06/01/05 02:11:30 I5fDqB4n0
ω月★日 レノ
自宅謹慎なんてしてると、暇でしょうがねぇ。
イリーナやルードはどうしてるんだろうか、なぜか連絡も取れやしねーし。
不貞腐れてボーっとしてると、色々な事が頭に浮かんでくる。
ツォンさん……いつからああなっちまったんだ……。
昔はもっと冷静で、落ち着いていて、頼りになる人だった、はずだ。
そういえばこんな事もあった。
俺がタークス入りしてから今まで、ツォンさんにはよく怒られていた
理由は遅刻だとか、些細な喧嘩とか
ツォンさんは怒り始めると徐々に興奮してホクロが発光してくる
第一段階で目をカッと見開きぎらつかせ、顔が真っ赤になる。この段階ではまだ説教も流暢だ
第二段階に入ると興奮スイッチがどこかで入り、鼻の穴がプクープクー、ピクピクッとなり、
鼻からフシューと空気が漏れだす。目をギラギラ充血させながら鼻の穴をひくつかせる顔がもうダメ
何とか正座の姿勢で俺はうつむき必死に堪える段階に入る
最終段階に入るともう何を言っているのか分からない
「お前はいつもプルルーッだから私はンゴッゴッなんたらかんたらフリイィィィィィ」
穴という穴から息を吐くと共に奇妙な音が出、吸うと鼻がンゴッゴッと鳴りの繰り返し
興奮すると段々早くなっていくのでンガンガ速度も比例して早まり、本当に何を言っているのか分からないし、
こっちは笑いを堪えるので必死だしで大変だった
最後はついに耐えられず俺がゴバァッと吹き出して終了
ルードもイリーナも私が怒るといつも笑うんだよなぁ、とポツリ不思議そうにもらしていたことがあったけど、
気付いてないのかツォンさん……。
そんな事を思い出していたら、ずっと昔からツォンさんはあんな感じだったという結論に達した。
もういいや。寝よう。アンゲロクライシスとかいう作戦が進行中だと聞いたが、謹慎中の俺には関係ねぇ。
忘れるんだ、あの人の事は。忘れるんだ……全部……─クマエルの事も……。
布団に入った俺は、なぜか泣いていたような気がする。