05/07/28 02:23:24 pQYIVzed
>>115
とにかく前に進むしかない3人は、長い廊下を再び歩き出した。
奇妙なことに通路が分かれる場所には道標が示してあり、明らかに特定の場所へと誘っている。
罠と考えられないこともないが、ひとまずそれに従うことにした。
しばらく進んでいくと、やがて大きな扉の前に出た。
「明らかに、ここが怪しいな」
「……中から人の声も聞こえるわ! もう入るっきゃないわね!」
「おう! 入る! 入る!」
意を決し、ジタンは扉に手をかけた。
エーコとガウは後ろに下がらせ、自らは突然の襲撃に備え短剣を口に咥える。体勢を整えた
所で、一気に力を込めた。
「ふっ!」
「……!」
ギギッと重い音を響かせ、徐々に扉が開放されていく。
「ぐっ、ぐぅぅぅ……!」
「がんばってジタン! もう少し! もうすこ……」
「? どうした!? 何があっ……」
やがて完全に開かれると、中の喧噪がどっと流れ出してきた。
「……!」
大広間のような空間に、多種多様な人間と生物がひしめいている。
金髪、銀髪、黒髪、白と緑の変わった帽子をかぶった青年、赤毛ツインテールの少女、チョコボにモーグリに
ぷるぷるとした何か、けむくじゃらの怪物等々……
これにはさすがのエーコやガウも、唖然としてしまう。