。
じゃあAC直後でいかせて貰います。


414:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/04 18:44:25 vW9j/WwM0
期待ほしゅ

415:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/05 01:06:51 wFL6TlzgO
保守

416:DC後 【11】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/05 17:20:37 9CpoUkTs0
>>384-385 >>360-362の続きです。

『7th Heaven』という看板の店でティファが足を止めた。
扉は壊れていて、店の中は銃痕だらけだった。
ティファは足下に気を付ける様にとだけ言って、先に立って店に入ると、
陽当たりの良い窓際の席にシェルクを座らせた。
シェルクは毛布をしっかりと握りしめ歯をガチガチと鳴らして震えていた。
「ちょっと待っててね。」
ティファはシェルクの肩に手を置くと、そう言い残して店を出て行った。
自分が座っている一画は無事だが、割れた食器や酒瓶が床に散乱している。
カウンターの椅子は倒され、壁に掛けられた額はだらしなくぶら下がり…
ここで何があったかは容易に想像が付いた。

ティファは両手一杯に何かを抱えて来てすぐに戻って来た。
それを、空いたテーブルの上に置くと、今度は扉を開けて、
家の奥に消え、またたくさんの物を抱えて戻って来た。
何度かそれを繰り返し、最後には自分の身長程あるプロパンガスのボンベを
抱えて地下室から上がって来たのにはさすがに驚いてしまった。
ティファは楽々とそれを床に置くと、コンロに繋いだ。
無事に火が点いたのを確認すると、小さなミルクパンに牛乳を注ぎ、温めた。
それを、2つのマグカップに容れると、砂糖と、小瓶から茶色の液体を少し足す。
「はい!」
シェルクは自分の目の前に置かれた湯気の立つマグカップをじっと見つめた。

417:DC後 【12】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/05 17:21:10 9CpoUkTs0
「ホットミルクよ。ブランデーの瓶が割れちゃったから、
お菓子作り用のお酒で代用したんだけど…」
そう言いながらティファはシェルクの向かい側に座ると、
試しに自分の分を一口飲んでみる。
「うん、おいしい。」
シェルクもおずおずとカップにカップに手を伸ばす。
湯気からは甘いミルクの香りに混ざって、ほのかに洋酒の香りがする。
一口飲んでみると、優しい味が口の中に広がった。
「お砂糖、もう少しいる?」
シェルクは首を横に振って、ゆっくりとミルクを飲み干した。
「私もね…」
不意にティファが口を開いた。
「空が…嫌いだったことがあるわ。なんだか自分だけ正しいって感じがして、
空が、私を責めてる様な気がしたの…」
「…どういう意味ですか?」
ティファはカップを持ったまま、また小首を傾げる。
「ごめんなさい。ただ…なんとなくよ。」
そう言うと、飲み終えた二つのカップを持って立ち上がった。
「さっき、連絡があったの。子ども達は夕方に帰って来るわ。
安全な所に避難させてたんだけど、仲間が連れて来てくれるって。」
「それは…また、あなた方の仲間ですか?」
「そうよ。あなたにとても会いたがってるの。」
「私に…?」
「ええ。」
シェルクは会った事のない人物が何故自分に興味を持つのか不思議だった。
「それは…ヴィンセント・バレンタインが私の“世話になった”からですか?」
「多分、ね。」
やはり、よく分からない。


418:DC後 【13】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/05 17:22:25 9CpoUkTs0
ティファはカップをシンクに置いて、軽く伸びをする。
「さてと、私はお店と家を片付けなくちゃ。あなたはどうする?少し休む?
それとも…もし、元気があるのなら手伝ってもらえるかしら?」
ホットミルクのお陰だろうか?さっきまでの震えはいつの間にか収まっている。
「大丈夫です。お世話になるのだから、手伝いくらいなんでもありません。」
「ありがとう。」
ティファは店の奥にある戸棚を開け、ほうきとちり取りを持って来た。
「これで、床を掃いていてくれる?割れた食器があるから、
必ずこの手袋をしてね。集めたガラスはここ、ゴミはこっちに捨てて。それから…」
ティファは細かく指示を出すと、
「じゃあ、私は今夜あなたが寝るベッドの用意をしてくるから、お願いね。」
バタンと扉が閉まって、店に一人残されたシェルクはまじまじとほうきを見つめる。
昨日までの激しい戦いと、10年に及ぶ地下での生活とのギャップが一度に押し寄せて来て、
思わず天を仰いだ。が、見えるのは鉄骨とコンクリートがむき出しになった天井だけだ。
(静かだ…)
表には人通りがあり、車の音も聞こえてくるが、どこか遠くから聞こえてくるようだった。
そして、改めて手に持ったほうきに目をやる。
昔、まだ姉と暮らしていた時に使った事があったので、
どういう風にすればいいのか、大体分かる。
とにかく、やると言ったのだから…とシェルクはほうきで床を掃き始めた。


419:DC後 【14】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/05 17:31:07 9CpoUkTs0
ティファは自分の部屋のベッドからシーツを剥いで、新しいのに変えていた。
(デンゼルと同じ事を言ってたわ…)
ここに来た当初、デンゼルは“世話になっている”という態度を崩そうとしなかった。
(いつか打ち解けてくれるといいけど…)
ティファは小さく溜め息を吐いた。
踵を返して、部屋を出ようとして、足を止める。
(いけない…忘れる所だった…)
ティファは携帯を取り出すと、クラウドに電話をかける。
「クラウド…?ごめんなさい、ちょっといい?」
電話からは瓦礫を取り除く作業音がして、クラウドの声が聞き取りにくい。
「そう…まだ見つからないのね。うん…うん…」
ティファは、シェルクと無事に店に着いたこと。
子ども達は夕方帰って来る事を伝えた。
クラウドも作業の進み具合を話す。ヴィンセントはまだ見つからない。
シドも手伝っていたが、飛空艇団の方にも顔を出さなくてはならないので、
自分とバレットとユフィで作業を進めている。そんな事を言葉少なく伝える。
そして、ティファに電話をして来た理由を聞いて来た。
「実はね、運んで貰いたい物があるの。」


420:DC後 【15】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/05 17:36:51 9CpoUkTs0
ベッドメイキングが終えると、ティファはシェルクの様子を見に、下へと降りて行った。
店と、住居部分を仕切る扉を開けると、もうもうとホコリが立ちこめ、
ティファは思わずくしゃん、とくしゃみをしてしまった。
見ると、シェルクが一心不乱にほうきで床を掃いている。
しかし、それは掃いているというよりや、ほうきを床に擦り付けて、
ほこりを舞い上げていると言った方が正しい。
「シェルク…?」
振り返ったシェルクは困った様に眉を寄せ、ホコリで目を真っ赤にしている。
ティファは思わず吹き出してしまった。
「何が…おかしいんですか?」
ムッとしたシェルクが聞き返す。
「ごめんなさい…」
ティファは尚もくすくす笑いながら、窓と扉を開け放った。
「私の教え方が悪かったのね。これじゃあ、ホコリが立つばっかりだわ。」
「だったら、笑うのは止めて下さい。」
「だって、今のシェルクの顔…」
少し唇を尖らせて、拗ねた様な顔がとても可愛らしかったのだ。
ティファがそう言うと、シェルクはぷい、と横を向いてしまう。
「ごめんなさい。もう笑わないわ。私も手伝うから、床を掃いてしまいましょ?」
シェルクはしぶしぶ頷くと、ティファに教わりながら掃き掃除を再開させる。
まず、必ず窓を開ける。ほうきはほこりが立たない様にそっと動かす。
ティファは辛抱強くシェルクに掃除を教え、陽がかげる頃にはなんとか店を片付ける事が出来た。

421: ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/05 17:41:27 9CpoUkTs0
>>359
呼び名に関してはバッチリ伏線です。でも、そんな大掛かりな物ではないですが…

>くせ者とか言いながら 不安からちょっと頼りにしちゃったりする辺り
DC内でも、この二人のやり取りがとても好きでした。
今後、シェルクがどうなるかは分かりませんが、
なんだかんだでリーブが保護者っぽくなるのかな~
なればいいな~♪と思いつつ。

これを書くためにDC再プレイしました。
あれやこれやと批判はありますが、ヴィンセントの設定なんかは後付けは後付けでも、
良く出来た後付けだなぁ…と思えて来ました。
ここの所、毎日ここの小説を読みふけってるせいでしょうか?

>>413
自分もヴィンユフィ好きです。 光臨お待ちしております…



422: ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/05 17:47:31 9CpoUkTs0
>>416アンカーミスです。

>>384-385
>>348-354

です。
ごめんなさい。アンカーに刺されて逝って来ます…
どうしてスマートに投稿出来ないんだ自分ort

423:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/06 02:47:48 GjEZmErt0
>>416
乙です。ひき続き楽しみにしてます

424:ぽう
06/04/06 12:50:25 s89A6xFf0
ここはスカトロネタ書いてもいいんか?


425:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/06 23:36:00 iKSlf23K0


426:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/07 10:13:55 k7nqxKj9O


427:DC後 【16】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/07 15:52:02 02jJsHrA0
>>348-354 >>360-362 >>416420の続きです。

今回、また夢見がちなクラティ入ります。
お嫌いな方は後半クラウドの“あの子は…シェルクはどうだ?”
というセリフ以降を飛ばして下さいませ。

シェルクの戦闘服の記述は投稿人の勝手な解釈です。間違ってたらごめんなさいよ。

===========================================================

仕上げの拭き掃除をしていると、表でバイクが停まる音がした。
テーブルを拭いていたティファが顔を上げた途端、ばん!と乱暴に扉が開き、
口元を押さえたユフィが飛び込んで来た。
「うええええぇぇぇ~っ!」
そして、ティファの顔を見もせず、バスルームに飛び込んだ。
それをティファとシェルクの二人が呆然と見送る。
その後から大きな段ボールを抱えたクラウドが入って来た。
「ご苦労様。」
段ボールをテーブルの上に置いたクラウドに、ティファが労りの言葉を掛ける。
「頼まれた物は揃った。同じ事をリーブも心配していた。」
「そう、ありがとう。ところでユフィがどうして?」
クラウドは、はぁ…と溜め息を吐いた。

428:DC後 【17】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/07 15:53:22 02jJsHrA0
「なぁに?ユフィがどうかした?」
「ヴィンセントの事が心配らしくて…気を紛らわそうといつも以上に喋るんだ。」
あぁ、とティファは頷く。
「見かねたシドがそう言ったら、逆に俺たちが心配してるだろうから、
喋ってあげるんだと言って聞かない。」
ティファは思わずユフィが飛び込んだバスルームの方を見る。
クラウドも釣られて同じ所を見る。
「それで…」
「うるさいから、連れて行けってバレットが言ったんだ。」
ティファはやれやれとクラウドを見上げる。
「私に押し付けるのね?」
「すまない。」
「いいのよ。賑やかなのは大歓迎。」
ティファはくすくす笑いながら段ボールを開けた。
「助かったわ。早くに届けてくれて。」
ティファが取り出した物を見て、遠巻きに様子を眺めていたシェルクが歩み寄る。
「それは…」
シェルクの服の背中と胸の部分についている拳ほどの大きさのカプセルだった。
「あんた達にはそれが必要なんだろ?」
シェルクは思わずクラウドを見上げた。

429:DC後 【18】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/07 15:54:03 02jJsHrA0
(…なんだろう?この感じ…)
確かに、これには魔晄エネルギーが入っている。
ここから戦闘服の青いラインを通って、魔晄エネルギーを吸収する事が出来るのだ。
ただし、シェルクの場合、これだけでは十分ではない。
一日に一度はカプセルに入らなければならないのだが。
どうやらティファが心配して手配を頼み、彼がそれを届けてくれたらしい。
感謝するべきなのだろうが、どうしてだか、彼の物言いに何故か腹が立った。
「他の兵士にも配らなくてはいけないから、あまり数がない。」
「そうね…魔晄炉も、もうないし…」
言いかけてティファは、はっとなってシェルクを見る。
「大丈夫よ。私たちに任せて。」
シェルクが頷く。
「じゃあ、俺はミッドガルに戻る。」
クラウドは扉を開けて、さっさと外に出てしまう。
慌ててティファが後を追う。
大きな黒いバイクに跨がるクラウドにティファが何か話しかけてるのを、
店の中から窓越しに眺めながら、シェルクは自分の中に
沸き上がった苛立ちの素は何かと考えていた。

430:DC後 【19】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/07 15:55:23 02jJsHrA0
「あの子は…シェルクはどうだ?」
「まだ…分からないけど…」
「けど…なんだ?」
「シェルクは…あなたに似てるの。あなたにも似てるし…
ここに来た時のデンゼルにも…あと…」
ティファは言葉を切って、目を伏せた。
口ごもるティファを、クラウドはじっと見つめる。
「私にも。」
「…そうか。」
「ね、クラウド?シェルクが居たいって思う間は、
ずっと家に居てもらってもいいよね?」
「もちろんだ。」
「あ…でも…ベッドが足りないよね!」
さっきの暗い表情でクラウドに心配を掛けてはいけないと、
ティファが努めて明るい声で言う。
「もう一つ買えばいい。」
さらりと言うクラウドに、ティファの顔に笑顔が戻る。
「クラウドったら…簡単に言うけど、そのベッドはどこに置くの?」
「俺の部屋に置けばいい。」
「え…?」
一瞬、意味が分からずにティファはきょとんとクラウドを見る。

431:DC後 【20】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/07 15:56:08 02jJsHrA0
「えっと…それは…シェルクのベッドをクラウドの部屋に置くの?
だったら、クラウドのベッドはどこに置くの?」
「俺のベッドはそのままだ。ティファのベッドを俺の部屋に置けばいい。」
ティファの顔が見る見る赤くなる。
「今まで別々だったのがおかしいんだ。」
「ど…どうしたの?クラウド?」
「そうすれば、朝こっそり自分の部屋に戻る
なんて面倒なマネはもうしなくていい。」
耳まで赤くなったティファを見て、クラウドが笑う。
その笑顔に、ティファは少しホッとする。
「もう…からかったのね、クラウド?」
「いや、本気だ。」
再び固りかけたティファだが、クラウドの計画を
なんとか阻止しようと必死になる。
「だ…だめよ!私…!そう!イビキとか、かくかも!」
「今まで聞いた事はない。」
一歩踏み込むと逃げようとする。
ティファのそういう所は相変わらずのようだ。
「ベッドは頼んでおく。」
「クラウド…!」

432:DC後 【21】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/07 15:56:49 02jJsHrA0
我に返った時、フェンリルはもう走り去った後だった。
ティファは途方に暮れてクラウドの姿が見えなくなるまで見送ったが、諦めて店に戻る。
(そうよ…ユフィだって居るんだもの…必要なのよ)
自分に言い聞かせても、何故か言い訳がましく聞こえる。
「ティファ。」
呼ばれて、いつの間にか目の前に居たシェルクに慌てて目をやる。
「彼は…ティファの配偶者なのですか?」
「え…えぇ、そうよ。…いえ、みたいな者かしら…」
しどろもどろに答えながら、ティファはハッとなる。
「うれしいわ、ティファって呼んでくれて。」
シェルクは相変わらず無表情のままだ。
「別に…敬称で呼ばれるのは、場合によっては不愉快だという事に気付いただけです。」
彼女の言葉が自分の亭主のあんた呼ばわりを指しているとは、
少々逆上せ(のぼせ)気味の今のティファが気付くはずもなかった。

つづく。

433:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/07 20:00:30 UCvvQp33O
>>427
乙です。シェルクが魔コウを浴びなくても大丈夫な理由を補完させてもらいますた。
ティファの名前を呼ぶシェルクがよかった。あと真っ赤になるティファが可愛いいっすw
こういうほのぼのした雰囲気のも読みやすくてイイ。

434:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/07 21:04:54 ADVKEbNVO
夢見がちクラティGJ!!w
ティファテラカワイスwww
これからも期待してるぜ!!頑張れ!!
ヴィンセント心配してるユフィ…たまんねぇww

435:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/07 21:55:09 AUCR/6ne0
ヴィンセントが自分庇ってライフストリームに捕まって
魔コウ炉→オメガに引きずり込まれるの目の前で見てるしなあ。
そりゃ心配するよなー。メンバー中一番そういう情深そうだし、ユフィ。

436:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/08 11:28:19 /QTLITqR0
>◆BLWP4Wh4Oo氏
乙華麗です
一生懸命ホウキで掃こうとするシェルクタソとクラティに萌えた

437: ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/08 19:56:20 c+B62ajG0
がちゃぽんクラウドの首から下だけ落として、
凹んで帰って来たら皆様の暖かいお言葉!ありがとうございます(つд`)・゚・
まだまだ続きますが、どうかお付き合い下さいませ。



438:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/09 01:07:57 gBvHIEJCO
がんばれ

439:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/09 02:09:03 RNVXJWc10
DC後良い!乙です。
続き待ってます(´ω`)

440: ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/09 12:03:08 QVPcUnlB0
>>435
昨日再プレイしていて丁度そのシーンを見ました。
一度目の時はストーリーを追うのに精一杯で、あまり印象に残りませんでしたが、
二度目でヴィンセントが真っ先にユフィを庇って突き飛ばしてるのに気付きました。
オリジナルでは分からなかったヴィンセントの魅力が再認識されて、
そう言った意味では自分内ではDCはネ申ゲームになりつつあります。

>>438
頑張ります・゜(つД∩)゜・。

>>439
ありがとうございます。

では、少しですが保守がてらの投下です。

441:DC後 【22】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/09 12:03:48 QVPcUnlB0
>>348-354 >>360-362 >>416-420 >>427-432の続きです。

「私はちゃんと名前で呼びました。だからどうして…」
シェルクが言い終えない内に、弱々しくバスルームの扉が開く。
「あ~死ぬかと思った…」
まだ青い顔でフラフラとユフィが出て来た。
ティファは、ちょっと待ってね、と言い残し、ユフィに歩み寄る。
「あれ?クラウドは?」
「ミッドガルに戻ったわよ。」
「ちぇーっ!なんか言ってから戻れよな~!」
ユフィはいつもの右手でシュシュッとやる、が、すぐにへたり込んでしまう。
「無理しないで。」
ティファが屈んで、ユフィを助け起こし、
さっきまでシェルクの指定席だった窓際の席に座らせてやる。
「アタシも戻る!アタシが居ないと、ヴィンセントの奴、見つけられないじゃん!
なのに、シドもバレットもさ!アタシを邪魔者扱いして~!」
「それは違うわ、ユフィ。」
ティファの言葉に、ユフィは唇を噛んで、肩をすくめる。
「分かってるんでしょ?みんなあなたを心配してたの。」
「アタシは平気だよ!?」
「バイクに酔っただけじゃないでしょ?足下、フラフラだったわよ。」
ヴィンセントと一緒にカオスの中心部まで行き、人知外の物を見聞きしてきた
ユフィは自分で気付かない内にダメージを蓄積していたようだ。
「ヴィンセントなら大丈夫だから、ここで一緒に連絡を待ちましょ?」
「いーやーだっ!」
ダダをこねるが、いつもの子供っぽい表情ではない。
「だってさ、アイツ…アタシのこと、何度も庇ってさ…」

442:DC後 【23】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/09 12:05:37 QVPcUnlB0
シェルクにはユフィの言動が意外だった。
だが、姉がアスールのせいで植物状態に陥った時の彼女の反応を思い出し、
悲しい事は悲しいと素直に表現する人物なのだと思い直す。
(表現…?違う…もっと自然な…)
あれは感情をアウトプットするというより、
勝手にわき出して来ているとでも言う方が正しい気がする。
さっきクラウドに対して腹が立ったこと、ティファにからかわれて恥ずかしかったこと。
ほんの一日の間に色々な感情が思い出された。

“それが、人、なのだろう”

ここに居ない彼の言葉が浮かぶ。
「そうね、ヴィンセントはそういう人だもんね。」
ティファの相槌に、ユフィはスン、と鼻を鳴らす。
「大体さ、アイツ…アタシよりジジィのくせして…無理しんなっつーの!」
「ユフィ。」
ティファが優しく諌める。
「ゴメン。」
「彼が無茶ばかりする所を見てたから、心配なのね?」
ユフィは答えない。
頷きもせず、何かを堪えている様にテーブルの上をじっと睨んでいる。
「ティファ。」
「ん?」
「シャワー借りていい?…もう、ホコリと汗でぐっちゃぐちゃ。」
「いいけど、お湯は出ないわよ?」
「平気。」
ユフィはえい!と勢いをつけて立ち上がる。
「真冬でも、滝に打たれて修行してるからね!」
「本当かしら?」
本当だよ~と、ユフィはおどけて顔をしかめてみせる。
「んじゃ、一風呂浴びて来ますか!」
ユフィはヒラヒラと手を振り、再びバスルームに消えて行った。

443:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/09 16:11:28 kQ02CKGZ0
ユフィ萌えw

444:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/09 20:34:39 NKIq9mAM0
どうでもいいが「それが、人、なのだろう」という台詞を見て
某ゲームでエンディングに敵役が吐いて行く台詞を思い出したのは俺だけですか。

「優しいのだな、ラカン。きっと、それが人であることの意義なのだろう」

445:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/09 21:08:01 ho+L9GPU0
突っ込んだらいかんのかもしれんが
カオス内部ってのはオメガ内部の間違いだろうけど
ユフィはオメガ内部にも入ってないよな?
零番魔コウ炉行ってネロの闇にとっ捕まって精神攻撃喰らってダウン、
ヴィンvsヴァイスの時にやってきてオメガ覚醒時に
ヴィンセントに突き飛ばされてそのまま魔コウ炉から脱出、だよな。
オメガが復活したときには外にいたし、オメガの周りにはバリア張られてたし。

446:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/09 21:16:23 d6sIHsJd0
>>445
思ってたけど言わないでおいたのに!!

447: ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/10 00:42:13 aToOPwCv0
>>445
ご指摘ありがとうございます。
読み返したらカオスとオメガと間違ってるし、誤字多いし…ort
仕事が忙しくなるので、今の内少しでも進めようと焦ってしまいました。
急ぐよりも、質を落とさない方が大事ですよね。もっと落ち着きます。

>>446
皆さん、気付かれてますよね。あぁ、恥ずかしい…ort

恥ずかしいけど、誰にも言われないより、指摘して頂いた方が救われます。
何か気付いた事がありましたらよろしくお願い致します。

明日、書き溜めた物をまた投下に参ります。訂正分も合わせて投下し直しますね。


448:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/10 05:45:06 zv2alniz0
>>DC後 ◆BLWP4Wh4Oo
ユフィがエエ娘だー!
6章終盤の出来事をシェルク視点で思い出しているところがナイスです。
FF7プレイ当時のユフィの印象を、うまくDCのイベント(特にビンタの動機として)
描いてくれているのが嬉しかった。

>>444
横レス(そして板違いw)ですが。
自ら進んで人の道を外れて歩む事を選んだ者と、
「生きてほしい」という願いから、結果的に人の道から外れた存在にされたヴィンセント。
彼らの背負っているテーマって似てると思います。どっちも最後は飛んでいくところとかw


そういやネロの闇の中からユフィとシェルクを救出したんだから、ついでにケット・シーも
救出してやってくれないものかと思…わないかw

449:鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅤ(17)
06/04/10 05:51:07 zv2alniz0
>>375-379より。
----------

                    ***

 額に多量の汗を浮かべ、肩を上下させて荒く呼吸を続けるリーブに肩を貸し、
彼を支え起こしながらシドは問う。
「おい、何があった!?」
「……ろ、が。……」
 俯きながら答えたリーブの言葉に主語はなく、それどころか言葉にすらなって
いない。事情を聞こうと声をかけたまではよかったが、シドはますます訳が分から
なくなった。
「どうしたんだ!? おい、リーブ!」
 気絶するほどの衝撃ではないにしろ、ケット・シーがもたらす影響というのは
少なからずリーブの身体にも及んでいた。シドや、まして何も知らないシェルクが
戸惑うのは仕方のないことだった。
 そもそもリーブがこの能力について、これまで―神羅時代の同僚や上司は
もちろん、3年前ともに戦った仲間達にさえ―詳しい話をしたことは無かった。
何も知らない彼らから見れば、特に外傷を負ったようにも見えない男が、なんの
前触れもなく突然苦しみだしたのだ。そんな状況を目の当たりにして、驚くなという
方が無理だろう。
 リーブの“能力”とは、ある特定の条件を満たした無機物に命を吹き込むことが
できると言うもので、つまりケット・シーは完全な遠隔操作ロボットではなく、リーブが
命を吹き込んだ文字通り“分身”なのである。だから分身が受けた衝撃の一部を、
本体であるリーブも感覚として捉えることができた。零番魔晄炉の最深部でケット・シーが
見た光景をリーブが知り得たのもこのためだ。

450:鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅤ(18)
06/04/10 05:55:47 zv2alniz0
 しかしこの能力自体、リーブ自身も完全には理解できていない部分が多くあった。
だから語らないのではなく、語れないのだ。
 皮肉にも結果的にはこのことが、リーブの身に及んだかも知れない危険を回避する
ことにもつながった。下手をすれば都市開発部門統括責任者という立場ではなく、
ヴィンセントやレッド13のように宝条の被験体として神羅ビルに身を置く運命が待って
いただろう。あるいはシェルクのように、適性者としてディープグラウンドへ送られていた
かも知れない。もしそうなっていれば、この能力を目覚めさせることもなく、命を落とした
可能性だってある。
 いずれにせよ、今こうしてこの場所にいることは無かっただろう。
「す……みま……、せ」
 口を開けば出てくるのは言葉を成さない掠れた声だけで、シドからの問いかけにも
まともな返答をできずにいた。頭の中には明確なビジョンとして答えが見えているというのに。
 迫っている危険を知りながらも、それを伝えられないもどかしさは、まるでそれ自体が
気道を塞ぎ呼吸を妨げている様だった。
「だーっ、もういい分かった! 分かったからとりあえず黙ってろ!!」
 リーブの姿を見かねてそう言ってしまったのはいいが、シド自身なにが分かったのかは
分からない。強いて言えば、こんな状態のリーブから何かを聞き出そうというのは間違って
いる、という事は分かった。

451:鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅤ(19)
06/04/10 05:56:56 zv2alniz0


「…………」
 シェルクは黙ってふたりに背を向けた。彼らの姿を目の当たりにしていると、なぜか
居ても立ってもいられなかった。一刻も早くこの場を立ち去りたい、そんな衝動に駆られた。
 ―なぜだろう?
    人間の死
    そんなものには、これまで数え切れないほど立ち会って来たはずなのに。
    今さら……。
(……今さら……?)
 ―今さら、何だと言うのだろうか。目の前で苦しんでいる男が死んでも良いとでも?
    それでどうなりますか? 何が得られるのですか?
(…………)
 当初、エンジンルームへ行くのは自分だった。それを阻止し代わりにケット・シーが
エンジンルームに向かった。その結果として今、目の前に広がる光景がある。
 「ケット・シーは、ふつうのロボットには搭載されていない"感情"を積んでいます」
 「彼らのデータは、私の記憶を介して蓄積されています」―先ほど、リーブ=トゥエスティの
語っていた言葉をシェルクは思い出していた。
 やがてシェルクの中で、点在するデータが関連付けされていく。こうして導き出された仮説が
事実だとすれば、恐らくケット・シーとリーブ=トゥエスティは同期していると考えることができた。
残念ながらその構造やシステムまでは皆目見当もつかないが。ネットワークに意識のみを
潜行させるシェルクの能力と似ているか、とても近い存在の様にも思える。あるいは、まったく
逆なのかも知れない。
(それは、つまり……)
 とにかく今は急がなければ。そんな使命感にも似た思いが、シェルクの足をエンジンルームへと
向かわせた。

452:鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅤ(20)
06/04/10 06:02:07 zv2alniz0


 無言で立ち去ろうとする少女の背中を、シドは何も言わずに見送ろうとした。
しかし、リーブはそうする訳にはいかなかった。整わない呼吸、たとえ肺の中に
残った空気が尽きるとしても、声を絞り出そうとした。
 エンジンルームにはネロがいる。いくらシェルクがツヴィエートの一角を成す程の
力の持ち主だとしても、ネロには―彼の持つ闇の力には敵わない。彼女を行かせる
のは危険すぎる。
「い、けま……せ、ん……シェルクさん!!」
 たとえここで自分が向かったとしても何の戦力にもならないだろう。かと言ってシドを
行かせるわけにはいかない。ここで軸となる戦力を失えば、魔晄炉破壊の任務を遂行
する人間がいなくなってしまう。先に降下している地上部隊は苦戦を強いられている、
もはや戦況はとても楽観視できる状態ではない。
 となれば、なおさら今ここで彼らを失うわけにはいかなかった。
 考えるまでもない、答えは1つだ。
 自分の身を支えていたシドの肩を退けて、リーブは通路の壁を支えにして立ち上がる。
視線はまっすぐ前方に向け、足下は決して見なかった。まるで何かに取り憑かれたように、
エンジンルームへ向けて身体が動く。
 そんな憔悴しきったリーブの姿を目の当たりにしたシドだったが、目の前で何が起きて
いるのかは未だ理解できずにいた。彼がなぜ苦しんでいるのか、どうしてそこまで必死に
エンジンルームを目指そうとしているのか。
 しかし考えても埒があかない、理解しようとする前にシドは立ち上がると背負っていた槍の
柄をリーブの眼前に突き出した。狭い飛空艇内の通路で、今のリーブの前進を妨げるには
それだけで充分だ。

453:鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅤ(21)
06/04/10 06:07:58 zv2alniz0
 突き出された槍に手をかけて退けようとするリーブに、シドは言い放った。
「おいてめぇ、……出撃前のオレ様の話を聞いてなかったのか!?」
 その問いにリーブは答えなかった。もちろんシドの戦声を聞いていなかった訳では
ない、むしろ思いはシドと同じだった。

 ―これは、生き残るための戦い。

 だからこそ、シェルクを連れ戻さなければならなかった。
 しかしこの男―シド=ハイウィンドに言葉だけで説明しようとしてもムダなのだ。
それは3年前の旅でリーブも心得ている。シドにとって重要なのは言葉ではなく、
思いなのだ。
「彼女を、行かせる訳には……いきません」
 思いを伝えるには、それだけで充分だった。
 その言葉に、シドは「……そうか」と言ってゆっくり頷いた。しかしそれは、同意を示す
ものではなかった。
「だがオレ様もなぁ、お前を行かせるわけにはいかねぇんだよ」
 そう言って乱暴に胸ぐらにつかみかかると、怒鳴るようにしてシドは続ける。
「いいかリーブ、よぉーっく聞いとけ。
 確かに飛空艇師団への出資者はてめぇだ。だがな……飛空艇の中ではオレ様の
指示に従ってもらうぜ。できねぇなら今すぐ、この艇から降りろ!」
 旧ミッドガル領空付近を飛行中の艇から、ホバーやパラシュートもなしでどうやって
降りろというのか。しかも地上は現在交戦の真っ最中だ。それはどう考えても明らかに
自殺行為だ。
 無論シドとて飛空艇のパイロットとしての知識と経験は豊富にある、自分が言っている
ことが無茶苦茶なのは百も承知だった。だが、リーブに向けられた彼の目は真剣その
ものだった。
「離……」
 その手をどけてくれと言おうとしたが、声は続かなかった。
「大体なぁ、これから地上に降りて魔晄炉爆破するんだろうが?! 部隊を誰が先導すんだよ? 
……空ならともかく、オレ様はミッドガルの構造なんざ知らねぇぞ」
「し、かし」

454:鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅤ(22)
06/04/10 06:13:29 zv2alniz0
 なおも反論しようとするリーブを一瞥して、シドはため息を吐いた。胸ぐらを掴んでいた
手の力が緩められ、解放されるものだと安堵した。
 しかし次の瞬間、腹部に強烈な痛みが走る。
 その一瞬、リーブの目に見える世界がまぶしく輝いた。直接的なこの痛みは、恐らく。
「……、シ……ド?」
 全身から力が抜けていく。両足と壁、ふたつの支えを失ったリーブは、物理法則に従い
床へと倒れ臥した。どさりという音だけがやけに大きく聞こえた気がする。
 倒れた後、痛みよりも強く感じたのは頬全体に広がる冷たい感覚だった。白光した視覚から
得られる情報はなかったものの、腹部を殴られそのまま意識を失うまでの間、リーブは驚く
ほど冷静に自身の状態を捉えていた。
 気絶する。そう認識した頃には視界を覆い尽くしていた白光は収まり、今度は一転して闇が
広がっていく。
 徐々に視界を浸食していく闇の中で、彼の内に流れ込んで来たのはケット・シーからの声。
たくさんの思い。
 この時になってようやく、リーブは自身の持つ能力の本質に気づいたのかも知れない。
(……ケット・シー、は……)

 ―おっさん。オモチャのわいに命をくれて、おおきに。
    また……
    …………。

 しかし最後までその声を聞くことなく、リーブの意識は途切れた。
----------

455:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/10 13:48:27 5fgW9QZKO
保守

456:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/10 17:05:33 75RVQt4P0
鼓吹士続き、待ってましたっ!!
インスパイアの実態、興味深いです。
ケット・シーは……??
更に続きを待ってますー!!

457:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/10 17:40:13 aToOPwCv0
>>449-454
シドの、乱暴だけど、リーブを心配して止める所がすごくいい!
ギリギリな所でのこの二人のやり取りがすごく好きです。
ケットの最後の言葉も泣ける…続きを楽しみにしてます!

458:DC後 【22・23の訂正】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/10 17:43:44 aToOPwCv0
>>441 の訂正です。
書き直したのを全部貼ろうかと思いましたが、長くなるので訂正箇所だけで失礼します。

×ユフィはいつもの右手でシュシュッとやる、が、すぐにへたり込んでしまう。
○ユフィはいつもの右手でシュシュッをやるが、すぐにへたり込んでしまう。

×ヴィンセントと一緒にカオスの中心部まで行き、人知外の物を見聞きしてきた
ユフィは自分で気付かない内にダメージを蓄積していたようだ。
○敵地中枢まで行き、人知外の物を見聞きしてきたユフィは
自分で気付かない内にダメージを蓄積していたようだ。

>>442
×「大体さ、アイツ…アタシよりジジィのくせして…無理しんなっつーの!」
○「大体さ、アイツ…アタシよりジジィのくせして…無理すんなっつーの!」

>>448
DC内でのユフィはおちゃらけ担当にされてしまって、物足りなくて。
素直でストレートに怒ったり心配したり…そんなユフィのが書きたかったんですよ。

459:DC後 【24】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/10 17:47:27 aToOPwCv0
>>348-354 >>360-362 >>416-420 >>427-432 >441-442の続きです。

「心配…してたんですね。」
ユフィがバスルームに消えた後、シェルクがぽつりと呟く。
「そうね。信じてるけど、心配なの。矛盾してるようだけど。」
「私も心配しています。」
「私もよ。」
ティファが微笑む。
「さてと…ユフィの着替えを出してあげなくちゃ。」
ティファはそう言って、階段を上りかけ、足を止める。
「あ…シェルク、さっき何か言いかけなかった?」
「いえ…別に。」
ティファはそう?と訝しげな顔をしたが、
後でゆっくり聞こうと思い直し、部屋に着替えを取りに入る。
残されたシェルクは、クラウドの持って来た段ボールからカプセルを一つ取り出す。
胸の部分のを外し、付け替える。
背中のもそうしようとして、思い留まった。
もう魔晄エネルギーはないのだ。
仮に調達出来たとしても、次に手に入るのはいつになるか分からない。
これだけの量でどれだけ活動出来るかは分からないが、
(少しでも長く保たせなければ…)
残りのカプセルを戻そうとして、箱の底に別の物を見つけた。

460:DC後 【25】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/10 17:48:40 aToOPwCv0
(何…?)
手に取ろうとした途端、バスルームの扉が開く。
「ティファーっ!着替えー!」
バスタオルだけを纏った(まとった)だけのユフィがガチガチと歯を鳴らしながら出て来た。
「うっひゃ~!寒い!氷水でも使ってんじゃないの?」
身体を縮込ませ、足をバタバタと踏みならす。
さっき言っていた事と、現在の行動には大きな矛盾が感じられたのと、
ユフィの様子がおかしくもあり、シェルクが思わず吹き出す。
「あーっ!笑ったな!」
目敏く気付いたユフィが拗ねる。
その顔を見て、シェルクはさっきティファが自分を笑った理由が分かった気がした。
ここに来る時に纏っていた毛布が椅子に掛けてあったのを思い出し、
それをユフィに手渡してやる。
「あ…ありがと。」
少し赤くなりながら、ユフィがそれを受け取る。
階段を下りて来たティファがユフィの様子を見て吹き出す。
「なぁに?冷たい水は平気じゃなかったの?」
「だってさ~、雪ん中で滝に打たれるのって意味あると思えないもん。」
「やっぱり、サボってたのね?」
シェルクも声には出さないが、やはりそうなのかと納得してしまう。
「もぉ、いーじゃん!ねぇ、着替え貸してよ。」
「私の部屋の、ベッドの上に出してあるわ。」
ユフィはやかましく階段を上って行ってしまう。
ティファはやれやれとそれを見送ると、例の段ボールを抱えてその後に続く。
箱の中身を確認しようと思っていたシェルクは、
なんとなくそれが言い出せなくてそれを見送った。

461:DC後 【26】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/10 17:51:07 aToOPwCv0
部屋に入ると、早々に着替えたユフィが何やらブツブツ言っている。
「なぁに?」
「大きいよ。」
「そのパンツ、ウエストの内側に紐が付いてるの。それで絞って…」
ティファは、色が気に入らない、胸が余る、等等、
やかましいユフィの世話をあれこれと焼いてやり、
最終的にグレイのコットンのパンツに淡いイエローのタンクトップ、
それに白いパーカーを羽織る…という格好に落ち着いた。
「ねぇ、ユフィ。ミッドガルに戻りたかったら、今度クラウドが来た時に
また連れて行ってもらえばいいわ。それまでここで少し休んで行きなさい。」
「それまでに…見つかるかな。」
「きっと見つかるわ。」
ユフィはくるりとティファに背を向ける。
「しょーがないなぁ。それまで居てやるか。」
泣いてる顔を見られたくないんだろう、ティファはそう思い、
「少しこの部屋で休んでらっしゃい。私、夕飯の支度をしてくるから。」
そう言って、部屋を出て、ドアを閉めた。

つづく。

462:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/11 11:20:46 m/NGidVeO
イイヨイイヨー
続き楽しみにしてる!

463:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/11 16:40:22 o41VMW0u0
超GJ、楽しみにしてるよ

464:DC後 【27】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/11 21:42:03 uW3vrKUq0
>>348-354 >>360-362 >>416-420 >>427-432 >>441-442 >>459-461の続きです。

一人で降りて来たティファは、ユフィは少し休んでるからとシェルクに伝え、
カウンターに入ると夕食の支度を始めた。
「今夜はね、シチューとサラダとマッシュポテトよ。」
そう言って、大量のジャガイモの入った籠をでん!とシェルクの前に置く。
「全部剥かなくていいの。これくらいかな?」
ティファは適度な大きさの物を5つくらい選び、少し考え直して、更に3個加える。
「パンもお米も手に入らなかったの。マッシュポテトはライス替わりね。」
シェルクに皮剥器を手渡し、掃除のときと同じ様に、作業を細かく教える。
「こうやって、ジャガイモの皮の上で滑らすの。芽があったらここの爪でえぐり取って…」
手袋を取り、ぎこちない手で皮むきを始めたシェルクの向いに座って、ティフは人参の皮を剥く。
作業をしながら、商店は開いていたが流通が滞っており、商品がなかった事を話した。
「だから保存試食総動員のメニューなの。レタスがちょっと萎れ(しおれ)かけね。」
ティファはふと手を止め、シェルクの手元を見る。
「大丈夫?」
シェルクは皮剥き器に苦戦しているようだ。
ふぅ、と小さく息を吐き、皮剥き器をテーブルに置くと、
「あの…ナイフはありますか?」
ティファは小ぶりの包丁を持って来て渡してやる。
するとシェルクはそれを使って器用にするすると皮を剥き始めた。
目を丸くするティファに、シェルクは頬を少し赤くする。

465:DC後 【28】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/11 21:43:25 uW3vrKUq0
「昔…母の手伝いをした時に覚えました。」
その頃と同じ様に包丁が使える事に自分で驚いてしまう。
(もう10年以上前なのに…)
ぼんやりと覚えている台所の風景と母の後ろ姿。
包丁を持たせてもらえたのがうれしくて、
姉と二人で競う様にして野菜の皮剥きをした事を思い出した。
「お家のこと、思い出したのね?」
シェルクは頷いた。
「どんなお家だった?」
首を横に振る。
「そっか…」
黙々とジャガイモの皮を剥くシェルクに、ティファはそれ以上話しかけなかった。
野菜の皮を全部剥いてしまうと、ティファは手際良く料理を作る。
横から眺めていると、簡単な手伝いを次々と言いつけられた。
シェルクがポテトマッシャージャガイモと格闘していると、表で賑やかな子供の声がした。
「帰って来たようね。」
ティファは料理を中断し、手を拭いて出迎える。
「ティファ!」
「ただいま!」
「おかえりなさい。」
ティファは屈んで両手を広げると、二人を抱きしめる。
二人はティファと会えなかった間に起こった出来事を口々に喋ろうとする。
「ストップ!お話は食事の時にゆっくり聞くわ。まずはお客様にご挨拶して。」
言われて、二人は初めてカウンターに居るシェルクの方を見た。
挨拶と言われ、シェルクもカウンターから出て来る。

466:DC後 【29】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/11 21:44:43 uW3vrKUq0
途端に子ども達の顔が強ばった。
目を輝かせてティファにしがみついていたのが、男の子の方はぎゅっと眉を顰め
唇を噛み締めているし、女の子は怯えてティファにしがみついてしまった。
「どうしたの、二人とも…?」
喜ぶとばかり思っていたティファも、二人の反応に戸惑う。
「その人は仲間だよ。」
シェルクが声のした方を見ると、身体に入れ墨の様な模様を持つ、
赤い豹の様な不思議な生物だった。
声がした所に居るのは、この生物だけだ。
(じゃあ、今、喋ったのは…)
シェルクが目を丸くしていると、その生物はシェルクの足下にゆっくりと歩み寄る。
「シェルクだね?」
ぎこちなく、シェルクが頷く。
「オイラはナナキ。みんなから話は聞いてるよ。あんたに会いたかったんだ。」
「ティファが言っていた、もう一人の“仲間”って…」
「オイラの事さ。驚いたかい?」
ナナキはデンゼルとマリンの方に振り返って、
「この人だよ。ヴィンセントを助けてくれた仲間は。」
“仲間”という言葉がうれしくもあるが、
それよりも子ども達の反応がシェルクにはショックだった。
「さ、分かったでしょ?ちゃんとご挨拶して?」
ティファに促され、二人は顔を見合わせ、
そして漸く小さな声で名乗り、ぺこりと頭を下げた。

467:DC後 【30】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/11 21:45:50 uW3vrKUq0
「二人とも、すぐに夕飯にするわ。上でユフィが寝てるの。起こして来てちょうだい。」
「ユフィ姉ちゃんが来てるの!?」
二人は歓声を上げて、階段を駆け上って行った。
「気にしないでいいよ。」
ナナキは首を伸ばし、シェルクを見上げる。
「あの子達も、ディープグラウンドソルジャーに襲われたんだ。
シェルクの服を見て、それで驚いただけだ。」
「そう…ですか…」
「大丈夫よ、シェルク。」
ティファが優しくシェルクの肩を抱く。
「ほら、もう上でユフィと大騒ぎしてるわ。」
言われて思わず天井を見上げる。
二人はなかなか起きないらしいユフィのベッドに乗ったり、大声を出したりして大騒ぎだ。
「シェルク、窓際のテーブルにテーブルクロスを掛けてくれる?」
物思いに沈むシェルクにティファが声を掛ける。
「ティファ…私…食事は…」
「食べなきゃダメよ。」
「でも…」
「子ども達の事なら、本当に心配ないわ。むしろ…」
「…?」
「心配なのは、むしろあなたの方ね。きっと子ども達に質問攻めにされるわ。」
「特に、男の子の方はやっかいだよ。」
何の事か分からないシェルクの手にテーブルクロスを手渡す。
「さ、これを広げて来てね。次は、カウンターに置いてるグラスを並べて。」
シェルクは何も言えなくなり、ティファに言われるままにテーブルクロスを広げた。

468:DC後 【31】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/11 21:47:00 uW3vrKUq0
「シェルクって、強いの!?」
テーブルに座って“いただきます”と言って、全員がスプーンを持った途端、
デンゼルの口から出た第一声がこれだった。
さっきの怯えた顔はどこへやら。
「デンゼル、いきなり失礼よ。」
マリンがたしなめる。そして改めてシェルクに、
「ねぇ、シェルク、シェルクは父ちゃんに会った?」
「マリンだっていきなりじゃないか。」
「強いとか、そんな事レディに聞くものじゃないわ。」
「じゃ…じゃあクラウドには会った?」
「ずっと家にいるの?」
「リーブ局長に会った?」
「シェルクはどこから来たの?」
「シェルクはどんな武器を使うの?」
「こらあああ~っ!」
寝起きで不機嫌なユフィが子ども達を叱る。
「そんなに質問攻めにしたら、シェルクが食べられないじゃない。」
「だって、ティファがお話は食事の時って言ったよ。」
デンゼルがマッシュポテトで口に頬張りながら答える。
当のシェルクはまるで回線が切れてしまったかの様に呆然としている。
質問の内容にも驚いたが、子どもの回復力と言おうか、適応力にも驚いた。
(いけない。質問…答えなくては…)
これでもツヴィエートの一員だったから強いと答えていいのだろうか。
しかし、今回の戦役では悔しいがアスールの言う通り、
情報収集方面でのバックアップがメインで、実戦での勝利はない。
(でも、リーブ局長は“あなたは強いから”と言ってくれた…)
しかし、シエラ号のエンジンルームでネロに破れたわけだし。
悶々と思い悩んでいると、
「シェルク?あんたもひょっとしてマジで考えてない?」
気が付くと隣に座っていたユフィが顔の前で手をひらひらさせている。

469:DC後 【32】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/11 21:48:25 uW3vrKUq0
「シェルクはネットワークのプロフェッショナルよ。
でもヴィンセントが手こずるくらい、とても強いから、
お行儀の悪い子はシェルクにお仕置きして貰う事にするわ。」
すっげー!と叫びかけてじろり、とティファに睨まれ、デンゼルは肩を竦めた。
「ねぇ、ティファ。」
落ち着いた所で、ナナキが口を開いた。
因にテーブルに座れない彼は、その横でお膳の様な小さな台の上に
可愛らしいランチョンマットを敷いたという、マリンの特製テーブルを使っている。
「オイラも、ヴィンセントが見つかるまでここに居ていいかい?」
「大歓迎よ。」
子ども達と、ついでにユフィが歓声を上げる。
「ところでさぁ、ナナキ。」
口をもぐもぐさせながらユフィが尋ねる。
「アンタ、いつもメールの返信くれるけど、どーやって打ってるの?」
「どうって…普通だよ。」
「アンタの普通と、アタシ達の普通じゃ違うよ。」
食事の途中だけど…と、ナナキは前足の付け根の腕輪(?)から携帯を口でくわえて取り出し、
床にそっと置き、口と前足を使って器用に電話機を開いた。
そして、爪の先で器用にボタンを押して見せる。
「へぇ~!器用だね!」
「器用どころか、ユフィよりよっぽど使いこなしてるよ。
ユフィ、『お』って打つのに、『あ』を5回押してるだろ?」
「な…なによ、他に方法があるの!?」
「オイラはポケベル入力だから、ユフィより早いよ。」
ユフィは手をワナワナと振るわせ、本気で悔しがっている。

470:DC後 【33】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/11 21:49:50 uW3vrKUq0
「最近、アンタ生意気だよ!」
ナナキはどこ吹く風だ。
「こう見えてもオイラ、ユフィより年上なんだけど。」
「ユフィ姉ちゃん。お行儀悪いと、シェルクにお仕置きされちゃうよ。」
デンゼルの言葉に、途端に食卓が笑いで包まれる。
最初は戸惑っていたシェルクも、釣られて笑う。
そして、漸くシチューを口に入れる事が出来た。
口の中で味を反芻してみる。
いつも食べていた戦闘用糧食は同じメニューばかりで、
しかも飽きが来ないようにする為、味付けは薄いくせに塩分が多かったのだが、
(…おいしい…)
10年ぶりの家庭料理はシェルクには随分と濃い味に感じられた。
しかし、ずっと忘れていたハーブや、新鮮な野菜の味が次々と思い出された。
そして何よりも、この雰囲気。
(団欒…)
「お味はどう?」
ティファに聞かれて、今度は素直に答えられた。
「とても…おいしです。」

つづく
===========================================================
>>462 >>463
ありがとうございます!続きもどうか楽しみにしてて下さいね。

無駄にエピソードを入れ過ぎて長くなってしまいましたが、
投稿人、また書くのが楽しくて止まりません。
ごめんなさい、長くなりますがどうかお付き合い下さいませ。
今週はここまでです。週末、もしくはその次の週末にまた参ります。

471:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/12 00:56:08 H461OTbL0
シェルクイラネ

472:413
06/04/12 14:45:43 8QKd/EujO
>>421
ありがとうございます!
ちょっと心配だったんですがそう言って貰えると嬉しいです。


書き上げたんですが、今投下されてる方のお話が終わってからの方が良いですよね?


473:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/12 15:11:13 fbPJkYEt0
スレの流れ見てもらえればわかると思うけど…今連載中で投下してる人が2人いる。
だから終わってからの方が良いとかは関係ない。

474:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/12 17:00:18 oXRXCOd50
>>413
はやく見たいっ!投下キボン(;゚∀゚)=3


475:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/12 17:24:38 fn18U9FyO
レスアンカーと通し番号あった方が分かりやすいので、投下の際は気に留めて頂ければ幸いです。
(詳細は>>1-4)
期待sage!

476:470
06/04/12 23:33:35 TpPFOUcq0
>>472
むしろ自分のせいで投下しにくくなってるのでは…と心配してました。
楽しみにしてましたので、禿上がる程投下キボンヌです。


477:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/13 16:05:18 pWcWANy10
保全

478:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/14 02:03:37 DtXI7vQS0
とりあえず保守

479:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/14 13:56:35 cjZLP6AKO
保守

480:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/14 23:15:09 MTkz1+YA0


481:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/15 00:21:03 X3ZQ+/hG0
>>DC後 ◆BLWP4Wh4Oo
日常の風景があたたかく描かれているのが和めます。
特に直前まで(街の光景と…ユフィの水風呂もか!?)が冷たさを強調していた(ように感じた)ので
いっそう、温もりを感じるのかも知れません。デンゼルとマリンが相変わらず良いコンビ。
箱の底に残っていたのは何でしょうかね? シェルクにとって魔晄に頼らない
あるいは希望になり得る何か、なのかな。こういう展開好きだな…。続きまってます。

>>472
書ける時、書きたいときが投下し時。
気にせずどんどん投下汁!!

482:鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅤ(23)
06/04/15 00:31:46 X3ZQ+/hG0
>>449-454より。
----------

                    ***

 エンジンルームへの入り口を視界の中央で捉えたシェルクは、ためらわずにロックを
解除し室内に飛び込むと開かれたドアの先に広がる光景を目の当たりにして、はじめて
足を止めた。
 室内は恐ろしい程の静寂と、機械を焼いたためか鼻をつく異臭が充満して所々に火が
くすぶっている。メインエンジンに被弾した様子はなかったはずなのに、おかしいとシェルクは
思った。
 しかし燻っているのが火だけではないことを、シェルクの視覚神経は正確に脳へと伝達する。
「……まさか……」
 視覚から得られた情報を元に、ここで起きたであろう大凡の事態を予測するまでには、
それほどの時間を要さなかった。しかし、それはあり得ない―それは単に“あって欲し
くない”という少女の希望のみを拠にした結論なのかも知れない―だが、その予測
以外にこのような事態が起こることは考えられなかった。
 大きな矛盾をはらんだ思考から、あるいは絶望的な結論を導き出す事から逃れようと、
無意識にシェルクは決して広くはないエンジンルームを見渡し、それを見つけた。
(……ケット・シー……)
 仰向けに倒れ、動かなくなってしまったケット・シー。それはもはや、ただの人形だった。
傷つき血を流すわけでもなく、ただ横たわるだけの人形のはずなのに、それを見たシェルクの
中に静かに湧き出る感情が、確かにあった。

 ―『よっしゃ! そんじゃもう一踏ん張りや!
    わいもサポートさせてもらいまっせ~。一緒にがんばりましょ』

 シェルクは自分に向けられたケット・シーの笑顔を思い出す。それはつい、数十分前の
出来事だったはずだ。
 メディカルルームに現れた奇妙な猫。その正体は、周囲に置かれた機械と中身は変わらない
はずのロボット。けれど小さな体を動かして、妙な口調で話しかけてきた。さっきまで、少女の
耳は確かにその声を聞いていた。

483:鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅤ(24)
06/04/15 00:39:30 X3ZQ+/hG0
 あの時、リーブ=トゥエスティが語っていた言葉が同時に脳裏をよぎる。
「どんな言葉を使って、どう語れば思いを伝えられるのかが分からない」と、
彼はそう言っていた。そんなものは別に伝える必要のないものだと、シェルクは
否定した。それなのに、今頃になってなぜ?
(ケット・シーは……)

 ―「私たちは、これから10年を取り戻すんだ。」

 血を流すこともなく、気がつけばカプセルの中でただ横たわるだけの彼女の姿も、
そう言えば人形のようだった。つい数時間前まで、彼女は話し、動き、なにより
“生きて”いた。
(……お……姉、ちゃん)
 そんな―姉の語った言葉までもが思い出され、シェルクはぎくりと身を震わせた。
「……こんなところで会うなんて、奇遇ですねぇ」
 今度は聴覚が直接捉えた音声に、シェルクは顔を上げた。聞き覚えのある声、だが
そこに懐かしさを感じる訳ではない。
「……ネロ……」
 本当は恐ろしかった。
 同じツヴィエートとして、シェルクは自分とネロの能力差について嫌と言うほど知って
いる。『漆黒の闇』の名を持ち、彼自身ですら制御の利かないという強大な力を持つネロに
対抗するには、シェルクの存在も力も弱すぎた。軟弱な身体に貧相な能力。そんなことは
アスールに言われるまでもなく分かり切っている事だ。
 そんな彼がなぜ、こんな場所にいるのか?
「どうして……ここへ?」
 シェルクの問いに彼はどこまでも淡々とした口調で「不足している分の生命を回収しに
来た」と答えた。ネロにとって人は生物ではなく、エネルギー源、あるいは単なる有機物に
過ぎない。
「ここにいた人達は……」
 聞くまでもない問いが、口をついて出てくる。考えるだけでも恐ろしい、あまりにも残酷な
結論を、自らの手で導き出したくはなかった。まるで答えることそのものが罪であるように
さえ思えた。

484:鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅤ(25)
06/04/15 00:46:39 X3ZQ+/hG0
「おかしな事を言いますね」
 わざわざ聞かなくても、あなたには分かっているはずだ。ネロはそう言って
笑った。事実その通りなのだ、分かっている。ここにいたはずの人達が、どの
ような最期を迎えたのか。考えたくなかった。だから目をそらそうとした。目を
そらした先に、横たわる人形の姿があった。
(!!)
 動かなくなってしまったケット・シーは、けれどシェルクに何かを告げている
ような気がした。
(…………)
 苦痛から逃れるために目をそらして、見ようとしなかった光景がたくさんあった。
 それでも、まっすぐ自分を見つめてくれる人達がいた。
 互いに武器を向けながらも、決して目をそらさなかったヴィンセント=ヴァレンタイン。
 自分に武器を向けられても尚、語り続けたリーブ=トゥエスティ。
 本気で怒りをぶつけてきたユフィ=キサラギ。
 一緒にがんばろうと、笑いかけてくれたケット・シー。
 身に迫る危険を顧みず、それでも最後まで諦めなかったシャルア=ルーイ。

 ―自分が世界でいちばん不幸だなんて、思ってなどいない。
    私は、ただ……。

「見ての通り、既に回収は終わりました」
 淡々と語るネロの言葉は、シェルクの奥深くに眠っていた何かに触れた。
 勝てるか勝てないかなんて問題ではなかった。半ば衝動的にスピアを取り
出し意識を集中する。そんな少女の姿を見たネロは、僅かに首を傾げた。
「……何をする気です?」
「さぁ……私にも、よく分かりません」
 魔晄の力とシェルク自身の能力を湛えた2本のスピアはオレンジ色に輝き
出す。衝動に駆られるまま、シェルクはそれをネロに向けた。自嘲なのか苦笑
なのか分からない、そんな作り物めいた小さな笑みを浮かべながら。

485:鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅤ(26)
06/04/15 00:59:52 X3ZQ+/hG0
 目の前に立っているのは、”仲間”と呼べるほどの存在ではなくとも、これまで
太陽を奪われ死に支配された暗い地の底で、共に生き抜いて来た者。
 これが勝算のない戦いだと知りながら、それでも。
「……ただ」

 ―『それでは、シェルクさん。頼みましたよ』

「いちど受けてしまった頼みを、“反故にするのは気持ちが悪い”ということは、
分かりました」
 そして。その逆も。

 ―「私たちは、これから10年を取り戻すんだ」
 ―『一緒に、頑張りましょ』


 果たされることの無かった言葉たちが、シェルクの内に何度も繰り返して
響いていた。


                         鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅤ<終>



----------
・エンジンルームで倒れたケット・シーを見た時のプレーヤー(=投下者自身)の
衝撃を表現してみたかった。(実際には「リーブ死んだのかよ!!」って衝撃でしたがw)
・前回と今回のテーマは「シェルクの遅い反抗期。」
>>421なんとなく自分もそんな風に思ってました…w)

あんまり恋愛要素を含まない(…無いに等しい)話ですが、
一応DC終了時点までリーブ中心に書いていくつもりなので、今しばらく続きますです。。。

486:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/15 17:09:04 JNcgh6xiO
保守

487:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/15 22:56:28 7F9Gr2yjO
>>485
乙です!おもしろかった。
キャラそれぞれがすごく良い味出ていて読みやすかった。

488:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/16 11:52:27 HdkbS/sm0
ほしゅ

489:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/16 13:33:31 sOVjZS2Z0
18禁書いていい?

490:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/16 23:03:03 sNKH2s3R0
>489
>>3に該当スレがあります。
>>107もご参考にどうぞ。




491:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/17 18:07:18 XtP+Pf1iO
保全

492:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/18 11:59:51 1AROW/1VO
保守

493:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/18 22:07:43 dtNUYMwB0
保守

494:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/19 01:06:34 8EV2z4100
>>485
シェルクの心に芽生えた色んな感情を一緒になぞっていく感じです。
倒れているケットを見て、はっと息を飲んだシェルク。
そこを丁寧に書いて下さって、あぁ、やっぱりケットの
心配をしてくれてるのね…と、うれしかったです。

シエラ号のピンチあり、シェルクとケットシーの交流あり、
おじさん達のガチンコ対決(?)ありで続きがますます楽しみです。

495: ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/19 01:30:52 8EV2z4100
>>481
ありがとうございます。
DCラストでナナキとユフィが座ってるシーンがすごく好きで。
二人はどんな話をしてたんだろう、とか、
男連中がいなくても、たくましくも華やか~な女性陣(特にユフィ!)
が、書きたかったんですよ。

投下前に、投稿が長きに渡りましたので、もう一度お断りをさせて頂きますね。

※DC後、ヴィンセントが戻って来るまでの仲間達のお話です。
※プレイされてない方はネタバレになるのでご注意願います。
※夢見がちなクラティと、シェルクがオリジナルメンバーにどういう風に受け入れられていったか
という話なので、彼女が苦手だったり、 オリジナルメンバーと絡むのがお嫌いな方はご遠慮下さい。

496:DC後 【34】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/19 01:31:29 8EV2z4100
>>348-354 >>360-362 >>416-420 >>427-432 >>441-442 >>459-461 >>464-470の続きです。

食事が終わると、子ども達はてきぱきと食器を運び、
テーブルクロスをランドリーゲージに入れ、
ティファがそれらを手際良く洗って片付ける。
洗った物をマリンが丁寧に拭いて、デンゼルが食器棚にしまう。
あまりにもシステム化されていて、シェルクが手伝う余地すらない。
「まったく、良く出来た子達だよなぁ。」
「本当に良く手伝うよね。コスモキャニオンに居た時だって…あれ?」
ナナキが不意に言葉を切って、店の入り口の方を見る。
「誰か来た。」
「こんな時間に?」
二人の間に緊張感が走る。
「ヴィンセントではないの?」
心配そうにティファが尋ねる。
「匂いが違う。民間用トラックと…一人降りて来た。」
ドアがノックされる。
子ども達を店の奥に下がらせて、ティファがそっとドアを開ける。
「なんだ…おじさん…」
ティファがホッと胸を撫で下ろす。
やって来たのは常連客の一人だった。
「すまないなね、こんな遅くに。」
「ごめんなさい、お店はまだ…」
「分かってるよ。今日はクラウドに頼まれたんだ。」
「クラウドに…?」
そしてティファは、漸く昼間の会話を思い出した。
常連客は、家具屋だったのだ。

497:DC後 【35】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/19 01:34:00 8EV2z4100
「配達が遅くなっちまったけど、奴らのせいで注文が立て込んでてね。
クラウドがどうしても今日中にって言うもんで…あ、ここに受け取りのサインを頼むよ。」
ティファは戸惑いつつも、言われた所にサインをする。
「どうしたんだい?奴らにベッドを壊れたのかい?」
「え…えぇ…」
ティファは自分の背後で家族と客人が耳をそばだてているのを感じ、努めて明るい声で、
「家に…友達が避難して来たの!それで…ベッドが足りなくて…」
「あれ?おかしいなぁ?クラウドは“ティファのだ”って言ってたんだが?」
「い…いやだわ、クラウドったらなんでそんな…」
「どれにする?って聞いたら、“店で一番立派な物”って言ってたよ。幸せもんだねぇ、ティファは!」
恥ずかしさがピークに達したティファはなんと返していいのか分からない。
「あんまり立派過ぎると、部屋に入らないだろうから適当なのを選んでおいたよ。」
「おっじっさ~ん♪」
ティファの背中から上機嫌なユフィが顔を出す。
「ねぇ、クラウドが本当にそう言ったの?」
家具屋の親父は突然顔を出したユフィに驚いたが、
「あぁ、言ったよ。」と、頷く。
ユフィと子ども達は歓声を上げて外に飛び出し、
組み立てる前のベッドの部品を店に運び始める。
「うわぁ~…真っ白なベッドね。お姫さまみたい。」
白いスチールが優美な曲線を描き、マットはピンクだ。
マリンがうっとりと言う横で、ユフィは腹を抱えて笑っている。
「クラウド、すっごい少女趣味!」
ティファはいたたまれず、俯してしまう。
「残念だけどお嬢さん、それを選んだのはわしだよ。ウチの店で一番立派な物だよ。」
そして、困り果てているティファに、
「男ってのは、何を贈れば女房が喜ぶかなんて実は全然分かってないんだよ。
贈られて迷惑な物でも、喜んあげな、ティファ。」
「迷惑だなんて…そう…そうよね…」
からかわれてとても恥ずかしいけど、やはりうれしい。

498:DC後 【36】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/19 01:36:14 8EV2z4100
「喜んで頂く事にするわ。遅くにありがとう。」
「組み立てるのは大丈夫かい?」
「ええ。」
帰る家具屋に礼を言ってから、ベッドを広げて大騒ぎする3人を、こら!と叱りつける。
「夜遅くに大声出さないの。ユフィ、それを私の部屋に運んでちょうだい。」
「え~!?今から組み立てるのぉ?」
「そうでないと、あなたが寝る所がないわよ。」
「なんでぇ?」
「じゃあ、今夜クラウドのベッドで寝る?」
「…いえ…結構です。」
そして、横に居るナナキに小声で、
(それしにてもさぁ…クラウドって相変わらずツメ甘いよね~)
(なんで?)
(どぉーせならダブルにすりゃいいのにさ!)
「聞こえてるわよ。」
ユフィがおそるおそる顔を上げると、手を腰に当てたティファが微笑んでいる。
微笑んでいるが、目が笑っていない。
ユフィは慌ててベッドヘッドを抱える。そして、チラリとティファを見ると、
「ねぇ…アタシさぁ…やっぱ古い方のベッドがいいな。」
「どうして?」
「これ…アタシの趣味じゃないし、それに…」
「それに…なぁに?」
「これで寝たらさぁ~クラウドになんか、呪われそう。」
「ユフィ!」
ユフィはベッドヘッドを抱えたまま、慌てて階段を上ってしまう。
「…もう!」
ティファはやれやれと溜め息を吐き、説明書片手にベッドを組み立てると、
子ども達にシーツや毛布を運ばせた。


499:DC後 【37】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/19 01:37:08 8EV2z4100
新しいベッドで寝るのはどうしても嫌だとユフィがダダをこねるので、
お姫様ベッドにはシェルクが寝る事になった。
しかし、シェルクにはベッド一つで何故こんな大騒ぎになるのか分からない。
「それに、これは大事な贈り物ではないのですか?」
「おかしいかもしれないけど、クラウドのベッドには誰も寝て欲しくないの。」
そして、ティファは人差し指を唇に当てて、
「私以外にはね。ユフィには内緒よ。」
ティファは照れているが、とても幸せそうに微笑んでいる。
「…よく分かりませんが?」
「その内シェルクにも分かる様になるわ。でも、今日はもう休んでね。」
そして、シェルクの肩に手を置いて、顔を覗き込む。
「夜、具合が悪くなったりしたら、すぐにユフィを起こして。」
シェルクが頷くと、ティファも満足げに頷く。
「じゃあ、明日ね。おやすみなさい。」
実際、とても疲れていたので少しホッとして階段を上った。
ティファの部屋にはベッドが2つ並び、人一人がやっと通れる程のスペースしかない。
僅かな隙間を通って窓際のベッドに行く。
ユフィは古い方のベッドで、すぅすぅと寝息を立てている。
食事前に少し眠っていたたようだが、疲労が濃いようで、
食事中も時々あくびを噛み殺していたり、だるそうに肩を回したりしていた。

500:DC後 【38】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/19 01:38:09 8EV2z4100
子ども達も眠ったようで、家の中はさっきまでの賑やかさが嘘のように、しんとしている。
(つい昨日まで、星と…私たちの生存をかけた戦いだったのに…)
激しい戦いと、暖かい団欒とを一度に体験したせいだろうか、
「私も…疲れました…」
誰に言うでもなく、そう呟くと、シェルクはベッドに横になった。
地下に連れ去られてから、眠る場所と言えばずっと無骨なパイプベッドに固いマットレスだった。
いや、ベッドで眠れればいい方で、一晩中カプセルの中だったり、
手術室でたくさんの機械に繋がれて何日も過ごしたり…
それが今や“お姫さまみたい”なベッドの上だ。
お陽様の匂いのする洗い立てのスーツに柔らかい毛布…
それだけでも充分なのだが、やはり気持ちが華やぐ。
ふと動かした視線の先に、例の段ボールがあった。
(明日こそ…ティファに聞こう…)
今度は窓の外を見る。
(彼は…いつ戻るのかし…ら…)
彼が戻ったら、何から話そう?やはり、最後に交わしたあの約束だろうか。
そこからすとん、と意識が途切れ、シェルクに10年ぶりの穏やな眠りが訪れた。

501:DC後 【39】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/19 01:40:18 8EV2z4100
とても長く眠っていた様な気がする。
誰かが呼んでいて、それで目を覚ました。
「シェルク、朝ご飯なくなっちゃうよ!」
マリンとデンゼルが顔を覗き込んでいる。
「シェルクはお寝坊さんね。みんなお腹を空かせて待ってるわよ。」
マリンのおしゃまな言い方にシェルクも釣られて笑う。
いや、笑おうとしたが出来ない。
ありがとう、すぐに起きます…そう言おうとしたが、唇が動かない。
起き上がろうとしても、身体に力が入らない。
「…?どうしたの?」
子ども達の笑顔が曇る。
(そんな顔、もうさせたくないのに…)
ちゃんと起きて、心配しないでと言ってあげたい。
なのに、身体の感覚がなくなり、手足がなくなってしまったかのようだ。
舌も痺れてしまって、思う様に動かせない。
「…め…うご…け…ない…」
もつれる舌で、それだけ言うのがやっとだった。
「…ィ…ファを……んで…」
二人は転がる様にして部屋を飛び出すと、大声でティファを呼んだ。
(いつか来ると思ってましたが…こんなに早く来るとは…)
耳はまだ大丈夫なようで、誰かが急いで階段を駆け上がって来る音が聞こえた。
でも、舌はもつれ、顎を動かす事すら出来ない。
これでは話も出来ない。
(…話したい事が…たくさん…あるのに…)

つづく。

502:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/19 15:08:55 yfP5NoRHO
イイヨイイヨー
続きが気になる!

503:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/19 16:35:56 KFAONQ/30
GJ!!
続きはやくみたい~~!!

504: ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/19 23:46:32 8EV2z4100
>>502>>503
ありがとうございます。また週末に参りますねノシ

チラシの裏ですが、クラウドってあまり女心が分からないと言いましょうか、
プレゼントなんか、さんざん外してきたのではないかと思っています。
(ラウディウルフのリングは除きます。)
「そんなことないやいヽ(`Д´)ノ」と思われてる方は
イメージ壊しちゃってごめんなさい。




505:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/20 13:33:54 rYDbZGXkO
保守

506:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/21 11:03:34 g8LEcWoGO
保守

507:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/22 11:18:49 6S+u1Tyq0
保全

508:DC後 【40】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/22 15:31:12 iCTtZy6p0
お断り】魔晄エネルギーに関する記述は投稿人の独自の解釈です。間違ってたらごめんなさいよ。

>>348-354 >>360-362 >>416-420 >>427-432 >>441-442 >>459-461 >>464-470>>496-501の続きです。

「ティファ!シェルクが大変なの!」
ベッドの側でマリンがティファに叫ぶ。
「身体が動かないって…うまく喋れないみたいなの。」
ベッドでいっぱいになった部屋の隙間を通って、
ティファはシェルクのベッドの側で屈み、顔を覗き込んだ。
青ざめ、泣き出しそうな顔でティファを見上げている。
唇が震えていて、上手く動かせないのが分かる。
「ユフィ!そこの箱の中のカプセルを取って!」
その瞬間、シェルクが眉を顰めた。
部屋に入りきれないで入り口で様子を伺っていたユフィは
すぐに箱の中からカプセルを取り出し、ベッドの上を通ってティファに手渡す。
それを受け取ったティファは、シェルクの毛布を剥いで、
空になったカプセルを外そうとする。
「ティファ。」
その様子を見ていたマリンがティファの腕に手を置く。
「シェルク…それを付けるの、嫌みたい。」
「え…?」
ティファは思わず手を止め、マリンを見て、そして改めてシェルクを見た。
「そうなの?」
頭が微かに動いた。


509:DC後 【41】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/22 15:32:40 iCTtZy6p0
ティファは一瞬悩んだ。が、それでも空になったカプセルを外して新しいのに付け替えた。
「分かるわ、シェルク…でも今は…私に時間をちょうだい。それに…」
シェルクの額に優しく手を置く。
「どのみち、カプセルはこれが最後なの。」
シェルクが目で頷いた。
「頑張れる?」
唇の端が少し上がって、笑っているように見えた。
ティファはシェルクの髪をくしゃくしゃと撫でてから、立ち上がり、
「ユフィ、マリン、デンゼルはまずはこのベッドを壁際に寄せて。
ナナキ、クラウドにメールしてくれる?文面は……」
一同はすぐに動き出した。
ティファは箱の底から、もう一つの箱を取り出した。
昨日からシェルクが聞き損ねていた、あの箱だ。
それは、大きな段ボールのほとんどのスペースを占めていた。
ベッドを移動させて出来たスペースに、ティファはその中身を取り出し、広げる。
細いパイプのような物、点滴のパック…
カプセルを付け替えたお陰で、少し頭を動かせる様になったシェルクは、
ベッドの上からそれを眺めていた。
ティファが細いパイプを組み立てると、それは点滴のスタンドになった。
「ユフィ!脈を見て…デンゼル!地下室にプラスティックのブルーの箱があるの。
それを持ってきてちょうだい。マリンは水差しにお水を汲んで来て。」
ユフィはベッドの側にしゃがむと、シェルクの手を取った。
棒の様に細い腕、手は冷たくなっていて、その痛々しさにユフィは唇を噛んだ。
「ティファ、体温も下がってるよ。」
「ナナキ、体温計も!場所はマリンに聞いて。」
「分かった。」
目の前にあるユフィの顔があまりにも辛そうで、シェルクは溜まらない気持ちになる。
「すみ…ません…」
「ばか!謝ってなんかいらないって!脈も上がって来てんだ。心配いらないよ。」
「それ…は…これの…お陰です…」
シェルクの視線の先にはさっき付け替えたカプセルがあった。

510:DC後 【42】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/22 15:35:00 iCTtZy6p0
シェルクはティファの瞳を見つめ返す。
「それはね、私が看護のプロだからよ。」
確かに、シェルクの容態を見ての対応や家族への指示の出し方、
挙げ句の果てには点滴までやってのけたのだ。
「そぉー言えばそうだっけ。」
横でユフィが素っ頓狂な声を上げる。
「クラウドなんてさ、ティファが居なけりゃ未だに廃人だもんなぁ。
シェルク、安心してティファに任せなよ。」
「ユフィ。クラウドが未だに廃人だったら、この星はとっくになくなってたわよ。」
ティファは手を止めず、シェルクの髪を撫で続けてやる。
「クラウドもね…重度の魔晄中毒だったの。他にも色んな…本当に色んな事が重なって…
歩けないし、意識もハッキリしなくって、ひどい状態だったわ。私も、もうダメって何度も
諦めかけたけど、今では元気に子ども達のパパ代わりで、配達屋さんよ。」
ティファの最後の言葉が、シェルクは笑ってしまう。
ぶっきらぼうなあんた呼ばわりのクラウドが、子ども達のパパ代わり…
そして、ティファの言葉通りなら、ひょっとしたら自分も
再び起き上げれる時が来るかもしれないと思える。
「ティファ…」
「なぁに?」
「どうして…みんな私に親切にしてくれるんですか…?私…敵だったのに…
ヴィンセントやWROを手伝ったのも…成り行きで…」


511:DC後 【43】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/22 15:38:19 iCTtZy6p0
「私たちだって、成り行きみたいなものよ。そうね…確かに最初は星を救うためだ!
って強く思ってたし、その気持ちに嘘はないわ。」
「ヴィンセントが言ってました。『私の周りには理屈抜きで飛び出して、
誰かを助けるお人好しばかりだ。』と。これはあなた達の事ですか?」
その言葉にユフィは大憤慨だ。
「な…なんだよ!自分だって、相当お人好しのくせしてさっ!」
ユフィの様子がおかしくて、ティファはくすくすと笑った。
「彼にそう言われるなんて光栄ね。でも…ずっと星のためだと思って戦ってきたけど、
本当は自分のためだって分かったの。大切な人といつまでも一緒に居たいって…
大切な人と…会えなくなるのは嫌…失いたくない…」
ふと、ティファは言葉を切った。ユフィも、ナナキも顔を伏せてしまう。
「上手く言えないわ。でも…私はあなたに元気になって欲しいの。それだけ。」
ティファは明るく言うと、血圧計に目を移した。
「ねぇ、ティファ。」
ナナキが口を開く。
「さっきクラウドの話で思ったんだけど、魔晄エネルギーを浴びるのって、
オイラ達が封印した“古の薬”に似ているんだ。」
「なに、それ?」
ユフィが尋ねる。
「昔、戦いの前に戦士が飲む特別な薬なんだ。それを飲むと魔力も体力も強くなるんだ。
だけど、飲み過ぎたり、飲み続けると…クラウドみたいになっちゃう。
聞きかじっただけだけど、シェルクの力は他のソルジャーと違って、
とても集中力が必要なんじゃないかな?それと、10歳の女の子がずっと地下で
色んな実験をされて来たんでしょ?とても怖かったと思うんだ。」
宝条に捕まって実験動物扱いを受けた時、強がってはいたが、
本当はとても怖かったとナナキは言う。
「だから、能力を高めるのと、ストレス緩和の両方を
魔晄エネルギーに依存してたんじゃないかな?」
「麻薬みたいなものね…」
溜め息まじりにティファが呟く。

512:DC後 【44】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/22 15:41:04 iCTtZy6p0
「でもさ!ってことは、もう怖くないんだし、すぐに良くなるよ。」
「…だと…いいのですが…」
楽観的なユフィの言葉にシェルクは苦笑いしつつも、
「…私も…最初は思っていました…いつかこの服を脱ぎたい…魔晄に頼らず…」
自由に。そう言いかけた途端、シェルクの身体が大きく痙攣した。
「シェルク…?シェルク!」
「ユフィ!押さえて!」
ガクガクと身体をのけ反らせるシェルクを、ユフィが覆い被さって押さえる。
ティファは箱の中から銀色のケースを取り出し、中の注射器を手に取ると、
一緒に入っていたアンプルから薬を吸い取る。
動かない様に腕を押さえて消毒すると、注射をする。
暫くして痙攣は収まったが、シェルクはそのまま昏睡状態に陥った。

つづく。

※チラシの裏です。
ソルジャーになるのに魔晄を浴びるのは、身体を作り替えると同時に、
精神力と言いましょうか、集中力を高めるのではないかと自分なりに解釈しました。
間違っていたらごめんなさいよ。


513: ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/22 15:50:50 iCTtZy6p0
>>509 DC後 【41】 と
>>510 DC後 【42】 の間が抜けてました。

ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。

ライフストリームの渦に落ちて逝って参ります…o)))rt

以下、抜けてた分です。

514:DC後 【41.5】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/22 15:51:24 iCTtZy6p0
「また…話せなく…なる…から…」
ティファは3つの点滴パックをバイパスで繋ぐと、箱の中にあったアルコールを
ガーゼに含ませ、シェルクの左腕の肘の裏側をそれで拭いた。
親指で軽く押して、血管を探すが見つからない。
(落ち着いて…)
少し場所を変えても見つからず、手の甲でやっと細い細い血管を捕らえた。
「シェルク、少し痛いわよ。」
そして、躊躇いなくシェルクの手の甲に針を差し入れた。
傷みに、シェルクが小さく呻く。
「ティファ!」
デンゼルが運んで来た箱を持って来る。
「ありがとう。そこに置いておいて…」
デンゼルは頷くと、心配そうにシェルクを見つめる。
それに気付いたシェルクが、微かに微笑むと、デンゼルは何故か顔を赤くした。
マリンは持って来た水差しをベッドサイドテーブルに置くと、
デンゼルの手を引いて部屋を出て行った。
ティファはナナキから体温計を受け取ると、目盛りを確かめてから
胸元のファスナーを少し下ろして、腋に挟む。
「ティファ…聞いて…下さい…」
「なぁに?」
デンゼルの持って来た箱から血圧計を取り出すと、それを腕に巻きながら答える。
「もともと…カプセルだけでは…足りないのです。」
ティファは血圧計のスィッチを入れると、ユフィの傍らに屈みこんだ。
「どういうこと?」
「私は…他のディープグランウンドソルジャー達と違って、とてもひ弱に出来ています。
魔晄エネルギーも…毎日…全身に浴びなくては身体が保たないのです…」
「それは初めて聞いたけど…あなたが“ひ弱”だとは思わないわ。」
「そぉーだよ!リーブのおっちゃんが頼むくらいだもん。弱かなんかないよ!」
ティファがシェルクの頭を撫でながらは優しく諭すと、ユフィも同調する。
「でも…私…」
「シェルク、あなたが聞きたがっていたこと、答えてあげるわね。
 リーブがあなたが滞在するのに家が最適だって言ってた理由。」

515:DC後 【45】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/22 23:00:15 iCTtZy6p0
【お断り】看病の仕方やなんかは、投稿人の適当な知識です。まちがってたら、ごめんなさいよ。

夜になっても、シェルクは目を覚まさなかった。
ティファとユフィは交代で側についていたが、
血圧や脈を測る以外にはただ見守る事しか出来なかった。
「ユフィ…私、食事の支度してくるわね。」
ユフィは椅子に反対向きに、背もたれを抱える様にして座っている。
「うん、分かった。」
ティファは入れ違いに、マリンが入って来た。
「シェルクは目を覚ました?」
「まだだよ。」
マリンはさっきまでティファが腰掛けていた椅子に
よいしょ、と座ると、持っていた絵本を開いた。
「シェルク、眠ったままでしょ?ご本を読んであげようと思って。」
「あ~…その話なら今のシェルクにはぴったりかもね。」
マリンは声を上げて、その本を読み始めた。
魔女の呪いで100年間眠り続けたお姫様の話だ。
意識がなくなってからずっと、点滴のお陰で血圧は安定している。
身体の力が抜けてしまうので呼吸が浅くなるから…と酸素マスクもされている。
もう必要ないだろうと、ディープグラウンドソルジャーの服も
ティファが用意したパジャマに着替えさせられている。
「あとは…シェルクの気力次第だと思うの。」
ティファはそう言っていた。
マリンが語る物語を聞くともなしに聞いていたユフィだったが、
(もし、シェルクがこのまま眠り続けて目を覚まさなかったら…)
ユフィは慌てて頭を振り、血圧計に目をやる。
その数字を見て、一気に血の気が引いた。

516:DC後 【46】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/22 23:00:59 iCTtZy6p0
「大変だ…!」
慌てて脈を取る。今にも途切れそうだ。
「ティファ!!…マリン、ティファを呼んで来て!」
マリンは椅子から滑り降りると、急いでティファを呼びに走る。
ティファが部屋に飛び込むと、ユフィが必死で心臓マッサージをしている。
「ティファ!血圧が…脈も弱ってるの…」
ティファは箱の中からまた注射器を取り出す。
「強心剤よ。効いてくれるといいけど…」
「効くよ!」
即座にユフィが叫ぶ。ティファは驚いてユフィを見る。
「そうね…ごめんなさい。」
ティファは心臓マッサージを続けるユフィの傍に屈むと、
シェルクの細い腕に注射をする。
子ども達とナナキが心配そうにドアの外から様子を伺っている。
「あ、クラウドだ。」
店の外で聞き覚えのあるエンジン音がして、デンゼルが階下に走る。
扉を開けて、また大きな箱を抱えてクラウドが入って来る。
「クラウド!シェルクが…!」
クラウドが箱を抱えたままティファの部屋に入ると、
昨日とはうってかわって、死人の様に青ざめたシェルクが横たわっていた。
「どうした…?」
「クラウド…」
ティファはクラウドの持っていた箱を受け取った。
「良くないの…意識がなくなって…急に呼吸も心拍数も落ちて…」
箱の中を漁りながらティファが答える。
ふと、見た事のない点滴パックを見つけ、取り出す。
「クラウド、これは?」
「神羅ビルの地下にいた研究者達に話を聞いて、
必要な薬も貰って来た。ティファが持っているのがそうだ。」
「ありがとう…これね。」
ティファは早速、薬を点滴に繋ぐ。

517:DC後 【47】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/22 23:22:45 iCTtZy6p0
「ユフィ、代わろう。」
「クラウドぉ…」
ユフィは涙でぐちゃぐちゃの顔でクラウドを見上げる。
「手ぇ…っ…止めたら、シェルクが死んじゃいそうで…」
「ちゃんと薬を持って来た。大丈夫だ。少し休め。」
クラウドとユフィが代わる。
「ティファ…シェルクがこうなって、どれくらい経つ?」
「朝からよ。」
「シェルクの担当者が呼吸が浅い状態が長くなると良くないから気を付けろと。
脳に酸素が充分行き渡らないと障害が残ったり、手足にも血液が行き渡らなくて、
最悪の場合、切断しなくてはいけない場合もあるそうだ。」
「そんな…」
二人の会話を聞いていたユフィは突然立ち上がると、部屋の外に飛び出した。
そして、台所で何かを物色する物音がし、だだだだ、という
けたたましい足音と共に階段を駆け上って部屋に戻って来た。
手には料理用のオリーブオイルが握られている。
「ユフィ…?」
一体何事かと呆然とする二人に構わず、ユフィはシェルクの足下の毛布を捲る。
「な…何をするの?」
「要するにさ、血行を良くすればいいんでしょ?」
ユフィは手にオイルを垂らして、よく馴染ませるとシェルクの足をごしごしと擦り始めた。
「ウータイ流のマッサージ!目が覚めて、手や足がなくなってたら
シェルクがかわいそうじゃん!」
「ユフィ…」
ティファはユフィの傍に座ると、同じ様にオイルを手に取る。
「私にも、教えてくれる?」

518:DC後 【48】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/22 23:23:18 iCTtZy6p0
子ども達をナナキに任せ、3人は付きっきりで看病を続けた。
クラウドの持って来た薬のお陰で、なんとか持ち直したようだが、
油断すると数値ががくんと下がるのだ。
設備も薬も足りない状態で、心拍数が落ちれば心臓マッサージをし、手足を擦り続けた。
空が白々と明けかけて来ても、シェルクの病状は一向に良くならない。
「WROの施設に運んだ方がいいのかしら…」
クラウドは首を横に振る。
「あそこは…もっとひどい。」
そこが今どういう状態なのか、クラウドの表情を見れば十分だった。
「でも…!リーブに頼んで…なんとかならない?このままじゃ…!」
「ティファ、落ち着いてくれ。」
珍しく取り乱すティファの肩にクラウドは手を置く。
「…ごめんなさい…」
「…見て…」
ずっと手を握っていたユフィが二人を呼ぶ。
「シェルク…何か喋ってる…」
酸素マスクの中の唇が微かに動いている。
「寝言…?夢を見てるのかしら。」
「目…マブタも…ほら!」
睫毛が震えている。
「クラウド!カーテンを開けて!」
ティファが叫ぶ。クラウドはすぐにカーテンを開け放つ。
上りかけの朝日が差し込み、シェルクの顔を照らす。
と、眩しげに眉が寄せられ、睫毛がさっきよりも大きく動いた。
「シェルク!」
ティファとユフィが必死に呼び掛ける。
目蓋が、ゆっくりと開く。
うっすらと開かれた目が、ユフィと、その後ろに立つティファとクラウドを見つめた。
その目が閉じられ、今度はぱっちりと開かれた。頬にも、少しずつ赤みが戻る。
「…良かったぁ…」
ユフィはその場にへたりこむと、すん、と鼻を鳴らした。

519:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/23 01:08:29 WLqn0j8F0
シェルクーー!!
続ききになるなぁw

520: ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/23 01:45:21 SBXo5wMA0
粗忽者のDC後でございます。読んで下さる皆様にご質問。
このままこのペースで書いていたら、【80】くらいまでかかってしまうかと。

1)それでもいいよ。
2)いい加減終われ。

の、どちらがいいですか?
引き延ばし過ぎ、スレ消費し過ぎではないかと気になっております。
ご意見お寄せ下さいませ。

>>519
ありがとうございます。
自分でも早く読んで頂きたくて頑張ってます。
もう少しお待ち下さいませ。


521:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/23 02:04:15 qwbbwwXoO
>>520
それでもいい
スレ消費しすぎ云々は別に気にしなくていいとオモ。書き手あってこその小説スレだし、変に展開を急がず、この調子でマターリ書いたらいいんじゃないか

522:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/23 09:22:52 H0TrvFwKO
>>521と同意見
引き続き期待sage

523: ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/23 20:02:57 SBXo5wMA0
>>521 >>522

ありがとうございます。
一応、話の大筋はあるのですが、投稿人が楽しむあまりエピソードを詰め過ぎて、
スレを独占してるのではないか?他シリーズや、他の職人様が
投稿しにくくなっているのでは?と心配になってしまって。

今回に関してはお言葉に甘えてこのペースで書かせて頂きます。
次回作があれば、その時に考えますね。

また次の週末に参りますノシ そして、他の職人様の光臨もお待ちしてます。

524:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/24 02:08:02 ITA/2Lgu0
>>DC後 ◆BLWP4Wh4Oo
6章終盤、本部施設でシャルアの傍にいたことが描かれているユフィが
(そこにいた時間は長くないかも知れませんが、少なくとも看護に携わっては
いないと思う…という点を根拠に)必死にシェルクを救おうとする描写の中には、
あの時の「奇跡でも起きない限り~」の“奇跡”を意識していたんだろうか? って。
ユフィ視点で読むと、彼女が自分の手で“奇跡”を起こそうとしている姿が
とても印象的でした。
…と言うか、ケット・シー@FF7本編ミディールのセリフが伏線になっいるなんて!!
ケット・シー好きとしては着眼点がすてき過ぎて素直に嬉しいですよw(>>510の2行目)
違ったらスンマセン。

喜びすぎましたw、おとなしく続き待ってます。


それから>>520に関しては自分も(1)で。
書ける時、書きたいときが投下し時。
気にせずどんどん投下汁!!!

525:鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅥ(1)
06/04/24 02:27:19 ITA/2Lgu0
前話:>>482-485
舞台:FF7本編開始の約15年前
備考:「ネオ・ミッドガル計画」再開をほのめかす本編(Disc1神羅ビル)
    でのリーブの発言が今作の根拠。
    古代種エアリスが連れ戻された報せを受けての発言である事から、
    同計画が凍結されたのは古代種2名が脱走した時点(本編開始
    15年前=Disc1エルミナ)と推測。この推測が間違っているとおかしな話にw。
追記:都市開発部門に関してはすべて捏造です。
   :ネオ・ミッドガル計画ってそもそも何なのか、未だによく分かってませんwすいません。
   :今回、前説(言い訳)長くてホントすんません。
----------




 倉庫の隅に捨て置かれていたジョウロを拝借しようとしたが見あたらず、仕方なく
フロアへ戻ってくると、窓辺にたたずむ人影が見えた。その人物は、やれやれと言った
表情でジョウロを傾け水を与えるのと同時に、首まで傾げていた。水と視線が注がれる
先には、1つの小さな鉢植えがあった。
 毎日、毎日。彼女が出社すると決まってこの光景に出会う。始業の2時間以上前には
フロアに着いていたのだが、男はそれよりも前からここにいるらしい。妙な男だなという
のが、彼に対する第一印象だった。何度か声をかけようかとも思ったが、なんだかんだと
いつもタイミングを逃してしまい、そのまま日々が過ぎていった。
 そんなある日。
 この日は朝からどんよりとした曇り空が広がり、まだ始業前で人のいな事もあいまって、
心なしかフロア全体も暗く沈んだように見えた。日中の喧噪が嘘のように静まりかえる
フロアの一角、いつもの場所に彼の姿を見出した。
(また)
 特に何かがあるという訳ではないのだが、実は気になっていた。毎日顔を合わせる彼の
存在そのものももちろんなのだが、彼の行為―鉢植えに水をあげる―というのが、
どうしても腑に落ちない。湿気の多い今日のような日にも、彼は鉢植に水をやり続けている。
(こういう事に口出しするから、お節介だとか言われちゃうんだろうけど)

526:鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅥ(2)
06/04/24 02:39:34 ITA/2Lgu0
 彼女は意を決し、男のたたずむ窓際まで歩き出した。彼の背後まで来たところで、
鉢植えをのぞき込む。それが見えた瞬間、彼女は思わず大声をあげた。
「……ちょっと!!」
 言うのとほぼ同時に、水をやる男の手首を掴むと有無を言わさずジョウロを取り
上げた。
「アナタ何やってるの!? それはもともと乾燥地帯に自生する植物なのよ。そんな
物に毎日、それもこんなに水をあげてどうするの。しかもこんな悪天候の日にまで!
無責任に水ばかり与えればいいって物じゃないのよ」
「……は、はい?」
 いきなり背後からジョウロを取り上げられ、あげく説教のような詰問のような言葉を
浴びせられた男は、驚いて後ろを振り返った。彼の目に映ったのは、黒いパンツスーツを
身につけ、スーツと同じように黒くて長い髪を持った細身の女性だった。
 そんな彼女の勢いに押し切られたような形で、男は謝罪の言葉を口にした。
「す、すみません……」
「……あ。ごめんなさい」
 その姿に思わず我に返った彼女も頭を下げる。
(私はいったい何をしてるのかな……)
 自分の取った行動に疑問を抱きながらも、彼女の口は自然と言葉を紡いでいた。
しかしその声に、先ほどまでの厳しさは見られない。
「乾燥地帯に自生する植物は、根、あるいは茎に水分を蓄えておいて降雨の少ない土地に
順応した機能を備えているの。だから頻繁に水を与えなくても良いし、逆に日差しの少ない
場所では生育に適しているとは言えないわ」
 鉢植えを置くなら場所を変えた方が良いのでは? と提案した。元々オフィスは北向きに
作られているので、休憩室や待合所の方が環境は良かった。しかし、あちらには既に立派な
観葉植物達が置かれているので、男の手元にあるような小さな鉢植えに居場所はなかった。
そのことは、どうやら男も認識していたようで。
「……希望としては、できればここに置いておきたいと思うのですが」
 一度、手元の鉢植えに視線を落としてから少し間をおいて再び顔を上げた男は、申し訳
なさそうに言った。その姿を見た彼女の顔に、はじめて小さな笑顔が浮かぶ。
「そうね。きっと、その鉢植えにとってもここが一番よ」
 笑顔のままで彼女は男の言葉に同意を示すと、次にこう尋ねた。

527:鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅥ(3)
06/04/24 02:44:46 ITA/2Lgu0
「植物にとって水や日光以上に必要な物があるの。なんだか分かる?」
 男はしばらく鉢植えを見つめて考え込んでいたようだったが、やがて小さく
首を横に振った。
「いいえ……見当も付きません」
「それを得るためには、どうやらこの場所が一番適しているようね。ただ……」
 彼女の言葉を遮ったのは、自身のポケットから聞こえてくるやたらと甲高い
機械音だった。「失礼」と断ってから携帯を取り出してディスプレイをちらりと見た
後、またすぐにそれをポケットにしまう。
「くれぐれも、水はやり過ぎないことね」
 それだけを告げて、彼女は急ぎ足でフロアを後にした。
(……なんや?)
 取り残された男は声に出さず呟くと、彼女の出て行った方をじっと見つめていた。



----------
・うまく繋がるかは今のところ分からないのですが、生暖かい目で見守って頂ければ幸いです。
・ちなみにDC公式コンプリートガイドに掲載されている「38歳」はそれほど考慮してません。
 その点あしからずご了承下さい。

528:鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅥ(3)[訂正]
06/04/24 02:49:50 ITA/2Lgu0
コピペミスです。…これじゃ意味が分からないw
>>527最終行訂正
----------
(……なんや?)
 取り残された男は声に出さず呟くと、彼女の出て行った方をじっと見つめていた。
----------



それから524、冷静に考えるとミディールでの発言が伏線なのではなくて、
あの場面でのティファの行動を元にしたお話だということに気づいて
お恥ずかしい限りです。作者さんごめんなさい。
そんな重度の(FF7+DC)中毒症状な自分を看病してもらいたいです、ええw

529:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/24 22:25:47 QC1OqzDC0
GJ!

530:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/25 12:36:00 VEz3Y+FnO
ほす

531:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/25 14:37:03 N4QfYnFH0
筋肉

532:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/25 23:33:15 wkee6stSO
ほすあげ

533:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/26 21:07:15 uj3I8Oh00
保守

534:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/27 00:21:18 veR/SUu20
>>525-528
GJ!
登場した女性はBCのキャラクターでしょうか?
間違ってたらごめんなさい。
ふと思ったのですが、局長は彼も何かを償うかのようにWROの職務に
没頭してますよね。そんな中でも、お花に水をやってるのかなぁ…と、
そんなことを思いました。

535:DC後 【49】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/27 00:35:46 veR/SUu20
>348-354 >360-362 >416-420 >427-432 >441-442
>459-461 >464-470>496-501 >508-509 >514
>510-512 >515-518の続きです。

【お断り】
リーブの『インスパイヤ』という能力の解釈やシェルクやディープグラウンドソルジャー達の
魔晄中毒の見解は投稿人独自の物です。間違ってたらごめんなさいよ。

まだ襲撃の後が生々しいWROの急ごしらえの局長室で、
リーブは次々と送られてくる報告書を見ていた。
世界は再び混乱に見舞われ、送られてくる報告書は
彼に溜め息を吐かせるものばかりだった。
だが、三日も経つと、ごく僅かではあるが、
ちらほらと明るい話題も飛び込んで来る。
「人とは…前に進むものなんですね。」
そして、どこかで聞いた言い回しだと思い、
誰の言葉だったかと思い出そうとする。
「なんで分からへんのや。ヴィンセントはんやろ?」
書類の間からぴょこん、と顔を出したのは、リーブ自身の分身で相棒だ。

536:DC後 【50】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/27 00:37:31 veR/SUu20
「そうでしたね。私としたことが。」
「おっさん、ちょっとは休んだらどうや?疲れてるんちゃうか。」
ケット・シーは今度は反対側の書類の山から顔を出す。
我ながら他愛もない遊びだと思いつつ、ここに籠る前に仲間と話して以来、
交した会話と言えば、報告、相談、指示、のいずれかだ。
(だから…まぁ、ちょっとした息抜きですね。)
隊員達は出払っていて、今はこのフロアには誰も居ない。
この一人遊びを誰かに聞かれる事もないだろう。
「あん時はおもろかったなぁ。」
ケット・シーは机の上でぴょんぴょんと跳ねる。
「艦長があんな事言い出すとは思わへんかったなぁ。」
手を後ろに組んで、机の上をちょろちょろと歩き回る。
「それにしても…実際に旅したのは、わいやけど…
みんなわいに話しかけるみたいにおっさんに話しかけとったなぁ。」
ケット・シーはふと歩みを止めると、リーブを見上げる。
「おっさんも…ホンマはこんな所より、
みんなとヴィンセントはんを探したいんやろ?」
自分を見上げる相棒の表情はどこか寂しそうだ。
「一緒に行きたいのはどっちでしょうね?」
リーブはふっと笑うと、指先でケット・シーの鼻を突つく。
ケット・シーは大袈裟に足をバタバタさせながら両手で鼻を押さえる。
「シェルクさんが心配です。レッド…いえ、ナナキから連絡はありませんか?」
「ホンマに…ワイくらいにはホンマの気持ち言うたらええのに…」
ぽてん、ぽてん、と不思議な足音をさせながら
机の端の充電ホルダーに刺してある携帯電話を取りに行く。

537:DC後 【51】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/27 00:40:14 veR/SUu20
マスターは自分なのに、この分身は時おり
自分の思惑以外のことを喋ってリーブを驚かせる。
『インスパイヤ』という能力はまだまだ未知な何かを秘めているのか、
それとも人が操る故に気持ちの揺らぎのような物を反映するのだろうか?
リーブはそんなことを思いながら電話を受け取り、メールを見る。
「彼は本当にまめに報告してくれますね。」
「おっさんがここから出られへんのを知ってるからや。」
ケット・シーはエエ仲間やなぁ…と言いながら、
うんうん、と何度も頷いて見せる。が、不意に腕組みをして、首を傾げ、
「…せやけど、ナナキはんは一体どないしてメールしよるんやろうなぁ?」
そして、携帯を握りしめるリーブをまた見上げる。
『本部の復旧は後回し』という局長の方針の為、電力不足で部屋は薄暗い。
携帯のディスプレイの灯がリーブの顔を照らしている。
「シェルクはんはどうなんや?」
「意識は戻ったようですね。でも、まだ起き上がるのは無理なようです。」
「一進一退ってとこやなあ。」
「とりあえず、クラウドさんはヴィンセント捜索に戻りました。」
ディスプレイの文字を目で追うと、献身的かつ、
素人とは思えない適格な看護の様子が書かれている。
「やはりティファさんに預けたのは正解でしたね。」
ホンマになぁ…とケット・シーが頷く。
クラウドがティファに言った通り、収容したディープグラウンドソルジャー達は、
皆、魔晄中毒だ。シェルクほど重傷ではないが、人数が多い為、
ベッドも足りず、ろくな治療も受けられないまま床に横たわるだけなのだ。
彼らの治療、社会復帰…課題は山積みだ。

538:DC後 【52】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/27 00:41:43 veR/SUu20
「こんな時にヴィンセントはんがおってくれたらなぁ…
今頃、どこで何してんねん…」
これは、分身に言わせた本当の気持ちだ。
仲間は皆、彼の無事を信じている。
かと言って、悪い予感が過ぎる時がない訳ではないのだ。
早く無事な姿を見たい。
無事でよかったと、肩を叩いてやりたい。
病身のシェルクにも会わせてやりたい。
彼が無事だと分かれば、彼女も元気になるだろう。
「まったく、どこで何をしてるんでしょうね。」
「ヴィンセントはんの事やから『面倒はごめんだ』
とか言うて隠れてるんちゃうか?」
ちゃんとヴィンセントの声色と仕草をマネさせてみる。
ここで漸く我ながら何をしているんだろう、と苦笑いを浮かべる。

しかし。

『面倒はごめんだ』

そう、確かにそう言いつつも、彼は星の為に戦ってくれた。
(しかし、それは人道的な見地であって…)
一度閃くと、後は簡単だった。
「すぐに行って貰いたい場所があります。」
ケット・シーは頷くと、ひょいと机から飛び下り、どこかへ走り去った。

539: ◆BLWP4Wh4Oo
06/04/27 00:51:11 veR/SUu20
>524
ユフィってエアリスが死んだ時もすごく泣いてましたよね。
19歳と言えばまだまだ多感なお年頃だし、
気楽な様でいて実は『仲間の死』にはものすごく弱くて、
そういう状況だとすごく頑張るコではないかなぁ…と思いまして。
>527
ミディールでケットが何を言ったか、アルティマニアを
音読したのですが見つけられませんでしたorz
別の発言と勘違いされたとの事ですが、
その元になった台詞等教えて頂けるとうれしいです。
看病はティファとユフィとどちらに?クラウドももちろん可ですよ。


今回、ケット初書きですが、ご満足いただけるといいのですが。

【チラ裏】投稿人は生粋の関西人です。
関西人から見ると、ケット・シーの関西弁って、ちょっと不自然なんですよ。
なので却って“ケットらしい関西弁”が難しかったです。
ちゃんとケットになってたかな?

540:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/27 05:28:09 Zkf/xx/E0
エアリス「やだっ、この水着はずかしいよぉ」
ティファ「大丈夫だって!ほらクラウドにみせにいこっ!」
エアリス「う…うん」

エアリス「ど…どぉかな?似合う?」
クラウド「///ああ…似合っている」
エアリス「えへへ、ありがと」
ティファ「あー!クラウドってばエアリス見て鼻のばしちゃってぇ!ね、ね!あたしはぁ?にあうっしょ?」
クラウド「お前はいつも下着みたいなもんだろ」
ティファ「ひっど~い!エアリスばっかり~!いいも~んだ!サーファーの子たちとあそんでこよっと!クラウドなんて知らない!」
エアリス「あ、ティファ」
クラウド「ティファなんてほっとけ。エアリス。」
エアリス「でも…」
クラウド「ティファが気を利かせてくれたのがわからないのか?」
エアリス「あ…///」

541:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/27 23:02:31 GjhQOfau0
保守

542:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/28 12:31:58 v4VmnxyTO
保守

543:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/28 14:44:22 MilYJTn/O
イイヨイイヨー
ここ読んでたらリーブ好きになりそうだw

544:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/28 19:52:25 o8UuNOo/O
>>543
嫌いだったの?

545:名前が無い@ただの名無しのようだ
06/04/29 02:43:49 XK8Zvah30
>>535-538
ケット・シー可愛いよケット・シー。
DC1章の事を思えば、リーブの一人遊びとして充分あり得そうです。
それにしても和むなぁ…。(他の方のリーブ話読めるだけで非常に幸せですw)
リーブの提案はどこを指しているんでしょうか? 続き期待sage
 >>539記憶に間違いがなければFF7本編でティファが看病のためパーティーを離脱する際、
 「ティファさんに看病されるなら(クラウドと)代わりたい」という主旨の発言をケット・シーがしてます。
 ティファを気遣いつつ、状況的にそれはギリギリ精一杯の気遣いなんだろうなと。


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