06/03/14 01:40:21 GR9+wlEZ0
動力室に向かう途中、艦橋にいるはずのシドを見て、
クルー達が驚いて振り返り、声を掛ける。
皆、出力の低下や被弾で大わらわなのだ。
そこに艦長がやって来たものだから、みな不安をぶつけてくる。
シドはそれを笑い飛ばし、励ましながら動力室に向かう。
中に飛び込むと、炎が上がっており、ひどい煙だ。
シドは口元を押さえ、煙の中に目を凝らす。
「おい!シェルク!」
咳き込みながら見つけたのは、床に転がるケット・シーだけだった。
「おい!ケット!」
抱き上げたそれはぐにゃりとして、反応がない。
(人形に戻ってる…)
シドはケット・シーを抱えたまま、外に飛び出した。
ケット・シーにダメージがある時、リーブは無事だったろうか?
「リーブ!」
リーブの待機しているキャビンに飛び込むと、
そこにはぐったりと椅子にもたれかかっているリーブがいた。