05/08/08 01:40:45 IJmsQOdh
>>128
案内役がいなくなってから、10分後。
ようやく全員が目覚めた所で、ジタン達はひとまず自己紹介を始めていた。そこに浮かんで?いる
飛空艇も気になるが、まずは仲間である。
「さて、と。じゃあ次、こっちから順番に頼むぜ!」
発案したのはジタンらしい。得意気に名乗った後、隣のトンヌラの肩を叩いた。
「僕の名前はトンヌラ、旅の魔物使いをしています」
「ロビンと申しまス。トンヌラ様の仲間をさせて頂いておりまス」
「ボッ、ボクもそうで……はぐりんです……悪いはぐれメタルじゃないです」
「リディアよ。みんなよろしくね!」
「モグだクポ!」
「ウ、ウーマロ……モグ親分の子分、してる」
「故国ムーンブルグの王女、ルナと申します。……えっと……よ、よろしくお願い致します」
ルナの自己紹介が終わると、再びジタンが立ち上がった。
「よっしゃ! これからこのメンバーで冒険の旅に出るわけだが、みんな仲良く……」
「こりゃー!」
「いっ!?」
ジタンが場を締めようとしたところで、飛空艇の方から大声が響いた。
歳のいった声である。やがてドタドタと足音がしたかと思うと、入り口から油まみれの男が飛び出してきた。
「なっ、なんだぁ!? 変なじいさんが!」
「仲間を差し置いて自己紹介とは何事じゃ! まったく!」
胸まで届くひげ面に派手な青の飛行帽をかぶり、ゴーグルの中の目が鋭く光っている。