FF・DQ千一夜物語 第五百五十二夜at FF
FF・DQ千一夜物語 第五百五十二夜 - 暇つぶし2ch113:104 ◆V0Z9gQxKXc
05/07/26 02:14:15 Zov0AlYn
>>112
「……ジタン、ジタン」
「む……」
「ジタンってば!」
「う……ううん…… んっ?」
「! 良かった、目が覚めたのね!」
 聞き覚えのある声で、ジタンは眠りから目覚めた。
 徐々に開かれる視界に、さらに見覚えのある顔が飛び込んできた。
「! お前、エーコじゃないか!」
「ひっさしぶりねジタン! 元気してた? ダガーとは上手くやってる? スタイナーの
 おじさんは…」
 かつて冒険を共にした仲間、召還師の少女エーコであった。
「あー待った待った! まず俺に聞かせてくれ、ここはどこなんだ?」
「見たまんまよ。どこかのお城」
 周囲を見回して、ジタンは唖然としてしまった。
 高い天井、大理石の床、美しい調度品がさりげなく置かれた室内。ジタンがいるベッドは
天井付きである。
「エーコも別のお部屋で目が覚めてね、でね、色々探検してたらこの子に出会ったの。ほら!」
「ガウー!」
「うわっ!」
 エーコが呼びかけると、エーコの後ろから少年が飛び出してきた。
 人間業は思えない程高く飛び上がると、そのままジタンの上へ着地、鼻と鼻が付く程の
距離まで顔を近づけた。
 緑の髪にぼろぼろの短いズボン、裸の上半身に布一枚をひっかけ、足は案の定裸足である。
「紹介するわ! ガウよ!」
「が……お前、ガウっていうのか?」
「ガウ! ガウ! お前だれだ!? だれだ!?」
「俺か? 俺はジタン、見てのとおりの色男さ」
「ジタンか! お前しっぽある! ガウと似てる!」
「は、はぁ?」
「さっ、自己紹介はそれくらいにして、さっそく探検よ! ここが一体どこなのか探らなくっちゃ!」
 ガウに負けじと元気な声で、エーコは2人の手を取った。


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