かなり真面目にFFをノベライズしてみる。その3at FFかなり真面目にFFをノベライズしてみる。その3 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト104:名前が無い@ただの名無しのようだ 05/09/17 19:29:04 3aLS+W6C FF5 28 風の神殿2 「よーし、着いたぞー」 ファリスが舵に手をかけながら他の3人に伝える。 神殿に着いたのだ。船の操縦に慣れているファリスのおかげで大した時間はかかっていない。 「いよいよだな…」 バッツが今までにないこわばった表情をしている。 『あてのない旅』から『あてのある旅』への変わり目。そう意識せざるをえない状況。 「ほう、これが風の神殿か…」 ガラフはやっとの事で目的地へ辿り着いた事に安心している。 しかしまだこれからが気を引き締めていかなければいけない。 「(お父様…)」 レナの心は揺れている。『もうすぐ父に逢える』と言う楽観的な思いと『もしかしたら…』の絶望的な思い。 全ては風のせい。そう思わないと自分をコントロールできなくなってしまうんじゃないか、そう感じていた。 105:名前が無い@ただの名無しのようだ 05/09/17 19:30:44 3aLS+W6C FF5 29 風の神殿3 4人が神殿に入って間も無く、レナが見覚えのある顔を見つけた。 「だ、大臣!」 「レ、レナ様!無事だったのですね!突然城を抜け出したものだから心配で心配で…」 大臣はレナが無事であった事に心からほっとしている。 「ええ、どうしてもお父様が心配で…抜け出した事については申し訳ないと思ってます」 「(…へ~、王女様、か…)」 このやりとりを見ていたバッツは内心そう想う。今までレナが王女とは言え、それを立証する人間がいなかった。 しかし、こうして『大臣』とのやりとりでレナが本当に王女だと納得したのである。 それと同時に、なんだかレナが少しだけ遠くなったような気もしていた。 「一体どうしたのですか?」 「はい、レナ様もお気づきでしょうが、風の様子がおかしい事に気付いた我々は王の後を追ってこの神殿に向かっていました。 しかしこの神殿に着く直前、風が止まり大量の魔物がこの神殿に入っていったのです!」 大臣は興奮気味に伝える。レナは顔が青ざめた。 「お父様は!?」 「はい、王は最上階に登られたと思われますが…一向に帰って来る気配がないのです…」 「きっと、何かあったに違いありません!」 レナの気持ちも知らず大臣と一緒に神殿に来た学者が告げる。しかし、こうなった以上、そう言うしかない。 それはレナも分かっていた。 「…よし、そのクリスタルのある最上階に行くか」 ファリスがボソッと呟くように3人に伝える。 「ファリス… ええ!」 レナはファリスの言葉を嬉しく思った。 「ふむ、決まりじゃな。他に情報はあるかね?」 ガラフが尋ねる。 「どうやらこのフロアには魔物はいないようです。ただ2階より上は…」 「クリスタルは最上階に祀られています。力を増幅させる機械と共に」 「どうやら急に機械がエラーを起こしてコントロール不能になってしまったらしいのです」 何人かの学者から情報を集めたあと、4人はクリスタルルームを目指した。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch