FF・DQ千一夜物語 第五百五十二夜at FF
FF・DQ千一夜物語 第五百五十二夜 - 暇つぶし2ch127:104 ◆V0Z9gQxKXc
05/08/07 02:53:52 8nNINULb
 子供ほどの大きさのそれは、肌と同じ黒い布きれを身にまとい、赤く灯った瞳でこちらを見つめている。
その表情はうかがい知ることはできない。
「僕は、君らの案内役をつとめるクムクムさ。よろし…」
「うがー!!」
「ピキィッ!?」
「ぶっ!」
 言い終わらないうちに、後ろから凄まじいスピードでスライムが飛んできたかと思うと、鈍い音を立てて
クムクムの顔面に命中した。
 ジタンが振り向くと、腕を振り切った姿勢で雪男が立っている。クムクムはその場に落ち、スライムは
上手くトンヌラの懐に収まった。
「な、なかなかの歓迎じゃないか……ぐふっ」
「だ、大丈夫かい?」
「なんとかね……まずは点呼を行う。その前に」
「ウ? ウゥ……」
 赤い瞳が怪しく光ったと思うと、雪男はその場に倒れ込んでしまった。
 やがて聞こえてきた大きなイビキも気にせず、クムクムは懐から紙切れを取り出した。
「えーと、ジタン、トンヌラ、ウーマロ、モグ、ロビン、はぐりん、ルナ、リディア……こりゃまた、
動物園って感じだねぇ」
「大きなお世話だよ」
「嫌なら他のチームに寝返るんだね。次に、ルールその他諸々を説明する。ちゃんと聞くんだよ」
 やれやれ、といったジタンを尻目に、さらに続ける。


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