05/11/23 02:56:29 tqCExk7n0
○月仝日 イリーナ
ちょwwwww
キリ番を踏んだ嬉しさいっぱいでウキウキで出社すると、何故かルード先輩が赤い髪&ロッド装備で出勤のルード先輩に遭遇。
そして、その傍らを、髪が桃色、という乙女ちっくないでたちのレノ先輩が横を通り過ぎていった。
何!? その華麗な変身は!!
予想していなかった二人の変身に焦って廊下を歩いていると、思案顔のツォンさんとすれ違った。
――どうしよう。心がちくりと痛んだ。
真面目なツォンさんの事だから、きっと私の占い通りの人間を探して心労しているんだ…どうするのラブ・エンジェル。
私は意を決して、昼休みに購買部&洋服屋へと走った。
ルード先輩を見て、私は勇気を貰った。
どうせなら、自分が行けばいいんだ。
私は二人で食事に行くのが怖くて、どこかで逃げていたんだ。そんな自分に『サヨナラ』を告げる。
洗って落とせるスプレーで金髪は赤く染めた。
髪に合わせてメイクや服も少し変えた。赤い唇。
短めに広がったチェックのスカート。ベルトだらけの黒いブーツ、破れたスーツには安全ピンがいっぱい。
手にはいつもの短銃と、クマのぬいぐるみ。
ツォンさんに選んで貰う為にしてみた格好だ。
でも何だか変な気分。
こんな格好、社長に見られたらクビにされるかもしれないのに……魂が疼き、何かを、叫んでる。
そう、反抗する事―― それこそがロックなんだ。
「弱い自分にサヨナラ!! 明日を求めて彷徨うー!! 魂のlove・love・love・love・love・Angeluuuu...!!!!」
給湯室でシャウトしていると、いつの間にか背後に立っていたツォンさんに見られた。
ツォンさんは何も言わずに私の姿を下から上まで見て、眉間にシワを寄せると、そのまま立ち去ってしまった。
なぜだろう、涙が止まらないわラブ・エンジェル。