FFの恋する小説スレPart5at FF
FFの恋する小説スレPart5 - 暇つぶし2ch228:エッジ前哨戦【29】 ◆BLWP4Wh4Oo
06/03/04 12:15:19 5sTf3RY20
>>148-150 >>170-176 >>197-198>>216-217>>221-224から続きます。

非常階段に監視カメラはなく、ティファはなんなく地下12階まで降りる事が出来た。
ここまでは楽に来れたが、ここからはそうはいかない。
踊り場からフロアに抜ける重い鉄の扉をほんの少しだけ開き、中の様子を伺う。
やはり、監視カメラがあった。
だが、天井に設置されたそれを破壊する術をティファは持っていない。
飛び蹴りや、何かをぶつけるにしても、音で見つかってしまう。
仕方がないので、カメラが反対側を向いている間に飛び出し、その真下の壁にぴたりと張り付く。
反対側を向いたカメラが戻って来て、今度は180度逆を向いた隙に、
ティファは向かいにある部屋に飛び込んだ。

最初に入った部屋より広いだけでほぼ同じ作りだ。壁一面のモニターと端末。
「ここね…」
ティファはモニタの側に駆け寄ると、片端から指令書を読んで行く。
どれも、最初の部屋で見た物と同じだ。
他のファイルを開こうとしてみたが、パスワードがかかっている。
パスワードを解析したり、いくつものサーバーを経由されているルートを探る技術がティファにはない。
ここまで来て、手詰まりかと思った所で、最後のモニターに見覚えのないファイルが開いている。
おそらく、閉じ忘れたか、見ている途中で席を外したのか…
(やっぱり、ツイてる…)
ティファは携帯電話から薄型の記録メディアを取り出すと、
カードリーダーに差し込んだ。地図のファイルを別名保存して、移す。
データーを移動させている間に、地図を見てみると、
「ディープ・グラウンド…?何かしら?」
端末を操り、地図をどんどん開いていく。
(いくつもエレベーターを乗り継ぐのね。もっとずっと地下…)
データーを移し終えた所で静まり返った室内に携帯の呼び出し音が響いた。
 着信を見るまでもない。
良いタイミングで電話をくれたと、ティファは着信ボタンを押した。



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