06/02/25 01:14:09 MohZOVm80
まるでアバランチとして活動していた頃の様に、壱番魔晄炉を破壊した当時の自分と同じ
事を今になって口にしたリーブの言葉と、その声を聞いた自身の耳を疑った。
「星のために、もう一度いっしょに戦ってもらえませんか?
……具体的な内容はまた後ほど。お引き受けして頂けると信じています」
その後リーブは自らの連絡先を告げた後、通話を終えた。ランプの消えた携帯をぼんやりと
見つめながら、バレットは大きく息をはき出した。
なぜ、今頃になって魔晄炉を?
魔晄炉はおろか、ミッドガルそのものが機能を停止してから数年が経つと言うのに。今さら?
疑問は頭の中をぐるぐると回るだけで、答えが出てくる気配はなかった。
それが癖なのか、バレットは無意識のうちに頭を掻いていた。しばらく考え込んだ末、意を決した
ように再び携帯の発信履歴を呼び出すと、通話ボタンを必要以上に力一杯押したのだった。
「おう、バレットだ!」
5回のコールでつながった相手に、これまた必要以上の大声で呼びかける。
もちろん、彼がこの申し出を断る理由はなかった。
彼らがミッドガルへと続く荒野に立ったのは、それから間もなくのことである。
鼓吹士、リーブ=トゥエスティⅡ<終>
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舞台:FF7AC~DCFF7第2章
備考:FF7の飛空艇イベント(ウェポン近辺)を見てから、
DC12章のムービーを見ると、こんな展開を期待でき…なくもないかなと。