05/01/07 21:35:27 4vxWDAWR
武器防具屋を出ると、クラウドはレックスが走り去った方へと急いだ。
それにしても、先ほどの爆発の威力は凄まじい。
見渡す限りの建物は黒く焼け焦げ、ひどいものは崩れ落ちて原型すら無くしている。
さっき落ちた雷といい、この大爆発といい、どうもセフィロスの他に、誰か強力なマーダーがいるようだ。
しかもあの2人が斬られた時のセフィロスの動きからして、彼らは手を組んでいる。
だとしたら厄介な事この上ない。結界に守られているとはいえ彼らもいつまで大丈夫かわからない。
そのためにも、早くレックスを探し出して、彼らの所へ連れ戻して…
――!!
あと数百メートルで一部半壊した城へと到達しようとした地点で、クラウドは背後に気配を感じた。
閉ざされた氷のように冷たく、研ぎ澄まされた剣のように鋭く、魔晄に浸された魔物のように邪悪なあの気配を。
立ち止まり、ゆっくりと振り向く。
思った通り、そこにはあいつが立っていた。
ご自慢の正宗よりも短い刀を手に持ち、不適な笑みでこちらを見ている。
「セフィロス」
クラウドが呟くと、彼は村雨を構え、歯を見せてにやりと笑った。