05/01/07 14:21:04 Aul9rbk/
―何故だ。
俺はアイツを助けたのが間違えたのか。
だがあの時アイツは、確かにこう言ってくれた。
ジタン、生きるんだ……、と。
その言葉には確かに偽りが無かった筈だ。
いや、それだけではない。
密かに瀕死の状態にも関わらず、仲間達の脱出の手助けもしていた。
アイツは確かに、人を殺すのも平気で行なっていたし、テラとガイアを支配しようともしていた。
でも、最後には―自分の仕出かした行為に深く後悔をもしていた。
つまり、アイツはまだ人としての心があった。
だから俺は助けた。
―こういうと、誰かを助けるのに理由がいるかい、ってアイツに言ったのが嘘になっちまうな。
それよりも、今こうしてるということはあいつは所詮口先だけの善人だったのか。
だとしたら、それに見抜けなかった俺自身も許せないが、何よりもクジャを許せない―