FF・DQ千一夜物語 第五百五十二夜at FF
FF・DQ千一夜物語 第五百五十二夜 - 暇つぶし2ch137:104 ◆V0Z9gQxKXc
05/08/11 01:44:55 M+Kbcwuz
>>136
 エンジン室から聞こえる少年達の声を聞きながら、艇長シド・ハイウィンドはため息を吐いた。
 機関士長であるミドとアーヴァイン・キニアス、そしてチャモロという3人の少年には、
それぞれの性格は違いこそすれどうも調子を外される気がする。
「でも、退屈はしなくて済みそうじゃない?」
 と、そのやりとりを笑いながら聞いていたアリーナが、微笑みながら言った。
「そうだろうな、退屈なんざするヒマもねぇだろうさ」
「ええ……孤独よりマシよ」
 赤い巻き毛を手でさぐりながら、ふと呟く。
 そんな時であった。
『艇長! 今すぐ上に来てみな!』
「おぅ! どした?」
『隣の飛空艇がさ、なんだか動くみたいなんだ! なんてゆーか、ヘンテコな形の飛空艇……』
 2人の男女の声が、少し興奮した様子で甲板の様子を伝えた。


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