06/03/05 03:29:05 /nFJ86tL0
前話:>>180-185
設定:依然としてOn the Way to a Smile(AC公式サイト小説)で描かれるリーブ象をお借りしてます。
舞台:DCFF7第1章@WRO本部かどっか
備考:DCFF7第1章教会前広場へ至るまでの経緯を妄想。
BC未プレイのため、ここでは考慮の対象外になってます。
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遠い昔。もうとっくに忘れてしまったはずの、幼い頃の記憶。そんなものが、
ふとした拍子によみがえる事がある。
私の手には今、ライフルが握られている。我々を乗せたトレーラーは敵が
展開するカーム市街の中心へ向けて走行していた。扉を背にし、いま一度
装備を確認する。
『目的地点到達まで、およそ2分30秒。総員、出撃に備えてください』
無線からもたらされる音声に、自然と身が引き締まる。護身用の拳銃なら
まだしも、こんなライフルを手にしたのは神羅勤続時代に訓練と称して持た
されて以来の事だった。
―「モンスターに出会ったら、すぐに逃げましょう。そして大人に知らせ
ましょう。」
それは幼い頃に読んだ本の記述だった。そんなものが、今になって思い
出された。なぜ? よりにもよってこんな時に思い出さなくてもいいものだろうと、
リーブは大きく頭を振った。
カーム市街中心部は、すぐそこに迫っていた。