04/12/21 00:47:06 zwEiEecw
12月24日。
イルミネーションがきらめく街、人いきれの中、クラウドは目の端にこういちを捕らえた。
「ま、さか……。先生は、確かにあのとき、僕が……」
「クラウド、どうかしたの?」
ティファのいぶかしげな視線には目もくれず、我を忘れてすぎやま先生がいた方へと駆け寄るクラウド。
しかし、もう先生の姿はどこにも見あたらなかった。
「先生! どこですか? 僕です、クラウドです!! 先生……!!!」
こういちを求めて、街中を駆け回る。もう、彼はこの世にいないはず。それは、自分自身が一番、痛いほどわかっているはずなのに。
先生、あなたは、僕を恨んでいるのですか……それとも僕に逢いに……。
<つづく>