06/03/03 01:13:23 aNeo5d/u0
>>148-150 >>170-176 >>198から続きます。
一方、ティファは、物陰から神羅ビルを伺っていた。
アバランチ時代のお陰で迂回路を知っているとはいえ、
発見されずに辿り着けたのは奇跡に近い。
しかも大多数はエッジに進軍中で、人影もまばらだ。
(ツイてる…)
それでも地下から兵士や兵器ロボットが断続的に出て来るので、
侵入は裏からにする事にする。
(こういうの、ユフィの方が得意なんだろうけど…)
クラウドには探って来ると言ったものの、巨大な神羅ビル跡地の
どこを重点的に探ればいいのか見当も付かない。
もう一度ビルを見上げ、上層部は崩壊がひどいし、
大量の行方不明者が出た地下がやはり怪しいだろう…くらいは分かる。
(後は成り行き任せ…かな?)
とりあえず、裏口を前まで来ると、一瞬にして過去がよみがえった。
長い長い階段、ナナキとの出会い、プレジデントの死…
(そして、エアリス…)
ここには、エアリスを助ける為に来たのだ。
(もうあなたに甘えられないんだよね。)
エッジからもミッドガル…特にこの魔晄キャノンはよく見えた。
それは日常の風景の一部となっていたが、
こうしてその足下に立つと、3年前の戦いがまざまざと思い出された。